JPH0367865B2 - - Google Patents
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- JPH0367865B2 JPH0367865B2 JP19182086A JP19182086A JPH0367865B2 JP H0367865 B2 JPH0367865 B2 JP H0367865B2 JP 19182086 A JP19182086 A JP 19182086A JP 19182086 A JP19182086 A JP 19182086A JP H0367865 B2 JPH0367865 B2 JP H0367865B2
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- Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
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- Sealing Material Composition (AREA)
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Description
[産業上の利用分野]
本発明はフツ素ゴム水性塗料を基材に被覆させ
てなるフツ素ゴム塗装品に関し、さらに詳しくは
フツ素ゴム、フツ素樹脂、特定のアミノシラン化
合物、水性液状担体および要すれば無機繊維状物
質を含み、フツ素ゴムとフツ素樹脂が特定の割合
にあるフツ素ゴム水性塗料を基材に塗布、硬化し
た塗装品に関する。 [従来の技術] フツ素ゴム塗料はフツ素ゴムの優れた耐熱性、
耐候性、耐油性、耐溶剤性および耐薬品性のため
に例えば金属、プラスチツク、ゴム、織物、不織
布、繊維、その他種々の基材に塗布または含浸さ
れて工業用材料として広く用いられている。 本発明者らは、先に分子末端にアミノ基を有す
る特定のアミノシラン化合物を使用する限り、フ
ツ素ゴム水性塗料がゲル化を起こすことなく、従
来のフツ素ゴム水性塗料の如く、接着剤を要する
ことなく、基材との接着力に優れるばかりでな
く、ポツトライフが長く、またスプレー塗装時に
高フツ素ゴム濃度であつても糸引きなどの好まし
くない現象を引き起こすことがなく、有利に塗装
施工できるという知見を得た(特願昭54−103813
号明細書)。さらにまた、これに、脂肪族炭化水
素基に直結する少なくとも1個のアミノ基を有す
るアミン化合物を添加することによつて機械的性
質(特に引張り強さ)に優れた塗膜が得られるこ
とを見い出した(特願昭54−123620号明細書)。 [発明の目的および構成] 本発明者らはかかる知見を基に前記フツ素ゴム
水性塗料から得られたフツ素ゴム塗膜表面の非粘
着性および潤滑性を改良し、フツ素ゴム塗料の応
用範囲を拡大すべくさらに検討を加えた結果、前
記各フツ素ゴム水性塗料に特定量のフツ素樹脂を
配合することにより前記各フツ素ゴム水性塗料の
特色をいずれも損なうことなく得られた塗膜表面
の非粘着性および潤滑性を増すことができ要すれ
ば、さらにそれに無機繊維状物質を配合するとき
は塗膜の圧縮復元性が改良されるという事実を見
出し本発明を完成した。 即ち、本発明の要旨とするところは、まず (a) フツ素ゴム、 (b) フツ素樹脂、 (c) 一般式: [式中、Rは−CH3または−C2H5、Xは単結
合、−(CH2)2−NH−、−CONH−、または−
(CH2)2−NH(CH2)2−NH−、nは2または
3を表わす] で示されるアミノシラン化合物、 (d) 水性液状担体、および要すれば (e) 無機繊維状物質 を含み成分(a)と成分(b)の重量比が95:5〜35:65
であることを特徴とするフツ素ゴム水性塗料を基
材に被覆させて成るフツ素ゴム塗装品にある。 さらに、本発明のもう1つの要旨は、上記の成
分に更に脂肪族炭化水素基に直結する少なくとも
1個の末端アミノ基を有するアミン化合物を含有
し、上記の特徴を有するフツ素ゴム水性塗料を基
材に被覆させてなるフツ素ゴム塗装品に存する。 本発明において特定量のフツ素樹脂の配合によ
り得られたフツ素ゴム塗膜が基材との接着性およ
び機械的性質を実質上損なうことなくその表面に
非粘着性および潤滑性を付与することができるの
はそれ自体非粘着性および潤滑性を有するフツ素
樹脂が意外にもフツ素ゴム塗膜の表面に集まるた
め基材との接着性および塗膜の機械的性質に悪影
響を与えることなくフツ素樹脂の前記性能がフツ
素ゴム塗膜表面において効果的に現れるものと推
定される。 本発明で用いる成分(a)即ちフツ素ゴムは高度に
フツ素化された弾性状の共重合体であつて、就
中、好ましいフツ素ゴムとしては通常40〜85モル
%のビニリデンフルオライドとこれと共重合しう
る少なくとも1種の他のフツ素含有エチレン性不
飽和単量体との弾性状共重合体が挙げられる。ま
た、フツ素ゴムとしてポリマー鎖にヨウ素を含む
フツ素ゴムはたとえばポリマー鎖末端に0.001〜
10重量%、好ましくは0.01〜5重量%のヨウ素を
結合し、前記と同じ40〜85モル%のビニリデンフ
ルオライドとこれと共重合しうる少なくとも1種
の他のフツ素含有エチレン性不飽和単量体とから
なる弾性状共重合体を主組成とするフツ素ゴム
(特開昭52−40543号参照)である。ここにビニリ
デンフルオライドと共重合して弾性状共重合体を
与える他のフツ素含有エチレン性不飽和単量体と
してはヘキサフルオロプロピレン、ペンタフルオ
ロプロピレン、トリフルオロエチレン、トリフル
オロクロロエチレン、テトラフルオロエチレン、
ビニルフルオライド、パーフルオロ(メチルビニ
ルエーテル)、パーフルオロ(エチルビニルエー
テル)、パーフルオロ(プロピルビニルエーテル)
などが代表的なものとして例示される。特に望ま
しいフツ素ゴムはビニリデンフルオライド/ヘキ
サフルオロプロピレン二元弾性状共重合体および
ビニリデンフルオライド/テトラフルオロエチレ
ン/ヘキサフルオロプロピレン三元弾性状共重合
体である。 フツ素ゴムは通常、水性デイスパージヨンの形
態で用いられる。水性デイスパージヨンは前記の
単量体を乳化重合によつて重合して得られたフツ
素ゴムの乳濁液自体が一般に用いられるが、乳化
重合、懸濁重合、塊状重合などによつて得られた
フツ素ゴムを必要に応じて粉砕ないし微粉化し、
要すれば界面活性剤を用いて水中に分散せしめた
ものも使用される。フツ素ゴムの水性デイスパー
ジヨンは一般に10〜70重量%、好ましくは30〜60
重量%のフツ素ゴムを含むものが用いられるが、
これら濃度は一般に濃縮や希釈により調節でき
る。通常、これら水性デイスパージヨンには、前
記界面活性剤の外、一般の塗料配合剤として用い
られる顔料、その他フツ素ゴムの加工において通
常用いられる受酸剤、充填剤などが適宜添加でき
る。 成分(b)すなわちフツ素樹脂としてはポリテトラ
フルオロエチレン、テトラフルオロエチレンおよ
びこれと共重合可能な少なくとも1種の他のエチ
レン性不飽和単量体(たとえばエチレン、プロピ
レンなどのオレフイン類、ヘキサフルオロプロピ
レン、ビニリデンフルオライド、クロロトリフル
オロエチレン、ビニルフルオライドなどのハロゲ
ン化オレフイン類、パーフルオロアルキルビニル
エーテル類など)との共重合体、ポリクロロトリ
フルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド
などが挙げられる。就中、好ましいフツ素樹脂は
ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエ
チレンとヘキサフルオロプロピレン、パーフルオ
ロメチルビニルエーテル、パーフルエロエチルビ
ニルエーテルおよびパーフルオロプロピルビニル
エーテルの少なくとも1種(通常テトラフルオロ
エチレンに対し40モル%以下含まれる)との共重
合体である。 フツ素樹脂は通常水性デイスパージヨンの形態
で用いられる。水性デイスパージヨンは前記の単
量体を乳化重合して得られた重合体乳濁液自体、
懸濁重合、塊状重合などによつて得られる重合体
を粉砕、微粉化して必要に応じて界面活性剤を用
いて水中に分散させたものも使用される。 成分(c)、即ち前記一般式に示される分子末端に
アミノ基を結合する特定のアミノシラン化合物は
フツ素ゴムの加硫剤としての機能を果すと共に、
基材との接着性の向上にも大きく寄与するものと
みられ、水性媒体に対しても安全に用いられるも
のである。その代表的な化合物を例示するとγ−
アミノプロピルトリエトキシシラン(以下、A−
1100と言う)、N−β−アミノエチル−γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、N−(トリメト
キシシリルプロピル)エチレンジアミン、N−β
−アミノエチル−γ−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキ
シシラン、β−アミノエチル−β−アミノエチル
−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどが
挙げられる。 成分(d)、即ち水性液状担体は水および水と水溶
性有機液体との混合物から選ばれ、水溶性有機液
体としてはメタノール、エタノール、プロパノー
ル、エチレングリコール、カルビトール、セロソ
ルブなどのアルコール類が例示できる。 成分(e)即ち無機繊維状物質は本発明において必
須の成分ではないが、フツ素ゴム塗膜の圧縮復元
性を高めるために例えばガスケツト、パツキンな
どの塗装用に要すれば用いられ、その代表的なも
のとしてはガラス繊維、カーボン繊維、アスベス
ト繊維、チタン酸カリウム繊維などか挙げられ
る。この無機繊維状物質は平均長が少なくとも
1μ、好ましくは、1μ〜100μであることが望まし
い。 さらに、所望により添加される脂肪族炭化水素
基に直結する少なくとも1個の末端アミノ基を有
するアミン化合物(以下、アミン化合物と言う)
は、主としてフツ素ゴムの加硫剤としての機能を
果し、また、前記アミノシラン化合物と共に機械
的性質を改良するものであり、その代表的な化合
物を例示するとエチルアミン、プロピルアミン、
ブチルアミン、ベンジルアミン、アリルアミン、
n−アミルアミン、エタノールアミンなどのモノ
アミン類、エチレンジアミン、トリメチレンジア
ミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレン
ジアミン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)
−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,
5]ウンデカン(以下V−11という)などのジア
ミン類、ジエチレントリアミン、トリエチレンテ
トラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエ
チレンヘキサミンなどのポリアミン類が挙げら
れ、就中、2個以上の末端アミノ基を有する化合
物が好ましい。 本発明で用いる水性塗料を調製するには、通
常、フツ素ゴムおよびフツ素樹脂の水性デイスパ
ージヨン混合物に前記の顔料、受酸剤、充填剤等
を常法にしたがつて配合し(必要に応じ、さらに
界面活性剤を用いてもよい。)得られる分散液に
前記一般式で示されるアミノシラン化合物および
要すればアミン化合物を添加して(必要に応じ前
記顔料、受酸剤、充填剤などの添加剤を加えても
よい。)常法により十分混合することにより、均
一なフツ素ゴム水性塗料とする。 なお、前記一般式のアミノシラン化合物を前記
フツ素ゴムの水性デイスパージヨンに添加する場
合、直接添加すると増粘して一部にゲル化を起こ
すことがある。これを防ぐには添加する前に予め
アミノシラン化合物を水により部分的にまたは完
全に加水分解しておくとよい。 フツ素ゴムとフツ素樹脂の割合は重量で95:5
〜35:65であることが必要であつてフツ素樹脂の
割合が上記下限より少ないときは、目的とする非
粘着性および潤滑性の改良は十分でなく、逆に上
記上限より多いときは目的とする厚みの塗膜が得
られず塗膜にクラツクやピンホールが発生しやす
い。 アミノシラン化合物の添加量は、通常フツ素ゴ
ム100重量部当たり1〜30重量部、好ましくは1
〜20重量部である。所望によりアミン化合物を添
加した場合には、アミノシラン化合物とアミン化
合物の総和が上記の値をとるように配合する。こ
の場合、アミノシラン化合物とアミノ化合物の割
合はモル比で1:99〜90:10の範囲から選ばれ
る。 前記受酸剤としてはフツ素ゴムの加硫に通常用
いられるものが同様に使用され、例えば2価金属
の酸化物または水酸化物の1種または2種以上が
用いられる。具体的にはマグネシウム、カルシウ
ム、亜鉛、鉛などの酸化物または水酸化物が例示
される。また、前記充填剤としてはシリカ、クレ
ー、珪藻土、タルク、カーボンなどが用いられ
る。 本発明で用いるフツ素ゴム水性塗料は塗料の通
常の塗装法(ハケ塗り、浸漬、吹付けなど)によ
つて基材に塗布または含浸され、室温〜400℃好
ましくは100〜400℃の温度条件下で適当な時間硬
化する(フツ素ゴムの主鎖分子にアミノシラン化
合物、さらにはアミン化合物が化学反応し、3次
元網目構造の架橋体となる)ことによつて目的と
するフツ素ゴム塗膜とすることができる。 このようにして得られた本発明のフツ素ゴム塗
膜はフツ素ゴム本来の前記卓越した性能を有し、
基材との接着性および機械的性質(とくに引張り
強さ)にすぐれており、さらにその表面に非粘着
性および潤滑性が付与されている。 したがつて、本発明で用いられるフツ素ゴム水
性塗料は、これらの各性能、就中、非粘着性また
は潤滑性の要求される分野における塗装品の製造
に有用に使用される。例えば各種ガスケツト、特
に鉄、アルミニウム、銅系金属(これらそれぞれ
の合金を含む)からなるメタル製ガスケツト、パ
ツキン、自動車関係のバルブステムシール、リー
ドバルブ、油圧機器のゴム製シールリング、印
刷、織布、製紙用の各種ロール、ミキシングロー
ル、塗料混合機の槽や、撹拌翼、ゴムや樹脂成形
品の搬送用ベルト、印刷用ベルト、高周波加熱用
ベルト、ダイヤフラム、繊維、製紙工業における
脱色、染色、洗浄工程などで用いられるドクター
ナイフ、ガイドなど家庭用ミキサーなどのゴム製
カツプリング材、各種樹脂の成形用金型、精密機
器などの洗浄用治具、各種メツキ浴槽やその洗浄
浴槽、燃料ホルダーや薬品の内面、樹脂やゴムラ
イニングの表面、各種ワイヤーなどの塗装に供さ
れるほか、導電製塗料にも応用される。 例えば、本発明に従つフツ素ゴム水性塗料を塗
装したカークーラー用コンプレツサーのメタルガ
スケツトはその塗膜の非粘着性のため、従来のフ
ツ素ゴム塗料を塗装したガスケツトの場合に生ず
るシール面への密着による弊害、即ちコンプレツ
サー摩耗部品交換等のための脱着時における作業
困難性、脱着したガスケツトの再使用不可、シー
ル面に部分的に密着残留したゴムによる新品組み
付け時のシール不良などがなく、しかも脱着した
ガスケツトは再使用にも十分耐えることができ
る。 ちなみに上記カークーラー用コンプレツサーと
して、斜板式圧縮機に適用したメタルガスケツト
に関して、第1図および第2図を参照しながら説
明を行うと、軸方向に対接された1対のシリング
ブロツク1F,1Rの両端部は、弁板3F,3R
を介在して配設されたフロントおよびリアのハウ
ジング4F,4Rによつて密閉されており、前記
シリンダブロツク1F,1Rのほぼ軸心部を貫通
して回転自在に支持された駆動軸16の一端は、
フロントハウジング4Fを貫通して外部に突出し
(該突出部分には軸封装置50が配設され、気密
が保持されている。)、外部動力源と連結可能とさ
れている。前記シリンダブロツク1F,1Rには
前記駆動軸16の軸心を中心とした同一円周上に
配設された適数対のシリンダボア2F,2Rが、
前記駆動軸と平行に穿設され、該シリンダボア2
F,2Rに嵌挿さけたピストン20は、前記駆動
軸16に傾斜して固着された斜板17に対して、
シユー18およびボール19に軸受手段を介して
係留されている。前記弁板3F,3Rには、前記
シリンダボア2F,2Rの各々に対応して吸入口
31および吐出口32が穿設され、該吸入口31
を開閉自在に閉塞する吸入リード弁部を備えた吸
入弁シート33,33が、シリンダブロツク1
F,1Rと弁板3F,3Rとの間にそれぞれ挾持
されており、前記吐出口32を開閉自在に閉塞す
る吐出リード弁部21Aを備えた吐出弁シート2
1,21が、その上に重ねて配設される吐出弁押
えを兼ねた後述のガスケツト100と共に、ハウ
ジング4F,4Rと弁板3F,3Rとの間にそれ
ぞれ挾持されている。ハウジング4F,4Rの内
部には吸入室6F,6Rおよび吐出室5F,5R
がそれぞれ区画成形され、それらは吸入口31,
31および吐出口32,32を介して、シリンダ
ボア2F,2Rとそれぞれ連通可能であると共
に、図示しない適宜公知の手段によつて、外部冷
凍回路の吸入側および吐出側とそれぞれ連通され
ている。なお8は圧縮機全体を組立て保持するた
めの締付ボルトである。ここで前記ガスケツト1
00と吐出弁シート21について詳述すると、ま
ず吐出弁シート21は、円環状の基部21Bと、
吐出口23に対応して放射状に突出した吐出リー
ド弁部21Aとより構成され、前記ガスケツト1
00は、前記吐出弁シート21の基部21Bおよ
びハウジング4F,4Rの吐出室5F,5Rの内
周側を隔成するための隔壁41F,41Rに対応
する第1環状部104と、同じく吐出室5F,5
Rと吸入室6F,6Rを隔絶する隔壁42F,4
2Rに対応する第2環状部103と、同じく吸入
室6F,6Rの外周側を圧縮機外部と隔絶する隔
壁43F,43Rに対応する第3環状部105
と、前記第2環状部103と第3環状部105と
の間の適宜箇所に架橋されたリブ部106と、前
記第1環状部104と第2環状部103との間
で、前記吐出へせシート21の吐出リード弁部2
1Aに対応した位置で架橋されたリブ部107と
より構成されており、該リブ部107は吐出リー
ド弁部21Aからその先端に向かうほどより大き
く離隔するように屈曲形成され、該部分が吐出リ
ード弁部21Aの変形を規制するリテーナをも兼
ねる構成とされている。そして、該ガスケツト1
00の表面には、フツ素ゴム水性塗料が浸漬やス
プレー塗装等の公知の塗装方法で20〜50μのほぼ
均等な膜厚で被着されている。このとき板材に前
記塗料を予め被着しておいたものを、打抜き、プ
レス成形して求める形状のものを得るようにして
もよいが、該ガスケツトの母材となる板材を、ま
ず打抜き、プレス成形して求める形状としたもの
に前記塗料を被着せしめるようにすれば、打抜き
破断面にも前記塗料が被着されるため、該塗料被
膜の剥離を有効に防止できると共に、該母材が金
属系よりなる場合には錆を防止できること等によ
り好適である。なお、前記母材としては鉄系、ア
ルミニウム系、銅系金属(これらそれぞれの合金
を含む)等の金属製の板材をはじめとして、硬質
の各種樹脂製の板材が適用可能である。 このように構成された斜板式圧縮機において
は、前記ガスケツト100が挾圧される部分、す
なわち、第1環状部104、第2環状部103お
よび第3環状部105のそれぞれの部分にて、両
面に被着されたフツ素ゴム水性塗料によつて密封
性が十分に保持されており、運転に際しては、外
部動力源により駆動軸16が駆動力を受けて回転
すると、斜板17の回転力によつてピストン20
が、シリンダボア2F,2R内を往復動して、圧
縮機本来の吸入・圧縮・吐出作用を行うのである
が、その態様は次の如くである。すなわち、シリ
ンダボア2F,2Rに発生した吸入作用によつ
て、外部冷凍回路の吸入側よりハウジング4F,
4Rの吸入室6F,6Rに導入された冷媒は、吸
入口31,31より吸入弁シート33,33の吸
入リード弁部を押し開けてシリンダボア2F,2
R内に流入して、そこで圧縮された後、その吐出
作用によつて吐出口32,32より、吐出弁シー
ト21,21の吐出リード弁部21A,21Aを
押し開けて、ハウジング4F,4Rの吐出室5
F,5Rに流入し、そこより外部冷凍回路へと送
り出される。このとき、吐出冷媒圧によつて変形
される吐出リード弁部21A,21Aは、リテー
ナを兼ねたガスケツト100のリブ部107に押
し付けられて、その変形量が規制され、該吐出リ
ード弁部21A,21Aの破損が防止されるが、
そのリブ部107の表面に被着された前記フツ素
ゴム水性塗料被膜が、前記吐出リード弁部21
A,21Aが当接するときの衝撃を緩和し、騒音
の発生を防止すると共に、破損の防止にも投立つ
ものである。なおお、本実施例は斜板式圧縮機に
関して述べたが、他のレシプロ式、ベーンタイプ
等のロータリ式など他の種々の型式の圧縮機に対
しても本発明の実施は可能である。 また、油圧機器のゴム製シールリングの表面に
塗装した場合、その塗膜の潤滑性のためシール性
を保持しながら摺動抵抗を下げ、作動不良などの
トラブルを防止できる。その他潤滑性付与のた
め、一般に塗膜面上でのステイクスリツプ性が改
善され、塗膜の変形や塗膜にキズがつくことが少
なくなる。 その他、本発明で用いるフツ素ゴム水性塗料は
2週間〜1カ月もの長期ポツトライフを示し塗装
時の取扱いが容易で、また、最高60重量%のフツ
素ゴム濃度においても糸引き現象などの異常な事
態を起こすことなくスプレー塗装が可能であり、
膜厚の厚い塗膜を得るのに容易であるなどの利点
を有する。 以下、実施例により本発明の内容を具体的に説
明する。ただし、部とあるはすべての重量部を示
す。 実施例1〜7および比較例1〜4 (塗装表面の非粘着性試験) 次に示すA液およびB液を所定の割合で均一混
合した後、200メツシユの金網で濾別精製してフ
ツ素ゴムの水性塗料を得た。 A 液 (注1) フツ素ゴム 水性デイスパージヨン (フツ素ゴム含有量60重量%、ノニオンHS−208
を含む。) 166部 (注2) フツ素樹脂 水性デイスパージヨン(フツ素樹脂
含有量50重量%または60重量%、ノニオンHS−
208を含む。) 第1表に示す 酸化マグネシウム 3部 ミデイアムサーマルカーボン 20部 ノニオンHS−208(20重量%水溶液) 2部 水 50部 注1)ビニリデンフルオライド/テトラフルオ
ロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン弾性状共
重合体(以下、単にフツ素ゴムという) 注2)ポリテトラフルオロエチレン(以下、
PTFEという)またはテトラフルオロエチレン/
ヘキサフルオロプロピレン共重合体(以下、
FEPという)。 B 液 A−1100 40部 V−11 20部 水 40部 A液とB液の混合比 フツ素ゴム水性デイスパージヨン166部を含む A液:B液10部 一方、長さ100mm、巾50mm、厚さ1mmのアルミ
ニウム板をアセトン洗浄により脱脂した。この脱
脂処理したアルミニウム板面に上記塗料をスプレ
ー塗装し、次いで50〜70℃で10分間乾燥を行い、
膜厚30μの塗膜を形成し、300℃(実施例4〜7
および比較例2では380℃を採用)で10分間にわ
たつて塗膜を硬化した。得られたそれぞれの試験
片の塗膜の水に対する接触角をみるために、エル
マ光学(株)製のゴニオメーターを使用し、24℃で純
水を1滴滴下させ、その接触角を測定した。 結果を第1表に示す。比較例として、フツ素樹
脂水性デイスパージヨンを用いなかつた場合につ
いて同様に試験を行い、その結果を第1表に併記
する。
てなるフツ素ゴム塗装品に関し、さらに詳しくは
フツ素ゴム、フツ素樹脂、特定のアミノシラン化
合物、水性液状担体および要すれば無機繊維状物
質を含み、フツ素ゴムとフツ素樹脂が特定の割合
にあるフツ素ゴム水性塗料を基材に塗布、硬化し
た塗装品に関する。 [従来の技術] フツ素ゴム塗料はフツ素ゴムの優れた耐熱性、
耐候性、耐油性、耐溶剤性および耐薬品性のため
に例えば金属、プラスチツク、ゴム、織物、不織
布、繊維、その他種々の基材に塗布または含浸さ
れて工業用材料として広く用いられている。 本発明者らは、先に分子末端にアミノ基を有す
る特定のアミノシラン化合物を使用する限り、フ
ツ素ゴム水性塗料がゲル化を起こすことなく、従
来のフツ素ゴム水性塗料の如く、接着剤を要する
ことなく、基材との接着力に優れるばかりでな
く、ポツトライフが長く、またスプレー塗装時に
高フツ素ゴム濃度であつても糸引きなどの好まし
くない現象を引き起こすことがなく、有利に塗装
施工できるという知見を得た(特願昭54−103813
号明細書)。さらにまた、これに、脂肪族炭化水
素基に直結する少なくとも1個のアミノ基を有す
るアミン化合物を添加することによつて機械的性
質(特に引張り強さ)に優れた塗膜が得られるこ
とを見い出した(特願昭54−123620号明細書)。 [発明の目的および構成] 本発明者らはかかる知見を基に前記フツ素ゴム
水性塗料から得られたフツ素ゴム塗膜表面の非粘
着性および潤滑性を改良し、フツ素ゴム塗料の応
用範囲を拡大すべくさらに検討を加えた結果、前
記各フツ素ゴム水性塗料に特定量のフツ素樹脂を
配合することにより前記各フツ素ゴム水性塗料の
特色をいずれも損なうことなく得られた塗膜表面
の非粘着性および潤滑性を増すことができ要すれ
ば、さらにそれに無機繊維状物質を配合するとき
は塗膜の圧縮復元性が改良されるという事実を見
出し本発明を完成した。 即ち、本発明の要旨とするところは、まず (a) フツ素ゴム、 (b) フツ素樹脂、 (c) 一般式: [式中、Rは−CH3または−C2H5、Xは単結
合、−(CH2)2−NH−、−CONH−、または−
(CH2)2−NH(CH2)2−NH−、nは2または
3を表わす] で示されるアミノシラン化合物、 (d) 水性液状担体、および要すれば (e) 無機繊維状物質 を含み成分(a)と成分(b)の重量比が95:5〜35:65
であることを特徴とするフツ素ゴム水性塗料を基
材に被覆させて成るフツ素ゴム塗装品にある。 さらに、本発明のもう1つの要旨は、上記の成
分に更に脂肪族炭化水素基に直結する少なくとも
1個の末端アミノ基を有するアミン化合物を含有
し、上記の特徴を有するフツ素ゴム水性塗料を基
材に被覆させてなるフツ素ゴム塗装品に存する。 本発明において特定量のフツ素樹脂の配合によ
り得られたフツ素ゴム塗膜が基材との接着性およ
び機械的性質を実質上損なうことなくその表面に
非粘着性および潤滑性を付与することができるの
はそれ自体非粘着性および潤滑性を有するフツ素
樹脂が意外にもフツ素ゴム塗膜の表面に集まるた
め基材との接着性および塗膜の機械的性質に悪影
響を与えることなくフツ素樹脂の前記性能がフツ
素ゴム塗膜表面において効果的に現れるものと推
定される。 本発明で用いる成分(a)即ちフツ素ゴムは高度に
フツ素化された弾性状の共重合体であつて、就
中、好ましいフツ素ゴムとしては通常40〜85モル
%のビニリデンフルオライドとこれと共重合しう
る少なくとも1種の他のフツ素含有エチレン性不
飽和単量体との弾性状共重合体が挙げられる。ま
た、フツ素ゴムとしてポリマー鎖にヨウ素を含む
フツ素ゴムはたとえばポリマー鎖末端に0.001〜
10重量%、好ましくは0.01〜5重量%のヨウ素を
結合し、前記と同じ40〜85モル%のビニリデンフ
ルオライドとこれと共重合しうる少なくとも1種
の他のフツ素含有エチレン性不飽和単量体とから
なる弾性状共重合体を主組成とするフツ素ゴム
(特開昭52−40543号参照)である。ここにビニリ
デンフルオライドと共重合して弾性状共重合体を
与える他のフツ素含有エチレン性不飽和単量体と
してはヘキサフルオロプロピレン、ペンタフルオ
ロプロピレン、トリフルオロエチレン、トリフル
オロクロロエチレン、テトラフルオロエチレン、
ビニルフルオライド、パーフルオロ(メチルビニ
ルエーテル)、パーフルオロ(エチルビニルエー
テル)、パーフルオロ(プロピルビニルエーテル)
などが代表的なものとして例示される。特に望ま
しいフツ素ゴムはビニリデンフルオライド/ヘキ
サフルオロプロピレン二元弾性状共重合体および
ビニリデンフルオライド/テトラフルオロエチレ
ン/ヘキサフルオロプロピレン三元弾性状共重合
体である。 フツ素ゴムは通常、水性デイスパージヨンの形
態で用いられる。水性デイスパージヨンは前記の
単量体を乳化重合によつて重合して得られたフツ
素ゴムの乳濁液自体が一般に用いられるが、乳化
重合、懸濁重合、塊状重合などによつて得られた
フツ素ゴムを必要に応じて粉砕ないし微粉化し、
要すれば界面活性剤を用いて水中に分散せしめた
ものも使用される。フツ素ゴムの水性デイスパー
ジヨンは一般に10〜70重量%、好ましくは30〜60
重量%のフツ素ゴムを含むものが用いられるが、
これら濃度は一般に濃縮や希釈により調節でき
る。通常、これら水性デイスパージヨンには、前
記界面活性剤の外、一般の塗料配合剤として用い
られる顔料、その他フツ素ゴムの加工において通
常用いられる受酸剤、充填剤などが適宜添加でき
る。 成分(b)すなわちフツ素樹脂としてはポリテトラ
フルオロエチレン、テトラフルオロエチレンおよ
びこれと共重合可能な少なくとも1種の他のエチ
レン性不飽和単量体(たとえばエチレン、プロピ
レンなどのオレフイン類、ヘキサフルオロプロピ
レン、ビニリデンフルオライド、クロロトリフル
オロエチレン、ビニルフルオライドなどのハロゲ
ン化オレフイン類、パーフルオロアルキルビニル
エーテル類など)との共重合体、ポリクロロトリ
フルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド
などが挙げられる。就中、好ましいフツ素樹脂は
ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエ
チレンとヘキサフルオロプロピレン、パーフルオ
ロメチルビニルエーテル、パーフルエロエチルビ
ニルエーテルおよびパーフルオロプロピルビニル
エーテルの少なくとも1種(通常テトラフルオロ
エチレンに対し40モル%以下含まれる)との共重
合体である。 フツ素樹脂は通常水性デイスパージヨンの形態
で用いられる。水性デイスパージヨンは前記の単
量体を乳化重合して得られた重合体乳濁液自体、
懸濁重合、塊状重合などによつて得られる重合体
を粉砕、微粉化して必要に応じて界面活性剤を用
いて水中に分散させたものも使用される。 成分(c)、即ち前記一般式に示される分子末端に
アミノ基を結合する特定のアミノシラン化合物は
フツ素ゴムの加硫剤としての機能を果すと共に、
基材との接着性の向上にも大きく寄与するものと
みられ、水性媒体に対しても安全に用いられるも
のである。その代表的な化合物を例示するとγ−
アミノプロピルトリエトキシシラン(以下、A−
1100と言う)、N−β−アミノエチル−γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、N−(トリメト
キシシリルプロピル)エチレンジアミン、N−β
−アミノエチル−γ−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキ
シシラン、β−アミノエチル−β−アミノエチル
−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどが
挙げられる。 成分(d)、即ち水性液状担体は水および水と水溶
性有機液体との混合物から選ばれ、水溶性有機液
体としてはメタノール、エタノール、プロパノー
ル、エチレングリコール、カルビトール、セロソ
ルブなどのアルコール類が例示できる。 成分(e)即ち無機繊維状物質は本発明において必
須の成分ではないが、フツ素ゴム塗膜の圧縮復元
性を高めるために例えばガスケツト、パツキンな
どの塗装用に要すれば用いられ、その代表的なも
のとしてはガラス繊維、カーボン繊維、アスベス
ト繊維、チタン酸カリウム繊維などか挙げられ
る。この無機繊維状物質は平均長が少なくとも
1μ、好ましくは、1μ〜100μであることが望まし
い。 さらに、所望により添加される脂肪族炭化水素
基に直結する少なくとも1個の末端アミノ基を有
するアミン化合物(以下、アミン化合物と言う)
は、主としてフツ素ゴムの加硫剤としての機能を
果し、また、前記アミノシラン化合物と共に機械
的性質を改良するものであり、その代表的な化合
物を例示するとエチルアミン、プロピルアミン、
ブチルアミン、ベンジルアミン、アリルアミン、
n−アミルアミン、エタノールアミンなどのモノ
アミン類、エチレンジアミン、トリメチレンジア
ミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレン
ジアミン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)
−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,
5]ウンデカン(以下V−11という)などのジア
ミン類、ジエチレントリアミン、トリエチレンテ
トラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエ
チレンヘキサミンなどのポリアミン類が挙げら
れ、就中、2個以上の末端アミノ基を有する化合
物が好ましい。 本発明で用いる水性塗料を調製するには、通
常、フツ素ゴムおよびフツ素樹脂の水性デイスパ
ージヨン混合物に前記の顔料、受酸剤、充填剤等
を常法にしたがつて配合し(必要に応じ、さらに
界面活性剤を用いてもよい。)得られる分散液に
前記一般式で示されるアミノシラン化合物および
要すればアミン化合物を添加して(必要に応じ前
記顔料、受酸剤、充填剤などの添加剤を加えても
よい。)常法により十分混合することにより、均
一なフツ素ゴム水性塗料とする。 なお、前記一般式のアミノシラン化合物を前記
フツ素ゴムの水性デイスパージヨンに添加する場
合、直接添加すると増粘して一部にゲル化を起こ
すことがある。これを防ぐには添加する前に予め
アミノシラン化合物を水により部分的にまたは完
全に加水分解しておくとよい。 フツ素ゴムとフツ素樹脂の割合は重量で95:5
〜35:65であることが必要であつてフツ素樹脂の
割合が上記下限より少ないときは、目的とする非
粘着性および潤滑性の改良は十分でなく、逆に上
記上限より多いときは目的とする厚みの塗膜が得
られず塗膜にクラツクやピンホールが発生しやす
い。 アミノシラン化合物の添加量は、通常フツ素ゴ
ム100重量部当たり1〜30重量部、好ましくは1
〜20重量部である。所望によりアミン化合物を添
加した場合には、アミノシラン化合物とアミン化
合物の総和が上記の値をとるように配合する。こ
の場合、アミノシラン化合物とアミノ化合物の割
合はモル比で1:99〜90:10の範囲から選ばれ
る。 前記受酸剤としてはフツ素ゴムの加硫に通常用
いられるものが同様に使用され、例えば2価金属
の酸化物または水酸化物の1種または2種以上が
用いられる。具体的にはマグネシウム、カルシウ
ム、亜鉛、鉛などの酸化物または水酸化物が例示
される。また、前記充填剤としてはシリカ、クレ
ー、珪藻土、タルク、カーボンなどが用いられ
る。 本発明で用いるフツ素ゴム水性塗料は塗料の通
常の塗装法(ハケ塗り、浸漬、吹付けなど)によ
つて基材に塗布または含浸され、室温〜400℃好
ましくは100〜400℃の温度条件下で適当な時間硬
化する(フツ素ゴムの主鎖分子にアミノシラン化
合物、さらにはアミン化合物が化学反応し、3次
元網目構造の架橋体となる)ことによつて目的と
するフツ素ゴム塗膜とすることができる。 このようにして得られた本発明のフツ素ゴム塗
膜はフツ素ゴム本来の前記卓越した性能を有し、
基材との接着性および機械的性質(とくに引張り
強さ)にすぐれており、さらにその表面に非粘着
性および潤滑性が付与されている。 したがつて、本発明で用いられるフツ素ゴム水
性塗料は、これらの各性能、就中、非粘着性また
は潤滑性の要求される分野における塗装品の製造
に有用に使用される。例えば各種ガスケツト、特
に鉄、アルミニウム、銅系金属(これらそれぞれ
の合金を含む)からなるメタル製ガスケツト、パ
ツキン、自動車関係のバルブステムシール、リー
ドバルブ、油圧機器のゴム製シールリング、印
刷、織布、製紙用の各種ロール、ミキシングロー
ル、塗料混合機の槽や、撹拌翼、ゴムや樹脂成形
品の搬送用ベルト、印刷用ベルト、高周波加熱用
ベルト、ダイヤフラム、繊維、製紙工業における
脱色、染色、洗浄工程などで用いられるドクター
ナイフ、ガイドなど家庭用ミキサーなどのゴム製
カツプリング材、各種樹脂の成形用金型、精密機
器などの洗浄用治具、各種メツキ浴槽やその洗浄
浴槽、燃料ホルダーや薬品の内面、樹脂やゴムラ
イニングの表面、各種ワイヤーなどの塗装に供さ
れるほか、導電製塗料にも応用される。 例えば、本発明に従つフツ素ゴム水性塗料を塗
装したカークーラー用コンプレツサーのメタルガ
スケツトはその塗膜の非粘着性のため、従来のフ
ツ素ゴム塗料を塗装したガスケツトの場合に生ず
るシール面への密着による弊害、即ちコンプレツ
サー摩耗部品交換等のための脱着時における作業
困難性、脱着したガスケツトの再使用不可、シー
ル面に部分的に密着残留したゴムによる新品組み
付け時のシール不良などがなく、しかも脱着した
ガスケツトは再使用にも十分耐えることができ
る。 ちなみに上記カークーラー用コンプレツサーと
して、斜板式圧縮機に適用したメタルガスケツト
に関して、第1図および第2図を参照しながら説
明を行うと、軸方向に対接された1対のシリング
ブロツク1F,1Rの両端部は、弁板3F,3R
を介在して配設されたフロントおよびリアのハウ
ジング4F,4Rによつて密閉されており、前記
シリンダブロツク1F,1Rのほぼ軸心部を貫通
して回転自在に支持された駆動軸16の一端は、
フロントハウジング4Fを貫通して外部に突出し
(該突出部分には軸封装置50が配設され、気密
が保持されている。)、外部動力源と連結可能とさ
れている。前記シリンダブロツク1F,1Rには
前記駆動軸16の軸心を中心とした同一円周上に
配設された適数対のシリンダボア2F,2Rが、
前記駆動軸と平行に穿設され、該シリンダボア2
F,2Rに嵌挿さけたピストン20は、前記駆動
軸16に傾斜して固着された斜板17に対して、
シユー18およびボール19に軸受手段を介して
係留されている。前記弁板3F,3Rには、前記
シリンダボア2F,2Rの各々に対応して吸入口
31および吐出口32が穿設され、該吸入口31
を開閉自在に閉塞する吸入リード弁部を備えた吸
入弁シート33,33が、シリンダブロツク1
F,1Rと弁板3F,3Rとの間にそれぞれ挾持
されており、前記吐出口32を開閉自在に閉塞す
る吐出リード弁部21Aを備えた吐出弁シート2
1,21が、その上に重ねて配設される吐出弁押
えを兼ねた後述のガスケツト100と共に、ハウ
ジング4F,4Rと弁板3F,3Rとの間にそれ
ぞれ挾持されている。ハウジング4F,4Rの内
部には吸入室6F,6Rおよび吐出室5F,5R
がそれぞれ区画成形され、それらは吸入口31,
31および吐出口32,32を介して、シリンダ
ボア2F,2Rとそれぞれ連通可能であると共
に、図示しない適宜公知の手段によつて、外部冷
凍回路の吸入側および吐出側とそれぞれ連通され
ている。なお8は圧縮機全体を組立て保持するた
めの締付ボルトである。ここで前記ガスケツト1
00と吐出弁シート21について詳述すると、ま
ず吐出弁シート21は、円環状の基部21Bと、
吐出口23に対応して放射状に突出した吐出リー
ド弁部21Aとより構成され、前記ガスケツト1
00は、前記吐出弁シート21の基部21Bおよ
びハウジング4F,4Rの吐出室5F,5Rの内
周側を隔成するための隔壁41F,41Rに対応
する第1環状部104と、同じく吐出室5F,5
Rと吸入室6F,6Rを隔絶する隔壁42F,4
2Rに対応する第2環状部103と、同じく吸入
室6F,6Rの外周側を圧縮機外部と隔絶する隔
壁43F,43Rに対応する第3環状部105
と、前記第2環状部103と第3環状部105と
の間の適宜箇所に架橋されたリブ部106と、前
記第1環状部104と第2環状部103との間
で、前記吐出へせシート21の吐出リード弁部2
1Aに対応した位置で架橋されたリブ部107と
より構成されており、該リブ部107は吐出リー
ド弁部21Aからその先端に向かうほどより大き
く離隔するように屈曲形成され、該部分が吐出リ
ード弁部21Aの変形を規制するリテーナをも兼
ねる構成とされている。そして、該ガスケツト1
00の表面には、フツ素ゴム水性塗料が浸漬やス
プレー塗装等の公知の塗装方法で20〜50μのほぼ
均等な膜厚で被着されている。このとき板材に前
記塗料を予め被着しておいたものを、打抜き、プ
レス成形して求める形状のものを得るようにして
もよいが、該ガスケツトの母材となる板材を、ま
ず打抜き、プレス成形して求める形状としたもの
に前記塗料を被着せしめるようにすれば、打抜き
破断面にも前記塗料が被着されるため、該塗料被
膜の剥離を有効に防止できると共に、該母材が金
属系よりなる場合には錆を防止できること等によ
り好適である。なお、前記母材としては鉄系、ア
ルミニウム系、銅系金属(これらそれぞれの合金
を含む)等の金属製の板材をはじめとして、硬質
の各種樹脂製の板材が適用可能である。 このように構成された斜板式圧縮機において
は、前記ガスケツト100が挾圧される部分、す
なわち、第1環状部104、第2環状部103お
よび第3環状部105のそれぞれの部分にて、両
面に被着されたフツ素ゴム水性塗料によつて密封
性が十分に保持されており、運転に際しては、外
部動力源により駆動軸16が駆動力を受けて回転
すると、斜板17の回転力によつてピストン20
が、シリンダボア2F,2R内を往復動して、圧
縮機本来の吸入・圧縮・吐出作用を行うのである
が、その態様は次の如くである。すなわち、シリ
ンダボア2F,2Rに発生した吸入作用によつ
て、外部冷凍回路の吸入側よりハウジング4F,
4Rの吸入室6F,6Rに導入された冷媒は、吸
入口31,31より吸入弁シート33,33の吸
入リード弁部を押し開けてシリンダボア2F,2
R内に流入して、そこで圧縮された後、その吐出
作用によつて吐出口32,32より、吐出弁シー
ト21,21の吐出リード弁部21A,21Aを
押し開けて、ハウジング4F,4Rの吐出室5
F,5Rに流入し、そこより外部冷凍回路へと送
り出される。このとき、吐出冷媒圧によつて変形
される吐出リード弁部21A,21Aは、リテー
ナを兼ねたガスケツト100のリブ部107に押
し付けられて、その変形量が規制され、該吐出リ
ード弁部21A,21Aの破損が防止されるが、
そのリブ部107の表面に被着された前記フツ素
ゴム水性塗料被膜が、前記吐出リード弁部21
A,21Aが当接するときの衝撃を緩和し、騒音
の発生を防止すると共に、破損の防止にも投立つ
ものである。なおお、本実施例は斜板式圧縮機に
関して述べたが、他のレシプロ式、ベーンタイプ
等のロータリ式など他の種々の型式の圧縮機に対
しても本発明の実施は可能である。 また、油圧機器のゴム製シールリングの表面に
塗装した場合、その塗膜の潤滑性のためシール性
を保持しながら摺動抵抗を下げ、作動不良などの
トラブルを防止できる。その他潤滑性付与のた
め、一般に塗膜面上でのステイクスリツプ性が改
善され、塗膜の変形や塗膜にキズがつくことが少
なくなる。 その他、本発明で用いるフツ素ゴム水性塗料は
2週間〜1カ月もの長期ポツトライフを示し塗装
時の取扱いが容易で、また、最高60重量%のフツ
素ゴム濃度においても糸引き現象などの異常な事
態を起こすことなくスプレー塗装が可能であり、
膜厚の厚い塗膜を得るのに容易であるなどの利点
を有する。 以下、実施例により本発明の内容を具体的に説
明する。ただし、部とあるはすべての重量部を示
す。 実施例1〜7および比較例1〜4 (塗装表面の非粘着性試験) 次に示すA液およびB液を所定の割合で均一混
合した後、200メツシユの金網で濾別精製してフ
ツ素ゴムの水性塗料を得た。 A 液 (注1) フツ素ゴム 水性デイスパージヨン (フツ素ゴム含有量60重量%、ノニオンHS−208
を含む。) 166部 (注2) フツ素樹脂 水性デイスパージヨン(フツ素樹脂
含有量50重量%または60重量%、ノニオンHS−
208を含む。) 第1表に示す 酸化マグネシウム 3部 ミデイアムサーマルカーボン 20部 ノニオンHS−208(20重量%水溶液) 2部 水 50部 注1)ビニリデンフルオライド/テトラフルオ
ロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン弾性状共
重合体(以下、単にフツ素ゴムという) 注2)ポリテトラフルオロエチレン(以下、
PTFEという)またはテトラフルオロエチレン/
ヘキサフルオロプロピレン共重合体(以下、
FEPという)。 B 液 A−1100 40部 V−11 20部 水 40部 A液とB液の混合比 フツ素ゴム水性デイスパージヨン166部を含む A液:B液10部 一方、長さ100mm、巾50mm、厚さ1mmのアルミ
ニウム板をアセトン洗浄により脱脂した。この脱
脂処理したアルミニウム板面に上記塗料をスプレ
ー塗装し、次いで50〜70℃で10分間乾燥を行い、
膜厚30μの塗膜を形成し、300℃(実施例4〜7
および比較例2では380℃を採用)で10分間にわ
たつて塗膜を硬化した。得られたそれぞれの試験
片の塗膜の水に対する接触角をみるために、エル
マ光学(株)製のゴニオメーターを使用し、24℃で純
水を1滴滴下させ、その接触角を測定した。 結果を第1表に示す。比較例として、フツ素樹
脂水性デイスパージヨンを用いなかつた場合につ
いて同様に試験を行い、その結果を第1表に併記
する。
【表】
比較例3、4は膜厚10μでもピンホールやクラ
ツクが発生し、目的とする塗膜が得られなかつ
た。 実施例8〜14および比較例5〜6 (塗膜表面の潤滑性試験) 前記実施例1で作成した試験片を用いてバウデ
ンレーベル型摩擦係数測定機により24℃で鋼球8
mm、荷重250g、線速度0.2cm/secの条件で摩擦係
数を測定した。 結果を第2表に示す。
ツクが発生し、目的とする塗膜が得られなかつ
た。 実施例8〜14および比較例5〜6 (塗膜表面の潤滑性試験) 前記実施例1で作成した試験片を用いてバウデ
ンレーベル型摩擦係数測定機により24℃で鋼球8
mm、荷重250g、線速度0.2cm/secの条件で摩擦係
数を測定した。 結果を第2表に示す。
【表】
【表】
実施例15〜17および比較例7〜9
(接着性試験)
次に示すA液およびB液を所定の割合で均一混
合した後、200メツシユの金網で濾別精製してフ
ツ素ゴムの水性塗料を得た。 A 液 フツ素ゴム水性デイスパージヨン(フツ素ゴム含
有量60重量%、ノニオンHS−208を含む。)166部 フツ素樹脂(FEP)水性デイスパージヨン
(FEP含有量50重量%、ノニオンHS−208を含
む。) 60部 酸化マグネシウム 3部 ミデアムサーマルカーボン 20部 水 50部 B 液 アミノシラン化合物 90部 水 10部 A液とB液の混合比 A液100部:B液5部 一方、長さ100mm、巾50mm、厚さ1mmのアルミ
ニウム板および鉄板ををアセトン洗浄により脱脂
処理した後、鉄板はブラスト処理を行つた。この
アルミニウム板および鉄板面に上記塗料をスプレ
ー塗装し、次いで50〜70℃で10分間乾燥を行つ
た。さらに同様のスプレーおよび乾燥工程を計3
回繰返し、膜厚100〜150μの塗膜を形成した。引
き続き150℃で30分間のわたつて塗膜を硬化した。
得られたそれぞれの塗膜を巾10mmの短冊状に基材
に傷が入る程度に切り、その端を島津オートグラ
フIS−500により24℃において50.0±2.5mm/min
の速度で引張り、180度剥離試験を行つた。 結果を第3表に示す。
合した後、200メツシユの金網で濾別精製してフ
ツ素ゴムの水性塗料を得た。 A 液 フツ素ゴム水性デイスパージヨン(フツ素ゴム含
有量60重量%、ノニオンHS−208を含む。)166部 フツ素樹脂(FEP)水性デイスパージヨン
(FEP含有量50重量%、ノニオンHS−208を含
む。) 60部 酸化マグネシウム 3部 ミデアムサーマルカーボン 20部 水 50部 B 液 アミノシラン化合物 90部 水 10部 A液とB液の混合比 A液100部:B液5部 一方、長さ100mm、巾50mm、厚さ1mmのアルミ
ニウム板および鉄板ををアセトン洗浄により脱脂
処理した後、鉄板はブラスト処理を行つた。この
アルミニウム板および鉄板面に上記塗料をスプレ
ー塗装し、次いで50〜70℃で10分間乾燥を行つ
た。さらに同様のスプレーおよび乾燥工程を計3
回繰返し、膜厚100〜150μの塗膜を形成した。引
き続き150℃で30分間のわたつて塗膜を硬化した。
得られたそれぞれの塗膜を巾10mmの短冊状に基材
に傷が入る程度に切り、その端を島津オートグラ
フIS−500により24℃において50.0±2.5mm/min
の速度で引張り、180度剥離試験を行つた。 結果を第3表に示す。
【表】
実施例18〜21および比較例10〜11
(塗膜の引張り強さ試験)
実施例19〜21は実施例1のA液およびB液と同
じものを使用し、A液中のフツ素ゴム水性デイス
パージヨンの166部に対し、第4表に示す割合で
B液を添加したものを用いた。ただし、実施例18
および比較例10〜11は実施例のA液中のフツ素ゴ
ム水性デイスパージヨン166部に対し、A−1100
およびアミン化合物のモル比が1:1であつて、
両者の合計量が0.01モルとなるように添加したも
のを用いた。
じものを使用し、A液中のフツ素ゴム水性デイス
パージヨンの166部に対し、第4表に示す割合で
B液を添加したものを用いた。ただし、実施例18
および比較例10〜11は実施例のA液中のフツ素ゴ
ム水性デイスパージヨン166部に対し、A−1100
およびアミン化合物のモル比が1:1であつて、
両者の合計量が0.01モルとなるように添加したも
のを用いた。
【表】
実施例 22
(ポツトライフ、スプレー塗装および塗装品試
験) 次に示すA液およびB液をA液100部に対して
B液5部の割合で混合し、実施例1と同様にして
フツ素ゴムの水性塗料を得た。 A 液 フツ素ゴム水性デイスパージヨン(フツ素ゴム含
有量60重量%、ノニオンHS−208を含む。)166部 フツ素樹脂水性デイスパージヨン(フツ素樹脂と
してFEP含有量50重量%、ノニオンHS−208を
含む。) 60部 酸化マグネシウム 3部 ミデイアムサーマルカーボン 20部 ノニオンHS−210(日本油脂社製) 2部 水 50部 B 液 A−1100 40部 V−11 20部 水 40部 得られたフツ素ゴム塗料を300mlの蓋付ガラス
瓶に入れ、24℃で静置して、ポツトライフを調べ
た。その結果、塗料は静置後10日でも固形分がゲ
ル化を起こさず、再分散が可能であつた。 また、前記のフツ素ゴム塗料を別に次の条件
で、カークーラー用コンプレツサーのSPCC製メ
タルガスケツトにスプレー塗装を行つた:ノズル
径0.8mm:スプレー圧3.0Kg/cm2。その結果、スプ
レー塗装に何ら異常なく厚さ約30μの平滑な塗膜
が得られた。 得られたフツ素ゴム塗装ガスケツトをカークー
ラー用コンプレツサーに面圧300Kg/cm2で組み付
け、吐出ガス温度が約120℃(ガスケツトはこの
120℃のガスにさらされる)の状態で500時間に亙
つて当該コンプレツサーを運転した。 運転停止後コンプレツサーを分解し、ガスケツ
トを脱着したところシール面から容易に取り外す
ことができ、また、フロンガス(R−12)、冷凍
機油による膨潤もほとんどなく、ガスケツトは再
使用が可能なものであつた(参考写真A参照)。 これに対し、比較のため通常のフツ素ゴムや表
面に密着防止のためのグラフアイト処理を施した
ニトリルゴムで塗装した従来品の同上ガスケツト
を使用して上記と同じ条件でコンプレツサーを運
転した後、同様にガスケツトを脱着した。前者の
場合はシール面への密着による作業が困難で、し
かも一部フツ素ゴムが剥離し、ガスケツトは再使
用が不可能なものであつた。そしてまた、ガスケ
ツトの周囲にフツ素ゴムのはみ出しもできていた
(参考写真B参照)。また、後者の場合はガスケツ
トの周囲にニトリルゴムのはみ出しができていた
(参考写真C参照)。なお、このはみ出しはコンプ
レツサー運転時に脱落した場合には回路内の異物
となり、摺動面やバルブシート面に噛み込み運転
不良の原因となることがある。 実施例 23 (圧縮復元性試験) A 液 フツ素ゴム水性デイスパージヨン(フツ素ゴム含
有量60重量%、ノニオンHS−208を含む。)166部 フツ素樹脂水性デイスパージヨン(スツ素樹脂と
してFEP含有量50重量%、ノニオンHS−208を
含む。) 60部 酸化マグネシウム 3部 ミデイアムサーマルカーボン 20部 チタン酸カリウム繊維 6部 ノニオンHS−208(20%水溶液) 2部 水 110部 B 液 A−1100 40部 V−11 20部 水 40部 A液とB液の混合比 フツ素ゴム水性デイスパージヨン166部を含む
A液:B液30部 塗装は鉄板にスプレー塗装し、約50μの均一な
塗膜を得た。塗装面に金属輪を載置し、150℃で
5分間、面圧300Kg/cm2でヒートプレスした。従
来の水性フツ素ゴム塗料(A液でフツ素樹脂とチ
タン酸カリウム繊維を除いたもの)で塗装した場
合は、塗膜のプレス面に金属輪の跡形が残つたの
に対し、本発明の水性フツ素ゴム塗料の場合は、
そのような異常が全くなかつた。 実施例24および比較例11〜12 次に示すA液およびB液を均一混合した後、
200メツシユの金網で濾別精製してフツ素ゴムの
水性塗料を得た。 A 液 フツ素ゴム水性デイスパージヨン(フツ素ゴム含
有量60重量%、ノニオンHS−208を含む。)166部 フツ素樹脂(FEP)水性デイスパージヨン(フ
ツ素樹脂含有量50重量%、ノニオンHS−208を含
む。)(注1) 60部 酸化マグネシウム 3部 ノニオンHS−208(20重量%水溶液) 2部 水 50部 注1)比較例11ではフツ素樹脂水性デイスパージ
ヨンを用いず。 B 液 A−1100 40部 V−11 20部 水 40部 実施例1の手順に従い、フツ素ゴム水性デイス
パージヨン166部を含むA液およびB液10部を混
合した。実施例12ではA液のみを用いた。 フツ素系溶媒(フロン−113)で脱脂、洗浄し
たフツ素ゴム加硫板(長さ50mm、巾50mm、厚さ2
mm)に得られた水塗料をスプレー塗装し、25℃で
5分間、次いで60℃で10分間乾燥を行つて、厚さ
30μの塗膜を形成した。引き続き300℃で15分間
にわたつて塗膜を硬化した。硬化塗膜に対するn
−ヘキサンの接触角をみるため、24℃でn−ヘキ
サンを1滴滴下させ、滴下直後、30分後および72
時間後の接触角を実施例1と同様の装置により測
定した。結果を第5表に示す。
験) 次に示すA液およびB液をA液100部に対して
B液5部の割合で混合し、実施例1と同様にして
フツ素ゴムの水性塗料を得た。 A 液 フツ素ゴム水性デイスパージヨン(フツ素ゴム含
有量60重量%、ノニオンHS−208を含む。)166部 フツ素樹脂水性デイスパージヨン(フツ素樹脂と
してFEP含有量50重量%、ノニオンHS−208を
含む。) 60部 酸化マグネシウム 3部 ミデイアムサーマルカーボン 20部 ノニオンHS−210(日本油脂社製) 2部 水 50部 B 液 A−1100 40部 V−11 20部 水 40部 得られたフツ素ゴム塗料を300mlの蓋付ガラス
瓶に入れ、24℃で静置して、ポツトライフを調べ
た。その結果、塗料は静置後10日でも固形分がゲ
ル化を起こさず、再分散が可能であつた。 また、前記のフツ素ゴム塗料を別に次の条件
で、カークーラー用コンプレツサーのSPCC製メ
タルガスケツトにスプレー塗装を行つた:ノズル
径0.8mm:スプレー圧3.0Kg/cm2。その結果、スプ
レー塗装に何ら異常なく厚さ約30μの平滑な塗膜
が得られた。 得られたフツ素ゴム塗装ガスケツトをカークー
ラー用コンプレツサーに面圧300Kg/cm2で組み付
け、吐出ガス温度が約120℃(ガスケツトはこの
120℃のガスにさらされる)の状態で500時間に亙
つて当該コンプレツサーを運転した。 運転停止後コンプレツサーを分解し、ガスケツ
トを脱着したところシール面から容易に取り外す
ことができ、また、フロンガス(R−12)、冷凍
機油による膨潤もほとんどなく、ガスケツトは再
使用が可能なものであつた(参考写真A参照)。 これに対し、比較のため通常のフツ素ゴムや表
面に密着防止のためのグラフアイト処理を施した
ニトリルゴムで塗装した従来品の同上ガスケツト
を使用して上記と同じ条件でコンプレツサーを運
転した後、同様にガスケツトを脱着した。前者の
場合はシール面への密着による作業が困難で、し
かも一部フツ素ゴムが剥離し、ガスケツトは再使
用が不可能なものであつた。そしてまた、ガスケ
ツトの周囲にフツ素ゴムのはみ出しもできていた
(参考写真B参照)。また、後者の場合はガスケツ
トの周囲にニトリルゴムのはみ出しができていた
(参考写真C参照)。なお、このはみ出しはコンプ
レツサー運転時に脱落した場合には回路内の異物
となり、摺動面やバルブシート面に噛み込み運転
不良の原因となることがある。 実施例 23 (圧縮復元性試験) A 液 フツ素ゴム水性デイスパージヨン(フツ素ゴム含
有量60重量%、ノニオンHS−208を含む。)166部 フツ素樹脂水性デイスパージヨン(スツ素樹脂と
してFEP含有量50重量%、ノニオンHS−208を
含む。) 60部 酸化マグネシウム 3部 ミデイアムサーマルカーボン 20部 チタン酸カリウム繊維 6部 ノニオンHS−208(20%水溶液) 2部 水 110部 B 液 A−1100 40部 V−11 20部 水 40部 A液とB液の混合比 フツ素ゴム水性デイスパージヨン166部を含む
A液:B液30部 塗装は鉄板にスプレー塗装し、約50μの均一な
塗膜を得た。塗装面に金属輪を載置し、150℃で
5分間、面圧300Kg/cm2でヒートプレスした。従
来の水性フツ素ゴム塗料(A液でフツ素樹脂とチ
タン酸カリウム繊維を除いたもの)で塗装した場
合は、塗膜のプレス面に金属輪の跡形が残つたの
に対し、本発明の水性フツ素ゴム塗料の場合は、
そのような異常が全くなかつた。 実施例24および比較例11〜12 次に示すA液およびB液を均一混合した後、
200メツシユの金網で濾別精製してフツ素ゴムの
水性塗料を得た。 A 液 フツ素ゴム水性デイスパージヨン(フツ素ゴム含
有量60重量%、ノニオンHS−208を含む。)166部 フツ素樹脂(FEP)水性デイスパージヨン(フ
ツ素樹脂含有量50重量%、ノニオンHS−208を含
む。)(注1) 60部 酸化マグネシウム 3部 ノニオンHS−208(20重量%水溶液) 2部 水 50部 注1)比較例11ではフツ素樹脂水性デイスパージ
ヨンを用いず。 B 液 A−1100 40部 V−11 20部 水 40部 実施例1の手順に従い、フツ素ゴム水性デイス
パージヨン166部を含むA液およびB液10部を混
合した。実施例12ではA液のみを用いた。 フツ素系溶媒(フロン−113)で脱脂、洗浄し
たフツ素ゴム加硫板(長さ50mm、巾50mm、厚さ2
mm)に得られた水塗料をスプレー塗装し、25℃で
5分間、次いで60℃で10分間乾燥を行つて、厚さ
30μの塗膜を形成した。引き続き300℃で15分間
にわたつて塗膜を硬化した。硬化塗膜に対するn
−ヘキサンの接触角をみるため、24℃でn−ヘキ
サンを1滴滴下させ、滴下直後、30分後および72
時間後の接触角を実施例1と同様の装置により測
定した。結果を第5表に示す。
【表】
本発明の組成は、比較例の組成に比べて非粘着
性に優れ、しかもその持続性においても卓越して
いることが理解される。
性に優れ、しかもその持続性においても卓越して
いることが理解される。
第1図は斜板式圧縮機の断面図、第2図はガス
ケツトの正面図である。 1Fおよび1R……シリンダブロツク、2Fお
よび2R……シリンダボア、3Fおよび3R……
弁板、4Fおよび4R……ハウジング、16……
駆動軸、17……斜板、20……ピストン、10
0……ガスケツト。
ケツトの正面図である。 1Fおよび1R……シリンダブロツク、2Fお
よび2R……シリンダボア、3Fおよび3R……
弁板、4Fおよび4R……ハウジング、16……
駆動軸、17……斜板、20……ピストン、10
0……ガスケツト。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a) フツ素ゴム、 (b) フツ素樹脂、 (c) 一般式: [式中、Rは−CH3または−C2H5、Xは単結
合、−(CH2)2−NH−、CONH−、または−
(CH2)2−NH−(CH2)2−NH−、nは2また
は3を表わす] で示されるアミノシラン化合物、 (d) 水性液状担体、および要すれば (e) 無機繊維状物質 を含み成分(a)と成分(b)の重量比が95:5〜35:65
であるフツ素ゴム水性塗料を基材に被覆させてな
るフツ素ゴム塗装品。 2 基材がガスケツトである第1項に記載のフツ
素ゴム塗装品。 3 基材がメタル製ガスケツトである第1項に記
載のフツ素ゴム塗装品。 4 メタルが鉄、アルミニウム、銅系金属である
第3項に記載のフツ素ゴム塗装品。 5 (a) フツ素ゴム、 (b) フツ素樹脂、 (c) 一般式: [式中、Rは−CH3または−C2H5、Xは単結
合、−(CH2)2−NH−、−CONH−、または−
(CH2)2−NH−(CH2)2−NH−、nは2また
は3を表わす] で示されるアミノシラン化合物、 (d) 水性液状担体、 (f) 脂肪族炭化水素基に直結する少なくとも1個
の末端アミノ基を有するアミン化合物、 および要すれば (e) 無機繊維状物質 を含み成分(a)と成分(b)の重量比が95:5〜35:65
であるフツ素ゴム水性塗料を基材に被覆させてな
るフツ素ゴム塗装品。 6 基材がガスケツトである第5項に記載のフツ
素ゴム塗装品。 7 基材がメタル製ガスケツトである第5項に記
載のフツ素ゴム塗装品。 8 メタルが鉄、アルミニウム、銅系金属である
第7項に記載のフツ素ゴム塗装品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61191820A JPS6250133A (ja) | 1986-08-15 | 1986-08-15 | フツ素ゴム水性塗料を塗布した塗装品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61191820A JPS6250133A (ja) | 1986-08-15 | 1986-08-15 | フツ素ゴム水性塗料を塗布した塗装品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6250133A JPS6250133A (ja) | 1987-03-04 |
| JPH0367865B2 true JPH0367865B2 (ja) | 1991-10-24 |
Family
ID=16281065
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61191820A Granted JPS6250133A (ja) | 1986-08-15 | 1986-08-15 | フツ素ゴム水性塗料を塗布した塗装品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6250133A (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57200474A (en) * | 1981-06-04 | 1982-12-08 | Daikin Ind Ltd | Seal ring for switching apparatus |
| JPS57200475A (en) * | 1981-06-04 | 1982-12-08 | Daikin Ind Ltd | Sliding seal ring for vacuum equipment |
| JPS57200473A (en) * | 1981-06-04 | 1982-12-08 | Daikin Ind Ltd | Sliding seal ring for hydraulic equipment |
| JPS5859275A (ja) * | 1981-10-05 | 1983-04-08 | Daikin Ind Ltd | 耐潤滑油性シ−ル材 |
| EP1000988B1 (en) * | 1997-08-06 | 2005-03-30 | Daikin Industries, Ltd. | Water-based fluororubber coating composition |
| JP4168480B2 (ja) * | 1998-02-27 | 2008-10-22 | ダイキン工業株式会社 | フッ素ゴム水性塗料組成物および被覆物品 |
| EP1167442B1 (en) | 1999-03-10 | 2005-07-13 | Daikin Industries, Ltd. | Water-based vulcanizable fluororubber composition and article coated with fluororubber |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54154913A (en) * | 1978-05-29 | 1979-12-06 | Universal Kk | Telephone number reading system |
| JPS5541578A (en) * | 1978-09-19 | 1980-03-24 | Sharp Corp | Memory unit |
-
1986
- 1986-08-15 JP JP61191820A patent/JPS6250133A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6250133A (ja) | 1987-03-04 |
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