JPH0353350B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0353350B2 JPH0353350B2 JP58087411A JP8741183A JPH0353350B2 JP H0353350 B2 JPH0353350 B2 JP H0353350B2 JP 58087411 A JP58087411 A JP 58087411A JP 8741183 A JP8741183 A JP 8741183A JP H0353350 B2 JPH0353350 B2 JP H0353350B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat storage
- storage material
- magnesium chloride
- weight
- chloride hexahydrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、塩化マグネシウム6水塩を主体とす
る蓄熱材に関する。 〔従来の技術〕 塩化マグネシウム6水塩(MgCl2・6H2O融点
117℃)は、安価で潜熱が大きいので、空調用あ
るいは排熱回収用蓄熱材として有望な物質であ
る。しかし放熱時過冷却現象を著しく起し、凝固
点より約25℃温度低下しても潜熱を放出しない。
第1図は、塩化マグネシウム6水塩の凝固特性を
示したもので、横軸に時間t、たて軸に温度Tを
とつて示してある。この実験では、塩化マグネシ
ウム6水塩100gをガラス容器の中に入れ、150℃
の電気炉に入れて完全に融解した後、気温約25℃
の大気中で放冷するという操作を行い、温度の測
定は熱電対の温接点をガラス容器中の塩化マグネ
シウム6水塩中に入れ、その熱起電力を打点式記
録計に入れて測定した。塩化マグネシウム6水塩
の温度は時間とともに下がり続け、90℃で過冷却
が直り、その後その凝固点Ts=117℃に戻り潜熱
を放出し始める。凝固点Tsと過冷却回復温度Tr
=90℃との差は27℃もある。 〔発明が解決しようとする課題〕 上記した如き温度差の存在のために、塩化マグ
ネシウム6水塩を蓄熱材として用いると、潜熱蓄
熱槽を用いた熱機関、冷凍装置、加熱装置の熱設
計にしばしば困難をもたらしている。 たとえば蓄熱材(塩化マグネシウム6水塩)を
入れた蓄熱カプセル(銅、ステンレス等の金属)
を多数収納したカプセル式蓄熱槽において、その
外部を流れる熱媒体(油やフロン等)の温度が
100℃では、蓄熱材は凝固潜熱を放出しないので、
少なくとも90℃以下に下げねばならない。温度を
このように極度に下げると、潜熱蓄熱槽を用いた
熱機関や冷凍装置あるいは加熱装置の効率低下を
生じ不都合である。 本発明は上述した塩化マグネシウム6水塩の過
冷却現象を抑制し、蓄熱材として利用し易い物質
に改質することを目的とする。 〔課題を解決するための手段〕 本発明は、塩化マグネシウム6水塩に、発核剤
として、ケイ酸カルシウム、無水ケイ酸、炭化ケ
イ素、フツ化カルシウムの群の中から一種以上の
物質を0.01重量部から10重量部の範囲で添加した
ことを特徴としている。 〔作用〕 主材である塩化マグネシウム6水塩に、ケイ酸
カルシウム、無水ケイ酸、炭化ケイ素、フツ化カ
ルシウムの群の中から一種以上の物質を添加する
と、発核作用を生じ、過冷却度を著しく小さく抑
えることができる。また、これら発核剤の添加量
は、0.01重量部から10重量部としており、このよ
うにすると、効果的に発核作用を生じると共に蓄
熱効果の減少も抑制できる。 〔実施例〕 以下、発明の実施例について説明する。 実施例 1 塩化マグネシウム6水塩100gに、ケイ酸カル
シウムを0.01g添加した混合物を、ガラス容器の
中に入れ、この容器を150℃の電気炉に入れて完
全に融解し、その後これを気温25℃の大気中で放
冷した。111℃で過冷却が直り、凝固点Ts=117
℃に戻り潜熱放出を開始した。この実験において
過冷却取ΔTs、つまり凝固点Tsと過冷却回復温
度Trとの差は6℃と小さくなることがわかつた。
この結果を第2図に示す。同一試料につき同様の
実験を30回行つた所、過冷却度ΔTsはやはり6
℃程度であつた。差動熱量計で本蓄熱材の潜熱を
測定した結果、41Kcal/Kgであつた。 実施例 2 塩化マグネシウム6水塩100gにフツ化カルシ
ウムを0.1g添加した混合物を、ガラス容器の中
に入れ、実施例1と同様の実験を行つた。その結
果過冷却度ΔTsは8℃であることがわかつた。
差動熱量計で本蓄熱材の潜熱を測定した結果、
41Kcal/Kgであつた。 その他の発核剤についても同様の実験を行い、
その結果を上記のものも含めて第1表に示す。 第1表よりいずれも発核剤を何も添加しない場
合(No.5)に比較し、過冷却度ΔTsは著しく小
さくなることがわかる。
る蓄熱材に関する。 〔従来の技術〕 塩化マグネシウム6水塩(MgCl2・6H2O融点
117℃)は、安価で潜熱が大きいので、空調用あ
るいは排熱回収用蓄熱材として有望な物質であ
る。しかし放熱時過冷却現象を著しく起し、凝固
点より約25℃温度低下しても潜熱を放出しない。
第1図は、塩化マグネシウム6水塩の凝固特性を
示したもので、横軸に時間t、たて軸に温度Tを
とつて示してある。この実験では、塩化マグネシ
ウム6水塩100gをガラス容器の中に入れ、150℃
の電気炉に入れて完全に融解した後、気温約25℃
の大気中で放冷するという操作を行い、温度の測
定は熱電対の温接点をガラス容器中の塩化マグネ
シウム6水塩中に入れ、その熱起電力を打点式記
録計に入れて測定した。塩化マグネシウム6水塩
の温度は時間とともに下がり続け、90℃で過冷却
が直り、その後その凝固点Ts=117℃に戻り潜熱
を放出し始める。凝固点Tsと過冷却回復温度Tr
=90℃との差は27℃もある。 〔発明が解決しようとする課題〕 上記した如き温度差の存在のために、塩化マグ
ネシウム6水塩を蓄熱材として用いると、潜熱蓄
熱槽を用いた熱機関、冷凍装置、加熱装置の熱設
計にしばしば困難をもたらしている。 たとえば蓄熱材(塩化マグネシウム6水塩)を
入れた蓄熱カプセル(銅、ステンレス等の金属)
を多数収納したカプセル式蓄熱槽において、その
外部を流れる熱媒体(油やフロン等)の温度が
100℃では、蓄熱材は凝固潜熱を放出しないので、
少なくとも90℃以下に下げねばならない。温度を
このように極度に下げると、潜熱蓄熱槽を用いた
熱機関や冷凍装置あるいは加熱装置の効率低下を
生じ不都合である。 本発明は上述した塩化マグネシウム6水塩の過
冷却現象を抑制し、蓄熱材として利用し易い物質
に改質することを目的とする。 〔課題を解決するための手段〕 本発明は、塩化マグネシウム6水塩に、発核剤
として、ケイ酸カルシウム、無水ケイ酸、炭化ケ
イ素、フツ化カルシウムの群の中から一種以上の
物質を0.01重量部から10重量部の範囲で添加した
ことを特徴としている。 〔作用〕 主材である塩化マグネシウム6水塩に、ケイ酸
カルシウム、無水ケイ酸、炭化ケイ素、フツ化カ
ルシウムの群の中から一種以上の物質を添加する
と、発核作用を生じ、過冷却度を著しく小さく抑
えることができる。また、これら発核剤の添加量
は、0.01重量部から10重量部としており、このよ
うにすると、効果的に発核作用を生じると共に蓄
熱効果の減少も抑制できる。 〔実施例〕 以下、発明の実施例について説明する。 実施例 1 塩化マグネシウム6水塩100gに、ケイ酸カル
シウムを0.01g添加した混合物を、ガラス容器の
中に入れ、この容器を150℃の電気炉に入れて完
全に融解し、その後これを気温25℃の大気中で放
冷した。111℃で過冷却が直り、凝固点Ts=117
℃に戻り潜熱放出を開始した。この実験において
過冷却取ΔTs、つまり凝固点Tsと過冷却回復温
度Trとの差は6℃と小さくなることがわかつた。
この結果を第2図に示す。同一試料につき同様の
実験を30回行つた所、過冷却度ΔTsはやはり6
℃程度であつた。差動熱量計で本蓄熱材の潜熱を
測定した結果、41Kcal/Kgであつた。 実施例 2 塩化マグネシウム6水塩100gにフツ化カルシ
ウムを0.1g添加した混合物を、ガラス容器の中
に入れ、実施例1と同様の実験を行つた。その結
果過冷却度ΔTsは8℃であることがわかつた。
差動熱量計で本蓄熱材の潜熱を測定した結果、
41Kcal/Kgであつた。 その他の発核剤についても同様の実験を行い、
その結果を上記のものも含めて第1表に示す。 第1表よりいずれも発核剤を何も添加しない場
合(No.5)に比較し、過冷却度ΔTsは著しく小
さくなることがわかる。
【表】
さらに、発核剤の複合添加実験を行つた所、単
独添加の場合に比較し、さらに効果が高まること
がわかつた。その結果を第2表に示す。 またさらに、発核剤を複合添加した蓄熱剤に、
空気泡を含むガラス繊維を添加すると過冷却度は
約50%減少することがわかつた。その一例を第2
表のNo.10に示す。ガラス繊維は二相分離の防止に
も役立つ。空気泡入りガラス繊維は長くつながつ
たガラス繊維束をハサミ等で細断することにより
簡単にできる。
独添加の場合に比較し、さらに効果が高まること
がわかつた。その結果を第2表に示す。 またさらに、発核剤を複合添加した蓄熱剤に、
空気泡を含むガラス繊維を添加すると過冷却度は
約50%減少することがわかつた。その一例を第2
表のNo.10に示す。ガラス繊維は二相分離の防止に
も役立つ。空気泡入りガラス繊維は長くつながつ
たガラス繊維束をハサミ等で細断することにより
簡単にできる。
【表】
以上説明したように、本発明によれば、蓄熱材
である塩化マグネシウム6水塩の過冷却度が著し
く小さくなる。
である塩化マグネシウム6水塩の過冷却度が著し
く小さくなる。
第1図は従来の蓄熱材の凝固特性を示す図、第
2図は本発明の蓄熱材の凝固特性を示す図であ
る。
2図は本発明の蓄熱材の凝固特性を示す図であ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 塩化マグネシウム6水塩に、発核剤として、
ケイ酸カルシウム、無水ケイ酸、炭化ケイ素、フ
ツ化カルシウムの群の中から一種以上の物質を
0.01重量部から10重量部の範囲で添加したことを
特徴とする蓄熱材。 2 特許請求の範囲第1項記載の蓄熱材に、モレ
キユラーシーブス、炭酸カルシウム、アルミナの
群の中から一種以上の物質を0.01重量部から10重
量部の範囲で添加した蓄熱材。 3 特許請求の範囲第2項記載の蓄熱材に、空気
泡を含むガラス繊維を添加した蓄熱材。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8741183A JPS59213788A (ja) | 1983-05-20 | 1983-05-20 | 蓄熱材 |
| EP84105365A EP0126396B1 (en) | 1983-05-20 | 1984-05-11 | Heat storage material |
| DE8484105365T DE3479740D1 (en) | 1983-05-20 | 1984-05-11 | Heat storage material |
| US06/611,948 US4604223A (en) | 1983-05-20 | 1984-05-18 | Heat storage material |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8741183A JPS59213788A (ja) | 1983-05-20 | 1983-05-20 | 蓄熱材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59213788A JPS59213788A (ja) | 1984-12-03 |
| JPH0353350B2 true JPH0353350B2 (ja) | 1991-08-14 |
Family
ID=13914131
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8741183A Granted JPS59213788A (ja) | 1983-05-20 | 1983-05-20 | 蓄熱材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59213788A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02132181A (ja) * | 1988-07-08 | 1990-05-21 | Nok Corp | 潜熱蓄熱材 |
| JP7789344B2 (ja) * | 2020-09-01 | 2025-12-22 | 国立大学法人東海国立大学機構 | 蓄熱体、蓄熱方法、及び蓄熱体の製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5628947B2 (ja) * | 1973-12-13 | 1981-07-04 |
-
1983
- 1983-05-20 JP JP8741183A patent/JPS59213788A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59213788A (ja) | 1984-12-03 |
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