JPH036822B2 - - Google Patents

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JPH036822B2
JPH036822B2 JP57206560A JP20656082A JPH036822B2 JP H036822 B2 JPH036822 B2 JP H036822B2 JP 57206560 A JP57206560 A JP 57206560A JP 20656082 A JP20656082 A JP 20656082A JP H036822 B2 JPH036822 B2 JP H036822B2
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JP
Japan
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liquid
immersion
dipping
urinary catheter
antibacterial
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JP57206560A
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JPS5995056A (ja
Inventor
Izumi Sakamoto
Yoshihiro Umemura
Tsukasa Uniki
Kunihiko Takagi
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、導尿カテーテルの製造方法に関する
ものであり、さらに詳しくは抗菌物質徐放性能を
有する導尿カテーテルを浸漬法により製造する方
法に関するものである。 脊髄損傷、脳出血、脳軟化症、手術後の患者に
おいて排尿困難、尿失禁などの症状を伴うことが
多い。このような場合は、円滑な尿路を確保し、
その結果、腎機能の維持や改善を促すかあるいは
尿の漏出を防止するといつた意味でカテーテルを
用いた導尿法が採用される。この際に用いられる
カテーテルは特に導尿カテーテルと称される。 導尿法と排尿を速やかに行わせるといつた極め
て有用な治療手段であるため泌尿器科のみならず
外科、内科、産婦人科などの領域で日常的に繁用
されているが、一方では、いつたん導尿カテーテ
ルが尿路に留置されると感染の発生は避け難いと
いう問題がある。すなわち、導尿カテーテルは長
時間尿路に留置しておくものであるから、このカ
テーテルを通じて細菌が侵入し、尿道炎、膀胱
炎、腎う炎などの症状が頻発する。従来から多用
されている開放持続導尿法(硝子瓶など滅菌され
ていない容器に集尿する方法)を施行した場合に
は、3日以内に42〜80%の症例に感染が発生し、
7日目には全例に感染が成立したことが報告され
ている。 このため、尿路感染防止に関しては膀胱の洗浄
や殺菌剤の注入などの方法が行われているが、操
作が面倒であり、またこの操作を行うこと自体が
新たな感染源となるといつた不都合な面が多い。 また、抗菌物質の予防的投与などの化学療法も
行われているが、大量投与もしくは抗菌物質の種
類によつては少量にても頻発する副作用の問題及
びいつたん感染が生じると菌交代症が発現しやす
いことなどの問題から無計画な化学療法はむしろ
有害であると言われる程に、抗菌物質に関しては
局所的利用が強く望まれている。 抗菌物質の局所的利用に関しては、例えば特公
昭54−27680号公報には導尿カテーテルの壁面に
ポリビニルアルコール系樹脂からなる被覆層を形
成させ、この層に抗菌物質を含ませて使用するか
あるいは被覆層を形成させる際にあらかじめポリ
ビニルアルコール系樹脂に抗菌物質を添加して抗
菌物質を徐放する導尿カテーテルを製造すること
が示されている。しかしながら、この方法によれ
ばいつたん所定の内径及び外径に仕上げられた導
尿カテーテルに後から被覆層を設けるものである
から、内径が細くなり、外径が太くなるという欠
点がある。このような欠点は長期にわたり抗菌物
質を徐放させる目的などのために、被覆層を厚く
したり、被覆層を多層に設けたりする場合は特に
顕著になる。また、この方法では、臨床効果とい
つた意味からしばしば求められる特性である導尿
カテーテルの内壁と外壁から異なつた抗菌物質が
徐放されるという特性を有する導尿カテーテルを
簡単に得ることは困難である。すなわち、そのよ
うな特性を有するものを得るには、例えばいつた
ん導尿カテーテルをある種の抗菌物質含有ポリビ
ニルアルコール系樹脂液に浸漬し、引きあげて内
壁及び外壁に同種の抗菌物質を含有した被覆層を
設けた後、先に用いたものとは異なつた種類の抗
菌物質を含有した樹脂液を外壁にスプレーすると
いつた方法のごとく複雑な製造工程が必要とされ
る。さらに、ポリビニルアルコール系樹脂に抗菌
物質を含有させた場合、抗菌物質が体内留置中に
尿中に徐放していく速度が早すぎるという問題点
もあり、これらの理由から満足に使用できるもの
ではない。 また、抗菌物質含有の軟こうを導尿カテーテル
に塗布する方法なども実際に行われているが、こ
のような方法ではさらに短時間にて抗菌物質は尿
によつて洗い出され体外に放出され、抗菌能力は
認められなくなる。 本発明者らは、このような現況に鑑み、体内留
置期間中において感染防止のために適切な種類及
び量の抗菌物質を適切な速度で徐放しうる導尿カ
テーテルを簡便に製造する方法を確立することを
目的として鋭意研究を重ねた結果、浸漬法にて導
尿カテーテルを作成する際のすくなくとも1回目
の浸漬又は最終回の浸漬に抗菌物質を含有する浸
漬液を用いることにより、尿路感染防止のために
種々の好ましい特性を有する抗菌物質徐放性導尿
カテーテルが得られることを見出し、本発明に到
達したものである。 すなわち、本発明は、浸漬型をカテーテル材料
となる浸漬液に浸漬後、乾燥硬化する工程を複数
回繰返して導尿カテーテルを製造するに際し、少
なくとも1回目の浸漬又は最終回の浸漬には浸漬
液として抗菌物質を含有する浸漬液を用いること
を特徴とする抗菌物質徐放性導尿カテーテルの製
造方法を要旨とするものである。 本発明にいう浸漬型とは、浸漬法により導尿カ
テーテルを製造する際に使用される型をいい、例
えば金属型、陶磁器製、ガラス製、セツコウ製の
ものが好ましく使用される。 本発明にいう浸漬液とは、浸漬法により導尿カ
テーテルを製造する際に、浸漬型を浸漬する液の
ことをいうが、導尿カテーテルはゴム状弾性を持
つことが必要であるため、本発明においては浸漬
液としては、例えば配合ラテツクス、シリコーン
コンパウンドあるいはポリウレタンエラストマ
ー、合成ジエンエラストマー及びポリエステルエ
ラストマーを構成するポリマー又はモノマーなど
の液状のもの又は溶液又は懸濁液が好ましく用い
られる。ここにいう浸漬法とは、浸漬液に浸漬型
を浸漬し、型の表面に浸漬液の成分を沈着させた
のち乾燥するか又は乾燥後硬化させ、ついで得ら
れた成形品を型からはずして導尿カテーテルを製
造する方法を意味する。また、エラストマーと
は、常温付近でゴム状弾性を有するものを意味す
る。 また、配合ラテツクスとは、ゴム植物の樹皮に
切付を行つた時に流れ出る、種々の有機物及び無
機物の水溶液を分散媒体とし、ゴム分を分散質と
した1種のコロイドである牛乳状のラテツクス
に、必要に応じて、例えばPH調整剤、加硫剤、加
硫促進剤、加硫遅延剤、加硫促進助剤、軟化剤、
充てん剤、老化防止剤、着色剤などを配合したも
のを意味する。 また、シリコーンコンパウンドとは、高重合度
のオルガノポリシロキサンに無機充てん剤、硬化
剤などを配合した溶液状あるいは懸濁液状のもの
を意味し、かかるシリコーンコンパウンドにはシ
リコーンエラストマーと呼ばれているエラストマ
ー原料も含まれる。オルガノポリシロキサンとし
ては、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフ
エニルポリシロキサン、シアノアルキルメチルポ
リシロキサン、フロロアルキルメチルシロキサン
などがなげられるが、弾性、強度、人体無害性な
どの面からジメチルポリシロキサンが好ましく用
いられる。 また、ポリウレタンとは、主鎖の繰り返し単位
中にウレタン結合をもつ高分子化合物のことであ
り、工業的には主としてポリイソシアナートとポ
リオールとの重付加反応により製造されている。
ポリイソシアナートとしては、例えばトリエンジ
イソシアナート、キシレンジイソシアナート、ナ
フタレンジイソシアナート、ジフエニルメタンイ
ソシアナート、フエレンジイソシアナート、エチ
レンジイソシアナート、シクロヘキシレンジイソ
シアナート、トリフエニルメタントリイソシアナ
ート、トルエントリイソシアナートなどがあげら
れる。ポリオールとしては、例えばエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジ
オール、ペンタエリスリトール、グリセリン、
1,1,1−トリメチロールプロパンなどのポリ
オール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリテトラメチルグリコール、ポ
リエチレン−ポリプロピレングリコールなどのポ
リエーテル−ポリオールなどがあげられる。 また、ポリオールにはコハク酸、グルタル酸、
アジピン酸、セバシン酸、イソフタル酸、フタル
酸、テレフタル酸などのジカルボン酸とエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブチレング
リコールなどのグリコールとの縮合によつて得ら
れる両末端に水酸基を有するポリエステルなども
含まれ、さらにこれらのポリオールの一部をポリ
アミン、ポリチオール、ポリカルボン酸などの他
の活性水素化合物に置きかえたものも含まれる。 また、合成ジエン重合体とは、ブタジエン、イ
ソプレン、1,3−ペンタジエン、クロロプレン
などのジエンの単一重合体、ランダム共重合体、
ブロツク共重合体、グラフト共重合体などであ
り、これらの重合体については、村橋らの編集に
よる「合成高分子」(朝倉書店)171〜307頁に
詳細に記載されている。合成ジエン重合体で特に
好ましいものは、ポリイソプレン、ポリブタジエ
ン、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、ブ
タジエン−スチレン共重合体、クロロプレン重合
体などである。 また、ポリエステルエラストマーとは、ポリエ
チレンテレフタレート形成性成分又はポリテトラ
メチレンジテレフタレート形成性成分とポリ(ア
ルキレンオキシド)グリコールとを反応させて得
られる弾性のあるポリエステル−ポリアルキレン
オキシド共重合体である。ポリエステル−ポリア
ルキレンオキシド共重合体のポリエステル成分
は、ポリエチレンテレフタレート形成性成分とポ
リテトラメチレンテレフタレート形成性成分であ
り、どちらか一方を単独で使用することもできる
し、また両者を混合して使用することもできる。
ポリエチレンテレフタレート形成性成分としては
例えばテレフタル酸とエチレングリコール、テレ
フタル酸ジメチルとエチレングリコール、ビス
(2−ヒドロキシエチル)テレフタレートもしく
はその初期縮合物などがあげられ、ポリテトラメ
チレンテレフタレート形成性成分としては、例え
ばテレフタル酸と1,4−ブタンジオール、テレ
フタル酸ジメチルと1,4−ブタンジオール、ビ
ス(4−ヒドロキシブチル)テレフタレートもし
くはその初期縮合物などがあげられる。ポリエス
テル−ポリアルキレンオキシド共重合体の製造に
用いられるポリ(アルキレンオキシド)グリコー
ルとしては、例えばポリ(エチレンオキシド)グ
リコール、ポリ(1,2−プロピレンオキシド)
グリコール、ポリ(トリメチレンオキシド)グリ
コール、ポリ(1,2−ブチレンオキシド)グリ
コール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコ
ール、ポリ(ペンタメチレンオキシド)グリコー
ルなどがあげられるが、特に平均分子量が500−
4,000のものが好適に用いられる。 上記のごとき浸漬液のうち、本発明においては
得られる導尿カテーテルがより優れた物理的特性
及びより適切な徐放速度を持つ点からみて配合ラ
テツクス及びシリコーンコンパウンドが好ましく
用いられるが、特に浸漬法に適し、また熱処理温
度も100℃以下程度でよいことなどの理由から配
合ラテツクスが好ましく用いられる。 本発明にいう抗菌物質を含有する浸漬液とは、
上述の浸漬液に抗菌物質が1種以上含有されてい
るものをいう。抗菌物質は溶解されていてもよい
し、懸濁されていてもよいし、また均一に分散さ
れていてもよい。浸漬液中に含有される抗菌物質
の量は任意であるが、通常、導尿カテーテルの体
内留置日数は長くても4〜5週程度であり、その
間において抗菌物質が徐放されればよいことを考
えると、必要以上の量を含有させることは経済的
に望ましくなく、また抗菌物質含有の浸漬液の安
定性及び成形後の導尿カテーテルの物性に悪影響
を及ぼす場合がある。一方、抗菌物質量を少なす
ぎる場合には、感染防止が望めない。したがつ
て、本発明においては抗菌物質は、抗菌物質含有
浸漬液全重量に対して0.1%ないし40%未満含有
するものを用いるのが好ましい。また、浸漬液と
抗菌物質の組合せによつては、凝集などの現象が
起こることもあるので、適宜PHなどを調整する必
要がある。 本発明にいう抗菌物質とは、抗生物質及び殺菌
剤のことをいう。抗生物質としては、例えばクロ
キサシリン、シクロキサシリン、フルクロキサシ
リン、アンピシリン、ヘタシリン、タランピシリ
ン、シクラシリン、アモキシシリン、ピブメシリ
ナム、ピペラシリンなどのペニシリン類、セフア
ロリジン、セフアログリシン、セフアレキシン、
セフアゾリン、セフアピリン、セフラジン、セフ
テゾール、セフオキシチン、セフアトリジンなど
のセフアロスポリン類、ストレプトマイシン、カ
ナマイシン、フラジオマイシン、パロモマイシ
ン、ゲンタマイシン、ベカナマイシン、リボスタ
マイシン、ジベカシン、アミカシン、トブラマイ
シン、スペクチノマイシンなどのアミノグリコシ
ド類、オキシテトラサイクリン、テトラサイクリ
ン、ヂメチルクロルテトラサイクリン、メタサイ
クリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリンなど
のテトラサイクリン類、エリスロマイシン、キタ
サマイシン、オレアンドマイシン、スピラマイシ
ン、ジヨサマイシン、ミデカマイシンなどのマク
ロライド類、リンコマイシン、クリンダマイシン
などのリンコマイシン類、ミカマイシン、グラミ
シジンS、グラミシジンなどのアンチグラム陽性
パクテリア類、コリスチン、ポリミキシンBなど
のポリミキシン類、バイオマイシン、カプレオマ
イシン、エンビオマイシン、サイクロセリンなど
のアンチミコバクテリウム類、アムホテリシン
B、ピマリシンなどのポリエンマクロライド類、
リフアンピシン、ピロールニトリン、マイトマイ
シンC、アクチノマイシン、ブレオマイシン、ダ
ウノルビシン、ドキソルビシン、ネオカルチノス
タチンなどがあげられるが、尿路感染症原因菌に
対する効菌力が大きい点からアミノグリコシド類
又はポリミキシン類が好ましく用いられる。殺菌
剤としてはアクリノール、アクリルフラビンなど
の色素製剤、ニトロフラゾンなどのフラン製剤、
塩化ベンザルコニウム、塩化ベンザトニウムなど
の陽性石けん製剤、クロルヘキシジン、ポピドン
ヨードなどが好ましく用いられる。 本発明の方法により、浸漬法にて導尿カテーテ
ルを製造するには、基本的には通常の浸漬法の操
作に従い、浸漬型を浸漬液に浸漬したのち引き上
げて乾燥し、ついで再び浸漬液に浸漬するといつ
た操作を繰り返し行つて所定の肉厚を得てから最
終乾燥(熱処理)を行うものであるが、少なくと
も1回目の浸漬又は最終回の浸漬には浸漬液とし
て抗菌物質を含有する浸漬液(以後A液と略記す
る。)を用いる必要がある。このようにして得ら
れた成形後の導尿カテーテルは、尿又は人体と直
接接触する表面層に抗菌物質が含有されており、
このことは留置直後の抗菌物質徐放量を多くして
留置直後に多く発する感染を防止するうえに重要
な要素となる。したがつて、本発明の方法により
製造された導尿カテーテルは、抗菌物質徐放性導
尿カテーテルとして理想的な特性を有する。すな
わち、同一の導尿カテーテルが体内に留置される
期間は3日〜7日程度の場合が最も多く、長い場
合でも3週間程度であり、それ以降は新しいカテ
ーテルと取り換える場合が多いが、本発明の方法
によつて製造された導尿カテーテルは、このよう
な期間にわたつて感染防止に有効な量の抗菌物質
を除々に尿中に放出しうるものである。 1回目と最終回以外の他の回の浸漬に関しては
とくに制約はないが、A液への浸漬と、抗菌物質
を含有しない浸漬液(以後B液と略記する。)へ
の浸漬との順序及び回数を適宜選択することのみ
によつて通常の浸漬法における一連の操作の中で
いたつて簡便に種々の臨床目的に合致した特性を
持つ導尿カテーテルを製造することができ、この
ことは本発明の製造法の持つ大きな利点である。
例えば通常の留置期間よりもさらに長期間にわた
る留置が予想され、長期にわたる徐放が必要とさ
れるような場合には、A液への浸漬回数を増せば
よく、極端にいえばA液への浸漬のみにて製造を
行えばよい。また、例えば2回目又は最終回より
1回前の回の浸漬にB液を用い、3回目又は最終
回より2回前の回の浸漬にA液を用いるといつた
方法をとれば留置直後の多量の徐放と留置期間中
の長期にわたるゆるやかな徐放という性能を合わ
せ持つ導尿カテーテルが得られるといつた利点が
ある。 本発明の方法により導尿カテーテルを製造する
には、通常は1種のA液及び1種のB液を用い、
A液から抗菌物質を除いたものがB液と同成分、
同組成となるごとくにA液及びB液が選ばれる。
しかしながら、A液として複数種のものを使用す
ることもできる。例えば、1回目の浸漬に用いる
A液にはクロルヘキシジンを含有したものを用い
最終回の浸漬には硫酸フラジオマイシンを含有し
たものを用いるといつたように異なつた種類の抗
菌物質を含有した2種以上のA液を用いることが
できる。このような方法は、例えば粘膜刺激性の
高い抗菌物質は尿と接触する面、すなわちカテー
テル内壁に含有させ、人体と接触する面、すなわ
ちカテーテル外壁には他の抗菌物質を含有させる
ことができるといつた臨床的意義をもち、このよ
うな特性をもつ導尿カテーテルを簡単に得ること
ができるものも本発明の特長である。また、B液
についても複数種のものを用いることは可能であ
り、例えばB液として配合ラテツクス、シリコー
ンコンパウンド及びウレタンコンパウンの3種類
の浸漬液を用いることもできる。また、A液とB
液に全く違つたものを用いる事も可能であり、例
えば抗菌物質の含有されたシリコーンコンパウン
ドを用い、B液として配合ラテツクスう用いる方
法などがあげられる。さらには、A液又はB液の
濃度を変化させて各回の浸漬にて得られる多層の
厚みを調節することもできる。 本発明の製造方法においては、通常の浸漬法と
同様、各回の浸漬の間及び最終回の浸漬の後に乾
燥又は熱処理の工程を行うが、乾燥又は熱処理の
条件については特に制約はなく、通常は200℃以
下にて1分〜24時間行えばよいが、熱のために薬
理活性が減少しやすい抗菌物質も多く存在するの
で、好ましくは40〜100℃の温度にて1分〜8時
間行う。浸漬と乾燥又は熱処理の繰り返し回数に
ついては、所望されるカテーテルの肉厚にもよる
が、通常1回〜30回、好ましくは3回〜20回程度
で所定の肉厚となるごとくに浸漬液濃度を調節す
る。したがつて、浸漬液のエラストマー成分重量
は全浸漬液重量の2〜80%となるように調節する
のが好ましい。また、前述のごとくに、徐放速度
をゆるやかにさせるために設けるB液への浸漬に
て得られる層については、あまりに厚い層を設け
るとその層を通して外部に抗菌物質が放出される
速度が遅くなりすぎ、また層が薄すぎても速度を
押さえる効果が乏しくなるので、1〜70ミクロン
の厚さに設けることが好ましい。 以上のように、本発明の製造方法によれば、従
来の方法に比べて簡便に一連の浸漬と乾燥の繰り
返しという操作の中で、必要に応じた徐放量、徐
放速度、徐放期間を持つ抗菌物質徐放性の導尿カ
テーテルを得ることができ、また導尿カテーテル
を所定の規格どうりの内径及び外径に仕上げるこ
とも容易である。 ここで徐放動向の1例として、本発明の方法で
製造したアミノグリコシド系抗生物質を徐放する
導尿カテーテルについて得られた結果を以下に示
す。導尿カテーテルを無菌尿中に37℃にて浸漬し
1日ごとに新しい同量の尿と取り換える操作を40
日間行い、抗生物質の放出された40個の尿サンプ
ルを得、おのおののサンプルについて含有される
抗生物質の量を測定した結果、1日目の尿中の抗
生物質は1,800〜42,000μgの範囲であり、以
降2日目が1,200〜37,000μg、3日目が770
〜26,000μg、4〜5日目が500〜20,000μg、
6〜7日目が250〜15,000μg、8〜10日目が
250〜10,000μg、11〜14日目が250〜7,500μ
g、15〜30日目が200〜5,000μg、31〜40日目
が180〜3,000μgであつた。以上のように1〜
5日目の放出量は多く、最低の場合でも500μg
以上放出されており、また14日目までは250μg
以上は放出ており、31〜40日目においても感染防
止能力を持つと考えられる程度の量が放出されて
いた。 以下に実施例をあげて本発明をさらに具体的に
説明する。なお、実施例中の「部」は「重量部」
を意味する。 実施例 1〜5 シリコーン製メデイカルグレードエラストマー
のベースマテリアル15部及びカタリスト1.5部
(いずれもダウコーニング社製MDX4−4210)
を、100部のトリクロルエタンに溶解して浸漬液
(以降b液と略記する。)を得た。ついで、このb
液を100部ずつ5個用意し、これにそれぞれ5部
の硫酸ジベカシン、硫酸ポリミキシンB、硫酸フ
ラジオマイシン、クロルヘキシジンあるいはシク
ラシリンを加えて均一に混合し、抗菌物質を含有
した5種類の浸漬液(以降a液と略記する。)を
得た。導尿カテーテル用浸漬型を、まずa液に浸
漬したのち引き上げて80℃にて5分間乾燥した
後、b液に浸漬し、引き上げて80℃にて5分間乾
燥した後、再びb液への浸漬、乾燥を行うという
操作を7回繰り返した後、さらにa液に浸漬し、
引き上げ、最終的に60℃にて6時間の熱処理を施
すという方法で5種類のa液について各1本ずつ
計5本の導尿カテーテルを得た。このものをおの
おの37℃の試験尿中に浸漬し、1日経過後、各抗
菌物質に対応する検定菌を用いて円筒平板法(デ
イスク法)にてこの尿の抗菌活性テストを行つた
ところ阻止円を生じ、試験尿中に活性な抗菌物質
が存在することが確認された。さらに、試験尿を
1日ごとに新しい試験尿に取り代えて同様の活性
テストを繰り返して行つた。その結果を表1に示
す。
【表】 実施例 6 パートA、パートB、パートCの3成分よりな
るシリコーン製メデイカルグレードエラストマー
(ダウコーニング社製、Q7−2245)のパートA15
部をトリクロルエタン100部に均一に分散した後、
0.05部のパートCを添加して十分に混合した。し
かるのち、この混合物に0.1部のパートBを添加
し、十分に混合して浸漬液(以降b液という。)
を得た。このb液100部にポピドンヨード0.2部を
添加し、均一に分散させて浸漬液(以降a液とい
う。)を得た。上記a、b液を用いて実施例1と
同様にして浸漬、乾燥う繰り返した後、160℃に
て30分間熱処理を行つて導尿カテーテルを得た。
このものをStaphylococcus aureus ATCC6538
−Pを検定菌として実施例1と同様の活性テスト
を行つたところ、25日目の試験尿においしも阻止
円が認められた。 実施例 7 ノーマルテツクス(全固形分37.5〜41.0wt%、
乾燥ゴム34.6〜37.5wt%、NH30.8〜1.0wt%)を
濃縮し、ゴム分を約60wt%にしたもの100部に硫
化亜鉛3.6部、硫黄1.8部、ステアリン酸0.3部及び
N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスル
フエンアミド0.3部を均一に分散させて配合ラテ
ツクス(以降b液という。)を得た。b液100部に
対し硫酸フラジオマイシン35部を溶解して浸漬液
(以降a液という。)を得た。 導尿カテーテルの浸漬型を、まずa液に浸漬後
引き上げて60℃にて10分間乾燥した後、b液に浸
漬し、引き上げて60℃にて10分間乾燥し、ついで
b液への浸漬、乾燥を行うという操作を7回繰り
返した後、さらにa液に浸漬して引き上げ、60℃
にて8時間の熱処理を施し、導尿カテーテルを得
た。このものをもちいて実施例3と同様の活性テ
ストを行つたところ、23日目の試験尿についても
阻止円が認められた。 実施例 8 実施例7と同様のa液及びb液を用い、3回目
の浸漬と最終回から2回前の浸漬にはb液の代わ
りにa液を用いた以外は実施例7と全く同様にし
て導尿カテーテルを得た。このものについて実施
例3と同様の活性テストを行つたところ、29日目
の試験尿についても阻止円が認められた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 浸漬型をカテーテル材料となる浸漬液に浸漬
    後、乾燥硬化する工程を複数回繰返して導尿カテ
    ーテルを製造するに際し、少なくとも1回目の浸
    漬又は最終回の浸漬には浸漬液として抗菌物質を
    含有する浸漬液を用いることを特徴とする抗菌物
    質徐放性導尿カテーテルの製造方法。
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