JPH0363673B2 - - Google Patents

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JPH0363673B2
JPH0363673B2 JP59003284A JP328484A JPH0363673B2 JP H0363673 B2 JPH0363673 B2 JP H0363673B2 JP 59003284 A JP59003284 A JP 59003284A JP 328484 A JP328484 A JP 328484A JP H0363673 B2 JPH0363673 B2 JP H0363673B2
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Japan
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voltage
signal
output
capacitor
ignition
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Norihito Tokura
Hisashi Kawai
Michasu Moritsugu
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Nippon Soken Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明はイグニツシヨンスパーク方式を用いた
内燃機関の点火装置に関する。この装置は主に自
動車用内燃機関の点火に用いられる。
(従来技術) 内燃機関に用いられる従来の点火装置は高速時
に点火エネルギーが減少する上に、1回しかスパ
ークがないため、吹き消えに弱い。特にCDI方式
では始動時や低速時に火炎が成長しないので失火
しやすいという問題がある。
(発明の目的) 本発明の目的は、極めて短い周期で複数のスパ
ークを適当な期間中連続して発生させるという構
想に基づき、高速時に点火エネルギーが不足しな
いよう確保し、かつ低速時に火炎不成長または失
火が生じないよう火炎持続時間を確保し、それに
より着火性能の向上を図るとともに、スイツチン
グ素子の誤作動により点火装置が作動不良になつ
ても、これを自動的に正常に復帰させて確実で信
頼性の高い点火装置を提供することにある。
(発明の構成) 本発明においては、直流電圧を発生する直流電
源と、1次コイルと2次コイルとを有し該1次コ
イルが中点タツプにより2つの部分に分割される
点火コイルと、該2次コイルに接続される点火プ
ラグと、該1次コイルの中点タツプに接続される
コンデンサと、該1次コイルの第1の部分、該コ
ンデンサ、および該直流電源とともに閉回路を構
成する第1のスイツチング素子と、該1次コイル
の第2の部分、および該コンデンサとともに閉回
路を構成する第2のスイツチング素子と、点火指
示信号に従つて動作し該第1のスイツチング素
子、および該第2のスイツチング素子が所定のタ
イミングで交互に導通するように通電信号を発生
する信号発生回路と、該第1、第2のスイツチン
グ素子が同時に導通して直流電源の出力電圧が所
定値以下の異常電圧になつた場合、これを検出し
て一時的に直流電源の動作を停止させるための所
定時間幅の信号を発生する電圧異常検出回路とを
具備した内燃機関の点火装置が提供される。
(実施例) 本発明の一実施例としての内燃機関の点火装置
が第1図に示される。
直流電源1は例えばバツテリを用いた電源であ
り、エンジンキースイツチ2を介してDC−DCコ
ンバータ3に直流電圧を供給する。エンジンキー
スイツチ2は運転時には閉成し、停止時には開閉
するスイツチである。また、DC−DCコンバータ
3は直流電源1の直流電圧例えば12Vを約200V
の直流電圧に変換するコンバータであり、トラン
ジスタを自励発振させてトランスで昇圧した後、
整流して直流高電圧を供給するものである。第1
図装置におけるDC−DCコンバータ3の詳細が第
2図に示される。
この第2図において、1次コイル311、2次
コイル312、3次コイル313を有し、該1次
コイル311と2次コイル312との巻数比が約
20に設定されているトランス310の該1次コイ
ル311に、直流電源1から端子302を経て供
給される電流をダーリントン接続されたトランジ
スタ322,323によりスイツチングして通電
する。前記巻数比により約200Vに昇圧された電
圧が2次コイル312に発生し、ダイオード32
9にて整流されて端子304に出力される。コン
デンサ328は2次コイル312とともに決定さ
れる共振周波数にてDC−DCコンバータ3をスイ
ツチングするための素子である。3次コイル31
3はトランジスタ323のベースに正帰還をかけ
て発振させるためのものである。抵抗325,3
26、コンデンサ327はトランジスタ323の
ベースのバイアス電圧を安定化するためのもので
あり、抵抗324はトランジスタ322の入力抵
抗である。端子305はこの端子305に加わる
電圧に応じてDC−DCコンバータ3の作動を制御
するものであり、後述の異常電圧検出回路8の出
力信号に応じて端子305に加わる電圧はオン,
オフされる。
第1図において、コンデンサ4はDC−DCコン
バータ3の出力電圧を平滑化して蓄え、過渡的な
大電流を供給するためのものである。
点火時期検出装置5はシグナルロータ51、ピ
ツクアツプ53を備える。シグナルスータ51は
磁性材料よりなる点火時期検出用のものであり、
気筒数に対応する数の突起部52を有し、エンジ
ン回転数の1/2の回転数で同期して回転する図示
しないデイストリビユータ・シヤフトに取り付け
られている。ピツクアツプ53は点火時期検出用
のものであり、磁性材料からなる鉄心531のま
わりに巻装されたコイル533と永久磁石532
とから構成され、シグナルロータ51の突起部5
2がピツクアツプ53の磁心531と対向したと
きに閉磁路が形成されるように配置される。
シグナルロータ51とピツクアツプ53の位相
関係は、図示しないがエンジン回転数、負荷に応
じて適当に変化するようになつており、最適な点
火時期が得られるようになつている。
整形回路6はピツクアツプ53の出力信号を波
形整形し、点火時期に対応した「1」レベル(以
下、単に「1」と記す)の信号を出力する回路で
ある。第1図装置における整形回路6の詳細が第
3図に示される。この第3図において、抵抗61
1,612、コンデンサ613で設定されたバイ
アス電圧Vbが端子601を介してピツクアツプ
53のコイル533の一端に印加される。このバ
イアス電圧Vbはさらにコンパレータ614の反
転入力端子に基準電圧として印加される。コンパ
レータ614の非反転入力端子は端子602を介
してコイル533の他端に接続されており、コイ
ル533の起電力の正負に応じてコンパレータ6
14の出力には「1」、または「0」レベル(以
下、単に「0」と配す)の信号が発生する。
コンパレータ614の出力から非反転入力端子
に抵抗615を介して正帰還がかけられており、
この正帰還回路はヒステリシスをもつシユミツト
トリガの機能を有するためノイズに対して誤動作
を防止する効果がある。コンパレータ614の出
力はインバータ616で反転されて端子603を
介して点火時期信号として出力される。
第1図において、トリガ信号発生回路7は整形
回路6からの点火時期信号から、所定の期間だけ
短周期で繰り返す互いに180゜位相の異なる2つの
トリガ信号S(A),S(B)を作る。第1図装置におけ
るトリガ信号発生回路7の詳細が第4図に示され
る。この第4図において、端子701を介してワ
ンシヨツトマルチ711に整形回路6からの点火
時期信号が導かれる。ワンシヨツトマルチ711
はこの点火時期信号の立ち上がりでトリガされ、
コンデンサ712、抵抗713で定まる一定時間
(例えば2msec)にわたり「1」の信号を出力端
子Qに発生する。
ノアゲート714,715はセツトリセツト、
フリツプフロツプとなるように互いに接続されて
おり、ワツシヨツトマルチ711の出力が「1」
になるとノアゲート714の出力は「0」、ノア
ゲート715の出力は「1」となる。
バイナリプリセツタブル・アツプダウンカウン
タ717は4ビツトのカウンタ回路であり、その
リセツト端子にノアゲート714の出力が導かれ
ており、ノアゲート714の出力が「0」となる
とカウントを開始し、「1」になるとリセツトさ
れる。なお、このカウンタ717はダウンカウン
トモードにセツトされており、プリセツト機能は
使用していない。
クロツク発生回路716は例えば約80KHzの周
波数のクロツク信号を連続して発生する回路であ
り、該クロツク信号はカウンタ717のクロツク
入力端子に導かれる。ノアゲート718は一方の
入力端子がワンシヨツトマルチ711の出力端子
に接続され、他方の入力端子がカウンタ717の
16分の1分周出力であるQD出力端子に接続され
る。そして両出力端子のレベルが「0」となつた
とき、ノアゲート718の出力は「1」となる。
この出力はノアゲート715に導かれており、ノ
アゲート714,715で構成されるフリツプフ
ロツプを反転させる。
カウンタ717のQD出力は、さらにそれぞれ
インバータバツフア719,720を介してワン
シヨツトマルチ721,728に導かれる。ワン
シヨツトマルチ721はインバータバツフア71
9の出力の立ち下がりでトリガされ、コンデンサ
722、抵抗723で定まる一定時間(例えば
5μsec)にわたり「0」の信号を出力端子に発
生する。この信号は抵抗724,725を介して
トランジスタ726のベースに導かれ。ワンシヨ
ツトマルチ721の端子が「0」のとき、トラ
ンジスタ726はオンとなり、そのコレクタすな
わち端子702に「1」のトリガ信号S(A)を発生
する。
ワンシヨツトマルチ728はインバータバツフ
ア720の出力の立ち上がりでトリガされ、コン
デンサ729、抵抗730で定まる一定時間(例
えば5μsec)にわたり「0」の信号を出力端子Q
に発生する。この信号は抵抗731,732を介
してトランジスタ733のベースに導かれる。ワ
ンシヨツトマルチ728の端子が「0」のと
き、トランジスタ733はオンとなり、そのコレ
クタすなわち端子703に「1」のトリガ信号S
(B)を出力する。
第1図において、サイリスタ13はそのアノー
ドがコンデンサ4の正極端子に接続され、そのカ
ソードが点火コイル16の1次コイル161の一
端に接続される。このサイリスタ13のゲートに
はトリガ信号発生回路7からトリガ信号S(A)が絶
縁用のパルストランス14を介し、さらにダイオ
ード131、抵抗132、コンデンサ133、抵
抗134からなるノイズ防止回路を経て供給され
る。共振用コンデンサ15は点火コイル16の1
次コイル161,162の中点タツプに接続され
る。このサイリスタ13によつてコンデンサ4、
サイリスタ13、1次コイル161、共振用コン
デンサ15からなる1つの閉回路が形成される。
サイリスタ20はそのアノードが1次コイル1
62の一端に接続され、そのカソードが共振用コ
ンデンサ15の一端(GND)に接続される。サ
イリスタ20のゲートにはトリガ信号発生回路7
からトリガ信号S(B)がパルストランス21を介
し、さらにダイオード201、抵抗202,20
4、コンデンサ203からなるノイズ防止回路を
経て供給される。このサイリスタ20によつて1
次コイル162、サイリスタ20、共振用コンデ
ンサ15からなる他の1つの閉回路が形成され
る。
点火コイル16は1次コイル161,162、
2次コイル163、コア164からなる。1次コ
イル161,162と2次コイル163との巻数
比は100〜200程度に設定され、1次コイル16
1,162は同一方向に巻いてある。1次コイル
161,162、2次コイル163はコア164
を介して磁気的に結合しており、1次コイル16
1,162に発生する電圧を昇圧して2次コイル
163から出力する。2次コイル163はその一
端が接地(GND)され、その他端が高電圧を各
気筒に分配するデイストリビユータ22の中心電
極に接続される。
デイストリビユータ22は周知の構成によるも
のであり、エンジン回転数の2分の1の回転数で
同期して回転するシヤフトと一体に回転する分配
用ロータ23により所定の気筒に配設された点火
プラグ241,242,243,244にハイテ
ンシヨンコード251,252,253,254
を通して高電圧を分配する。
異常電圧検出回路8は、コンデンサ4の電圧が
一定値以下になつた時に、一時的にDC−DCコン
バータ3の作動を停止するためのものである。第
1図装置における異常電圧検出回路8の詳細が第
5図に示される。この第5図において、端子80
1を介してコンデンサ4の電圧が導かれ、抵抗8
11と812で分圧された後コンパレータ815
の非反転入力端子に入力される。抵抗813,8
14で設定された電圧Vcが基準電圧としてコン
パレータ815の反転入力端子に入力されてお
り、コンデンサ4の電圧が一定の比較電圧Vd以
下になつた時にコンパレータ815の出力は
「1」、Vd以上になつた時は「0」になる。ただ
し、この比較電圧Vdは電圧Vと抵抗811,8
12,813,814で決まる。
コンパレータ815の出力はアンドゲート81
6を経てワンシヨツトマルチ817に導かれ、ア
ンドゲート816の出力が「0」から「1」にな
るとコンデンサ818、抵抗819で定まる一定
時間(例えば4msec)にわたり「1」の信号を出
力端子Qに出力する。この信号は抵抗823,8
24を介してトランジスタ825のベースに導か
れる。ワンシヨツトマルチ817のQ端子が
「1」のときトランジスタ825はオンとなり、
そのコレクタすなわち端子802の電圧がゼロと
なり、この電圧が第2図の端子305に導かれて
DC−DCコンバータ3の作動を停止させる。
ワンシヨツトマルチ817のQ端子の出力はワ
ンシヨツトマルチ820に導かれ、コンデンサ8
21、抵抗822で定まる一定時間(例えば
10msec)にわたり「0」の信号を出力端子に
出力する。この信号はアンドゲート816に導か
れ、前記一定時間(例えば10msec)の期間だけ
アンドゲート816の出力を「0」とすること
で、ワンシヨツトマルチ817の再トリガを一定
時間防止する。
なお、この第1図装置における各半導体装置と
しては下記のものを使用した。
ワンシヨツトマルチ711 ……東芝製TC4528BP ノアゲート714,715,718
……東芝製TC4001BP アツプダウンカウンタ717
……東芝製TC4516BP インバータ719,720 ……東芝製TC4049BP ワンシヨツトマルチ721,728,817,8
20 ……TI社74LS221 アンドゲート816 ……東芝製TC4081BP 次に第1図装置の動作について説明する。第6
図は第1図装置の各部信号波形図であり、それぞ
れ1はコイル53の出力電圧、2はピツクアツプ
53の出力電圧、3は整形回路6の出力である点
火時期信号、4はワンシヨツトマルチ711出力
である点火時期期間信号、5はノアゲート714
の出力信号、6はカウンタ717のQD出力信号、
7はインバータバツフア719,720の出力信
号、8はトリガ信号S(A)、9はトリガ信号S(B)の
波形をあらわす。
まず、エンジンキースイツチ2をオンにする
と、DC−DCコンバータ3に直流電源1から
+12Vの直流電圧が供給されてここで+200Vに昇
圧され、この200Vの直流電圧はコンデンサ4に
常時蓄えられる。
エンジンの回転に応じてシグナルロータ51が
回転し、ピツクアツプ53のコイル533に第6
図1に示す波形をした起電力が発生する。この起
電力の正から負に切り替わる点が点火時期であ
る。コイル533は整形回路6によつてバイアス
電圧Vbでバイアスされているため、ピツクアツ
プ53の出力電圧は第6図2に示すようにコイル
533の発生電位がバイアス電圧Vbだけもち上
がつた値となる。この信号は整形回路6で整形さ
れ、第6図3に示す点火時期で「1」に立ち上が
る信号となる。
整形回路6の出力信号はトリガ信号発生回路7
に入力され、その立ち上がり部分でワンシヨツト
マルチ711をトリガし、第6図4に示すパルス
幅約2msecのパルス状の点火期間信号を発生させ
る。このパルス幅を点火期間とする。点火期間信
号はノアゲート714に入り、ノアゲート71
4,715で構成されるフリツプフロツプを反転
させる。これにより第6図5に示すようにノアゲ
ート714の出力は「0」となる。
ノアゲート714の出力はカウンタ717のリ
セツト端子に導かれ、この出力が「0」のときカ
ウンタ717はリセツトが解除される。このリセ
ツト解除によりカウンタ717はクロツク発生回
路716から約80KHzのクロツク周波数でカウン
トを開始する。ここでカウンタ717は4ビツト
のバイナリカウンタであり、ダウンカウントモー
ドにセツトしてあるから、最初のクロツク信号に
立ち上がりでカウンタ717の内容は0から15へ
変化する。すなわちカウンタ717のQD出力は
「0」から「1」となる。以降、クロツク信号が
到来するたびにダウンカウントを繰り返し、0,
15,14,…,2,1,0,15,…と周期的に内容
が変化していく。このとき16分の1分周出力であ
るQD出力は、カウンタ717の内容が8〜15の
とき「1」となるため、クロツク周波数の16分の
1の周波数である第6図6に示すデユーテイ比50
%の方形波を発生する。第6図6におけるパルス
1個の幅は100μsec、パルスとパルスの間隔は
100μsecである。
点火時期信号が立ち上がつてから約2msec後、
ノアゲート714の入力は「0」となる。このと
きすぐにカウンタ717にリセツトをかけてしま
うと、その直前のQD出力の「1」の時間幅が短
くなつてしまい、後述のサイリスタの転流がうま
く行われなくなる。この対策としてワンシヨツト
マルチ711の出力とカウンタ717の出力とを
ノアゲート718の入力に導くことにより、QD
出力が「0」のときにのみノアゲート718の出
力が「1」となつてノアゲート714,715か
らなるフリツプフロツプを反転させ、それにより
ノアゲート714の出力を「1」にしてカウンタ
717にリセツトをかけるようにしている。
以上の説明のように、点火時期信号からクロツ
ク信号1周期(12.5μsec)以内の遅れでQD出力に
クロツク周波数の16分の1(5KHz)の方形波が少
なくとも点火期間中、整数個発生する。この信号
はインバータバツフア719,720で反転され
て第6図7に示す信号となる。
ワンシヨツトワルチ721はインバータバツフ
ア719の立ち下がりでトリガされ、約5μsecの
パルスを発生し、トランジスタ726をオンして
第6図8に示すトリガ信号S(A)を端子702へ出
力する。またワツシヨツトマルチ728はインバ
ータバツフア720の出力の立ち上がりにてトリ
ガされ、約5μsecのパルスを発生し、トランジス
タ733をオンにして第6図9に示すトリガ信号
S(B)を端子703へ出力する。すなわちトリガ信
号S(A)とS(B)は位相が相互に180゜異なる、周期
200μsec、パルス幅5μsecの信号である。
次に高圧発生部の動作を説明する。第7図は本
実施例における各部の信号を第6図よりも時間的
に拡大して示した波形図である。第7図におい
て、それぞれ1はトリガ信号S(A)、2はトリガ信
号S(B)、3はコンデンサ15の端子電圧、4はサ
イリスタ13のカソード電圧、5はサイリスタ1
3の通電電流、6はサイリスタ20のアノード電
圧、7はサイリスタ20の通電電流の波形をあら
わす。
第7図1に示すトリガ信号S(A)はパルストラン
ス14、ノイズ防止回路を介してサイリスタ13
をトリガする。同様に第7図2に示すトリガ信号
S(B)はパルストランス21、ノイズ防止回路を介
しサイリスタ20をトリガする。
まず、サイリスタ13がトリガされてオンとな
ると、コンデンサ4、サイリスタ13、1次コイ
ル161、コンデンサ15からなる閉回路に電流
が流れる。このとき、コンデンサ4の容量はコン
デンサ15の容量に比べて充分に大きいので、コ
ンデンサ4を一定電圧(200V)の電源と考える
ことができる。また、1次コイル161の抵抗と
サイリスタ13の抵抗とからなる回路の抵抗分は
充分に小さいため、この第1の閉回路はコンデン
サ15の容量C(例えば2μF)と1次コイルのイ
ンダクタンスL(例えば50μH)とで決まる条件で
共振する。
共振時の電流は第1図におけるコンデンサ4の
正極端子、サイリスタ13、1次コイル161、
コンデンサ15、コンデンサ4の接地極端子の方
向に流れ、第7図5に示す正弦半波状の波形とな
る。そのピーク電流値は約150A、通電時間は約
20μsecである。この通電によりコンデンサ15に
加わる電圧は、第7図3に示すように約600Vま
で増加する。サイリスタ13はi>0の時のみオ
ン状態を持続するが、第7図5に示すようにi≦
0となると転流してオフ状態となる。このように
第1図装置においては、1次コイル,コンデン
サ,スイツチグ素子、および直流電源を含む回路
に共振による振動電流が流れるため、サイリスタ
13は自動的に転流するので、特別に転流回路を
付加する必要がなくなる。
サイリスタ13がオフした時、コンデンサ15
に蓄積されている電圧は約600Vであり、直流電
源電圧200Vの約3倍であるが、この原因は前記
共振現象に基づく増幅作用によるものである。
次にサイリスタ20がトリガされた場合につい
て説明する。このサイリスタ20がオンになる
と、コンデンサ15、1次コイル162、サイリ
スタ20からなる閉回路が形成され、コンデンサ
15に蓄えられた電荷はコンデンサ15の上側端
子、1次コイル162、サイリスタ20、コンデ
ンサ15の下側端子の方向に流れ、第7図7に示
す正弦半波状の波形となる。サイリスタ20は前
記サイリスタ13の時と同様に、ピーク電流値は
約150A、通電時間は約20μsecである。この通電
によりコンデンサ15に加わる電圧は、第7図3
に示すように約600Vから約−400Vまで減少す
る。第7図7に示すサイリスタ20の通電電流波
形がゼロになると、前記サイリスタ13の時と同
様にサイリスタ20は自然転流するので、特別な
転流回路は不要である。
この後、連続してサイリスタ13とサイリスタ
20とを交互にトリガすることで1次コイル16
1,162に交互に電流が流れる。
ここまでの説明では、点火コイル16の2次コ
イル163については述べていないので、次にこ
れについて説明する。
1次コイル161,162と2次コイル163
とは巻数比が約150に設定してあるので、1次コ
イルの印加電圧の約150倍の電圧が2次コイルに
発生する。
1次コイル161,162に印加する電圧は約
600Vであるから、前記巻数比約150より600(V)
×150=90(KV)の高電圧が2次コイル163に
発生する計算になるが、実際には点火コイル16
の損失や、点火プラグ241〜244の静電容
量、デイストリビユータ22の浮遊容量当により
約40KVが発生し、放電による点火を行なうに充
分な電圧となる。
2次コイル163の発生電圧はデイストリビユ
ータ22で所定の気筒に分配され、ハイテンシヨ
ンコード251,252,253,254を介し
て点火プラグ241,242,243,244へ
供給され、点火プラグの接地電極へ放電されて点
火が行なわれる。
放電によりいつたん放電路が形成されると、付
近の空気がイオン化されてアーク放電となり、そ
の放電維持電圧(約500V〜1KV)以下になるま
で誘電放電を持続する。この持続時間は通常の点
火装置のそれ(約2msec)と比べると短いが、こ
の誘導放電が終わればすぐに次のサイクルが開始
するため、放電ギヤツプ間に残存されているイオ
ンにより容易に再放電が起き、放電はほとんど途
切れることなく持続される。この持続時間はトリ
ガ信号発生回路7において電気的に設定した点火
期間によつて決めることができるため、完全な着
火を行なえるような充分に長い時間に設定するこ
とは容易である。
また、一方のサイリスタがオンとなつている時
間の約半分は他方のサイリスタは逆阻止状態にな
るので、トリガ信号S(A),S(B)の繰り返し周期を
短くすることができる。
次に電圧異常検出回路8の動作を説明する。第
8図は本実施例における各部の信号を第6図より
も時間的に縮小して示した波形図である。第8図
において、それぞれ1はワンシヨツトマルチ71
1の出力である点火期間信号、2はコンデンサ4
の両端電圧、3は第5図に示すコンパレータ81
5の出力信号、4はワンシヨツトマルチ817の
Q出力信号、5はワンシヨツトマルチ820は
出力信号の波形を表わす。
第8図において時刻t1以前には、第6図、第7
図を用いて前述したことと同じく正常に作動して
いる場合を示している。すなわち、第8図1に示
す約2msecの点火期間中は第1図装置の各サイリ
スタ13,20が交互に通電して点火プラグを複
数回放電し、このためコンデンサ4の蓄積電荷は
消費されて第8図2に示すように200Vからある
電圧まで低下する。そして点火期間が終了すれば
DC−DCコンバータ3の電流供給により再び
200Vに充電され、次の点火期間に備える。
ところで、ノイズ混入等の何らかの原因により
両サイリスタ13,20が同時にオン状態になつ
た場合、コンデンサ4の電荷はサイリスタ13、
1次コイル161,162、サイリスタ20、コ
ンデンサ4からなる閉回路に流れる。この結果、
第8図において時刻t1にサイリスタ13,20が
共に同時にオン状態になると、第8図2に示すコ
ンデンサ4の両端電圧は瞬時に数Vに異常低下す
る。ここで、第5図図示のコンパレータ815は
この異常低下を検出するため、非反転入力端子に
基準電圧Vcを印加し、この基準電圧Vcと抵抗8
11,812で決まる比較電圧Vdを該異常低下
時の電圧よりも高く設定してある。従つて、第8
図3に示すコンパレータ815の出力は時刻t1
「0」から「1」に変化する。この「1」出力は
アンドゲート816を経由してワンシヨツトマル
チ817に導かれる。ワンシヨツトマルチ817
はこの「0」から「1」への立ち上がり部分でト
リガされ、第8図4に示すパルス幅約4msecのパ
ルス信号を発生する。このパルス信号がトランジ
スタ825をオンにして端子802,305を介
してDC−DCコンバータ3のトランジスタ323
のベース電圧をゼロにしてDC−DCコンバータ3
の作動を停止する信号を端子802に出力する。
従つて、第8図4に示す時刻t1からt2までの約
4msecの期間だけDC−DCコンバータ3の作動が
停止する。この停止期間の間にコンデンサ4の電
荷はほとんど無くなり、その両端電圧がゼロにな
るので、両サイリスタ13,20の通電電流がゼ
ロとなつて、両サイリスタ13,20は共に自然
転流して阻止状態になる。
第8図4に示すワンシヨツトマルチ817の出
力は時刻t2に「0」から「1」に変化するので、
トランジスタ825はオフになり、トランジスタ
323のベース電圧を正常に復帰させてDC−DC
コンバータ3の作動を再開する。
第8図2に示すコンデンサ4の両端電圧は、時
刻t2のDC−DCコンバータ3の再作動により電圧
が上昇し、時刻t3には比較電圧Vd以上になり正
常状態に復帰する。また、時刻t3には第8図3に
示すコンパレータ815の出力が「1」から
「0」に変化し、コンデンサ4の両端電圧の異常
低下は検出されなくなる。
第8図5に示すワンシヨツトマルチ20の出
力信号は、第8図4に示すワンシヨツトマルチ8
17のQ出力の時刻t1における立ち上がり部分で
トリガされ、第8図5に示すパルス幅約10msec
の負論理のパルス信号を発生し、アンドゲート8
16の一方の入力端子に導く。このパルス信号の
期間、つまり時刻t1の直後から時刻t4の間はアン
ドゲート816の出力は「0」の状態が続く。従
つて、第8図4に示すワンシヨツトマルチ817
のQ出力のパルスが時刻t2以降「0」となつて
も、時刻t4まではワンシヨツトマルチ817は再
トリガしないようにできる。そして、コンデンサ
4の両端電圧が比較電圧Vdよりも充分高い電圧
になつた時刻t4には、第8図5に示すワンシヨツ
トマルチ820の出力は「0」から「1」に変
化し正常状態に復帰する。そして時刻t4以降は時
刻t1以前と全く同様に、第1図装置の正常な作動
を継続する。このように第1図の電圧異常検出回
路8の作動により、誤動作が生じて両サイリスタ
13,20が共に同時にオン状態になつても、短
時間の間に自動的に正常に復帰できる。
以上述べたように第1図装置は自動車用内燃機
関の点火制御において、極めて短い周期で複数の
スパークを適当な時間にわたり連続して発生させ
ることができるので、内燃機関の着火性能の向上
を図れる。
また、この第1図装置においては、誤動作によ
り両サイリスタ13,20が共に同時にオン状態
になつても、短時間の間に自動的に正常状態に復
帰できるため信頼性が極めて高くなり、エンスト
当の問題が無く、非常に実用性が高く、確実な動
作が得られる。
本発明の実施にあたつては、前述の実施例の他
に種々の変形形態が可能である。例えば、前述の
実施例では異常電圧検出回路8の検出部にコンパ
レータ815、抵抗811,812,813,8
14を用いて構成したが、これらを用いる代りに
第9図に示す如く、ツエナーダイオード830と
フオトカプラ832を用いて構成することができ
る。
この第9図に示す異常電圧検出回路8′は第5
図に示す異常電圧検出回路8のコンパレータ81
5、抵抗811,812,813,814の代り
に、ツエナーダイオード830、抵抗831、フ
オトカプラ832(例えば東芝製TLP552)、で
構成したものであり、その他の構成は第5図に示
すものと全く同じである。
この異常電圧検出回路8′の動作は、端子80
1に印加されるコンデンサ4の両端電圧が比較電
圧Vd以下になつたとき、フオトカプラ832の
発光素子832aがオフし、その受光素子832
bの出力が「1」となり、異常電圧の発生を検出
してアンドゲート816の一方の端子に出力す
る。一方、コンデンサ4の両端電圧が比較電圧
Vd以上になつたとき、フオトカプラ832の発
光素子832aがオンし、その受光素子832b
の出力が「0」となり、正常状態の信号「0」を
アンドゲート816の一方の端子に出力する。こ
こで、ツエナーダイオード830のツエナー電圧
Vzは前記比較電圧Vdよりも数V低く設定してあ
り、端子801に比較電圧Vd以上の電圧が印加
されたときフオトカプラ832の発光素子がオン
するようにしてある。ここで、抵抗831は電流
制限用であり、大電流によるフオトカプラ832
の発光素子832aおよびツエナーダイオード8
30の破壊を防止する。
第9図に示す異常電圧検出回路8′の回路構成
とすることにより、第5図に示すものに対し構成
が簡単にでき、しかもDC−DCコンバータ3の出
力部分と異常電圧検出回路8′の論理回路部分を
電気的に分離することが可能となり、接地線を経
由して論理回路部にノイズが混入することを防止
できる。
さらに、他の実施例として、第1図装置におけ
るサイリスタ20のゲート回路を構成するパルス
トランジスタ21、ダイオード201、抵抗20
2の代わりに第10図に示す如く抵抗205で置
き換えることにより、回路が簡略化できコストダ
ウンが可能になる。その動作は第4図に示すトラ
ンジスタ733のコレクタからの出力電流を、端
子703を介して抵抗205で電流制限をしてサ
イリスタ20のゲートに流す。
(発明の効果) 以上述べたように本発明によれば、内燃機関の
点火に際して、極めて短い周期で繰り返し複数の
放電が可能で、着火性の向上による未燃ガスの減
少、低速回転時には燃焼の安定性向上により回転
ムラの減少、アイドル回転数の低下による燃費向
上、中高速回転時においては着火性の向上による
リーンバーン化が可能となり、これらの結果大幅
に燃費向上がはかれるという優れた効果がある。
さらに、サイリスタの誤動作が生じて通電状態の
ままになつても、短時間の間に自動的に復帰する
ことができ、エンスト等の問題が無く、極めて信
頼性が高い点火装置を提供することができるとう
い優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例としての内燃機関の
点火装置を示す電気回路図、第2図は第1図装置
におけるDC−DCコンバータの詳細電気回路図、
第3図は第1図装置における整形回路の詳細電気
回路図、第4図は第1図装置におけるトリガ信号
発生回路の詳細電気回路図、第5図は第1図装置
における異常電圧検出回路の詳細電気回路図、第
6図は第1図装置における各部信号波形図、第7
図は第1図装置における各部信号波形を第6図よ
りも時間的に拡大した波形図、第8図は第1図装
置における各部信号波形を第6図よりも時間的に
縮小した波形図、第9図は本発明装置の他の実施
例を示す異常電圧検出回路の要部詳細電気回路
図、第10図は本発明装置の他の実施例を示すサ
イリスタ20のゲート回路の要部電気回路図であ
る。 1,3,4……直流電源を構成するバツテリ,
DC−DCコンバータ,コンデンサ、5……点火時
期検出装置、7……トリガ信号発生回路、8……
異常電圧検出回路、13,20……第1,第2の
スイツチング素子をなすサイリスタ、15……共
振用コンデンサ、16……点火コイル、161,
162……1次コイル、163……2次コイル、
241〜244……点火プラグ、830……定電
圧素子をなすツエナーダイオード、832……フ
オトカプラ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 直流電圧を発生する直流電源と、 1次コイルと2次コイルとを有し、少なくとも
    該1次コイルが中点タツプにより2つの部分に分
    割される点火コイルと、 前記2次コイルに接続される点火プラグと、 前記1次コイルの中点タツプに接続されるコン
    デンサと、 前記1次コイルの第1の部分、前記コンデンサ
    および前記直流電源とともに閉回路を構成する第
    1のスイツチング素子と、 前記1次コイルの第2の部分、および前記コン
    デンサとともに閉回路を構成する第2のスイツチ
    ング素子と、 点火指示信号に従つて動作し前記第1のスイツ
    チング素子、及び前記第2のスイツチング素子が
    所定のタイミングで交互に導通するように通電信
    号を発生する信号発生回路と、 前記第1、第2のスイツチング素子が同時に導
    通して前記直流電源の出力電圧が所定値以下の異
    常電圧になつた場合、これを検出して一時的にこ
    の直流電源の動作を停止させるための所定時間幅
    の信号を発生する電圧異常検出回路とを具備した
    内燃機関の点火装置。 2 前記電圧異常検出回路が、前記直流電源の出
    力側に接続された定電圧素子とフオトカプラ素子
    を含む回路構成である特許請求の範囲第1項に記
    載の点火装置。 3 前記第1及び第2のスイツチング素子がそれ
    ぞれサイリスタであり、前記信号発生回路は該各
    サイリスタのゲートをトランジスタで直接駆動す
    る回路構成である特許請求の範囲第1項に記載の
    点火装置。 4 前記直流電源がバツテリの電圧を直流高電圧
    に変換するDC−DCコンバータを含んでなる特許
    請求の範囲第1項〜第3項のうちいずれか1つに
    記載の点火装置。
JP328484A 1983-07-15 1984-01-10 内燃機関の点火装置 Granted JPS60147570A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5770956A (en) * 1980-10-22 1982-05-01 Nissan Motor Co Ltd Plasma ignition device for internal combustion engine
JPS57196268U (ja) * 1981-06-09 1982-12-13
JPS60132075A (ja) * 1983-12-21 1985-07-13 Nippon Soken Inc 内燃機関用点火装置

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