JPH0353287B2 - - Google Patents

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JPH0353287B2
JPH0353287B2 JP59087818A JP8781884A JPH0353287B2 JP H0353287 B2 JPH0353287 B2 JP H0353287B2 JP 59087818 A JP59087818 A JP 59087818A JP 8781884 A JP8781884 A JP 8781884A JP H0353287 B2 JPH0353287 B2 JP H0353287B2
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acid
reductase
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な5α−リダクターゼ阻害剤に関
する。さらに詳しく言うと、ランジツクアシツド
あるいはランジオサイドA、BまたはCを有効成
分として含有する5α−リダクターゼ阻害剤に関
する。 従来より、男性型脱毛症の成因としては、(1)ホ
ルモンのアンバランス説、(2)遺伝説、(3)血液循環
不全説、(4)栄養説等数多くの説が提唱されている
が、毛の発生に男性ホルモンのテストステロン
(testosterone)が重要な役割を演じていること
は古くから示唆されていた。テストステロンと男
性型脱毛症の因果関係を実験的に生化学のレベル
で証明した安達らの説[Biochem.Biophys.Res.
Commun.、41、884(1970)参照のこと]による
と、睾丸で生合成されたテストステロンは頭部に
おいて、毛包、肥脂腺等に存在する5α−リダク
ターゼ(5α−reductase)によりジヒドロテスト
ステロン(Dihydorotestosterone)に変換され、
このジヒドロテストステロンがアデニルサイクラ
ーゼ(adenyl cyclase)の活性を著しく低下させ
ることにより細胞内のサイクリツク−AMPレベ
ルの低下をもたらし、その結果毛および毛の周辺
のエネルギー産生の低下とタンパク質合成の抑制
を誘起する。従つて、これら一連の現象により、
成長期にある毛は休止期に移行し、この状態をく
り返している間に終毛から軟毛へ、そして最終的
には男性型ハゲにまで進行すると考えられる。こ
の説を裏付けるものとして、シユバイケルト
[H.V.Schweikert]らは、男性型ハゲの毛包に
は、女性の毛包やハゲでない人の毛包に比して、
5α−リダクターゼによる代謝物、すなわちジヒ
ドロテストステロン等が多量に存在していること
を報告している[J.Clin.Endocr.、38、811(1974)
参照のこと]。 男性型脱毛症以外にも、テストステロンから
5α−リダクターゼにより生成するジヒドロテス
トステロンは、アクネ(〓瘡、ニキビ等)の発
生、増悪にも重要な生理的役割を演じていること
が報告されている。すなわち、J.B.Hayらはアク
ネ患者における患部の皮膚と正常皮膚でのテスト
ステロンの代謝速度を比較したところ、ネストス
テロンの5α−リダクターゼによる代謝はアクネ
患部において亢進していることを報告している。
[Br.J.Dermatol.、91、123(1974)]。またG.
Sansoneらはアクネ患者の患部皮膚中のテストス
テロンからジヒドロテストステロンへの合成能
は、正常人のそれの2〜20倍異常亢進しているこ
とを見い出し、アクネの発生や増悪に対して5α
−リダクターゼにより生成するジヒドロテストス
テロンが大きく関与していることを示唆している
[J.Invest.Dermatol.、56、366(1971)]。 本発明者らは、これらの知見に基づき、5α−
リダクターゼの作用を強力に阻害し、脱毛症、ア
クネ等のようなジヒドロテストステロンの産生過
剰に起因する疾患の治療および/または予防に有
用である5α−リダクターゼ阻害剤を見い出すべ
く鋭意研究を行なつた結果、ランジツクアシツド
あるいはランジオサイドA、BまたはCがその目
的を達成することを見い出し本発明を完成した。 ランジツクアシツド(Lansic Acid)はズク
(ランジウム・ドメスチカム・ジヤツク・バーデ
ユーク、Lansium domesticum Jack var.
Duku)の果皮より得られた抽出物中最も大量に
含まれている成分であり、1967年から1968年にか
けて単離および構造決定がなされた
[Tetrahedron Letters、37、3571(1967)および
同誌、34、3731(1968)参照のこと]。ランジオサ
イド(Lansioside)はランジツクアシツドより極
性の高い分画に含まれ、配糖体であることから、
それぞれランジオサイドA、BおよびCと命名さ
れた[Tetrahedron Letters、23、1349(1982)
およびJ.Org.Chem.、48、4462(1982)参照のこ
と]。 その構造式は次の通りである。 ランジオサイドA(R=N−アセチル−β−D
−グルコサミン) ランジオサイドB(R=β−D−グルコース) ランジオサイドC(R=β−D−キシロース) ランジツクアシツドの薬理作用については、今
まで全く報告されていない。ランジオサイドにつ
いては、ランジオサイドAがロイコトリエンD4
によつて誘発されるモルモツト回腸組織の収縮を
阻害するが、ランジオサイドBおよびCは、ラン
ジオサイドAの約10分の1の阻害活性しか有して
いないことが報告されているだけである[J.Org.
Chem.、48、4462(1983)参照のこと]。本発明の
5α−リダクターゼ阻害作用は、ロイコトリエン
D4に対する阻害作用とは全く別個の作用メカニ
ズムを有する作用であり、従つて本発明抽出物が
有する5α−リダクターゼ阻害作用は、本発明者
らによつて初めて見い出された有用な薬理作用で
ある。 本発明に含まれるランジツクアシツドおよびラ
ンジオサイドA、BおよびCの抽出、単離および
精製方法については、前述の文献、Tetrahedron
LettersおよびJ.Org.Chem.に詳しく記載されてい
るが、本発明の抽出物が、これらに記載された方
法によつて得られたものに限定されることはな
い。またこれらの文献ではズクを原材料として抽
出を行なつているが、ランサ(ランジウム・ドメ
スチカム・ジヤツク・バーランサ、Lansium
domesticum Jack var.Langsat)の果皮からも
同様にして抽出することができる。ズクおよびラ
ンサは東南アジア、特にインドネシア各地に広く
分布しているセンダン科の低木であり、1月から
4月の雨期に実をつける。とりわけズクの実は果
物として広く親しまれており、その果肉は美味で
あるが、肉厚の果皮は多量の乳液を含んでおり、
伝承的に有毒であるとされてきた[E.J.H.
Corner、渡辺清彦「図説熱帯植物集成」403頁
(1969)広川書店参照のこと]。 抽出、単離および精製方法を簡単に説明する
と、まずズクまたはランサの乾燥した果皮を粉砕
し、適当な溶媒に数時間から数週間冷浸しておく
か、あるいはソツクスレー抽出器等を用いて抽出
する。抽出物を適当な分離手段、例えばシリカゲ
ル、カラムまたは高速液体のクロマトグラフイを
用いて、それぞれの成分に富んだ分画に単離し、
さらに上記のクロマトグラフイまたは/および結
晶化法を任意にくり返して行ない、目的とする成
分を単離、精製することができる。 本発明に含まれる化合物は、5α−リダクター
ゼ阻害作用を有するので、哺乳動物、特にヒトに
おける5α−リダクターゼによるジヒドロテスト
ステロンの産生過剰に起因する疾患の治療およ
び/または予防に有用である。そのような疾患と
しては、例えば男性型脱毛症をはじめとする脱毛
症およびアクネが挙げられる。 本発明に含まれる化合物を上記の目的で用いる
には、通常全身的または局所的に、経口または非
経口で投与される。投与量は年令、体重、症状、
治療効果、投与方法、処理時間等により異なる
が、例えば、脱毛症およびアクネの治療および/
または予防の場合、通常成人ひとり当たり、1回
に10μg〜50mg、好ましくは100μg〜5mgの範囲
で1日1回から数回経皮投与される。もちろん前
記したように投与量は種々の条件で変動するの
で、上記投与範囲より少ない量で十分な場合もあ
るし、また範囲を越えて投与する必要のある場合
もある。 本発明による経口投与のための固体組成物とし
ては、錠剤、散剤、顆粒剤等が含まれる。このよ
うな固定組成物においては、ひとつまたはそれ以
上の活性物質が、少なくともひとつの不活性な希
釈剤、例えば乳糖、マンニトール、ブドウ糖、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、微結晶セルロー
ス、デンプン、ポリビニルピロリドン、メタケイ
酸アルミン酸マグネシウムと混合される。組成物
は、常法に従つて、不活性な希釈剤以外の添加
剤、例えばステアリン酸マグネシウムのような潤
滑剤や繊維素グルコン酸カルシウムのような崩壊
剤を含有していてもよい。錠剤または丸剤は必要
により白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフ
タレートなどの胃溶性あるいは腸溶性物質のフイ
ルムで被膜してもよいし、また2以上の層で被膜
してもよい。さらにゼラチンのような吸収されう
る物質のカプセルも包含される。 経口投与のための液体組成物は、薬剤的に許容
される乳濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロツプ剤、エ
リキシル剤等を含み、一般的に用いられる不活性
な希釈剤、例えば精製水、エタノールを含む。こ
の組成物は不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁剤
のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐
剤を含有していてもよい。 経口投与のためのその他の組成物としては、ひ
とつまたはそれ以上の活性物質を含み、それ自体
公知の方法により処方されるスプレー剤が含まれ
る。 本発明による非経口投与のための注射剤として
は、無菌の水性または非水性の溶液剤、懸濁剤、
乳濁剤を包含する。水性の溶液剤、懸濁剤として
は例えば注射用蒸留水および生理食塩水が含まれ
る。非水性の溶液剤、懸濁剤としては、例えばプ
ロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
オリーブ油のような植物油、エタノールのような
アルコール類、ポリソルベート80等がある。この
ような組成物は、さらに防腐剤、湿潤剤、乳化
剤、分散剤のような補助剤を含んでもよい。これ
らは例えばバクテリア保留フイルターを通すろ
過、殺菌剤の配合または照射によつて無菌化され
る。これらはまた無菌の固体組成物を製造し、使
用前に無菌水または無菌の注射用溶媒に溶解して
使用することもできる。 非経口投与のためのその他の組成物としては、
ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、それ自
体公知の方法により処方される。外用液剤、軟コ
ウのような塗布剤、直腸内投与のための坐剤およ
び腟内投与のためのペツサリー等が含まれる。 経皮投与溶の組成物としては、ローシヨン、ト
ニツク、スプレー、溶液剤、懸濁剤、乳液のよう
な外用液剤および軟コウ、ゲル、クリームのよう
な塗布剤が含まれる。このような組成物において
は、ひとつまたはそれ以上の活性物質が、少なく
ともひとつの不活性な希釈剤、例えば蒸留水、エ
タノールのような低級アルコール、セタノールの
ような高級アルコール、ポリエチレングリコー
ル、プリピレングリコールのような多価アルコー
ル、ヒドロキシプロピルセルロースのようなセル
ロース類、動物性および植物性の脂肪、ワセリ
ン、ロウ、シリコン、オリーブ油のような植物
油、界面活性剤、酸化亜鉛等を含む。この組成物
は上記の希釈剤以外にも、湿潤剤、懸濁剤、芳香
剤、防腐剤のような補助剤を含んでもよい。 以下、参考例、実施例および実験例により本発
明を詳述するが、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。 参考例 1 ランジツクアシツドの抽出(A法) 乾燥したズク果皮950gを粉砕し、ソツクスレ
ー抽出器を用いて、n−ヘキサンで5時間連続的
に抽出し、抽出液を減圧濃縮して油状物質120g
を得た。得られた油状物質をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイで精製した。溶出溶媒として酢酸
エチレルとn−エキサン(2:8)の混合液を用
いて、ランジツクアシツドを含む部分65gを溶出
し、さらに溶出溶媒を酢酸エチルとn−ヘキサン
(1:1)の混合液から次第に酢酸エチルの割合
を増やして最終的には酢酸エチルのみに変化させ
て、ランジオサイドA、BおよびCを含む部分40
g(合計)を溶出した。ランジツクアシツドを含
む部分をn−ヘキサンに溶かして結晶化し、さら
に得られた粗結晶をエタノールと水(3:1)の
混合液より最結晶し、以下の物性値を有するラン
ジツクアシツド23gを白色結晶として得た。 NMR(CDCl3溶液):δ=5.57(1H、m)、4.88、
4.86、4.82、4.79、4.69および4.65(各々1H、
bs)、1.81、1.77および1.73(各々3H、bs)、0.80
および0.73(各々3H、s); IR(KBr錠剤法):ν=3300〜2500、1705、1630
cm-1; Mass:m/e=470(M+)、455、452、397。 参考例 2 ランジツクアシツドの抽出(B法) 乾燥、粉砕したズク果皮5.5Kgを酢酸エチル12
に1夜冷浸し(3回)、合わせた溶液36から
酢酸エチルを留去して油状物質920gを得た。得
られた油状物質をn−ヘキサンに溶かし、20%水
酸化カリウム水溶液で抽出し(3回)、水層をn
−ヘキサンで洗浄して(2回)中性物質を除去
し、次に水層を濃塩酸で酸性とした後酢酸エチル
で抽出した。抽出液を減圧濃縮し、得られた残留
物をn−ヘキサンを用いて結晶化してランジツク
アシツドの粗結晶110gを得た。母液をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイ(溶出溶媒、酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=1:9)で精製してランジツ
クアシツドを含む油状物200gを得た。得られた
油状物をn−ヘキサンを用いて結晶化してさらに
ランジツクアシツドの粗結晶15gを得た。合わせ
た粗結晶125gをエタノールと水(3:1)の混
合液より再結晶し、参考例1と同様の物性値を有
するランジツクアシツド105gを得た。 参考例 3 ランジオサイドA、BおよびCの抽出 参考例1で得られたランジオサイドA、Bおよ
びCを含む部分40gをJ.Org.Chem.、48、4462
(1983)記載の方法により精製し、ランジオサイ
ドA、BおよびCを得た。 実施例 1 ランジツクアシツドを含む錠剤の製造 ランジツクアシツド5g、繊維素グルコン酸カ
ルシウム(崩壊剤)200mg、ステアリン酸マグネ
シウム(潤滑剤)100mgおよび微結晶セルロース
47gを常法により混合し打錠して、一錠中に50mg
の活性成分を含有する錠剤100錠を得た。 実施例 2 ランジツクアシツドを含むローシヨンの製造 ランジツクアシツド0.1g、ヒドロキシプロピ
ルセルロース(HPC−M:登録商標、日本曹達
製)1.1gおよび香料数滴を常法により80%エタ
ノールに溶かして全量を100mlとして目的とする
ローシヨンを得た。 実施例 3 ランジツクアシツドを含むクリーム剤の製造 ポリエチレングリコール−400およびポリエチ
レングリコール−4000(いずれも登録商標、日本
油脂製)それぞれ4.0gおよびセタノール0.5gの
混合物を80℃に加温溶解した後、ランジツクアシ
ツド0.1gを加えて十分溶解させて室温まで冷却
した。混合物に香料数滴、さらに精製水を加えな
がら十分にかきまぜて全量を10gとして目的とす
るクリーム剤を得た。 実験例 1 5α−リダクターゼに対する阻害作用 (1) 実験方法 J.Shimazakiらの方法[Endocrinol、
Japon.、18、179(1971)参照のこと]を参考に
して行なつた。すなわち雄性ラツトの前立腺4
gを3倍容の0.25Mシヨ糖を含む0.1M
HEPES(PH7.4)でホモジネートした後遠心分
離した(3000rpmで10分間)。沈殿を上記緩衝
液10mlに懸濁し、再び遠心分離した(3000rpm
で5分間)して得られた沈渣に上記緩衝液3ml
を加えて懸濁し、酵素溶液とした。 酵素活性の測定は[4− 14C]−テストステ
ロン(1.5nmol、1.5×105cpm)、NADPH
(0.5μmol)、上記酵素溶液(0.03ml)および
種々の濃度の検体を含む全容0.1mlの反応溶液
を37℃で60分間インキユベートした。酵素反応
はクロロホルムとメタノール(1:2)の混合
液0.4mlを加えて停止し、その後遠心分離
(2000rpmで3分間)し、得られた上清50μを
シリカゲル薄層プレートにスポツトし、クロロ
ホルム、メタノールおよび酢酸(99.2:0.6:
0.2)の混合液を用いて分離した。プレートを
オートラジオグラフイにかけ、生成したジヒド
ロテストステロンの放射活性をTLCスキヤナ
ーを用いて測定し、酵素活性阻害率を算出し
た。結果を表に示す。 (2) 結果
【表】 上記の結果より、ランジツクアシツドは、非
常に強力な5α−リダクターゼ阻害作用を有し
ており、一方ランジオサイドA、BおよびCも
ランジツクアシツド程の作用は示さなかつたも
のの、500μg/mlでは20〜60%の強力な阻害
作用を示した。ランジツクアシツドを用いて、
5α−リダクターゼを阻害することにより病状
の改善もしくは予防に効果が期待されうる次の
動物実験モデルおよび臨床治療での有効性を検
討した。 実験例 2 遺伝的脱毛症マウスに対する発毛効果 生後3週令の遺伝的脱毛症マウス(HRS/J
−hr−)5例に1%のラジツクアシツドを含む溶
液(ランジツクアシツド0.1gおよびHPC−M
0.15gを80%エタノールに溶解し、全量を10mlに
調製した溶液)0.1mlを一日1回頭部に塗布した。
塗布開始後20日目位より全例において白い軟毛が
生え始め、30日目位より無数の黒い終毛が形成さ
れた。しかしながら、ランジツクアシツドを含ま
ない溶液(HPC−M 0.15gを80%エタノールに
溶解し、全量を10mlに調製した溶液)0.1mlを同
様に塗布した場合には、このような変化は全く認
められなかつた。結果をまとめると表のとおり
である。
【表】 以上のことから、本発明に含まれる化合物は遺
伝的脱毛症マウスに対して優れた発毛および育毛
効果を発揮することが証明された。 実験例 3 ヒトに対する発毛効果 0.1%のランジツクアシツドを含むローシヨン
(実施例2で製造した。)を用いて、志願した男性
型脱毛症患者8人(28才〜40才)に対する発毛お
よび育毛の効用を検討した。投与方法は1日1〜
2回頭部薄毛部分に上記ローシヨン約1mlを振り
かけ軽くマツサージした。効果判定は、ローシヨ
ン投与前後において、フケ、抜け毛、かゆみ等の
症状を毎日記載させると共に、1ケ月に1度脱毛
部分を詳細かつ客観的に観察して行なつた。その
結果、ローシヨン投与後2〜3日目位から被験者
全員においてフケ、抜け毛、かゆみ等の症状が著
しく軽減されていき、かつこれらの効果は投与期
間中持続された。また定期観察の結果、投与後4
ケ月目で被験者8名中2名に著名な発毛増毛効果
(すなわち、毛髪本数の増加、軟毛から硬毛への
変化(毛髪が太く、かつ硬くなる現象)および毛
髪の生育促進)が観察され、4名に有意な増毛効
果(すなわち毛髪の生育促進)が認められたが、
残る2名は効果が認められなかつた。 以上のことから、本発明に含まれる化合物は脱
毛症マウスに対して有効であるばかりか、ヒトの
男性型脱毛症においても顕著なフケ、抜け毛、か
ゆみ等の防止作用および発毛増毛作用を示すこと
が証明された。 実験例 4 ヒトのニキビに対する効果 ニキビ発症に悩む健康男女15人(15才〜25才)
を対象として、ランジツクアシツドのニキビに対
する効果を検討した。1%のランジツクアシツド
を含むクリーム剤(実施例3で製造した。)を朝
と夕の1日2回、適量をニキビ患部に局所的に塗
布したところ、全例において塗布後1〜3日目で
ニキビのほぼ完全な消失が観察された。 以上のことから、本発明に含まれる化合物はヒ
トのニキビに対しても劇的な治療効果を有するこ
とが証明された。 実験例 5 急性毒性試験 5週令のJCL−ICR系雄性マウス(体重:24〜
28g)に、10%エタノールと0.4%Tween80(登録
商標)を含む生理食塩水に溶解したランジツクア
シツドを尾静脈内より投与し、死亡例の有無を7
日間観察した。その結果、ランジツクアシツド60
mg/Kgの静脈内投与において、10例中死亡例は全
くなく、従つてLD50値は60mg/Kg以上であつた。 以上のことから、本発明に含まれる化合物の毒
性は非常に低いことが判明した。また実験例3お
よび4において、副作用(例えば皮膚に対するか
ゆみ、はれ等の刺激)が全くなかつたことから、
本発明に含まれる化合物は医薬品として十分安全
に使用できることが証明された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ランジツクアシツドあるいはランジオサイド
    A、BまたはCの一種あるはそれらの混合物を有
    効成分として含有する5α−リダクターゼ阻害剤。 2 5α−リダクターゼに起因する疾患が脱毛症
    である特許請求の範囲第1項に記載の5α−リダ
    クターゼ阻害剤。 3 5α−リダクターゼに起因する疾患がアクネ
    である特許請求の範囲第1項に記載の5α−リダ
    クターゼ阻害剤。
JP59087818A 1984-05-02 1984-05-02 5α−リダクタ−ゼ阻害剤 Granted JPS60243020A (ja)

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