JPH0351047Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0351047Y2 JPH0351047Y2 JP15961885U JP15961885U JPH0351047Y2 JP H0351047 Y2 JPH0351047 Y2 JP H0351047Y2 JP 15961885 U JP15961885 U JP 15961885U JP 15961885 U JP15961885 U JP 15961885U JP H0351047 Y2 JPH0351047 Y2 JP H0351047Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting edge
- cutting
- tool
- δrmax
- quill
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本考案は、精密中ぐり用工具に関し、特にその
刃先形状を改善したものに関する。 (従来技術) 精密中ぐり加工では、一般にツール剛性が低い
ためひびり振動が発生し易く、加工精度が安定せ
ず高精度を維持するのが極めて困難である。 上記精密中ぐり加工においては、粗さ3S以下、
真円度3μ以下、直角度5μ以下の切削精度が要求
され、切込み量は0.1〜0.2mm程度の微小量であ
る。 従来では、第12図に示すように精密中ぐり用
工具101として、ノーズ半径R=0.2〜0.8mm、
取付角α=80〜90°のものが用いられて来た。 (考案が解決しようとする問題点) 上記のように、従来の精密中ぐり用工具の取付
角αが80〜90°であつても、切込み量が微小であ
るために実際にはノーズ部のみで切削することと
なる関係上、取付角αが45°以下となることから、
背分力が非常に大きくなつてひびり易くなる。 そして、切削粗さΔRmaxについては、
ΔRmax=f2/8R、(f:送り速度(mm/回転)、
R:ノーズ半径(mm))なので、粗さ△Rmaxを
小さくするためには送り速度fを小さくする一
方、ノーズ半径Rを大きくすればよい。 しかしながらノーズ半径Rを大きくすると背分
力が大きくなつてひびり易くなる。そこで、一般
にはノーズ半径R=0.2〜0.4mm程度に設定されて
いる。 加工精度の面からは切削力特に背分力を小さく
するのが望ましく、そのためノーズ半径Rを極力
小さくする方が好ましいが、その場合粗さ
ΔRmaxが大きくなつてくるという矛盾が起る。 そこで、加工精度と粗さΔRmaxを共に満足す
べく、通常はノーズ半径Rを極力小さくするとと
もに送り速度fも極力小さく設定するが、その場
合加工能率が低下するのでそれを補うため回転速
度を大きく設定すると、バイトの寿命が低下して
その交換回数が増え生産性が低下してしまうとい
う問題が起る。 (問題点を解決するための手段) 本考案に係る精密中ぐり用工具は、中ぐりクイ
ルの先端部に装着される精密切削中ぐり用工具で
あつて、クイルの軸心を含む面における刃先の側
面形状を円弧上に形成し、刃先の送り方向進み側
切刃を80〜90度の取付角に形成して円弧状切刃に
接続し、円弧状切刃の送り方向前端と後端を円弧
状切刃の曲率中心に対して夫々進み側と遅れ側へ
工具へ送りピツチの半分以上離れた位置に形成し
たものである。 即ち、実施例に係る第3図に基いて説明する
と、クイルの中心軸を含む面における刃先の側面
形状がノーズ半径Rの円弧状に形成され、刃先の
送り方向進み側切刃の取付角αが80〜90度の形成
され、この進み側切刃の頂部が円弧状切刃の送り
方向(矢印Aの方向)前端Fに接続され、上記円
弧状切刃の前端Fと後端Bが円弧状切刃の曲率中
心Oに対して夫々進み側と遅れ側へ工具の送りピ
ツチfの半分(0.5f)以上離れた位置に形成され
る。 (作 用) 本考案に係る精密中ぐり用工具の作用につい
て、実施例に係る第3図・第4図に基いて説明す
ると次のようになる。 先ず、送り方向進み側の切刃が80〜90度の取付
角αをなして円弧状切刃の前端に接続されている
ので、背分力が非常に小さくなる。 第3図に示すように、円弧状切刃の曲率中心O
から円弧状切刃の前端Fまでの距離がa2のように
0.5fよりも小さい場合には、三角形UVWの領域
が切削されずに残るためこの場合の粗さΔRmax
(a2)が非常に大きくなる。 これに対して、曲率中心Oから円弧状切刃の前
端Fまでの距離がa1のように0.5f以上のときには
上記三角形UVWの領域が確実に切削されるため
この場合の粗さΔmax(a1)が非常に小さくなる。 第4図に示すように、曲率中心Oから円弧状切
刃の後端Bまでの距離がb2のように0.5fよりも小
さい場合には、三角形EFGの領域が切削されず
に残るためこの場合の粗さΔRmax(b2)が非常
に大きくなる。 これに対して、曲率中心Oから円弧状切刃の後
端Bまでの距離がb1のように0.5f以上の場合に
は、三角形EFGの領域が確実に切削されるため
この場合の粗さΔRmax(b1)が非常に小さくな
る。 (考案の効果) 本考案に係る精密中ぐり用工具によれば、以上
説明したように実質的取付角αが80〜90度と大き
くなるので、背分力が従来のものと比較して約1/
2〜1/3程度に小さくなつてひびり振動が解消し、
加工精度が向上する。 工具の刃先を比較的大きなノーズ半径の円弧状
刃先に形成することが出来、且つ作用の項で説明
した三角形状領域を残すことなく確実に切削でき
るので、非常に良好な仕上面が得られる。 工具の刃先形状如何により送り速度fを大きく
して回転速度を低下させることにより、工具の寿
命を延ばし生産性を向上させることが出来る。 (実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。 本実施例に係る精密中ぐり用工具1Aは、第1
図に示すようにクイル2の先端部に着脱可能に装
着されるものであつて、多結晶焼結体などの超硬
工具材料製の円板状体の外周部に8個の中ぐり用
工具1を一体形成してなるものであり、以下上記
中ぐり用工具1Aの全体を工具ユニツト1A、
個々の各中ぐり用工具1を切削刃1という。 上記工具ユニツト1Aはクイル2の先端の取付
部2aに押え金具2bを介してボルト2cとナツ
ト2dとで固着され、この工具ユニツト1Aはク
イル2の軸心2eを含む面と平行に配設され且つ
クイル2の軸心2eが工具ユニツト1Aの厚さの
中央部を貫いており、工具ユニツト1Aの外周部
の円周8等分位置に間欠的に形成された切削刃1
のうちの1つで中ぐり切削し得るように、1つの
切削刃1をクイル2の外周面外へ突出させた状態
に工具ユニツト1Aが位置決めされ、割出し具2
fを切削刃1と切削刃1の間の割出し部1aに嵌
合させることにより位置決めされている。 上記最外周側の1つの切削刃1が摩耗したとき
には工具ユニツト1Aを装着し直して隣りの切削
刃1を最外周部に位置させ、以下順々に8つの切
削刃1が中ぐり切削に用いられる。尚、第2図は
工具ユニツト1Aの側面図である。 上記各切削刃1の形状について、第3図により
説明すると、クイル2の軸心2eを含む面におけ
る切削刃1の側面形状は工具ユニツト1Aの中心
Oを中心とするノーズ半径Rの円弧状に形成さ
れ、切削刃1の送り方向進み側の切刃1bの取付
角αは80〜90°の大きさに形成され、この切刃1
bの上端は円弧状切刃1cの前端Fに接続されて
いる。 更に、上記円弧状切刃1cの曲率中心Oから円
弧状切刃1cの前端Fまでのクイル2の軸心方向
距離aがf≧a≧0.5fとなるように形成されると
ともに、円弧状切刃1cの曲率中心Oから円弧状
切刃1cの後端Bまでのクイル2の軸心方向距離
bがb≧0.5fとなるように形成されている。 但し、fは中ぐり切削時の送りピツチつまりク
イル21回転当りの送り方向(矢印A方向)への
送り量である。 尚、本考案に係る精密中ぐり用工具は、上記工
具ユニツト1Aのように8組の切削刃1を備える
必要はなく、適数の切削刃1を備えていてもよ
く、1組の切削刃1のみを備えているものでよ
く、上記円弧状切刃1cの曲率中心Oは、必らず
しも工具ユニツト1Aの中心に一致しなくともよ
い。 上記円弧状切刃1cのノーズ半径Rの値は、
3.5〜0.5mm程度若しくは5.0mm以上の非常に大きな
値に設定される。 以上の構成において、切削刃1のノーズ半径R
が非常に大きく形成され、また進み側切刃1bの
取付角αが80〜90°と直角に近く且つ進み側切刃
1bの上端が円弧状切刃1cの前端Fに湾曲する
ことなく接続されており、精密中ぐり切削におけ
る切込み量dが0.2〜0.4mm程度と非常に小さいの
で、進み側切刃1bの実質的取付角が小さくなる
こともなく、背分力が従来のものに比較して約1/
2〜1/3程度となり、ひびり振動により加工精度が
悪化することもない。 上記距離aをf≧a≧0.5fとするのは次の理由
による。 即ち、第4図のように、曲率中心Oから円弧状
切刃1cの前端Fまでの距離aが仮にa2(但し、
a2<0.5f)であるとすると、図示の三角形UVW
の領域が切削されずに残ることになり、この場合
の粗さΔRmax(a2)が非常に大きくなる。 こ
れに対して、曲率中心Oから円弧状切刃1cの前
端Fまでの距離aがa1(但し、a1≧0.5f)のとき
には、図示の三角形UVWの領域が確実に切削さ
れることになり、この場合の粗さΔRmax(a1)
が非常に小さくなる。 更に、上記距離aが大きくなりすぎると、円弧
状切刃1cの前端Fがクイル2の軸心側へ移動し
て円弧状切刃1cの接触長さが長くなつて背分力
が増大するので、a≦fとするのが望ましい。 前記距離bをb≧0.5fとするのは次の理由によ
る。 即ち、第5図に示すように、曲率中心Oから円
弧状切刃1cの後端Bまでの距離bが仮にb2(但
し、b2<0.5f)であるとすると、図示の三角形
EFGの領域が切削されずに残ることになり、こ
の場合の粗さΔRmax(b2)が非常に大きくなる。 これに対して、曲率中心Oから円弧状切刃1c
の後端Bまでの距離bがb1(b1≧0.5f)のときに
は、図示の三角形EFGの領域が確実に切削され
ることになり、この場合の粗さΔRmax(b1)が
非常に小さくなる。 尚、上記粗さΔRmax(a1)=ΔRmax(b1)であ
り、これらを代表してΔRmax(=ΔRmax(a1)=
ΔRmax(b1))とすると、ΔRmax=f2/8R(f:
mm/rev,R:mm)となる。 尚、第3図〜第5図において、符号4は被加工
物である。 更に、前記取付角αを90°≧α≧80°とするのは
次の理由による。 第6図は、フラツトな刃先形状の切削刃1Fを
用い、取付角αを変えて切削実験を行ない切削抵
抗(主分力、送り分力、背分力)を計測した計測
結果を示すものである。 この結果から判るように取付角αが90°に近づ
く程背分力が減少することから、取付角αは90°
≧α≧80°とするのが望ましい。 第7図は、上記実施例における切削刃1で切削
するときの理論上の仕上面粗さΔRmax=f2/8R
の式で計算した理論上の仕上面粗さΔRmaxと送
り速度fとの関係を示すものである。 また、仕上面粗さΔRmax=1.0μを得るための
送り速度fとノーズ半径Rの関係は次表のように
なる。
刃先形状を改善したものに関する。 (従来技術) 精密中ぐり加工では、一般にツール剛性が低い
ためひびり振動が発生し易く、加工精度が安定せ
ず高精度を維持するのが極めて困難である。 上記精密中ぐり加工においては、粗さ3S以下、
真円度3μ以下、直角度5μ以下の切削精度が要求
され、切込み量は0.1〜0.2mm程度の微小量であ
る。 従来では、第12図に示すように精密中ぐり用
工具101として、ノーズ半径R=0.2〜0.8mm、
取付角α=80〜90°のものが用いられて来た。 (考案が解決しようとする問題点) 上記のように、従来の精密中ぐり用工具の取付
角αが80〜90°であつても、切込み量が微小であ
るために実際にはノーズ部のみで切削することと
なる関係上、取付角αが45°以下となることから、
背分力が非常に大きくなつてひびり易くなる。 そして、切削粗さΔRmaxについては、
ΔRmax=f2/8R、(f:送り速度(mm/回転)、
R:ノーズ半径(mm))なので、粗さ△Rmaxを
小さくするためには送り速度fを小さくする一
方、ノーズ半径Rを大きくすればよい。 しかしながらノーズ半径Rを大きくすると背分
力が大きくなつてひびり易くなる。そこで、一般
にはノーズ半径R=0.2〜0.4mm程度に設定されて
いる。 加工精度の面からは切削力特に背分力を小さく
するのが望ましく、そのためノーズ半径Rを極力
小さくする方が好ましいが、その場合粗さ
ΔRmaxが大きくなつてくるという矛盾が起る。 そこで、加工精度と粗さΔRmaxを共に満足す
べく、通常はノーズ半径Rを極力小さくするとと
もに送り速度fも極力小さく設定するが、その場
合加工能率が低下するのでそれを補うため回転速
度を大きく設定すると、バイトの寿命が低下して
その交換回数が増え生産性が低下してしまうとい
う問題が起る。 (問題点を解決するための手段) 本考案に係る精密中ぐり用工具は、中ぐりクイ
ルの先端部に装着される精密切削中ぐり用工具で
あつて、クイルの軸心を含む面における刃先の側
面形状を円弧上に形成し、刃先の送り方向進み側
切刃を80〜90度の取付角に形成して円弧状切刃に
接続し、円弧状切刃の送り方向前端と後端を円弧
状切刃の曲率中心に対して夫々進み側と遅れ側へ
工具へ送りピツチの半分以上離れた位置に形成し
たものである。 即ち、実施例に係る第3図に基いて説明する
と、クイルの中心軸を含む面における刃先の側面
形状がノーズ半径Rの円弧状に形成され、刃先の
送り方向進み側切刃の取付角αが80〜90度の形成
され、この進み側切刃の頂部が円弧状切刃の送り
方向(矢印Aの方向)前端Fに接続され、上記円
弧状切刃の前端Fと後端Bが円弧状切刃の曲率中
心Oに対して夫々進み側と遅れ側へ工具の送りピ
ツチfの半分(0.5f)以上離れた位置に形成され
る。 (作 用) 本考案に係る精密中ぐり用工具の作用につい
て、実施例に係る第3図・第4図に基いて説明す
ると次のようになる。 先ず、送り方向進み側の切刃が80〜90度の取付
角αをなして円弧状切刃の前端に接続されている
ので、背分力が非常に小さくなる。 第3図に示すように、円弧状切刃の曲率中心O
から円弧状切刃の前端Fまでの距離がa2のように
0.5fよりも小さい場合には、三角形UVWの領域
が切削されずに残るためこの場合の粗さΔRmax
(a2)が非常に大きくなる。 これに対して、曲率中心Oから円弧状切刃の前
端Fまでの距離がa1のように0.5f以上のときには
上記三角形UVWの領域が確実に切削されるため
この場合の粗さΔmax(a1)が非常に小さくなる。 第4図に示すように、曲率中心Oから円弧状切
刃の後端Bまでの距離がb2のように0.5fよりも小
さい場合には、三角形EFGの領域が切削されず
に残るためこの場合の粗さΔRmax(b2)が非常
に大きくなる。 これに対して、曲率中心Oから円弧状切刃の後
端Bまでの距離がb1のように0.5f以上の場合に
は、三角形EFGの領域が確実に切削されるため
この場合の粗さΔRmax(b1)が非常に小さくな
る。 (考案の効果) 本考案に係る精密中ぐり用工具によれば、以上
説明したように実質的取付角αが80〜90度と大き
くなるので、背分力が従来のものと比較して約1/
2〜1/3程度に小さくなつてひびり振動が解消し、
加工精度が向上する。 工具の刃先を比較的大きなノーズ半径の円弧状
刃先に形成することが出来、且つ作用の項で説明
した三角形状領域を残すことなく確実に切削でき
るので、非常に良好な仕上面が得られる。 工具の刃先形状如何により送り速度fを大きく
して回転速度を低下させることにより、工具の寿
命を延ばし生産性を向上させることが出来る。 (実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。 本実施例に係る精密中ぐり用工具1Aは、第1
図に示すようにクイル2の先端部に着脱可能に装
着されるものであつて、多結晶焼結体などの超硬
工具材料製の円板状体の外周部に8個の中ぐり用
工具1を一体形成してなるものであり、以下上記
中ぐり用工具1Aの全体を工具ユニツト1A、
個々の各中ぐり用工具1を切削刃1という。 上記工具ユニツト1Aはクイル2の先端の取付
部2aに押え金具2bを介してボルト2cとナツ
ト2dとで固着され、この工具ユニツト1Aはク
イル2の軸心2eを含む面と平行に配設され且つ
クイル2の軸心2eが工具ユニツト1Aの厚さの
中央部を貫いており、工具ユニツト1Aの外周部
の円周8等分位置に間欠的に形成された切削刃1
のうちの1つで中ぐり切削し得るように、1つの
切削刃1をクイル2の外周面外へ突出させた状態
に工具ユニツト1Aが位置決めされ、割出し具2
fを切削刃1と切削刃1の間の割出し部1aに嵌
合させることにより位置決めされている。 上記最外周側の1つの切削刃1が摩耗したとき
には工具ユニツト1Aを装着し直して隣りの切削
刃1を最外周部に位置させ、以下順々に8つの切
削刃1が中ぐり切削に用いられる。尚、第2図は
工具ユニツト1Aの側面図である。 上記各切削刃1の形状について、第3図により
説明すると、クイル2の軸心2eを含む面におけ
る切削刃1の側面形状は工具ユニツト1Aの中心
Oを中心とするノーズ半径Rの円弧状に形成さ
れ、切削刃1の送り方向進み側の切刃1bの取付
角αは80〜90°の大きさに形成され、この切刃1
bの上端は円弧状切刃1cの前端Fに接続されて
いる。 更に、上記円弧状切刃1cの曲率中心Oから円
弧状切刃1cの前端Fまでのクイル2の軸心方向
距離aがf≧a≧0.5fとなるように形成されると
ともに、円弧状切刃1cの曲率中心Oから円弧状
切刃1cの後端Bまでのクイル2の軸心方向距離
bがb≧0.5fとなるように形成されている。 但し、fは中ぐり切削時の送りピツチつまりク
イル21回転当りの送り方向(矢印A方向)への
送り量である。 尚、本考案に係る精密中ぐり用工具は、上記工
具ユニツト1Aのように8組の切削刃1を備える
必要はなく、適数の切削刃1を備えていてもよ
く、1組の切削刃1のみを備えているものでよ
く、上記円弧状切刃1cの曲率中心Oは、必らず
しも工具ユニツト1Aの中心に一致しなくともよ
い。 上記円弧状切刃1cのノーズ半径Rの値は、
3.5〜0.5mm程度若しくは5.0mm以上の非常に大きな
値に設定される。 以上の構成において、切削刃1のノーズ半径R
が非常に大きく形成され、また進み側切刃1bの
取付角αが80〜90°と直角に近く且つ進み側切刃
1bの上端が円弧状切刃1cの前端Fに湾曲する
ことなく接続されており、精密中ぐり切削におけ
る切込み量dが0.2〜0.4mm程度と非常に小さいの
で、進み側切刃1bの実質的取付角が小さくなる
こともなく、背分力が従来のものに比較して約1/
2〜1/3程度となり、ひびり振動により加工精度が
悪化することもない。 上記距離aをf≧a≧0.5fとするのは次の理由
による。 即ち、第4図のように、曲率中心Oから円弧状
切刃1cの前端Fまでの距離aが仮にa2(但し、
a2<0.5f)であるとすると、図示の三角形UVW
の領域が切削されずに残ることになり、この場合
の粗さΔRmax(a2)が非常に大きくなる。 こ
れに対して、曲率中心Oから円弧状切刃1cの前
端Fまでの距離aがa1(但し、a1≧0.5f)のとき
には、図示の三角形UVWの領域が確実に切削さ
れることになり、この場合の粗さΔRmax(a1)
が非常に小さくなる。 更に、上記距離aが大きくなりすぎると、円弧
状切刃1cの前端Fがクイル2の軸心側へ移動し
て円弧状切刃1cの接触長さが長くなつて背分力
が増大するので、a≦fとするのが望ましい。 前記距離bをb≧0.5fとするのは次の理由によ
る。 即ち、第5図に示すように、曲率中心Oから円
弧状切刃1cの後端Bまでの距離bが仮にb2(但
し、b2<0.5f)であるとすると、図示の三角形
EFGの領域が切削されずに残ることになり、こ
の場合の粗さΔRmax(b2)が非常に大きくなる。 これに対して、曲率中心Oから円弧状切刃1c
の後端Bまでの距離bがb1(b1≧0.5f)のときに
は、図示の三角形EFGの領域が確実に切削され
ることになり、この場合の粗さΔRmax(b1)が
非常に小さくなる。 尚、上記粗さΔRmax(a1)=ΔRmax(b1)であ
り、これらを代表してΔRmax(=ΔRmax(a1)=
ΔRmax(b1))とすると、ΔRmax=f2/8R(f:
mm/rev,R:mm)となる。 尚、第3図〜第5図において、符号4は被加工
物である。 更に、前記取付角αを90°≧α≧80°とするのは
次の理由による。 第6図は、フラツトな刃先形状の切削刃1Fを
用い、取付角αを変えて切削実験を行ない切削抵
抗(主分力、送り分力、背分力)を計測した計測
結果を示すものである。 この結果から判るように取付角αが90°に近づ
く程背分力が減少することから、取付角αは90°
≧α≧80°とするのが望ましい。 第7図は、上記実施例における切削刃1で切削
するときの理論上の仕上面粗さΔRmax=f2/8R
の式で計算した理論上の仕上面粗さΔRmaxと送
り速度fとの関係を示すものである。 また、仕上面粗さΔRmax=1.0μを得るための
送り速度fとノーズ半径Rの関係は次表のように
なる。
【表】
備考;f:mm/rev,R:mm
上記の表のように、理論粗さΔRmaxと同等の
仕上面粗さΔRmaxを得ることは困難であり、実
際のノーズ半径Rは理論上のノーズ半径Rよりも
幾分大きくなる。 尚、f>0.3mm/revは実用上困難で実際的では
ない。 第8図及び第9図は、多結晶焼結体で製作され
た従来の中ぐり用工具101(第12図参照)本
実施例に係る切削刃1とを用いて中ぐり加工した
場合の円筒度及び仕上面粗さΔRmaxの測定結果
を示すものである。 従来工具に比較し本実施例に係る工具が寿命及
び切削精度の面で格段に優れたものであることが
判る。 第10図a〜cは本実施例に係る切削刃1によ
りd図の条件で中ぐり切削した場合の仕上面粗さ
ΔRmaxの測定結果を示すものである。 第11図a〜cは従来の中ぐり用工具101に
よりd図の条件で中ぐり切削した場合の仕上面粗
さΔRmaxの測定結果である。 上記実施例に係る精密中ぐり用工具切削刃1に
よれば、仕上面粗さを改善し、切削能率を高め、
工具の寿命を著しく向上させて工具の消費数を減
らし、生産性を向上させることが出来る。
仕上面粗さΔRmaxを得ることは困難であり、実
際のノーズ半径Rは理論上のノーズ半径Rよりも
幾分大きくなる。 尚、f>0.3mm/revは実用上困難で実際的では
ない。 第8図及び第9図は、多結晶焼結体で製作され
た従来の中ぐり用工具101(第12図参照)本
実施例に係る切削刃1とを用いて中ぐり加工した
場合の円筒度及び仕上面粗さΔRmaxの測定結果
を示すものである。 従来工具に比較し本実施例に係る工具が寿命及
び切削精度の面で格段に優れたものであることが
判る。 第10図a〜cは本実施例に係る切削刃1によ
りd図の条件で中ぐり切削した場合の仕上面粗さ
ΔRmaxの測定結果を示すものである。 第11図a〜cは従来の中ぐり用工具101に
よりd図の条件で中ぐり切削した場合の仕上面粗
さΔRmaxの測定結果である。 上記実施例に係る精密中ぐり用工具切削刃1に
よれば、仕上面粗さを改善し、切削能率を高め、
工具の寿命を著しく向上させて工具の消費数を減
らし、生産性を向上させることが出来る。
図面のうち第1図〜第10図は本考案の実施例
を示すもので、第1図はクイルの先端に装着され
た工具ユニツトの斜視図、第2図は工具ユニツト
の側面図、第3図は切削状態における切削刃の要
部側面図、第4図及び第5図は夫々切削刃の形状
を説明する説明図、第6図は切削刃の取付角αと
切削抵抗との関係を示す線図、第7図は送り速度
fと理論仕上面粗さとの関係を示す線図、第8図
及び第9図は夫々円筒度及び仕上面粗さを示す線
図、第10図a,b,cは各切削位置における仕
上面を拡大図示した線図で第10図dは切削位置
及び切削条件を示した説明図、第11図及び第1
2図は従来技術に係るもので第11図は第10図
相当図、第12図は切削状態における中ぐり用工
具の刃先部分の側面図である。 1A……工具ユニツト(精密中ぐり用工具の全
体)、1……切削刃(精密中ぐり用工具)、1b…
…進み側切刃、1c……円弧状切刃、2……クイ
ル、2e……軸心。
を示すもので、第1図はクイルの先端に装着され
た工具ユニツトの斜視図、第2図は工具ユニツト
の側面図、第3図は切削状態における切削刃の要
部側面図、第4図及び第5図は夫々切削刃の形状
を説明する説明図、第6図は切削刃の取付角αと
切削抵抗との関係を示す線図、第7図は送り速度
fと理論仕上面粗さとの関係を示す線図、第8図
及び第9図は夫々円筒度及び仕上面粗さを示す線
図、第10図a,b,cは各切削位置における仕
上面を拡大図示した線図で第10図dは切削位置
及び切削条件を示した説明図、第11図及び第1
2図は従来技術に係るもので第11図は第10図
相当図、第12図は切削状態における中ぐり用工
具の刃先部分の側面図である。 1A……工具ユニツト(精密中ぐり用工具の全
体)、1……切削刃(精密中ぐり用工具)、1b…
…進み側切刃、1c……円弧状切刃、2……クイ
ル、2e……軸心。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 中ぐりクイルの先端部に装着される精密切削中
ぐり用工具において、 クイルの軸心を含む面における刃先の側面形状
が円弧状に形成され、刃先の送り方向進み側切刃
は80〜90度の取付角をなして円弧状切刃に接続さ
れ、円弧状切刃の送り方向前端と後端が円弧状切
刃の曲率中心に対して夫々進み側と遅れ側へ工具
の送りピツチの半分以上離れた位置に形成されて
いることを特徴とする精密中ぐり用工具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15961885U JPH0351047Y2 (ja) | 1985-10-17 | 1985-10-17 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15961885U JPH0351047Y2 (ja) | 1985-10-17 | 1985-10-17 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6268702U JPS6268702U (ja) | 1987-04-30 |
| JPH0351047Y2 true JPH0351047Y2 (ja) | 1991-10-31 |
Family
ID=31084218
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15961885U Expired JPH0351047Y2 (ja) | 1985-10-17 | 1985-10-17 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0351047Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6710672B2 (ja) * | 2017-11-13 | 2020-06-17 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 切削用加工工具 |
-
1985
- 1985-10-17 JP JP15961885U patent/JPH0351047Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6268702U (ja) | 1987-04-30 |
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