JPH0369487B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0369487B2 JPH0369487B2 JP57128387A JP12838782A JPH0369487B2 JP H0369487 B2 JPH0369487 B2 JP H0369487B2 JP 57128387 A JP57128387 A JP 57128387A JP 12838782 A JP12838782 A JP 12838782A JP H0369487 B2 JPH0369487 B2 JP H0369487B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- fat
- acid ester
- bread making
- powdered
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Edible Oils And Fats (AREA)
- Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Description
本発明は製パン用の流動状油脂組成物に関する
ものである。さらに詳しくは、品質のよいパンを
製造するのに適した、乳化剤を含有した流動状油
脂組成物に関するものである。 従来から製パン用の油脂としては、マーガリ
ン、シヨートニングが多量に使用されてきている
が、そのほとんどは急冷〓和法による可塑性油脂
である。 しかし、この可塑性油脂はその取扱いについ
て、パンの大量連続製造等、合理化を進める上で
大きな障害となつており、品質のよいパンを製造
することができて、かつポンプでの移液等、いわ
ゆるバルクハンドリングが可能な流動性を保有し
た製パン用油脂の開発が望まれている。 いうまでもなく製パン用の油脂としては適度の
稠度をもつた従来の可塑性シヨートニング、マー
ガリンが物性的には最も効果的であり、これは微
細な油脂の結晶が適度の量存在していることによ
つてパン生地への伸展性がすぐれており、こね上
げの際、グルテン膜の表面に単分子膜状に伸展し
良好な、グルテン膜を形成させる働きをするため
であるとされている。製パン用の油脂を流動状に
する場合に重要なことはこの生地膜への伸展性を
失なわせることなく流動化することである。 また、グリセリン脂肪膜エステルに代表される
乳化剤がパンのボリユームの増大、老化防止等品
質の改善に大きな効果があり、製パン用の油脂に
添加されてきていて、これらの乳化剤を流動状油
脂に配合する試みもなされてきている。すなわち
液状油、極度硬化油、モノグリセライド、ジグリ
セライド等を溶解混合し冷却して結晶を析出させ
たものと液状油を混合撹拌冷却する方法とか、ま
たモノグリセライドを混合し加温溶解した油脂を
ゆるやかに冷却して結晶を析出させたものを数時
間撹拌処理を行つて流動状のシヨートニングを得
る方法等が提案されている。 しかしながら、これらの製造法によるものは、
高い融点を示すモノグリセリドの存在のために油
脂組成物の粘度が高くなりやすく、またたとえ流
動状に製造できたものでも経日的には結晶の成長
結合による増粘、液相と固相の比重差による沈澱
が起り十分なものではなかつた。また、そのもの
の製造の工程が複雑な手順を含み手間と時間を要
し非常に面到なものであつた。 本発明者らは、長期に安定な流動性を保有し、
かつすぐれた品質のパンを製造しうる製パン用流
動状油脂組成物を得るべく鋭意検討を行つた結
果、加温融解した油脂を冷却し結晶を一部析出せ
しめ、しかる後に一定の大きさ以下の粒径の粉末
状のグリセリン脂肪酸エステルを添加混合すると
いう簡単な方法によつて、添加した粉末状グリセ
リン脂肪酸エステルは通常製パン改良効果が小さ
いとされているβ型結晶であるにもかかわらず、
グリセリン脂肪酸エステルを含有した可塑性油脂
に劣らない製パン改良効果を有した流動状油脂組
成物が得られることを見出し本発明に至つた。 本発明の目的は長期に安定な流動性を保有し、
かつすぐれた品質のパンを製造しうる製パン用流
動状油脂組成物を提供することにある。 本発明は、加温融解した油脂を冷却し固体脂指
数0.5〜3を示すまで結晶を析出せしめ、しかる
後に乳化剤として、大部分の粒径が200μ以下で
ある粉末状グリセリン脂肪酸エステルを添加混合
して得られる製パン用流動状油脂組成物である。
尚、上記の固定脂指数(Solid fat index)は、
全体の油脂の中の固体脂の百分率で示される値で
あつて、温度によつて変動する値である。 本発明に用いられる油脂としては、天然の動植
物油及びそれらに水素添加、異性化、エステル交
換、分別等の処理を施して得られる油脂の単独ま
たは混合物があげられるが、好ましくは常温で液
体を呈する油脂を主体とし、それに常温で固体を
呈する油脂を少量混合したものである。さらに、
上記油脂は固体脂指数が25℃で2未満、20℃で10
未満であるものが好ましい。 本発明に用いられる大部分の粒径が200μ以下
である粉末状グリセリン脂肪酸エステルとは、通
常乳化剤として製パンに用いられるモノグリセラ
イド、ジグリセライド、ジアセチル酒石酸モノグ
リセライド、こはく酸モノグリセライドを粉末状
にしたものであり、好ましくは粒径が200μ以下
のものの重量比が75%以上のものである。粒径が
200μ以上のものを25%以上含む場合は沈澱する
ことがある。 上記粉末状グリセリン脂肪酸エステルの結合脂
肪酸としては、通常、炭素数14以上の飽和脂肪
酸があげられ、好ましくはステアリン酸、パルミ
チン酸である。 上記粉末状グリセリン脂肪酸エステルは粉末の
粒径が大部分200μ以下のものを使用する。また
上記粉末状グリセリン脂肪酸エステルとしては、
粉末状グリセリンモノ脂肪酸エステルおよび粉末
状グリセリンジ脂肪酸エステルを使用するのが好
ましい。 上記粉末状グリセリン脂肪酸エステルの添加量
(配合比率)は特に規定されないが、製パン効果
及び適度な流動性を保たせるという見地からは好
ましくは油脂に対して0.5〜5重量%である。 本発明の製パン用流動状油脂組成物は次の方法
で得られる。 まず、油脂を加温融解しこれをタンク中で冷却
する。冷却の方法は特に規定されず、タンクに設
けられたジヤケツトに冷水を通す方法、ボテータ
ー、コンビネーター等のかき取式急冷装置または
プレート式急冷装置に導き、冷却された油脂をタ
ンクに撹拌しながら戻す方法、またかき取式急冷
装置またはプレート式急冷装置によつて冷却され
た油脂を別のタンクに入れる方法等があり、これ
らの方法を単独もしくは組合わせて用いる。冷却
の程度は油脂の固体脂指数が0.5〜3を示す温度
まで冷却する。 次に、冷却されて結晶が析出した油脂に、大部
分の粒径が200μ以下である粉末状のグリセリン
脂肪酸エステルを加えるが、この際タンクを十分
に撹拌しながら加える。粉末状グリセリン脂肪酸
エステルが油脂の結晶と十分に混合されたら撹拌
をとめ、必要なら包装工程を通して製パン用流動
状油脂組成物を得る。 このようにして得られる本発明の製パン用流動
状油脂組成物は長期に液相と固相の分離が起ら
ず、また良好な流動性を保つものである。 本発明の製パン用流動状油脂組成物には通常製
パン用の油脂組成物に加えられる他の成分を本発
明の効果を阻害しない範囲で加えることができ
る。 本発明の製パン用流動状油脂組成物は高い融点
を示す乳化剤の存在による流動性の低下および経
日的な液相・固相の分離を防止したもので、かつ
すぐれた品質のパンを製造しうるものである。 次に実施例及び比較例によつて本発明を更に詳
細に説明する。 実施例 1 上昇融点23℃のパーム軟質油3680Kg及び上昇融
点45℃のナタネ硬化油200Kgを容量5m3の配合槽
内で60℃に加温溶解後、配合槽の撹拌を続けなが
ら1分間に80Kgの速度で急冷〓化装置に通し、16
℃まで急冷し、リターンラインで配合槽に戻しつ
つ撹拌し、配合槽内の温度が22℃となつた時点で
急冷〓化装置を停止させ十分に結晶を析出せしめ
た。この時の固体脂指数は、1、2であつた。し
かる後に粒径が200μ以下のものを80%以上含む
粉末状グリセリンモノ脂肪酸エステル(結合脂肪
酸;ステアリン酸65%、パルミチン酸25%)120
Kgを投入し、10分間撹拌し、均一に分散させ不透
明な製剤(本発明の製パン用流動状油脂組成物)
を得た。 実施例 2 上昇融点23℃の大豆硬化油2916Kg、上昇融点45
℃のパーム硬化油200Kg及び大豆油800Kgを容量5
m3の配合槽内で60℃に加温溶解後、配合槽の撹拌
を続けながら1分間に80Kgの速度で急冷〓化装置
に通し、15℃まで急冷し、リターンラインで配合
槽に戻しつつ撹拌し、配合槽内の温度が22℃とな
つた時点で急冷〓化装置を停止させ、十分に結晶
を析出せしめた。この時の固体脂指数は、1.1で
あつた。しかる後に粒径が200μ以下のものを80
%以上含む粉末状グリセリンモノ脂肪酸エステル
(結合脂肪酸;ステアリン酸65%、パルミチン酸
25%)40Kgと、粒径が200μ以下のものを80%以
上含むジアセチル酒石酸モノグリセリド40Kgとを
投入し、10分間撹拌し均一に分散させ、不透明な
製剤(本発明の製パン用流動状油脂組成物)を得
た。 比較例 1 上昇融点23℃のパーム軟質油3680Kg、上昇融点
45℃のナタネ硬化油200Kg及びグリセリンモノ脂
肪酸エステル(結合脂肪酸;ステアリン酸65%、
パルミチン酸25%)120Kgを容量5m3の配合槽内
で75℃に加温溶解後、配合槽の撹拌を続けながら
1分間に80Kgの速度で急冷〓化装置に通し、16℃
まで急冷し、リターンラインで配合槽に戻しつつ
撹拌し、配合槽内の温度が22℃となつた時点で急
冷〓化装置を停止させ、十分に結晶を析出せしめ
不透明な製剤を得た。 比較例 2 上昇融点23℃のパーム軟質油3680Kg及び上昇融
点45℃のナタネ硬化油500Kgを容量5m2の配合槽
内で65℃に加温溶解後、配合槽の撹拌を続けなが
ら1分間に80Kgの速度で急冷〓化装置に通し、16
℃まで急冷し、リターンラインで配合槽に戻しつ
つ撹拌し、配合槽内の温度が22℃となつた時点で
急冷〓化装置を停止させ十分に結晶を析出せしめ
た。この時の固体脂指数は、4.0であつた。しか
る後に粒径が200μ以下のものを80%以上含む粉
末状グリセリンモノ脂肪酸エステル(結合脂肪
酸;ステアリン酸65%、パルミチン酸25%)120
Kgを投入し、10分間撹拌し、均一に分散させ不透
明な製剤を得た。 上記の如くして得られた実施例1、2及び比較
例1、2の製剤の製造直後及び7日後の、状態、
粘度及び流動性についての測定結果はそれぞれ下
記の第1表に示す通りであつた。
ものである。さらに詳しくは、品質のよいパンを
製造するのに適した、乳化剤を含有した流動状油
脂組成物に関するものである。 従来から製パン用の油脂としては、マーガリ
ン、シヨートニングが多量に使用されてきている
が、そのほとんどは急冷〓和法による可塑性油脂
である。 しかし、この可塑性油脂はその取扱いについ
て、パンの大量連続製造等、合理化を進める上で
大きな障害となつており、品質のよいパンを製造
することができて、かつポンプでの移液等、いわ
ゆるバルクハンドリングが可能な流動性を保有し
た製パン用油脂の開発が望まれている。 いうまでもなく製パン用の油脂としては適度の
稠度をもつた従来の可塑性シヨートニング、マー
ガリンが物性的には最も効果的であり、これは微
細な油脂の結晶が適度の量存在していることによ
つてパン生地への伸展性がすぐれており、こね上
げの際、グルテン膜の表面に単分子膜状に伸展し
良好な、グルテン膜を形成させる働きをするため
であるとされている。製パン用の油脂を流動状に
する場合に重要なことはこの生地膜への伸展性を
失なわせることなく流動化することである。 また、グリセリン脂肪膜エステルに代表される
乳化剤がパンのボリユームの増大、老化防止等品
質の改善に大きな効果があり、製パン用の油脂に
添加されてきていて、これらの乳化剤を流動状油
脂に配合する試みもなされてきている。すなわち
液状油、極度硬化油、モノグリセライド、ジグリ
セライド等を溶解混合し冷却して結晶を析出させ
たものと液状油を混合撹拌冷却する方法とか、ま
たモノグリセライドを混合し加温溶解した油脂を
ゆるやかに冷却して結晶を析出させたものを数時
間撹拌処理を行つて流動状のシヨートニングを得
る方法等が提案されている。 しかしながら、これらの製造法によるものは、
高い融点を示すモノグリセリドの存在のために油
脂組成物の粘度が高くなりやすく、またたとえ流
動状に製造できたものでも経日的には結晶の成長
結合による増粘、液相と固相の比重差による沈澱
が起り十分なものではなかつた。また、そのもの
の製造の工程が複雑な手順を含み手間と時間を要
し非常に面到なものであつた。 本発明者らは、長期に安定な流動性を保有し、
かつすぐれた品質のパンを製造しうる製パン用流
動状油脂組成物を得るべく鋭意検討を行つた結
果、加温融解した油脂を冷却し結晶を一部析出せ
しめ、しかる後に一定の大きさ以下の粒径の粉末
状のグリセリン脂肪酸エステルを添加混合すると
いう簡単な方法によつて、添加した粉末状グリセ
リン脂肪酸エステルは通常製パン改良効果が小さ
いとされているβ型結晶であるにもかかわらず、
グリセリン脂肪酸エステルを含有した可塑性油脂
に劣らない製パン改良効果を有した流動状油脂組
成物が得られることを見出し本発明に至つた。 本発明の目的は長期に安定な流動性を保有し、
かつすぐれた品質のパンを製造しうる製パン用流
動状油脂組成物を提供することにある。 本発明は、加温融解した油脂を冷却し固体脂指
数0.5〜3を示すまで結晶を析出せしめ、しかる
後に乳化剤として、大部分の粒径が200μ以下で
ある粉末状グリセリン脂肪酸エステルを添加混合
して得られる製パン用流動状油脂組成物である。
尚、上記の固定脂指数(Solid fat index)は、
全体の油脂の中の固体脂の百分率で示される値で
あつて、温度によつて変動する値である。 本発明に用いられる油脂としては、天然の動植
物油及びそれらに水素添加、異性化、エステル交
換、分別等の処理を施して得られる油脂の単独ま
たは混合物があげられるが、好ましくは常温で液
体を呈する油脂を主体とし、それに常温で固体を
呈する油脂を少量混合したものである。さらに、
上記油脂は固体脂指数が25℃で2未満、20℃で10
未満であるものが好ましい。 本発明に用いられる大部分の粒径が200μ以下
である粉末状グリセリン脂肪酸エステルとは、通
常乳化剤として製パンに用いられるモノグリセラ
イド、ジグリセライド、ジアセチル酒石酸モノグ
リセライド、こはく酸モノグリセライドを粉末状
にしたものであり、好ましくは粒径が200μ以下
のものの重量比が75%以上のものである。粒径が
200μ以上のものを25%以上含む場合は沈澱する
ことがある。 上記粉末状グリセリン脂肪酸エステルの結合脂
肪酸としては、通常、炭素数14以上の飽和脂肪
酸があげられ、好ましくはステアリン酸、パルミ
チン酸である。 上記粉末状グリセリン脂肪酸エステルは粉末の
粒径が大部分200μ以下のものを使用する。また
上記粉末状グリセリン脂肪酸エステルとしては、
粉末状グリセリンモノ脂肪酸エステルおよび粉末
状グリセリンジ脂肪酸エステルを使用するのが好
ましい。 上記粉末状グリセリン脂肪酸エステルの添加量
(配合比率)は特に規定されないが、製パン効果
及び適度な流動性を保たせるという見地からは好
ましくは油脂に対して0.5〜5重量%である。 本発明の製パン用流動状油脂組成物は次の方法
で得られる。 まず、油脂を加温融解しこれをタンク中で冷却
する。冷却の方法は特に規定されず、タンクに設
けられたジヤケツトに冷水を通す方法、ボテータ
ー、コンビネーター等のかき取式急冷装置または
プレート式急冷装置に導き、冷却された油脂をタ
ンクに撹拌しながら戻す方法、またかき取式急冷
装置またはプレート式急冷装置によつて冷却され
た油脂を別のタンクに入れる方法等があり、これ
らの方法を単独もしくは組合わせて用いる。冷却
の程度は油脂の固体脂指数が0.5〜3を示す温度
まで冷却する。 次に、冷却されて結晶が析出した油脂に、大部
分の粒径が200μ以下である粉末状のグリセリン
脂肪酸エステルを加えるが、この際タンクを十分
に撹拌しながら加える。粉末状グリセリン脂肪酸
エステルが油脂の結晶と十分に混合されたら撹拌
をとめ、必要なら包装工程を通して製パン用流動
状油脂組成物を得る。 このようにして得られる本発明の製パン用流動
状油脂組成物は長期に液相と固相の分離が起ら
ず、また良好な流動性を保つものである。 本発明の製パン用流動状油脂組成物には通常製
パン用の油脂組成物に加えられる他の成分を本発
明の効果を阻害しない範囲で加えることができ
る。 本発明の製パン用流動状油脂組成物は高い融点
を示す乳化剤の存在による流動性の低下および経
日的な液相・固相の分離を防止したもので、かつ
すぐれた品質のパンを製造しうるものである。 次に実施例及び比較例によつて本発明を更に詳
細に説明する。 実施例 1 上昇融点23℃のパーム軟質油3680Kg及び上昇融
点45℃のナタネ硬化油200Kgを容量5m3の配合槽
内で60℃に加温溶解後、配合槽の撹拌を続けなが
ら1分間に80Kgの速度で急冷〓化装置に通し、16
℃まで急冷し、リターンラインで配合槽に戻しつ
つ撹拌し、配合槽内の温度が22℃となつた時点で
急冷〓化装置を停止させ十分に結晶を析出せしめ
た。この時の固体脂指数は、1、2であつた。し
かる後に粒径が200μ以下のものを80%以上含む
粉末状グリセリンモノ脂肪酸エステル(結合脂肪
酸;ステアリン酸65%、パルミチン酸25%)120
Kgを投入し、10分間撹拌し、均一に分散させ不透
明な製剤(本発明の製パン用流動状油脂組成物)
を得た。 実施例 2 上昇融点23℃の大豆硬化油2916Kg、上昇融点45
℃のパーム硬化油200Kg及び大豆油800Kgを容量5
m3の配合槽内で60℃に加温溶解後、配合槽の撹拌
を続けながら1分間に80Kgの速度で急冷〓化装置
に通し、15℃まで急冷し、リターンラインで配合
槽に戻しつつ撹拌し、配合槽内の温度が22℃とな
つた時点で急冷〓化装置を停止させ、十分に結晶
を析出せしめた。この時の固体脂指数は、1.1で
あつた。しかる後に粒径が200μ以下のものを80
%以上含む粉末状グリセリンモノ脂肪酸エステル
(結合脂肪酸;ステアリン酸65%、パルミチン酸
25%)40Kgと、粒径が200μ以下のものを80%以
上含むジアセチル酒石酸モノグリセリド40Kgとを
投入し、10分間撹拌し均一に分散させ、不透明な
製剤(本発明の製パン用流動状油脂組成物)を得
た。 比較例 1 上昇融点23℃のパーム軟質油3680Kg、上昇融点
45℃のナタネ硬化油200Kg及びグリセリンモノ脂
肪酸エステル(結合脂肪酸;ステアリン酸65%、
パルミチン酸25%)120Kgを容量5m3の配合槽内
で75℃に加温溶解後、配合槽の撹拌を続けながら
1分間に80Kgの速度で急冷〓化装置に通し、16℃
まで急冷し、リターンラインで配合槽に戻しつつ
撹拌し、配合槽内の温度が22℃となつた時点で急
冷〓化装置を停止させ、十分に結晶を析出せしめ
不透明な製剤を得た。 比較例 2 上昇融点23℃のパーム軟質油3680Kg及び上昇融
点45℃のナタネ硬化油500Kgを容量5m2の配合槽
内で65℃に加温溶解後、配合槽の撹拌を続けなが
ら1分間に80Kgの速度で急冷〓化装置に通し、16
℃まで急冷し、リターンラインで配合槽に戻しつ
つ撹拌し、配合槽内の温度が22℃となつた時点で
急冷〓化装置を停止させ十分に結晶を析出せしめ
た。この時の固体脂指数は、4.0であつた。しか
る後に粒径が200μ以下のものを80%以上含む粉
末状グリセリンモノ脂肪酸エステル(結合脂肪
酸;ステアリン酸65%、パルミチン酸25%)120
Kgを投入し、10分間撹拌し、均一に分散させ不透
明な製剤を得た。 上記の如くして得られた実施例1、2及び比較
例1、2の製剤の製造直後及び7日後の、状態、
粘度及び流動性についての測定結果はそれぞれ下
記の第1表に示す通りであつた。
【表】
第1表から明らかな様に、製造直後では実施例
1、2で得られた製剤及び比較例1で得られた製
剤とも流動性は良好であつたが、7日経日時点で
は実施例1で得られた製剤及び実施例2で得られ
た製剤は20℃〜33℃にわたり流動性は良好であつ
たが、比較例1、2で得られた製剤はきわめてせ
まい範囲でしか流動性がなかつた。 次に実施例1及び実施例2で得られた製剤を用
いて製造7日後に下記の試験条件で製パンテスト
を行つた。結果は下記の第3表及び第4表に示す
通りであつた。 また、対照としてモノグリセリド含量3%の可
塑性シヨートニングをコントロールとして使用し
た。 試験条件 ●製パン工程 ●中種 配合:第2表 混〓:ホバートミキサーC−100型L3′ 〓上温度:24℃ 醗酵時間:4時間 ●本〓 配合:第2表 混〓:ホバートミキサーC−100型L1′、L2′、
L3′、M1′、H3′ 〓上温度:28℃ フロアータイム:30分
1、2で得られた製剤及び比較例1で得られた製
剤とも流動性は良好であつたが、7日経日時点で
は実施例1で得られた製剤及び実施例2で得られ
た製剤は20℃〜33℃にわたり流動性は良好であつ
たが、比較例1、2で得られた製剤はきわめてせ
まい範囲でしか流動性がなかつた。 次に実施例1及び実施例2で得られた製剤を用
いて製造7日後に下記の試験条件で製パンテスト
を行つた。結果は下記の第3表及び第4表に示す
通りであつた。 また、対照としてモノグリセリド含量3%の可
塑性シヨートニングをコントロールとして使用し
た。 試験条件 ●製パン工程 ●中種 配合:第2表 混〓:ホバートミキサーC−100型L3′ 〓上温度:24℃ 醗酵時間:4時間 ●本〓 配合:第2表 混〓:ホバートミキサーC−100型L1′、L2′、
L3′、M1′、H3′ 〓上温度:28℃ フロアータイム:30分
【表】
【表】
●生地分割重量:450g
●ベンチタイム:20分
●成型:インターナシヨナルシーターモルダー使
用ロール間隙3/8、1/4、1/8インチ各1回通し ●形:ワンローフ型 ●ホイロ:生地頂部がパン型の上端より2cm高く
なるまで、58〜63分 ●焼成:220℃、23分
用ロール間隙3/8、1/4、1/8インチ各1回通し ●形:ワンローフ型 ●ホイロ:生地頂部がパン型の上端より2cm高く
なるまで、58〜63分 ●焼成:220℃、23分
【表】
【表】
以上の様に、本発明の製パン用流動状油脂組成
物(実施例1、2で得られた製剤)は、20℃以上
の温度範囲にわたり流動性があり、これを用いた
パンは可塑性シヨートニングを用いたパンと比較
してもボリユーム焼色、キメ、ツヤ等、良好でま
た老化程度も遜色がなく、優れたパンを作ること
が出来るものである。
物(実施例1、2で得られた製剤)は、20℃以上
の温度範囲にわたり流動性があり、これを用いた
パンは可塑性シヨートニングを用いたパンと比較
してもボリユーム焼色、キメ、ツヤ等、良好でま
た老化程度も遜色がなく、優れたパンを作ること
が出来るものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 加温融解した油脂を冷却し固体脂指数0.5〜
3を示すまで結晶を析出せしめ、しかる後に大部
分の粒径が200μ以下である粉末状グリセリン脂
肪酸エステルを添加混合して得られる製パン用流
動状油脂組成物。 2 粉末状グリセリン脂肪酸エステルの添加量が
油脂に対して0.5〜5重量%である特許請求の範
囲第1項記載の製パン用流動状油脂組成物。 3 使用する油脂の固体脂指数が25℃で2未満、
20℃で10未満である特許請求の範囲第1項記載の
製パン用流動状油脂組成物。 4 粉末状グリセリン脂肪酸エステルがグリセリ
ンモノ脂肪酸エステルおよびグリセリンジ脂肪酸
エステルである特許請求の範囲第1項記載の製パ
ン用流動状油脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57128387A JPS5917937A (ja) | 1982-07-23 | 1982-07-23 | 製パン用流動状油脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57128387A JPS5917937A (ja) | 1982-07-23 | 1982-07-23 | 製パン用流動状油脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5917937A JPS5917937A (ja) | 1984-01-30 |
| JPH0369487B2 true JPH0369487B2 (ja) | 1991-11-01 |
Family
ID=14983551
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57128387A Granted JPS5917937A (ja) | 1982-07-23 | 1982-07-23 | 製パン用流動状油脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5917937A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4925459B2 (ja) * | 2007-12-21 | 2012-04-25 | 日清オイリオグループ株式会社 | ホームメード製菓製パン用液状油脂組成物 |
-
1982
- 1982-07-23 JP JP57128387A patent/JPS5917937A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5917937A (ja) | 1984-01-30 |
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