JPH0358893B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0358893B2 JPH0358893B2 JP58026327A JP2632783A JPH0358893B2 JP H0358893 B2 JPH0358893 B2 JP H0358893B2 JP 58026327 A JP58026327 A JP 58026327A JP 2632783 A JP2632783 A JP 2632783A JP H0358893 B2 JPH0358893 B2 JP H0358893B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- parts
- speed mixer
- powder
- kneading
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明はポリプロピレン系樹脂組成物の製造方
法に関する。 熱可塑性樹脂は金属に比し大型化が容易で、し
かも軽量であるなどのすぐれた性質を有している
ため、近年機械部品、構造材料等として広く用い
られている。 しかしながら、熱可塑性樹脂は引張り強さ、衝
撃強さ、硬さなどの機械的強度が金属に比し劣る
ほか、耐熱性、寸法安定性等にも問題があるた
め、熱可塑性樹脂に鉄、鉛、銅などの金属粉末を
配合した樹脂組成物が提案されている。 この場合、金属粉末の配合量が少ないときは問
題はないが、金属粉末の配合量が多くなつた場
合、特に50重量%以上となつた場合には成形品
の衝撃強さが劣る。成形時、金属粉末による成
形機、混練機の摩耗損傷が激しい。成形性が悪
化し、射出成形においてもゲート径を大としダイ
レクトゲートとしないと成形が困難であり、小さ
な部品成形に限定される。成形機、混練機内で
金属粉末が凝集、焼結し、ペレツトおよび成形品
の生産性が極めて悪い。成形品の連続生産時、
成形品の重量差および密度差が大きい等の問題点
があり、実用に耐え得るものではなかつた。 本発明者らは上記従来の問題点を解消すべく鋭
意研究を重ねた。その結果、樹脂としてポリプロ
ピレン系樹脂を用い、金属粉末として亜鉛粉末等
を用い、これに変性ポリプロピレンを配合するこ
とによて亜鉛粉末等を多量に配合し得ることを見
出し、本発明を完成するに到つた。 すなわち本発明は、(A)ポリプロピレン系樹脂5
〜50重量部、(B)粒径1〜15μの亜鉛粉末および/
または亜鉛で表面で被覆した金属粉末もしくは金
属化合物粉末95〜50重量部の合計量100重量部に
対し、(C)変性ポリプロピレン1〜5重量部を配合
し、この配合物を、100〜250℃の温度にて高速ミ
キサーで混練し、次いで80〜110℃の温度にて低
速ミキサーで混練した後、一軸押出機を用いて押
出造粒することを特徴とするポリプロピレン系樹
脂組成物の製造方法を提供するものである。 本発明においてはまず原料成分(A)としてポリプ
ロピレン系樹脂を用いる。ここでポリプロピレン
系樹脂としてはプロピレンホモポリマーのほか、
他に共重合成分とのブロツクコポリマー、ランダ
ムコポリマーを挙げることができる。また、ポリ
プロピレンについても任意のものを使用でき、た
とえばアタクチツクポリマー、シンジオタクチツ
クポリマー、アイソタクチツクポリマーなどが好
適に用いられる。 次に本発明においては(B)成分として、亜鉛粉末
および/または亜鉛で表面被覆した金属粉末もし
くは金属化合物粉末を用いる。 ここで亜鉛で表面被覆される金属粉末もしくは
金属化合物粉末としては、鉄、酸化鉄、銅、酸化
鉛などの粉末が挙げられる。このような金属粉末
もしくは金属化合物粉末を亜鉛で表面被覆する方
法としては特に制限はないが、例えば(1)金属粉末
もしくは金属化合物粉末に溶融亜鉛を噴射塗着さ
せる方法や(2)溶融亜鉛中に金属粉末もしくは金属
化合物粉末を投入し撹拌する方法が挙げられる。
なお、表面被覆する亜鉛の厚さは0.5〜3μの範囲
が好適である。また、粉末の粒径は通常1〜
15μ、好ましくは4〜6μである。 さらに、本発明においては(C)成分として変性ポ
リプロピレンを用いる。ここで変性ポリプロピレ
ンとしてはポリプロピレン液状ゴムおよび/また
は不飽和カルボン酸(無水物を含む)あるいはそ
の誘導体で化学変性したものが好適に用いられ
る。ここで液状ゴムとしては、末端ヒドロキシル
化ポリブタジエンが好適である。この化学変性ポ
リプロピレンを製造するにあたつては、ポリプロ
ビレン、液状ゴムおよび不飽和カルボン酸または
その誘導体をシキレン、トルエン、ヘプタン、モ
ノクロルベンゼン等の溶媒中で、ベンゾイルバー
オキサイド等のラジカル発生剤を用いて反応させ
ればよい。この化学変性ポリプロピレンの製造の
詳細に関しては特開昭54−124049号公報に開示さ
れている。この化学変性ポリプロピレンを用いる
ことにより、ポリプロピレン系樹脂と亜鉛粉末等
との相溶性の向上を図ることができ、しかも得ら
れる成形品の衝撃強度の増大を図ることができ
る。 本発明における上記(A)、(B)および(C)成分の配合
割合は(A)成分5〜50重量部、好ましくは10〜25重
量部、(B)成分95〜50重量部、好ましくは90〜75重
量部であり、(A)、(B)両成分の合計量100重量部に
対し、(C)成分1〜5重量部、好ましくは2〜4重
量部である。 なお、本発明においては必要に応じて適宜、滑
剤、帯電防止剤、着色剤、難燃剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、可塑剤などの各種添加剤を加える
ことができる。ここで滑剤としては流動パラフイ
ン、天然パラフイン、ワツクスなどの炭化水素系
滑剤、高級脂肪酸、オキシ脂肪酸などの脂肪酸系
滑剤、脂肪酸の低級アルコールエステルなどのエ
ステル系滑剤、脂肪族アルコール、ポリグリコー
ルなどのアルコール系滑剤、ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸バリウムなどの金属石けん、
シリコンゴムオイル、変性シリコンなどのシリコ
ン等が挙げられる。帯電防止剤としては各種の界
面活性剤が用いられる。また、着色剤としては難
溶性アゾ染料、赤色着色剤、カドミウムイエロ
ー、クロームイエロー、チタン白などが挙げら
れ、難燃剤としては無機系の酸化アンチモン、酸
化ジルコンなどや有機系のリン酸エステル、トリ
クレジルホスフエートなどが挙げられる。酸化防
止剤としてはフエノール系のものが用いられ、紫
外線吸収剤としてはトリアゾール系、サリチル酸
系、アクリロニトリル系のものが用いられる。さ
らに可塑剤としてはフタル酸ジエスステル、ブタ
ノールジエステル、リン酸エステルなどが挙げら
れる。 本発明では上述の原料成分の配合物を用い、こ
れをまず100〜250℃の温度にて高速ミキサーで5
〜20分間混練する。この際の高速ミキサーの回転
数は通常は200〜1000r.p.m.であり、好ましくは
400〜900r.p.m.である。ここで回転数が200r.p.m.
未満ではゲル化が不充分で混練ができないことも
あり、また回転数が1000r.p.m.を超えると原料温
度が異常に上昇し、原料の劣化を起す場合もあ
る。 上記混練後、さらに80〜110℃の温度にて低速
ミキサーで混練する。この混練工程においては、
比較的低温下で混練が進行するため混練物は徐々
に冷却されて細かな塊状のものとなる。ここで低
速ミキサーの回転数は特に制限はないが、通常は
100〜200r.p.m.である。 このように二段の混練工程を経て得られた混練
物を、一軸押出機を用いて通常は190〜240℃にて
押出造粒する。この工程は単なる押出し操作だけ
でなく、押出しと共に充分な混練をも行なうこと
が肝要である。 このように混連を三段階に分けて充分に行なう
わけであるが、混練すべき配合物中の(B)成分の割
合が多いため、混練に際して通常の樹脂配合物に
比べて用いる混練機あるいは押出機はプラスチツ
ク用のものでもよいが、より好ましくは窯業の分
野で用いられるものである。 このように原料成分の配合物を充分に混練する
ことにより目的とするポリプロピレン系樹脂組成
物を得ることができる。 このように本発明の方法により得られたポリプ
ロピレン系樹脂組成物を射出成形、押出成形、プ
レス成形等の成形手段により適宜形状に成形して
各種成形品を製造することができる。本発明の方
法により得られるポリプロピレン系樹脂組成物に
おいては、各原料成分の配合量を適宜変更するこ
とにより各種用途の成形品、例えばスピーカーボ
ツクス、電磁波遮蔽材、遮音用ハウジング(音響
室)材などの他、ビデオデツキ、レコードプレー
ヤー、テープレコーダー等に用いられているフラ
イホイールなどを製造することが可能である。特
に本発明の方法により得られるポリプロピレン系
樹脂組成物は比較的多量の金属粉末を配合して機
械的強度の高いものを得られるため、フライホイ
ールの製造に適している。なおこの場合、各成分
の配合量は(A)成分を10〜20重量部、(B)成分を90〜
80重量部および(C)成分を2重量部とすることが好
ましい。第1図に本発明の方法により得られるポ
リプロピレン系樹脂組成物を用いて成形したフラ
イホイールの一態様を示す。 本発明の方法により得られるポリプロピレン系
樹脂組成物は上記(A)、(B)、(C)成分を配合してなる
ものであるため、成形品の衝撃強度にすぐれると
ともに、成形時に金属粉末による成形機、混練機
の摩耗損傷が少ない。しかも、成形性がよく、大
型成形品を成形することが可能である。さらに、
本発明の方法により得られるポリプロピレン系樹
脂組成物はペレツト生産時に成形機、混練機内で
金属粉末が凝集、焼結することがなくペレツトの
成形性および生産性が高いのみならず、成形品の
連続生産時、均一な重量および密度の成形品を得
ることができる。 したがつて、本発明の方法により得られるポリ
プロピレン系樹脂組成物は各種機械部品、構造材
料等の素材として有効に用いることができる。 以下、本発明を実施例により詳細に説明する。 製造例 変性ポリプロピレンの製造 撹拌翼と還流装置を備えた内容積5の三口セ
パラブルフラスコにポリプロピレン(メルトイン
デツクス(MI)8g/10分、密度0.91g/cm3、
商品名:J700G、出光石油化学(株)製)100重量部
に対して末端ヒドロキシル化1,4−ポリブタジ
エン(数平均分子量3000、商品名:Poly bd
R45HT、ARCO Chem.Div.製)5重量部、無水
マレイン酸20重量部、ジクミルパーオキサイド
1.72重量部およびキシレン600重量部を装入し、
油浴にて投げ込みヒーターを用いて加熱し、撹拌
下で120℃、1時間反応させ、その後140℃で3時
間反応を継続した。反応終了後、冷却し、大過剰
のアセトン中に沈澱させ、吸引瀘化、さらに乾燥
(70℃にて50時間)して白色の粉末を得た。続い
てこの粉末をソツクスレー抽出装置に入れ、アセ
トンによつて16時間抽出して、未反応のポリブタ
ンジエンおよび無水マレイン酸を除去して本発明
の(C)成分である変性ポリプロピレンを得た。 実施例1〜14および比較例1〜8 第1表に示した配合物を、180℃に加熱した高
速ミキサーに供給して15分間撹拌混合し、配合物
が伝熱および撹拌熱により200℃まで昇温しゲル
化させ充分に混練した。この混練後、20℃の低速
ミキサーで配合物を110℃に冷却し、微細な塊状
となるまで撹拌した。次いで得られた混練物を一
軸押出機(口径50mmのベント型押出機、ナカタニ
機械製、NVC−50)により樹脂温度240℃で押出
し、3φ×5mmのペレツトを製造した。このペレ
ツトの生産性ならびにこのペレツトを成形して得
られた成形品の評価結果を第1表に示す。なお、
評価は下記の方法により行なつた。 評価方法 1 ペレツトの生産性 一軸押出機で樹脂温度240℃の条件下で押出
した時のストライドの状態を評価した。 ○…異状なし △…ストランドが一部発泡するが、生産には支
障なし ×…ストランドが発泡してシリンダー内で固化
気味 2 成形性 90×150×70mm、肉厚5mmのピンゲート(1
mmφ)の箱形状の成形品を、射出成形機(東芝
機械製、IS−125)を用いてシリンダー温度220
〜250℃、金型温度75〜80℃、射出圧力60Kg/
cm2、射出時間20秒の標準条件で射出成形した時
の形再現性および射出圧力で評価した。 ○…良好 △…一部にヒケが発生し、また標準条件より射
出圧力が高い。 ×…成形品の一部が欠け、また射出圧力が120
Kg/cm2(ゲージ圧)以上であることが必要 3 成形品の密度差 上記2の成形品を連続的に20シヨツト成形
し、成形品の密度のバラツキを測定した。な
お、成形条件は上記2と同一である。 ○…2%以下 △…3〜4% ×…5%以上 4 滞留性 射出成形機(東芝機械製、IS−125)内でシ
リンダー温度を250℃にセツト、配合物を滞留
させ、その分解、固化状態を評価した。 ○…1時間以上の滞留でも分解、固化なし △…30分の滞留で分解、固化発生 ×…5分の滞留で分解、固化発生 5 摩耗量 一軸押出機(ナカタニ機械製、NVC−50)
を用いて樹脂温度240℃で延べ200時間押出成形
を行ない、窒化鋼処理したスクリユー(ヤマの
径50.1mmφ、タニの径45.0mmφ)の摩耗量を測
定した。 6 メルトインデツクス 230℃、2.16Kg荷重での流れ量 7 アイゾツド衝撃強度 ASTM D−256に準拠 8 引張り強さ ASTM D−638に準拠
法に関する。 熱可塑性樹脂は金属に比し大型化が容易で、し
かも軽量であるなどのすぐれた性質を有している
ため、近年機械部品、構造材料等として広く用い
られている。 しかしながら、熱可塑性樹脂は引張り強さ、衝
撃強さ、硬さなどの機械的強度が金属に比し劣る
ほか、耐熱性、寸法安定性等にも問題があるた
め、熱可塑性樹脂に鉄、鉛、銅などの金属粉末を
配合した樹脂組成物が提案されている。 この場合、金属粉末の配合量が少ないときは問
題はないが、金属粉末の配合量が多くなつた場
合、特に50重量%以上となつた場合には成形品
の衝撃強さが劣る。成形時、金属粉末による成
形機、混練機の摩耗損傷が激しい。成形性が悪
化し、射出成形においてもゲート径を大としダイ
レクトゲートとしないと成形が困難であり、小さ
な部品成形に限定される。成形機、混練機内で
金属粉末が凝集、焼結し、ペレツトおよび成形品
の生産性が極めて悪い。成形品の連続生産時、
成形品の重量差および密度差が大きい等の問題点
があり、実用に耐え得るものではなかつた。 本発明者らは上記従来の問題点を解消すべく鋭
意研究を重ねた。その結果、樹脂としてポリプロ
ピレン系樹脂を用い、金属粉末として亜鉛粉末等
を用い、これに変性ポリプロピレンを配合するこ
とによて亜鉛粉末等を多量に配合し得ることを見
出し、本発明を完成するに到つた。 すなわち本発明は、(A)ポリプロピレン系樹脂5
〜50重量部、(B)粒径1〜15μの亜鉛粉末および/
または亜鉛で表面で被覆した金属粉末もしくは金
属化合物粉末95〜50重量部の合計量100重量部に
対し、(C)変性ポリプロピレン1〜5重量部を配合
し、この配合物を、100〜250℃の温度にて高速ミ
キサーで混練し、次いで80〜110℃の温度にて低
速ミキサーで混練した後、一軸押出機を用いて押
出造粒することを特徴とするポリプロピレン系樹
脂組成物の製造方法を提供するものである。 本発明においてはまず原料成分(A)としてポリプ
ロピレン系樹脂を用いる。ここでポリプロピレン
系樹脂としてはプロピレンホモポリマーのほか、
他に共重合成分とのブロツクコポリマー、ランダ
ムコポリマーを挙げることができる。また、ポリ
プロピレンについても任意のものを使用でき、た
とえばアタクチツクポリマー、シンジオタクチツ
クポリマー、アイソタクチツクポリマーなどが好
適に用いられる。 次に本発明においては(B)成分として、亜鉛粉末
および/または亜鉛で表面被覆した金属粉末もし
くは金属化合物粉末を用いる。 ここで亜鉛で表面被覆される金属粉末もしくは
金属化合物粉末としては、鉄、酸化鉄、銅、酸化
鉛などの粉末が挙げられる。このような金属粉末
もしくは金属化合物粉末を亜鉛で表面被覆する方
法としては特に制限はないが、例えば(1)金属粉末
もしくは金属化合物粉末に溶融亜鉛を噴射塗着さ
せる方法や(2)溶融亜鉛中に金属粉末もしくは金属
化合物粉末を投入し撹拌する方法が挙げられる。
なお、表面被覆する亜鉛の厚さは0.5〜3μの範囲
が好適である。また、粉末の粒径は通常1〜
15μ、好ましくは4〜6μである。 さらに、本発明においては(C)成分として変性ポ
リプロピレンを用いる。ここで変性ポリプロピレ
ンとしてはポリプロピレン液状ゴムおよび/また
は不飽和カルボン酸(無水物を含む)あるいはそ
の誘導体で化学変性したものが好適に用いられ
る。ここで液状ゴムとしては、末端ヒドロキシル
化ポリブタジエンが好適である。この化学変性ポ
リプロピレンを製造するにあたつては、ポリプロ
ビレン、液状ゴムおよび不飽和カルボン酸または
その誘導体をシキレン、トルエン、ヘプタン、モ
ノクロルベンゼン等の溶媒中で、ベンゾイルバー
オキサイド等のラジカル発生剤を用いて反応させ
ればよい。この化学変性ポリプロピレンの製造の
詳細に関しては特開昭54−124049号公報に開示さ
れている。この化学変性ポリプロピレンを用いる
ことにより、ポリプロピレン系樹脂と亜鉛粉末等
との相溶性の向上を図ることができ、しかも得ら
れる成形品の衝撃強度の増大を図ることができ
る。 本発明における上記(A)、(B)および(C)成分の配合
割合は(A)成分5〜50重量部、好ましくは10〜25重
量部、(B)成分95〜50重量部、好ましくは90〜75重
量部であり、(A)、(B)両成分の合計量100重量部に
対し、(C)成分1〜5重量部、好ましくは2〜4重
量部である。 なお、本発明においては必要に応じて適宜、滑
剤、帯電防止剤、着色剤、難燃剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、可塑剤などの各種添加剤を加える
ことができる。ここで滑剤としては流動パラフイ
ン、天然パラフイン、ワツクスなどの炭化水素系
滑剤、高級脂肪酸、オキシ脂肪酸などの脂肪酸系
滑剤、脂肪酸の低級アルコールエステルなどのエ
ステル系滑剤、脂肪族アルコール、ポリグリコー
ルなどのアルコール系滑剤、ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸バリウムなどの金属石けん、
シリコンゴムオイル、変性シリコンなどのシリコ
ン等が挙げられる。帯電防止剤としては各種の界
面活性剤が用いられる。また、着色剤としては難
溶性アゾ染料、赤色着色剤、カドミウムイエロ
ー、クロームイエロー、チタン白などが挙げら
れ、難燃剤としては無機系の酸化アンチモン、酸
化ジルコンなどや有機系のリン酸エステル、トリ
クレジルホスフエートなどが挙げられる。酸化防
止剤としてはフエノール系のものが用いられ、紫
外線吸収剤としてはトリアゾール系、サリチル酸
系、アクリロニトリル系のものが用いられる。さ
らに可塑剤としてはフタル酸ジエスステル、ブタ
ノールジエステル、リン酸エステルなどが挙げら
れる。 本発明では上述の原料成分の配合物を用い、こ
れをまず100〜250℃の温度にて高速ミキサーで5
〜20分間混練する。この際の高速ミキサーの回転
数は通常は200〜1000r.p.m.であり、好ましくは
400〜900r.p.m.である。ここで回転数が200r.p.m.
未満ではゲル化が不充分で混練ができないことも
あり、また回転数が1000r.p.m.を超えると原料温
度が異常に上昇し、原料の劣化を起す場合もあ
る。 上記混練後、さらに80〜110℃の温度にて低速
ミキサーで混練する。この混練工程においては、
比較的低温下で混練が進行するため混練物は徐々
に冷却されて細かな塊状のものとなる。ここで低
速ミキサーの回転数は特に制限はないが、通常は
100〜200r.p.m.である。 このように二段の混練工程を経て得られた混練
物を、一軸押出機を用いて通常は190〜240℃にて
押出造粒する。この工程は単なる押出し操作だけ
でなく、押出しと共に充分な混練をも行なうこと
が肝要である。 このように混連を三段階に分けて充分に行なう
わけであるが、混練すべき配合物中の(B)成分の割
合が多いため、混練に際して通常の樹脂配合物に
比べて用いる混練機あるいは押出機はプラスチツ
ク用のものでもよいが、より好ましくは窯業の分
野で用いられるものである。 このように原料成分の配合物を充分に混練する
ことにより目的とするポリプロピレン系樹脂組成
物を得ることができる。 このように本発明の方法により得られたポリプ
ロピレン系樹脂組成物を射出成形、押出成形、プ
レス成形等の成形手段により適宜形状に成形して
各種成形品を製造することができる。本発明の方
法により得られるポリプロピレン系樹脂組成物に
おいては、各原料成分の配合量を適宜変更するこ
とにより各種用途の成形品、例えばスピーカーボ
ツクス、電磁波遮蔽材、遮音用ハウジング(音響
室)材などの他、ビデオデツキ、レコードプレー
ヤー、テープレコーダー等に用いられているフラ
イホイールなどを製造することが可能である。特
に本発明の方法により得られるポリプロピレン系
樹脂組成物は比較的多量の金属粉末を配合して機
械的強度の高いものを得られるため、フライホイ
ールの製造に適している。なおこの場合、各成分
の配合量は(A)成分を10〜20重量部、(B)成分を90〜
80重量部および(C)成分を2重量部とすることが好
ましい。第1図に本発明の方法により得られるポ
リプロピレン系樹脂組成物を用いて成形したフラ
イホイールの一態様を示す。 本発明の方法により得られるポリプロピレン系
樹脂組成物は上記(A)、(B)、(C)成分を配合してなる
ものであるため、成形品の衝撃強度にすぐれると
ともに、成形時に金属粉末による成形機、混練機
の摩耗損傷が少ない。しかも、成形性がよく、大
型成形品を成形することが可能である。さらに、
本発明の方法により得られるポリプロピレン系樹
脂組成物はペレツト生産時に成形機、混練機内で
金属粉末が凝集、焼結することがなくペレツトの
成形性および生産性が高いのみならず、成形品の
連続生産時、均一な重量および密度の成形品を得
ることができる。 したがつて、本発明の方法により得られるポリ
プロピレン系樹脂組成物は各種機械部品、構造材
料等の素材として有効に用いることができる。 以下、本発明を実施例により詳細に説明する。 製造例 変性ポリプロピレンの製造 撹拌翼と還流装置を備えた内容積5の三口セ
パラブルフラスコにポリプロピレン(メルトイン
デツクス(MI)8g/10分、密度0.91g/cm3、
商品名:J700G、出光石油化学(株)製)100重量部
に対して末端ヒドロキシル化1,4−ポリブタジ
エン(数平均分子量3000、商品名:Poly bd
R45HT、ARCO Chem.Div.製)5重量部、無水
マレイン酸20重量部、ジクミルパーオキサイド
1.72重量部およびキシレン600重量部を装入し、
油浴にて投げ込みヒーターを用いて加熱し、撹拌
下で120℃、1時間反応させ、その後140℃で3時
間反応を継続した。反応終了後、冷却し、大過剰
のアセトン中に沈澱させ、吸引瀘化、さらに乾燥
(70℃にて50時間)して白色の粉末を得た。続い
てこの粉末をソツクスレー抽出装置に入れ、アセ
トンによつて16時間抽出して、未反応のポリブタ
ンジエンおよび無水マレイン酸を除去して本発明
の(C)成分である変性ポリプロピレンを得た。 実施例1〜14および比較例1〜8 第1表に示した配合物を、180℃に加熱した高
速ミキサーに供給して15分間撹拌混合し、配合物
が伝熱および撹拌熱により200℃まで昇温しゲル
化させ充分に混練した。この混練後、20℃の低速
ミキサーで配合物を110℃に冷却し、微細な塊状
となるまで撹拌した。次いで得られた混練物を一
軸押出機(口径50mmのベント型押出機、ナカタニ
機械製、NVC−50)により樹脂温度240℃で押出
し、3φ×5mmのペレツトを製造した。このペレ
ツトの生産性ならびにこのペレツトを成形して得
られた成形品の評価結果を第1表に示す。なお、
評価は下記の方法により行なつた。 評価方法 1 ペレツトの生産性 一軸押出機で樹脂温度240℃の条件下で押出
した時のストライドの状態を評価した。 ○…異状なし △…ストランドが一部発泡するが、生産には支
障なし ×…ストランドが発泡してシリンダー内で固化
気味 2 成形性 90×150×70mm、肉厚5mmのピンゲート(1
mmφ)の箱形状の成形品を、射出成形機(東芝
機械製、IS−125)を用いてシリンダー温度220
〜250℃、金型温度75〜80℃、射出圧力60Kg/
cm2、射出時間20秒の標準条件で射出成形した時
の形再現性および射出圧力で評価した。 ○…良好 △…一部にヒケが発生し、また標準条件より射
出圧力が高い。 ×…成形品の一部が欠け、また射出圧力が120
Kg/cm2(ゲージ圧)以上であることが必要 3 成形品の密度差 上記2の成形品を連続的に20シヨツト成形
し、成形品の密度のバラツキを測定した。な
お、成形条件は上記2と同一である。 ○…2%以下 △…3〜4% ×…5%以上 4 滞留性 射出成形機(東芝機械製、IS−125)内でシ
リンダー温度を250℃にセツト、配合物を滞留
させ、その分解、固化状態を評価した。 ○…1時間以上の滞留でも分解、固化なし △…30分の滞留で分解、固化発生 ×…5分の滞留で分解、固化発生 5 摩耗量 一軸押出機(ナカタニ機械製、NVC−50)
を用いて樹脂温度240℃で延べ200時間押出成形
を行ない、窒化鋼処理したスクリユー(ヤマの
径50.1mmφ、タニの径45.0mmφ)の摩耗量を測
定した。 6 メルトインデツクス 230℃、2.16Kg荷重での流れ量 7 アイゾツド衝撃強度 ASTM D−256に準拠 8 引張り強さ ASTM D−638に準拠
【表】
【表】
【表】
比較例 9〜12
第1表に示した配合物を用いたこと以外は実施
例1〜14および比較列1〜8と同様にして行なつ
た。結果を第2表に示す。
例1〜14および比較列1〜8と同様にして行なつ
た。結果を第2表に示す。
【表】
【表】
比較例 13
実施例7において、高速ミキサーのみを用いて
混練した(低速ミキサーも一軸押出機も用いなか
つた。)こと以外は実施例7と同様にして行なつ
た。結果を第3表に示す。 比較例 14 実施例7において、低速ミキサーのみを用いて
混練した(高速ミキサーも一軸押出機も用いなか
つた。)こと以外は実施例7と同様にして行なつ
た。結果を第3表に示す。 比較列 15 実施例7において、一軸押出機のみを用いた
(高速ミキサーも低速ミキサーも用いなかつた。)
こと以外は実施例7と同様にして行なつた。結果
を第3表に示す。 比較例 16 実施例7において、高速ミキサーと低速ミキサ
ーを用い、一軸押出機を用いなかつたこと以外は
実施例7と同様にして行なつた。結果を第3表に
示す。 比較例 17 実施例7において、低速ミキサーと一軸押出機
を用い、高速ミキサーを用いなかつたこと以外は
実施例7と同様にして行なつた。結果を第3表に
示す。 比較例 18 実施例7において、高速ミキサーと一軸押出機
を用い、低速ミキサーを用いなかつたこと以外は
実施例7と同様にして行なつた。結果を第3表に
示す。
混練した(低速ミキサーも一軸押出機も用いなか
つた。)こと以外は実施例7と同様にして行なつ
た。結果を第3表に示す。 比較例 14 実施例7において、低速ミキサーのみを用いて
混練した(高速ミキサーも一軸押出機も用いなか
つた。)こと以外は実施例7と同様にして行なつ
た。結果を第3表に示す。 比較列 15 実施例7において、一軸押出機のみを用いた
(高速ミキサーも低速ミキサーも用いなかつた。)
こと以外は実施例7と同様にして行なつた。結果
を第3表に示す。 比較例 16 実施例7において、高速ミキサーと低速ミキサ
ーを用い、一軸押出機を用いなかつたこと以外は
実施例7と同様にして行なつた。結果を第3表に
示す。 比較例 17 実施例7において、低速ミキサーと一軸押出機
を用い、高速ミキサーを用いなかつたこと以外は
実施例7と同様にして行なつた。結果を第3表に
示す。 比較例 18 実施例7において、高速ミキサーと一軸押出機
を用い、低速ミキサーを用いなかつたこと以外は
実施例7と同様にして行なつた。結果を第3表に
示す。
【表】
第1図は本発明の方法により得られたポリプロ
ピレン系樹脂組成物を用いて成形したフライホイ
ールの一態様を示す斜視図である。
ピレン系樹脂組成物を用いて成形したフライホイ
ールの一態様を示す斜視図である。
Claims (1)
- 1 (A)ポリプロピレン系樹脂5〜50重量部、(B)粒
径1〜15μの亜鉛粉末および/または亜鉛で表面
で被覆した金属粉末もしくは金属化合物粉末95〜
50重量部の合計量100重量部に対し、(C)変性ポリ
プロピレン1〜5重量部を配合し、この配合物
を、100〜250℃の温度にて高速ミキサーで混練
し、次いで80〜110℃の温度にて低速ミキサーで
混練した後、一軸押出機を用いて押出造粒するこ
とを特徴とするポリプロピレン系樹脂組成物の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2632783A JPS59152940A (ja) | 1983-02-21 | 1983-02-21 | ポリプロピレン系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2632783A JPS59152940A (ja) | 1983-02-21 | 1983-02-21 | ポリプロピレン系樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59152940A JPS59152940A (ja) | 1984-08-31 |
| JPH0358893B2 true JPH0358893B2 (ja) | 1991-09-06 |
Family
ID=12190315
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2632783A Granted JPS59152940A (ja) | 1983-02-21 | 1983-02-21 | ポリプロピレン系樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59152940A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB8820807D0 (en) * | 1988-09-05 | 1988-10-05 | Du Pont Canada | Reduction of corrosion of metals |
| JPH03139543A (ja) * | 1989-10-25 | 1991-06-13 | Calp Corp | リレーケース用複合樹脂組成物 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5813585B2 (ja) * | 1974-01-17 | 1983-03-14 | 三井化学株式会社 | セツチヤクセイポリオレフインソセイブツ |
| JPS5233935A (en) * | 1975-09-11 | 1977-03-15 | Nippon Zeon Co Ltd | Material for molding sound insulator having good processing and sound insulating properties |
| JPS595220B2 (ja) * | 1976-09-07 | 1984-02-03 | カルプ工業株式会社 | 樹脂組成物 |
-
1983
- 1983-02-21 JP JP2632783A patent/JPS59152940A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59152940A (ja) | 1984-08-31 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR100543493B1 (ko) | 침착물형성이감소되는그라프트중합체성형조성물 | |
| EP0536935B1 (en) | Co-microagglomeration of emulsion polymers | |
| JP3217903B2 (ja) | 成型し得る結晶性ポリエステル組成物 | |
| JPH05247312A (ja) | ポリ(塩化ビニル)ブレンド及びそのための添加物 | |
| CN114644778B (zh) | 一种低破碎率、高硬滑石粉母粒及其制备方法和应用 | |
| KR100218059B1 (ko) | 폴리(비닐클로라이드) 조성물 | |
| JPH0358893B2 (ja) | ||
| EP0264101B1 (en) | Heat stable thermoplastic resin composition | |
| JPH0364553B2 (ja) | ||
| CA1249090A (en) | Continuous production process of styrene-base resin | |
| JPS60186557A (ja) | 導電性樹脂組成物及び情報信号記録媒体 | |
| CN117384452A (zh) | 一种高强度、耐冲击的聚氯乙烯注塑材料组合物及其制备方法 | |
| CN113337090B (zh) | 一种耐热改性聚乳酸材料及其制法与应用 | |
| BE1004037A5 (fr) | Compositions rigides a base de polychlorure de vinyle comprenant un polyol aliphatique a titre d'abaisseur de viscosite et utilisation de ces compositions pour le faconnage d'articles rigides par moulage par injection. | |
| KR101182953B1 (ko) | 열가소성 수지 조성물 | |
| JPH0144257B2 (ja) | ||
| JPS6059256B2 (ja) | メタクリル樹脂組成物 | |
| JPH0457710B2 (ja) | ||
| EP4169954A1 (en) | Core-shell graft copolymers with improved surface properties | |
| EP0769522A1 (en) | Antistatic agent for polymer compositions | |
| JPH0359098B2 (ja) | ||
| JPS6043381B2 (ja) | 複合樹脂組成物 | |
| JPS6247894B2 (ja) | ||
| JPH048751A (ja) | アクリル樹脂組成物 | |
| CN120137365A (zh) | 一种纳米复合阻燃母粒及其在工程塑料中的应用 |