JPH0353733B2 - - Google Patents
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- JPH0353733B2 JPH0353733B2 JP6536878A JP6536878A JPH0353733B2 JP H0353733 B2 JPH0353733 B2 JP H0353733B2 JP 6536878 A JP6536878 A JP 6536878A JP 6536878 A JP6536878 A JP 6536878A JP H0353733 B2 JPH0353733 B2 JP H0353733B2
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- lens
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- 238000003384 imaging method Methods 0.000 description 11
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- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、単色又はカラーテレビジヨン受像管
のような陰極線管に適用して好適な電子銃に係わ
る。
のような陰極線管に適用して好適な電子銃に係わ
る。
通常のカラーテレビジヨン受像管は、赤、緑及
び青に対応して夫々単ビーム型を電子銃が設けら
れて成る。これら電子銃における主電子レンズの
構成は、代表的なものとして、バイポテンシヤル
型レンズ、ユニポテンシヤル型レンズ、トライポ
テンシヤル型レンズが挙げられる。
び青に対応して夫々単ビーム型を電子銃が設けら
れて成る。これら電子銃における主電子レンズの
構成は、代表的なものとして、バイポテンシヤル
型レンズ、ユニポテンシヤル型レンズ、トライポ
テンシヤル型レンズが挙げられる。
第1図は、バイポテンシヤル型主電子レンズ系
による単ビーム型電子銃の電極構成を示すもの
で、この場合、軸心O上に、カソードK、第1グ
リツドG1、第2グリツドG2、第3グリツドG3、
及び第4グリツドG4が順次配列される。第4グ
リツドG4には高電圧のアノード電圧VAが与えら
れ、第3グリツドG3にはこのアノード電圧VAの
20%〜38%程度のフオーカス程度VFが与えられ
て、第3グリツドG3と第4グリツドG4とによつ
てバイポテンシヤル型の主電子レンズが構成され
る。
による単ビーム型電子銃の電極構成を示すもの
で、この場合、軸心O上に、カソードK、第1グ
リツドG1、第2グリツドG2、第3グリツドG3、
及び第4グリツドG4が順次配列される。第4グ
リツドG4には高電圧のアノード電圧VAが与えら
れ、第3グリツドG3にはこのアノード電圧VAの
20%〜38%程度のフオーカス程度VFが与えられ
て、第3グリツドG3と第4グリツドG4とによつ
てバイポテンシヤル型の主電子レンズが構成され
る。
第2図は、ユニポテンシヤル型主電子レンズ系
による単ビーム型電子銃の電極構成を示すもの
で、この場合、軸心O上に、カソードK、第1グ
リツドG1、第2グリツドG2、第3グリツドG3、
第4グリツドG4、及び第5グリツドG5が順次配
列される。第3グリツドG3及び第5グリツドG5
には、アノード電圧VAが与えられ、第4グリツ
ドG4には、アノード電圧VAの0%〜40%程度の
フオーカス電圧VFが与えられて、第3〜第5グ
リツドG3〜G5によつてユニポテンシヤル型主電
子レンズが構成される。尚、この場合、フオーカ
ス電極、即ち、第4グリツドG4の長さlは、そ
の口径をDとするとき、0.2D〜2.5Dに選ばれる。
による単ビーム型電子銃の電極構成を示すもの
で、この場合、軸心O上に、カソードK、第1グ
リツドG1、第2グリツドG2、第3グリツドG3、
第4グリツドG4、及び第5グリツドG5が順次配
列される。第3グリツドG3及び第5グリツドG5
には、アノード電圧VAが与えられ、第4グリツ
ドG4には、アノード電圧VAの0%〜40%程度の
フオーカス電圧VFが与えられて、第3〜第5グ
リツドG3〜G5によつてユニポテンシヤル型主電
子レンズが構成される。尚、この場合、フオーカ
ス電極、即ち、第4グリツドG4の長さlは、そ
の口径をDとするとき、0.2D〜2.5Dに選ばれる。
第3図は、トライポテンシヤル型主電子レンズ
系による単ビーム型電子銃の電極構成を示すもの
で、この場合、軸心O上にカソードK、第1グリ
ツドG1、第2グリツドG2、第3グリツドG3、第
4グリツドG4、第5グリツドG5、及び第6グリ
ツドG6が順次配列される。第6グリツドG6には、
アノード電圧VAが与えられ、第4グリツドG4に
は、アノード電圧VAの40%程度のフオーカス電
圧VFが与えられ、第3及び第5グリツドG3及び
G5には、アノード電圧VAの30%程度の中間電圧
VMが共通に与えられて、第3〜第5グリツドG3
〜G5に第1のユニポテンシヤル型電子レンズが、
また第5及び第6グリツドG5及びG6によつて第
2のバイポテンシヤル型の電子レンズが構成さ
れ、両レンズの合成による主電子レンズが構成さ
れる。
系による単ビーム型電子銃の電極構成を示すもの
で、この場合、軸心O上にカソードK、第1グリ
ツドG1、第2グリツドG2、第3グリツドG3、第
4グリツドG4、第5グリツドG5、及び第6グリ
ツドG6が順次配列される。第6グリツドG6には、
アノード電圧VAが与えられ、第4グリツドG4に
は、アノード電圧VAの40%程度のフオーカス電
圧VFが与えられ、第3及び第5グリツドG3及び
G5には、アノード電圧VAの30%程度の中間電圧
VMが共通に与えられて、第3〜第5グリツドG3
〜G5に第1のユニポテンシヤル型電子レンズが、
また第5及び第6グリツドG5及びG6によつて第
2のバイポテンシヤル型の電子レンズが構成さ
れ、両レンズの合成による主電子レンズが構成さ
れる。
尚、第1図ないし第3図に示した何れの電子銃
においても、第2グリツドG2と第3グリツドG3
によつてプリフオーカス電子レンズが構成されて
いる。
においても、第2グリツドG2と第3グリツドG3
によつてプリフオーカス電子レンズが構成されて
いる。
ところが、上述した従来の各種主電子レンズ系
では、収差が大きく、殊に、ビーム電流が大きく
なると、球面収差が大きくなりビームスポツトが
ブルーミングしてしまう。このブルーミング現象
は、陰極線管の再生画像を著しく悪化させる。
では、収差が大きく、殊に、ビーム電流が大きく
なると、球面収差が大きくなりビームスポツトが
ブルーミングしてしまう。このブルーミング現象
は、陰極線管の再生画像を著しく悪化させる。
本発明は、このような欠点を回避することがで
きるように、収差、特に球面収差の小さい電子
銃、特に単ビーム型の電子銃を提供するもであ
る。
きるように、収差、特に球面収差の小さい電子
銃、特に単ビーム型の電子銃を提供するもであ
る。
即ち、本発明においては、単ビーム型電子銃に
おいて、その主電子レンズ系が、互にその電子レ
ンズ作用領域が分離された第1及び第2の電子レ
ンズLens1及びLens2より構成される。特に本発
明においては、第1のレンズ系Lens1が、減速型
バイポテンシヤルレンズ構成を有し、第2のレン
ズ系Lens2が延長電界型加速レンズ構成を有する
ようになす。そして、第1のレンズ系の口径を第
2のレンズ系の口径より小にする。
おいて、その主電子レンズ系が、互にその電子レ
ンズ作用領域が分離された第1及び第2の電子レ
ンズLens1及びLens2より構成される。特に本発
明においては、第1のレンズ系Lens1が、減速型
バイポテンシヤルレンズ構成を有し、第2のレン
ズ系Lens2が延長電界型加速レンズ構成を有する
ようになす。そして、第1のレンズ系の口径を第
2のレンズ系の口径より小にする。
以下、本発明による電子銃について説明する。
第4図は本発明による電子銃の一例の電極の配
置構成を示す。
置構成を示す。
本発明においても、通常のようにカソードと、
プリフオーカス電子レンズと、主電子レンズとに
よつて電子銃を構成するものであつて、それがた
め、第4図に示すように、例えばカソードKと、
第1グリツドG1と、第2グリツドG2とが配置さ
れ、これの後段に、同様に軸心O上に、例えば、
第1〜第4電極、即ち第3〜第6グリツドG3〜
G6より成る主電子レンズを構成する各グリツド
が配列される。
プリフオーカス電子レンズと、主電子レンズとに
よつて電子銃を構成するものであつて、それがた
め、第4図に示すように、例えばカソードKと、
第1グリツドG1と、第2グリツドG2とが配置さ
れ、これの後段に、同様に軸心O上に、例えば、
第1〜第4電極、即ち第3〜第6グリツドG3〜
G6より成る主電子レンズを構成する各グリツド
が配列される。
この場合、主電子レンズを構成する第1電極
(第3グリツドG3)と第4電極(第6グリツド
G6)への印加電圧V1及びV4としては、螢光面電
圧、即ち最高電圧のアノード電圧VAが与えられ、
第2電極(第4グリツドG4)への印加電圧V2は、
0.20VA〜0.40VA、例えばV2=0.3VAが与えられ
る。また、第3電極(第5グリツドG5)への印
加電圧V3は、0.4VA〜0.7VA、例えばV3=0.5VAが
与えられる。
(第3グリツドG3)と第4電極(第6グリツド
G6)への印加電圧V1及びV4としては、螢光面電
圧、即ち最高電圧のアノード電圧VAが与えられ、
第2電極(第4グリツドG4)への印加電圧V2は、
0.20VA〜0.40VA、例えばV2=0.3VAが与えられ
る。また、第3電極(第5グリツドG5)への印
加電圧V3は、0.4VA〜0.7VA、例えばV3=0.5VAが
与えられる。
このようにして、主電子レンズ系の第1及び第
2の電極(第3グリツドG3と第4グリツドG4)
とによつて減速型バイポテンシヤルレンズによる
第1のレンズLens1を構成し、第2電極(第4グ
リツドG4)と、第4電極(第6グリツドG6)と、
更に両者間に介存されて両者間の電位勾配を緩か
にする第3電極(第5グリツドG5)とによつて、
いわゆる延長電界型の加速レンズによる第2のレ
ンズLens2を構成する。
2の電極(第3グリツドG3と第4グリツドG4)
とによつて減速型バイポテンシヤルレンズによる
第1のレンズLens1を構成し、第2電極(第4グ
リツドG4)と、第4電極(第6グリツドG6)と、
更に両者間に介存されて両者間の電位勾配を緩か
にする第3電極(第5グリツドG5)とによつて、
いわゆる延長電界型の加速レンズによる第2のレ
ンズLens2を構成する。
第1のレンズLens1の口径D1(即ち、第3グリ
ツドG3と第4グリツドG4の各対向端の径)は、
第2のレンズLens2の口径D2(即ち、第5グリツ
ドG5と、これに対向する第4グリツドG4と、第
6グリツドG6の各端部の径)に比し小とする。
実際上、第1及び第2のレンズLens1及びLens2
の口径D1及びD2の比K=D1/D2は、0.3k<
1.0に選定される。ここに、kを0.3以上に選定す
るのは、例えばカラー陰極線管の管体のネツク径
が29mmであるとき、このネツク内には赤、緑及び
青に対応する3本の電子銃を挿入する必要のある
ことから各電子銃の径は6mm以内にとどめる必要
があるので、大なる方のレンズ口径D2をこの6
mm以内とする必要がある。一方、ビーム径の要求
からD1は1.8mm以上要求されるのでkは0.3以上で
あることが実際上要求されるのである。
ツドG3と第4グリツドG4の各対向端の径)は、
第2のレンズLens2の口径D2(即ち、第5グリツ
ドG5と、これに対向する第4グリツドG4と、第
6グリツドG6の各端部の径)に比し小とする。
実際上、第1及び第2のレンズLens1及びLens2
の口径D1及びD2の比K=D1/D2は、0.3k<
1.0に選定される。ここに、kを0.3以上に選定す
るのは、例えばカラー陰極線管の管体のネツク径
が29mmであるとき、このネツク内には赤、緑及び
青に対応する3本の電子銃を挿入する必要のある
ことから各電子銃の径は6mm以内にとどめる必要
があるので、大なる方のレンズ口径D2をこの6
mm以内とする必要がある。一方、ビーム径の要求
からD1は1.8mm以上要求されるのでkは0.3以上で
あることが実際上要求されるのである。
また、第1のレンズLens1と、第2のレンズ
Lens2とは、夫々そのレンズ作用領域が互に分離
されるようになされる。これがため、今、第1の
レンズLens1と、第2のレンズLens2との間隔を
Lとして、Lens1から、第4グリツドG4の小径部
と大径部との間の段部までの距離をλ2とし、更
に、この段部から第4及び第5グリツドG4及び
G5間の中央までの距離をλ3とし、第4及び第5
グリツドG4及びG5間の中央と、第5及び第6グ
リツドG5及びG6の間の中央との間の距離をλ4と
するとき、L′=λ2+λ3=L−λ4/22.0D2に選定
す る。
Lens2とは、夫々そのレンズ作用領域が互に分離
されるようになされる。これがため、今、第1の
レンズLens1と、第2のレンズLens2との間隔を
Lとして、Lens1から、第4グリツドG4の小径部
と大径部との間の段部までの距離をλ2とし、更
に、この段部から第4及び第5グリツドG4及び
G5間の中央までの距離をλ3とし、第4及び第5
グリツドG4及びG5間の中央と、第5及び第6グ
リツドG5及びG6の間の中央との間の距離をλ4と
するとき、L′=λ2+λ3=L−λ4/22.0D2に選定
す る。
また、第5グリツドG5の両端と第4及び第6
グリツドG4及びG6との各中央間の距離λ4は、第
2のレンズLens2が延長電界型のレンズを構成
し、しかも、レンズ作用を奏する程度の電位勾配
を得る必要があることから、距離λ4と、Lens2の
口径D2との比λ4/D2は、 0.3λ4/D21.0 に選定される。
グリツドG4及びG6との各中央間の距離λ4は、第
2のレンズLens2が延長電界型のレンズを構成
し、しかも、レンズ作用を奏する程度の電位勾配
を得る必要があることから、距離λ4と、Lens2の
口径D2との比λ4/D2は、 0.3λ4/D21.0 に選定される。
このような構成による第1及び第2のレンズ
Lens1及びLens2に成る主電子レンズによつて、
カソードレンズ系で作られるクロスオーバ点を物
点として、これの実像を陰極線管の螢光面に結像
させるように、倍率及び配置位置が選定される。
Lens1及びLens2に成る主電子レンズによつて、
カソードレンズ系で作られるクロスオーバ点を物
点として、これの実像を陰極線管の螢光面に結像
させるように、倍率及び配置位置が選定される。
上述した本発明による電子銃は、第1のレンズ
系Lens1と第2のレンズ系Lens2との合成によつ
て主電子レンズを構成するものであるが、この主
電子レンズは、球面収差の小さいレンズとして構
成されるので、この電子銃を陰極線管に用いると
きは、その螢光面上でのビームスポツトのブルー
ミングを効果的に回避できることになる。
系Lens1と第2のレンズ系Lens2との合成によつ
て主電子レンズを構成するものであるが、この主
電子レンズは、球面収差の小さいレンズとして構
成されるので、この電子銃を陰極線管に用いると
きは、その螢光面上でのビームスポツトのブルー
ミングを効果的に回避できることになる。
次に、本発明による電子銃の球面収差について
解析する。この解析は、3次収差論と、組み合せ
レンズの結像理論を用いる。
解析する。この解析は、3次収差論と、組み合せ
レンズの結像理論を用いる。
先ず、電子光学厚肉レンズ系の結像関係を第5
図についてみる。今、このレンズ系の焦点距離を
f1、f2とし、面対象な面を参照面Rとして表示す
る。そして、この面Rから焦点までの距離をF1、
F2とし、参照面Rから物点までの距離をP、像
点までの距離をQとする。因みに、陰極線管にお
いては、Pの位置にクロスオーバ点があり、Qの
位置に螢光面があるようになされる。そして、こ
のレンズ系において、ニユートンの厚肉レンズの
公式から次の式が成立する。
図についてみる。今、このレンズ系の焦点距離を
f1、f2とし、面対象な面を参照面Rとして表示す
る。そして、この面Rから焦点までの距離をF1、
F2とし、参照面Rから物点までの距離をP、像
点までの距離をQとする。因みに、陰極線管にお
いては、Pの位置にクロスオーバ点があり、Qの
位置に螢光面があるようになされる。そして、こ
のレンズ系において、ニユートンの厚肉レンズの
公式から次の式が成立する。
(P−F1)(Q−F2)=f1・f2
また、像倍率をMとした場合には、次の式が成
立する。
立する。
M=−f1/P−F1=Q−F2/−f2 ……(1)
次に、このレンズ系による収差を含む結像関係
をみる。
をみる。
第6図は、軸上の無限小物点から出た電子線の
収束状態を示し、近軸光はガウス像面で収束し、
軸から角度αで出た光線は、ガウス像面では半径
Δrの大きさを持つ円となり、このΔrは Δr=MCSα3 0 ……(2) ここで、α0は物点からでる最大発散角の半角
を、CSは第3次の球面収差係数を表わし、この係
数は長さデイメンシヨンを有する。
収束状態を示し、近軸光はガウス像面で収束し、
軸から角度αで出た光線は、ガウス像面では半径
Δrの大きさを持つ円となり、このΔrは Δr=MCSα3 0 ……(2) ここで、α0は物点からでる最大発散角の半角
を、CSは第3次の球面収差係数を表わし、この係
数は長さデイメンシヨンを有する。
他方、静電レンズの軸対称な電場の電位分布
は、与えられた境界条件下で次の方程式を解くこ
とによつて求められる。
は、与えられた境界条件下で次の方程式を解くこ
とによつて求められる。
∂2V/∂r2+1/r(∂V∂r)+∂2V∂z2=0
……(3)
ここで、V=V(r、z)は、軸対称な静電場
の電位関数で、zはレンズの軸方向の座標でrは
半径方向の座標である。境界条件は電極上での電
位を与えている。
の電位関数で、zはレンズの軸方向の座標でrは
半径方向の座標である。境界条件は電極上での電
位を与えている。
この電場中での電子の運動方程式は、電子が軸
対称な軸の近くを運動する場合には、良く知られ
ているように次の式で与えられる。
対称な軸の近くを運動する場合には、良く知られ
ているように次の式で与えられる。
∂2r/∂z+V′/2V∂r/∂z+V″/4Vr=0…
…(4) ここで、(r、z)は、電子の軌道に座標を表
わす。そして、この式は次のように書きかえるこ
とができる。
…(4) ここで、(r、z)は、電子の軌道に座標を表
わす。そして、この式は次のように書きかえるこ
とができる。
d2R/dz+3/16(V′V)2R=0 ……(5)
ここで、R(z)は次のように与えられる。
R=rV1/4 ……(6)
また、一般に2階の微分方程式は、2つの独立
の解をもつ。一般解は、この2つの解の線型結合
によつて次のように表わすことができる。
の解をもつ。一般解は、この2つの解の線型結合
によつて次のように表わすことができる。
U(z)=αr1(z)+βr2(z) ……(7)
ここで、r1(z)、r2(z)は微分方程式の2個
の独立な解で、α、βは任意の定数である。
の独立な解で、α、βは任意の定数である。
一方、一般に軸対称レンズの球面収差係数は、
次の式で与えられる。
次の式で与えられる。
C3(P)=1/16V0 1/2∫∞ -∞V-1/2〔X4{3T4+5T′2
−11/2T2T′}+X3X′・4TT′〕dz……(8) ここで、X=U(z)V(z)1/4、U(z)=αr1
(z)+βr2(z)、T(z)=V′(z)/V(z)
であ
る。今、r1(z)、r2(z)として第7図に示した
ような2つの光線を選べば、これらを組合せて第
8図に示す物点Pから出る光線U(z)は、次式
で示される。
−11/2T2T′}+X3X′・4TT′〕dz……(8) ここで、X=U(z)V(z)1/4、U(z)=αr1
(z)+βr2(z)、T(z)=V′(z)/V(z)
であ
る。今、r1(z)、r2(z)として第7図に示した
ような2つの光線を選べば、これらを組合せて第
8図に示す物点Pから出る光線U(z)は、次式
で示される。
U(z)=(P−Pi)r1(z)+r2(z)
=v1(z)+1/Mv2(z) ……(9)
v1(z)=(F−Pi)r1(z)+r2(
z)、v2(z)=−f1r1(z) この式は、 X(z)=X1(z)+1/MX2(z) ……(10) X1(z)=v1V1/4、X2=v2V1/4 と書くことができ、(8)式中の〔X4{3T4+5T′2−
11/2T2T′}+X3X・4TT′〕をIとするとき、この Iは、次のように静電レンズMのべき乗で書くこ
とができる。
z)、v2(z)=−f1r1(z) この式は、 X(z)=X1(z)+1/MX2(z) ……(10) X1(z)=v1V1/4、X2=v2V1/4 と書くことができ、(8)式中の〔X4{3T4+5T′2−
11/2T2T′}+X3X・4TT′〕をIとするとき、この Iは、次のように静電レンズMのべき乗で書くこ
とができる。
I=I0+I1M-1+I2M-2+I3M-3+I4M-4
……(11) これから容易に、球面収差係数CSは電子レン
ズの倍率Mの関数として次のように書き表わせる
ことも知られている。(参考文献:E.Harting
and F.H.Read、Electrostatic Lenses Optics
(Elsevier、Amsterdam ′1976)) Cs(M)=CS0+CS1M-1+CS2M-2+CS3M-3+C
S4M-4……(12) ここで、Mは静電レンズの倍率であり、収差係
数CS0、CS1、CS2、CS3、CS4は、電極の配置や、電
圧配置で異つた値をとる。
……(11) これから容易に、球面収差係数CSは電子レン
ズの倍率Mの関数として次のように書き表わせる
ことも知られている。(参考文献:E.Harting
and F.H.Read、Electrostatic Lenses Optics
(Elsevier、Amsterdam ′1976)) Cs(M)=CS0+CS1M-1+CS2M-2+CS3M-3+C
S4M-4……(12) ここで、Mは静電レンズの倍率であり、収差係
数CS0、CS1、CS2、CS3、CS4は、電極の配置や、電
圧配置で異つた値をとる。
このように、球面収差係数は、物点又は像点の
位置によつて異つた値をとる。
位置によつて異つた値をとる。
次に、第9図に示すように、間隔Sをもつて配
置され、夫々電圧V1及びV2が与えられた対の電
極によるバイポテンシヤル型のレンズにおける球
面収差係数Csの倍率Mによる変化をみると、第
10図に示すようになる。尚、この場合、電極間
間隔Sと口径Dとの比S/Dを1/5に、両印加
電圧の比V1/V2を0.2として加速モードとした。
置され、夫々電圧V1及びV2が与えられた対の電
極によるバイポテンシヤル型のレンズにおける球
面収差係数Csの倍率Mによる変化をみると、第
10図に示すようになる。尚、この場合、電極間
間隔Sと口径Dとの比S/Dを1/5に、両印加
電圧の比V1/V2を0.2として加速モードとした。
更に、次に、第11図に示す電極構成によるユ
ユポテンシヤル型のレンズにおけるその中間の電
極長Lと、球面収差係数の関係をみる。第12図
は、(12)式の各収差係数CS0、CS1、CS2、CS3、
CS4と、L/Dの関係を示すもので、この場合、
対称系であることからCS0とCS4とは等しく、CS1
とCS3とは等しくなる。第13図は倍率Mが変化
した場合の収差係数CsとL/Dの関係を示した
ものである。これらの関係をみることによつて明
らかなように、球面収差係数は、L/Dが増加す
るにつれて単調に減少し、L/D2.0では、ほ
ぼ一定の値になることがわかる。このことは、ユ
ニポテンシヤルレンズの前段レンズ(減速レン
ズ)と後段レンズ(加速レンズ)の電場の相殺が
L/D2.0では、殆んどおこらなくなること、
即ち、両レンズの中間にドリフト領域、即ちレン
ズ作用がない領域が存在し、両レンズが独立した
個別のレンズであること、更にこのL/D2.0
の範囲で球面収差が小さくなつている。
ユポテンシヤル型のレンズにおけるその中間の電
極長Lと、球面収差係数の関係をみる。第12図
は、(12)式の各収差係数CS0、CS1、CS2、CS3、
CS4と、L/Dの関係を示すもので、この場合、
対称系であることからCS0とCS4とは等しく、CS1
とCS3とは等しくなる。第13図は倍率Mが変化
した場合の収差係数CsとL/Dの関係を示した
ものである。これらの関係をみることによつて明
らかなように、球面収差係数は、L/Dが増加す
るにつれて単調に減少し、L/D2.0では、ほ
ぼ一定の値になることがわかる。このことは、ユ
ニポテンシヤルレンズの前段レンズ(減速レン
ズ)と後段レンズ(加速レンズ)の電場の相殺が
L/D2.0では、殆んどおこらなくなること、
即ち、両レンズの中間にドリフト領域、即ちレン
ズ作用がない領域が存在し、両レンズが独立した
個別のレンズであること、更にこのL/D2.0
の範囲で球面収差が小さくなつている。
次に、第14図に示す2つのレンズLens1及び
Lens2による合成レンズ系における球面収差につ
いてみる。今、2つのレンズの球面収差係数を
C1 S、C2 Sとすると、これら2つのレンズの合成レ
ンズ系の球面収差係数、即ち総合収差係数Csは、 Cs=kC1 S+1/M1 4・(V1/V2)3/2・C2 S……(1
3) で表わせる。ここで、kは前段のレンズ口径D1
と、後段のレンズ口径D2との比、M1は前段レン
ズの倍率、V1及びV2は、第1電極及び第2の電
極の電圧である。(13)式から収差量Δrは、次の
ように表わせる。
Lens2による合成レンズ系における球面収差につ
いてみる。今、2つのレンズの球面収差係数を
C1 S、C2 Sとすると、これら2つのレンズの合成レ
ンズ系の球面収差係数、即ち総合収差係数Csは、 Cs=kC1 S+1/M1 4・(V1/V2)3/2・C2 S……(1
3) で表わせる。ここで、kは前段のレンズ口径D1
と、後段のレンズ口径D2との比、M1は前段レン
ズの倍率、V1及びV2は、第1電極及び第2の電
極の電圧である。(13)式から収差量Δrは、次の
ように表わせる。
Δr=M1・M2{kC1 S(φ1)+1/M1 4(φ1)3/2C2 S(φ
2)}(1/φ0)3/2α3 0……(14) ここで、φ0=V1/V3、φ1=V2/V1、φ2=
V2/V3である。
2)}(1/φ0)3/2α3 0……(14) ここで、φ0=V1/V3、φ1=V2/V1、φ2=
V2/V3である。
この(14)式から全体の収差量を効果的に減少
させるには、前段のレンズの口径D1と後段の口
径D2との比kを小さくすることであることがわ
かる。
させるには、前段のレンズの口径D1と後段の口
径D2との比kを小さくすることであることがわ
かる。
次に、具体的数値を用いて解析する。今、第1
5図に示すように、2つのバイポテンシヤルレン
ズを背中合せに配置したレンズ系をみる。このレ
ンズ系において、第1のレンズLens1と、第2の
レンズLens2が独立であるためには、両レンズの
間隔Lは、両レンズの口径D1及びD2の和の長さ
以上であること、即ちLD1+D2である必要が
ある。これは、一般に対の円筒電極を配置して作
つた静電レンズでは、そのレンズ作用領域は、各
電極内に互に対向する端部より、口径に対応する
距離だけ入り込んだ範囲であると知られているこ
とに因る。そして、ここに、V1、V2、V3の電圧
関係は、種々考えられるものであるが、一例とし
てV1=V3とし、V3として通常のカラー陰極線管
における最高電圧のアノード電圧とする。また、
V2はV3より低圧でV3の20〜60%の範囲とする。
尚、主電子レンズの像倍率は、いわゆるインライ
ン型又はデルタ(Δ)型の何れの配列による3電
子銃によるカラー陰極線管においても、通常10〜
15倍程度であり、この主電子レンズの役割は、カ
ソードレンズ系で作られるクロスオーバーを螢光
面に実像として結像させることであり、このレン
ズと螢光面間の距離Qは、陰極線間のサイズによ
つて相違はするものの、通常、Q=200〜400mmの
範囲にある。このような条件でレンズが用いられ
るとして、特にその一例として主レンズの像倍率
Mが、M=12で、Q=300mmの場合(この結像関
係はほぼ17インチ型の90°偏向のカラー陰極線管
に相当)の球面収差係数Csを計算で求めると、
第16図中実線図示の曲線で示す結果となる。
尚、この場合、レンズの最大径Dを、陰極線管の
ネツク部の径が29mmであるとして、3本の電子銃
を挿入する場合の幾何的寸法の制約からD=6.0
mmとした。第16図において、横軸はV2/V3の
値をとつたものである。この場合の球面収差係数
Csは前記(14)式で定義した総合の球面収差係
数で、同図中、破線及び鎖線で示したC1及びC2
は前記(13)式の第1項及び第2項で表わされた
第1及び第2のレンズの各球面収差係数C1 S、C2 S
に相当するものである。尚、第16図には、両レ
ンズの口径が同径(D1/D2=1)の場合とD1/
D=0.3の場合の双方の各球面収差係数の値を示
した。この第16図にV2/V3として示した何れ
のフオーカス電圧でも、像倍率が12倍で、Q=
300mmの位置の螢光面に結像させるためには、両
レンズ間の間隔Lを変化させる必要があるもので
あつて、上述の結像関係を得るための各V2/V3
の値に対する間隔Lの値を第17図に示す。また
第18図は、各電圧比V2/V3でのレンズの結像
状態での2つのレンズLens1とLens2の各像倍率
を示す。尚、等径レンズ(D1/D2=1)の場合
は、V2/V3が0.35〜0.37範囲でしか結像関係が得
られないので、第16図ないし第18図において
D1/D2=1の場合のグラフは、この範囲でしか
描かれていない。これに比し、D1/D2=0.3のレ
ンズでは、広い電圧領域で結像関係が存在し、フ
オーカス電圧の設定の自由度が大きいことがわか
る。また、第16図の収差係数の曲線から明らか
なように、カソード側のレンズLens1の径D1を小
さくすると、このLens1の収差量は、同一の電圧
で小さい値を示している。即ち、この数値的結果
からも、球面収差量に関しては、第1のレンズ
Lens1の口径D1は小さければ小さいほど、小さい
値を示す。そして、実際、第1のレンズLens1の
口径D1をある程度以下にすると、球面収差以外
の他の収差が大きくなるので、D1の値には最適
値が存在する。そして、第1のレンズLens1の収
差係数は、V2/V3で表わされるフオーカス電圧
が上昇すると、2次関数的に増加するが、第2の
レンズLens2の収差係数は、減少する傾向を示し
ている。しかしながら、第18図をみれば明らか
なように、フオーカス電圧が高くなると、第1の
レンズLens1の倍率M1は大きくなり、第2のレ
ンズLens2の倍率M2は小さくなる。つまり、高
いフオーカス電圧では、第2のレンズLens2が第
1のレンズLens1に比し相対的にレンズ作用が弱
まる。実際上は、このようなフオーカス電圧の変
化に対する結像関係の変化から最小の収差係数を
もたらすフオーカス電圧、及び各レンズの寸法が
決められるものであるが、D1/D2=0.3のレンズ
では、第16図からV2/V3が0.39の近傍で総合
の収差係数Csが最小値を示すことがわかる。因
みに、この時の総合収差係数Csは840mmで、第2
のレンズLens2の収差係数はC2は750mmで、第1
のレンズLens1の収差係数C1は90mmで、C1はCsの
10%程度となつている。そして、D1/D2=1.0の
レンズの場合でも、最小の総合収差係数Csを得
るフオーカス電圧において第1のレンズLens1の
収差係数C1は、総合収差係数の17%程度という
比較的小さい値となる。
5図に示すように、2つのバイポテンシヤルレン
ズを背中合せに配置したレンズ系をみる。このレ
ンズ系において、第1のレンズLens1と、第2の
レンズLens2が独立であるためには、両レンズの
間隔Lは、両レンズの口径D1及びD2の和の長さ
以上であること、即ちLD1+D2である必要が
ある。これは、一般に対の円筒電極を配置して作
つた静電レンズでは、そのレンズ作用領域は、各
電極内に互に対向する端部より、口径に対応する
距離だけ入り込んだ範囲であると知られているこ
とに因る。そして、ここに、V1、V2、V3の電圧
関係は、種々考えられるものであるが、一例とし
てV1=V3とし、V3として通常のカラー陰極線管
における最高電圧のアノード電圧とする。また、
V2はV3より低圧でV3の20〜60%の範囲とする。
尚、主電子レンズの像倍率は、いわゆるインライ
ン型又はデルタ(Δ)型の何れの配列による3電
子銃によるカラー陰極線管においても、通常10〜
15倍程度であり、この主電子レンズの役割は、カ
ソードレンズ系で作られるクロスオーバーを螢光
面に実像として結像させることであり、このレン
ズと螢光面間の距離Qは、陰極線間のサイズによ
つて相違はするものの、通常、Q=200〜400mmの
範囲にある。このような条件でレンズが用いられ
るとして、特にその一例として主レンズの像倍率
Mが、M=12で、Q=300mmの場合(この結像関
係はほぼ17インチ型の90°偏向のカラー陰極線管
に相当)の球面収差係数Csを計算で求めると、
第16図中実線図示の曲線で示す結果となる。
尚、この場合、レンズの最大径Dを、陰極線管の
ネツク部の径が29mmであるとして、3本の電子銃
を挿入する場合の幾何的寸法の制約からD=6.0
mmとした。第16図において、横軸はV2/V3の
値をとつたものである。この場合の球面収差係数
Csは前記(14)式で定義した総合の球面収差係
数で、同図中、破線及び鎖線で示したC1及びC2
は前記(13)式の第1項及び第2項で表わされた
第1及び第2のレンズの各球面収差係数C1 S、C2 S
に相当するものである。尚、第16図には、両レ
ンズの口径が同径(D1/D2=1)の場合とD1/
D=0.3の場合の双方の各球面収差係数の値を示
した。この第16図にV2/V3として示した何れ
のフオーカス電圧でも、像倍率が12倍で、Q=
300mmの位置の螢光面に結像させるためには、両
レンズ間の間隔Lを変化させる必要があるもので
あつて、上述の結像関係を得るための各V2/V3
の値に対する間隔Lの値を第17図に示す。また
第18図は、各電圧比V2/V3でのレンズの結像
状態での2つのレンズLens1とLens2の各像倍率
を示す。尚、等径レンズ(D1/D2=1)の場合
は、V2/V3が0.35〜0.37範囲でしか結像関係が得
られないので、第16図ないし第18図において
D1/D2=1の場合のグラフは、この範囲でしか
描かれていない。これに比し、D1/D2=0.3のレ
ンズでは、広い電圧領域で結像関係が存在し、フ
オーカス電圧の設定の自由度が大きいことがわか
る。また、第16図の収差係数の曲線から明らか
なように、カソード側のレンズLens1の径D1を小
さくすると、このLens1の収差量は、同一の電圧
で小さい値を示している。即ち、この数値的結果
からも、球面収差量に関しては、第1のレンズ
Lens1の口径D1は小さければ小さいほど、小さい
値を示す。そして、実際、第1のレンズLens1の
口径D1をある程度以下にすると、球面収差以外
の他の収差が大きくなるので、D1の値には最適
値が存在する。そして、第1のレンズLens1の収
差係数は、V2/V3で表わされるフオーカス電圧
が上昇すると、2次関数的に増加するが、第2の
レンズLens2の収差係数は、減少する傾向を示し
ている。しかしながら、第18図をみれば明らか
なように、フオーカス電圧が高くなると、第1の
レンズLens1の倍率M1は大きくなり、第2のレ
ンズLens2の倍率M2は小さくなる。つまり、高
いフオーカス電圧では、第2のレンズLens2が第
1のレンズLens1に比し相対的にレンズ作用が弱
まる。実際上は、このようなフオーカス電圧の変
化に対する結像関係の変化から最小の収差係数を
もたらすフオーカス電圧、及び各レンズの寸法が
決められるものであるが、D1/D2=0.3のレンズ
では、第16図からV2/V3が0.39の近傍で総合
の収差係数Csが最小値を示すことがわかる。因
みに、この時の総合収差係数Csは840mmで、第2
のレンズLens2の収差係数はC2は750mmで、第1
のレンズLens1の収差係数C1は90mmで、C1はCsの
10%程度となつている。そして、D1/D2=1.0の
レンズの場合でも、最小の総合収差係数Csを得
るフオーカス電圧において第1のレンズLens1の
収差係数C1は、総合収差係数の17%程度という
比較的小さい値となる。
次に、第15図で示した2つのバイポテンシヤ
ルレンズでV1の電圧配置を多少変化させた場合、
レンズの収差特性が、どのように変化するかをみ
る。V3は、電子銃の最終段の電極電圧であるか
ら、通常のカラー陰極線管においては、この電圧
V3は、螢光は面電圧、即ち最高のアノード電圧
となるが、電圧V1に関しては、電圧V3より低い
電圧に選ぶことができるので、この電圧V1を、
V1<V3とする場合についてみる。このようにV1
<V3とすると、第1のレンズLens1に入るビーム
の発散角が大きくなるので、第1のレンズLens1
の収差量は大きくなる。また、この第1のレンズ
Lens1のレンズ作用が弱くなるので、同一の像倍
率を保つために、第2のレンズLens2の像倍率を
大きくする必要が生ずるのでこの第2のレンズ
Lens2の収差量も増加するものと思われる。この
結果、総合収差係数は、先に述べたV1=V3のレ
ンズに比し、V1<V3の場合の方が大となつて、
特性が悪るくなると考えられる。
ルレンズでV1の電圧配置を多少変化させた場合、
レンズの収差特性が、どのように変化するかをみ
る。V3は、電子銃の最終段の電極電圧であるか
ら、通常のカラー陰極線管においては、この電圧
V3は、螢光は面電圧、即ち最高のアノード電圧
となるが、電圧V1に関しては、電圧V3より低い
電圧に選ぶことができるので、この電圧V1を、
V1<V3とする場合についてみる。このようにV1
<V3とすると、第1のレンズLens1に入るビーム
の発散角が大きくなるので、第1のレンズLens1
の収差量は大きくなる。また、この第1のレンズ
Lens1のレンズ作用が弱くなるので、同一の像倍
率を保つために、第2のレンズLens2の像倍率を
大きくする必要が生ずるのでこの第2のレンズ
Lens2の収差量も増加するものと思われる。この
結果、総合収差係数は、先に述べたV1=V3のレ
ンズに比し、V1<V3の場合の方が大となつて、
特性が悪るくなると考えられる。
そこで、以上に述べて来たように互に独立した
第1及び第2のレンズによつて主電子レンズを構
成し、第1のレンズとしては、第15図に示した
収差係数の小さいバイポテンシヤル型の第1のレ
ンズと同様の構成とするも、第2のレンズとして
第4図の実施例に示したように、延長電界型加速
レンズとするときは、これの収差量を十分小とな
し得ることから、総合収差係数を、より小となし
得、全体の収差量の改善を効果的にはかることが
できる。
第1及び第2のレンズによつて主電子レンズを構
成し、第1のレンズとしては、第15図に示した
収差係数の小さいバイポテンシヤル型の第1のレ
ンズと同様の構成とするも、第2のレンズとして
第4図の実施例に示したように、延長電界型加速
レンズとするときは、これの収差量を十分小とな
し得ることから、総合収差係数を、より小となし
得、全体の収差量の改善を効果的にはかることが
できる。
今、第4図に示した例のように、後段側の第2
のレンズLens2として、延長電界型加速レンズを
用いた場合の各特性についてみる。
のレンズLens2として、延長電界型加速レンズを
用いた場合の各特性についてみる。
第19図は、第4図における主電子レンズ系を
構成する第3電極(第5グリツドG5)の電圧V3
と、第4電極(第6グリツドG6)の電圧V4(即ち
アノード電圧)の比V3/V4をフオーカス電圧と
してフオーカス電圧に対する球面収差係数を示す
もので、この総合像倍率を−12倍に、レンズ螢光
面間距離Qを300mmにレンズ系DをD=D1=D2=
6.0mm、V1=V4、V2=0.3V4とした場合で、第1
9図中、曲線10は、λ4/D=0.871とした場合
の総合収差係数Csを、曲線11及び12は、
夫々その第1及び第2レンズLens1及びLens2の
収差係数C1及びC2を示すものである。また、第
19図中、曲線13は、λ4/D=0.586とした場
合他の条件はλ4/4=0.871の時と同じの総合収
差係数Csを、曲線14及び15は夫々その第1
及び第2のレンズLens1及びLens2の各収差係数
C1及びC2を示すものである。この図よりその総
合収差係数Csの最小値は、500mm程度近くにも小
となり、第15図に示した構造のものにおける総
合収差係数の40%以上の改善がはかれる。
構成する第3電極(第5グリツドG5)の電圧V3
と、第4電極(第6グリツドG6)の電圧V4(即ち
アノード電圧)の比V3/V4をフオーカス電圧と
してフオーカス電圧に対する球面収差係数を示す
もので、この総合像倍率を−12倍に、レンズ螢光
面間距離Qを300mmにレンズ系DをD=D1=D2=
6.0mm、V1=V4、V2=0.3V4とした場合で、第1
9図中、曲線10は、λ4/D=0.871とした場合
の総合収差係数Csを、曲線11及び12は、
夫々その第1及び第2レンズLens1及びLens2の
収差係数C1及びC2を示すものである。また、第
19図中、曲線13は、λ4/D=0.586とした場
合他の条件はλ4/4=0.871の時と同じの総合収
差係数Csを、曲線14及び15は夫々その第1
及び第2のレンズLens1及びLens2の各収差係数
C1及びC2を示すものである。この図よりその総
合収差係数Csの最小値は、500mm程度近くにも小
となり、第15図に示した構造のものにおける総
合収差係数の40%以上の改善がはかれる。
第20図は、総合倍率M=−10、Q=300mm、
D=D1=D2=6.0、V1=V4、V2=0.3V4とした場
合の総合収差係数Csで、第20図中曲線16,
17及び18は、夫々λ4/Dを、0.3、0.443、
0.871とした場合である。
D=D1=D2=6.0、V1=V4、V2=0.3V4とした場
合の総合収差係数Csで、第20図中曲線16,
17及び18は、夫々λ4/Dを、0.3、0.443、
0.871とした場合である。
第19図及び第20図の各係数Csの曲線をみ
ることにより明らかなように、V3/V4が0.4〜0.7
の範囲で、その収差係数Csが比較的小さくなつ
ている。
ることにより明らかなように、V3/V4が0.4〜0.7
の範囲で、その収差係数Csが比較的小さくなつ
ている。
尚、この場合においても、D1>D2とすること
によつてその総合的収差より小となる。
によつてその総合的収差より小となる。
また、第21図と第22図は夫々同様に第4図
に示した第1のバイポテンシヤルレンズと第2の
延長電界型レンズとの組合せレンズにおいて、総
合倍率M=−12、Q=300mm、V1=V4、V2=
0.3V4とするときのV3/V4に対するレンズ間距離
Lと第1及び第2のレンズの像倍率M1及びM2と
の関係を示すもので、第21図中曲線19はk=
D1/D2が1.0の場合、同図中、曲線20はk=0.6
の場合である。これより明らかなように何れのフ
オーカス電圧においても、レンズ間距離Lは、レ
ンズ内径の少くとも2倍を超える例えば4倍程度
となつている。また、第22図中、曲線21及び
22は夫々倍率M1と|M2|との値を示したもの
である。
に示した第1のバイポテンシヤルレンズと第2の
延長電界型レンズとの組合せレンズにおいて、総
合倍率M=−12、Q=300mm、V1=V4、V2=
0.3V4とするときのV3/V4に対するレンズ間距離
Lと第1及び第2のレンズの像倍率M1及びM2と
の関係を示すもので、第21図中曲線19はk=
D1/D2が1.0の場合、同図中、曲線20はk=0.6
の場合である。これより明らかなように何れのフ
オーカス電圧においても、レンズ間距離Lは、レ
ンズ内径の少くとも2倍を超える例えば4倍程度
となつている。また、第22図中、曲線21及び
22は夫々倍率M1と|M2|との値を示したもの
である。
以上述べたところより明らかなように本発明構
成による電子銃によれば、実用的結像関係を保持
して収差の改善を効果的に行うことができる。
成による電子銃によれば、実用的結像関係を保持
して収差の改善を効果的に行うことができる。
第1図ないし第3図は従来の電子銃の構成図、
第4図は本発明による電子銃の一例の構成図、第
5図ないし第22図は本発明の説明に供する図
で、第5図は厚肉レンズ系の結像関係を示す図、
第6図は球面収差の生ずる状態を示す光路図、第
7図及び第8図はその説明に供する光線図、第9
図はバイポテンシヤル型レンズの電極構成図、第
10図はその倍率と球面収差係数の関係を示す曲
線図、第11図はユニポテンシヤルレンズの電極
構成図、第12図はレンズ間距離とレンズ口径と
の比L/Dと、球面収差係数Csの関係を示す曲
線図、第13図はL/DとCs/Dの関係を示す
曲線図、第14図は合成レンズ系の構成図、第1
5図は合成レンズ系の電極構成図、第16図、第
17図及び第18図は夫々所要の結像関係を得る
状態でのフオーカス電圧に対する球面収差係数、
レンズ間距離、及び2つのレンズの倍像率の関係
を示す図、第19図、第20図、第21図及び第
22図は夫々第4図の構成による主電子レンズ系
における所要の結像関係を得る状態でのフオーカ
ス電圧に対する球面収差係数、レンズ間距離、及
び2つのレンズの像倍率を示す。 Kはカソード、G1〜G6は第1〜第6グリツド
である。
第4図は本発明による電子銃の一例の構成図、第
5図ないし第22図は本発明の説明に供する図
で、第5図は厚肉レンズ系の結像関係を示す図、
第6図は球面収差の生ずる状態を示す光路図、第
7図及び第8図はその説明に供する光線図、第9
図はバイポテンシヤル型レンズの電極構成図、第
10図はその倍率と球面収差係数の関係を示す曲
線図、第11図はユニポテンシヤルレンズの電極
構成図、第12図はレンズ間距離とレンズ口径と
の比L/Dと、球面収差係数Csの関係を示す曲
線図、第13図はL/DとCs/Dの関係を示す
曲線図、第14図は合成レンズ系の構成図、第1
5図は合成レンズ系の電極構成図、第16図、第
17図及び第18図は夫々所要の結像関係を得る
状態でのフオーカス電圧に対する球面収差係数、
レンズ間距離、及び2つのレンズの倍像率の関係
を示す図、第19図、第20図、第21図及び第
22図は夫々第4図の構成による主電子レンズ系
における所要の結像関係を得る状態でのフオーカ
ス電圧に対する球面収差係数、レンズ間距離、及
び2つのレンズの像倍率を示す。 Kはカソード、G1〜G6は第1〜第6グリツド
である。
Claims (1)
- 1 互に電子レンズ作用領域が分離された第1の
レンズ系と第2のレンズ系とによつて主電子レン
ズ系が構成され、上記第1のレンズ系は減速型バ
イポテンシヤルレンズ構成を有し、上記第2のレ
ンズ系は延長電界型加速レンズ構成を有し、上記
第1のレンズ系の口径は、上記第2のレンズ系の
口径より小に選定されたことを特徴とする電子
銃。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6536878A JPS54157076A (en) | 1978-05-31 | 1978-05-31 | Electron gun |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6536878A JPS54157076A (en) | 1978-05-31 | 1978-05-31 | Electron gun |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS54157076A JPS54157076A (en) | 1979-12-11 |
| JPH0353733B2 true JPH0353733B2 (ja) | 1991-08-16 |
Family
ID=13284940
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6536878A Granted JPS54157076A (en) | 1978-05-31 | 1978-05-31 | Electron gun |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS54157076A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58147943A (ja) * | 1982-09-25 | 1983-09-02 | Sony Corp | 電子銃 |
-
1978
- 1978-05-31 JP JP6536878A patent/JPS54157076A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS54157076A (en) | 1979-12-11 |
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