JPH0364569A - 繊維の染色用具 - Google Patents

繊維の染色用具

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JPH0364569A
JPH0364569A JP32165887A JP32165887A JPH0364569A JP H0364569 A JPH0364569 A JP H0364569A JP 32165887 A JP32165887 A JP 32165887A JP 32165887 A JP32165887 A JP 32165887A JP H0364569 A JPH0364569 A JP H0364569A
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dyeing
container
titanium
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JP32165887A
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Masayasu Kojima
小島 正康
Shiro Kitayama
北山 司郎
Yoshiaki Shida
志田 善明
Tsugio Kotani
小谷 次男
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、糸や布などの繊維を染色する際に使用する
渦状容器(染色容器)、糸繰り具、染色液濾過用網かご
等の染色用具に関するものである。
〈従来技術とその問題点〉 一般に、植物、動物、鉱物等から採取した天然及び化学
合成色素で糸や布などの繊維を染色する場合、それらが
本来保有する色彩を如何にして糸や布に再現するかが技
術の要点であり、原料である植物、動物、鉱物等の良し
悪し、染色液の水質や温度、媒染剤の種類等は勿論、染
色用具の種類等も染色状態に重大な影響を与えるもので
ある。
例えば植物染色を例にとれば、染色容器は、原料である
植物の根、茎、木、皮、実或いは葉から色素を抽出する
工程(抽出工程)、得られた染色液に糸或いは布などの
繊維を浸漬する工程(浸漬工程:場合によっては該浸漬
工程の前に繊維を媒染液に浸漬する先媒染工程がとられ
ることもある)、この繊維を媒染液(種々の媒染剤を溶
かして作られる)に浸漬し、繊維に付着した色素を発色
・固着させる工程(媒染工程)等、全工程を通して使用
される重要な染色用具であるが、長好な染色を行うべく
、各工程において次のような要求がなされている。
Tal  抽出工程 抽出工程は、一般に水と共に原料植物を煮沸して色素を
抽出する工程であり(得られる染液はpH3程度の弱酸
性からpH12程度の弱アルカリ性を示す)、この工程
において容器はガスこんろ或いはかまどで直接加熱され
る。そして、この工程では、原料植物に含有される色素
をできるだけ純粋に、かつ本来の鮮やかな色彩のままで
抽出することが要求される。
純粋な色素を効果的に抽出するには「容器内の液温を極
力均一な状態にて所定レベルにまで到達せしめること」
や「原料植物を攪拌して物理的な力を加えること」が必
要であり、そのためには容器内全域に亘って原料植物と
沸騰液の循環が生ずることが望ましく、一方、染色液の
色を原料植物が本来保有するものにするには、色彩に対
して影響を及ぼす金属イオン等が溶は出さない容器材質
を選択する必要がある。
(bl  浸漬工程 浸漬工程は色素の抽出が完了した原料植物の残渣を濾し
た染液を所定温度(常温〜90℃)に調整し、糸或いは
布などの繊維を浸漬・染色する工程(染色、乾燥が繰り
返され、この繰り返しは数千回に及ぶこともある)で、
抽出工程と同様、容器から金属イオン等が溶出しないこ
とが必要である。
(C1媒染工程 媒染工程は、室温で媒染液(酢酸アルミニウム塩化アル
ミニラ11 みょうばん等のアルミニウム媒染材、木灰
9M灰、炭酸カリウム、生石灰等のアルカリ媒染剤、米
酢、梅酢、クエン酸、酢酸。
しゅう酸等の酸媒染剤、木酢酸鉄、塩化第1鉄。
おはぐろ等の鉄媒染剤、錫媒染剤、クロム媒染剤、同媒
染剤等を染糸又は染布重量の0.2〜20%程度溶かし
た水溶液)に糸或いは布などの繊維を浸漬して色素を発
色させ、固着させる工程であるが、容器が媒染液によっ
て腐食されないことが必要である。
このように、繊維を染色するための染色容器は、材質的
には染液(染料)との化学反応が起こらず、かつ媒染剤
に対する耐食性に優れていることが要求される。そして
、これは染色容器に限らず、糸の染色に使用される“糸
繰り具”や染液を濾すための“濾過用網かご”等の如き
染色用具一般に共通するものであった。
そこで、これら染色用具の材質として、従来、ステンレ
ス網、ホーロー引き材或いはアルミニウムが採用されて
いる。
ただ、染色容器を例にとれば、−触手染め染色愛好家の
ための専用容器(鍋)が市販されていないことから、多
くは業務用の大型の厨房器具が流用されているのが現状
である。第1図はこのような染色容器の代表的形状例で
あって、第1図(alは平底円筒状の鍋を、また第1図
(blは蓋状の鍋をそれぞれ示しているが、第1図(a
)のタイプはステンレス鋼板の成形品或いは成形したホ
ーロー用鋼板のホーロー掛は製品に多く見られ、第1図
(blOタイプはアルミニウムの鋳造品に多い。
しかしながら、染色工程で用いられる容器等、染色用具
の材質は染色によって得られる“色彩”に重要な影響を
及ぼすものであり、例え上述のような材質を採用したと
しても、微妙ではあるが狙った“色合”が素直に現出さ
れない場合が多かった。
例えば、ステンレス鋼製の染色用具では、微量ではある
が鉄分の溶出が避けられず、特に茜などの赤系統の染色
原料を用いる場合には、原料に本来含有される純色素の
色合を阻害することなくそのまま顕出することができず
、染着には困るタンニンが鉄により先に固着し、色が鮮
赤色とならずに黒ずむと言う問題点がある上、媒染剤と
してみょうばん、酢酸2米酢、クエン酸、しゅう酸等を
用いると腐食が生し易いとの欠点があった。
また、ホーロー引きのものでは、ホーロー層を構成する
ソーダガラスが酸やアルカリに弱くて侵され易いと言う
問題点がある上、“衝撃”や“ひっかき”にも弱くて、
目に見えないところで地鉄に達する疵ができると鉄分カ
リ容器して色合や染着の進行に悪影響を及ぼすなどの欠
点があった。
更に、アルミニウム製のものも酸やアルカリによって腐
食され易い上、柔らかい材質であるため表面に疵が付き
易く、しかも付着した染料が除去し難くて使用後の水洗
に手間がかかると言う問題点があった。
〈問題点を解消するための手段〉 そこで、本発明者等は、従来の繊維染色用具に指摘され
た上述のような問題を解決し、植物等の染色原料本来の
染め色をそのまま現出することが容易で、耐久性も良く
、かつ取り扱いが簡単な染色用具を提供すべく鋭意研究
を行った結果、「染色液の抽出工程、浸漬工程並びに媒
染工程で使用する染色用具(鍋その他の容器、糸繰り具
、糸繰り棒、濾適用綱かご等)の処理液との接触部がア
ルミニウム、ステンレス鋼或いはホーローのようなもの
で構成されている場合には、該部分からの染色に悪影響
を及ぼすイオンの溶出を完全に抑えることができず、ま
たイオン溶出に伴う染色用具の侵食を如何ともし難いが
、上記“処理液との接触部”をチタン又はチタン合金製
とした場合には、チタンが高剛食性であるため種々の染
色原料及び媒染材に対して極めて優れた化学的安定性を
示すことに加えて、各処理液とチタンとの相性の問題も
影響するものと考えられるが、これを使用した染色によ
って得られる色彩は明度が高くて鮮明であり、所謂“飛
鳥の緋(アスカのアゲ)”と言われる幻の古代色の再現
が初めて可能となる上、用具自体の取り扱いが容易で(
軽量かつ洸浄性が良い)、しかも優れた耐久性を示すこ
とともなる」との知見を得たのである。
この発明は、」二記知見に基づいてなされたものであり
、 「繊維の染色用具において、その少なくとも染色用処理
液との接触部をチタン又はチタン合金で構成した点」 に特徴を有するものである。
ここで、繊維の染色用具とは前述したように抽出工程、
浸漬工程或いは媒染工程等で使用されるところの、処理
液との接触を余儀無くされる器具類を総称したものであ
り、具体的には、第1図に例示したような鍋や釜等の処
理液収容容器、第2図の符号1で例示したような糸繰り
具(引っ掛けた糸2を順次繰り出して釜3等に収容され
た染液中に浸す器具であり、第3図で示すように2木の
棒又は管等の形態をとっても構わない)、第4図の符号
4で例示したような濾過用網かご等を挙げることができ
る。
また、チタン又はチタン合金としては副食型のTi−0
,15Pd合金やTj−0,3Mo−0,8Ni合金は
勿論、Ti−6Af−4V合金に代表される高力型のも
の等何れを採用しても良いが、実用的には工業純度程度
の純チタンを適用するのが適当である。
なお、本発明に係る染色用具は、染色の種類によらず十
分な効果を発揮するが、特に植物染、中でも茜等を原料
とした赤系統の染色を現出する植物染に適用すれば比類
のない優れた効果が得られる。
上記染色用具は、チタン又はチタン合金単体にて構成さ
れるのが好ましいが、経済面を考慮してチタン又はチタ
ン合金と他の金属材料とのクランド材で構成しても良い
。この場合、チタンをクランドする他の金属材は、適度
の耐熱性と水に対する耐食性があればチタンとの密着性
を有している限り格別な制約はない。勿論、処理液と接
触する部分にチタン又はチタン合金層を位置せしめる必
要があることは言うまでもない。ただ、例えば染色容器
をチタンクランド薄板製とする場合には、染料液と接触
する容器内面側がチタンで被覆されていさえすれば良く
、片面チタンクラソド品で十分である。
1 〇− なお、染色容器をチタン又はチタンクラソド薄板で構成
する場合、その板厚は容器の強度及び剛性の面から決定
されるが、20〜30j2クラスの容量のものであれば
1〜2冨璽厚で十分である。
以下、これまでも一部触れてはきたが、本発明に係る染
色用具の作用をまとめて説明する。
〈作用〉 本発明に係る染色用具の特徴の1つは、構成材料として
チタンまたはチタン合金を使用し、その卓越した耐食性
を活用した点にある。即ち、処理液との接触部分にチタ
ン又はチタン合金を使用することにより、抽出工程或い
は浸漬工程における染料液中への“色素に有害な金属そ
の他のイオン”の溶出が極微に抑えられ、植物等の染色
原料が保有する本来の色彩の染料液が抽出・維持できる
こととなる(この作用は、チタン又はチタン合金の卓越
した耐食性によるものと考えられるが、チタンと色素と
の相性も影響しているとも考えられないこともない)。
また、媒染剤による腐食も完全に防止される。
ところで、どの程度のイオン量が許容されるかとの限界
については未だ明らかとはなっていないものの、染色は
イオンの存在に極めて微妙な影響を受けるものである。
そして、原理的には、金属が液中に置かれる場合にはオ
ーダーこそ違えイオンの溶出は必ず起きるものである。
ところが、チタンの場合はこのイオンの溶出が極微に抑
えられる(実質は完全防食に近い)うえ、チタンイオン
の相性と言う点もあって、チタンが染色液に接触しても
色合に変化を与えないことが実験検討の結果明らかにな
ったのである。
また、これは特にチタン又はチタン合金単体の構成とし
た場合に言えることであるが、用具が軽量となる利点も
付加される。即ち、チタン又はチタン合金は単位重量当
りの強度が大きく、そのため従来のステンレス鋼、ホー
ロー引き材、アルミニウム等から成る用具と比較して同
一強度の用具をより軽量に製作することが可能となるか
らである。
更に、チタン又はチタン合金表面に形成される1 2 酸化膜(不働態皮膜)は、アルミニウム等の場合と異な
り非常に緻密である等の理由から染色処理液との馴染み
性が少なく、従って使用後の洗浄が極めて容易である点
も見逃せない特徴の1つである。
〈その他の実施の態様〉 ところで、幾つかの染色用具の中でも、染色作業性や染
めの色合等で最も大きな影響を与えるのは鍋や釜等の染
色容器である。そして、その材質が色合等を左右するこ
とは前述の通りであるが、色ムラの発生や作業性を考慮
した場合には、容器形状もまた無視できない重要な影響
因子となる。
しかし、本発明者等の研究により、第1図+a)或いは
第1図(b)に示したような従来の容器形状では必ずし
も十分に満足できる染色作業結果を得られないことが分
かった。
まず、第1図(a)に示す平底円筒形状の容器には次の
2つの欠点がある。
■ 第1図(blに示した蓋状の容器の如きフランジが
ないため、加熱する場合には第5図(a)の如くに容器
5をガスこんろ6に直接乗せる方式をとらざるを得ない
。従って、加熱の際には容器の底部7のみが加熱され、
側壁8からは放熱が生じるので熱効率が悪い。
■ 底部形状が全体に平坦であるために対流循環から隅
部が取り残され、容器内全域が均一の温度になり難い上
、側壁8が垂直であるため沸騰時に吹きこぼれが生じ易
い。
一方、第1図(b)に示す蓋状の容器は支持用のフラン
ジを有しているので、第5図(b)で示す如くかまど状
の加熱炉9を使用すれば容器10のフランジ11より下
の側壁12及び底部13を比較的万遍なく加熱すること
が可能であり、従って熱効率が優れている上、フランジ
11より上の側壁14が開口部に向かって僅かに先すぼ
まり形状となっているために沸騰状態での吹きこぼれが
生じ難い。このように、厨房用品として古くから使用さ
れている釜は、染色容器としても幾つかの優れた機能を
有している。
しかしながら、この釜状容器は形状が複雑であるために
鋳造品が大部分であり、製造に多大の工数を要すること
は勿論、鋳造技術の面からあまり薄3 4 肉のものが製造できない上、強度面からもある程度厚肉
に製造せざるを得ない。従って、殆んどの作業が人力で
行われるこの種容器が必要な染色用のものとしては、ア
ルミニウム鋳物を適用したとしてもかなりの重量となり
、作業上の大きな不利を免れ得ない。
従って、上記従来容器に見られる問題点を排除するため
、本発明に係る染色容器は、チタン又はチタン合金薄板
、或いはチタン又はチタン合金クラソド薄板から製造さ
れ、底部の周囲に底すぼまり形状の傾斜壁を有すると共
に、開口部或いはその近傍にフランジ(全周フランジが
好ましい)を有する形状か、或いは、必要により更に開
口部近傍に開口部へ向かって先すぼまり形状の傾斜壁を
有する形状とするのが好ましい。
上述の如き“底部に向かってずぼまり形状の傾斜壁”を
染色容器に備えしめるのは、次の2つの狙いによるもの
である。
第1は、抽出工程における加熱の段階で容器内全域に対
流循環を生ぜしめ、“染色液温度の均一化”及び“攪拌
”により色素を効率的に抽出することである。即ち、底
すぼまり形状にすることで底部から側壁にかけての対流
がスム一ズとなる。
しかも、下方からの加熱に対し、底面と傾斜壁の両方が
伝熱面となることから伝熱面積が畑大するとの効果も得
られる。
第2は、糸を染色する場合、浸漬工程において束ねた糸
が容器の底で広がって絡み合うことを防止する狙いであ
る。つまり、底すぼまり形状とすることにより、その傾
斜面が糸の束をガイドする役割を果たすこととなるので
染料液中での姿勢が安定する。
第6図は、染色容器の上記好ましい形状例を示したもの
である。
この第6図で示す染色容器15は、フランジ15a胴部
15b、傾斜壁15c、底部15dから構成されている
。ここで、フランジ15aは第5図(blの如き加熱方
法を採用する際の支持部分となる他、ハンドリングの際
の把手の役割も果たす。勿論、フランジ15aに別の把
手を設けてもよい。
5 傾斜壁15cの傾きθは、本発明者等の対流循環に関す
る実験によれば45°以上に、好ましくは60°前後と
すると良好な結果を得られることが分った。しかも、こ
れに加えて傾斜壁15cの下端と上端での直径の比(d
x/dt)を0.5〜0.6とした場合に、容器内全域
の対流循環がよりスムーズに行われることも明らかとな
った。
そして、底部15dは、容器15を床面に置いた場合の
安定性確保のため、平坦又は第6図に示す如き下面から
みてわずかに凹面となる形状とするのが良い。
また、第7図は好ましい染色容器の別の形状例を示して
いる。
この例では、フランジ15aと胴部15bとの間に開口
部へ向って先すぼまりとなる傾斜壁15eが設けられて
いる。該傾斜壁15eは、抽出工程における煮沸時の吹
きこぼれを防止するためのものである。
なお、この傾斜壁15eの傾きψは10〜20°が適当
で、その高さlを30〜50inとすれば吹きこぼれを
効果的に防止できる。
6 第8図は、好ましい染色容器の更に別の形状例を示した
ものである。
この第8図で示す染色容器は本体17とフード18の2
ピース構造で、フード18は脱着自在とされている。本
体17ば第6図で示す容器15とほぼ同じであるが、そ
の胴部17bにフード18を差し込む際の位置が固定で
きるよう、胴部17bに段部17eが設けられている。
一方、フード18は傾斜壁18aと胴18bとで構成さ
れている。この傾斜壁18aは、第7図に示す容器の傾
斜壁15eと同様、吹きこぼれの防止を目的として設け
られたものである。また、上記胴18bは、本体17の
胴部17bに差し込むためのものである。なお、本体1
7は、第6図又は第7図に示す容器と同様、内面側をチ
タン面としたチタンクラツド材を使用し得るが、フード
1Bは本体17の内側に差し込まれる関係上、チタン単
体で製作することが望ましい。
更に、第9図は好ましい染色容器の上述以外の形状例を
示したものである。
この第9図で示す染色容器は、フランジ19を木7 8 体20の胴部20aに溶接或いはリベット締め等で固定
したタイプである。勿論、上部の傾斜壁20fは吹きこ
ぼれ防止を目的として付設されたものである。
次に、実施例により本発明を具体的に説明する。
〈実施例〉 実施例 1 板厚が1.5mのJIS 1種相当純チタン薄板を使用
し、前記第6図に示す如き形状の容器をプレス深絞りに
より製作した。なお、容器各部の寸法は、第6図での符
号にてd、= 360fi、  dz= 2001璽、
θ=60°、H=28011であり、処理液収容量は2
0nまで可能であった。
次いで、茜の根を煮沸して色素を取り出す抽出工程にて
上記容器を使用し、第5図(b)に示すかまど状の加熱
炉を用いて加熱したところ、活発な対流循環が生じ約6
0分で良好な抽出結果が得られた。
なお、比較として、従来の第1図(alで示ず形状の5
US304製容器を使用すると共に、第5図+alに示
されるような形態でガスこんろ加熱して茜の根から色素
の抽出を試みたところ、この場合には液温の均一化と色
素の抽出を促進するために定期的な攪拌が必要であり、
しかも熱効率が悪いため抽出に約150分を要すること
が確認された。
続いて1、抽出した染料液から茜の根を除去し、残った
染料液を染色温度に調整しつつ絹糸の浸し染めを実施し
た。
この工程において、チタン薄板製の本発明に係る容器を
使用した場合には、束ねた絹糸が容器底で広がらず、糸
と糸がからまる現象が防がれ良好な作業性が確保できた
上、染め上がった後の色彩は5US304製の従来容器
を使用した場合のように余分な他の色素の着くことが防
がれ、結果的に黒ずむことがなかった。
次に、この染め上がった絹糸を同じチタン製容器内で炭
酸カリウムを用いて媒染したところ、茜本来の明るい鮮
やかな色彩に仕上げることができた。そして、媒染工程
における容器の腐食も全く発生しなかった。
9 0 実施例 2 実施例1におけると同様の形状寸法で、材質が純チタン
、18−8ステンレス鋼及び純アルミニウムからなる各
容器を用い、次の工程で古代茜染色を行った。
[染色工程コ ■ 茜の根2kgを洗浄する。
■ 洗浄した茜の根をl cm大に細断し、木炭で浄化
した水(木炭水)に曝す。
■ 木炭水に曝した根を湯掻き、蒸らせた状態から醗酵
させる。
■ カビが見え始め、醗酵菌でヌラヌラしてきたところ
で取り出し、水洗する。
■ 臼及び杵でつき、繊維が切れたら207!の木炭水
でしばらく漬込む。
■ 水と染料が一体となった感じのところで煎し出しを
行う。
)容器内で2時間煮た後、液を濾して染液とする (濾
過には純チタン製の網かごを使用)。
ii)濾過残渣に再び20℃の木炭水を注ぎ込んで2時
間煮て、その後再び濾して染液に加える。
■ 上記染液を常温〜90℃の間の各段階で温度調整し
、被染色物の絹糸1kgをTi製糸繰り具及び糸繰り棒
を用いて糸を回しなから万遍なく各温度段階に約15分
間浸漬した後、液温70℃時に酸を添加することでpH
を4.5に調整して染着させる。そして80℃で湯洗し
、余分に染着したタンニン等を飛ばしてから、糸繰り棒
に吊るして自然乾燥することにより空気中にpHに同和
させ、第2染着安定を行う。
この工程を数回〜数十回繰り返す。
■ 前工程終了後の糸を2g/l!のみょうばん液に浸
漬し染料を固着させ、乾燥する。
以上の染色工程にて得られた染色結果を第1表に示す。
(以下余白) 1 2 第  1  表 第1表に示される結果からも明らかなように、用いた容
・器(鍋)材質により明らかに染色結果が異なり、従来
材質の容器では困難であった古代茜の染色再現がチタン
製容器を用いることによって可能となることが分かる。
なお、古代色゛飛鳥の緋”の再現は染色家の間では熱望
されていた事項であり、上記結果は画期的なものと言え
る。
実施例 3 容器形状として、30 QmmlfiX 300*w+
高の同一形状の円筒状鍋を純アルミニウム、鉄表面にホ
ロー引きした材料、5US304ステンレス鋼及びJI
SI種純チタンにより製作した。また、別途、上記と同
様材質の1.5mm厚X10mm幅×40H長の腐食試
験片も製作した。
なお、鍋は植物染色を実際に行った場合の色彩の比較用
に、腐食試験片は各種媒染剤を溶かした媒染液中に浸漬
して溶出イオン量の測定より化学的安定性を調べる試験
に供するためのものである。
次いで、まず各種材質の鍋を用い、同一染色条件工程を
設定した西東色試験を行い、得られた色彩を単純に比較
した。このときの染色工程は次の通りである。
■ 茜の根2kgを水2Offの中に入れて30分間煮
沸し、集注を採取する。
■ 絹糸1kgを被染色物とし、純チタン製糸繰り具及
び糸繰り棒を用いて約80°Cの集注に万遍なく浸漬す
る操作を15分間行い、乾燥する。
■ 更に、茜の根の煮汁に浸漬・乾燥すると言う手順を
4回繰り返す。
■ 乾燥後、酢酸アルミニウム50gを水103 4 1に溶かした媒染液に浸漬し、再度乾燥する。
このように染め上げられた糸の色彩を比較し第2表に示
す。
第2表 たように非常に多種有り、これらを溶かした溶液はpH
3〜12で、溶液は室温〜90℃の範囲で使用されるこ
とから、この範囲の溶液条件で試験片を100時間浸漬
した後、溶液へのイオン溶出量を原子吸光法で測定した
。なお、溶液のpH調整はクエン酸及び木灰で行った。
得られた結果は、第3表に示す通りであった。
第3表 上記第2表に示される結果からも、本発明に係る染色用
具(染色容器)は色彩に悪影響を及ばずイオンの溶は出
しがないため、染料植物が本来保有する色彩のままで色
素を抽出し、染付は得ることが確認できる。
次に、腐食試験片を用いて各種媒染液に対する化学的安
定性を比較した。
この比較試験は次のように実施した。
即ち、まず供試祠として純アルミニウム、鉄。
ステンレス鋼(SUS 304)及び純チタンを用いた
媒染材としては先の「(C)媒染工程」の項で触れ5 6 上記第3表に示される結果からは、アル〔ニウムは両性
金属であるため酸性側及びアルカリ性側の両方で溶出イ
オン量が大となり、鉄は何れのpH・温度域でも他材質
に比べ溶出イオン量が非常に大きいことが分かる。また
、ステンレス鋼は純アルミニウムや鉄に比べるとイオン
溶出量は少ないものの、何れの温度・pH域でもイオン
溶出が認められることを示している。一方、これらの材
質に比べて純チタンは、何れの温度・pH域においても
全くイオン溶出が認められず、このことからチタンは種
々の媒染剤を用いても全く安定であることが明らかであ
る。
〈効果の総括〉 以上に説明した如く、本発明によれば、染色原料が本来
保有する染め色をそのまま被染色物(繊維)に現出する
ことが容易で、取り扱いや耐久性の点でも申し分のない
染色用具を提供することができ、秀れた古代色彩の再現
も安定して可能となるなど、産業上極めて有用な効果が
もたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の染色容器の代表的形状例であり、第1
図(alは平底円筒状の鍋を、また第1図(b)は蓋状
の鍋をそれぞれ示す。 第2図は、染色用糸繰り具の1例を説明した概念図であ
る。 第3図は、染色用糸繰り具の別の例を説明した概念図で
ある。 第4図は、染色工程で用いる濾過用網かどの1例を説明
した概念図である。 第5図は、染色容器の加熱形態を説明したもので、第5
図Ta)は平底円筒状の鍋の加熱形態を、また第5図(
b)は蓋状の鍋の加熱形態をそれぞれ示す。 第6図は、染色容器の好ましい形状例を示す概略図であ
る。 第7図は、好ましい染色容器の別の形状例を示す概略図
である。 第8図は、好ましい染色容器の更に別の形状例を示す概
略図である。 第9図は、好ましい染色容器の上記以外の形状7 8 例を示す概略図である。 図面において、 l・・・糸繰り具、    2・・・糸、3・・・釜、
        4・・・濾過用網かご、5.10・・
・容器、    6・・・ガスこんろ、7.13・・・
容器の底部、 8.12.14・・・側壁、9・・・か
まど状の加熱炉、11・・・フランジ、15・・・染色
容器、  15a、 17a、 19・・・フランジ、
15b、 17b、 18b、 20a・=胴部、15
c、 15e、 17c、 18a、 20c、 20
f−・・傾斜壁、15d、 17d、 20d・・・底
部、 16・・・液面、17、20・・・本体、   
  18・・・フード。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)少なくとも染色用処理液との接触部をチタン又は
    チタン合金で構成したことを特徴とする、繊維の染色用
    具。 (2)形態が、染色材と染色液とを分離するための濾過
    用網かごである、特許請求の範囲第1項に記載の繊維の
    染色用具。 (3)形態が、糸を染色するための糸繰り具である、特
    許請求の範囲第1項に記載の繊維の染色用具。 (4)形態が、底部の周囲に底すぼまり形状の傾斜壁を
    有すると共に、開口部又はその近傍にフランジを備えた
    染色容器である、特許請求の範囲第1項に記載の繊維の
    染色用具。(5)容器開口部に向かって先すぼまり形状
    の傾斜壁を有して成る、特許請求の範囲第4項に記載の
    染色用具。 (6)容器本体がチタンクラッド材で構成され、かつ染
    色用処理液との接触内面側にチタン又はチタン合金層が
    位置して成る、特許請求の範囲第4項又は第5項に記載
    の繊維の染色用具。
JP32165887A 1987-12-19 1987-12-19 繊維の染色用具 Pending JPH0364569A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0554537U (ja) * 1991-12-25 1993-07-20 光洋リンドバーグ株式会社 真空焼入装置
WO2009041915A1 (en) * 2007-09-28 2009-04-02 Agency For Science, Technology And Research Dual sleeve moulding method and apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0554537U (ja) * 1991-12-25 1993-07-20 光洋リンドバーグ株式会社 真空焼入装置
WO2009041915A1 (en) * 2007-09-28 2009-04-02 Agency For Science, Technology And Research Dual sleeve moulding method and apparatus

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