JPH0362738B2 - - Google Patents
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- JPH0362738B2 JPH0362738B2 JP60268897A JP26889785A JPH0362738B2 JP H0362738 B2 JPH0362738 B2 JP H0362738B2 JP 60268897 A JP60268897 A JP 60268897A JP 26889785 A JP26889785 A JP 26889785A JP H0362738 B2 JPH0362738 B2 JP H0362738B2
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L23/00—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L23/02—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K3/00—Use of inorganic substances as compounding ingredients
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
〔発明の技術分野〕
本発明は多孔性シートの製造方法に関し、詳し
くはポリオレフイン樹脂、充填剤およびシリコー
ン油よりなる組成物をシート状物に成形,延伸す
る、特に押出や延伸の成形性及び透湿性、耐水圧
性等の物性に優れた多孔性シートの製造方法を提
供する。 〔従来技術およびその問題点〕 従来、多孔性シートの製造方法として、ポリエ
チレンやポリプロピレンなどのポリオレフイン樹
脂中に40重量%以上の無機充填剤を多量に混合し
シート状に成形化した後、一軸または二軸方向に
延伸する方法が知られている。このようにして得
られた多孔性シートは、通気性および等湿性に優
れ結露現象を生じないため壁紙や包装用シート等
に好適に用いられている。最近では、このような
多孔性シートの優れた性質に更に柔軟性を付与す
ることにより、例えば使い捨てオムツや雨ガツパ
などの簡易衣料等の分野に用いることが期待され
ている。 上記のような多孔性シートに柔軟性を付与する
ために、一般にポリオレフイン樹脂として線状低
密度ポリエチレンを用いることが提案されてい
る。しかしながら、単にそのような低密度ポリエ
チレンに充填剤を多量に混合しシート状に成形し
た後一軸延伸した場合には、得られる延伸シート
の異方性の物性低下として特に縦(延伸)方向の
引裂強度が低下する問題があり、また二軸延伸し
た場合には白化現象、すなわち充填剤と樹脂マト
リツクスとの界面剥離現象を均一に行なわせる延
伸性(均一白化性)および表面強度に問題があつ
た。この対策として、例えば成形したシート状物
を出来る限り低倍率で延伸する方法が提案されて
いるが、延伸ムラと称する均一白化性の不良を生
ずる問題がある。また、例えば特開昭57−203520
号公報に記載の如く、ポリオレフイン樹脂にポリ
ヒドロキシ飽和炭化水素、あるいはエポキシ系可
塑剤やポリエステル系可塑剤を配合する方法等も
提案されているが、これらの添加剤を多量に配合
しないと均一白化しなかつたり、臭気により用途
が限定される等の問題があつた。このように従来
の多孔性シートの製造方法は、成形性あるいは得
られる多孔性シートの柔軟性、引張・引裂強度、
伸び、透湿性および耐水圧など要望する物性の全
てを満足するに至つていない。 〔問題を解決するための手段〕 本発明者等は、上記した如き方法に準じポリオ
レフイン樹脂および充填剤の組成物から特に耐水
圧が改善された好適な多孔性シートを成形性よく
得る目的で種々検討した結果、該組成物にシリコ
ーン油を配合したシート状物を成形、延伸する方
法により、所期の目的を達成し、本発明を提案す
るに至つた。即ち本発明は、ポリオレフイン樹脂
100重量部、充填剤50〜400重量部およびシリコー
ン油0.1〜10重量部よりなる組成物をシート状物
に成形した後、延伸することを特徴とする透湿性
且つ防水性の多孔性シートの製造方法である。 本発明のポリオレフイン樹脂は、エチレン、プ
ロピレン等オレフイン類の単独重合体あるいは共
重合体が特に制限なく用いられるが、中でも高密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、線状低密
度ポリエチレンといわれる中・低圧法ポリエチレ
ンが好ましく、特に密度が0.910〜0.940g/cm2で
メルトフローインデツクス(MFR)が0.1〜10
g/10分、好ましくは0.1〜5g/10分の線状低
密度ポリエチレンが好ましく用いられる。また、
本発明は上記の如き重合体あるいは共重合体を2
種以上混合することも好ましく、特に結晶性ポリ
オレフイン樹脂にX線による結晶化度5〜25%で
且つ密度0.86〜0.90g/cm3であるエチレンと他の
α−オレフインとの共重合体(以下、軟質樹脂と
も記す)を配合してなる混合樹脂を用いた場合に
は、得られる多孔性シートは透湿性を損うことな
く柔軟性が付与されるため、特に引張・引裂強度
に優れる。上記した軟質樹脂は、一般に結晶性ポ
リオレフイン樹脂100重量部に対して20〜100重量
部の割合で配合される。 本発明に用いる充填剤は特に制限されないが、
通常ゴム又はプラスチツク中に混合される充填
剤、倒えば炭酸カルシウム、石膏、亜硫酸カルシ
ウム、りん酸カルシウム、炭酸マグネシウム、塩
基性炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、水和
珪酸、無水珪酸、ソーダ灰、塩化ナトリウム、硫
酸バリウム、クレー、各種セメント、火山灰、シ
ラス、酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラツク、
種々の金属粉、その他の無機物または無機物を主
体とする有機物金属塩等であり、一般に50μ以
下、好ましくは0.05〜30μの範囲、特に0.1〜5μ程
度の平均粒径を有する粉粒体として用いる。平均
粒径が大きすぎる充填剤を用いた場合には、得ら
れる延伸シートの孔の緻密性が低下し、また平均
粒径が小さすぎる充填剤を用いた場合には、延伸
ラムを生じやすく良好な多孔性シートが得られな
い。充填剤の配合割合は、ポリオレフイン樹脂
100重量部に対して50〜400重量部、好ましくは60
〜300重量部であり、50重量部により少ない場合
には得られる多孔性シートの連通孔が少なくなる
ため透湿性が小さくなるし、また400重量部以上
ではシート状物の成形および延伸が困難になる。 本発明においては、上記の如きポリオレフイン
樹脂および充填剤の成分にシリコーン油を配合す
ることが最大の特徴であり、このような組成物
は、シート状物の成形および延伸が極めて容易に
達成され、しかも得られる多孔性シートの柔軟
性、引張・引裂強度、伸び、透湿性および耐水性
(圧)等の物性に優れ、特に耐水圧の改良効果が
大きい。 本発明に用いられるシリコーン油は、一般にポ
リオレフイン樹脂の溶融温度で揮発しない程度の
耐熱性を有するものであれば特に制限されない
が、中でも粘度が50〜500000センチストローク
(St)、好ましくは500〜10000Stのものが好適で、
倒えばポリジメチルシロキサン、ポリメチルフエ
ニルシロキサンなどが好ましく用いられる。本発
明におけるシリコーン油の配合量は、ポリオレフ
イン樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部、特に
1〜5重量部が好ましく、0.1重量部より少ない
場合には、シート状物(未延伸原反)を均一白化
することが困難であり、また10重量部より多い場
合には押出成形性が不均一となるため均一な厚み
のシート状物を得ることが困難である。 本発明において、組成物の調整は一般にヘンシ
エルミキサー等の高速撹拌(混合)機を用いて、
充填剤にシリコーン油を添加・混合後、これらの
混合物とポリオレフイン樹脂の粉末又はペレツト
状物を混合するか、あるいは上記嵌合機を用い
て、ポリオレフイン樹脂の粉末またはペレツト状
物と充填剤との混合物にシリコーン油を添加・混
合した後、ミキシングロールやスクリユー押出機
により混練して行う。かかる調整において、少量
の安定剤、顔料あるいは流動性を付与するための
ステアリン酸およびその金属塩等を同時に或いは
別途に混合することも出来る。 上記組成物をシート状に形成する方法も特に制
限されないが、一般にインフレーシヨン成形法や
デイダイを用いる押出し成形法が好ましい。 次にシート状物を一般にロール延伸法による一
軸延伸、または一軸延伸後、引続きテンター延伸
機、エヤーインフレーシヨン延伸機、マンドレル
延伸機などにより横方向に逐次に二軸延伸する
か、あるいは同時に縦および横方向に延伸する方
法が採用される。延伸温度は、一般に常温以上で
ポリオレフイン樹脂の融点以下、特に融点より10
℃低い温度が好ましい。また、延伸倍率は少なく
とも一軸方向に1.2倍以上3.0倍以下、即ち一軸延
伸の場合は縦(MD)方向にまた二軸延伸の場合
は、縦(MD)、横(TD)方向にそれぞれ1.2倍
以上3.0倍以上とすることが、力学的バランスや
強度の保持と同時に優れた透湿性および耐水圧を
示すために好ましい。さらに一般にはかかる延伸
工程に次いで、緊張下で熱処理を行つた後、延伸
温度以下に室温まで冷却して取り出すことが好ま
しい。また、上記シートの印刷性や接着力を改良
する目的のために、コロナ放電処理等の表面処理
を行なうこともできる。 〔作用および効果〕 本発明によれば、ポリオレフイン樹脂、充填剤
にシリコーン油を配合するため、これらの樹脂組
成物は表面活性に優れる、特に樹脂と充填剤との
界面の剥離が容易となると共に撥水性が上昇す
る。従つて、本発明のシート状物を成形および延
伸する場合に均一白化が良好で、低倍率での延伸
が可能であるなど成形性に優れる。また、本発明
によつて得られる多孔性シートは、厚み0.01〜
1.0mmで、柔軟性、透湿性、引張・引裂強度、伸
び、耐水圧および寸法安定性に優れることによ
り、簡易衣料等の分野に好適である。 〔実施例〕 以下、実施例および比較例を示すが、これらの
物性測定は以下に示す方法によつて行なつたもの
である。 (1) 押出性;スクリユー径50mmφ、ダイ径 150mmφのインフレーシヨン押出機を用い、下
記に示す押出条件で押出した時の押出性を下記
のような評価基準で示した。 (押出条件) シリンダー温度: 160℃,170℃,175℃ アクプター温度: 180℃ ダイ温度: 180℃ スクリユー回転数: 70vpm 引取速度: 8m/min (評価基準) 厚み均一で引取安定: ○ 厚みほゞ均一やゝ引取不安定: △ 厚さ不近一または引取不安定: × (2) 延伸性;下記のような評価基準で示した。 20倍以下で均一白化: ○ 20〜3.0倍で均一白化: △ 3.0倍以上で均一白化又は切断: × (3) 引張強度および伸度;JISP8113に準拠して
測定 (引張速度200mm/min) (4) 引裂強度;JISL1085A−1法に準拠して測定 (5) 透湿度;25℃,相対湿度90%以下で、
JISZO208に準拠して測定 (6) 耐水圧;JISL1092B法に準拠して測定 実施例1〜3および比較例1〜4 線状低密度ポリエチレン〔LLDPE〕(住友化学
(株)製、商品名:スミカセンーLFA201−0,
MFR=20g/10分、密度=0.92g/c.c.)100重量
部に、重質炭酸カルシウム(以下単に炭カルと略
記する)(白石カルシウム(株)製、商品名:ホワイ
トンSSB(赤)、平均粒径1.2μ)150重量部および
第1表に示す各種の添加剤3重量部よりなる組成
物を100のスーパーミキサーで混合し、次いで
二軸押出機でペレツトとした。このペレツトをス
クリユー径50mmφ、ダイ径150mmφのインフレー
シヨン押出機を用い、前記押出条件で厚さ60μ、
折径350mmの筒状シートを成形した後、ロール延
伸機を用いて60℃で一軸延伸した。 このようにして得られた多孔性シートの物性
を、前記した物性測定法により求めた結果を一括
して第2表に示した。 延伸性において比較例1〜3ではいずれも3.5
倍以上で均一白化した。また比較例4では2.5倍
以上で均一白化した。また、実施例1及び3では
いずれ2倍以下で均一白化出来、シリコーンオイ
ルを少量添加することで均一延伸出来ることがわ
かつた。 なお、得られたシートの耐水圧は実施例2にお
いて比較例4に比べ大きく、目的とする透湿性、
防水性のシートとして好適であることがわかつ
た。
くはポリオレフイン樹脂、充填剤およびシリコー
ン油よりなる組成物をシート状物に成形,延伸す
る、特に押出や延伸の成形性及び透湿性、耐水圧
性等の物性に優れた多孔性シートの製造方法を提
供する。 〔従来技術およびその問題点〕 従来、多孔性シートの製造方法として、ポリエ
チレンやポリプロピレンなどのポリオレフイン樹
脂中に40重量%以上の無機充填剤を多量に混合し
シート状に成形化した後、一軸または二軸方向に
延伸する方法が知られている。このようにして得
られた多孔性シートは、通気性および等湿性に優
れ結露現象を生じないため壁紙や包装用シート等
に好適に用いられている。最近では、このような
多孔性シートの優れた性質に更に柔軟性を付与す
ることにより、例えば使い捨てオムツや雨ガツパ
などの簡易衣料等の分野に用いることが期待され
ている。 上記のような多孔性シートに柔軟性を付与する
ために、一般にポリオレフイン樹脂として線状低
密度ポリエチレンを用いることが提案されてい
る。しかしながら、単にそのような低密度ポリエ
チレンに充填剤を多量に混合しシート状に成形し
た後一軸延伸した場合には、得られる延伸シート
の異方性の物性低下として特に縦(延伸)方向の
引裂強度が低下する問題があり、また二軸延伸し
た場合には白化現象、すなわち充填剤と樹脂マト
リツクスとの界面剥離現象を均一に行なわせる延
伸性(均一白化性)および表面強度に問題があつ
た。この対策として、例えば成形したシート状物
を出来る限り低倍率で延伸する方法が提案されて
いるが、延伸ムラと称する均一白化性の不良を生
ずる問題がある。また、例えば特開昭57−203520
号公報に記載の如く、ポリオレフイン樹脂にポリ
ヒドロキシ飽和炭化水素、あるいはエポキシ系可
塑剤やポリエステル系可塑剤を配合する方法等も
提案されているが、これらの添加剤を多量に配合
しないと均一白化しなかつたり、臭気により用途
が限定される等の問題があつた。このように従来
の多孔性シートの製造方法は、成形性あるいは得
られる多孔性シートの柔軟性、引張・引裂強度、
伸び、透湿性および耐水圧など要望する物性の全
てを満足するに至つていない。 〔問題を解決するための手段〕 本発明者等は、上記した如き方法に準じポリオ
レフイン樹脂および充填剤の組成物から特に耐水
圧が改善された好適な多孔性シートを成形性よく
得る目的で種々検討した結果、該組成物にシリコ
ーン油を配合したシート状物を成形、延伸する方
法により、所期の目的を達成し、本発明を提案す
るに至つた。即ち本発明は、ポリオレフイン樹脂
100重量部、充填剤50〜400重量部およびシリコー
ン油0.1〜10重量部よりなる組成物をシート状物
に成形した後、延伸することを特徴とする透湿性
且つ防水性の多孔性シートの製造方法である。 本発明のポリオレフイン樹脂は、エチレン、プ
ロピレン等オレフイン類の単独重合体あるいは共
重合体が特に制限なく用いられるが、中でも高密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、線状低密
度ポリエチレンといわれる中・低圧法ポリエチレ
ンが好ましく、特に密度が0.910〜0.940g/cm2で
メルトフローインデツクス(MFR)が0.1〜10
g/10分、好ましくは0.1〜5g/10分の線状低
密度ポリエチレンが好ましく用いられる。また、
本発明は上記の如き重合体あるいは共重合体を2
種以上混合することも好ましく、特に結晶性ポリ
オレフイン樹脂にX線による結晶化度5〜25%で
且つ密度0.86〜0.90g/cm3であるエチレンと他の
α−オレフインとの共重合体(以下、軟質樹脂と
も記す)を配合してなる混合樹脂を用いた場合に
は、得られる多孔性シートは透湿性を損うことな
く柔軟性が付与されるため、特に引張・引裂強度
に優れる。上記した軟質樹脂は、一般に結晶性ポ
リオレフイン樹脂100重量部に対して20〜100重量
部の割合で配合される。 本発明に用いる充填剤は特に制限されないが、
通常ゴム又はプラスチツク中に混合される充填
剤、倒えば炭酸カルシウム、石膏、亜硫酸カルシ
ウム、りん酸カルシウム、炭酸マグネシウム、塩
基性炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、水和
珪酸、無水珪酸、ソーダ灰、塩化ナトリウム、硫
酸バリウム、クレー、各種セメント、火山灰、シ
ラス、酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラツク、
種々の金属粉、その他の無機物または無機物を主
体とする有機物金属塩等であり、一般に50μ以
下、好ましくは0.05〜30μの範囲、特に0.1〜5μ程
度の平均粒径を有する粉粒体として用いる。平均
粒径が大きすぎる充填剤を用いた場合には、得ら
れる延伸シートの孔の緻密性が低下し、また平均
粒径が小さすぎる充填剤を用いた場合には、延伸
ラムを生じやすく良好な多孔性シートが得られな
い。充填剤の配合割合は、ポリオレフイン樹脂
100重量部に対して50〜400重量部、好ましくは60
〜300重量部であり、50重量部により少ない場合
には得られる多孔性シートの連通孔が少なくなる
ため透湿性が小さくなるし、また400重量部以上
ではシート状物の成形および延伸が困難になる。 本発明においては、上記の如きポリオレフイン
樹脂および充填剤の成分にシリコーン油を配合す
ることが最大の特徴であり、このような組成物
は、シート状物の成形および延伸が極めて容易に
達成され、しかも得られる多孔性シートの柔軟
性、引張・引裂強度、伸び、透湿性および耐水性
(圧)等の物性に優れ、特に耐水圧の改良効果が
大きい。 本発明に用いられるシリコーン油は、一般にポ
リオレフイン樹脂の溶融温度で揮発しない程度の
耐熱性を有するものであれば特に制限されない
が、中でも粘度が50〜500000センチストローク
(St)、好ましくは500〜10000Stのものが好適で、
倒えばポリジメチルシロキサン、ポリメチルフエ
ニルシロキサンなどが好ましく用いられる。本発
明におけるシリコーン油の配合量は、ポリオレフ
イン樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部、特に
1〜5重量部が好ましく、0.1重量部より少ない
場合には、シート状物(未延伸原反)を均一白化
することが困難であり、また10重量部より多い場
合には押出成形性が不均一となるため均一な厚み
のシート状物を得ることが困難である。 本発明において、組成物の調整は一般にヘンシ
エルミキサー等の高速撹拌(混合)機を用いて、
充填剤にシリコーン油を添加・混合後、これらの
混合物とポリオレフイン樹脂の粉末又はペレツト
状物を混合するか、あるいは上記嵌合機を用い
て、ポリオレフイン樹脂の粉末またはペレツト状
物と充填剤との混合物にシリコーン油を添加・混
合した後、ミキシングロールやスクリユー押出機
により混練して行う。かかる調整において、少量
の安定剤、顔料あるいは流動性を付与するための
ステアリン酸およびその金属塩等を同時に或いは
別途に混合することも出来る。 上記組成物をシート状に形成する方法も特に制
限されないが、一般にインフレーシヨン成形法や
デイダイを用いる押出し成形法が好ましい。 次にシート状物を一般にロール延伸法による一
軸延伸、または一軸延伸後、引続きテンター延伸
機、エヤーインフレーシヨン延伸機、マンドレル
延伸機などにより横方向に逐次に二軸延伸する
か、あるいは同時に縦および横方向に延伸する方
法が採用される。延伸温度は、一般に常温以上で
ポリオレフイン樹脂の融点以下、特に融点より10
℃低い温度が好ましい。また、延伸倍率は少なく
とも一軸方向に1.2倍以上3.0倍以下、即ち一軸延
伸の場合は縦(MD)方向にまた二軸延伸の場合
は、縦(MD)、横(TD)方向にそれぞれ1.2倍
以上3.0倍以上とすることが、力学的バランスや
強度の保持と同時に優れた透湿性および耐水圧を
示すために好ましい。さらに一般にはかかる延伸
工程に次いで、緊張下で熱処理を行つた後、延伸
温度以下に室温まで冷却して取り出すことが好ま
しい。また、上記シートの印刷性や接着力を改良
する目的のために、コロナ放電処理等の表面処理
を行なうこともできる。 〔作用および効果〕 本発明によれば、ポリオレフイン樹脂、充填剤
にシリコーン油を配合するため、これらの樹脂組
成物は表面活性に優れる、特に樹脂と充填剤との
界面の剥離が容易となると共に撥水性が上昇す
る。従つて、本発明のシート状物を成形および延
伸する場合に均一白化が良好で、低倍率での延伸
が可能であるなど成形性に優れる。また、本発明
によつて得られる多孔性シートは、厚み0.01〜
1.0mmで、柔軟性、透湿性、引張・引裂強度、伸
び、耐水圧および寸法安定性に優れることによ
り、簡易衣料等の分野に好適である。 〔実施例〕 以下、実施例および比較例を示すが、これらの
物性測定は以下に示す方法によつて行なつたもの
である。 (1) 押出性;スクリユー径50mmφ、ダイ径 150mmφのインフレーシヨン押出機を用い、下
記に示す押出条件で押出した時の押出性を下記
のような評価基準で示した。 (押出条件) シリンダー温度: 160℃,170℃,175℃ アクプター温度: 180℃ ダイ温度: 180℃ スクリユー回転数: 70vpm 引取速度: 8m/min (評価基準) 厚み均一で引取安定: ○ 厚みほゞ均一やゝ引取不安定: △ 厚さ不近一または引取不安定: × (2) 延伸性;下記のような評価基準で示した。 20倍以下で均一白化: ○ 20〜3.0倍で均一白化: △ 3.0倍以上で均一白化又は切断: × (3) 引張強度および伸度;JISP8113に準拠して
測定 (引張速度200mm/min) (4) 引裂強度;JISL1085A−1法に準拠して測定 (5) 透湿度;25℃,相対湿度90%以下で、
JISZO208に準拠して測定 (6) 耐水圧;JISL1092B法に準拠して測定 実施例1〜3および比較例1〜4 線状低密度ポリエチレン〔LLDPE〕(住友化学
(株)製、商品名:スミカセンーLFA201−0,
MFR=20g/10分、密度=0.92g/c.c.)100重量
部に、重質炭酸カルシウム(以下単に炭カルと略
記する)(白石カルシウム(株)製、商品名:ホワイ
トンSSB(赤)、平均粒径1.2μ)150重量部および
第1表に示す各種の添加剤3重量部よりなる組成
物を100のスーパーミキサーで混合し、次いで
二軸押出機でペレツトとした。このペレツトをス
クリユー径50mmφ、ダイ径150mmφのインフレー
シヨン押出機を用い、前記押出条件で厚さ60μ、
折径350mmの筒状シートを成形した後、ロール延
伸機を用いて60℃で一軸延伸した。 このようにして得られた多孔性シートの物性
を、前記した物性測定法により求めた結果を一括
して第2表に示した。 延伸性において比較例1〜3ではいずれも3.5
倍以上で均一白化した。また比較例4では2.5倍
以上で均一白化した。また、実施例1及び3では
いずれ2倍以下で均一白化出来、シリコーンオイ
ルを少量添加することで均一延伸出来ることがわ
かつた。 なお、得られたシートの耐水圧は実施例2にお
いて比較例4に比べ大きく、目的とする透湿性、
防水性のシートとして好適であることがわかつ
た。
【表】
【表】
【表】
【表】
実施例4〜6および比較例5
シリコーンオイルの添加量を変化させた以外は
実施例1と同様にして延伸シートを作つた、結果
を第3表に示した。シリコーンオイルが10重量部
を越えるとダイより不均一な流れとなつて押出シ
ートの引取が不能であつた。 実施例7および比較例6 第4表の組成割合で実施例1と同様にして厚さ
70μの未延伸シートを作つた後、実験用延伸機で
80℃で2軸延伸した。 得られたシートは比較例6ではやゝ延伸ムラが
みられ、また透湿度も小さかつた。 実施例8,9及び比較例7 第4表の組成割合で炭カル量を変化させて実施
例1と同様に未延伸シートを作つた後、実験用延
伸機で80℃で一軸延伸した。 なお比較例7では押出不安定で引取不能であつ
た。
実施例1と同様にして延伸シートを作つた、結果
を第3表に示した。シリコーンオイルが10重量部
を越えるとダイより不均一な流れとなつて押出シ
ートの引取が不能であつた。 実施例7および比較例6 第4表の組成割合で実施例1と同様にして厚さ
70μの未延伸シートを作つた後、実験用延伸機で
80℃で2軸延伸した。 得られたシートは比較例6ではやゝ延伸ムラが
みられ、また透湿度も小さかつた。 実施例8,9及び比較例7 第4表の組成割合で炭カル量を変化させて実施
例1と同様に未延伸シートを作つた後、実験用延
伸機で80℃で一軸延伸した。 なお比較例7では押出不安定で引取不能であつ
た。
【表】
【表】
実施例 10〜15
樹脂をポリプロピレン(徳山曹達(株)製、商品
名;ポリプロYE−140,MFR=4.0g/10分)、
線状低密度ポリエチレン〔LLDPE〕(実施例1と
同様)と密度0.89のエチレン−αオレフイン軟質
樹脂(三井石油化学(株)製,商品名;タフマー
A4090,MFR=4.0g/10分(190℃))との混合
樹脂、および高密度ポリエチレン〔HDPE〕(昭
和電工(株)製、商品名;シヨーレツクスN5008,
MFR=0.9g/10分,密度0.95)とし、実施例1
と同様にシートを成形した後、80℃において一軸
延伸したところ、第5表に示すようにいずれも2
倍以下で均一延伸できた。また、充填剤をタル
ク、珪藻士とした結果を第5表に示した。
名;ポリプロYE−140,MFR=4.0g/10分)、
線状低密度ポリエチレン〔LLDPE〕(実施例1と
同様)と密度0.89のエチレン−αオレフイン軟質
樹脂(三井石油化学(株)製,商品名;タフマー
A4090,MFR=4.0g/10分(190℃))との混合
樹脂、および高密度ポリエチレン〔HDPE〕(昭
和電工(株)製、商品名;シヨーレツクスN5008,
MFR=0.9g/10分,密度0.95)とし、実施例1
と同様にシートを成形した後、80℃において一軸
延伸したところ、第5表に示すようにいずれも2
倍以下で均一延伸できた。また、充填剤をタル
ク、珪藻士とした結果を第5表に示した。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ポリオレフイン樹脂100重量部、充填剤50〜
400重量部およびシリコーン油0.1〜10重量部より
なる組成物をシート状物に成形、延伸することを
特徴とする透湿性且つ防水性の多孔性シートの製
造方法。 2 ポリオレフイン樹脂がポリプロピレンまたは
中・低圧法ポリエチレンである特許請求の範囲第
1項記載の製造方法。 3 シリコーン油がポリジメチルシランまたはポ
リメチルフエニルシランである特許請求の範囲第
1項記載の製造方法。 4 延伸がポリオレフイン樹脂の融点以下の温度
で少なくとも一軸に1.2倍以上3.0倍以下の延伸で
ある特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60268897A JPS62129321A (ja) | 1985-11-29 | 1985-11-29 | 多孔性シ−トの製造方法 |
| US06/936,357 US4767580A (en) | 1985-11-29 | 1986-12-01 | Process for preparation of porous sheets |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60268897A JPS62129321A (ja) | 1985-11-29 | 1985-11-29 | 多孔性シ−トの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62129321A JPS62129321A (ja) | 1987-06-11 |
| JPH0362738B2 true JPH0362738B2 (ja) | 1991-09-26 |
Family
ID=17464785
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60268897A Granted JPS62129321A (ja) | 1985-11-29 | 1985-11-29 | 多孔性シ−トの製造方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4767580A (ja) |
| JP (1) | JPS62129321A (ja) |
Families Citing this family (20)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FI97300C (fi) * | 1987-08-27 | 1996-11-25 | Mitsubishi Chemical Mkv Compan | Huokoinen kalvo sekä imukykyiset saniteettituotteet |
| US4909971A (en) * | 1988-03-25 | 1990-03-20 | Du Pont Canada Inc. | Process for making a heterogeneous membrane film |
| US5091453A (en) * | 1989-04-21 | 1992-02-25 | Bp Chemicals Limited | Flame retardant polymer composition |
| CA2116081C (en) * | 1993-12-17 | 2005-07-26 | Ann Louise Mccormack | Breathable, cloth-like film/nonwoven composite |
| US6238789B1 (en) | 1994-03-22 | 2001-05-29 | Omnova Solutions Inc. | Breathable wallcovering |
| US6015764A (en) * | 1996-12-27 | 2000-01-18 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Microporous elastomeric film/nonwoven breathable laminate and method for making the same |
| US6037281A (en) * | 1996-12-27 | 2000-03-14 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Cloth-like, liquid-impervious, breathable composite barrier fabric |
| US6111163A (en) * | 1996-12-27 | 2000-08-29 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Elastomeric film and method for making the same |
| US5853638A (en) * | 1997-06-27 | 1998-12-29 | Samsung General Chemicals Co., Ltd. | Process for producing stretched porous film |
| US6506695B2 (en) | 1998-04-21 | 2003-01-14 | Rheinische Kunststoffewerke Gmbh | Breathable composite and method therefor |
| JP2000281844A (ja) * | 1999-03-31 | 2000-10-10 | Mitsui Chemicals Inc | オレフィン系樹脂組成物およびその成形体 |
| WO2002090426A1 (en) * | 2001-05-09 | 2002-11-14 | Mitsubishi Plastics, Inc. | Porous film and its production process |
| WO2008094529A1 (en) * | 2007-01-29 | 2008-08-07 | Jeffrey Jacob Cernohous | Compositions and methods for producing high strength composites |
| CN101781421A (zh) * | 2010-03-25 | 2010-07-21 | 从化市聚赛龙工程塑料有限公司 | 一种长久易清洁家电专用料及其制备方法 |
| WO2013181379A1 (en) | 2012-05-30 | 2013-12-05 | Interfacial Solutions Ip, Llc | Polymeric composites, resulting panels, and method for producing the same |
| WO2016031789A1 (ja) * | 2014-08-25 | 2016-03-03 | 株式会社フジクラ | 難燃性樹脂組成物、およびこれを用いたケーブル、ならびに光ファイバケーブル |
| WO2016115556A1 (en) | 2015-01-18 | 2016-07-21 | Magma Flooring LLC | Polymeric substrates with an improved thermal expansion coefficient and a method for producing the same |
| CN107849303B (zh) | 2015-05-20 | 2020-07-17 | 岩浆地板有限责任公司 | 聚(氯乙烯)基材及其制造方法 |
| US10792846B2 (en) | 2015-10-07 | 2020-10-06 | Magma Flooring LLC | Method for producing composite substrates |
| US10414911B2 (en) | 2016-02-25 | 2019-09-17 | Interfacial Consultants Llc | Highly filled polymeric concentrates |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4331622A (en) * | 1978-08-01 | 1982-05-25 | Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Method for manufacturing a microporous film having low electrical resistance and high durability |
| JPS5747334A (en) * | 1980-09-03 | 1982-03-18 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | Production of porous film or sheet |
| US4472328A (en) * | 1981-06-09 | 1984-09-18 | Mitsubishi Chemical Industries, Ltd. | Process for producing porous film or sheet |
| JPS5827091A (ja) * | 1981-08-12 | 1983-02-17 | 株式会社東芝 | 原子炉用制御棒 |
| JPS606441A (ja) * | 1983-06-23 | 1985-01-14 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 通気性フイルムの製造方法 |
| JPS606442A (ja) * | 1983-06-23 | 1985-01-14 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 通気性フイルムの製造方法 |
| JPS60199037A (ja) * | 1984-03-22 | 1985-10-08 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 多孔性フイルム及びその製造法 |
-
1985
- 1985-11-29 JP JP60268897A patent/JPS62129321A/ja active Granted
-
1986
- 1986-12-01 US US06/936,357 patent/US4767580A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62129321A (ja) | 1987-06-11 |
| US4767580A (en) | 1988-08-30 |
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