JPH036156B2 - - Google Patents
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- JPH036156B2 JPH036156B2 JP55079630A JP7963080A JPH036156B2 JP H036156 B2 JPH036156 B2 JP H036156B2 JP 55079630 A JP55079630 A JP 55079630A JP 7963080 A JP7963080 A JP 7963080A JP H036156 B2 JPH036156 B2 JP H036156B2
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- lactate
- cis
- platinum
- lactic acid
- water
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07F—ACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
- C07F15/00—Compounds containing elements of Groups 8, 9, 10 or 18 of the Periodic Table
- C07F15/0006—Compounds containing elements of Groups 8, 9, 10 or 18 of the Periodic Table compounds of the platinum group
- C07F15/0086—Platinum compounds
- C07F15/0093—Platinum compounds without a metal-carbon linkage
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C59/00—Compounds having carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms and containing any of the groups OH, O—metal, —CHO, keto, ether, groups, groups, or groups
- C07C59/01—Saturated compounds having only one carboxyl group and containing hydroxy or O-metal groups
- C07C59/08—Lactic acid
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- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
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- Medicinal Chemistry (AREA)
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- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Description
本発明は白金()のある種の乳酸塩錯体に関
する。より詳細には、本発明はアミン部分がアン
モニア、アルキルアミンもしくは二座アルキレン
ジアミンである、シス白金()乳酸アミン錯体
に関する。これらの化合物は一般式 cis−〔PtA2(lactate)2〕 式中Aはアンモニアもしくはメチルアミンのよ
うなアルキルアミンであり、A2はエチレンジア
ミンのような二座アルキレンジアミン部分であ
る、 を有する。これらの化合物は高度に水溶性であ
り、腫瘍に対する活性は著しいが、動物毒性は低
いことを特徴とする。 第1図は実施例1のジアミン・シス白金()
乳酸塩錯体の赤外スペクトルの複製である。 第2図は実施例2のビス−(メチルアミン)シ
ス−白金()乳酸塩錯体の赤外スペクトルの複
製である。 第3図は実施例2のビス−(メチルアミン)シ
ス白金()乳酸塩錯体の核磁気共鳴スペクトル
の複製である。 第4図は実施例3のエチレンジアミン・シス白
金()乳酸塩錯体の赤外スペクトルの複製であ
る。 第5図は実施例3のエチレンジアミン・シス白
金()乳酸塩錯体の核磁気共鳴スペクトルの複
製である。 第6図はこれら3種の化合物の紫外スペクトル
の複製である。 ローゼンベルグ(Rosenberg)とバン・キヤン
プ(Van Camp)はある種の白金配位化合物が
可能性のある抗腫瘍剤として興味があることを報
告した(ローゼンベルグとバン・キヤンプ、「白
金化合物:新しい種類の可能性のある抗腫瘍剤
(Platinum Compounds:A New Class of
Potential Anti−Tumor Agents)」、ネイチユア
(Nature)、222巻、385〜86頁(1969年))。この
発見は同様な活性を求めて白金およびほかの遷移
金属の化合物の広範囲にわたる試験に導いてい
る。例えばM.J.クリアー(Cleare)、「がんの治
療における遷移金属錯体(Transition Metal
Complexes in Cancer Therapy)」、コーデイネ
ーシヨン・ケミストリー・レビユーズ
(Coordination Chemistry Reviews)」、12巻、
349〜405頁(1974年)参照。1,2−ジアミノシ
クロヘキサンを含んでいる白金乳酸塩錯体がマウ
スのL1210白血病に対して活性を示すことが報告
されている(リツジウエイ(Ridgway)ら、「ス
ルフアト1,2−ジアミノシクロヘキサン白金
()の類似物・.残つているリガンドの改良
(Analogs of Sulfato 1,2−
Diaminocyclohexane Platinum().I.
Modifications in leaving Ligand)」、ジヤーナ
ル・オブ・クリニカル・ヘマトロジー・アンド・
オンコロジー(Journal of Clinical
Hematology and Orcology)、7巻、1号、220
頁(1976年)およびスピアー(Speer)ら、「可
能性のある抗腫瘍剤としてのマロナト1,2−ジ
アミノシクロヘキサン白金()の類似物
(Analogs of Malonato 1,2−
Diaminocyclohexane Platinum() as
Potential Anti−Tumor Agents)」、ジヤーナ
ル・オブ・クリニカル・ヘマトロジー・アンド・
オンコロジー、7巻、3号、856頁(1977年))。
抗腫瘍活性を与えたシス−〔PtA2X2〕(A=アミ
ン、X=アニオン)種は非常に溶解性のよい類で
はない。例えばJ.L.マークス(Marx)、サイエン
ス(Science)、192巻、774頁(1976年)参照、観
察された溶解性(水もしくは食塩水中に37℃で)
はcis−〔Pt(NH3)2(malonate)〕に対する0.04
g/100mlから cis−〔Pt(CT3NH2)2Cl2〕に対する1.38g/100ml
までの範囲である(クリアーとヘーシエル
(Cleare and Hoeschele)、バイオインオーガニ
ツク・ケミストリー(Bioinorganic
Chemistry)、2巻、187頁(1973年))。低い水へ
の溶解性は径口もしくは静脈内投与に対するこれ
らの化合物の有用性を著しく減ずる。本発明の新
規の乳酸塩錯体は水に高い溶解性を有し(新しく
調製したとき10g/100ml以上)、この問題を克服
するであろう。 本発明によつて2つの単座アミン部分
(moiety)もしくは1つの二座アミン部分に配位
した白金()の新規の乳酸塩錯体を与える。こ
れらの化合物は溶解性が高く、新しく調製したと
き、そられは室温で水中に100gあたり10g以上
の程度まで溶解する。これらの化合物はすべてす
ぐれた抗腫瘍活性を示し、それに加えて、それら
は低い哺乳動物への毒性を示す。結果として、本
発明の錯体は従来公知の抗新生物性白金()錯
体(anti−neplastic platinum()よりも有利
な治療指数を示す。 本発明の白金()錯体は一般式 cis−〔Pt()A2(C3H5O3)2〕 式Aはアンモニア(NH3)もしくは式RNH2
によつて表わされる単座アルキルアミンであり、
Rは水素もしくは低級アルキルであるか、 A2は一般式 によつて表わされる二座ジアミン部分であり、
R1およびR2の各々は、別々に取られたとき、水
素もしくは低級アルキルである、 によつて表わしてもよい。ここで用いるように、
用語「低級アルキル」によつて、1から約6まで
の炭素、好ましくは1から約3までの炭素を有す
る直鎖もしくは枝分れ鎖アルキル鎖を意味する。
説明のアミンにはメチルアミン、エチルアミン、
プロピルアミン、イソプロピルアミン、エチレン
ジアミン、1,2−プロピレンジアミンなどが含
まれる。好ましいジアミンはエチレンジアミンで
ある。 乳酸根部分(C3H5O3)は次の光学活性異性体
構造
する。より詳細には、本発明はアミン部分がアン
モニア、アルキルアミンもしくは二座アルキレン
ジアミンである、シス白金()乳酸アミン錯体
に関する。これらの化合物は一般式 cis−〔PtA2(lactate)2〕 式中Aはアンモニアもしくはメチルアミンのよ
うなアルキルアミンであり、A2はエチレンジア
ミンのような二座アルキレンジアミン部分であ
る、 を有する。これらの化合物は高度に水溶性であ
り、腫瘍に対する活性は著しいが、動物毒性は低
いことを特徴とする。 第1図は実施例1のジアミン・シス白金()
乳酸塩錯体の赤外スペクトルの複製である。 第2図は実施例2のビス−(メチルアミン)シ
ス−白金()乳酸塩錯体の赤外スペクトルの複
製である。 第3図は実施例2のビス−(メチルアミン)シ
ス白金()乳酸塩錯体の核磁気共鳴スペクトル
の複製である。 第4図は実施例3のエチレンジアミン・シス白
金()乳酸塩錯体の赤外スペクトルの複製であ
る。 第5図は実施例3のエチレンジアミン・シス白
金()乳酸塩錯体の核磁気共鳴スペクトルの複
製である。 第6図はこれら3種の化合物の紫外スペクトル
の複製である。 ローゼンベルグ(Rosenberg)とバン・キヤン
プ(Van Camp)はある種の白金配位化合物が
可能性のある抗腫瘍剤として興味があることを報
告した(ローゼンベルグとバン・キヤンプ、「白
金化合物:新しい種類の可能性のある抗腫瘍剤
(Platinum Compounds:A New Class of
Potential Anti−Tumor Agents)」、ネイチユア
(Nature)、222巻、385〜86頁(1969年))。この
発見は同様な活性を求めて白金およびほかの遷移
金属の化合物の広範囲にわたる試験に導いてい
る。例えばM.J.クリアー(Cleare)、「がんの治
療における遷移金属錯体(Transition Metal
Complexes in Cancer Therapy)」、コーデイネ
ーシヨン・ケミストリー・レビユーズ
(Coordination Chemistry Reviews)」、12巻、
349〜405頁(1974年)参照。1,2−ジアミノシ
クロヘキサンを含んでいる白金乳酸塩錯体がマウ
スのL1210白血病に対して活性を示すことが報告
されている(リツジウエイ(Ridgway)ら、「ス
ルフアト1,2−ジアミノシクロヘキサン白金
()の類似物・.残つているリガンドの改良
(Analogs of Sulfato 1,2−
Diaminocyclohexane Platinum().I.
Modifications in leaving Ligand)」、ジヤーナ
ル・オブ・クリニカル・ヘマトロジー・アンド・
オンコロジー(Journal of Clinical
Hematology and Orcology)、7巻、1号、220
頁(1976年)およびスピアー(Speer)ら、「可
能性のある抗腫瘍剤としてのマロナト1,2−ジ
アミノシクロヘキサン白金()の類似物
(Analogs of Malonato 1,2−
Diaminocyclohexane Platinum() as
Potential Anti−Tumor Agents)」、ジヤーナ
ル・オブ・クリニカル・ヘマトロジー・アンド・
オンコロジー、7巻、3号、856頁(1977年))。
抗腫瘍活性を与えたシス−〔PtA2X2〕(A=アミ
ン、X=アニオン)種は非常に溶解性のよい類で
はない。例えばJ.L.マークス(Marx)、サイエン
ス(Science)、192巻、774頁(1976年)参照、観
察された溶解性(水もしくは食塩水中に37℃で)
はcis−〔Pt(NH3)2(malonate)〕に対する0.04
g/100mlから cis−〔Pt(CT3NH2)2Cl2〕に対する1.38g/100ml
までの範囲である(クリアーとヘーシエル
(Cleare and Hoeschele)、バイオインオーガニ
ツク・ケミストリー(Bioinorganic
Chemistry)、2巻、187頁(1973年))。低い水へ
の溶解性は径口もしくは静脈内投与に対するこれ
らの化合物の有用性を著しく減ずる。本発明の新
規の乳酸塩錯体は水に高い溶解性を有し(新しく
調製したとき10g/100ml以上)、この問題を克服
するであろう。 本発明によつて2つの単座アミン部分
(moiety)もしくは1つの二座アミン部分に配位
した白金()の新規の乳酸塩錯体を与える。こ
れらの化合物は溶解性が高く、新しく調製したと
き、そられは室温で水中に100gあたり10g以上
の程度まで溶解する。これらの化合物はすべてす
ぐれた抗腫瘍活性を示し、それに加えて、それら
は低い哺乳動物への毒性を示す。結果として、本
発明の錯体は従来公知の抗新生物性白金()錯
体(anti−neplastic platinum()よりも有利
な治療指数を示す。 本発明の白金()錯体は一般式 cis−〔Pt()A2(C3H5O3)2〕 式Aはアンモニア(NH3)もしくは式RNH2
によつて表わされる単座アルキルアミンであり、
Rは水素もしくは低級アルキルであるか、 A2は一般式 によつて表わされる二座ジアミン部分であり、
R1およびR2の各々は、別々に取られたとき、水
素もしくは低級アルキルである、 によつて表わしてもよい。ここで用いるように、
用語「低級アルキル」によつて、1から約6まで
の炭素、好ましくは1から約3までの炭素を有す
る直鎖もしくは枝分れ鎖アルキル鎖を意味する。
説明のアミンにはメチルアミン、エチルアミン、
プロピルアミン、イソプロピルアミン、エチレン
ジアミン、1,2−プロピレンジアミンなどが含
まれる。好ましいジアミンはエチレンジアミンで
ある。 乳酸根部分(C3H5O3)は次の光学活性異性体
構造
【式】および
【式】
式中〓は結合した基が紙面の上にあることを意
味し、−−−−−は結合した基が紙面の下にある
ことを意味する、 を有する。錯体〔PtA2(C3H5O3)2〕の乳酸根部
分は光学活性乳酸根異性体もしくは両者のラセミ
混合物のどちらかから誘導することができる。 本発明の錯体は対応するアミンで錯体化したジ
アクオーシス白金()塩を水媒体中で乳酸塩と
反応させることによつて製造する。 「ジアクオ」塩は式 cis−〔PtA2(H2O)2〕+2(X-(2-u))1+u 式中A2は上で定義したものであり、Xは無機
アニオンであり、uは0もしくは1である、 によつて表わされる。適当なアニオンは酸媒体中
で安定なものである。それらには硫酸根、硝酸根
および過塩素酸根が含まれ、硝酸根が好ましい。
塩化物、臭化物およびヨウ化物のように水や乳酸
塩よりも大きい錯体形成能を有するアニオンは適
悩でない。 「ジアクオ」塩はジクロロ−シス白金アミン錯
体と銀塩、好ましくは硝酸銀との水媒体中におけ
る室温での化学量論的な反応から生成する。室温
が反応に対して好ましいにもかかわらず、高温も
しくは低温、例えば約0℃〜約50℃を用いてもよ
い。「ジアクオ」塩は溶液中で不安定であるが、
白金1g原子あたり1gモルの塩基との反応によ
つて安定な固体cis−〔PtA2(OH)〕2(NO3)2に変え
てもよい。二量体錯体は酸によつてふたたびモノ
マーにかえても、乳酸塩化合物の製造に直接用い
てもよい。 用いる乳酸塩は水溶性の塩、好ましくは例えば
乳酸ナトリウムもしくはカリウムのようなアルカ
リ金属の乳酸塩である。ジアクオ塩溶液は次に乳
酸塩と水媒体中で、好ましくは化学量論的な比
で、すなわち白金1g原子あたり約2モルの乳酸
イオンと反応させる。白金1g原子あたり乳酸塩
約1.8〜約2.2当量の比が一般に有用である。水媒
体中における反応物質の濃度はきわめて厳密なも
のではない。しかしながら、反応媒体は白金に関
して約0.2モル、すなわち約0.1〜約0.3モルの濃度
であるのが好ましい。混合物は室温で本発明の化
合物を形成させるに充分な時間かきまぜる。もし
望ましいならば、室温以上もしくは以下、例えば
約0℃〜50℃の温度を用いてもよい。反応時間は
条件によつて変えることができ、数分から数時間
でよい。しかしながら、単座カルボキシレートに
対するPt()の低い親和性と結合したcis−
〔PtA2(C3H5O3)2〕の高い水溶性はこの反応混合
物からのcis−〔PtA2(C3H5O3)2〕の単離を困難に
する。 本発明の錯体はまたcis−〔PtA2Cl2〕から水も
しくはアルコール媒体中における金属乳酸塩、例
えば水に不溶の塩化銀を生ずる乳酸銀との直接反
応によつて製造してもよい。 cis−〔PtA2Cl2〕 +2C3H5O3AgH2O ―――→ cis−〔PtA2(C3H5O3)2〕+2AgCl↓ 金属乳酸塩は反応混合物中に化学量論的な比
で、すなわちシス白金アミン・クロリド1モルに
対して乳酸塩2モルで存在する。反応媒体は水も
しくはアルコール、好ましくはメタノールもしく
はエタノールである。混合物は室温で本発明の化
合物を生ずるに充分な時間かきまぜる。より高温
もしくはより低温、すなわち約0℃〜約70℃を用
いてもよい。反応をメタノール媒体中で行うと
き、反応混合物は約60℃に加熱し、約1時間かき
まぜる。その後混合物は室温に冷却する。次に遠
心分離もしくは過によつて溶液から金属塩化物
を除くことができる。液は好ましくは室温にお
いて蒸発乾固させる。もし望ましいならば、この
ようにして回収したcis−〔PtA2(C3H5O3)2〕は
水、エタノールおよびアセトンの混合物から再結
晶してもよい。AがNH3であるとき、この第2
の操作は好ましくはcis−〔PtA2(C3H5O3)2〕が可
溶のアルコール溶媒、例えばメタノール中で行
う。アルコール溶媒は好ましくは真空下で留去さ
せる。次に残渣はアルコール−アセトン混合物か
ら再結晶させる。この操作はより少ない時間を要
し、より高い収率を得る。 本発明の錯体は腫瘍の化学療法にとくに有用で
あり、サルコマ180腸水(Sarcoma 180 ascites)
(S180a)に対して活性であることが見いだされ
ている。本化合物は水溶液として注入した。抗腫
瘍活性に対して必要な投与レベルはせまく厳密で
はない。最大活性の範囲は15mg/Kg〜120mg/Kg、
毒性投与に達する場合における毒性投与の約1/4
であつた。これは最大活性が約8〜10mg/Kg、毒
性投与の16mg/Kgの約1/2で起こるcis−〔Pt
(NH3)2Cl2〕に対して明らかに改良を表わす。結
果はこれらの化合物に対して治療指数の改良を示
す。 次の実施例は説明のためである。実施例におい
て、記号「en」はエチレンジアミン部分を示す。 実施例 1 シス−ジアミン白金()乳酸塩 cis−〔Pt(NH3)2(C3H5O3)2〕の合成 (a) cis−〔Pt(NH3)2Cl2〕(1.5g)を水(100ml)
に懸濁させ、それに水(20ml)中に乳酸銀
(2.15g;Ag/Pt=2:1)の懸濁液を加え
た。混合物は光から保護しながら室温で24時間
かきまぜた。過によつて塩化銀を除き、水で
洗つた。液および洗液を好ましくは真空下室
温で蒸発乾固させ、淡黄色の油が残つた。これ
を水(7ml)とエタノール(90ml)混合物に溶
解させ、次に溶液をフリーザーに貯蔵しながら
アセトン(150ml)を断続的に加えた。1週間
後、生成した白色固体を過し、冷エタノール
で洗い、室温で真空乾燥した。収量は0.74g
(36.4%)であつた。 分 析:cis−〔Pt(NH3)2(C3H5O3)2〕 計算値:C,17.69%;H,3.93%;N,6.87% 分析値:C,17.37%;H,3.30%;N,6.94% (b) cis−〔Pt(NH3)2Cl2〕(0.3g)をメタノール
(25ml)中に懸濁させ、固体乳酸銀(0.43g;
Ag/Pt=2:1)を直接加えた。混合物を60
℃にあたため、次に1時間かきまぜながら冷や
した。塩化銀を別し、メタノールで洗い、
液と洗液をロータリー・エバポレーターで蒸発
乾固させた。残渣をメタノール約10ml中に溶解
させ、次に溶液がにごるまでアセトンを加え
た。それをフリーザーに終夜貯蔵した。白色の
固体生成物を過し、アセトンで洗い、真空乾
燥した。収量は0.29g(71.4%)であつた。 分 析:cis−〔Pt(NH3)2(C3H5O3)2〕 計算値:C,17.69%;H,3.93%;N,6.87% 分析値:C,18.93%;H,3.59%;N,6.61% 本錯体の赤外スペクトルを第1図に複製する。
帰属を第表に表示する。紫外スペクトルは第6
図に曲線Aとして複製する。 実施例 2 シス−ビス(メチルアミン)白金()乳酸塩 cis−〔Pt(CH3NH2)2(C3H5O3)2〕の合成 cis−〔Pt(CH3NH2)2Cl2〕(1.065g)を水中に
懸濁させ、固体の乳酸銀(1.396g;Ag/Pt=
2:1)を直接加えた。光から保護しながら終夜
かきまぜた後、塩化銀を別し、水で洗つた。
液および洗液を真空下室温で蒸発乾固させ、ガラ
ス状の残渣が残つた。これをエタノール(15ml)
に溶解させ、アセトン(25ml)を加え、混合物を
フリーザーに終夜貯蔵した。白色固体生成物を
過し、アセトンとエーテルで洗い、真空乾燥し
た。収量は0.81g(57.4%)であつた。生成物は
吸湿性であり、光にさらしたとき分解するであろ
う。従つて、本化合物は光から保護し、デシケー
ター中に貯蔵せねばならない。 分 析:cis−〔Pt(CH3NH2)2(C3H5O3)2〕 分析値:C,22.07%;H,4.63%;N,6.43% 計算値:C,22.26%;H,3.98%;N,6,
33% 赤外スペクトルは第2図に複製し、バンドの帰
属は第表にあげる。核磁気共鳴スペクトルは第
3図に複製する。紫外スペクトルは第6図の曲線
Bとして複製する。 実施例 3 エチレンジアミン白金()乳酸塩 〔Pt(en)(C3H5O3)2〕の合成 〔Pt(en)Cl2〕(3.26g)を水中に懸濁させ、
乳酸塩(4.3g;Ag/Pt=2:1)を加えた。光
から保護しながら終夜かきまぜた後、塩化銀を
別し、液を真空下室温で蒸発乾固させた。残渣
は水に溶解させ、液によつて不溶性の不純物を
除き、エタノール(10ml)とアセトン(55ml)を
約5日間フリーザーで冷却しながら断続的に加え
た。白色の結晶性生成物を過し、アセトンで洗
い、真空乾燥した。収量は3.17g(73.2%)であ
つた。生成物は光にさらすときゆつくりと分解
し、貯蔵するとき光から保護せねばならない。 分 析:〔Pt(C2H8N2)(C3H5O3)2〕 分析値:C,22.17%;H,4.19%;N,6.46% 計算値:C,22.17%;H,3.49%;N,6,
05% 赤外スペクトルは第4図に複製し、バンドの帰
属は第表にあげる。核磁気共鳴スペクトルは第
5図に複製する。紫外スペクトルは第6図の曲線
Cとして複製する。
味し、−−−−−は結合した基が紙面の下にある
ことを意味する、 を有する。錯体〔PtA2(C3H5O3)2〕の乳酸根部
分は光学活性乳酸根異性体もしくは両者のラセミ
混合物のどちらかから誘導することができる。 本発明の錯体は対応するアミンで錯体化したジ
アクオーシス白金()塩を水媒体中で乳酸塩と
反応させることによつて製造する。 「ジアクオ」塩は式 cis−〔PtA2(H2O)2〕+2(X-(2-u))1+u 式中A2は上で定義したものであり、Xは無機
アニオンであり、uは0もしくは1である、 によつて表わされる。適当なアニオンは酸媒体中
で安定なものである。それらには硫酸根、硝酸根
および過塩素酸根が含まれ、硝酸根が好ましい。
塩化物、臭化物およびヨウ化物のように水や乳酸
塩よりも大きい錯体形成能を有するアニオンは適
悩でない。 「ジアクオ」塩はジクロロ−シス白金アミン錯
体と銀塩、好ましくは硝酸銀との水媒体中におけ
る室温での化学量論的な反応から生成する。室温
が反応に対して好ましいにもかかわらず、高温も
しくは低温、例えば約0℃〜約50℃を用いてもよ
い。「ジアクオ」塩は溶液中で不安定であるが、
白金1g原子あたり1gモルの塩基との反応によ
つて安定な固体cis−〔PtA2(OH)〕2(NO3)2に変え
てもよい。二量体錯体は酸によつてふたたびモノ
マーにかえても、乳酸塩化合物の製造に直接用い
てもよい。 用いる乳酸塩は水溶性の塩、好ましくは例えば
乳酸ナトリウムもしくはカリウムのようなアルカ
リ金属の乳酸塩である。ジアクオ塩溶液は次に乳
酸塩と水媒体中で、好ましくは化学量論的な比
で、すなわち白金1g原子あたり約2モルの乳酸
イオンと反応させる。白金1g原子あたり乳酸塩
約1.8〜約2.2当量の比が一般に有用である。水媒
体中における反応物質の濃度はきわめて厳密なも
のではない。しかしながら、反応媒体は白金に関
して約0.2モル、すなわち約0.1〜約0.3モルの濃度
であるのが好ましい。混合物は室温で本発明の化
合物を形成させるに充分な時間かきまぜる。もし
望ましいならば、室温以上もしくは以下、例えば
約0℃〜50℃の温度を用いてもよい。反応時間は
条件によつて変えることができ、数分から数時間
でよい。しかしながら、単座カルボキシレートに
対するPt()の低い親和性と結合したcis−
〔PtA2(C3H5O3)2〕の高い水溶性はこの反応混合
物からのcis−〔PtA2(C3H5O3)2〕の単離を困難に
する。 本発明の錯体はまたcis−〔PtA2Cl2〕から水も
しくはアルコール媒体中における金属乳酸塩、例
えば水に不溶の塩化銀を生ずる乳酸銀との直接反
応によつて製造してもよい。 cis−〔PtA2Cl2〕 +2C3H5O3AgH2O ―――→ cis−〔PtA2(C3H5O3)2〕+2AgCl↓ 金属乳酸塩は反応混合物中に化学量論的な比
で、すなわちシス白金アミン・クロリド1モルに
対して乳酸塩2モルで存在する。反応媒体は水も
しくはアルコール、好ましくはメタノールもしく
はエタノールである。混合物は室温で本発明の化
合物を生ずるに充分な時間かきまぜる。より高温
もしくはより低温、すなわち約0℃〜約70℃を用
いてもよい。反応をメタノール媒体中で行うと
き、反応混合物は約60℃に加熱し、約1時間かき
まぜる。その後混合物は室温に冷却する。次に遠
心分離もしくは過によつて溶液から金属塩化物
を除くことができる。液は好ましくは室温にお
いて蒸発乾固させる。もし望ましいならば、この
ようにして回収したcis−〔PtA2(C3H5O3)2〕は
水、エタノールおよびアセトンの混合物から再結
晶してもよい。AがNH3であるとき、この第2
の操作は好ましくはcis−〔PtA2(C3H5O3)2〕が可
溶のアルコール溶媒、例えばメタノール中で行
う。アルコール溶媒は好ましくは真空下で留去さ
せる。次に残渣はアルコール−アセトン混合物か
ら再結晶させる。この操作はより少ない時間を要
し、より高い収率を得る。 本発明の錯体は腫瘍の化学療法にとくに有用で
あり、サルコマ180腸水(Sarcoma 180 ascites)
(S180a)に対して活性であることが見いだされ
ている。本化合物は水溶液として注入した。抗腫
瘍活性に対して必要な投与レベルはせまく厳密で
はない。最大活性の範囲は15mg/Kg〜120mg/Kg、
毒性投与に達する場合における毒性投与の約1/4
であつた。これは最大活性が約8〜10mg/Kg、毒
性投与の16mg/Kgの約1/2で起こるcis−〔Pt
(NH3)2Cl2〕に対して明らかに改良を表わす。結
果はこれらの化合物に対して治療指数の改良を示
す。 次の実施例は説明のためである。実施例におい
て、記号「en」はエチレンジアミン部分を示す。 実施例 1 シス−ジアミン白金()乳酸塩 cis−〔Pt(NH3)2(C3H5O3)2〕の合成 (a) cis−〔Pt(NH3)2Cl2〕(1.5g)を水(100ml)
に懸濁させ、それに水(20ml)中に乳酸銀
(2.15g;Ag/Pt=2:1)の懸濁液を加え
た。混合物は光から保護しながら室温で24時間
かきまぜた。過によつて塩化銀を除き、水で
洗つた。液および洗液を好ましくは真空下室
温で蒸発乾固させ、淡黄色の油が残つた。これ
を水(7ml)とエタノール(90ml)混合物に溶
解させ、次に溶液をフリーザーに貯蔵しながら
アセトン(150ml)を断続的に加えた。1週間
後、生成した白色固体を過し、冷エタノール
で洗い、室温で真空乾燥した。収量は0.74g
(36.4%)であつた。 分 析:cis−〔Pt(NH3)2(C3H5O3)2〕 計算値:C,17.69%;H,3.93%;N,6.87% 分析値:C,17.37%;H,3.30%;N,6.94% (b) cis−〔Pt(NH3)2Cl2〕(0.3g)をメタノール
(25ml)中に懸濁させ、固体乳酸銀(0.43g;
Ag/Pt=2:1)を直接加えた。混合物を60
℃にあたため、次に1時間かきまぜながら冷や
した。塩化銀を別し、メタノールで洗い、
液と洗液をロータリー・エバポレーターで蒸発
乾固させた。残渣をメタノール約10ml中に溶解
させ、次に溶液がにごるまでアセトンを加え
た。それをフリーザーに終夜貯蔵した。白色の
固体生成物を過し、アセトンで洗い、真空乾
燥した。収量は0.29g(71.4%)であつた。 分 析:cis−〔Pt(NH3)2(C3H5O3)2〕 計算値:C,17.69%;H,3.93%;N,6.87% 分析値:C,18.93%;H,3.59%;N,6.61% 本錯体の赤外スペクトルを第1図に複製する。
帰属を第表に表示する。紫外スペクトルは第6
図に曲線Aとして複製する。 実施例 2 シス−ビス(メチルアミン)白金()乳酸塩 cis−〔Pt(CH3NH2)2(C3H5O3)2〕の合成 cis−〔Pt(CH3NH2)2Cl2〕(1.065g)を水中に
懸濁させ、固体の乳酸銀(1.396g;Ag/Pt=
2:1)を直接加えた。光から保護しながら終夜
かきまぜた後、塩化銀を別し、水で洗つた。
液および洗液を真空下室温で蒸発乾固させ、ガラ
ス状の残渣が残つた。これをエタノール(15ml)
に溶解させ、アセトン(25ml)を加え、混合物を
フリーザーに終夜貯蔵した。白色固体生成物を
過し、アセトンとエーテルで洗い、真空乾燥し
た。収量は0.81g(57.4%)であつた。生成物は
吸湿性であり、光にさらしたとき分解するであろ
う。従つて、本化合物は光から保護し、デシケー
ター中に貯蔵せねばならない。 分 析:cis−〔Pt(CH3NH2)2(C3H5O3)2〕 分析値:C,22.07%;H,4.63%;N,6.43% 計算値:C,22.26%;H,3.98%;N,6,
33% 赤外スペクトルは第2図に複製し、バンドの帰
属は第表にあげる。核磁気共鳴スペクトルは第
3図に複製する。紫外スペクトルは第6図の曲線
Bとして複製する。 実施例 3 エチレンジアミン白金()乳酸塩 〔Pt(en)(C3H5O3)2〕の合成 〔Pt(en)Cl2〕(3.26g)を水中に懸濁させ、
乳酸塩(4.3g;Ag/Pt=2:1)を加えた。光
から保護しながら終夜かきまぜた後、塩化銀を
別し、液を真空下室温で蒸発乾固させた。残渣
は水に溶解させ、液によつて不溶性の不純物を
除き、エタノール(10ml)とアセトン(55ml)を
約5日間フリーザーで冷却しながら断続的に加え
た。白色の結晶性生成物を過し、アセトンで洗
い、真空乾燥した。収量は3.17g(73.2%)であ
つた。生成物は光にさらすときゆつくりと分解
し、貯蔵するとき光から保護せねばならない。 分 析:〔Pt(C2H8N2)(C3H5O3)2〕 分析値:C,22.17%;H,4.19%;N,6.46% 計算値:C,22.17%;H,3.49%;N,6,
05% 赤外スペクトルは第4図に複製し、バンドの帰
属は第表にあげる。核磁気共鳴スペクトルは第
5図に複製する。紫外スペクトルは第6図の曲線
Cとして複製する。
【表】
【表】
実施例 4
抗腫瘍活性の評価
本化合物は雌のCFWスイスマウスのS180腹水
に対する抗腫瘍活性を次の操作によつて評価し
た。 平均20gのCFWマウスを直接検査し、新しく
作つたかごに入れた。第0日にマウスに1ml中に
腫瘍細胞1×107を含んでいる新しく調製した食
塩懸濁液(0.15M NaCl)0.2ml、すなわち全体で
2×106個の細胞を接種する。この接種物は前の
週に腫瘍細胞を注射した「トランスフアー」マウ
スを用いて新しく調製する。この接種物は(1)殺し
たトランスフアーマウスの腹腔からの細胞の除
去、(2)随時血液とほかの望ましくない成分を除く
ための交互の遠心分離−洗浄(冷食塩水で2〜3
回)、そして最後に(3)つまつた細胞体積の食塩水
による希釈(1:3)(最後の遠心分離は
1000rpmで2分間行う)を含む一連の段階の最終
生成物である。細胞の計数はクールター・カウン
ター(Coulter Counter)によつてこの1:3懸
濁液の2000倍希釈について行う。1×107細胞/
mlへの最後の希釈は平均した計数値にもとづいて
行う。第1日、試験化合物の溶液を調製し、マウ
スに注射した。一組4匹のマウスからなる各々の
マウスに同じ試験化合物を同じ投与レベルで注射
する。 また、この日、2種のコントロール(マウス6
匹/組)を用いる。(1)正常(1組):試験化合物
に対して用いられる溶剤媒体0.5ml、および(2)陽
性コントロール(1組):生物学的系の応答を試
験するために用いる、8mg/Kgの食塩水中の公知
の抗腫瘍剤cis−〔Pt(NH3)2Cl2)。 化合物の有効性はコントロールに対する試験動
物の寿命の増加によつて測る(腫瘍の接種の日
(第0日)から計算)。試験データを標準化し、相
互の比較を可能にするために、評価の日は正常の
コントロールの平均寿命(すなわち平均の死亡日
の2倍に対応する日として任意にとる。これは到
達しうるILSに対して100%の実際上の上限を設
定する。計算のため、評価の日の生存数はその日
に死んでいたと考える。%ILSは次のような式で
表わされる。 %ILS=試験マウスの平均寿命/コントロールマウス
の平均寿命−1)×100% 50%以上のILS値はかなりの活性を表わし、75
%以上の値はすぐれた活性を表わす。 cis−〔PtA2(lactate)2〕に対する抗腫瘍スクリ
ーニングの結果を第表に要約する。
に対する抗腫瘍活性を次の操作によつて評価し
た。 平均20gのCFWマウスを直接検査し、新しく
作つたかごに入れた。第0日にマウスに1ml中に
腫瘍細胞1×107を含んでいる新しく調製した食
塩懸濁液(0.15M NaCl)0.2ml、すなわち全体で
2×106個の細胞を接種する。この接種物は前の
週に腫瘍細胞を注射した「トランスフアー」マウ
スを用いて新しく調製する。この接種物は(1)殺し
たトランスフアーマウスの腹腔からの細胞の除
去、(2)随時血液とほかの望ましくない成分を除く
ための交互の遠心分離−洗浄(冷食塩水で2〜3
回)、そして最後に(3)つまつた細胞体積の食塩水
による希釈(1:3)(最後の遠心分離は
1000rpmで2分間行う)を含む一連の段階の最終
生成物である。細胞の計数はクールター・カウン
ター(Coulter Counter)によつてこの1:3懸
濁液の2000倍希釈について行う。1×107細胞/
mlへの最後の希釈は平均した計数値にもとづいて
行う。第1日、試験化合物の溶液を調製し、マウ
スに注射した。一組4匹のマウスからなる各々の
マウスに同じ試験化合物を同じ投与レベルで注射
する。 また、この日、2種のコントロール(マウス6
匹/組)を用いる。(1)正常(1組):試験化合物
に対して用いられる溶剤媒体0.5ml、および(2)陽
性コントロール(1組):生物学的系の応答を試
験するために用いる、8mg/Kgの食塩水中の公知
の抗腫瘍剤cis−〔Pt(NH3)2Cl2)。 化合物の有効性はコントロールに対する試験動
物の寿命の増加によつて測る(腫瘍の接種の日
(第0日)から計算)。試験データを標準化し、相
互の比較を可能にするために、評価の日は正常の
コントロールの平均寿命(すなわち平均の死亡日
の2倍に対応する日として任意にとる。これは到
達しうるILSに対して100%の実際上の上限を設
定する。計算のため、評価の日の生存数はその日
に死んでいたと考える。%ILSは次のような式で
表わされる。 %ILS=試験マウスの平均寿命/コントロールマウス
の平均寿命−1)×100% 50%以上のILS値はかなりの活性を表わし、75
%以上の値はすぐれた活性を表わす。 cis−〔PtA2(lactate)2〕に対する抗腫瘍スクリ
ーニングの結果を第表に要約する。
【表】
すべての化合物は水溶液として投与した。すべ
てがこの腫瘍系に対しすぐれた活性を示すが、投
与レベルは異なる。 cis−〔Pt(NH3)2(lactate)2〕は15および30mg/
Kgで高度に活性であるが、60mg/Kgで毒性であ
る。 cis−〔Pt(CH3NH2)2(lactate)2〕はNH3類似物
よりも抗腫瘍剤として効力がかなりおとるが、約
30mg/Kgに活性のしきい値を有し、120mg/Kgで
すぐれた活性を有する。毒性レベルは達しなかつ
た。 〔Pt(en)(lactate)2〕は20および40mg/Kgで
非常に活性であり、160mg/Kgで毒性である。 リツジウエイらはワドレイ・インスチチユート
(Wadley Institute)で1976年10月に開催され、
ジヤーナル・オブ・クリニカル・ヘマトロジー・
アンド・オンコロジー(J.ofClinical
Hematology and Oncology),第7巻,第1号
225頁および第3号,856頁(1977年)に報告され
た「ガンの化学療法における白金配位錯体につい
ての第3回国際シンポジユウムのプロシーデイン
グス(Proceedings of the Third International
Symposium on Platinum Coordination
Complexes in Cancer、Chemotherapy)」、にお
いて、ジアミノシクロヘキサン白金()の乳酸
塩錯体cis−〔Pt(DACHXN)(lactate)2〕をあげ
ており、cis−〔Pt(NH3)2Cl2〕に対する3.3に対し
てこの化合物に対してロイケミア(Leukemia)
L1210に対する22のM(評価の値)を与えた。こ
こで M=LD50×Best%ILS/ID99.9×100 従来の技術のcis−〔Pt(DACHXN)(lactate)2〕
を比較のため本発明の白金乳酸塩錯体とともに試
験したとき、25mg/Kgでもつとも活性であり、
100mg/Kgで毒性であることが見いだされた。 上の出版物には溶解性のデータが与えられてい
ない。本発明の方法によつて製造したcis−〔Pt
(DACHXN)(lactate)2〕は0.1g/100ml以下し
か水に溶けず、それは本発明の白金アミン乳酸塩
錯体の溶解度(新しく調製したとき水に10g/
100ml以上)よりもはるかに小さい。低い水溶性
は経口もしくは静脈内投与に対する本化合物の有
用性を著しく減ずる。 もしもこれらの化合物に対して観察された活性
および毒性投与量を各々の化合物の白金含量によ
つて「規格化」するならば、依然として活性およ
び毒性投与量の広い差異が観察される。異なつた
アミンリガンドから生ずる白金含量の差は活性お
よび毒性投与量の差を説明しない。 cis−〔Pt(NH3)2(lactate)2〕はまたナシヨナ
ル・カンサー・インスチチユート(National
Cancer Institute)によつてマウスのL1210・リ
ムホイド・ロイケミア(Lumphoidleukemia)に
対して試験した。この試験の結果を第表に要約
する。
てがこの腫瘍系に対しすぐれた活性を示すが、投
与レベルは異なる。 cis−〔Pt(NH3)2(lactate)2〕は15および30mg/
Kgで高度に活性であるが、60mg/Kgで毒性であ
る。 cis−〔Pt(CH3NH2)2(lactate)2〕はNH3類似物
よりも抗腫瘍剤として効力がかなりおとるが、約
30mg/Kgに活性のしきい値を有し、120mg/Kgで
すぐれた活性を有する。毒性レベルは達しなかつ
た。 〔Pt(en)(lactate)2〕は20および40mg/Kgで
非常に活性であり、160mg/Kgで毒性である。 リツジウエイらはワドレイ・インスチチユート
(Wadley Institute)で1976年10月に開催され、
ジヤーナル・オブ・クリニカル・ヘマトロジー・
アンド・オンコロジー(J.ofClinical
Hematology and Oncology),第7巻,第1号
225頁および第3号,856頁(1977年)に報告され
た「ガンの化学療法における白金配位錯体につい
ての第3回国際シンポジユウムのプロシーデイン
グス(Proceedings of the Third International
Symposium on Platinum Coordination
Complexes in Cancer、Chemotherapy)」、にお
いて、ジアミノシクロヘキサン白金()の乳酸
塩錯体cis−〔Pt(DACHXN)(lactate)2〕をあげ
ており、cis−〔Pt(NH3)2Cl2〕に対する3.3に対し
てこの化合物に対してロイケミア(Leukemia)
L1210に対する22のM(評価の値)を与えた。こ
こで M=LD50×Best%ILS/ID99.9×100 従来の技術のcis−〔Pt(DACHXN)(lactate)2〕
を比較のため本発明の白金乳酸塩錯体とともに試
験したとき、25mg/Kgでもつとも活性であり、
100mg/Kgで毒性であることが見いだされた。 上の出版物には溶解性のデータが与えられてい
ない。本発明の方法によつて製造したcis−〔Pt
(DACHXN)(lactate)2〕は0.1g/100ml以下し
か水に溶けず、それは本発明の白金アミン乳酸塩
錯体の溶解度(新しく調製したとき水に10g/
100ml以上)よりもはるかに小さい。低い水溶性
は経口もしくは静脈内投与に対する本化合物の有
用性を著しく減ずる。 もしもこれらの化合物に対して観察された活性
および毒性投与量を各々の化合物の白金含量によ
つて「規格化」するならば、依然として活性およ
び毒性投与量の広い差異が観察される。異なつた
アミンリガンドから生ずる白金含量の差は活性お
よび毒性投与量の差を説明しない。 cis−〔Pt(NH3)2(lactate)2〕はまたナシヨナ
ル・カンサー・インスチチユート(National
Cancer Institute)によつてマウスのL1210・リ
ムホイド・ロイケミア(Lumphoidleukemia)に
対して試験した。この試験の結果を第表に要約
する。
【表】
本化合物は30mg/Kgにピーク活性を示し(T/
C−138)、S180aの結果と一致した。比較によつ
て、NCIのcis−〔Pt(NH3)2Cl2〕陽性コントロー
ルは第1,5および9日の投与法を用いて5.0
mg/Kgで152の最大T/Cを示した。
C−138)、S180aの結果と一致した。比較によつ
て、NCIのcis−〔Pt(NH3)2Cl2〕陽性コントロー
ルは第1,5および9日の投与法を用いて5.0
mg/Kgで152の最大T/Cを示した。
第1図、第2図および第4図はそれぞれ実施例
1のジアミン・シス白金()乳酸塩錯体、実施
例2のビス−(メチルアミン)・シス白金()乳
酸塩錯体、実施例3のエチレンジアミン・シス白
金()乳酸塩錯体の赤外吸収スペクトルを示
し、第3図および第5図はそれぞれ実施例2のビ
ス−(メチルアミン)・シス白金()乳酸塩錯
体、実施例3のエチレンジアミン・シス白金
()乳酸塩錯体の核磁気共鳴スペクトルを示し、
第6図はこれら3種の化合物の紫外スペクトルを
示す。
1のジアミン・シス白金()乳酸塩錯体、実施
例2のビス−(メチルアミン)・シス白金()乳
酸塩錯体、実施例3のエチレンジアミン・シス白
金()乳酸塩錯体の赤外吸収スペクトルを示
し、第3図および第5図はそれぞれ実施例2のビ
ス−(メチルアミン)・シス白金()乳酸塩錯
体、実施例3のエチレンジアミン・シス白金
()乳酸塩錯体の核磁気共鳴スペクトルを示し、
第6図はこれら3種の化合物の紫外スペクトルを
示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記一般式 cis−〔Pt()A2(C3H5O3)2〕 式中、Pt()は2価の状態の白金を表わし、 Pt()はシス配置でAに配位しており、 Aは、式RNH2 ここで、Rは水素又は1乃至3個の炭素原子を
有する低級アルキルである、 を表わすか、又は2個のAが互いに結合して式 ここで、R1およびR2の各々は水素及び/又は
1乃至3個の炭素原子を有する低級アルキルであ
る、 を表わし、 C3H5O3は乳酸アニオンである、 によつて表わされる白金()の乳酸アミン錯
体。 2 Aが式RNH2 ここで、Rは水素又は1乃至3個の炭素原子を
有する低級アルキルである、 を表わす特許請求の範囲第1項記載の乳酸アミン
錯体。 3 Rが水素である特許請求の範囲第2項記載の
乳酸アミン錯体。 4 Rが1乃至3個の炭素原子を有する低級アル
キルである特許請求の範囲第2項記載の乳酸アミ
ン錯体。 5 Rがメチルである特許請求の範囲第4項記載
の乳酸アミン錯体。 6 2個のAが互いに結合して式 ここで、R1およびR2の各々は水素及び/又は
1乃至3個の炭素原子を有する低級アルキルであ
る、 を表わす特許請求の範囲第1項記載の乳酸アミン
錯体。 7 R1およびR2がそれぞれ水素である特許請求
の範囲第6項記載の乳酸アミン錯体。
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US06/050,235 US4271085A (en) | 1979-06-20 | 1979-06-20 | Cis-platinum (II) amine lactate complexes |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5645495A JPS5645495A (en) | 1981-04-25 |
| JPH036156B2 true JPH036156B2 (ja) | 1991-01-29 |
Family
ID=21964121
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7963080A Granted JPS5645495A (en) | 1979-06-20 | 1980-06-14 | Cissplatinum*ii* lactic amine complex |
Country Status (8)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4271085A (ja) |
| JP (1) | JPS5645495A (ja) |
| AU (1) | AU537574B2 (ja) |
| CA (1) | CA1134378A (ja) |
| DE (1) | DE3023111A1 (ja) |
| FR (1) | FR2459246A1 (ja) |
| GB (1) | GB2053212B (ja) |
| IT (1) | IT1149202B (ja) |
Families Citing this family (19)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5716895A (en) * | 1980-07-05 | 1982-01-28 | Otsuka Chem Co Ltd | Platinum 2 complex and antitumor agent containing the same as active principle |
| JPS57123198A (en) * | 1981-01-23 | 1982-07-31 | Shionogi & Co Ltd | Novel platinum complex |
| JPS59112995A (ja) * | 1982-12-21 | 1984-06-29 | Shionogi & Co Ltd | 新規グリコ−ル酸白金錯体 |
| US4598091A (en) * | 1983-02-18 | 1986-07-01 | Degussa Aktiengesellschaft | (1,2-diphenyl)-ethylenediamine)-platinum (II) complex compounds |
| US4720504A (en) * | 1983-05-10 | 1988-01-19 | Andrulis Research Corporation | Use of bis-platinum complexes as antitumor agents |
| EP0137900B1 (en) * | 1983-05-10 | 1990-05-09 | Andrulis Research Corporation | Bis-platinum complexes as antitumor agents |
| US4565884A (en) * | 1983-05-10 | 1986-01-21 | Andrulis Research Corporation | Bis-platinum complexes as antitumor agents |
| JPS59222498A (ja) * | 1983-06-01 | 1984-12-14 | Shionogi & Co Ltd | 新規グリコ−ル酸系白金錯体および抗悪性腫瘍剤 |
| US4562275A (en) * | 1984-03-23 | 1985-12-31 | Bristol-Myers Co. | Antitumor platinum complexes |
| JPS617283A (ja) * | 1984-06-20 | 1986-01-13 | Shionogi & Co Ltd | 新規白金錯体および抗悪性腫瘍剤 |
| US5041581A (en) * | 1985-10-18 | 1991-08-20 | The University Of Texas System Board Of Regents | Hydrophobic cis-platinum complexes efficiently incorporated into liposomes |
| US5384127A (en) * | 1985-10-18 | 1995-01-24 | Board Of Regents, The University Of Texas System | Stable liposomal formulations of lipophilic platinum compounds |
| US5117022A (en) * | 1985-10-18 | 1992-05-26 | The Board Of Regents, The University Of Texas System | Hydrophobic cis-platinum complexes efficiently incorporated into liposomes |
| US5393909A (en) * | 1988-11-22 | 1995-02-28 | Board Of Regents, The University Of Texas System | Diamine platinum complexes as antitumor agents |
| US5434256A (en) * | 1988-11-22 | 1995-07-18 | Board Of Regents, The University Of Texas System | Diamine platinum complexes as antitumor agents |
| US5041578A (en) * | 1988-11-22 | 1991-08-20 | Board Of Regents, The University Of Texas System | Water soluble 1,2-diaminocyclohexane platinum (IV) complexes as antitumor agents |
| US5130450A (en) * | 1990-04-25 | 1992-07-14 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Platinum complexes |
| HK1049787B (en) | 1999-10-01 | 2014-07-25 | Immunogen, Inc. | Compositions and methods for treating cancer using immunoconjugates and chemotherapeutic agents |
| US7138520B2 (en) * | 2003-01-13 | 2006-11-21 | Massachusetts Institute Of Technology | Coordination complexes having tethered therapeutic agents and/or targeting moieties, and methods of making and using the same |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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