JPH0353669Y2 - - Google Patents

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JPH0353669Y2
JPH0353669Y2 JP1986070853U JP7085386U JPH0353669Y2 JP H0353669 Y2 JPH0353669 Y2 JP H0353669Y2 JP 1986070853 U JP1986070853 U JP 1986070853U JP 7085386 U JP7085386 U JP 7085386U JP H0353669 Y2 JPH0353669 Y2 JP H0353669Y2
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grilled fish
heat
container
dish
fish
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、皿状容器に焼魚を収容し、これをフ
イルム製袋状容器に包装した加熱殺菌済容器入り
焼魚に関する。
(従来の技術) 魚類を原料とするレトルト食品は、特開昭58−
175477号、或いは同59−42838号等で提案されて
いる。前者は生魚と調味液とをレトルトパウチに
入れ、脱気密封した後レトルト殺菌処理すること
により、殺菌時に於けるカードの発生及び煮崩れ
を防止して魚を調理する技術である。また後者
は、白身魚の魚肉を酸性溶液中に浸漬した後、蒸
煮してからレトルトパウチに入れ、魚肉のpHが
特定のものになるように調味液を注入し、真空包
装して加圧加熱殺菌する技術である。同技術の効
果は、殺菌時に於けるカードの発生及び煮崩れを
防止することである。
ところで、以上のような公知文献で提案されて
じる魚類のレトルト食品は、何れも魚体及び調味
液を容器に収容してレトルト殺菌処理したいわゆ
る“煮魚”に関するものである。これに対して、
現状では“煮魚”のレトルト食品は未だ提案され
ていない。
本考案者らは、特に焼魚を皿状容器に収容し、
これをフイルム製袋状容器に包装した後、レトル
ト加熱殺菌処理或いは熱水殺菌処理等の加熱殺菌
処理を施した製品形態によれば、焼魚を一定期間
保存することが可能であり、また喫食時には袋状
容器から皿状容器を取り出して、該皿状容器をそ
のまま喫食用の皿として使用することができるの
で、実用的であると考えた。そして、上記形態の
加熱殺菌済容器入り焼魚を種々試作検討した結
果、同形態の製品を得る場合には、下記するよう
な特有の問題が発生することを知つた。
即ち、殺菌時に魚体が離水現象を起こして液汁
(以下ドリツプと称する)を放出し、このドリツ
プが殺菌中に皿状容器の外面、つまり皿状容器の
外部側面及び外部底面にまで移動する。これによ
つて、製品の美観が損われ、また喫食時に袋状容
器から皿状容器を取り出す際に手が汚れ、該皿状
容器をそのままテーブル等に置いた場合にはテー
ブルが汚れる等の点で、製品価値が著しく損われ
る。一方、上記ドリツプの移動を防止する目的
で、袋状容器に焼魚の入つた皿状容器を極度に高
い真空度で真空包装することも行なつたが、この
方法によつても殺菌中のドリツプの移動を完全に
防止することはできず、この場合には、真空包装
の際に焼魚が身崩れするという問題があつた。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、前記の形態の容器入り焼魚に於い
て、以上のような問題を解決し、焼魚が身崩れ
ず、また加熱殺菌時に焼魚から発生するドリツプ
の皿状容器外面への移動が防止され、喫食時には
手を汚すことなく袋状容器から皿状容器を取り出
し、そのままテーブル等の置いて焼魚を喫食する
ことができる加熱殺菌済容器入り焼魚を提供する
ことを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案者らは、上記の目的を達成すべく試作検
討を繰返した結果、以下なる知見を得た。
即ち、側壁及び底壁から構成された皿状容器に
焼魚を収容し、これをフイルム製袋状容器に包装
した加熱殺菌済容器入り焼魚に於いて、特に皿状
容器の側壁の上部近傍の全周にわたつて、加熱殺
菌処理時に焼魚から発生する液汁を吸収するため
の吸収手段を設け、かつ袋状容器に焼魚の入つた
皿状容器を含気率が35%以下となるように真空包
装する。以上の構成の加熱殺菌済容器入り焼魚に
よると、皿状容器の側壁に吸収手段を設けること
と、真空包装を特定の条件で行なうこととの組合
せによつて、真空包装後、皿状容器の側壁上部及
びフイルム製袋状容器内面が適当な圧力で当接
し、かつ両者が当接する部分、つまり殺菌時にド
リツプが皿状容器の外面に移動する場合の通り道
となる部分には、確実に吸収手段が介在する。そ
して、上記の状態で加熱殺菌処理が行なわれる場
合には、吸収手段の作用によつて、殺菌時に於け
る皿状容器の外面へのドリツプの移動が確実に防
止される。また、前記の部位に吸収手段が設けら
れることにより、吸収材を余分な量、大きさで設
ける必要がない。加えて、真空包装が前記の条件
で行なわれる場合には、焼魚の身崩れがなく、し
かも焼魚からのドリツプの発生が極力防止され
る。
本考案は、上記の知見に基づいて成されたもの
で、その要旨は、側壁及び底壁から構成された皿
状容器に焼魚を収容し、これをフイルム製袋状容
器に包装して加熱殺菌処理した加熱殺菌済容器入
り焼魚に於いて、該皿状容器の側壁の上部近傍の
全周にわたつて、加熱殺菌処理時に焼魚から発生
する液汁を吸収するための吸収手段を設け、かつ
焼魚を収容した皿状容器が該フイルム製袋状容器
に容器内の含気率が35%以下となるように真空包
装されたことを特徴とする加熱殺菌済容器入り焼
魚である。
本考案で使用する皿状容器は、側壁及び底壁か
ら構成された成形容器である。該皿状容器には、
椀状のもの等も含まれる。皿状容器の側壁の高さ
は、後記の焼魚の高さとほぼ同じか或いはこれよ
りも若干高くすることが望ましい。これによつ
て、容器入り焼魚の輸送時或いは積み重ね時に於
ける、焼魚の肉質及び表皮の損傷を防止すること
ができる。また、側壁の高さは、例えば底壁の面
積が100cm2〜500cm2の場合に、35mm以下好ましくは
25mm以下とし、これによつて、フイルム製袋状容
器に皿状容器を無理なく真空包装することができ
る。皿状容器には、上方開放部に外側に突設した
フランジ部を設けてもよい。
皿状容器の材料は、耐水性でかつ殺菌時の加熱
に耐え得るものであれば何れでもよい。具体的に
は、ナイロン、ポリエチレン、ポリエステル、ポ
リプロピレン、塩化ビニリデン、これらの発泡
物、紙材及びこれらを適宜ラミネートしたもの、
陶器等が例示される。皿状容器に紫外線遮断性を
付与するためには、上記の材料にアルミニウム箔
をラミネートした材料の使用が望ましい。尚、レ
トルト加熱殺菌処理を行なう場合には、殺菌時に
変形を起こさない程度の強度を得る上で、厚みが
250μ以上好ましくは400μ〜2000μのポリプロピレ
ン、ポリエステル等で形成することが好ましい。
本考案では、特に上記の皿状容器の側壁の上部
近傍の全周にわたつて、加熱殺菌処理時に焼魚か
ら発生する液汁を吸収するための吸収材が設けら
れる。ここで、皿状容器の側壁の上部近傍の全周
とは、例えば皿状容器の側壁上縁の全周、皿状容
器の側壁上部内面の全周、また皿状容器の側壁上
部にフランジ部が形成される場合には、該フラン
ジ部の上側の全周等を意味し、吸収手段はこれら
の部分から選ばれる任意の場所に設けられる。
尚、吸収手段が皿状容器のフランジ部に設けられ
る場合には、加熱殺菌時に於けるドリツプの皿状
容器外面への移動を好適に防止することができ、
かつ吸収手段の設置が容易であるので好ましい。
上記のようにして吸収手段を皿状容器に設ける場
合には、吸収手段が、該吸収手段の上端と、該吸
収手段が設けられた部分の皿状容器の側壁の上端
面との間の距離(吸収手段が皿状容器に形成され
た凹部等に設けられる場合は、吸収手段の上端と
該凹部等における上端面との間の距離)が0.3mm
〜5mm程度となるようにして設けることが好まし
い。これによつて、加熱殺菌時に於けるドリツプ
の皿状容器外面への移動をより好適に防止するこ
とができる。
また、吸収手段を皿状容器に設けるための手段
は任意であるが、例えば吸収手段を皿状容器に接
着する、或いは皿状容器に適宜の凹部を形成し、
この部分に吸収手段を嵌入する等が好適に例示さ
れる。
本考案で使用する上記の吸収手段としては、発
泡性材料、不織布、パルプ、高分子吸収剤を含ん
だシート等を例示することができる。また、該吸
収手段は、例えば焼魚に対し5重量%〜30重量
%、好ましくは10重量%〜18重量%の水分及び/
又は油分を吸収可能な量、大きさで使用されるこ
とが望ましい。この場合には、吸収手段の量、大
きさを必要十分なものとして、殺菌時のドリツプ
の移動を好適に防止し、かつコスト或いは見栄え
等の面で好ましい容器入り焼魚を得ることができ
る。
以上の如く、皿状容器の側壁の上部近傍の全周
にわたつて吸収手段が設けられることにより、後
記のようにフイルム製袋状容器に皿状容器が真空
包装された場合には、皿状容器の側壁上部とフイ
ルム製袋状容器内面とが当接する部分に確実に吸
収手段が介在し、殺菌時に於ける皿状容器の外面
へのドリツプの移動を確実に防止することができ
る。また吸収手段を余分な量、大きさで設ける必
要がない。加えて、殺菌後容器入り焼魚が提供さ
れる場合には、殺菌時に発生したドリツプの多く
は皿状容器の側壁上部に設けられた吸収手段に吸
収、保持され、保存時に焼魚がドリツプとほとん
ど接触しないため、焼魚の品質を良好に保持する
ことができる。
また、皿状容器の底壁に1つ又は複数の凹部を
形成することもできる。該凹部は、皿状容器の底
壁の任意の位置に、例えば底壁の周縁及び/又は
中央部、或いは底壁の全体にわたつて任意の数設
けることができる。また、凹部の形状は任意であ
り、例えば皿状容器を上方に保持する脚部に凹部
を形成するか、底壁に単に凹部を形成するか、或
いは底壁に凹凸を付ける等によつて形成すること
ができる。上記の構成によつて、加熱殺菌処理時
に発生するドリツプを該凹部に収容し、前記の皿
状容器の側壁に設けられた吸収手段の作用に加え
て、殺菌時に於けるドリツプの皿状容器外面への
移動を更に好適に防止することができる。
尚、凹部の容積は、焼魚の重量に対し3重量%
〜25重量%好ましくは5重量%〜20重量%の水を
収容できる容積とするのがよい。また、前記した
ものと同様の吸収手段を凹部に設けることができ
る。
フイルム製袋状容器は、2枚のフイルム材を重
合し、各々の周縁部をヒートシール、接着等によ
りシールするか、或いはフイルム材を折重ねて周
縁部をシールする等によつて形成されたものであ
る。上記フイルム材のシールを、イージーピール
が可能であるシール形態(例えばピール強度=開
封強度が2.0Kg/15mm以下とする)で行なうこと
もできる。該フイルム製袋状容器の材料は、柔軟
性を有し、耐水性でかつ加熱殺菌時の加熱に耐え
得るものであれば何れでもよい。具体的には、ナ
イロン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロ
ピレン、塩化ビニリデン及びこれらを適宜ラミネ
ートしたもの等が例示される。フイルム製袋状容
器に紫外線遮断性を付与するためには、上記の材
料にアルミニウム箔をラミネートした材料の使用
が望ましい。尚、好適な柔軟性を得る上では、特
に曲げ弾性率(ASTM D 790)が21000Kg/cm2
以下好ましくは70〜12000Kg/cm2で、かつ厚みが
200μ以下好ましくは5μ〜120μのものが望ましい。
これによつて、後記のように真空包装が行なわれ
る場合に、焼魚の身崩れを防止することができ、
同時にフイルム製袋状容器内面を皿状容器の側壁
上部に適当な圧力で当接させ、両者の間に吸収手
段を好適な状態で介在させて、殺菌時のドリツプ
の移動をより好適に防止することができる。
尚、フイルム製袋状容器の材料が透明性或いは
光沢を有するものである場合には、上記の効果に
加えて、魚体の立体感及び鮮度感のある優れた外
観の容器入焼魚を得ることができる。透明性のあ
る材料としては、曇度(ASTM D1003−61)が
15%以下好ましくは4.5%以下のものがよい。光
沢のある材料ちしては、光沢度(20%Gardner
Glossmeter)が70%以上好ましくは90〜180%の
ものがよい。
また、皿状容器及びフイルム製袋状容器をガス
遮断性及び紫外線遮断性のある材料で構成するこ
とにより、焼魚の保存性を高めることができる。
加えて、両者に先に例示した材料の中でアルミ箔
を含まないものを使用すれば、容器入り焼魚を電
子レンジでそのまま加熱することができる。
焼魚は、魚類を焼成して得られたものである。
魚類は、如何なるものでもよく、例えばイワシ、
アジ、サンマ、サバ、サケ、ブリ、サワラ、ニシ
ン、ウナギ、アナゴ、カレイ、タイ、タラ等が例
示される。魚類を焼成するための手段は任意であ
り、例えば直火、赤外線等による加熱を採用する
ことができる。尚、魚類を下記する特定の圧縮強
さに焼成するためには、特に中火〜弱火による直
火で加熱することが望ましい。
上記の焼魚は、特に魚肉の圧縮強さが85〜1500
g/cm2、好ましくは105〜1250g/cm2であること
が望ましい。これによつて、焼魚を後記するよう
に真空包装する場合等に於ける魚肉の身崩れを防
止することができ、また殺菌時の魚体からのドリ
ツプの流出を最少限に押えることができる。
ここで、焼魚の圧縮強さとは、下記する測定法
によつて求められるものである。即ち、焼魚の圧
縮強さは、レオメーター(不動工業(株)製:
NRM−2010−CW型)を使用し、(1)焼成後、室
温にまで放冷した焼魚の魚肉を1cm3角に切りそろ
えて試料を作成し、(2)上記試料を、試料台に魚肉
の筋せんいが試料台の面と略平行になるようにし
て載せ、(3)プランジヤーとして直径18mmの平型円
形のものを用い、これに対して、試料台が速度6
cm/分で、プランジヤーと試料台との間のクリア
ランスが5mmになるまで上昇させ(魚肉の筋せん
いに対して垂直に力を加える)、(4)魚肉がプラン
ジヤーと接触してから、高さ5mmまで圧縮される
間の、プランジヤーにかかる強さのピーク値
(g/cm2)として測定されたものである。尚、上
記の方法で測定した魚肉の圧縮強さは、焼成によ
り蛋白変性した魚肉組織の圧縮強さを示す。これ
が、本考案で規定した85〜1500g/cm2の範囲で、
焼魚の魚肉組織はしつかりとしたものとなり、こ
れによつて、殺菌時におけるドリツプ発生の回避
等の効果が得られる。
また、焼魚の形状は、全魚(腹抜き魚体を含
む)或いは適宜手段によつて切断された切り身
(半身、二枚に開いたもの等)等何れでもよい。
殺菌時のドリツプの流出を防止する上で、焼魚を
全魚とするか、或いは切り身にする場合は生魚を
切り身にしてから焼成することが望ましい。
本考案の加熱殺菌済容器入り焼魚は、以上述べ
た焼魚を、皿状容器に載置した状態でフイルム製
袋状容器に真空包装した後加熱殺菌処理して構成
される。
フイルム製袋状容器に焼魚の入つた皿状容器を
真空包装する場合は、常法により例えば真空包装
機でバキユームシールする等によつて行なう。
上記の真空包装は、特に含気率が35%以下、好
ましくは25%以下、更に好ましくは15%以下とな
るように行なう。真空包装は、例えば16kpa〜
2.5kpa、好ましくは14kpa〜5kpaの減圧下で行な
うことができる。真空包装が上記の条件で行なわ
れることのより、焼魚を身崩れさせずに真空包装
することができ、しかもフイルム製袋状容器内面
を皿状容器の側壁上部に適当な圧力で当接させ、
両者の間に吸収手段を好適な状態で介在させて、
殺菌時のドリツプの移動をより好適に防止するこ
とができる。また、殺菌時の焼魚からのドリツプ
の発生を極力防止することができる。尚、本考案
でいう含気率とは、容器内に含まれる空気の容積
が、容器の容積(密封後の容器の全内容積)に対
しての占める割合をいう。
最後に、上記のようにして真空包装した焼魚
を、加熱殺菌処理して加熱殺菌済容器入り焼魚を
得る。加熱殺菌処理の手段は、特に制限はなく、
例えば熱水加熱殺菌、蒸気加熱殺菌、レトルト加
熱殺菌、高周波加熱殺菌及びこれらの併用等を例
示することができる。また、加熱殺菌処理の条件
は、例えば75℃〜145℃で、レトルト加熱殺菌の
場合は例えば圧力0.8〜1.7Kg/cm2(ゲージ圧力)、
好ましくは1〜1.5Kg/cm2(ゲージ圧力)、温度
115〜130℃好ましくは121〜127℃で5〜60分程度
行なわれる。本考案は、焼魚からのドリツプの発
生が著しいレトルト加熱殺菌を行なう場合に特に
有効である。
(考案の効果) 以上の如き構成の本考案の加熱殺菌済容器入り
焼魚によれば、焼魚が身崩れず、また加熱殺菌時
に焼魚から発生するドリツプの皿状容器外面への
移動が防止され、喫食時には手を汚すことなく袋
状容器から皿状容器を取り出し、そのままテーブ
ル等に置いて焼魚を喫食することができる。更
に、本考案によれば、容器のまま湯で温めるか或
いは電子レンジで温める等の極めて簡便な操作に
よつて焼魚を温めることができ、また皿状容器を
喫食用の皿として、これに醤油等を注加して焼魚
を喫食することができるため、利用価値は極めて
高い。
次に実施例により本考案を説明する。
[実施例 1] 第1図は、本考案の加熱殺菌済容器入り焼魚の
一例を示す縦断面図である。これによると、加熱
殺菌済容器入り焼魚1は、焼魚4を皿状容器2に
載置した状態で、これをフイルム製袋状容器3に
真空包装した後、加熱殺菌処理して構成される。
皿状容器2は、厚さ1.2mmのポリプロピレンで
形成される。該皿状容器2は側壁5及び底壁6か
ら構成され、上方に開放部を有し、該開放部の上
端にはフランジ7(幅が20mm)が設けられてい
る。皿状容器2は、側壁5の高さhlが15mm、底壁
6が130mm×90mmの長方形、上方開放部が140mm×
100mmの形状である。また、皿状容器2のフラン
ジ7には、全周にわたつて幅方向の中心部に凹部
20(フランジ7の幅方向の距離L1が10mm、深
さdlが2mm)が形成され、該凹部20には不織布
21が嵌入固定される。該不織布21は、嵩密度
0.1g/cm3のポリエステル製乾式不織布からなる、
幅10mm、厚さ3mmの帯状のもので、焼魚4に対し
て約14重量%の水及び油を吸収可能なものであ
り、不織布21の上端とフランジ7の上端との距
離L2が1mmとなるように設けられる。
焼魚4は、リブの切り身を直火(中火)で焼成
したもの(重量約70g、魚肉の圧縮強さが約250
g/cm2のもの)であり、上記の皿状容器2に載置
収容される。フイルム製袋状容器3は、230mm×
190mmのPVDCコートPET/CPP(厚さ85μ)製の
パウチである。
上記の皿状容器2に焼魚4を載置し、これをフ
イルム製袋状容器3に収容し、真空包装機を使用
して容器内の含気率が約25%となるように真空に
引くとともに、フイルム製袋状容器3の開放部を
熱シールする。次いで、この容器入り焼魚を蒸気
式レトルトで圧力1.5Kg/cm2(ゲージ圧力)、温度
121℃で24分間加熱殺菌処理を施して加熱殺菌済
容器入り焼魚1を得た。
かくして得られた加熱殺菌済容器入り焼魚1
は、焼魚4の身崩れがなく、また皿状容器2の外
面へのドリツプの移動は見られず、美観の優れた
ものであつた。また、上記の加熱殺菌済容器入り
焼魚1を常温で3カ月保存後、電子レンジで温め
て食した。この場合にも、電子レンジによる加熱
中に皿状容器2の外面へドリツプが移動すること
はなく、加熱終了後は、フイルム製袋状容器3か
ら手を汚さずに皿状容器2を取出すことができ、
また焼魚4は焼魚らしい食感及び風味を有する品
質の優れたものであつた。
[実施例 2] 第2図は、本考案の加熱殺菌済容器入り焼魚の
別の例を示す縦断面図である。これによると、加
熱殺菌済容器入り焼魚11は、焼魚14を皿状容
器12に載置した状態で、これをフイルム製袋状
容器13に真空包装した後、加熱殺菌処理して構
成される。
皿状容器12は、フランジ17に凹部が形成さ
れないこと以外は実施例1の皿状容器2と同様の
ものである。該皿状容器12には、そ側壁15の
上部内面及びフランジ17の上側の全周にわたつ
て不織布22(幅10mm、厚さw1が3mmの帯状の
もの)が接着して設けられる。該不織布22は、
嵩密度0.1g/cm3のポリエステル製乾式不織布で、
焼魚4に対して約14重量%の水及び油を吸収可能
なものである。フイルム製袋状容器13及び焼魚
14は、実施例1の皿状容器2と同様のものであ
る。そして、実施例1と同様の操作により、焼魚
14を皿状容器12に収容し、これをフイルム製
袋状容器13に真空包装した後、加熱殺菌処理し
て加熱殺菌済容器入り焼魚を得た。
かくして得られた加熱殺菌済容器入り焼魚11
は、焼魚14の身崩れがなく、また皿状容器12
の外面へのドリツプの移動はみられず、美観の優
れたものであつた。また、上記の加熱殺菌済容器
入り焼魚11を常温で3カ月保存後、熱水で温め
て食した場合にも、フイルム製袋状容器13から
手を汚さずに皿状容器12を取出すことができ、
また焼魚14は焼魚らしい食感及び風味を有する
品質の優れたものであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本考案の加熱殺菌済容器
入り焼魚の一例を示す縦断面図である。 1,11……加熱殺菌済容器入り焼魚、2,1
2……皿状容器、3.13……フイルム製袋状容
器、4,14……焼魚、5,15……側壁、6,
16……底壁、7,17……フランジ、20……
凹部、21,22……不織布。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 側壁及び底壁から構成された皿状容器に焼魚
    を収容し、これをフイルム製袋状容器に包装し
    て加熱殺菌処理した加熱殺菌済容器入り焼魚に
    於いて、該皿状容器の側壁の上部近傍の全周に
    わたつて、加熱殺菌処理時に焼魚から発生する
    液汁を吸収するための吸収手段を設け、かつ焼
    魚を収容した皿状容器が該フイルム製袋状容器
    に容器内の含気率が35%以下となるように真空
    包装されたことを特徴とする加熱殺菌済容器入
    り焼魚。 (2) 焼魚が、イワシ、アジ、サンマ、サバ、サ
    ケ、ブリ、サワラ、ニシン、ウナギ、アナゴ、
    カレイ、タイ、タラからなる群から選ばれた魚
    類である実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の
    加熱殺菌済容器入り焼魚。 (3) 焼魚の圧縮強さが85g/cm2〜1500g/cm2であ
    る実用新案登録請求の範囲第(1)項又は第(2)項記
    載の加熱殺菌済容器入り焼魚。 (4) フイルム製袋状容器の材料が、曲げ弾性率が
    21000Kg/cm2以下で、かつ厚みが200μ以下のも
    のである実用新案登録請求の範囲第(1)項、第(2)
    項又は第(3)項記載の加熱殺菌済容器入り焼魚。 (5) 吸収手段が、皿状容器の側壁上部に形成され
    たフランジ部の上側に全周にわたつて設けられ
    た実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の加熱殺
    菌済容器入り焼魚。 (6) 吸収手段が、該吸収手段の上端と該吸収手段
    が設けられた皿状容器の側壁の上端面との間の
    距離が0.3mm〜5mmとなるようにして設けられ
    た実用新案登録請求の範囲第(1)項又は第(5)項記
    載の加熱殺菌済容器入り焼魚。 (7) 吸収手段が、発泡性材料、不織布、パルプ、
    高分子吸収剤を含んだシートからなる群から選
    ばれた実用新案登録請求の範囲第(1)項、第(5)項
    又は第(6)項記載の加熱殺菌済容器入り焼魚。 (8) 吸収手段が、焼魚に対し5重量%〜30重量%
    の水分及び/又は油分を吸収可能な量及び大き
    さのものである実用新案登録請求の範囲第(1)
    項、第(5)項、第(6)項又は第(7)項記載の加熱殺菌
    済容器入り焼魚。 (9) 加熱殺菌処理が、レトルト加熱殺菌処理であ
    る実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の加熱殺
    菌済容器入り焼魚。
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