JPH0368943B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0368943B2 JPH0368943B2 JP59102435A JP10243584A JPH0368943B2 JP H0368943 B2 JPH0368943 B2 JP H0368943B2 JP 59102435 A JP59102435 A JP 59102435A JP 10243584 A JP10243584 A JP 10243584A JP H0368943 B2 JPH0368943 B2 JP H0368943B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- amount
- alloy
- anode
- aluminum
- silicon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
Description
本発明は海水、淡水、土壌中等、各種環境中の
施設、船舶、機器などの陰極防食に使用する流電
陽極用アルミニウム合金に関する。 アルミニウムは本来、単位重量当りの発生電気
量が大きく、現用の流電陽極系基金属としてはマ
グネシウム、亜鉛などに比べて最も有用である。
また防食電流発生の駆動力となる電極電位も本来
は極めて卑であるが通常は安定した酸化皮膜で表
面が覆われ、鉄鋼よりやや卑な電位を有するにす
ぎず、純アルミニウムでは紡食能力を期待するこ
とは困難である。そのため従来から種々の他元素
を添加して合金化による陽極性能改善の試みが行
なわれている。 本出願人らはアルミニウムに亜鉛とインジウム
を含有させた合金をベースにして一連の研究開発
を継続してきた。その結果、さきに亜鉛1.0〜10
%、インジウム0.01〜0.05%、マグネシウム0.05
〜6%を含有する合金を開発し、特許を得た(特
公昭42−14291)。この合金の陽極性能は陽極電位
がいずれも−1080〜−1100mV(飽和カロメル電
極基準)の値を示し、発生電気量としては2400〜
2600Ahr/Kg程度の能力を有し、マグネシウムの
少量添加によりインジウムの均一分散を図り陽極
性能を向上せしめたものであつた。しかし、この
合金陽極はなお発生電気量が十分とはいえず、若
干の課題を残すものであつた。 その後、本発明者らはさらに検討を重ねる過程
において、前記合金陽極に珪素と、カルシウムお
よびバリウムの1種または2種と所定量含有せし
めることにより従来合金のいずれよりも高い
2700Ahr/Kg以上の発生電気量を、またある特定
の組成においては2800Ahr/Kg以上の発生電気量
を発揮する合金を見出すに至つた。 本発明合金は前記従来合金において示された陽
極効率84〜90%、すなわち発生電気量に換算して
約2440〜2600Ahr/Kgを明らかに大幅にしのぐ発
生電気量を有するものであつて、その成分組成は
亜鉛1.0〜10%、インジウム0.01〜0.05%、マグネ
シウム0.05〜6%を含有する流電陽極用アルミニ
ウム合金において、これに珪素0.07〜1.0%、カ
ルシウムとバリウムの1種または2種を0.01〜
0.5%含有し、残部アルミニウムよりなることを
特徴とする流電陽極用アルミニウム合金である。 本発明の基材となる、亜鉛1.0〜10%、マグネ
シウム0.05〜6%、インジウム0.01〜0.05%を含
有する合金は、本出願人が先に発明した流電陽極
合金である。各元素の効果と含有量は次の通りで
ある。亜鉛は陽極電位の安定化、自己腐食の抑制
及びインジウムがアルミニウム中へ均一に分散さ
せることを目的とする。1%より少量では、これ
らの効果は小であり、特にインジウムの均一分散
作用が不充分である。また10%を超えると鋳造性
に難点があり、特に亜鉛の量が多くなると発生電
気量の増大が期待できない。従つて、1.0〜10%
が適正である。マグネシウムは陽極電位、発生電
気量の改善に有効であり、インジウムの分散性を
改善する。0.05%より少量では効果が乏しく、6
%を超えると性能が低下する。従つて、0.05〜6
%が適正である。インジウムはアルミニウム合金
を活性化させる効果を有するが、高価な金属であ
るため添加量は極力抑えなければならない。しか
し、0.01%より少量ではアルミニウム中への均一
分散が亜鉛やマグネシウムを併用しても局部溶解
になり易く、また0.05%を超えると添加効果が飽
和に達し、経済的に不利である。従つて、0.01〜
0.05%が適正である。 次に本願発明の流電陽極用アルミニウム合金に
おいて、珪素、カルシウムおよびバリウムの成分
組成の範囲を上述のように限定した理由を説明す
る。 珪素は溶解面の改善に著しい効果を示す。すな
わち溶解面の緻密化、均一化、全面化は発生電気
量の増加に大きく寄与し、優れた溶解挙動は合金
の無用な自己腐食を抑制し、実用に際しては長期
耐用につながるものである。本発明合金において
は0.07%以上の含有で上記の特徴を発揮するが、
最大1.0%を越えると溶解面に不同、局部化が認
められ、陽極電位も若干の貴化をまぬがれないの
で有効含有量を0.07〜10%と定めた。 カルシウムの添加は珪素との併用において溶解
特性と発生電気量増大の両面に著しい効果を示
す。この場合カルシウムの含有量が0.01%に満た
ないときは特性改善の効果が少く、また0.5%を
越えるとむしろ溶解面に不同、局部化傾向が表わ
れ、安定性が失われる。この珪素含有量は前記
0.07〜1.0%のうち0.15%を越える範囲が好まし
く、とくに0.2%を越える範囲が最も顕著な効果
を示す。 バリウムもカルシウムと同様の添加効果を有
し、珪素との有効な含有量の共存で併用相乗効果
が顕著である。すなわちバリウム0.01〜0.5%を
上記珪素0.07〜1.0%と併用させると陽極の溶解
挙動の不同、不規則が是正され、溶解面の孔食が
消滅し、局部的溶解が生じない効果を示す。この
溶解面の改善は発生電気量の増大をもたらす。こ
のバリウムの添加効果は上記0.01〜0.5%の含有
範囲が適量で0.01%に満たないときは溶解の均一
化が損われ、また0.5%を越えると溶解面が局部
化しやすく、かつ粗面となり、発生電気量も低下
する。 またバリウムとカルシウムの共存においてさら
に珪素と併用するときはなお一層高い発生電気量
を廃棄し、その含有量は前記バリウムおよびカル
シウムのそれぞれ単独の含有量を軽減することが
できる。すなわち、前記の珪素量0.07〜1.0%が
含有されているときカルシウムとバリウムが各々
0.005〜0.3%の範囲内で同時にしかもその合計量
が0.01〜0.5%含有されるとき前記効果を最も顕
著に発揮し、この範囲より少ないときは発生電気
量増大の効果は少なく、またこの範囲を越えると
きは発生電気量も低下し、陽極電位にも悪影響を
与える。 以上のような本発明では珪素とカルシウムおよ
びバリウムの1種または2種との併用効果を意図
することが大きな特徴となるものであり、これに
より溶解特性の向上を発生電気量の著しい増大が
もたらされる。 次に本発明合金の実施例について説明する。 実施例 1 表1及び表2に示す組成を有する本発明合金お
よび比較合金を直径20mm、長さ120mmの丸棒に金
型鋳造し、側面の20cm2を陽極部として供試し、
1.5の室温の人工海水静止液中において陽極電
流密度1.0mA/cm2で240時間通電する定電流ビー
カーテストを行つた。その結果は表1に示すよう
に本発明合金が発生電気量において著しく優れて
いることが明白で、亜鉛、マグネシウム、インジ
ウム、珪素の最適量を含有し、さらにカルシウム
およびバリウムの1種または2種を適量併合し、
残部アルミニウムからなる合金系は2700Ahr/Kg
以上の極めて優れた特性を発揮している。すなわ
ち比較合金の発生電気量が2520Ahr/Kgであるの
に対し、本発明合金はいずれも2700Ahr/Kg以上
を示し、そのうちの特に有効な組成では
2800Ahr/Kg以上を示し陽極電位も充分卑な値を
有している。 以上のように本発明合金は従来合金にみられな
い高い発生電気量を有し、長期間安定して使用す
るに充分な特性を備えており、大型構造物の長期
電気防食におけるメンテナンスフリー化に極めて
有利、有用な流電陽極合金である。
施設、船舶、機器などの陰極防食に使用する流電
陽極用アルミニウム合金に関する。 アルミニウムは本来、単位重量当りの発生電気
量が大きく、現用の流電陽極系基金属としてはマ
グネシウム、亜鉛などに比べて最も有用である。
また防食電流発生の駆動力となる電極電位も本来
は極めて卑であるが通常は安定した酸化皮膜で表
面が覆われ、鉄鋼よりやや卑な電位を有するにす
ぎず、純アルミニウムでは紡食能力を期待するこ
とは困難である。そのため従来から種々の他元素
を添加して合金化による陽極性能改善の試みが行
なわれている。 本出願人らはアルミニウムに亜鉛とインジウム
を含有させた合金をベースにして一連の研究開発
を継続してきた。その結果、さきに亜鉛1.0〜10
%、インジウム0.01〜0.05%、マグネシウム0.05
〜6%を含有する合金を開発し、特許を得た(特
公昭42−14291)。この合金の陽極性能は陽極電位
がいずれも−1080〜−1100mV(飽和カロメル電
極基準)の値を示し、発生電気量としては2400〜
2600Ahr/Kg程度の能力を有し、マグネシウムの
少量添加によりインジウムの均一分散を図り陽極
性能を向上せしめたものであつた。しかし、この
合金陽極はなお発生電気量が十分とはいえず、若
干の課題を残すものであつた。 その後、本発明者らはさらに検討を重ねる過程
において、前記合金陽極に珪素と、カルシウムお
よびバリウムの1種または2種と所定量含有せし
めることにより従来合金のいずれよりも高い
2700Ahr/Kg以上の発生電気量を、またある特定
の組成においては2800Ahr/Kg以上の発生電気量
を発揮する合金を見出すに至つた。 本発明合金は前記従来合金において示された陽
極効率84〜90%、すなわち発生電気量に換算して
約2440〜2600Ahr/Kgを明らかに大幅にしのぐ発
生電気量を有するものであつて、その成分組成は
亜鉛1.0〜10%、インジウム0.01〜0.05%、マグネ
シウム0.05〜6%を含有する流電陽極用アルミニ
ウム合金において、これに珪素0.07〜1.0%、カ
ルシウムとバリウムの1種または2種を0.01〜
0.5%含有し、残部アルミニウムよりなることを
特徴とする流電陽極用アルミニウム合金である。 本発明の基材となる、亜鉛1.0〜10%、マグネ
シウム0.05〜6%、インジウム0.01〜0.05%を含
有する合金は、本出願人が先に発明した流電陽極
合金である。各元素の効果と含有量は次の通りで
ある。亜鉛は陽極電位の安定化、自己腐食の抑制
及びインジウムがアルミニウム中へ均一に分散さ
せることを目的とする。1%より少量では、これ
らの効果は小であり、特にインジウムの均一分散
作用が不充分である。また10%を超えると鋳造性
に難点があり、特に亜鉛の量が多くなると発生電
気量の増大が期待できない。従つて、1.0〜10%
が適正である。マグネシウムは陽極電位、発生電
気量の改善に有効であり、インジウムの分散性を
改善する。0.05%より少量では効果が乏しく、6
%を超えると性能が低下する。従つて、0.05〜6
%が適正である。インジウムはアルミニウム合金
を活性化させる効果を有するが、高価な金属であ
るため添加量は極力抑えなければならない。しか
し、0.01%より少量ではアルミニウム中への均一
分散が亜鉛やマグネシウムを併用しても局部溶解
になり易く、また0.05%を超えると添加効果が飽
和に達し、経済的に不利である。従つて、0.01〜
0.05%が適正である。 次に本願発明の流電陽極用アルミニウム合金に
おいて、珪素、カルシウムおよびバリウムの成分
組成の範囲を上述のように限定した理由を説明す
る。 珪素は溶解面の改善に著しい効果を示す。すな
わち溶解面の緻密化、均一化、全面化は発生電気
量の増加に大きく寄与し、優れた溶解挙動は合金
の無用な自己腐食を抑制し、実用に際しては長期
耐用につながるものである。本発明合金において
は0.07%以上の含有で上記の特徴を発揮するが、
最大1.0%を越えると溶解面に不同、局部化が認
められ、陽極電位も若干の貴化をまぬがれないの
で有効含有量を0.07〜10%と定めた。 カルシウムの添加は珪素との併用において溶解
特性と発生電気量増大の両面に著しい効果を示
す。この場合カルシウムの含有量が0.01%に満た
ないときは特性改善の効果が少く、また0.5%を
越えるとむしろ溶解面に不同、局部化傾向が表わ
れ、安定性が失われる。この珪素含有量は前記
0.07〜1.0%のうち0.15%を越える範囲が好まし
く、とくに0.2%を越える範囲が最も顕著な効果
を示す。 バリウムもカルシウムと同様の添加効果を有
し、珪素との有効な含有量の共存で併用相乗効果
が顕著である。すなわちバリウム0.01〜0.5%を
上記珪素0.07〜1.0%と併用させると陽極の溶解
挙動の不同、不規則が是正され、溶解面の孔食が
消滅し、局部的溶解が生じない効果を示す。この
溶解面の改善は発生電気量の増大をもたらす。こ
のバリウムの添加効果は上記0.01〜0.5%の含有
範囲が適量で0.01%に満たないときは溶解の均一
化が損われ、また0.5%を越えると溶解面が局部
化しやすく、かつ粗面となり、発生電気量も低下
する。 またバリウムとカルシウムの共存においてさら
に珪素と併用するときはなお一層高い発生電気量
を廃棄し、その含有量は前記バリウムおよびカル
シウムのそれぞれ単独の含有量を軽減することが
できる。すなわち、前記の珪素量0.07〜1.0%が
含有されているときカルシウムとバリウムが各々
0.005〜0.3%の範囲内で同時にしかもその合計量
が0.01〜0.5%含有されるとき前記効果を最も顕
著に発揮し、この範囲より少ないときは発生電気
量増大の効果は少なく、またこの範囲を越えると
きは発生電気量も低下し、陽極電位にも悪影響を
与える。 以上のような本発明では珪素とカルシウムおよ
びバリウムの1種または2種との併用効果を意図
することが大きな特徴となるものであり、これに
より溶解特性の向上を発生電気量の著しい増大が
もたらされる。 次に本発明合金の実施例について説明する。 実施例 1 表1及び表2に示す組成を有する本発明合金お
よび比較合金を直径20mm、長さ120mmの丸棒に金
型鋳造し、側面の20cm2を陽極部として供試し、
1.5の室温の人工海水静止液中において陽極電
流密度1.0mA/cm2で240時間通電する定電流ビー
カーテストを行つた。その結果は表1に示すよう
に本発明合金が発生電気量において著しく優れて
いることが明白で、亜鉛、マグネシウム、インジ
ウム、珪素の最適量を含有し、さらにカルシウム
およびバリウムの1種または2種を適量併合し、
残部アルミニウムからなる合金系は2700Ahr/Kg
以上の極めて優れた特性を発揮している。すなわ
ち比較合金の発生電気量が2520Ahr/Kgであるの
に対し、本発明合金はいずれも2700Ahr/Kg以上
を示し、そのうちの特に有効な組成では
2800Ahr/Kg以上を示し陽極電位も充分卑な値を
有している。 以上のように本発明合金は従来合金にみられな
い高い発生電気量を有し、長期間安定して使用す
るに充分な特性を備えており、大型構造物の長期
電気防食におけるメンテナンスフリー化に極めて
有利、有用な流電陽極合金である。
【表】
【表】
【表】
Claims (1)
- 1 亜鉛1.0〜10%、インジウム0.01〜0.05%、マ
グネシウム0.05〜6%を含有する流電陽極用アル
ミニウム合金において、さらに珪素0.07〜1.0%、
カルシウムおよびバリウムの1種または2種0.01
〜0.5%を含有し、残部アルミニウムからなる流
電陽極用アルミニウム合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59102435A JPS60245766A (ja) | 1984-05-21 | 1984-05-21 | 流電陽極用アルミニウム合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59102435A JPS60245766A (ja) | 1984-05-21 | 1984-05-21 | 流電陽極用アルミニウム合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60245766A JPS60245766A (ja) | 1985-12-05 |
| JPH0368943B2 true JPH0368943B2 (ja) | 1991-10-30 |
Family
ID=14327385
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59102435A Granted JPS60245766A (ja) | 1984-05-21 | 1984-05-21 | 流電陽極用アルミニウム合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60245766A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2924609B2 (ja) * | 1993-10-26 | 1999-07-26 | 日本軽金属株式会社 | 鋼構造物防食用アルミニウム合金 |
| CN105648445A (zh) * | 2016-01-07 | 2016-06-08 | 广西大学 | 一种Al-Zn-In-Er牺牲阳极及其制备方法 |
-
1984
- 1984-05-21 JP JP59102435A patent/JPS60245766A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60245766A (ja) | 1985-12-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |