JPH0352854A - 保護試薬前駆体およびその製造法 - Google Patents

保護試薬前駆体およびその製造法

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JPH0352854A
JPH0352854A JP1188118A JP18811889A JPH0352854A JP H0352854 A JPH0352854 A JP H0352854A JP 1188118 A JP1188118 A JP 1188118A JP 18811889 A JP18811889 A JP 18811889A JP H0352854 A JPH0352854 A JP H0352854A
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Mutsuhiko Takeda
睦彦 武田
Shuzo Sakaguchi
坂口 修三
Isao Hagiwara
猪佐夫 萩原
Fumiya Arima
文哉 在間
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、保護試薬前駆体およびその製造方法に関する
。さらに詳細には本発明は、一般式(I)で表されるメ
チルチオフェニル炭酸エステル類(以下、Roc−MS
Pと略す)である保護試薬前駆体及びその製造方法に関
する。
RO−CO−0−GS−CHs    ( I )〔式
中Rはt−ブチル基、t−アミル基、アリル基、9−フ
ルオレニルメチル基、1−アダマンチル基、ポルニル基
、イソボルニル基、2−(トリメチルシリル)エチル基
、2.2.2−}リクロロエチル基、2−フエニルー2
−プロビル基、2− (p−ビフェニリル)一2−プロ
ビル基のいずれかである。〕 さらに本発明は、上記一般式(1)で示されるRoc−
MSPの中間体であるp−メチルチオフェニルクロロホ
ルメートおよびその製造方法に関する。
上記一般式(I)で示されるRoc−MSPは、硫酸ジ
メチルでスルホニウム化することにより、下記一般式(
V)で表されるスルホニウム化合物とすることができる
〔式中Rは、式(I)のそれと同じである〕上記の式(
V)で示されるスルホニウム化合物は、水溶液中でアミ
ノ酸のアミノ基をアシル化する能力をもち極めて有用な
保護試薬である。
すなわち、式(V)で示されるスルホニウム化合物は水
溶性の保護試薬である。ここで、アシルとは炭酸モノエ
ステルから水酸基を除去した形の基を意味する。
さらにまた、上記一般式(1)で示されるRoc一MS
Pは、過酸化水素で酸化することにより下記式(VI)
で表されるスルホニル化合物に変換する事ができる。
?O−CD−0−C2/−so■−C}I.   (V
I)〔式中Rは、式(I)のそれと同じである。〕そし
てまた、このスルホニル化合物もアミノ酸のアミノ基を
アシル化する能力をもつ有用な保護試薬である。そして
、この式(VI)で示されるスルホニル化合物は油溶性
を示すことから油溶性の保護試薬である。
したがって、上記一般式(I)で示されるメチルチオフ
ェニル炭酸エステル(Roc−MSP ) ハ、硫酸ジ
メチルまたは過酸化水素と反応させることにより水溶性
もしくは油溶性のどちらの保護試薬ともなりうる極めて
重要な保護試薬前駆体である。
[従来の技術およびその問題点] ペプチド化学合戊においてアミノ基の保護基としては、
ラセミ化抑制効果の高いウレタン型の保護基が多用され
ている。たとえば、t−ブチルオキシカルボニル基、9
−フルオレニルメトキシカルボニル基等がその一例であ
る。これらの基でアミノ酸のアミン基を保護する場合、
対応するクロロホルメートまたはアジド化合物をアミノ
酸と反応させる方法が用いられる。
しかし、クロロホルメートの中にはt−プチルオキシ力
ルポニルクロリドのような不安定な化合物もあり、取り
扱い上煩雑な操作を必要とする。さらに、クロロホルメ
ートを用いた場合には2個のアミノ酸が縮合したジペプ
チド等が副生ずる問題もある。一方、アジド化合物は爆
発等の問題があり、取り扱い上危険である。
そこで、安定でなおかつ副反応を起こさない化合物とし
て活性エステル型の保護試薬が好まれて使われている。
活性エステル型の保護試薬とはアミノリシス反応が可能
な炭酸エステルであり、例としてはt−ブチルアルコー
ルとp−ニトロフェノールの炭酸エステルであるt−ブ
チル(p−ニトロフェニル)カルボナートがある。
ちなみに、p−ニトロフェノール以外の活性エステルと
してはN−ヒドロキシスクシンイミド、2.6−ジメチ
ルピリミジン−1−チオール等が知られている。しかし
、p−ニトロフェノールの活性エステルを用いた場合に
は、反応終了後に生戊する保護アミノ酸とp−ニトロフ
ェノールがともに酸性物質であるため分離精製操作に煩
雑な操作が必要である。一方、N−ヒドロキシスクシン
イミドの活性エステルを用いた場合には、N−ヒドロキ
シスクシンイミドが比較的水溶性を示すので保護アミノ
酸が酸性物質である場合は問題がないが、塩基性のアミ
ノ酸を保護した場合、生戊する保護アミノ酸が両性物質
であるため水溶性を示すようになり、N−ヒドロキシス
クシンイミドの水溶性が問題となる。
すなわち、アミノ酸の種類により適宜保護試薬を選択す
ることが望ましい。しかし、その保護試薬は別個に合或
する必要があり、同一原料から水溶性、油溶性の両者を
合或できるような保護試薬前駆体は知られていない。
[問題点を解決するための手段コ 本発明者等は、上記のような問題を解決すべく同一原料
から水溶性もしくは油溶性のどちらの保護試薬にでも変
換できる活性エステル型の保護試薬前駆体について鋭意
研究を重ねた。その結果、一般式(1)で表される炭酸
エステル類を見い出し本研究を完或するに至った。
この炭酸エステルは硫酸ジメチルでスルホニウム化する
ことにより水溶性の保護試薬が得られ、また、酸化する
ことにより油溶性の保護試薬が得られる。 すなわち、
本発明は、水溶性もしくは油溶性のどちらの活性エステ
ル型保護試薬にも変換できる保護試薬前駆体である下記
一般式(I)で表されるメチルチオフェニル炭酸エステ
ルに関する。
RO−CD−0−◎S−CI.    ( I )〔式
中Rは前記と同じものを意味する〕本発明における上記
の一般式(1)で示されるメチルチオフエニル炭酸エス
テルの合戊方法としては、下記の式(II)で示される
p−メチルチオフェニルクロロホルメート(以下、CP
−MSPと略す)と下記の式(III)で示されるアル
コール類(以下、単にアルコールということがある)と
を、ジクロロメタン溶媒中ピリジンの存在下において反
応させることにより容易に得られる。
CI−CD−0−CI2>S−CH3   ( II 
)R−Of{              ( III
 )本発明において、上記原料物質の添加順には格別制
限はないが一般にはCF−MSPのジクロロメタン溶液
にビリジンとアルコールのジクロロメタン溶液を滴下す
る方法がとられる。反応温度としては、0〜40℃が適
当である。溶媒であるジクロロメタンの量はCF−MS
P 1モルに対して0.5 〜3rnlが適している。
反応終了後、反応液を水洗することでビリジンの塩酸塩
を除去し、有機層からジクロロメタンを留去することに
よりRoc−MSPを得ることができる。
また、必要に応じてメタノールまたはへキサン等で再結
晶することにより目的とするRoc−MSPを精製する
ことができる。
本反応において塩基としてビリジンを用いる利点として
、ピリジン以外の塩基を用いた場合には全く目的物が得
られない反応があることが挙げられる。ちなみに、t−
アミルアルコールとp−メチルチオフェノールとの反応
においてトリエチルアミンを用いた場合には目的とする
t−アミル(p−メチルチオフェニル)カルボナートは
全く得られないことを本発明者等は経験している。
次にRoc−MSPの原料であるCF−MSPの合戊方
法としては、塩基としてピリジンの存在下においてホス
ゲンと下記式(IV)で示されるp−メチルチオフェノ
ール(以下、MSP−OHと略す)とを反応させること
により得られる。
HO−GS−CHs   (IV) 反応方法としては、MSP−OHに対し1.5〜5倍モ
ル好ましくは2〜3倍モルのホスゲンを含むジクロロメ
タン溶液にMSP−0}1とビリジンのジクロロメタン
溶液を−30−10℃好ましくは−20〜0℃において
滴下する。
溶媒であるジクロロメタンの使用量としては、MSP−
011 1モルに対して0.1 〜10rn1が好まし
く、特に好ましくは0.5〜3mj7である。
反応終了後、過剰のホスゲンと溶媒であるジクロロメタ
ンを留去し、残渣にビリジン塩酸塩を溶解しない溶媒で
あるヘキサンまたは石油エーテル等を加えてCP−MS
Pを溶解させビリジン塩酸塩を濾別する。この濾液から
ヘキサンを留去するとCP−MSPが油状物として得ら
れる。また、このCF−MSPは必要に応じて減圧下に
蒸留することで精製できる。
このCP−MSPの合或に塩基としてピリジンを用いる
ことの利点として、副反応が少な< CP−MSPの収
率が高いことの他に次の反応であるRoc−MSPの合
戊において溶媒.塩基が共通であることからCF−MS
Pを単離せずに次の反応にそのまま用いることが可能で
あることが挙げられる。すなわち、溶媒とともに過剰の
ホスゲンを留去したCP−MSPの反応液に溶媒を補給
しアルコールとビリジンを滴下することにより、特にC
P−MSPの単離操作を行うことな< Roc−MSP
まで続けて合戊できることである。
以上のようにして得られたRoc−MSPは、安定な物
質であり、室温において数カ月保存しても何等問題はな
い。そして、保護するアミノ酸の種類に応じてスルホニ
ウム化するか或は酸化してスルホニル化して保護試薬と
して使用できる。
[実施例] 次に、本発明を実施例により更に具体的に説明する。
実施例 1 (クロロホルメートの調製)反応フラスコ
にジクロロメタン600rnlを入れ氷冷しホスゲン6
4 ml(99g 1,Omol)を導入した。この溶
液にピリジン39. 55g (0. 5mol)とp
−メチルチオフェノール70. 10g(0. 5mo
l>を含むジク00メタン100m7!の溶液を反応温
度が5℃以上にならないように滴下した。滴下終了後、
水冷下において1時間攪拌した。次いでフラスコに蒸留
装置を取り付け、50℃の温水浴で加熱して過剰のホス
ゲンと溶媒の一部を留去した。そして最後に減圧下にお
いて残存する溶媒を除去した。得られた残渣にヘキサン
700mj!を加えてl時間室温で攪拌した。
析出しているピリジンの塩酸塩を濾別し、濾液をエバポ
レーターにより濃縮した。最後に真空下でヘキサンを完
全に除去すると粗製のp−メチルチオフェニルクロロホ
ルメートが油状物として101. 5g得られた。この
ものの純度は塩素含量及び高速液体クロマトグラフィー
分析の結果96.6%であることが判り、純度補正後の
収率は97%であった。また、含まれる不純物としては
残留したヘキサンが主であり、ビス(p−メチルチオフ
ェニル)カルボナートは0.4%に満たなかった。
次にこの粗製のp−メチルチオフェニルクロロホルメー
トを減圧蒸留にて精製を行なうと収量86.02g(収
率 85%)で純粋なp−メチルチオフェニルクロロホ
ルメートが得られた。
沸点 :  96.0 〜98.5℃(0. 3mmH
g)I R (NaC1) : 1790cm−’(C
=0)元素分析値   理論値    実測値C:47
、41% ;   47.48%1:  148% ;
   3.31%ct: 17.49% ;   17
.36%比較例 1 ピリジンの代わりにトリエチJl4アミンを用いた他は
実施例1と同様に操作した。得られた粗製のp−メチル
チオフエニルクロロホルメートの純度は72.2%と低
く、26%のビス(p−メチルチオフェニル)カルボナ
ートを含んでいた。またこの粗製物を蒸留にて精製する
と収量は53. 9gであり、収率も53%と低いもの
であった。
実施例 2 (炭酸エステルの合或) ジクロロメタン100−と実施例1と同様にして合戒し
たp−メチルチオフェニルクロロホルメート20. 2
7g (0. 1mol)をフラスコに入れ、この溶液
にt−アミルアルコール8. 15g(0.1mol)
とピリジン8.70g(0. llmol)を含むジク
ooメタン溶液50 mjl!を室温にて滴下し、その
後2時間攪拌した。反応液から水洗によりピリジンの塩
酸塩を除去し、有機層を減圧下において濃縮した。最後
に真空下で過絢のビリジンを除去すると目的物であるt
−アミル(p−メチlチオフェニル)カルボナートが油
状物として5.09g  (収率100%)得られた。
q,  J=7Hz,  t−Am) s,  S−Me) (4tl, m,OQS) 187  (2H, 2.42  (3H, 6.95〜7.40 I R (NaC1) : 1755cm−’ (C=
0)元素分析値   理論値    実測値C: 61
.39X  ;   61.05%1:  7.13%
 .   7.28%比較例 2 ピリジンの代わりにトリエチルアミンを用いた他は実施
例2と同様に操作した。
その結果、目的物であるt−アミル(p−メチルチオフ
ェニル)カルボナートは全く得られずp−メチルチオフ
ェニルクロロホルメートとトリエチルアミンの反応した
と思われる物質が得られた。
実施例 3〜8 t−アミルアルコールの代わりに表lに示されるアルコ
ールを用いた他は実施例2と同様に操作した。
なお、生底物が結晶である場合はメタノールから再結晶
して精製した。
結果を表1にまとめて示し、各物質の物性値を表2に示
す。
実施例 9 ジクロロメタンiooyと実施例1と同様にして合或し
たp−メチルチオフエニルクロロホルメート20. 2
7g (0. 111101)をフラスコに入れ、この
溶液に2一フエニルー2−プロビルアルコール13. 
62g (0. 1mo 1)とピリジン8. 70g
 (0. llmol)を含むジクロロメタン溶液50
 rnI!を氷冷下において滴下し、水冷下で6時間攪
拌した。反応終了後、反応液を5%炭酸ナトリウム水溶
液200mj2に投入した。有機層を水で3回洗浄し、
有機層を減圧下において濃縮した。
残渣にメタノールを加え冷蔵庫に放置し結晶化させた。
生戊物は2−フェニルー2−プロビル(p−メチルチオ
フェニル)カルボナートであり、収量22.38g(収
率74%)であった。物性値は表2に示す。
実施例 10 2−フェニル−2−プロビルアールコールの代わりに2
− (p−ビフェニリル)−2−プロビルアルコールを
用いた他は実施例9と同様に操作した。
結果を表1に物性値を表2に示す。
(以下 余白) 実施例 11 反応フラスコにジクロロメタン600mlを入れ氷冷し
ホスゲン64 ml(99g 1.0mol)を導入し
た。この溶液にビリジン39. 55g(0. 5mo
l)とp−メチルチオフェノール70. 10g (0
.5mol)を含むジクロロメタン100rnlの溶液
を反応温度が5℃以上にならないように滴下した。滴下
終了後、水冷下において1時間攪拌した。次いで、フラ
スコに蒸留装置を取り付け、50℃の温水浴で加熱して
過剰のホスゲンと溶媒の一部を留去した。
留出した液量が約500mlとなったところで加熱を止
めた。この様にしてp−メチルチオフェニルクロロホル
メートの溶液を得た。
次にこの溶液に新たに500−のジクロロメタンを加え
再度氷冷し、t−ブチルアルコール17.79g(0.
6mol)とピリジン47. 46g (0. 6mo
 1)を含むジクロロメタン100mj2の溶液を滴下
した。滴下終了後、室温にて3時間攪拌を続けた。
反応終了後、反応液を水で3回洗浄してピリジン塩酸塩
を除去し、有機層を硫酸ナ} IJウムで乾燥した。こ
の有機層から減圧下においてジクロロメタンと未反応の
t−ブチルアルコールおよびピリジンを留去した。得ら
れた残渣にメタノールを加え冷蔵庫に放置することで目
的物であるt−ブチル(p−メチルチオフエニル)カル
ボナートが結晶として得られた。収量は112. 68
gであり、収率94%であった。
融点  :  54.5〜55.5℃ 6.95〜.7.40 (4H, m, O −O−S
)I R (KBr)  : 1750cm−’  (
C=0)元素分析値   理論値   実測値 C: 59.97% ;  59.49%1:  6.
71% .   6.65%実施例 12(水溶性保護
試薬の合戊)実施例11で合戊したt−ブチル(p−メ
チルチオフェニル)カルボナート2. 40g (10
mmol) 、炭酸カリウム1. 38g(10mmo
l)にアセトニトリル10−を加え、次いで硫酸ジメチ
ル12. 61g(100mmol)を加えた。この液
を60℃において2時間撹拌した。
この反応液を室温まで冷却し、炭酸カリウムを濾別した
。この炭酸カリウムは少量のアセトニトリルで洗浄し、
この洗液と先の濾液を合わせた。
この液に貧溶媒としてエーテルを加えてスルホニウム化
生底物を結晶化させた。
生底物は、t−ブチル(p−ジメチルスルホニオフ工二
ル)カルボナート・メチル硫酸塩であった。
収量は3. 59gであり、収率は97%であった。
融点  :  118 〜121℃(decomp. 
)I R (KBr)  : 元素分析値: 3.66  (3H,  s,  MeS04− )7
.39.  8.17  (4}1)(each d,
 J=10Hz, O−o−S” )1760cm− 
’ (C=0) 理論値 C: 45.89%; }1:  6.05%; 実測値 45. 68% 6.00% 実施例 l3 (水溶性保護試薬によるアミン基の保護)グリシン0.
75g (10mmol)とトリエチルアミン1.52
g (15mmo 1)を水20mj2に加え、室温に
て溶解させた。この溶液に実施例12と同様にして合戊
したt−ブチル(p−ジメチルスルホニオフェニル)カ
ルボナート・メチル硫酸塩4. 40g (12mm’
o 1)を徐々に加え、室温において8時間攪拌した。
この反応液をクエン酸でpH=1〜2に調整し、析出し
た生底物を酢酸エチルで抽出した。この有機層を水で3
回洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。
乾燥後、減圧下で有機層を濃縮し、石油エーテルを加え
て生底物を結晶化させた。生底物はN−(t−ブトキシ
カルボニル)グリシンであり、収量1.73g (収率
99%)であった。
融点 :  86.5〜89℃ (文献値87〜89℃
)実施例,14(油溶性保護試薬の合或)実施例11で
合或したt−ブチル(p−メチルチオフェニル)カルボ
ナー} 14. 42g (60mmo 1)をアセト
ン100dに溶解し、水冷下において35%過酸化水素
100g (1. 03mo 1)を加えた後、この混
合物を室温においてI2時間攪拌した。反応終了後、反
応液を500rrL1の水に投入し酢酸エチル300m
lで抽出した。有機層を水、5%炭酸水素ナトリウム水
溶液、水の順に洗浄した。洗浄後の有機層を無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、減圧下において酢酸エチルを留去し
た。得られた残渣にメタノールを加え冷蔵庫の放置し結
晶を得た。得られた結晶はt〜ブチル(p−メチルスル
ホニルフェニル)カルボナートであり、収量15.61
g (収率96%)であった。
融点 :  105.0〜107. 0℃?.36  
7.94 (4H) (each d,  J=9Hz, I R (KBr)  : 1745cm−’ (C=
0)元素分析値:  理論値 C: 52.93%; H:  5.92%: 実測値 52. 83% 5.98% ?o−so■) 実施例 15 (油溶性保護試薬によるアミノ基の保護)Nrm−ペン
ジルヒスチジン4. 91g (20mmo I)を4
N−水酸化ナl−IJウム水溶液20rrLlに溶解し
、実施例14で合或したt−ブチル(p−メチルスルホ
ニルフ工二ル)カルボナート6. 54g (24mm
o 1)のジオキサン20ml溶液を室温にて加え、8
時間攪拌した。反応終了後、反応液を氷冷しIN−塩酸
でpH 2に調整した。この液を酢酸エチルで3回抽出
し未反応の保護試薬とp−メチルスルホニルフェノール
’i::除去した。分液した水層はIN−水酸化ナトリ
ウム水溶液で中和した。
この水層を減圧下で濃縮乾固し50mlの水に再溶解さ
せた。この液を酢酸でpH’ 5. 4に調製し、冷蔵
庫に放置すると目的生戊物であるN− (t−プチルオ
キシカルボニル)−N”−ベンジルヒスチジンが結晶化
した。目的物の収量は6.15g  (収率89%)で
あった。
融点=179〜182℃(文献値180〜182℃)[
発明の効果コ 本発明の保護試薬前駆体は、所望により水溶性あるいは
油溶性の保護試薬を同一原料から自由に合戊できる。ま
た、本発明の保護試薬前駆体の合或は塩基としてピリジ
ン、溶媒としてジクロロメタンを用いることにより不安
定な中間体を用いることなく高収率で合或できる。さら
にまた、中間体であるp−メチルチオフェニルクロロホ
ルメートの合或においても塩基としてビリジン、溶媒と
してジクロロメタンを用いることにまり高収率で目的物
が得られるばかりではなく、反応液からp−メチルチオ
フェニルクロロホルメートを単離することなく次のメチ
ルチオフェニル炭酸エステルの合或に使用することがで
きる。
本発明の保護試薬前駆体は合或が極めて容易でなおかつ
安定な物質であり、1段の処理により水溶性もしくは油
溶性の保護試薬に変換することができ、保護試薬前駆体
として極めて有用なものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式( I )で示されるメチルチオフェニ
    ル炭酸エステル。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中Rは、t−ブチル基、t−アミル基、アリル基、
    9−フルオレニルメチル基、1−アダマンチル基、ボル
    ニル基、イソボルニル基、2−(トリメチルシリル)エ
    チル基、2,2,2−トリクロロエチル基、2−フェニ
    ル−2−プロピル基、2−(p−ビフェニリル)−2−
    プロピル基のいずれかである。〕
  2. (2)下記式(II)で示されるp−メチルチオフェニル
    クロロロホルメート。 ▲数式、化学式、表等があります▼(II)
  3. (3)ジクロロメタン溶媒中、ピリジンの存在下に下記
    式(II)で示されるp−メチルチオフェニルクロロホル
    メートと下記式(III)で示されるアルコール類とを反
    応させることを特徴とする下記一般式( I )で表され
    る炭酸エステルの製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) 〔式( I )および(III)においてRは、t−ブチル基
    、t−アミル基、アリル基、9−フルオレニルメチル基
    、1−アダマンチル基、ボルニル基、イソボルニル基、
    2−(トリメチルシリル)エチル基、2,2,2−トリ
    クロロエチル基、2−フェニル−2−プロピル基、2−
    (p−ビフェニリル)−2−プロピル基のいずれかであ
    る。〕
  4. (4)ジクロロメタン溶媒中、ピリジンの存在下に下記
    式(IV)で表されるp−メチルチオフェノールとホスゲ
    ンとを反応させることを特徴とする下記式(II)で表さ
    れるp−メチルチオフェニルクロロホルメートの製造方
    法。 ▲数式、化学式、表等があります▼(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(IV)
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