JPH037209A - 殺虫剤の製造方法 - Google Patents

殺虫剤の製造方法

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JPH037209A
JPH037209A JP1142994A JP14299489A JPH037209A JP H037209 A JPH037209 A JP H037209A JP 1142994 A JP1142994 A JP 1142994A JP 14299489 A JP14299489 A JP 14299489A JP H037209 A JPH037209 A JP H037209A
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清水 和郎
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森 博徳
Iwao Omori
大森 巖
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堀江 幹也
Hidetoshi Watabe
英俊 渡部
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は、バチルス・チューリンゲンシス(Bacil
lus thuringiensis )  の各種菌
株の培養によって産生される結晶様殺虫性蛋白質毒素(
以下結晶毒素と略記する)を有効成分とする殺虫剤(以
下BT農薬という)を製造する方法に関するもので、農
薬業界及び農業の分野で広く利用されるものである。
〔従来の技術〕
定型立方体などの、蛋白質からなる結晶様微粒子状の結
晶毒素を産生じ、そのあるものは鱗翅目昆虫の幼虫に対
する選択的食毒であり、又別のものはヤブカに代表され
る双翅目の幼虫に対して高い殺虫活性を示し、或は鞘翅
目昆虫のみに選択的毒性を示すことが知られている。
上記のように結晶毒素の選択性は著しく、対象種と種目
を異にする昆虫には作用せず、勿論第1.225.17
9号、米国特許第3.086.922号、又英国特許第
1. OO4,327号などに見られるように、追求さ
れて来ている。
しかしながら、上記特許などによって製造される殺虫剤
は、殺虫有効成分である結晶毒素の他に、自己再生のた
めの生命体である胞子(芽胞ともいう)をかなりの数を
混在させている。
芽胞は休眠細胞であって1強固な耐久性構造を持って居
り、一般の生物にとって不利な周囲条件にも耐え、殊に
乾燥した環境では、そのまま長期にわたり生きつづける
ものである。
従って、芽胞を含む殺虫剤を圃場など野外に散布を繰り
返す時には芽胞が土壌に蓄積し、更にそれは雨風によっ
て広(転流拡散することとなる。
これが養蚕業の行われる地域に侵入する時は、カイコの
所謂卒倒病を流行させるため、芽胞の拡散については十
分な警戒が必要である。
又、ウシの乳房炎による死亡例も報告され、ヒトにも眼
疾患の発症が報告されている(サンプA/ス/ Sam
plesvJ、R,and Buttener+H,,
1983゜Am、J、Opthalmol、、 95 
、258−260 )。
更に、最近この芽胞が調理食物に接した場合には、発芽
して栄養細胞となり、対数増殖期に水浴性の蛋白質毒素
を産生分泌し、これは先記の結晶毒素と異なって、ヒト
に食中毒を発症するものであることが指摘されている(
ベネット/ Bennett、R,W、、 1986.
 The Food DrugAdministrat
ions Workshop on NewMicro
bio−1ogical Concerns Pres
entation Abstracts。
6−7、品用邦汎、198B、臨床検査32゜1559
−1553)。
以上の懸念される諸事態も、芽胞と結晶毒素とを分離し
て芽胞を含まない殺虫剤とすることが出来れば消失し、
安全な環境を保持できるのであるが、結晶毒素と芽胞は
何れもその大きさが1μm前後で、微細な上に、接近し
た大きさのため、充分な程度に分離することは困難な作
業であり、工業的に実用化され得ないものである。
また、芽胞を死滅せしめることによって安全な殺虫剤を
製造することも考えられるが、芽胞は先にも触れたよう
に、耐久性構造のもので、通常、微生物の殺滅のために
行われる加熱、乾燥、薬品処理などの物理的、又は化学
的殺菌処理に対して強固な抵抗性を持って居り、充分に
殺滅するためには、激しい殺菌条件の適用が必要であり
、例えば加熱ならば100℃を越える高い温度が必要で
ある。
しかし、このような激しい条件で処理するときは、殺虫
有効成分である結晶毒素が蛋白質であるため、その変性
を惹起し、殺虫効力の喪失を招き、有効な殺虫剤を得る
ことが出来ない。
この問題点を解決するために、物理的殺菌処理か、又は
化学的殺菌処理の何れか一方のみを単独(用いて、芽胞
を殺滅する場合に必要な処理条件よりも緩徐な条件、言
葉を換えれば、何れも各単独に適用したのでは殺滅を達
成し得ない所の条件で、上記の二処理を同時に施し芽胞
(及び栄養細胞)を死滅させ、しかも結晶毒素の殺虫活
性を有効に保持する方法を本発明者等は提案した(特公
昭51−5047号公報)。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者等の提案した上記方法は、芽胞の殺滅方法とし
て優れているものであり、実用化されている方法である
が、該方法の実施においてロフト差或は後処理方法の違
いなどで殺芽胞の結果に差が生じ、一定の薬効を示す製
品を定常的に得ることが困難な方法である。
すなわち栄養寒天表面培養物を収集し、水に懸濁したも
の、或は液内培養でも、遠沈収得物を水に再懸濁したも
のは、完全な殺芽と良好な殺虫活性の保持が得られるが
、液内培養終了液或はそれを遠沈濃縮したもので、水に
再懸濁しないものを殺芽胞処理した場合には殺虫活性が
充分でない場合があり、たとえば、該方法で得られた結
晶毒素はその実用的な濃度(BT農薬は一般にコナガに
対して1.000乃至2,000倍の製剤水懸濁液とし
て用いられる)における残存殺虫活性が不十分で、場合
によってはかなりの高濃度で使用しなければ充分な殺虫
活性を示さないものになることがあった。
本発明者等は、上記の問題点を追求しそれを解消し1品
質の一定した製品が得られる製造方法を確立すべく鋭意
検討を行なったのである。
(ロ)発明の構成 〔課題を解決するための手段〕 本発明者等は、前記問題点を解消するための検討過程に
おいて殺菌処理を施す培養液のpHの変動に応じて、殺
菌処理後の結晶毒素の残存殺虫活性が変化することを見
出し、殺菌処理する培養液のpI−1を特定の範囲内に
制御することによって、実用に供し得る殺虫剤を製造す
るに足る残存殺虫活性を有する結晶毒素が一定して得ら
れるのみならず、残存殺虫活性の飛躍的に向上した結晶
毒素が得られること、さらには化学的殺菌処理における
薬剤としてN−ハロゲンジカルボン酸イミドを選択採用
することにより更に優れた結晶毒素が得られることを見
出し本発明を完成した。
すなわち1本発明はバチルス・チューリンゲンシスの水
性培養液の殺菌をpH4〜7の範囲内で行うことを特徴
とする殺虫剤の製造方法と該製造方法において化学的殺
菌処理用薬剤としてN−ハロゲンジカルボン酸イミドを
用いることを特徴とする殺虫剤の製造方法に関するもの
である。
0バチルス・チューリンゲンシスの水性培養液本発明に
用いられる水性培養液としては、バチルス・チューリン
ゲンシス・バラエティ・クルスタキ、バチルス・チュー
リンゲンシス・バラエティ・イスラエレンシス等の結晶
毒素を産生するバチルス・チューリンゲンシス菌株を1
通常公知の培養方法及び条件で培養して得られる一般的
な培養液があげられる。
例えば、肉エキス、ペプトンなどよりなる培養液を用い
、バチルス・チューリンゲンシスを通常の方法及び条件
で培養し、芽胞及び結晶毒素が形成された培養終了液、
或いは該培養液に遠心沈降分離操作や膜r過操作を施こ
して精製または濃縮して得られた結晶毒素と芽胞を含有
する水懸濁液、さらにはそれらを水で稀釈した懸濁液が
使用される。
0殺菌 本発明における殺菌は、栄養細胞・芽胞を殺滅するため
に行われるものであって、下記のような化学的殺菌処理
及び物理的殺菌処理方法があり、前掲の特公昭51−5
047号公報に開示されているように、単に一種類の載
置処理のみでは、結晶毒素の殺虫能力を保持させながら
、栄養細胞・芽胞を完全に死滅させることは困難である
から、本発明においても緩徐な化学的殺菌処理と物理的
殺菌処理とを組合せて、それらを同時に行うことが好ま
しく、その方法により容易に栄養細胞・芽胞を完全に死
滅させることができ、殺虫能の優れた産業上極めて有用
な殺虫剤を得ることができる。
0化学的殺菌処理 化学的殺菌処理方法は、ホルマリン、パラトルエンスル
ホンクロルアミドナトリウム、パラトルエンスルホン酸
ジクロルアミド、ベンゼンスルホン酸クロルアミドナト
リウム2アゾビスクロロホルムアミジン、アクリフラビ
ン、メチレンブルー1塩化ベンザルコニウム、塩化セチ
ルピリジニウム2次亜塩素酸ナトリウムなどの薬剤を上
述の水性培養液等に加え殺菌する方法である。
特に本発明とり好ましい薬剤は、N−ハロゲンジカルボ
ン酸イミドであり、具体的な化合物としてはN−クロル
コハク酸イミド、N−プロムコハク酸イミド、N−クロ
ルゲルタール酸イミド、N−クロル安、島香酸イミドな
どの脂肪族、芳香族のジカルボン酸イミドのN−ハロゲ
ン化物を挙げることができる。
薬剤の水性培養液への添加量は、予備試験を行うことに
より容易に定められる。
O物理的殺菌処理 物理的殺菌処理方法は、加熱、超音波、放射線などによ
り、上述の水性培養液等を殺菌する方法である。
工業的に有利な加熱方式は、反応槽内で攪拌しながら加
熱するバッチ加熱方式、或は長い反応管内に一方の端か
ら流入し5途中で加熱昇温しつつ他端から排出する流管
連続加熱方式などであり、特に後者は工業的実施に当O
製剤方法 殺芽胞処理を終わった水性培養液は、そのまま、或は濃
縮し、又、別設の後処理を施し本発明においては、バチ
ルス・チューリンゲンシスの水性培養液の殺菌をpH4
〜7、好ましくはpH5〜7.特に好ましくはpH5〜
5.5の範囲内で行うことが必要であり、前記培養液は
一般的にpH8〜9程度であるので、硫酸等の酸により
そのpHを4〜7に調整してから殺菌処理を行なう。ま
た、殺菌処理中に、処理に伴ないpHが変動し上記範囲
外に逸脱する恐れがあるときも、その変動に応じて酸や
アルカリを添加し、pHを上記範囲内に維持することが
必要である。
上記範囲外で殺菌処理を行なうと、結晶毒素の殺虫活性
が損なわれ、実用的濃度で有効な殺虫剤を定常的に製造
することが不可能となり、また残存殺虫活性が飛躍的に
は向上しない。
霧乾燥や、流動乾燥によって水和剤粉末、乃至は顆粒状
製品に製剤化される。
0殺虫活性の測定法 結晶毒素の殺虫活性を定量的に把握する方法としては、
先出を用いた殺虫試験により半数致死濃度を求め、残存
殺虫活性を定量的に測定するという方法を採用した。す
なわち。
適当に希釈した試料液夫々に対する検定供試昆虫の死亡
率を測定し、試料液の濃度と死亡率との関係から半数致
死濃度を求め殺虫活性の高低を比較する方法である。
〔作用〕 殺菌処理を施すバチルス・チューリンゲンシスの水性培
養液のpHを4乃至7に調整することが、なぜ結晶毒素
の殺虫活性を維持することに有効であるのか、また薬剤
としてのN−ハロゲンジカルボン酸イミドがなぜ優れて
いるのか。
その具体的な機構は不明であるが、N−ハロゲンジカル
ボン酸イミドの分解温度が殺菌温度に近接していること
や弱酸性の化合物であることが原因とも考えられるがい
ずれにしても1本発明によれば殺菌処理後の殺虫活性を
飛躍的に高めることができるのである。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1 肉エキス1%、ペプトン1チ、NaC10,5%。
pH7,0の培養原料液を110℃にて10分間加熱殺
菌し、これにバチルス・チューリンゲンシス・バラエテ
ィ・クルスタキHD−1菌株(アメリカ農務省プランズ
ビル研究所保管菌株)を肉エキス・ペグトン寒天斜面に
50℃48時間靜置培養装た種園を接種し、30℃にて
5日間振盪培養を行った。通常この培養で培養液のpu
は8程度となっている。この培養液を単位重量中に同量
含み、かつpH1,3,5,5,5,6゜6.5. 7
. 7.5. 9. 11となるような10種の殺芽処
理を施す培養液を、夫々適当な濃度のH,SO,或はN
aOH浴液及び無菌水で調製する。
上記のpH調整された培養液を5aづつ試験管に分注し
、これに2%のホルマリン水浴液5mlを夫々加えて、
混合液中のホルマリン濃度を1チとなるようにし、これ
を70℃に10分間加熱した後、室温に冷却し、15.
 OOOrpmにおいて10分間遠心分離操作に付し、
上清液を捨てて沈降物に5dの無菌水を加えて懸濁する
操作を2回繰り返し、ホルマリン及び醒体外可溶性毒素
物質を除去した。
このようにして得られた夫々の試料液の生残細胞・芽胞
数(ケ/m)と残存殺虫活性を以下の方法に準じて測定
した結果を表1に示す。
pH1,9及び11に於ては試料液を希釈しない場合で
もコナガの死亡が観察されず、半数致死濃度は測定不能
となった。この結果より、殺画処理を施す培養液のpH
を4乃至7に調整することで高い残存膜中活性が得られ
ることがわかる。
生残細胞・芽胞数測定 試料液1mlを採り、無菌水にて適宜稀釈し、肉エキス
・ペプトン寒天平板上に流し、30℃にて48時間培養
し1発生する集落を数えて。
これより試料中の生残細胞・芽胞数(ケ/ml)を計算
する。
残存殺虫活性測定 試料液を適当に水で稀釈した一連の5乃至6濃度段階の
被検定液を作製し、この一連の被検定液50rILlに
200−のキャベツ生葉を1分間浸漬する。キャベツ生
葉風乾後、これを大型シャーレに敷き各区30頭のコナ
ガ3令幼虫を放飼し、72時間後に死去数を数え死亡率
(%)を算出する。この結果をフィニー(Finney
yl)図解法(Finney、D 、 J 、 (19
47)Probit Analysis。
Cambridge Univ、Press、Camb
ridge、 318 pp)により解析し、半数致死
濃度(被検定液中の試料液の濃度: ppm )を求め
る。
実施例2 実施例1の方法に準じてpH調整された培養液を、5m
lづつ試験管に分注し、混合液中のパラトルエンスルホ
ンクロルアミドナトリウムの濃度が0.1%となるよう
に、夫々の培養液にこの化合物を添加混合し、60℃に
10分間加熱した後、直ちに冷却した。この試料液から
実施例1の方法により、パラトルエンスルホンクロルア
ミドナトリウム及び菌体外可溶性毒素物質を除去した。
このようにして得られた夫々の試料液の生残細胞・芽胞
数(ケ/コ)と残存殺虫活性を実施例1と同様に測定し
た結果を表1に示す。pH1,9及び11に於ては、試
料液を稀釈しない場合でもコナガの死亡が観察されず、
半数致死濃度は測定不能となった。この結果より殺菌処
理を施す培養液のpHを4乃至7に調整することにより
高い残存殺虫活性が得られることがわかる。
実施例6 バチルス・チェーリンゲンシス・バラエティ・クルスタ
キHD−1を、坂ロフラスコ中のC培地(グルコース1
%、コーンスチープリカー1 ’ir、 Mn1 +)
I)m : pH7,0) 50mに接種し、30℃1
0時間振盪培養する。同培養液120aを種菌とし、予
め12tの2XC培地(C培地の2倍濃度:120℃、
1 atm、 t 5分滅菌)を仕込んでおいたジャー
7アーメンター(全容Ji2oz)に接種し、 pHを
ZOに調整、維持しつつ、30℃で48時間通気攪拌培
養(回転数30 Orpm、通気量0−5 rrm )
を行う。同培養終了液について、実施例2の方法により
、pH調整、殺菌処理及びパラトルエンスルホンクロル
アミトナ) IJウムと菌体外可溶性毒素物質の除去を
行った。
このようにして得られた夫々の試料液の生残細胞・芽胞
数(ケ/コ)と残存殺虫活性を実施例1と同様に測定し
た結果を表1に示す。pH1,9及び11に於ては、試
料液を稀釈しない場合でもコナガの死亡が観察されず、
半数致死濃度は測定不能となった。この結果より殺菌処
理な施す培養液のpHを4乃至7に調整することにより
高い残存殺虫活性が得られることがわかる。
実施例4 バチルス・チューリンゲンシス・バラエティ・クルスタ
キHD−1を、肉エキス0.59I;、ペプトン0.5
%、CS L 29/、グルコース1 %、pH7Oの
加熱殺菌済培養厘料液10tに接種し、30℃に保って
、毎分5tの無菌空気で通気・攪拌培養した。
培養初期のpH低下に対しては、ア7ン、モーニア水を
注入して、pHを6から7の間に維持した。
60時間で培養を終了したが、終了液のpHは8.9に
達していた。
これから100罰ずつを採取し、表2に示す様に、その
まま、および稀硫酸を適量加えて、pHをそれぞれの値
に調整した上で、N−クロルコハク酸イミドを0.2π
になるように加え、60℃に10分間加熱した後冷却し
た。
各殺菌終了液について、実施例1と同様の方法で生残細
胞・芽胞数下記の方法で殺虫力とを測定した。
殺虫力測定 展着剤ダイン(武田薬品工業株式会社)をα03π添加
した水道水で殺菌処理液を順次稀釈し、段階濃度稀釈液
列を整える。
直径81の円形に打ち抜いたキャベツの葉片を稀釈液中
に浸漬し、風乾する。此の葉片の上にコナガ6令幼虫1
0匹を載せ、3日後死生数な測定する。
1水準3連で半数致死濃度を求め、培養終了液について
の値と対比して、活性保持率((財)を算出する。
結果を表2に示す。
実施例5 バチルス・チューリンゲンシス・バラエティ・イスラエ
レンシスHD−522菌株〔アメリカ農務省ブランズビ
ル研究所保管菌株〕を肉エキス1に、ペプトン0.5π
、Wl母エキス0.5%、pH7,0の加熱殺菌済培養
原料液10tに接種し、30℃に保って、毎分51の無
菌空気で通気攪拌培養した。
60時間で培養を終了し、最終pHは8.5であった。
此の培養終了液について、表2に示すよりなI)Hに調
整し、実施例4と同様の操作で殺芽胞し、それぞれにつ
いて生残細胞・芽胞数を測定した。
殺虫力測定は、各殺菌終了液を蒸留水で稀釈し、段階濃
度稀釈液をつくり、その各2蛇をアカイエカ(Cu1e
x pipiens )の3令幼虫30頭を浮遊した2
00dの飼育液中に加え、27℃に保って2日後死亡虫
数を測定し、半数致死濃度を求め、培養終了液について
の値と対比して、活性保持率((財)を算出した。結果
を表2に示す。
実施例4は、鱗翅目幼虫に選択食毒である夏型結晶毒素
を主として産生ずるバチルス・チューリンゲンシス・バ
ラエティ・クルスタキHD−1株培養物についての殺芽
胞実験であり、実施例5は双翅目幼虫に有効なサイコロ
型結晶毒素を産するバチルス・チューリンゲンシス・バ
ラエティ・イスラエレンシスHD−522株を用いた殺
芽胞実験であるが、表2に見られるように、両種類の結
晶毒素共に、殺芽胞処理時の1)Hが殺虫活性保持に大
きく影響し、アルカリ性で失活が太き(、又酸性が過ぎ
ても好ましくないことが明らかである。
\ 実施例6 バチルス・チューリンゲンシス・バラエティ・クルスタ
キHD−1株についての実施例4の培養終了液を100
罰ずつ分取し、硫酸を添加して、各pHに調節し、実験
Aは次亜塩素酸ナトリウムを有効塩素濃度0.04%に
なるように添加し、50℃に10分間加熱し、実験Bに
はN−クロルコハク酸イミドを0.2%添加し、60℃
に10分間加熱しく実施例4の実験)、実験Cはパラト
ルエンスルホン酸クロルアミドナトリウムを0.4%添
加し、70℃に10分間加熱得られることが明らかであ
る。
し、殺芽胞処理し、生残細胞・芽胞数(ケ/m))およ
びコナ階虫に対する殺虫力測定によって、活性保持率(
6)を算出し、表6に示した。
なお、実験A、 B、 C1それぞれに薬剤添加量なの
である。
表3の結果に見られる通り、N−クロルコハク酸イミド
使用の場合に最も高い活性保持率が実施例7 肉エキス0,5%、ペプトン0.5%、C3L2チ、グ
ルコース1%の培gl原料液を加熱滅菌し。
これにバチルス・チューリンゲンシス・バラエティ・ク
ルスタキHD−1株を、予め6時間前培養した種菌液を
接種し、30℃で通気攪拌培養する。培養初期のpi(
低下傾向に対してアンモニア水を注加してpHを6から
7の間に調節し、中期以降はpH上昇にまかせ54時間
にて培養を終了する。終了時pHは8.8に達していた
これに硫酸を添加してpHを5.5とし、パラトルエン
スルホン酸クロルアミドを0.4%添加し、70℃に昇
温し5分間保った。
つぎに10,000 rpmで遠心沈降により上澄測定
した結果、生残細胞・芽胞数Oケ/1および殺虫力保持
率65%を得た。
実施例8 実施例7と同様に培養して得た培養終了液に硫酸を加え
て、pH5,5に調節した後8000rpm  連続遠
心沈降機を通して、濃縮泥を収得し、これにN−クロル
コハク酸イミドを0.4チ添加し、60℃に昇温し5分
間保持した。
生残細胞・芽胞数0ケ/ rug及び殺虫力保持率75
%を得た。
実施例9 実施例8と同様にして得たpH5,5の遠心沈降濃縮泥
にN−クロルコハク酸イミドを0,4優添加し、二重管
のステンレス内管の一端から連続的に送入し、外管に6
5℃の温湯な並流で流して、ピスト/流で60℃に昇温
し、その温度に3分保持してから、連続的に流出せしめ
る。
生残細胞・芽胞数0ケ/d、および殺虫活性保持率82
%を得た。
実施例10 バチルス・チューリンゲンシス・イスラエレンシスHD
−522株を肉エキス1%、ペプトンα5%、酵母エキ
ス0.5%、pH7,00加熱殺菌済培養原料液に接種
し、54時間通気攪拌培養した。
培養終了pHは8.6に達していた。これに基設を注加
してpH5,5とした後、10.00 Orpmで遠心
沈降により上澄液を去り、結晶毒素と生芽胞混在沈泥を
得る。
次で、N−ブロムコハク酸イミドを0.4%添カイエカ
幼虫に対する殺虫力を測定し、生残細胞・芽胞数0ケ/
 mlおよび殺虫活性保持率75俤の結果であった。
(ハ)発明の効果 本発明方法は、バチルス・チューリンゲンシスの結晶毒
素を含む培養液の細菌細胞及び芽胞を高い殺虫活性を維
持したまま完全に殺滅することができ、生芽胞による二
次的災害生起のない安全でより高い薬効のBT農薬を、
工業的に安定に製造することが可能となるという優れた
効果を奏する。
手続補正書 平成 1年10月31日 18  事件の表示 平成1年特許願第1 42994号 5、補正の内容 (1)明細書第30頁第12行と第13行の間に次の記
載と別紙■に記載の表4を加入する。
「実施例11〜14 実施例3の方法により調整した培養液を実施例2の方法
により、種々のpHに調整後、以下の殺菌剤ならびに加
熱条件で殺菌処理を施し、殺菌剤と菌体外可溶性毒素物
質の除去を行った。
発明の名称 殺虫剤の製造方法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所  東京都港区西新橋−丁目14番1号明細書の発
明の詳細な説明の欄 注木 次亜塩素酸y−tiの濃度のみ有効塩素濃度この
様にして得られた夫々の試料液の生残細胞・芽胞数と残
存殺虫活性を実施例1と同様に測定した結果を表−4に
記す。
この結果より、殺菌剤の種類によらず、殺菌処理を施す
培養液のpHを4乃至7に調整することにより高い残存
殺虫活性が得られることが明らかである。」 以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus
    thuringiensis)の水性培養液の殺菌をp
    H4〜7の範囲内で行うことを特徴とする殺虫剤の製造
    方法。 2、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus
    thuringiensis)の水性培養液の殺菌をN
    −ハロゲンジカルボン酸イミドを用いpH4〜7の範囲
    内で行うことを特徴とする殺虫剤の製造方法。
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