JPH0363013B2 - - Google Patents
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- JPH0363013B2 JPH0363013B2 JP61040216A JP4021686A JPH0363013B2 JP H0363013 B2 JPH0363013 B2 JP H0363013B2 JP 61040216 A JP61040216 A JP 61040216A JP 4021686 A JP4021686 A JP 4021686A JP H0363013 B2 JPH0363013 B2 JP H0363013B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pull
- test
- test piece
- out bar
- adhesion strength
- Prior art date
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- Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はせん断密着強さの試験装置の改良に関
するものである。
するものである。
(従来の技術)
近年2枚の鋼板の間に粘弾性物質を介在させた
制振鋼板あるいは軽量ラミネート鋼板等積層材料
の開発が進み、自動車用を始め産業界に広く使用
されている。
制振鋼板あるいは軽量ラミネート鋼板等積層材料
の開発が進み、自動車用を始め産業界に広く使用
されている。
このような多層構造の積層板の品質は、当然各
層間接続部の密着強さがその大きな要因となつて
いるので、積層板の製造あるいは開発に当つて、
品質管理又は品質改善の調査研究の立場から、上
記接着部の密着強さの測定は欠くことのできない
重要な事項である。
層間接続部の密着強さがその大きな要因となつて
いるので、積層板の製造あるいは開発に当つて、
品質管理又は品質改善の調査研究の立場から、上
記接着部の密着強さの測定は欠くことのできない
重要な事項である。
このような多層構造積層板の密着強さの測定に
は、特に規定されたものはなく、接着剤の接着強
さの測定法として規定されているJISK6850(引張
りせん断密着強さ試験方法)や、JISK6854(はく
離接着強さ試験方法)などを準用しているのが通
常である。
は、特に規定されたものはなく、接着剤の接着強
さの測定法として規定されているJISK6850(引張
りせん断密着強さ試験方法)や、JISK6854(はく
離接着強さ試験方法)などを準用しているのが通
常である。
(発明が解決しようとする問題点)
ところで上記試験方法は、前述したように接着
剤の接着強さの試験方法として制定されたもので
あるため、製品となつた積層板の試験方法として
は幾つかの問題がある。
剤の接着強さの試験方法として制定されたもので
あるため、製品となつた積層板の試験方法として
は幾つかの問題がある。
先づJISK6850(引張りせん断密着強さ試験方
法)に関する問題点は、試験片の形成に多大の労
力と時間とを要するだけでなく、得られた試験値
の再現性(精度)が必ずしも充分でない点であ
る。
法)に関する問題点は、試験片の形成に多大の労
力と時間とを要するだけでなく、得られた試験値
の再現性(精度)が必ずしも充分でない点であ
る。
第7図はJISK6850に規定されている引張りせ
ん断密着強さ用試験片の形状を示す斜視図で、図
中1は試験片、2は鋼板、3は粘弾性物質、4は
つかみ部分、5は切りこみ部である。試験に当つ
ては、試験片のつかみ部分4を把持して引張り荷
重をかけ、接着部のせん断変形抵抗値と上下層鋼
板の移動量を測定し、これよりせん断密着強さを
求めるのである。
ん断密着強さ用試験片の形状を示す斜視図で、図
中1は試験片、2は鋼板、3は粘弾性物質、4は
つかみ部分、5は切りこみ部である。試験に当つ
ては、試験片のつかみ部分4を把持して引張り荷
重をかけ、接着部のせん断変形抵抗値と上下層鋼
板の移動量を測定し、これよりせん断密着強さを
求めるのである。
図に示す試験片を形成するには、積層板より試
験片1を切り出し、その一部を切欠いて切こみ部
5を形成する。なおb,l1,l2およびl3は夫々25
±0.5mm,38±1mm,12.5±0.5mm及び100±0.5mm
である。上記切りこみ部5を形成するには、上層
板又は下層板と中間層に切りこみを入れて、その
一部を取り除く必要があるが、この切りこみは浅
すぎても深すぎても駄目で、試験片の長軸に直
角、かつ切りこみの隅部は丸味を帯びていてはな
らないなどの制約がある。これはこの条件を満た
していないと、試験値に誤差を生ずるからであ
る。
験片1を切り出し、その一部を切欠いて切こみ部
5を形成する。なおb,l1,l2およびl3は夫々25
±0.5mm,38±1mm,12.5±0.5mm及び100±0.5mm
である。上記切りこみ部5を形成するには、上層
板又は下層板と中間層に切りこみを入れて、その
一部を取り除く必要があるが、この切りこみは浅
すぎても深すぎても駄目で、試験片の長軸に直
角、かつ切りこみの隅部は丸味を帯びていてはな
らないなどの制約がある。これはこの条件を満た
していないと、試験値に誤差を生ずるからであ
る。
積層板から上記条件を満足する試験片を形成す
るためには、高度の熟練を要するとともに、試験
片の数が多い場合は多大の時間を要することとな
る。従つてこの試験片形成の機械化も考えられる
が、その実現には多額の設備金額を必要とする。
るためには、高度の熟練を要するとともに、試験
片の数が多い場合は多大の時間を要することとな
る。従つてこの試験片形成の機械化も考えられる
が、その実現には多額の設備金額を必要とする。
さらに上記試験片を使用する試験装置において
は、接着部と切りこみ部の応力の釣り合いから両
者の境界部に曲げモーメントが誘起され、接着部
にはく離力が作用することがあり、このようなは
く離力が発生すると、見かけの接着強さを低下さ
せるため、正しい試験値が得られなくなるという
本質的な問題点を抱えている。
は、接着部と切りこみ部の応力の釣り合いから両
者の境界部に曲げモーメントが誘起され、接着部
にはく離力が作用することがあり、このようなは
く離力が発生すると、見かけの接着強さを低下さ
せるため、正しい試験値が得られなくなるという
本質的な問題点を抱えている。
上記JISでは、このはく離力の発生をできるだ
け小さく抑えるため、試験片厚みをなるべく厚
く、例えば金属で1.6mmプラスチツクで3.0mm以上
にとるように規定しているが、積層板ではこの厚
みを任意に選定できず、通常は上記規定値より薄
いことが多い。このため板厚の薄い積層板では、
試験中大きな曲りを生じ、それに伴なう誤差を発
生しがちである。
け小さく抑えるため、試験片厚みをなるべく厚
く、例えば金属で1.6mmプラスチツクで3.0mm以上
にとるように規定しているが、積層板ではこの厚
みを任意に選定できず、通常は上記規定値より薄
いことが多い。このため板厚の薄い積層板では、
試験中大きな曲りを生じ、それに伴なう誤差を発
生しがちである。
次にJISK6854のはく離接着強さ試験方法にお
いても、試験値に接着強さだけでなく試験片自身
の曲げ変形抵抗が加算される欠点がある。例えば
接着強さ自体は一定であつても、試験片の厚みや
強度が異なると曲げ変形抵抗が変化し、従つて試
験値も異なつてくる。即ち本試験方法は、接着剤
の試験のように、常に一定の試験片で行なえる場
合については問題はないが、積層板のように構成
が異なる場合には不適当である。
いても、試験値に接着強さだけでなく試験片自身
の曲げ変形抵抗が加算される欠点がある。例えば
接着強さ自体は一定であつても、試験片の厚みや
強度が異なると曲げ変形抵抗が変化し、従つて試
験値も異なつてくる。即ち本試験方法は、接着剤
の試験のように、常に一定の試験片で行なえる場
合については問題はないが、積層板のように構成
が異なる場合には不適当である。
なおJISK6852には、接着剤の圧縮せん断密着
強さ試験方法も制定されているが、試験片の形成
が困難なことは前述した引張り接着試験方法のそ
れと本質的には変らない。
強さ試験方法も制定されているが、試験片の形成
が困難なことは前述した引張り接着試験方法のそ
れと本質的には変らない。
以上述べたように、従来の積層板のせん断密着
強さの試験装置は数々の問題点を抱えている。
強さの試験装置は数々の問題点を抱えている。
本発明は従来の試験方法や装置、特に試験装置
における問題点を解消するためになされたもの
で、時間労力ともに少なくてすみ、かつ試験精度
も高い、せん断密着強さ試験装置を提供しようと
するものである。
における問題点を解消するためになされたもの
で、時間労力ともに少なくてすみ、かつ試験精度
も高い、せん断密着強さ試験装置を提供しようと
するものである。
(問題点を解決するための手段)
上記目的を達成するため、、本発明に係るせん
断密着強さを求める試験装置は、3層又はそれ以
上の多層構成の積層板のせん断密着強さを求める
試験において、上記積層板より矩形状に形成した
試験片の上下面に、面に垂直方向に所定の荷重を
加えるとともに、試験の対象とする接着部を挟む
上下層の素材に対し、接着面と平行にかつ上下層
夫々反対方向に荷重を加えて、接着部にせん断変
形を発生せしめ、このときの最大荷重を接着部面
積で除し、接着部のせん断密着強さを求めるので
ある。
断密着強さを求める試験装置は、3層又はそれ以
上の多層構成の積層板のせん断密着強さを求める
試験において、上記積層板より矩形状に形成した
試験片の上下面に、面に垂直方向に所定の荷重を
加えるとともに、試験の対象とする接着部を挟む
上下層の素材に対し、接着面と平行にかつ上下層
夫々反対方向に荷重を加えて、接着部にせん断変
形を発生せしめ、このときの最大荷重を接着部面
積で除し、接着部のせん断密着強さを求めるので
ある。
すなわち本発明に係る試験装置は、上面に段差
を形成し、試験片を載置するための固定台座と;
該固定台座の上方に試験片を挟んで位置し、下面
に固定台座の段差と反対方向に段差を形成した引
抜きバーと;上記試験片の上下面に面と直角方向
に所定の荷重を加える手段と;上記引抜きバーの
上方への移動を規制するとともに、水平方向に移
動せしめるための手段と;上記引抜きバーの移動
量と引抜き荷重とを測定するための測定器とより
構成されている。なお上記固定台座および引抜き
バーに形成した段差においては、その直立部は内
側に5〜10°傾斜せしめるとともに、段差の隅に
溝を形成した。
を形成し、試験片を載置するための固定台座と;
該固定台座の上方に試験片を挟んで位置し、下面
に固定台座の段差と反対方向に段差を形成した引
抜きバーと;上記試験片の上下面に面と直角方向
に所定の荷重を加える手段と;上記引抜きバーの
上方への移動を規制するとともに、水平方向に移
動せしめるための手段と;上記引抜きバーの移動
量と引抜き荷重とを測定するための測定器とより
構成されている。なお上記固定台座および引抜き
バーに形成した段差においては、その直立部は内
側に5〜10°傾斜せしめるとともに、段差の隅に
溝を形成した。
なお本試験装置における上記測定器は、引抜き
バーの移動量を測定するものと引抜き荷重を測定
するものとの2種であるが、そのうち引抜き荷重
用の測定器は本試験装置の使用目的であるせん断
密着強さを計測するものであり、従来の試験装置
にも不可可分的に備えられているものである。し
かし引抜きバーの移動量を測定するための測定器
は、試験対象層に加えられた剪断変形量を計測す
るためのもので、試験の開始時点から剥離に至る
までの剪断変形量と強さの関係を計測するための
ものである。これは積層板のせん断密着強さ特性
を評価する上では、剥離時の最大強さのみを計測
していた従来のせん断密着強さ試験では不十分
で、試験の開始時点から剥離に至るまでの剪断変
形量と強さの関係を計測することが、重要である
との認識から備えられたものである。
バーの移動量を測定するものと引抜き荷重を測定
するものとの2種であるが、そのうち引抜き荷重
用の測定器は本試験装置の使用目的であるせん断
密着強さを計測するものであり、従来の試験装置
にも不可可分的に備えられているものである。し
かし引抜きバーの移動量を測定するための測定器
は、試験対象層に加えられた剪断変形量を計測す
るためのもので、試験の開始時点から剥離に至る
までの剪断変形量と強さの関係を計測するための
ものである。これは積層板のせん断密着強さ特性
を評価する上では、剥離時の最大強さのみを計測
していた従来のせん断密着強さ試験では不十分
で、試験の開始時点から剥離に至るまでの剪断変
形量と強さの関係を計測することが、重要である
との認識から備えられたものである。
(作用)
試験に当つては、上記矩形状に形成した試験片
を、上記試験装置の固定台座上面に載置し、その
試験対象の接着部を挟む上下層のうち、下層の素
材の端面を固定台座の段差上辺に当接せしめる。
次に主として固定台座の下方より荷重を加え、固
定台座と引抜きバーに挟着された試験片に、面と
垂直方向に所定の荷重を加え、続いて引抜きバー
移動手段により引抜きバーを移動せしめる。この
とき引抜きバーの下面に形成された段差下辺が、
試験片の試験対象の接着部を挟む上層の素材の端
面に当接し、該上層の素材とさきに固定台座の段
差上辺にその端面を当接せしめた上記下層素材と
の間に、接着面と平行かつ逆方向の荷重が加わる
ように引抜きバーを移動せしめるものとする。
を、上記試験装置の固定台座上面に載置し、その
試験対象の接着部を挟む上下層のうち、下層の素
材の端面を固定台座の段差上辺に当接せしめる。
次に主として固定台座の下方より荷重を加え、固
定台座と引抜きバーに挟着された試験片に、面と
垂直方向に所定の荷重を加え、続いて引抜きバー
移動手段により引抜きバーを移動せしめる。この
とき引抜きバーの下面に形成された段差下辺が、
試験片の試験対象の接着部を挟む上層の素材の端
面に当接し、該上層の素材とさきに固定台座の段
差上辺にその端面を当接せしめた上記下層素材と
の間に、接着面と平行かつ逆方向の荷重が加わる
ように引抜きバーを移動せしめるものとする。
この結果試験片の試験対象の接着部にせん断変
形が発生するので、試験装置の測定器で引抜き荷
重および引抜きバーの移動量を測定、記録し、こ
のときの最大引抜き荷重を接着部面積で除すと、
試験片のせん断密着強さを求めることができる。
形が発生するので、試験装置の測定器で引抜き荷
重および引抜きバーの移動量を測定、記録し、こ
のときの最大引抜き荷重を接着部面積で除すと、
試験片のせん断密着強さを求めることができる。
第1図は本発明の一実施例を示す積層板のせん
断密着強さの試験装置の側面一部断面図、第2図
は試験片の斜視図、第3図は段差部の拡大図であ
る。図中10は試験片、11は固定台座、12は
段差、13は油圧シリンダ、14は引抜きバー、
15は段差、16は上方固定支持部、17は引抜
き機構、18は測定器、19は溝である。
断密着強さの試験装置の側面一部断面図、第2図
は試験片の斜視図、第3図は段差部の拡大図であ
る。図中10は試験片、11は固定台座、12は
段差、13は油圧シリンダ、14は引抜きバー、
15は段差、16は上方固定支持部、17は引抜
き機構、18は測定器、19は溝である。
第1図において固定台座11は上面に段差12
を形成し、下方に油圧シリンダ13を備え、左右
には移動できないが上下には移動可能である。引
抜きバー14は下面に、固定台座11の段差12
とは逆方向に段差15を形成し、上部には上方固
定支持部16が配設されている。該引抜きバー1
4は引抜き機構17により左右水平方向に移動可
能である。引抜き機構17の一端には測定器18
が接続され、引抜きバー14の移動量および引抜
き荷重を測定しうるように構成されている。なお
固定台座11及び引抜きバー14に形成された段
差12,15の形状は、第3図に示す如くその直
立部は内側に傾斜し、その角度θは5〜10゜であ
り、かつ隅に溝19を形成している。
を形成し、下方に油圧シリンダ13を備え、左右
には移動できないが上下には移動可能である。引
抜きバー14は下面に、固定台座11の段差12
とは逆方向に段差15を形成し、上部には上方固
定支持部16が配設されている。該引抜きバー1
4は引抜き機構17により左右水平方向に移動可
能である。引抜き機構17の一端には測定器18
が接続され、引抜きバー14の移動量および引抜
き荷重を測定しうるように構成されている。なお
固定台座11及び引抜きバー14に形成された段
差12,15の形状は、第3図に示す如くその直
立部は内側に傾斜し、その角度θは5〜10゜であ
り、かつ隅に溝19を形成している。
試験片10は2枚の鋼板の間に粘弾性物質を挟
着してなる3層の積層板より、第2図に示すよう
な矩形状に形成され、端面は機械加工で上下面に
直角に仕上げられている。
着してなる3層の積層板より、第2図に示すよう
な矩形状に形成され、端面は機械加工で上下面に
直角に仕上げられている。
試験に当つては、試験10を試験装置の固定台
座11上に載置し、試験片10の下層鋼板2の端
面を段差12の上辺に当接せしめる。なおこのと
き上記固定台座11の段差12に当接せしめた下
層鋼板の端面と反対側の上層鋼板の端面は、引抜
きバー14の段差15との間にλだけの隙間を設
けておく。ついで油圧シリンダ13を作動して、
固定台座11と引抜きバー14との間に挟着され
た試験片10に対し、所定の面圧力をかけ、この
状態で引抜き機構17を作動して引抜きバー14
を水平方向(矢印方向)に移動せしめる。この結
果引抜きバー14の段差15は試験片10の上層
鋼板の端面に当接し、さらにこれを押圧する。試
験片10の下層鋼板の反対側の端面は、固定台座
11の段差12に当接しているので、試験片10
の接着部にはせん断変形が発生する。そこで引抜
きバーの引抜き荷重と引抜きバーの移動量すなわ
ち接着部に与えられたせん断変形量とを測定器1
8で計測記録し、最大荷重を接着部面積で除すと
せん断密着強さを求めることができる。
座11上に載置し、試験片10の下層鋼板2の端
面を段差12の上辺に当接せしめる。なおこのと
き上記固定台座11の段差12に当接せしめた下
層鋼板の端面と反対側の上層鋼板の端面は、引抜
きバー14の段差15との間にλだけの隙間を設
けておく。ついで油圧シリンダ13を作動して、
固定台座11と引抜きバー14との間に挟着され
た試験片10に対し、所定の面圧力をかけ、この
状態で引抜き機構17を作動して引抜きバー14
を水平方向(矢印方向)に移動せしめる。この結
果引抜きバー14の段差15は試験片10の上層
鋼板の端面に当接し、さらにこれを押圧する。試
験片10の下層鋼板の反対側の端面は、固定台座
11の段差12に当接しているので、試験片10
の接着部にはせん断変形が発生する。そこで引抜
きバーの引抜き荷重と引抜きバーの移動量すなわ
ち接着部に与えられたせん断変形量とを測定器1
8で計測記録し、最大荷重を接着部面積で除すと
せん断密着強さを求めることができる。
以上述べたように、本発明においては試験片は
単純な矩形であるから、その形成に熟練を必要と
せず労力時間ともに大幅に節減しうる。
単純な矩形であるから、その形成に熟練を必要と
せず労力時間ともに大幅に節減しうる。
又試験片の端面は固定台座又は引抜きバーの段
差12,15にかかる程度でよく、機械加工の代
わりに精密打抜きで仕上げてもよい。
差12,15にかかる程度でよく、機械加工の代
わりに精密打抜きで仕上げてもよい。
さらに試験片は大幅な小型化が可能であり、従
来の方法では困難であつたプレス加工部品からで
も形成可能である。
来の方法では困難であつたプレス加工部品からで
も形成可能である。
固定台座11および引抜きバー14に設けた段
差12,15の高さは、試験片の構成が3層の場
合は、夫々下層と上層の板厚の1/3以上である
ことが望ましく、その高さの上限は下層及び上層
の板厚であることは勿論である。
差12,15の高さは、試験片の構成が3層の場
合は、夫々下層と上層の板厚の1/3以上である
ことが望ましく、その高さの上限は下層及び上層
の板厚であることは勿論である。
上記実施例は試験片10が3層構成の場合の例
であるが、3層を越える多層構成の場合は、試験
の対象とする界面を挟む直上、直下の3層を考
え、界面を挟む各層の端面に段差の上辺又は下辺
が当接するように段差の高さを決定すればよい。
従つて段差の高さの異なる幾つかの台座11と引
抜きバー14とを準備するか、あるいは段差の高
さを調整しうるような機構を施すかすれば、3層
を越える多層の積層も可能である。
であるが、3層を越える多層構成の場合は、試験
の対象とする界面を挟む直上、直下の3層を考
え、界面を挟む各層の端面に段差の上辺又は下辺
が当接するように段差の高さを決定すればよい。
従つて段差の高さの異なる幾つかの台座11と引
抜きバー14とを準備するか、あるいは段差の高
さを調整しうるような機構を施すかすれば、3層
を越える多層の積層も可能である。
試験片に面圧力を加える手段として上記実施例
では、台座11の下方に油圧シリンダ13を設け
たが、油圧シリンダ13は引抜きバー14の上方
の配設してもよい。なお面圧力を与える手段は油
圧シリンダに限るものでなく他の機構を用いても
よい。
では、台座11の下方に油圧シリンダ13を設け
たが、油圧シリンダ13は引抜きバー14の上方
の配設してもよい。なお面圧力を与える手段は油
圧シリンダに限るものでなく他の機構を用いても
よい。
又試験片10を固定台座11に載置する際、固
定台座11の段差12と引抜きバー14の段差1
5との間隔は試験片10の長さよりλだけ大きく
とつている。これは試験スタート時引抜きバー1
4を移動させるとき、引抜きバー14の下面と試
験片10の上面との間に作用する摩擦力を測定し
ておき、引抜きバー14の段差15が試験片10
の上層の端面に当接して、せん断が開始されてか
らの引抜き荷重を計測後、この引抜き荷重から上
記摩擦力を減じて正味のせん断変形抵抗値を知る
ためである。なおλの値は試験速度によるが1mm
以上であればよい。
定台座11の段差12と引抜きバー14の段差1
5との間隔は試験片10の長さよりλだけ大きく
とつている。これは試験スタート時引抜きバー1
4を移動させるとき、引抜きバー14の下面と試
験片10の上面との間に作用する摩擦力を測定し
ておき、引抜きバー14の段差15が試験片10
の上層の端面に当接して、せん断が開始されてか
らの引抜き荷重を計測後、この引抜き荷重から上
記摩擦力を減じて正味のせん断変形抵抗値を知る
ためである。なおλの値は試験速度によるが1mm
以上であればよい。
又上記垂直方向の負荷は、摩擦力の他に接着部
のせん断変形抵抗自身をも変える恐れがある。第
4図はこれを確認するために行なつた実験結果を
示すものである。試験片10に加わる垂直方向面
圧力が過大であれば、せん断密着強さが低下する
傾向があるが、第4図の線図によれば面圧力が50
Kgf/cm2以下であれば影響をうけないことが判
る。従つて試験に際しては、面圧力は50Kgf/cm2
以下とすべきである。
のせん断変形抵抗自身をも変える恐れがある。第
4図はこれを確認するために行なつた実験結果を
示すものである。試験片10に加わる垂直方向面
圧力が過大であれば、せん断密着強さが低下する
傾向があるが、第4図の線図によれば面圧力が50
Kgf/cm2以下であれば影響をうけないことが判
る。従つて試験に際しては、面圧力は50Kgf/cm2
以下とすべきである。
本発明は以上述べたような試験装置を使用し、
矩形形状に形成した試験片により積層板のせん断
密着強さを計測したので、次に述べるような優れ
た効果を上げることができた。
矩形形状に形成した試験片により積層板のせん断
密着強さを計測したので、次に述べるような優れ
た効果を上げることができた。
(1) 試験片の形成に要する労力および時間が大幅
に節減された。すなわち10種50個の試験片を用
いての実験によれば、本発明法の試験片の場
合、切出しに4分、端面の機械加工に30分計34
分を要するのに対し、従来法によれば小板切出
しに4分、端面の機械加工に約50分、さらに切
りこみ部形成に840分計894分かかつた。即ち本
発明法による試験片形成に要する時間は、従来
方法に比べ1/26に低下したのである。
に節減された。すなわち10種50個の試験片を用
いての実験によれば、本発明法の試験片の場
合、切出しに4分、端面の機械加工に30分計34
分を要するのに対し、従来法によれば小板切出
しに4分、端面の機械加工に約50分、さらに切
りこみ部形成に840分計894分かかつた。即ち本
発明法による試験片形成に要する時間は、従来
方法に比べ1/26に低下したのである。
(2) 試験精度が向上した。第5図は2枚の鋼板の
間に樹脂を挟着した3層構成の試験片を夫々20
個使用しての実験結果を示す線図である。本発
明法の方が従来法に比べバラツキが少ないこと
が判る。
間に樹脂を挟着した3層構成の試験片を夫々20
個使用しての実験結果を示す線図である。本発
明法の方が従来法に比べバラツキが少ないこと
が判る。
第6図は同一中間層(自己融着樹脂)を厚みの
異なる鋼板で挟着した場合の実験結果を示すもの
で、白丸は本発明法、黒丸は従来法のデータであ
る。従来法においては、鋼板厚みが薄くなるとせ
ん断密着強さが下つているのに対し、本発明法で
は鋼板厚みに関係なくせん断密着強さがほぼ一定
であることを示している。従来法の場合上記傾向
が現われるのは、前述のはく離力に起因するもの
で鋼板厚みが薄くなると大きな折れ曲りが生じ、
これに伴なつてはく離力も大きくなり、試験値が
低下するものと考えられる。なお第5図に示され
る従来法の大きなバラツキもこのはく離力の不安
定さによるものである。
異なる鋼板で挟着した場合の実験結果を示すもの
で、白丸は本発明法、黒丸は従来法のデータであ
る。従来法においては、鋼板厚みが薄くなるとせ
ん断密着強さが下つているのに対し、本発明法で
は鋼板厚みに関係なくせん断密着強さがほぼ一定
であることを示している。従来法の場合上記傾向
が現われるのは、前述のはく離力に起因するもの
で鋼板厚みが薄くなると大きな折れ曲りが生じ、
これに伴なつてはく離力も大きくなり、試験値が
低下するものと考えられる。なお第5図に示され
る従来法の大きなバラツキもこのはく離力の不安
定さによるものである。
第1図〜第3図は本発明の一実施例を示すもの
で、第1図は試験装置の側面一部断面図、第2図
は試験片の斜視図、第3図は段差部の拡大断面図
である。第4図は試験片に加わる面圧力とせん断
密着強さとの関係を示す線図、第5図、第6図は
実験結果を示す線図、第7図は従来の試験片の斜
視図である。 図中10は試験片、11は固定台座、12,1
5は段差、13は油圧シリンダ、14は引抜きバ
ー、16は上方固定支持部、17は引抜き機構、
18は測定器、19は溝である。
で、第1図は試験装置の側面一部断面図、第2図
は試験片の斜視図、第3図は段差部の拡大断面図
である。第4図は試験片に加わる面圧力とせん断
密着強さとの関係を示す線図、第5図、第6図は
実験結果を示す線図、第7図は従来の試験片の斜
視図である。 図中10は試験片、11は固定台座、12,1
5は段差、13は油圧シリンダ、14は引抜きバ
ー、16は上方固定支持部、17は引抜き機構、
18は測定器、19は溝である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 3層またはそれ以上の多層構成の積層板の接
着部のせん断密着強さを求める試験装置を、 上面に段差を形成した、矩形の試験片を載置す
るための固定台座と、 該固定台座の上部に上記試験片を挟んで位置
し、下面に該固定台座の段差と反対方向に段差を
形成した、水平方向に移動可能な引抜きバーと、 上記試験片の上下面に面と垂直方向に所定の荷
重を加える手段と、 上記引抜きバーの上方への移動を規制するとと
もに、該引抜きバーを水平方向に移動せしめるた
めの手段と、 上記引抜きバーの移動量と引抜き荷重とを測定
する測定器と、 より構成したことを特徴とするせん断密着強さの
試験装置。 2 上記試験装置の固定台座及び引抜きバーに形
成した段差の直立部は、内側に5〜10度傾斜させ
るとともに、段差の隅に溝を形成したことを特徴
とする特許請求の範囲第1項に記載のせん断密着
強さの試験装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4021686A JPS62198732A (ja) | 1986-02-27 | 1986-02-27 | せん断密着強さの試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4021686A JPS62198732A (ja) | 1986-02-27 | 1986-02-27 | せん断密着強さの試験装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62198732A JPS62198732A (ja) | 1987-09-02 |
| JPH0363013B2 true JPH0363013B2 (ja) | 1991-09-27 |
Family
ID=12574580
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4021686A Granted JPS62198732A (ja) | 1986-02-27 | 1986-02-27 | せん断密着強さの試験装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62198732A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110864979A (zh) * | 2019-11-25 | 2020-03-06 | 深圳市卓宝科技股份有限公司 | 一种防水卷材高温抗剪切能力的检测方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3038449A1 (de) * | 1980-10-11 | 1982-06-16 | Hoechst Ag, 6000 Frankfurt | Verfahren und pruefkoerper zur bestimmung der glashaftung von glasverbund-zwischenschichten im zugscherversuch |
| JPS60191955U (ja) * | 1984-05-31 | 1985-12-19 | 日本鋼管株式会社 | 剪断密着力測定用試験片の作製用治具 |
-
1986
- 1986-02-27 JP JP4021686A patent/JPS62198732A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62198732A (ja) | 1987-09-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |