JPH0359174B2 - - Google Patents
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- JPH0359174B2 JPH0359174B2 JP56121480A JP12148081A JPH0359174B2 JP H0359174 B2 JPH0359174 B2 JP H0359174B2 JP 56121480 A JP56121480 A JP 56121480A JP 12148081 A JP12148081 A JP 12148081A JP H0359174 B2 JPH0359174 B2 JP H0359174B2
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- Japan
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- filament
- elongation
- yarn
- polyester
- core yarn
- Prior art date
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C9/00—Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
- B60C9/0042—Reinforcements made of synthetic materials
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Description
本発明はタイヤ補強用織物に関し、特に改良さ
れたラジアルタイヤ補強用織物に関する。 従来、タイヤの製造においては、緯糸として綿
糸を用いたタイヤ補強用織物をゴムと共に加熱成
形する方法が広く採用されていた。 しかし緯糸として綿糸を用いた従来のタイヤ補
強用織物では、綿糸の伸度が低い故にタイヤの成
形工程での変形力によつて緯糸(綿糸)が切断
し、タイヤ中のコードの分布の不均一を招き、タ
イヤに局部的な弱点を生み出すという問題点を有
している。特にかかる問題点は、成形時により大
きな変形を受け、しかもより高性能が要求される
ラジアルタイヤ製造時においては、より顕著に現
われるものである。 かかる観点から、近年、タイヤ成形時における
高温下(250℃付近)においても大きな変形に追
随し、ゴム中でのタイヤコードの分布を均一に保
つ緯糸を用いることを特徴としたタイヤ補強用織
物を低コストで供給することが重要視され、いく
つかの提案がなされたが、主なものは以下の3点
に集約される。 (1) 芯糸として高残留伸度をもつポリエステル未
延伸糸または部分配合糸(POY)を用い、周
囲を綿などの短繊維で被覆したコアヤーンを緯
糸として用いる例。 (2) 芯糸として、ポリエステル未延伸糸または
2500〜5500m/分の高速引き取り糸に熱処理を
ほどこして、複屈折30〜130×10-3、乾熱収縮
率(150℃)±2%以下としたものを用いる例
(特開昭52−70167)。 (3) 極限粘度0.60〜0.68以上、複屈折17〜80×
10-3、伸度80〜200%のポリエステル繊維を高
引き取り速度(1800〜400m/分)によつて得、
このポリエステル繊維を芯糸とし、周囲を綿な
どの短繊維で被覆したコアヤーンを緯糸として
用いる例(特開昭55−7433、特開昭55−62235
など)。 しかしながら、(1)の例ではタイヤ成形時の高温
下(250℃付近)において芯糸の熱劣化が激しく、
芯糸の伸度低下を招き、緯糸がタイヤ成形時の変
形に追随できない欠点がある。 また(2)の例では、高温下(250℃付近)での緯
糸の残留伸度が不十分であるのに加えて、芯糸で
あるポリエステル繊維の製造工程に熱処理工程が
加わるため、製造コストが高くなる。 (3)の例では、ポリエステル芯糸を単に高配向化
したのみでは高温下での芯糸の熱安定性が不十分
で、特に高温下で芯糸の長さ方向、または芯糸を
構成する単糸間で伸度のバラツキが生じ、かかる
芯糸の局部的な弱点がタイヤ成形時に露出し、緯
糸の切断が起きる欠点がある。 一般にタイヤ補強用織物、特にラジアルタイヤ
補強用織物は接着剤のデイツプ、ドライ、キユア
の高温処理(250℃付近)を受けた後も、緯糸が
少なくとも60〜70%以上の残留伸度を保持し、タ
イヤ成形時の大変形に追随して、タイヤコード
(径糸)をゴム中に均一に分散させる特性を有し
ていることが嘱望されているにもかかわらず、上
述の例のように従来技術では未だその要望が十分
に満足されていない状況にある。 そこで本発明者等は、上記問題点解決のため鋭
意研究を重ねた結果、250℃付近の高温下におい
てもタイヤ補強用織物の緯糸として適した60〜70
%以上の高伸度を保持するポリエステルフイラメ
ントを得るためには、繊維の残留伸度を70%以上
に保ちつつ繊維の結晶化を進行させ、かつ繊維の
半径方向、繊維軸方向およびフイラメント間の結
晶化度の分布を、ある一定分布以下に保つことが
有効であることを見出し、本発明に至つたもので
ある。 すなわち本発明は、レーザー光をフイラメント
横断面の半径方向の各点に照射し、各々の点で散
乱される1730cm-1のラマンスペクトルの半価巾の
最大と最小の差△νが3cm-1以下であり、かつマ
ルチフイラメントを構成する別個のフイラメント
間で△νが3cm-1以下であるポリエステルマルチ
フイラメント糸で、前記フイラメントの固有粘度
〔η〕、密度ρ、乾燥収縮率△Sdおよび切断伸度
Sがそれぞれ 〔η〕≧0.70 ρ≧1.348(g/cm3) △Sd≦10(%) S≧70(%) を満足するポリエステルマルチフイラメント糸の
周囲に、非熱溶融性の短繊維を被覆したコアヤー
ンを緯糸として用いることを特徴としたタイヤ補
強用織物である。 本発明のタイヤ補強用織物に用いる緯糸は、上
述の如くポリエステルフイラメントを芯糸とする
コアヤーンであり、この芯糸はエチレンテレフタ
レート糸ポリエステルを主たる繰り返し単位とす
るものが良いが少量の添加物および/または少量
の第3成分を共重合したものでも良い。 以下、本発明につき更に詳細に説明する。 タイヤ補強用織物の緯糸として用いるコアヤー
ンの芯糸としては、250℃付近の高温下において
も熱劣化が少なく、高温にさらされる以前の伸度
を出来る限り保ち得る耐熱性の高いポリエステル
フイラメントであることが必要不可欠な条件であ
ることは上述のとおりであるが、このようなポリ
エステルフイラメントの耐熱性を向上させるため
には、フイラメントの内部の結晶化をある程度進
行させておく必要がある。結晶化が進行したポリ
エステルフイラメントは、250℃付近の高温下に
置かれても、フイラメント内部の結晶の核の働き
によつて熱収縮、熱劣化がおさえられ、伸度低下
が小さくなる。 本発明者等の研究結果によれば、250℃付近の
高温下でも少なくとも60〜70%以上の伸度を保持
するタイヤ補強用織物の緯糸に用いるコアヤーン
の芯糸に適するポリエステルフイラメントとして
は、このフイラメントの結晶化進行度の尺度とも
いうべき密度ρ、乾熱収縮率△Sdがρ≧1.348
g/cm3、△Sd≦10%である必要があることがわ
かつた。また、このポリエステルフイラメントの
耐熱性はρ≧1.353g/cm3、△Sd≦7%のとき、
より向上する。 しかし、フイラメント内部のマクロな結晶化を
進行させても、フイラメント内部に局部的に結晶
化の促進度に差が存在すると、高温下で局所的な
熱劣化が進行し、その部分が弱点となつてフイラ
メントの高温下での伸度が低下してしまう。この
ため、フイラメントの半径方向およびフイラメン
トの長さ方向、またマルチフイラメントを構成す
る別個のフイラメント間で結晶化度が均一である
必要がある。このフイラメント内部の局所的な結
晶化度を知る唯一の方法が、フイラメント断面方
向の知りたい点にレーザー光線を照射したとき、
各点から散乱される1730cm-1のラマンスペクトル
の半価巾の値である。これについては後述する
が、1730cm-1のラマンスペクトルの半価巾とフイ
ラメントの結晶化度が逆比例することを利用した
ものである。 フイラメント各点で散乱された1730cm-1のラマ
ンスペクトルの半価巾の差△ν≒1cm-1は、ポリ
エステルフイラメントの密度差△ρで約0.0048
g/cm3に相当する。フイラメント断面方向の知り
たい点にレーザー光を照射し、その各点から散乱
される1730cm-1のラマンスペクトルの最大と最小
の差△νが3cm-1以下であるようにフイラメント
半径方向の結晶化度を均一にコントロールするこ
とにより、高温下(250℃付近)でも局部的な熱
劣化を生ぜず、高残留伸度を保持できるのであ
る。 また、この結果はマルチフイラメントを構成す
る別個のフイラメント間の△νを3cm-1以下にな
るようにフイラメント間での結晶化度の差をおさ
えることで、さらに向上するものである。また、
250℃付近の高温下で緯糸が60〜70%以上の伸度
を保持するためには、その芯糸として使われるポ
リエステルフイラメントの破断伸度Sは、少なく
とも70%、またはそれ以上でなければならない。
これは250℃付近の高温下では、いかに耐熱性を
向上しても、いくらかの伸度低下は避けられない
ためである。 伸度95%以上のポリエステルフイラメントを芯
糸として使用した場合は、緯糸のコアヤーンの伸
度を250℃付近の高温下で60〜70%以上に保つ効
果はさらに改善される。しかし、フイラメントの
固有粘度〔η〕が0.70未満のときは、密度が
1.348g/cm3以上、乾熱収縮率が10%以下、また
上述の△νが3cm-1以下となるようにフイラメン
ト内部の結晶化を均一に進行させても、残留伸度
が70%以上のポリエステルフイラメントは得られ
ず、250℃付近の高温下でのフイラメントの熱劣
化が激しく、伸度低下が著るしい。 本発明者等の研究によれば、〔η〕が0.70未満
の場合はいかなる方法を採用しても伸度70%以上
で、かつ250℃付近の高温下での耐熱性に富み、
伸度低下の少ないポリエステルフイラメントを得
ることはできず、〔η〕が少なくとも0.70のポリ
エステルフイラメントにおいて、はじめて250℃
付近の高温下での伸度を60〜70%以上に保つこと
ができた。 上述のような耐熱性に富むポリエステルフイラ
メントは、以下の方法により製造される。 固有粘度〔η〕≧0.72のポリエステルチツプを
溶融し、口金を通して吐出せしめ、フイラメント
状にして巻き取る。この際、紡糸温度は300〜310
℃と通常より高温化し、かつ口金孔を出た後から
チムニーによる冷却風を受けるまでの時間が0.18
秒以上となるように口金下のハウジングの距離を
通常より長くし、かつチムニー冷却風の温度、吹
き出し方法がコントロールして走行糸周囲の雰囲
気温度が第1図の曲線Aに示すような温度曲線に
なるようにして、走行糸条を徐冷することが必要
である。第1図曲線Aのような雰囲気温度曲線を
得るためには、チムニーを3段以上の多段に分割
し、それぞれ温度の異なる冷却風を吹き出すこと
が考えられるが、本発明ではこの方法に限定され
るものではない。 このように糸条を徐冷しつつ巻取ることによ
り、フイラメント内部のミクロな結晶化が均一に
進行し、上述の△νが3cm-1以下におさえられる
のである。 本発明における引取り速度は、固有粘度〔η〕
により異なるが一般的に〔η〕0.70〜1.0の範囲
では2700〜4600m/分で引取る。引取り速度の下
限値はフイラメントの結晶化を進行させるのに必
要最低限の速度であり、これは〔η〕減少に伴つ
て高紡速側に移行する。また引取り速度の上限値
な残留伸度70%を保持するのに必要な引取り速度
の限界値で、これは〔η〕増加に伴つて低速側に
移行する。 ところが、上述のようなポリエステルフイラメ
ントをそのままタイヤ補強用織物の緯糸として用
いた場合、緯糸がタイヤ成形時の変形に追随して
伸長しても緯糸とタイヤコード(径糸)との間の
摩擦係数が低いため、タイヤコードをゴム中に均
一に保てなくなる。かかる欠点を改善し、タイヤ
コード(径糸)のゴム中での乱れを抑制するた
め、緯糸としてポリエステル芯糸に短繊維を巻き
つけたコアヤーンを使用し、緯糸が低伸長域では
綿スパン糸と同様にタイヤコード(経糸)の乱れ
を抑制するようにする方法が広く知られている。
本発明もこの方法を採用する。ポリエステル芯糸
に巻き付ける短繊維としては、綿、レーヨンなど
の非熱溶融性の低伸度の短繊維が利用される。芯
糸に巻きつける短繊維の量としては、芯糸の伸長
の妨げとならぬ程度の量であれば良いが、特にコ
アヤーンに対する短繊維の重量比が0.20〜0.40付
近のとき、緯糸として高温下(250℃付近)でよ
り良好な伸長性能を有し、タイヤコード(経糸)
をゴム中に均一に保持する効果が向上する。 次に本発明で採用した諸物性の測定方法を示
す。 密度ρ:四塩化炭素を重液、n−ヘプタンを軽液
とした密度勾配管により測定する。 乾熱収縮率△Sd:試料を周長1mの検尺機で10
回巻きのカセ状となし、0.1g/dの荷重下で
原長l1を測定し、しかるのちに150℃オーブン
中で15分間乾熱処理した後、再び0.1g/dの
荷重をかけ、処理後長l2を測定し、下式により
算出する。 △Sd={(l1−l2)/l1}×100(%) 切断伸度S:東洋ボールドウイン社製テンシロン
引張り試験機(Model UTM−)を用いて
試長200mm、引張り速度100m/分、チヤート速
度200mm/分の条件で応力伸長曲線を得、切断
伸度を求める。 固有粘度〔η〕:試料0.1gをO−クロルフエノー
ル10c.c.中に溶解し、測定する。 レーザーラマンスペクトル半価巾 (1) フイラメント半径方向の△ν測定方法測定装
置はイボン−ジヨビン(Yvon−Jobin)社製の
Molecular Microprobe Optics Laser
Examminer(通常MOLE)を用いる。 測定手順を以下に示す。 フイラメントをパラフインで包埋し、約
10μの厚さで繊維軸に垂直方向にスライスし
て切片サンプルを作る。 切片サンプルの半径方向に数点、一般には
7〜8点の測定位置を定める。 Arイオンレーザーを切片サンプルに入射
させ、測定位置に焦点を合わせる。 散乱されるラマン光をチヤートに記録する
と、第2図のように1615cm-1と1730cm-1にラ
マンスペクトルが得られる。 1730cm-1のラマンスペクトルの半価巾を読
み取る。 測定すべき各点で同様の操作を行ない、各
測定場所での半価巾を読み取る。 半価巾の最大値と最小値の差を△νとす
る。この1730cm-1のラマンスペクトルの半価
巾はポリエステルの密度と逆比例の関係にあ
り、半価巾を知ることにより、ポリエステル
の局所部分の密度を知ることができる。 (2) マルチフイラメントを構成する別個のフイラ
メント間の△ν測定方法 フイラメントの中心から測定点までの距離γ
mが、フイラメント半径γに対してγm/γ=
0.8となるように測定点を定め、マルチフイラ
メントを構成する全てのフイラメントについて
(1)と同様の操作を行なつてフイラメント相互間
の△νを求める。 以上述べたように、本発明により得られるタイ
ヤ補強用織物は、高温下においても緯糸が60〜70
%以上の残留伸度を有し、タイヤ成形時の変形に
追随してタイヤコード(径糸)をゴム中に均一に
保持し、優れたタイヤ性能を引き出すものであ
り、従来にない画期的な発明である。 以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1 重合条件を適宜選択して種々異なる固有粘度
〔η〕を有するポリエステルチツプを製造し、こ
のチツプを紡糸温度350℃口金孔径0.50mmφ、ホ
ール数36の口金を通して吐出し、前述の冷却条件
で溶融紡糸し、種々異なる引取り速度で巻き取つ
た。次にレーザー光をフイラメント横断面の半径
方向に照射し、各々の点で散乱される1730cm-1の
ラマンスペクトルの半価巾値の最大と最小の差△
νが3cm-1以下であり、かつマルチフイラメント
を構成する別個のフイラメント間の△νが3cm-1
以下であり、第1表に示すようにフイラメントの
固有粘度〔η〕、密度ρ、乾熱収縮率△Sd、切断
伸度Sが異なつた110D−36Fのポリエステルマル
チフイラメントのサンプルを得た。 次いでこれらフイラメントを夫々芯糸とし、そ
の周囲に綿を合撚し巻き付けてコアヤーンを製造
し(被覆率0.3)、このコアヤーンを緯糸とし、通
常のポリエステルタイヤコードを経糸としてタイ
ヤ補強用織物を製造した。この織物に接着剤を付
与し、高温処理(253℃)した後、織物性能、特
に緯糸の伸長性能と経糸の分布状態が評価し、芯
糸の高温下(253℃)での接着剤処理後の伸長性
能と合わせて第1表に示した。
れたラジアルタイヤ補強用織物に関する。 従来、タイヤの製造においては、緯糸として綿
糸を用いたタイヤ補強用織物をゴムと共に加熱成
形する方法が広く採用されていた。 しかし緯糸として綿糸を用いた従来のタイヤ補
強用織物では、綿糸の伸度が低い故にタイヤの成
形工程での変形力によつて緯糸(綿糸)が切断
し、タイヤ中のコードの分布の不均一を招き、タ
イヤに局部的な弱点を生み出すという問題点を有
している。特にかかる問題点は、成形時により大
きな変形を受け、しかもより高性能が要求される
ラジアルタイヤ製造時においては、より顕著に現
われるものである。 かかる観点から、近年、タイヤ成形時における
高温下(250℃付近)においても大きな変形に追
随し、ゴム中でのタイヤコードの分布を均一に保
つ緯糸を用いることを特徴としたタイヤ補強用織
物を低コストで供給することが重要視され、いく
つかの提案がなされたが、主なものは以下の3点
に集約される。 (1) 芯糸として高残留伸度をもつポリエステル未
延伸糸または部分配合糸(POY)を用い、周
囲を綿などの短繊維で被覆したコアヤーンを緯
糸として用いる例。 (2) 芯糸として、ポリエステル未延伸糸または
2500〜5500m/分の高速引き取り糸に熱処理を
ほどこして、複屈折30〜130×10-3、乾熱収縮
率(150℃)±2%以下としたものを用いる例
(特開昭52−70167)。 (3) 極限粘度0.60〜0.68以上、複屈折17〜80×
10-3、伸度80〜200%のポリエステル繊維を高
引き取り速度(1800〜400m/分)によつて得、
このポリエステル繊維を芯糸とし、周囲を綿な
どの短繊維で被覆したコアヤーンを緯糸として
用いる例(特開昭55−7433、特開昭55−62235
など)。 しかしながら、(1)の例ではタイヤ成形時の高温
下(250℃付近)において芯糸の熱劣化が激しく、
芯糸の伸度低下を招き、緯糸がタイヤ成形時の変
形に追随できない欠点がある。 また(2)の例では、高温下(250℃付近)での緯
糸の残留伸度が不十分であるのに加えて、芯糸で
あるポリエステル繊維の製造工程に熱処理工程が
加わるため、製造コストが高くなる。 (3)の例では、ポリエステル芯糸を単に高配向化
したのみでは高温下での芯糸の熱安定性が不十分
で、特に高温下で芯糸の長さ方向、または芯糸を
構成する単糸間で伸度のバラツキが生じ、かかる
芯糸の局部的な弱点がタイヤ成形時に露出し、緯
糸の切断が起きる欠点がある。 一般にタイヤ補強用織物、特にラジアルタイヤ
補強用織物は接着剤のデイツプ、ドライ、キユア
の高温処理(250℃付近)を受けた後も、緯糸が
少なくとも60〜70%以上の残留伸度を保持し、タ
イヤ成形時の大変形に追随して、タイヤコード
(径糸)をゴム中に均一に分散させる特性を有し
ていることが嘱望されているにもかかわらず、上
述の例のように従来技術では未だその要望が十分
に満足されていない状況にある。 そこで本発明者等は、上記問題点解決のため鋭
意研究を重ねた結果、250℃付近の高温下におい
てもタイヤ補強用織物の緯糸として適した60〜70
%以上の高伸度を保持するポリエステルフイラメ
ントを得るためには、繊維の残留伸度を70%以上
に保ちつつ繊維の結晶化を進行させ、かつ繊維の
半径方向、繊維軸方向およびフイラメント間の結
晶化度の分布を、ある一定分布以下に保つことが
有効であることを見出し、本発明に至つたもので
ある。 すなわち本発明は、レーザー光をフイラメント
横断面の半径方向の各点に照射し、各々の点で散
乱される1730cm-1のラマンスペクトルの半価巾の
最大と最小の差△νが3cm-1以下であり、かつマ
ルチフイラメントを構成する別個のフイラメント
間で△νが3cm-1以下であるポリエステルマルチ
フイラメント糸で、前記フイラメントの固有粘度
〔η〕、密度ρ、乾燥収縮率△Sdおよび切断伸度
Sがそれぞれ 〔η〕≧0.70 ρ≧1.348(g/cm3) △Sd≦10(%) S≧70(%) を満足するポリエステルマルチフイラメント糸の
周囲に、非熱溶融性の短繊維を被覆したコアヤー
ンを緯糸として用いることを特徴としたタイヤ補
強用織物である。 本発明のタイヤ補強用織物に用いる緯糸は、上
述の如くポリエステルフイラメントを芯糸とする
コアヤーンであり、この芯糸はエチレンテレフタ
レート糸ポリエステルを主たる繰り返し単位とす
るものが良いが少量の添加物および/または少量
の第3成分を共重合したものでも良い。 以下、本発明につき更に詳細に説明する。 タイヤ補強用織物の緯糸として用いるコアヤー
ンの芯糸としては、250℃付近の高温下において
も熱劣化が少なく、高温にさらされる以前の伸度
を出来る限り保ち得る耐熱性の高いポリエステル
フイラメントであることが必要不可欠な条件であ
ることは上述のとおりであるが、このようなポリ
エステルフイラメントの耐熱性を向上させるため
には、フイラメントの内部の結晶化をある程度進
行させておく必要がある。結晶化が進行したポリ
エステルフイラメントは、250℃付近の高温下に
置かれても、フイラメント内部の結晶の核の働き
によつて熱収縮、熱劣化がおさえられ、伸度低下
が小さくなる。 本発明者等の研究結果によれば、250℃付近の
高温下でも少なくとも60〜70%以上の伸度を保持
するタイヤ補強用織物の緯糸に用いるコアヤーン
の芯糸に適するポリエステルフイラメントとして
は、このフイラメントの結晶化進行度の尺度とも
いうべき密度ρ、乾熱収縮率△Sdがρ≧1.348
g/cm3、△Sd≦10%である必要があることがわ
かつた。また、このポリエステルフイラメントの
耐熱性はρ≧1.353g/cm3、△Sd≦7%のとき、
より向上する。 しかし、フイラメント内部のマクロな結晶化を
進行させても、フイラメント内部に局部的に結晶
化の促進度に差が存在すると、高温下で局所的な
熱劣化が進行し、その部分が弱点となつてフイラ
メントの高温下での伸度が低下してしまう。この
ため、フイラメントの半径方向およびフイラメン
トの長さ方向、またマルチフイラメントを構成す
る別個のフイラメント間で結晶化度が均一である
必要がある。このフイラメント内部の局所的な結
晶化度を知る唯一の方法が、フイラメント断面方
向の知りたい点にレーザー光線を照射したとき、
各点から散乱される1730cm-1のラマンスペクトル
の半価巾の値である。これについては後述する
が、1730cm-1のラマンスペクトルの半価巾とフイ
ラメントの結晶化度が逆比例することを利用した
ものである。 フイラメント各点で散乱された1730cm-1のラマ
ンスペクトルの半価巾の差△ν≒1cm-1は、ポリ
エステルフイラメントの密度差△ρで約0.0048
g/cm3に相当する。フイラメント断面方向の知り
たい点にレーザー光を照射し、その各点から散乱
される1730cm-1のラマンスペクトルの最大と最小
の差△νが3cm-1以下であるようにフイラメント
半径方向の結晶化度を均一にコントロールするこ
とにより、高温下(250℃付近)でも局部的な熱
劣化を生ぜず、高残留伸度を保持できるのであ
る。 また、この結果はマルチフイラメントを構成す
る別個のフイラメント間の△νを3cm-1以下にな
るようにフイラメント間での結晶化度の差をおさ
えることで、さらに向上するものである。また、
250℃付近の高温下で緯糸が60〜70%以上の伸度
を保持するためには、その芯糸として使われるポ
リエステルフイラメントの破断伸度Sは、少なく
とも70%、またはそれ以上でなければならない。
これは250℃付近の高温下では、いかに耐熱性を
向上しても、いくらかの伸度低下は避けられない
ためである。 伸度95%以上のポリエステルフイラメントを芯
糸として使用した場合は、緯糸のコアヤーンの伸
度を250℃付近の高温下で60〜70%以上に保つ効
果はさらに改善される。しかし、フイラメントの
固有粘度〔η〕が0.70未満のときは、密度が
1.348g/cm3以上、乾熱収縮率が10%以下、また
上述の△νが3cm-1以下となるようにフイラメン
ト内部の結晶化を均一に進行させても、残留伸度
が70%以上のポリエステルフイラメントは得られ
ず、250℃付近の高温下でのフイラメントの熱劣
化が激しく、伸度低下が著るしい。 本発明者等の研究によれば、〔η〕が0.70未満
の場合はいかなる方法を採用しても伸度70%以上
で、かつ250℃付近の高温下での耐熱性に富み、
伸度低下の少ないポリエステルフイラメントを得
ることはできず、〔η〕が少なくとも0.70のポリ
エステルフイラメントにおいて、はじめて250℃
付近の高温下での伸度を60〜70%以上に保つこと
ができた。 上述のような耐熱性に富むポリエステルフイラ
メントは、以下の方法により製造される。 固有粘度〔η〕≧0.72のポリエステルチツプを
溶融し、口金を通して吐出せしめ、フイラメント
状にして巻き取る。この際、紡糸温度は300〜310
℃と通常より高温化し、かつ口金孔を出た後から
チムニーによる冷却風を受けるまでの時間が0.18
秒以上となるように口金下のハウジングの距離を
通常より長くし、かつチムニー冷却風の温度、吹
き出し方法がコントロールして走行糸周囲の雰囲
気温度が第1図の曲線Aに示すような温度曲線に
なるようにして、走行糸条を徐冷することが必要
である。第1図曲線Aのような雰囲気温度曲線を
得るためには、チムニーを3段以上の多段に分割
し、それぞれ温度の異なる冷却風を吹き出すこと
が考えられるが、本発明ではこの方法に限定され
るものではない。 このように糸条を徐冷しつつ巻取ることによ
り、フイラメント内部のミクロな結晶化が均一に
進行し、上述の△νが3cm-1以下におさえられる
のである。 本発明における引取り速度は、固有粘度〔η〕
により異なるが一般的に〔η〕0.70〜1.0の範囲
では2700〜4600m/分で引取る。引取り速度の下
限値はフイラメントの結晶化を進行させるのに必
要最低限の速度であり、これは〔η〕減少に伴つ
て高紡速側に移行する。また引取り速度の上限値
な残留伸度70%を保持するのに必要な引取り速度
の限界値で、これは〔η〕増加に伴つて低速側に
移行する。 ところが、上述のようなポリエステルフイラメ
ントをそのままタイヤ補強用織物の緯糸として用
いた場合、緯糸がタイヤ成形時の変形に追随して
伸長しても緯糸とタイヤコード(径糸)との間の
摩擦係数が低いため、タイヤコードをゴム中に均
一に保てなくなる。かかる欠点を改善し、タイヤ
コード(径糸)のゴム中での乱れを抑制するた
め、緯糸としてポリエステル芯糸に短繊維を巻き
つけたコアヤーンを使用し、緯糸が低伸長域では
綿スパン糸と同様にタイヤコード(経糸)の乱れ
を抑制するようにする方法が広く知られている。
本発明もこの方法を採用する。ポリエステル芯糸
に巻き付ける短繊維としては、綿、レーヨンなど
の非熱溶融性の低伸度の短繊維が利用される。芯
糸に巻きつける短繊維の量としては、芯糸の伸長
の妨げとならぬ程度の量であれば良いが、特にコ
アヤーンに対する短繊維の重量比が0.20〜0.40付
近のとき、緯糸として高温下(250℃付近)でよ
り良好な伸長性能を有し、タイヤコード(経糸)
をゴム中に均一に保持する効果が向上する。 次に本発明で採用した諸物性の測定方法を示
す。 密度ρ:四塩化炭素を重液、n−ヘプタンを軽液
とした密度勾配管により測定する。 乾熱収縮率△Sd:試料を周長1mの検尺機で10
回巻きのカセ状となし、0.1g/dの荷重下で
原長l1を測定し、しかるのちに150℃オーブン
中で15分間乾熱処理した後、再び0.1g/dの
荷重をかけ、処理後長l2を測定し、下式により
算出する。 △Sd={(l1−l2)/l1}×100(%) 切断伸度S:東洋ボールドウイン社製テンシロン
引張り試験機(Model UTM−)を用いて
試長200mm、引張り速度100m/分、チヤート速
度200mm/分の条件で応力伸長曲線を得、切断
伸度を求める。 固有粘度〔η〕:試料0.1gをO−クロルフエノー
ル10c.c.中に溶解し、測定する。 レーザーラマンスペクトル半価巾 (1) フイラメント半径方向の△ν測定方法測定装
置はイボン−ジヨビン(Yvon−Jobin)社製の
Molecular Microprobe Optics Laser
Examminer(通常MOLE)を用いる。 測定手順を以下に示す。 フイラメントをパラフインで包埋し、約
10μの厚さで繊維軸に垂直方向にスライスし
て切片サンプルを作る。 切片サンプルの半径方向に数点、一般には
7〜8点の測定位置を定める。 Arイオンレーザーを切片サンプルに入射
させ、測定位置に焦点を合わせる。 散乱されるラマン光をチヤートに記録する
と、第2図のように1615cm-1と1730cm-1にラ
マンスペクトルが得られる。 1730cm-1のラマンスペクトルの半価巾を読
み取る。 測定すべき各点で同様の操作を行ない、各
測定場所での半価巾を読み取る。 半価巾の最大値と最小値の差を△νとす
る。この1730cm-1のラマンスペクトルの半価
巾はポリエステルの密度と逆比例の関係にあ
り、半価巾を知ることにより、ポリエステル
の局所部分の密度を知ることができる。 (2) マルチフイラメントを構成する別個のフイラ
メント間の△ν測定方法 フイラメントの中心から測定点までの距離γ
mが、フイラメント半径γに対してγm/γ=
0.8となるように測定点を定め、マルチフイラ
メントを構成する全てのフイラメントについて
(1)と同様の操作を行なつてフイラメント相互間
の△νを求める。 以上述べたように、本発明により得られるタイ
ヤ補強用織物は、高温下においても緯糸が60〜70
%以上の残留伸度を有し、タイヤ成形時の変形に
追随してタイヤコード(径糸)をゴム中に均一に
保持し、優れたタイヤ性能を引き出すものであ
り、従来にない画期的な発明である。 以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1 重合条件を適宜選択して種々異なる固有粘度
〔η〕を有するポリエステルチツプを製造し、こ
のチツプを紡糸温度350℃口金孔径0.50mmφ、ホ
ール数36の口金を通して吐出し、前述の冷却条件
で溶融紡糸し、種々異なる引取り速度で巻き取つ
た。次にレーザー光をフイラメント横断面の半径
方向に照射し、各々の点で散乱される1730cm-1の
ラマンスペクトルの半価巾値の最大と最小の差△
νが3cm-1以下であり、かつマルチフイラメント
を構成する別個のフイラメント間の△νが3cm-1
以下であり、第1表に示すようにフイラメントの
固有粘度〔η〕、密度ρ、乾熱収縮率△Sd、切断
伸度Sが異なつた110D−36Fのポリエステルマル
チフイラメントのサンプルを得た。 次いでこれらフイラメントを夫々芯糸とし、そ
の周囲に綿を合撚し巻き付けてコアヤーンを製造
し(被覆率0.3)、このコアヤーンを緯糸とし、通
常のポリエステルタイヤコードを経糸としてタイ
ヤ補強用織物を製造した。この織物に接着剤を付
与し、高温処理(253℃)した後、織物性能、特
に緯糸の伸長性能と経糸の分布状態が評価し、芯
糸の高温下(253℃)での接着剤処理後の伸長性
能と合わせて第1表に示した。
【表】
第1表に示す如く、固有粘度〔η〕が0.70以
上、密度ρが1.348以上、乾熱収縮率△Sdが10%
以下、切断伸度Sが70%以上のNo.1〜7のポリエ
ステルフイラメントの場合、253℃の高温下で接
着剤付与された後も65%以上の残留伸度を保持
し、このフイラメントを芯糸として綿被覆率0.3
%で製造したコアヤーンを緯糸として使用したタ
イヤ補強用織物は良好な性能を示した。しかしフ
イラメントの固有粘度が0.70以下のNo.8〜9のポ
リエステルフイラメントは、253℃での接着剤処
理後の伸度低下が大きく、織物性能も満足できる
レベルには至らなかつた。 また、フイラメントの密度ρ、乾熱収縮率△
Sdがそれぞれ1.348以上、10%以下を満さないNo.
10〜12の場合も、やはり高温下(253℃)での接
着剤処理後の伸度の最小値が60%以下となり、織
物性能もNo.1〜7の本発明のものに比べて劣つて
いる。 芯糸の切断伸度が70%以下のNo.13のフイラメン
トも、253℃での接着剤処理後の伸度が60%以下
となり、織物性能も目標レベルを下廻つた。 実施例 2 下記第2表に示した別々の紡糸、冷却条件の下
で、フイラメントの半径方向およびマルチフイラ
メントを構成する別個のフイラメント間の△νが
異なり、かつ固有粘度〔η〕=0.748、密度ρ≧
1.348、乾熱収縮率△Sd≦10%、切断伸度S≧70
%のポリエステルマルチフイラメントを得た。こ
のフイラメントを芯糸として周囲に綿を合撚し被
覆したコアヤーンを緯糸とするタイヤ補強用織物
を製造した。 次いでこの織物について253℃の高温下での接
着剤処理後の織物性能を第2表に合わせて示し
た。
上、密度ρが1.348以上、乾熱収縮率△Sdが10%
以下、切断伸度Sが70%以上のNo.1〜7のポリエ
ステルフイラメントの場合、253℃の高温下で接
着剤付与された後も65%以上の残留伸度を保持
し、このフイラメントを芯糸として綿被覆率0.3
%で製造したコアヤーンを緯糸として使用したタ
イヤ補強用織物は良好な性能を示した。しかしフ
イラメントの固有粘度が0.70以下のNo.8〜9のポ
リエステルフイラメントは、253℃での接着剤処
理後の伸度低下が大きく、織物性能も満足できる
レベルには至らなかつた。 また、フイラメントの密度ρ、乾熱収縮率△
Sdがそれぞれ1.348以上、10%以下を満さないNo.
10〜12の場合も、やはり高温下(253℃)での接
着剤処理後の伸度の最小値が60%以下となり、織
物性能もNo.1〜7の本発明のものに比べて劣つて
いる。 芯糸の切断伸度が70%以下のNo.13のフイラメン
トも、253℃での接着剤処理後の伸度が60%以下
となり、織物性能も目標レベルを下廻つた。 実施例 2 下記第2表に示した別々の紡糸、冷却条件の下
で、フイラメントの半径方向およびマルチフイラ
メントを構成する別個のフイラメント間の△νが
異なり、かつ固有粘度〔η〕=0.748、密度ρ≧
1.348、乾熱収縮率△Sd≦10%、切断伸度S≧70
%のポリエステルマルチフイラメントを得た。こ
のフイラメントを芯糸として周囲に綿を合撚し被
覆したコアヤーンを緯糸とするタイヤ補強用織物
を製造した。 次いでこの織物について253℃の高温下での接
着剤処理後の織物性能を第2表に合わせて示し
た。
【表】
【表】
註:○,△は第1表に同じ
第2表に示したように、本発明の紡糸、冷却条
件下に製造したポリエステルマルチフイラメント
(No.1)は、レーザー光をフイラメント横断面の
半径方向の各点に照射し、各々の点で散乱される
1730cm-1のラマンスペクトルの半価巾の最大と最
小の差△νが3cm-1以下であり、かつマルチフイ
ラメントを構成する別個のフイラメント間の△ν
も3cm-1以下であつて、織物性能も良好であつ
た。 しかし、従来の紡糸条件で得たサンプル(No.
2)は、上述の△νがいずれも3cm-1以上とな
り、このポリエステルマルチフイラメントを芯糸
としたコアヤーンを緯糸として用いたタイヤ補強
用織物の性能は本発明のものよりも劣り、特に局
部的な熱劣化、伸度低下が大きく問題があつた。
第2表に示したように、本発明の紡糸、冷却条
件下に製造したポリエステルマルチフイラメント
(No.1)は、レーザー光をフイラメント横断面の
半径方向の各点に照射し、各々の点で散乱される
1730cm-1のラマンスペクトルの半価巾の最大と最
小の差△νが3cm-1以下であり、かつマルチフイ
ラメントを構成する別個のフイラメント間の△ν
も3cm-1以下であつて、織物性能も良好であつ
た。 しかし、従来の紡糸条件で得たサンプル(No.
2)は、上述の△νがいずれも3cm-1以上とな
り、このポリエステルマルチフイラメントを芯糸
としたコアヤーンを緯糸として用いたタイヤ補強
用織物の性能は本発明のものよりも劣り、特に局
部的な熱劣化、伸度低下が大きく問題があつた。
第1図は本発明に用いるフイラメントと従来の
フイラメントの紡糸時の雰囲気温度と口金下距離
との関係を示す図、第2図は本発明に用いるフイ
ラメントのラマンスペクトルを示す図である。
フイラメントの紡糸時の雰囲気温度と口金下距離
との関係を示す図、第2図は本発明に用いるフイ
ラメントのラマンスペクトルを示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 レーザー光をフイラメント横断面の半径方向
の各点に照射し、各々の点で散乱される1730cm-1
のラマンスペクトルの半価巾の最大と最小の差△
νが3cm-1以下であり、かつマルチフイラメント
を構成する別個のフイラメント間の△νが3cm-1
以下であるポリエステルマルチフイラメント糸
で、前記フイラメントの固有粘度〔η〕、密度ρ、
乾熱収縮率△Sdおよび切断伸度Sがそれぞれ 〔η〕≧0.70 ρ≧1.348(g/cm3) △Sd≦10(%) S≧70(%) を満足するポリエステルマルチフイラメント糸の
周囲に、非熱溶融性の短繊維を被覆したコアヤー
ンを緯糸として用いることを特徴とするタイヤ補
強用織物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56121480A JPS5822701A (ja) | 1981-08-04 | 1981-08-04 | タイヤ補強用織物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56121480A JPS5822701A (ja) | 1981-08-04 | 1981-08-04 | タイヤ補強用織物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5822701A JPS5822701A (ja) | 1983-02-10 |
| JPH0359174B2 true JPH0359174B2 (ja) | 1991-09-09 |
Family
ID=14812191
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56121480A Granted JPS5822701A (ja) | 1981-08-04 | 1981-08-04 | タイヤ補強用織物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5822701A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59192740A (ja) * | 1983-04-11 | 1984-11-01 | 東レ株式会社 | タイヤ補強織物用緯糸 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5016446A (ja) * | 1973-06-08 | 1975-02-21 | ||
| JPS557433A (en) * | 1978-06-30 | 1980-01-19 | Toyo Boseki | Fabric for reinforcing rubber |
| JPS5562235A (en) * | 1978-10-27 | 1980-05-10 | Toyo Boseki | Weft yarn for tire reinforcing fabric |
-
1981
- 1981-08-04 JP JP56121480A patent/JPS5822701A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5822701A (ja) | 1983-02-10 |
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