JPH0362448B2 - - Google Patents

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JPH0362448B2
JPH0362448B2 JP60237069A JP23706985A JPH0362448B2 JP H0362448 B2 JPH0362448 B2 JP H0362448B2 JP 60237069 A JP60237069 A JP 60237069A JP 23706985 A JP23706985 A JP 23706985A JP H0362448 B2 JPH0362448 B2 JP H0362448B2
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JP
Japan
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polypropylene
porous membrane
membrane
porous
organic filler
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JP60237069A
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Yukio Kyota
Masato Emi
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Terumo Corp
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Publication date
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 (技術分野) 本発明は、血液を血球成分と血漿成分とに分離
するための血漿分離、血液中の細菌の除去等に使
用される平膜型のポリプロピレン多孔質膜および
その製造方法に関するものである。 詳しく述べると空孔率、透水量が高く血漿分離
に使用した場合、分離した血球および血漿成分の
損傷が少ないポリプロピレン多孔質膜およびその
製造方法に関するものである。 (先行技術) 従来、血液を血球成分と血漿成分とに分離する
ために種々の透過性膜が使用されてきた。それら
透過性膜は、例えば、全身性エリテマトーデス、
慢性関節リウマチ、糸球体腎炎、重症筋無力症な
どの免疫異常による疾患における異常タンパク、
抗原、抗体、免疫複合体などの除去を目的とする
血漿浄化、さらには成分輸血用の血漿製剤の調整
あるいは人工腎臓の前処理等に、血漿分離透過性
膜が使用されている。このような血漿分離用膜と
しては、セルロースアセテート膜(特開昭54−
15476号)、ポリビニルアルコール膜、ポリエステ
ル膜、ポリカーボネート膜、ポリメチルメタクリ
レート膜、ポリエチレン膜(特開昭57−84702号)
等が使用されてきた。しかしながら、これら血漿
分離用膜は、膜の機械強度、空孔率および血漿分
離能力が不十分であるのみならず、血漿分離に使
用した場合、目詰まりによる赤血球の損傷が起こ
り、また血漿成分である補体が活性化されてしま
い分離された血漿が非常に損傷を受けてしまうも
のであつた。 また、結晶性ポリオレフイン、ポリアミド等の
ような溶媒に対して難溶性で延伸性を有する重合
体と、該重合体に対して部分的に相溶性を有しか
つ溶媒に対して易溶性である化合物との混合物を
フイルム、シートまたは中空体に成形し、該成形
体を溶媒で処理し、乾燥後に1軸方向または2軸
方向に50〜1500%延伸してなる透過性膜が提案さ
れている(特公昭57−20970号)。 しかしながら、このような膜は、孔径を大きく
するために延伸されているので、熱収縮が著しく
医療用途に用いた場合、オートクレーブ滅菌がで
きないばかりでなく、さらに両表面および内部の
孔構造がほぼ均一であるため、血漿分離に用いた
場合、タンパク質や血球の目詰まりが起こり易い
ものであつた。 また、パラフイン10〜80重量%およびポリプロ
ピレン樹脂90〜20重量%の溶融混合物をダイスを
通してフイルム、シートまたは中空糸状に押出
し、溶融状態のまま50℃以下に維持された水中へ
導き急冷固化し、次いで得られた成形物からパラ
フインを抽出分離する多孔質膜の製造方法が開示
されている(特開昭55−60537号)。しかし、この
方法で得られる多孔質膜は空孔率、透水量が低
く、ガス分離用としては使用できるが血漿分離に
はろ過速度が著しく低く使用できないものであつ
た。 発明の目的 従つて、本発明は、空孔率、透水量が高く血漿
分離速度が早く、しかもタンパク質、血球の目詰
まりが少なく安定した血漿分離が行える平膜型ポ
リプロピレン多孔質膜およびその製造方法を提供
することを目的とする。 これらの諸目的を達成するものは、膜の両面に
網目構造を持つ表面多孔質層を有し、該表面多孔
質層間に表面多孔質層より密な網目構造を持つコ
ア層が形成されており、平均孔径が0.1〜5.0μm、
バブルポイントが1.8Kgf/cm2以下、空孔率が60
〜85%、透水量が100ml/min・mmHg・m2以上で
あり、膜厚が30〜300μmwである実質的にポリ
プロピレンから成る平膜型ポリプロピレン多孔質
膜である。 前記表面多孔質層が膜全体に占める割合が5〜
30%であることが好ましい。バブルポイントは
1.1Kgf/cm2以下であることが好ましい。さらに、
前記透水量が140ml/min・mmHg・m2以上である
ことが好ましい。また、前記多孔膜は、121℃、
120分の熱処理による収縮率が6.0%以下であるこ
とが好ましい。 さらに、本発明の目的を達成するものは、ポリ
プロピレン100重量部に対して、該ポリプロピレ
ンの溶融下で該ポリプロピレンに均一に分散し得
る有機充填剤200〜600重量部および結晶核形成剤
0.1〜5.0重量部を加えて溶融混練し、このように
して得られた混合物を溶融状態でダイスより平膜
状に吐出させ、吐出させた溶融膜を前記有機充填
剤もしくはその類似化合物または前記有機充填剤
に対して相溶性を有する溶剤よりなる冷却固化液
中に突入させ、ついでポリプロピレンを溶解しな
い抽出液と接触させて含有する有機充填剤を除去
した後、生成ポリプロピレン膜を一定の長さに固
定して110〜150℃の温度で熱処理する平膜型ポリ
プロピレン多孔質膜の製造方法である。 さらに前記結晶核形成剤は、融点が150℃以上
でかつゲル化点がポリプロピレンの結晶化開始温
度以上の有機耐熱性物質であることが好ましい。
さらに前記抽出液はハロゲン化炭化水素であるこ
とが好ましい。 発明の具体的構成 以下本発明を具体的に説明する。 本発明の平膜型ポリプロピレン多孔質膜は、実
質的にポリプロピレンからなる多孔質膜であつ
て、膜の両面に網目構造を持つ表面多孔質層を有
し該表面多孔質層間に表面多孔質層より密な網目
構造を持つコア層が形成されており、平均孔径が
0.1〜5.0μm好ましくは0.2〜3.0μm、ASTMF316
修正法に従いイソプロピルアルコールを用いて測
定したバブルポイントが1.8Kgf/cm2以下、好ま
しくは1.1Kgf/cm2以下、空孔率が60〜85%、好
ましくは65〜85%、透水量が100ml/min・mm
Hg・m2以上、好ましくは140ml/min・mmHg・
m2以上、さらに膜厚が30〜300μm、好ましくは
60〜200μmである。さらに、表面多孔質層が膜
全体に占める割合が5〜30%であることが好まし
い。そして、上記網目構造は、数殊つなぎ状の糸
状体が絡み合つた状態をしている。 驚くべきことに、このような特性を有する本発
明のポリプロピレン多孔質膜は、該膜を用いて血
漿分離を行うと表面多孔質層がプレフイルターの
役割をしタンパク質、血球の目詰まりが少なく安
定して血漿分離が行えさらに、分離された血漿の
損傷、特に補体成分の活性化を極めて低くおさえ
ることができるものであることを見出した。 血漿中の補体成分の活性化は、いわゆる古典経
路(Classical Pathway)あるいは、いわゆる別
経路(Altermatiue Pathway)の2つの経路に
より起こるものと考えられており、ポリマーの種
類によりどちらかの経路で強く活性化が惹起され
るかが決まつてくる。例えば、従来、血漿分離用
膜として用いられるセルロースアセテート膜、ポ
リビニルアルコール膜は別経路により補体の活性
化が若起される。補体の活性の面で優れた素材と
考えられてきたポリメチルメタクリレート膜も、
膜の孔の中を通過して分離された血漿において
は、別経路の活性化がかなり惹起されていること
が判つてきた。 これに対し、本発明の多孔質膜は、膜の孔の中
を通過して分離された血漿においても、補体の活
性化が極めて低いものであつた。 本発明の多孔質膜において、平均孔径が0.1〜
5.0μmであることは、血球成分(赤血球、白血
球、血小板)を透過することなく血漿成分を透過
することができるための径であり、上記範囲内で
あれば、血球成分を透過することなく、血漿成分
である総タンパクを95%以上透過できる。そし
て、平均孔径が0.2〜3.0μmであることが好まし
い。尚、ここでいう平均孔径は、水銀ポロシメー
タにより実測した膜全体から見た平均孔径であ
り、表面多孔質層のみの孔径を言うものではな
い。さらに、バブルポイントが1.8Kgf/cm2以下
であることは、膜の最大孔径を規定するためであ
り、この値を超えると赤血球などの血球成分が孔
の中にもぐりこんで溶血したり、目詰まりしたり
するのである。 また、空孔率は60〜85%であることが必要で、
60%未満では性能低下が起きたり充分な血漿分離
速度が得られず、一方85%を超えると使用に耐え
得る強度が得られないおそれがある。また、透水
量は100ml/min・mmHg・m2以上必要であり、こ
れ未満では充分な血漿分離速度が得られない虞が
ある。 さらに膜厚は30〜300μmであることが必要で、
30μm未満では強度的に問題があり、一方300μm
を越えるとモジユールに組込んだ場合に大容積の
ものとなり実用上問題がある。 また、表面多孔質層が膜全体に占める割合は5
〜30%であることが好ましい。5%未満では、血
漿分離に用いた場合プレフイルターの効果が不十
分となることがあり、30%を超えると使用に耐え
得る膜強度が得られない虞があるからである。そ
して膜の表面多孔質層以外の部分は表面多孔質層
より密を網目構造を有するコア層となつている。
また、本発明の多孔質膜は、平膜状をしている。 上記多孔質膜は、121℃分の熱処理による収縮
率が6.0%以下であることが好ましい。121℃、
120分の熱処理とは、日本薬局方による高圧蒸気
滅菌を示している。収縮率とは、上記熱処理前と
熱処理後における多孔質膜の変化の度合を示すも
のである。 本発明の多孔質膜は平膜であるので、多孔質膜
の成形軸方向長さ及び成形軸に垂直方向の長さの
上記熱処理後の変化が6.0%以下であることであ
る。収縮率が6.0%をこえると後述するとおり、
熱処理後の透水量、血漿分離速度が低下し、十分
な血液成分の分離ができないからである。また収
縮率が3.0%以下であることが好ましい。 このような特性を有する本発明のポリプロピレ
ン多孔質膜は、例えば以下のようにして製造され
る。 すなわち第1図に示すようにポリプロピレンと
有機充填剤と、必要により配合される結晶核形成
剤配合物11を、ホツパー12から混練機、例え
ば二軸型スクリユ式押出機13に供給して、該配
合物を溶融混練し押し出し、Tダイ14に送り平
膜状に吐出させ、冷却槽15内の冷却用液体16
と接触させ固化させるとともに前記冷却槽15内
のロール17と接触させ、該冷却槽15内を通過
する間に完全に冷却固化させ、ついで引つ張りロ
ール19に巻き取る。また、この間にライン20
により供給される冷却用液体16はライン21よ
り排出された後、冷却装置(例えば熱交換器)2
2で所定の温度に冷却されて再循環される。 そして、巻取つた膜状物を、さらに抽出液を収
納した抽出槽(図示せず)へ導き有機充填剤を抽
出する。この抽出液が後述するようにハロゲン炭
化水素類等のように揮発性で、かつ水非混和性で
ある場合は、蒸発防止のために上層として水等の
層を設けてもよい。そして、必要により再抽出を
行い、又、構造、透過性能の安定化のため膜状物
を一定の長さに固定し、熱処理を行う。有機充填
剤の抽出は巻取前に抽出層を設けて行つてもよ
い。 本発明で原料として使用されるポリプロピレン
としては、プロピレンホモポリマーに限らず、プ
ロピレンを主成分とする他のモノマー(例えば、
ポリエチレン)とのブロツクポリマー、ランダム
ポリマー等がある。そして、メルトインデツクス
(M.I.)が5〜70のものが好ましく、特にM.I.が
10〜40のものが好ましい。また、膜の強度を上げ
る目的で分子量の大きい、すなわちM.I.の低いポ
リプロピレンをブレンドしてもよい。また、前記
ポリプロピレンのうちでもプロピレンホモポリマ
ーが特に好ましく、さらに結晶化度が高いものが
好ましい。結晶化度は、全重量に対する結晶部分
の重量分率であり、X線回折、赤外線吸収スペク
トル、密度等で限定される。そして一般にビニル
系高分子(CH2−CHR)nは置換器Rの配置に
応じて規則性を有するアイソタクテイツク及びシ
ンジオタクテイツク、また不規則性のアタクテイ
ツクという3種の立体構造を取り得る。重合体に
おいてアイソタクテイツクまたはシンジオタクテ
イツクの割合が高い場合ほど結晶化が容易であ
る。これはポリプロピレンにおいてもいえること
であり、ポリプロピレンの結晶化度とは別な指標
としてタクテイシテイで表すと、該タクテイシテ
イが97%以上であることが好ましい。そしてポリ
プロピレンの融点は、重合度等により相違し、
160〜180℃位である。 本発明の製造方法に使用される有機充填剤とし
ては、前記ポリオレフインの熔融下で該ポリオレ
フインに均一に分散することができ、かつ後述す
るように抽出液に対して易溶性のものであること
が必要である。このような充填剤としては、流動
パラフイン(数平均分子量100〜2000)、α−オレ
フインオリゴマー[例えば、エチレンオリゴマー
(数平均分子量100〜2000)、プロピレンオリゴマ
ー(数平均分子量100〜2000)、エチレン−プロピ
レンオリゴマー(数平均分子量100〜2000)等]
パラフインワツクス(数平均分子量200〜2500)、
各種炭化水素等があり、好ましくは流動パラフイ
ンである。ポリプロピレンと前記有機充填剤との
配合割合はポリプロピレン100重量部に対し有機
充填剤が200〜600重量部、好ましくは300〜500重
量部である。有機充填剤が200重量部未満では、
空孔率、透水量が低すぎて十分なろ過性能が得ら
れず、また600重量部を越えると、粘度が低くな
りすぎて膜状物への成型加工性が低下するからで
ある。このような原料配合物は、例えば二軸押出
機等のものである押出機を用いて所定の組成の混
合物を熔融混練し、押し出した後ペレツト化する
という前混練方法により原料を調製(設計)す
る。 本発明において原料中に配合される結晶核成形
剤としては、融点が150℃以上、好ましくは200〜
250℃で、かつゲル化点が使用するポリプロピレ
ンの結晶化開始温度以上の有機耐熱性物質であ
る。このような結晶核成形剤を配合する理由は、
ポリプロピレン粒子の縮小化を図り混練され、後
に抽出される有機充填剤により形成される孔の孔
径をコントロールすることにある。一例を上げる
と、例えば1,3,2,4−ジベンジリデンソル
ビトール、1,3,2,4−ビス(P−メチルベ
ンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−
(P−エチルベンジリデン)ソルビトール、等が
ある。一般的に、結晶核成形剤は、成形される樹
脂の透明性向上に用いられている。しかし、本発
明で上記結晶核形成剤を用いることにより、膜に
形成される孔の孔径がポリプロピレン粒子径によ
り規制されることがない程度までポリプロピレン
粒子を縮小化させることにより、混練させ後に抽
出される有機充填剤により形成される空〓を目的
に合致した孔径に制御できるのである。ポリプロ
ピレンに前記結晶核形成剤を配合する場合、その
割合はポリプロピレン100重量部に対して結晶核
形成剤が0.1〜5重量部、好ましくは0.1〜1.0重量
部である。このようにして調製された原料配合物
をさらに二軸押出機等の押出機を用いて、例えば
160〜250℃、好ましくは180〜230℃の温度で溶融
して混練し、例えばTダイから平膜状に吐出さ
せ、この溶融吐出物を落下させ、冷却槽内の冷却
固化液と接触させる。冷却固化液としては、前記
有機充填剤もしくはその類似化合物または前記有
機充填剤に対して相溶性を有する溶剤が使用され
る。例えば、前記有機充填剤またはその類似化合
物として数平均分子量324の流動パラフインを用
いた場合、冷却固化液としては流動パラフイン、
例えば数平均分子量324の流動パラフイン、数平
均分子量299の流動パラフイン、数平均分子量420
の流動パラフインなどの比較的数平均分子量の近
いものが好ましい。さらに、有機充填剤に対して
相溶性を有する溶剤としては、テトラクロロメタ
ン、1,1,2,2−テトラクロロ−1,2ジフ
ルオロエタン、1,2,2−トリクロロ−1,
2,2−トリフルオロエタン、トリクロルエチレ
ン、パークロルエチレン等のハロゲン化炭化水素
類がある。 本発明では、冷却液に有機充填剤もしくはその
類似化合または、それと相溶性を有する溶剤を用
いたことにより、膜の両面に比較的疎な網目構造
を有する表面多孔質層とその内側に表面多孔質層
より密な網目構造を有するコア層からなるサンド
イツチ構造を持つ高い透過性を有する多孔質膜を
得ることができた。そして、冷却液としては有機
充填剤またはその類似物を用いることが好まし
い。その理由は、原料中の有機充填剤と相溶する
ことにより膜表面に比較的疎な網目構造を有する
表面多孔質層を確実に形成させることができるか
らである。冷却固化槽で完全に冷却固化された膜
状物は、抽出槽等へ送られ、有機充填剤を溶解抽
出する。前記有機充填剤を溶解抽出する方法とし
ては、抽出槽方式、ベルトコンベア上の膜状物に
抽出液のシヤワーを降らせるシヤワー方式、一度
捲き取つた膜状物を別のカセに捲戻す際に、抽出
液にカセを浸す捲き戻し方式等、膜状物が抽出液
と接触することができればいずれの方法であつて
もよく、また、これらの方法を二つ以上組み合わ
せることも可能である。 抽出液としては、多孔質膜を構成するポリプロ
ピレンを溶解せず、かつ有機充填剤を溶解抽出で
きるものであればいずれも使用できる。一例を挙
げると、例えば、テトラクロロメタン、1,1,
2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタ
ン、1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリ
フルオロエタン、トリクロロフルオロメタン、ジ
クロロフルオロメタン、1,1,2,2−テトラ
クロロ−1,2−ジフルオロエタン、トリクロル
エチレン、パークロルエチレン等のハロゲン化炭
化水素類等があり、これらのうち有機充填剤に対
する抽出能力の点及び人体に対する安全性の点か
ら塩化フツ化炭化水素類が好ましい。そして、こ
のようにして得られた多孔質膜は、さらに熱処理
される。熱処理は、空気、窒素、炭酸ガス等のガ
ス状雰囲気中でポリプロピレンの溶融温度より10
〜50℃低い温度、例えば110〜150℃、好ましくは
130〜140℃の温度で60秒〜180秒間行われる。そ
して、上記熱処理を行う場合は、得られた多孔質
膜を予め一定の長さに固定して行うことが必要で
ある。上記の一定の長さの固定は、一定長に切断
しておこなつてもよい。 尚、本発明において用いた物性の測定方法は以
下の通りである。 (1) バブルポイント ASTM F316修正法に従い、直径47mmのステ
ンレスホルダーを用いた液相としてイソプロピ
ルアルコールを用いて、測定した。そして圧力
を上げて行きフイルター中央部よりイソプロピ
ルアルコール中を窒素の一連の気泡が均一に間
断なく上昇し始める時の圧力をバブルポイント
とした。 (2) 膜厚 マイクロメーターを用いて実測した。 (3) 空孔率(P) 多孔質膜をエタノールに浸漬した後、水置換
して含水させ、含水時の重量(Wp)を測定す
る。乾燥時の重量をWw、ポリマーの密度を
Pg/cm2とすると空孔率(P)は以下の式で算
出される。 P=(Wp−Ww)/(Ww/P)+(Wp−Ww)×100(%
) (4) 透水量 膜面積1.45×10-3m2の膜に0.7Kgf/cm2の圧力
下で、25℃の水を透過させ、100ml透過するの
に要する時間を測定した。 (5) 最高血漿分離速度(Qfmax) 第2図に示す回路を用いて測定した。測定に
おいてヘマトクリツト40%へパリン加新鮮牛血
(5000U/)を用い、膜面積0.4m2のモジユー
ル30で血流量100ml/min、圧力損失300mmHg
で循環しろ液ポンプ流量を10ml/minより3分
毎に10→15→20→25→30→40→42と増加させ、
30分以内でTMP(トータルメンブランプレツシ
ヤー)が20mmHg以上増加する直前のろ過量を
Qfmaxとする。 ただし、TMP=Pin+Pout/2−Pfilであ
る。第2図におけるG1,G2,G3は圧力メ
ーターであり、G1の圧力がPin、G2の圧力
がPfil、G3の圧力がPoutである。Pは、それ
ぞれポンプを示す。 (6) 平均孔径 水銀ポロシメーターで実測した。 (7) 補体活性(C3a、C4a) 健常人より採取した血液をガラス試験管に移
し、37℃で15分間加温し、血液を完全に凝固さ
せた後血清を分離した。遠心分離は冷却遠心器
にて4℃・3000rpm・20分間の条件で行つた。
分離された血清は速やかに氷水中に移した。多
孔質膜35を設けた膜面積24cm2のミニモジユー
ル30を第3図に示す回路にセツトし、血清を
流量5ml/minで循環し、ろ液側出口40より
出てくる血清を1.5ml毎にサンプリングし、
RIA法によりC3a、C4a濃度を測定した。C3a、
C4aは補体の活性過程に生じるものであり、そ
れらが少ないほど補体の活性化が少ないといえ
る。図中42は、37℃の加温槽、44は氷水を
入れた冷却槽である。 実施例1〜3、比較例1〜3 メルトフローインデツクスが30及び0.3のポリ
プロピレン(混合物)100重量部当り、第1表に
示す通りの量の流量パラフイン(数平均分子量:
324)及び結晶核形成剤として、1,3,2,4
ビス(パラエチルベンジリデン)ソルビトールを
二軸押出機(池貝鉄工社製)で溶融混練しペレツ
ト化したこのペレツトを上記押出機を用いて150
〜200℃で溶融しスリツト巾0.6mmのTダイより空
気中に押出し、Tダイ直下におかれた冷却液槽中
に突入させ冷却した後捲取つた。冷却液及びその
温度は、第1表に示す通りである。捲取つたフイ
ルム状物を一定長(約200×200mm)に切断し、
縦、横両方を固定し、1,1,2−ト、リクロロ
−1,2,2−トリフルオロエタン中(液温25
℃)に10分間、計4回浸漬して流動パラフインの
抽出を行い、次いで135℃の空気中で2分間熱処
理を行つた。得られた多孔質膜は、両面が比較的
疎な網目構造を有する表面多孔質層を形成し、そ
の内側は表面多孔質層より密な網目構造を有する
コア層となつていた。第4図は、実施例1の多孔
質膜の表面を示す走査型電子顕微鏡による写真
(倍率1000)、第5図は、実施例1の多孔質膜の部
分断面を示す走査型電子顕微鏡による写真(倍率
3000)であり、第5図より表面に表面多孔質層が
その内側にコア層が形成されていることがわか
る。第6図は、比較例2の多孔質膜厚の表面を示
す走査型電子顕微鏡による写真(倍率3000)、第
7図は、比較例1の多孔質膜の部分断面を示す走
査型電子顕微鏡による写真(倍率3000)である。
それら写真より表面に表面多孔質層が形成されて
いないのがわかる。過性能を評価する時は膜を
積層しモジユールに組立て50%エタノール水で親
水化し水洗いして使用した。結果は第1表に示す
通りであつた。 比較例 4 市販の酢酸セルロース膜(CA、東洋ろ紙製)
を比較例4とした。 比較例 5、6 実施例で行つた135℃の空気中で2分間の熱処
理を行わないものを作成した。その他は、実施例
1,2と同様の方法によりえられた多孔質膜を比
較例5、6とした。 尚、実施例1、比較例4のC3a、C4aの測定結
果を、第3表及び第4表に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 この結果から明らかなように本発明の多孔質膜
は、空孔率、透水量が高く、血漿分離速度も高い
ものであることがわかる。これに対して有機充填
剤含量が200重量部未満の比較例1は、空孔率、
透水量共に低く、血漿分離速度も低い。また水冷
却による比較例2では表面多孔質層が形成されず
血漿分離速度が低いものであつた。さらに、一定
の長さに固定して熱処理した本発明の多孔質膜
は、オートクレーブ滅菌による寸法変化がなく、
空孔率、透水量も変化のない熱的に安定な膜であ
るのに対して、比較例の膜はオートクレーブ滅菌
後の収縮が著しく、例えば、製品に組立てた場合
に、オートクレーブ滅菌後にシール部分が破れて
しまうなどの不都合が起こる虞れがあり、その他
の膜性能も著しく低下してしまうものであつた。 発明の具体的効果 膜の両面に比較的疎な網目構造を有する表面多
孔質層を有し該表面多孔質層間に表面多孔質層よ
り密な網目構造を有するコア層が形成されてお
り、平均孔径が0.1〜5.0μm、バブルポイントが
1.8Kgf/cm2以下、空孔率が60〜85%、透水量が
100ml/min・mmHg・m2以上であり、膜厚が30〜
300μmである実質的にポリプロピレンから成る
平膜型ポリプロピレン製多孔質膜であるから、空
孔率、透水量が高く血漿分離に用いた場合、タン
パク質、血球等による目詰まりが少なく高い血漿
分離速度が得られ、しかも分離した血漿の損傷が
極めて少ない。特に補体系の活性化が極めて少な
いものであり、血液を血球成分と血漿成分とに分
離するための血漿分離用膜として好適に使用され
得、特にドナーフエレーシスなどのように分離し
た血漿を使用する場合は特に有用である。 さらに、バブルポイントが1.1Kgf/cm2以下、
空孔率が65〜83%、透水量が140ml/min・mm
Hg・m2以上であり、また膜厚が60〜200μmであ
る場合には、より優れたものとなる。 本発明はまたポリプロピレン100重量部に対し
て、該ポリプロピレンの溶融下で該ポリプロピレ
ンに均一に分散し得る有機充填剤200〜600重量部
及び結晶核形成剤0.1〜5.0重量部を加えて溶融混
練し、このようにして得られた混合物を溶融状態
でダイスより吐出し、吐出された溶融膜を前記有
機充填剤もしくはその類似化合物または前記有機
充填剤に対して相溶性を有する溶剤よりなる冷却
固化液中に突出させ、ついでポリプロピレンを溶
解しない抽出液と接触させて含有する有機充填剤
を除去した後、生成ポリプロピレン膜を一定の長
さに固定して110〜150℃温度で熱処理する平膜型
ポリプロピレン多孔質膜の製造方法であるから、
上記のように優れた性能を有する多孔質膜を容易
に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の平膜型ポリプロピレン多孔質
膜の製造方法に用いられる製造装置の一例の概略
図、第2図は最高血漿分離速度を測定するための
回路図、第3図は補体活性を測定するための回路
図、第4図及び第5図は本発明の多孔質膜の膜表
面及び部分断面の電子顕微鏡写真、第6図及び第
7図は、比較例の多孔質膜の膜表面及び部分断面
の電子顕微鏡写真である。 11……配合物、12……ホツパー、13……
二軸押出機、14……ダイス、15……冷却槽、
16……冷却液、17……ロール、18……引張
ロール、19……捲取ロール。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 膜の両面に網目構造を持つ表面多孔質層を有
    し、該表面多孔質層間に表面多孔質層より密な網
    目構造を持つコア層が形成されており、平均孔径
    が0.1〜5.0μm、バブルポイントが1.8Kgf/cm2
    下、空孔率が60〜85%、透水量が100ml/min・
    mmHg・m2以上であり、膜厚が30〜300μmである
    実質的にポリプロピレンから成ることを特徴とす
    る平膜型ポリプロピレン多孔質膜。 2 前記表面多孔質層が膜全体に占める割合が5
    〜30%である特許請求の範囲第1項記載の多孔質
    膜。 3 前記バブルポイントが1.1Kgf/cm2以下であ
    る特許請求の範囲第1項または第2項記載の多孔
    質膜。 4 前記透水量が140ml/min・mmHg・m2以上で
    ある特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれ
    かに記載の多孔質膜。 5 前記多孔質膜は、120℃、120分の熱処理によ
    る収縮率が6.0%以下である特許請求の範囲第1
    項ないし第4項のいずれかに記載の多孔質膜。 6 ポリプロピレン100重量部に対して、該ポリ
    プロピレンの溶融下で該ポリプロピレンに均一に
    分散し得る有機充填剤200〜600重量部および結晶
    核形成剤0.1〜5.0重量部を加えて溶融混練し、こ
    のようにして得られた混合物を溶融状態でダイス
    より平膜状に吐出させ、吐出させた溶融膜を前記
    有機充填剤もしくはその類似化合物又は前記有機
    充填剤に対して相溶性を有する溶剤よりなる冷却
    固化液中に突入させ、ついでポリプロピレンを溶
    解しない抽出液と接触させて含有する有機充填剤
    を除去した後、生成ポリプロピレン膜を一定の長
    さに固定して110〜140℃の温度で熱処理すること
    を特徴とする平膜型ポリプロピレン多孔質膜の製
    造方法。 7 前記結晶核形成剤は0.1〜1.0重量部添加され
    ている特許請求の範囲第6項に記載の多孔質膜の
    製造方法。 8 前記結晶核形成剤は、融点が150℃以上でか
    つゲル化点がポリプロピレンの結晶化開始温度以
    上の有機耐熱性物質である特許請求の範囲第6項
    または第7項に記載の多孔質膜の製造方法。 9 前記抽出液はハロゲン化炭化水素類である特
    許請求の範囲第6項ないし第8項のいずれかに記
    載の多孔質膜の製造方法。
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