JPH0368490B2 - - Google Patents
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- JPH0368490B2 JPH0368490B2 JP60197080A JP19708085A JPH0368490B2 JP H0368490 B2 JPH0368490 B2 JP H0368490B2 JP 60197080 A JP60197080 A JP 60197080A JP 19708085 A JP19708085 A JP 19708085A JP H0368490 B2 JPH0368490 B2 JP H0368490B2
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- film
- resin
- conductor
- insulated wire
- insulating
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- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は新規な耐熱平角絶縁電線の製造方法に
関する。詳しくはスピーカのボイスコイルや
VTR用小型モーターのステーターコイルなどに
用いられる耐熱平角絶縁電線の製造方法に関する
ものである。 〔従来の技術〕 平角絶縁電線の製造方法は、一つは丸線を圧延
し平角導体としその外側に常法に従つて絶縁ワニ
スを塗布焼付する方法、もう一つは丸導体の外側
に絶縁ワニスを塗布焼付した後これを圧延して平
角絶縁電線に変形する方法があるが、いずれの方
法もそれぞれ下記のような欠点がある。前者の方
法では、平角導体に絶縁ワニスを塗布焼付する
際、ワニスの温度上昇と共にその流動性が増大
し、焼付後の角部の皮膜が薄くなりがちで、厚さ
の均一な皮膜を得ることが困難である。角部の皮
膜が薄く甚しくは導体表面が露出した平角絶縁電
線を電気機器のコイル巻線に用いた場合、絶縁不
良の原因となり機器の信頼性が著しく低下する。
一方、後者の方法では、厚さの均一な皮膜を得る
ことができる反面、圧延による導体の加圧硬化と
絶縁皮膜の加工劣化による特性低下の問題があ
る。導体の加工硬化は、熱処理をすることによつ
て軟らかさを与えることができるが、加工劣化し
た皮膜は、耐熱衝撃性が劣り、熱処理工程で亀裂
が発生したり、剥がれが生ずる。皮膜の亀裂は、
平角絶縁電線の厚さと幅の比が大きくなるにした
がつて顕著に大きくなり特にその比が1:5以上
となると無数に発生し、絶縁特性が大幅に低下す
る。このため前記用途の巻線に適用し得なかつ
た。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は、導体の外側に絶縁ワニスを塗布焼付
した後、これを圧延して平角絶縁電線を得る方法
において、圧延及び熱処理による絶縁皮膜の加工
劣化と絶縁衝撃性の低下の問題を解決するために
なされたものである。 〔問題を解決するための手段〕 本発明者らは、上記課題の解決のために、導体
上に塗布する絶縁ワニスの樹脂構成について検討
した。 導体と絶縁皮膜の密着性は、使用する絶縁材料
の耐熱性が、例えばポリウレタン樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリエステルイミド樹脂等と高くなる
にしたがつて向上し、密着性、耐熱衝撃性も良好
となる。反面、耐熱性に優れた絶縁材料は、一般
に架橋密度が高く絶縁皮膜は可とう性に欠け、従
つて圧延時に導体の塑性変形に対応して皮膜の塑
性変形が追随できず、一定の変形量を越えると皮
膜に亀裂が発生することになる。 そこで本発明は、絶縁ワニスとして、特定のポ
リエーテルイミド樹脂に、ポリエステルイミド樹
脂及びフエノール系化合物で閉塞したポリイソシ
アネートブロツク体を添加し、これを有機溶剤を
溶解した塗料を用いることにより、上記問題の解
決を図つたもので、以下にその詳細を説明する。 ポリエーテルイミド樹脂は、下記の構造式で示
される熱可塑性の直鎖状高分子である。 (式中nは整数、Rは6〜30の炭素原子を有する
二価の芳香族有機基、R′は2〜20の炭素原子を
有するアルキレン基、シクロアルキレン基より選
ばれた二価の有機基である。) 構造式が示すように2個のベンゼン核がジエー
テル分子で結ばれ、残りは耐熱成分であるイミド
結合から成立つておりエーテル結合は皮膜に可と
う性を付与し、またベンゼン核、イミド結合が皮
膜の耐熱性保持に寄与している。この熱可塑性ポ
リエーテルイミド樹脂の一例を挙げれば、2,
2′−ビス〔3−(3,4−ジカルボキシフエノキ
シ)−フエニル〕プロパンジ酸無水物と4,4′−
ジアミノジフエニルメタンとをオルソジクロルベ
ンゼンを溶媒とし溶液重縮合(形成される水は常
法に従つて共沸により除去)し合成される樹脂で
あるULTEM(米国GE社製商品名)がこれに相当
する。 ポリエステルイミド樹脂は、耐熱架橋成分とし
て上記熱可塑性ポリエーテルイミド樹脂に添加さ
れるもので、導体と皮膜の密着性を向上させかつ
耐熱衝撃性が良好であるため、導体の加工硬化を
回復するための熱処理時において、皮膜の亀裂の
発生や導体からの剥れを防止する作用がある。こ
のポリエステルイミド樹脂は、トリメリツト酸無
水物と芳香族ジアミンとの反応によつて得られる
イミド酸成分、テレフタル酸、テレフタル酸無水
物及びテレフタル酸低級アルキルエステルよりな
る群から選ばれたテレフタル酸成分並びにエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール又はグリ
セリンをエステル化反応させて得られ、併用する
ポリエーテルイミド樹脂と共通のイミド基を有
し、両樹脂の相溶性が良好で、ポリエーテルイミ
ド樹脂中に偏在することなく分散し、皮膜中に架
橋点が均一に分布する。ポリエステルイミド樹脂
の具体例としては、TSF500(東特塗料社商品
名)、FS−2(大日精化工業社商品名)、
XWE1743(日触スケネクタデイ社商品名)、HI−
460(日立化成社商品名)等を挙げることができ
る。 上記ポリエステルイミド樹脂と共に配合される
ポリイソシアネートブロツク体は、活性なイソシ
アネート基をフエノール系化合物で閉塞し安定化
させたポリイソシアネート化合物であり、皮膜の
ろう着性向上を目的に添加される。具体例として
は、デスモジユールAPステーブル、同CTステー
ブル(バイエル社商品名)、コロネート2503、
MS−50(日本ポリウレタン社商品名)等を挙げ
ることができる。 上記配合組成からなる絶縁塗料を導体上に塗布
焼付した皮膜は、B種以上の耐熱性を有し、かつ
皮膜を剥離せず半田付が可能なろう着性を有す
る。 〔実施例〕 例 1 熱可塑性のポリエーテルイミド樹脂である
ULTEM140g、ポリエステルイミド樹脂である
TSF500 60g及びポリイソシアネートブロツク
体12gを秤量しクレゾールとキシロールの混合溶
剤848gに樹脂濃度が20%となるように溶解し調
製した絶縁塗料を、導体径0.300mmの軟銅線上に
皮膜厚さが10μmとなるように炉温400℃、線速
40m/minで焼付け、耐熱絶縁電線を製造した。
次いでこれをロール径25mmの二軸圧延機で圧延
し、本発明に係る耐熱平角絶縁電線を得た。 例 2 ポリエーテルイミド樹脂100g、ポリエステル
イミド樹脂100g及びポリイソシアネートブロツ
ク体20gを秤量し、クレゾールとキシロールの混
合溶剤880gに溶解し調製した樹脂濃度20%の絶
縁塗料を用い、実施例1と同様の条件で、耐熱平
角絶縁電線を製造した。 例 3 ポリエーテルイミド樹脂60g、ポリエステルイ
ミド樹脂140g及びポリイソシアネートブロツク
体28gを秤量し、クレゾールとキシロールの混合
溶剤912gに溶解し調製した樹脂濃度20%の絶縁
塗料を用い、実施例1と同様の条件で、耐熱平角
絶縁電線を製造した。 種々の導体厚・幅の平角絶縁電線について、
JIS C3003(6.2)に基くピンホール試験を行つた。
また得られた平角絶縁電線について、加工硬化し
た導体を軟らかくするために炉温400℃、線速40
m/minの熱処理を行つた後の平角絶縁電線につ
いても、同様の試験を行つた結果を下表に示す。
なお比較例として示したものは、絶縁塗料として
汎用のエナメル線用ポリエステルイミド絶縁塗料
を用い炉温450℃、線速40m/minで焼付したほ
かは、実施例と同様の条件で製造した平角ポリエ
ステルイミド絶縁電線の特性である。
関する。詳しくはスピーカのボイスコイルや
VTR用小型モーターのステーターコイルなどに
用いられる耐熱平角絶縁電線の製造方法に関する
ものである。 〔従来の技術〕 平角絶縁電線の製造方法は、一つは丸線を圧延
し平角導体としその外側に常法に従つて絶縁ワニ
スを塗布焼付する方法、もう一つは丸導体の外側
に絶縁ワニスを塗布焼付した後これを圧延して平
角絶縁電線に変形する方法があるが、いずれの方
法もそれぞれ下記のような欠点がある。前者の方
法では、平角導体に絶縁ワニスを塗布焼付する
際、ワニスの温度上昇と共にその流動性が増大
し、焼付後の角部の皮膜が薄くなりがちで、厚さ
の均一な皮膜を得ることが困難である。角部の皮
膜が薄く甚しくは導体表面が露出した平角絶縁電
線を電気機器のコイル巻線に用いた場合、絶縁不
良の原因となり機器の信頼性が著しく低下する。
一方、後者の方法では、厚さの均一な皮膜を得る
ことができる反面、圧延による導体の加圧硬化と
絶縁皮膜の加工劣化による特性低下の問題があ
る。導体の加工硬化は、熱処理をすることによつ
て軟らかさを与えることができるが、加工劣化し
た皮膜は、耐熱衝撃性が劣り、熱処理工程で亀裂
が発生したり、剥がれが生ずる。皮膜の亀裂は、
平角絶縁電線の厚さと幅の比が大きくなるにした
がつて顕著に大きくなり特にその比が1:5以上
となると無数に発生し、絶縁特性が大幅に低下す
る。このため前記用途の巻線に適用し得なかつ
た。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は、導体の外側に絶縁ワニスを塗布焼付
した後、これを圧延して平角絶縁電線を得る方法
において、圧延及び熱処理による絶縁皮膜の加工
劣化と絶縁衝撃性の低下の問題を解決するために
なされたものである。 〔問題を解決するための手段〕 本発明者らは、上記課題の解決のために、導体
上に塗布する絶縁ワニスの樹脂構成について検討
した。 導体と絶縁皮膜の密着性は、使用する絶縁材料
の耐熱性が、例えばポリウレタン樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリエステルイミド樹脂等と高くなる
にしたがつて向上し、密着性、耐熱衝撃性も良好
となる。反面、耐熱性に優れた絶縁材料は、一般
に架橋密度が高く絶縁皮膜は可とう性に欠け、従
つて圧延時に導体の塑性変形に対応して皮膜の塑
性変形が追随できず、一定の変形量を越えると皮
膜に亀裂が発生することになる。 そこで本発明は、絶縁ワニスとして、特定のポ
リエーテルイミド樹脂に、ポリエステルイミド樹
脂及びフエノール系化合物で閉塞したポリイソシ
アネートブロツク体を添加し、これを有機溶剤を
溶解した塗料を用いることにより、上記問題の解
決を図つたもので、以下にその詳細を説明する。 ポリエーテルイミド樹脂は、下記の構造式で示
される熱可塑性の直鎖状高分子である。 (式中nは整数、Rは6〜30の炭素原子を有する
二価の芳香族有機基、R′は2〜20の炭素原子を
有するアルキレン基、シクロアルキレン基より選
ばれた二価の有機基である。) 構造式が示すように2個のベンゼン核がジエー
テル分子で結ばれ、残りは耐熱成分であるイミド
結合から成立つておりエーテル結合は皮膜に可と
う性を付与し、またベンゼン核、イミド結合が皮
膜の耐熱性保持に寄与している。この熱可塑性ポ
リエーテルイミド樹脂の一例を挙げれば、2,
2′−ビス〔3−(3,4−ジカルボキシフエノキ
シ)−フエニル〕プロパンジ酸無水物と4,4′−
ジアミノジフエニルメタンとをオルソジクロルベ
ンゼンを溶媒とし溶液重縮合(形成される水は常
法に従つて共沸により除去)し合成される樹脂で
あるULTEM(米国GE社製商品名)がこれに相当
する。 ポリエステルイミド樹脂は、耐熱架橋成分とし
て上記熱可塑性ポリエーテルイミド樹脂に添加さ
れるもので、導体と皮膜の密着性を向上させかつ
耐熱衝撃性が良好であるため、導体の加工硬化を
回復するための熱処理時において、皮膜の亀裂の
発生や導体からの剥れを防止する作用がある。こ
のポリエステルイミド樹脂は、トリメリツト酸無
水物と芳香族ジアミンとの反応によつて得られる
イミド酸成分、テレフタル酸、テレフタル酸無水
物及びテレフタル酸低級アルキルエステルよりな
る群から選ばれたテレフタル酸成分並びにエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール又はグリ
セリンをエステル化反応させて得られ、併用する
ポリエーテルイミド樹脂と共通のイミド基を有
し、両樹脂の相溶性が良好で、ポリエーテルイミ
ド樹脂中に偏在することなく分散し、皮膜中に架
橋点が均一に分布する。ポリエステルイミド樹脂
の具体例としては、TSF500(東特塗料社商品
名)、FS−2(大日精化工業社商品名)、
XWE1743(日触スケネクタデイ社商品名)、HI−
460(日立化成社商品名)等を挙げることができ
る。 上記ポリエステルイミド樹脂と共に配合される
ポリイソシアネートブロツク体は、活性なイソシ
アネート基をフエノール系化合物で閉塞し安定化
させたポリイソシアネート化合物であり、皮膜の
ろう着性向上を目的に添加される。具体例として
は、デスモジユールAPステーブル、同CTステー
ブル(バイエル社商品名)、コロネート2503、
MS−50(日本ポリウレタン社商品名)等を挙げ
ることができる。 上記配合組成からなる絶縁塗料を導体上に塗布
焼付した皮膜は、B種以上の耐熱性を有し、かつ
皮膜を剥離せず半田付が可能なろう着性を有す
る。 〔実施例〕 例 1 熱可塑性のポリエーテルイミド樹脂である
ULTEM140g、ポリエステルイミド樹脂である
TSF500 60g及びポリイソシアネートブロツク
体12gを秤量しクレゾールとキシロールの混合溶
剤848gに樹脂濃度が20%となるように溶解し調
製した絶縁塗料を、導体径0.300mmの軟銅線上に
皮膜厚さが10μmとなるように炉温400℃、線速
40m/minで焼付け、耐熱絶縁電線を製造した。
次いでこれをロール径25mmの二軸圧延機で圧延
し、本発明に係る耐熱平角絶縁電線を得た。 例 2 ポリエーテルイミド樹脂100g、ポリエステル
イミド樹脂100g及びポリイソシアネートブロツ
ク体20gを秤量し、クレゾールとキシロールの混
合溶剤880gに溶解し調製した樹脂濃度20%の絶
縁塗料を用い、実施例1と同様の条件で、耐熱平
角絶縁電線を製造した。 例 3 ポリエーテルイミド樹脂60g、ポリエステルイ
ミド樹脂140g及びポリイソシアネートブロツク
体28gを秤量し、クレゾールとキシロールの混合
溶剤912gに溶解し調製した樹脂濃度20%の絶縁
塗料を用い、実施例1と同様の条件で、耐熱平角
絶縁電線を製造した。 種々の導体厚・幅の平角絶縁電線について、
JIS C3003(6.2)に基くピンホール試験を行つた。
また得られた平角絶縁電線について、加工硬化し
た導体を軟らかくするために炉温400℃、線速40
m/minの熱処理を行つた後の平角絶縁電線につ
いても、同様の試験を行つた結果を下表に示す。
なお比較例として示したものは、絶縁塗料として
汎用のエナメル線用ポリエステルイミド絶縁塗料
を用い炉温450℃、線速40m/minで焼付したほ
かは、実施例と同様の条件で製造した平角ポリエ
ステルイミド絶縁電線の特性である。
【表】
本発明において用いられる絶縁塗料は、熱可塑
性の直鎖状高分子であるポリエーテルイミド樹脂
に熱硬化性のポリエステルイミド樹脂を添加し、
有機溶剤に溶解したものであるから、分子鎖の長
いポリエーテルイミド樹脂分子中にポリエステル
イミド樹脂が相互に絡み合い、焼付時に反応して
相互浸入型網目構造をつくる。この皮膜は外部か
らの応力に対して比較的容易に変形する分子構造
をもち、導体の変形に対して十分追随でき皮膜中
の応力歪も小さい。従つて圧延時に絶縁皮膜が受
ける応力歪を分子内で緩和できるため、絶縁処理
工程で絶縁皮膜に亀裂が発生するようなことはな
い。絶縁塗料組成がポリエーテルイミド樹脂のみ
の場合は、皮膜の可とう性は良好であるが、耐熱
性、機械的特性及び電気絶縁性が不十分であり、
ここに添加されるポリエステル樹脂は、上記特性
の不足分を補うものとして欠かせない成分であ
る。さらにここに添加されるポリイソシアネート
ブロツク体は、ポリエステルイミド樹脂中の活性
化水素と反応しウレタン結合を形成し、分子間架
橋密度を高め機械的強度を高めるとともに、ウレ
タン結合の解重合性が寄与し皮膜にろう着性が付
与され、電工作業の際に皮膜剥離工程を省略でき
る。なお上記三成分の配合比率を適宜選定し前記
相互侵入型網目構造の密度の大小を調整すれば、
皮膜の密着性、可とう性、耐熱性を制御すること
が可能である。 〔発明の効果〕 本発明の製造方法により得られた耐熱平角絶縁
電線は、絶縁ワニスとして特定のポリエーテルイ
ミド樹脂とポリエステルイミド樹脂との組合せか
らなる塗料を用いたので、従来の平角絶縁電線が
厚さと幅の比で1:5以上になると絶縁皮膜に無
数の亀裂が発生しさらには皮膜剥離により実用に
供し得なかつたところ、より薄型の平角絶縁電線
でも皮膜の特性を保ち得る。したがつて本発明の
方法に係る平角絶縁電線を電気機器のコイル巻線
として用いることにより、機器の信頼性を著しく
向上せしめ得る。
性の直鎖状高分子であるポリエーテルイミド樹脂
に熱硬化性のポリエステルイミド樹脂を添加し、
有機溶剤に溶解したものであるから、分子鎖の長
いポリエーテルイミド樹脂分子中にポリエステル
イミド樹脂が相互に絡み合い、焼付時に反応して
相互浸入型網目構造をつくる。この皮膜は外部か
らの応力に対して比較的容易に変形する分子構造
をもち、導体の変形に対して十分追随でき皮膜中
の応力歪も小さい。従つて圧延時に絶縁皮膜が受
ける応力歪を分子内で緩和できるため、絶縁処理
工程で絶縁皮膜に亀裂が発生するようなことはな
い。絶縁塗料組成がポリエーテルイミド樹脂のみ
の場合は、皮膜の可とう性は良好であるが、耐熱
性、機械的特性及び電気絶縁性が不十分であり、
ここに添加されるポリエステル樹脂は、上記特性
の不足分を補うものとして欠かせない成分であ
る。さらにここに添加されるポリイソシアネート
ブロツク体は、ポリエステルイミド樹脂中の活性
化水素と反応しウレタン結合を形成し、分子間架
橋密度を高め機械的強度を高めるとともに、ウレ
タン結合の解重合性が寄与し皮膜にろう着性が付
与され、電工作業の際に皮膜剥離工程を省略でき
る。なお上記三成分の配合比率を適宜選定し前記
相互侵入型網目構造の密度の大小を調整すれば、
皮膜の密着性、可とう性、耐熱性を制御すること
が可能である。 〔発明の効果〕 本発明の製造方法により得られた耐熱平角絶縁
電線は、絶縁ワニスとして特定のポリエーテルイ
ミド樹脂とポリエステルイミド樹脂との組合せか
らなる塗料を用いたので、従来の平角絶縁電線が
厚さと幅の比で1:5以上になると絶縁皮膜に無
数の亀裂が発生しさらには皮膜剥離により実用に
供し得なかつたところ、より薄型の平角絶縁電線
でも皮膜の特性を保ち得る。したがつて本発明の
方法に係る平角絶縁電線を電気機器のコイル巻線
として用いることにより、機器の信頼性を著しく
向上せしめ得る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記の構造式で示されるポリエーテルイミド
樹脂に、ポリエステルイミド樹脂及びフエノール
系化合物で閉塞したポリイソシアネートブロツク
体を添加し、これを有機溶剤に溶解してなる絶縁
塗料を、導体上に塗布焼付した後、平角状に圧延
することを特徴とする耐熱平角絶縁電線の製造方
法。 (式中nは整数、Rは6〜30の炭素原子を有する
二価の芳香族有機基、R′は2〜20の炭素原子を
有するアルキレン基、シクロアルキレン基より選
ばれた二価の有機基である。)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60197080A JPS6258519A (ja) | 1985-09-06 | 1985-09-06 | 耐熱平角絶縁電線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60197080A JPS6258519A (ja) | 1985-09-06 | 1985-09-06 | 耐熱平角絶縁電線の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6258519A JPS6258519A (ja) | 1987-03-14 |
| JPH0368490B2 true JPH0368490B2 (ja) | 1991-10-28 |
Family
ID=16368384
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60197080A Granted JPS6258519A (ja) | 1985-09-06 | 1985-09-06 | 耐熱平角絶縁電線の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6258519A (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63189456A (ja) * | 1987-01-30 | 1988-08-05 | Hitachi Chem Co Ltd | はんだ付け性を有する樹脂組成物 |
| JP2801189B2 (ja) * | 1987-04-02 | 1998-09-21 | 古河電気工業株式会社 | 耐熱性電気絶縁塗料 |
| JPH01230680A (ja) * | 1988-03-11 | 1989-09-14 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 耐熱性電気絶縁塗料 |
| JPH02142853A (ja) * | 1988-11-24 | 1990-05-31 | Hitachi Chem Co Ltd | はんだ付け性を有する樹脂組成物およびこれを用いた絶縁電線 |
| JPH0584992U (ja) * | 1992-04-17 | 1993-11-16 | 澄夫 山本 | 弦楽器用のテールピース装置 |
| US6288342B1 (en) | 1998-12-15 | 2001-09-11 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Insulated wire |
| CN101657861A (zh) * | 2007-04-12 | 2010-02-24 | 住友电气工业株式会社 | 绝缘电线、电动机线圈及电动机 |
| CN113710732B (zh) | 2019-04-26 | 2025-10-28 | 大金工业株式会社 | 电磁线和线圈 |
-
1985
- 1985-09-06 JP JP60197080A patent/JPS6258519A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6258519A (ja) | 1987-03-14 |
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