JPH0372721B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0372721B2
JPH0372721B2 JP13655384A JP13655384A JPH0372721B2 JP H0372721 B2 JPH0372721 B2 JP H0372721B2 JP 13655384 A JP13655384 A JP 13655384A JP 13655384 A JP13655384 A JP 13655384A JP H0372721 B2 JPH0372721 B2 JP H0372721B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spinning
funnel
yarn
liquid
coagulating liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP13655384A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6119805A (ja
Inventor
Ichiro Moroe
Kenji Iwase
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP13655384A priority Critical patent/JPS6119805A/ja
Publication of JPS6119805A publication Critical patent/JPS6119805A/ja
Publication of JPH0372721B2 publication Critical patent/JPH0372721B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は、人造繊維の高速度湿式紡糸法に関す
る。さらに詳しくは、流下式緊張紡糸法による高
速度湿式紡糸方法において、紡糸速度を1000m/
分以上とした紡糸方法に関する。 <従来の技術> 従来より、人造繊維原糸メーカーの企業体質を
抜本的に改善するために高速度紡糸法に関する技
術開発が広範に、しかも活発に行われている。湿
式紡糸方法、とりわけ流下式緊張紡糸法における
高速度紡糸方法に関しても、例えば、本発明の出
願人による、特公昭47−29926号公報、特公昭47
−29927号公報など幾つかの提案がなされている。
特に特公昭47−29927号公報では紡糸速度800m/
分を可能とした紡糸方法が開示されている。 流下式緊張紡糸法において高速度紡糸を行うに
は、糸条と凝固液との接触摩擦抵抗を可及的に小
さくし、かつ張力の低い状態で充分に凝固延伸さ
せることが重要な技術的視点であるが、前記特公
昭47−29927号公報では、紡糸漏斗の下方に自由
落下部(第1次自由落下部)を設けて糸条を延伸
させ、かつ凝固液噴射器を用いて流下糸条に第2
凝固液を噴射して併合流とし適当な長さの第2次
自由落下部を設けることにより糸条の凝固度を適
度に保つことに成功している。第2図は、特公昭
47−29927号公報における紡糸方法の実施例を表
わした説明図である。図中、Aは紡糸漏斗、Bは
自由落下部であり、紡糸漏斗Aから凝固液噴射装
置Cまでの自由落下部Dが第1次自由落下部、そ
の下方のEが第2次自由落下部である。 このような紡糸方法では、第1次自由落下部で
凝固液の自由落下により糸条の延伸が進められ、
第2次自由落下部では主に凝固が進められており
それぞれ自由落下部の機能が異なつていることが
最大の特色である。実際に紡糸速度500〜800m/
分で紡糸する場合には、第1次自由落下長、第2
次自由落下長、第1凝固液および第2凝固液の温
度と量などの紡糸条件を最適化する必要がある。
この紡糸方法では可紡速度を上げるためには、第
1凝固液の量を増し、かつ第1次自由落下長を長
くすることにより糸条の初期延伸を進め、第2凝
固液の量を増し第2次自由落下長を長くすること
により凝固を進めている。 <発明が解決しようとする問題点> しかしながら、本発明者等は前記公報に基づき
追試を行つたところ、前述紡糸方法には高紡速化
した場合、次のような3つの問題点が発生するこ
とを発見した。 第1の問題点は、第1凝固液の量を多くした場
合、紡糸漏斗内管中での凝固液流の整流化が難か
しく、内管中で糸条が揺れて凝固、延伸ムラが起
り紡糸毛羽および切糸が発生し易くなることであ
る。特に銅安セルローズ繊維の紡糸法においては
漏斗内管中で糸条が揺れると、水酸化銅をスケー
ルが漏斗内壁面に付着して切糸、紡糸毛羽の原因
となるために漏斗内管中での糸揺れは絶対に避け
ねばならない。この糸揺れを防止するには第1凝
固液の温度を下げて漏斗内での糸条の凝固を遅ら
せてやればよいが、その場合、自由落下部下方の
糸条の引取点(第2図のF)での糸条の凝固が不
足するために糸条は凝固液流に引取られて糸立て
が不能になる。つまり紡糸速度が高くなるにつれ
て第1凝固液量を増加させねばならないが、安定
して紡糸できる第1凝固液の温度範囲は次第に狭
くなり、紡糸速度800m/分以上になると安定紡
糸ができなくなる。 第2の問題点は、可紡性を上げるために第1次
自由落長を長くすると自由落下部での糸条の横揺
れが大きくなり、凝固液噴射装置の中心に糸条が
落下せず、凝固ムラを起し易いこと、および紡糸
速度800m/分以上では落下する凝固液と糸条の
運動エネルギーが高いために自由落下部下方の糸
条の引取点において一部の単糸が凝固液に引取ら
れて垂れ下がり、切断して紡糸毛羽が多発し安定
に紡糸できないことである。 第3の問題点は、この紡糸方法で紡糸して得ら
れる糸の基本物性は、強度、伸度等の基本物性に
ついては従来法並みのものが得られるが、2,3
の消費物性が紡速を上げると著しく低下するとい
うことである。例えば、銅安セルローズ繊維にお
いては織物の耐シワ性および寸法安定性を向上す
るために樹脂加工を行うが、樹脂加工後の布の屈
曲摩耗強度という消費特性は紡糸速度が高くなる
にしたがい急激に低下し、紡糸条件を最適化して
もせいぜい紡糸速度600m/分までしか従来法並
みの屈曲摩耗強度を保てないのである。この他に
も湿潤状態での繊維のフイブリル化のしにくさ
(織物の後加工工程でのスレ欠点の起しにくさ)
を表わす耐フイブリル化度という特性が紡糸速度
を上げるにつれて低下するのである。 上述した3つの問題点のために、この技術で安
定紡糸可能な紡糸速度の上限は700〜800m/分、
消費特性からみて操業化可能な紡糸速度の上限は
500m/分であることが明らかになつた。 本発明者等は前述した従来技術の問題点につい
て詳しく検討した結果、この方法では紡糸速度
600m/分以上になると紡糸部での糸条の凝固と
延伸のバランスが崩れているとの結論を得た。す
なわち流下式緊張紡糸法においては凝固液による
糸条の初期延伸倍率が低いと、凝固が進んだ段階
で巻取張力により過剰に延伸されることになり、
そのために製品糸の物性が低下したり、紡糸毛羽
が発生し易くなるものと思われる。 紡糸速度が高くなるほど初期の延伸が不足する
のは、次式(1)より容易に理解される。漏斗出口の
凝固液速度をυp(m/分)とすると漏斗出口から
距離x(cm)の位置での凝固液速度υW(m/分)
は式(1)で表わされる。 νW=0.6√(O0.6)2+1960・ ……(1) 第5図は、漏斗出口からの自由落下距離xと凝
固液速度υWとの関係を示したグラフである。従
来技術ではυO=20〜40m/分程度であつた。この
υO=20〜40m/分程度で紡糸した場合自由落下長
x=200cmをとると、その地点で凝固液速度は380
m/分程度、x=400cmでは520m/分程度とな
る。したがつて最終紡糸速度600m/分程度迄で
あれば自由落下長を長くとることにより、全延伸
の6〜8割を凝固液により延伸することができ
る。併し紡糸速度が高くなるにつれて凝固液で延
伸できる割合は低くなる。例えば紡糸速度800
m/分とした場合、第1次自由落下長をx=200
cmととつても凝固液速度は300m/分程度しかな
らないため最終紡糸速度の5割弱までしか初期延
伸できないことになる。このことが紡糸速度800
m/分以上では紡糸毛羽が多発して安定に紡糸で
きない原因である。従つて高い紡糸速度で安定に
紡糸ができ、物性を従来並みに維持するには初期
の延伸を進める必要がある。 初期延伸を進める方法としては、第1次自由落
下長を長くとる方法と、漏斗出口の凝固液速度υO
を上げる方法が考えられるが、第1次自由落下長
を長くとる方法は前に述べた第2の問題点のため
に限界がある。凝固液速度υOを上げる場合、第5
図から明らかなように、υOで400〜500m/分以上
の値にしないと初期延伸は進まない。従つて第1
凝固液量は従来法程度とし、第4図に示す従来の
漏斗内管の直長管部Jの内径d2を小さくしなけれ
ばならない。例えば第1凝固液量が2/分であ
る場合、υO=500m/分とするには直長管部の内
径d2は2.3mmφ、第1凝固液量が1/分の場合、
1.6mmφ程度にしなければならない。ところが実
際にこのような寸法の従来型の漏斗を用いて紡糸
すると初期延伸が進むために確かに紡糸毛羽は減
少するが、直長管内の液流が乱流になるために直
長管内で糸条の揺れが発生し易く安定に紡糸でき
ないという知見が得られた。 本発明者等は、上述したように従来技術の問題
点を明らかにし、その原因を究明することにより
従来技術の壁を突破するべく鋭意研究を進めて本
発明をなすに到つた。 <問題点を解決するための手段> 本発明の目的は、紡糸速度800m/分は言うに
及ばず、1000m/分以上においても安定に紡糸が
可能で、得られる糸も毛羽のない、物性面におい
ても従来法と同程度およびそれ以上の糸質である
ような高速度湿式紡糸方法およびその装置を提供
することにある。 上記目的を達成するための方法の発明は、流下
式緊張紡糸法による高速度湿式紡糸方法におい
て、紡糸漏斗の出口部をテーパー状に細くした形
状の延伸加速漏斗を用いて、第1凝固液により未
凝固の糸条を出口部で瞬間的に数十倍延伸させ、
その下方に糸条および第1凝固液の自由落下部を
設け、その自由落下部の中間に1個以上の液体噴
射器を設けて前記紡糸漏斗より流下してくる第1
凝固液と糸条とに向けて第2凝固液を噴射し併合
流とし、流下糸条を減速し、かつ凝固せしめ、さ
らに下方に気体噴射器を設けて上方より流下して
くる凝固液と糸液とに向けて気体を噴射し、凝固
液と糸条とを分離した後、糸条を引取るようにせ
しめて紡糸することを特徴とする高速度湿式紡糸
方法である。 前記目的を達成するための装置の発明は、紡糸
原液を紡糸口金より漏斗内に紡糸する紡糸漏斗装
置と、その紡糸漏斗装置の下方に設けられて前記
紡糸漏斗装置から垂下する未凝固の糸条を加速し
ながら延伸して凝固させる延伸凝固加速装置とを
含んで成る高速度湿式紡糸装置であつて、前記紡
糸漏斗装置が紡糸口金と、その紡糸口金の下方に
配置された内側漏斗と、その内側漏斗を囲むよう
に形成されて内側漏斗に凝固液を供給する外側漏
斗を含んで構成された二重漏斗型の装置であり、
前記内側漏斗の出口部分の内側形状が下方に向け
てテーパー状に細く形成されていることを特徴と
する高速度湿式紡糸装置である。 さらに前記延伸凝固加速装置を前記紡糸漏斗装
置の下方に引離された位置に設けられて他の凝固
液を前記糸条に向けて噴射する少くとも1個の液
体噴射器と、その液体噴射器の下方に設けられて
糸条に気体を噴射する少くとも1個の気体噴射器
とで構成する。 以下本発明を本発明の実施態様の一例を示す図
面に従い詳述する。第1図は、本発明の一実施態
様を示す説明図である。図において、Aは紡糸漏
斗、Bは紡出糸条の自由落下部、C1およびC2
液体噴射器、Gは気体噴射器である。紡糸漏斗A
は外部漏斗1の内部に延伸加速漏斗2を固定具3
および4を用いて固定している。5は第1凝固液
の供給口であり、供給された第1凝固液は固定具
3に穿孔された通過孔6を通り上昇して紡糸漏斗
内に満され漏斗2内を流下せしめられる。7は紡
糸口金であり、上記外部漏斗1および漏斗2と組
合せられ、、二重漏斗型の紡糸口金、漏斗組合せ
装置として構成される。8は紡糸原液の供給管で
あり、9はそれを開閉するコツクである。 次に、上記したような漏斗組合せ装置を用いて
の紡糸に際しては、紡糸口金7に穿孔された多数
の紡糸孔より紡糸原液が第1凝固液内に吐出され
る。吐出された紡糸原液の細流は流下式緊張紡糸
法により、漏斗2を流下する第1凝固液により凝
固作用と延伸作用を受け糸条10に形成される。 第3図は本発明の出口部分をテーパー状に細く
した形状の延伸加速漏斗を示す側断面図であり、
第4図は従来の内部漏斗を示す側断面図である。
図においてHは円筒管、Iはテーパー管、Jは直
長管、Kは第2テーパー管である。本発明の延伸
加速漏斗は第2テーパー管を形成し、漏斗の出口
部分の内側形状をテーパー状に細く形成している
のが特徴である。この形状の漏斗を用いると、漏
斗の直長管部までの凝固液流は層流状態を維持で
きて糸揺れが起きにくく、また漏斗出口部分のテ
ーパー管内で凝固液流速は急激に増加するが乱流
となる領域が短く(4=10〜80mm)、かつ糸条の
凝固度も低いために糸条は糸揺れを生ずることな
く殆んど瞬間的に数十倍加速延伸され、凝固液と
共に漏斗出口より噴射される。 この漏斗の第1の長所は、漏斗内管での糸条の
揺れの発生が抑制され紡糸の安定性が著しく高い
という点である。このことにより紡糸速度1500〜
2000m/分までは紡糸可能である。さらに第2の
長所は第3図に示す漏斗の出口内径d3を適当に選
び、初期延伸を進めることにより、紡糸速度1000
m/分以上でも紡糸毛羽を従来法と同程度に下げ
られる点である。第3の長所は紡糸速度1000m/
分以上でも製品糸の伸度、屈曲摩耗強度、耐フイ
ブリル化度などの物性を従来法と同程度またはそ
れ以上に形成できる点である。第4の長所は、紡
出が従来法と同程度に容易にでき、漏斗内管に単
糸が引掛る現象などが起らない点である。なお従
来型の直長管Jの内径d2を小さくした漏斗を用い
た場合には紡糸が非常に難かしいという問題点が
あつた。 このように出口部分をテーパー状に細くした形
状の延伸加速漏斗を用いることが本発明の最大の
要素である。そしてこのような延伸加速漏斗を用
いることにより未凝固の糸条を瞬間的に数十倍に
加速延伸するという技術思想は湿式紡糸において
は従来にない新規な技術思想である。 本発明の延伸加速漏斗の寸法は、紡糸速度、紡
糸口金のサイズ、第1凝固液を満した第1凝固浴
の条件等により異なるが、大凡12=200〜
400mm、3=100〜300mm、4=5〜100mm程度が
好ましい。また出口部の内径d3は0.5〜2.0mm、よ
り好ましくは0.8〜1.8mmである。 次に糸条10は第1図に示す自由落下部Bに流
下される。そして流下される糸条はこの部分でさ
らに凝固作用と延伸作用を受ける。 第1図においてC1およびC2は液体噴射器であ
る。その液体噴射器は自由落下部Bの中間に設け
られるが、その設置個数は1個以上である。通
常、紡速1000〜1500m/分では1〜2個設けるの
が適当である。そして液体噴射器には第2凝固液
が供給され前記紡糸漏斗より流下してくる第1凝
固液と糸条とに向けて噴射され併合流され、流下
糸条を減速せしめ、かつ凝固せしめる。 第6図は液体噴射器Cの縦断面図である。11
は中空形状の内側ガイド部材であり、同じく中空
形状の外側ケーシング部材12と組合されてい
る。13が両者を組合せるネジ部である。内側ガ
イド部材11の上部は漏斗状に形成されており、
その上方より流下してくる第1凝固液と糸条10
とを容易に受入れ通過するように構成されてい
る。14は第2凝固液の供給口であり、供給され
た第2凝固液は液室15に満され、液噴射口16
より薄い水皮膜17の形で構成される。このよう
な液体噴射器の作用効果は、流下する第1凝固液
と糸条に第2凝固液を噴射し併合流とすることに
より、糸条の凝固を促進させながら流下糸条すな
わち第1凝固液と糸条の流下速度を減速させるこ
とにある。このように作用させることによつて、
糸条を引取点Fで引取ることができる。 液体噴射器の形状、寸法については紡糸条件に
より異なるが、原理的には凝固液と共に流下して
くる糸条の周囲に液体を集中的に均一に噴射衝突
せしめるためのものであれば通常公知の如何なる
ものでもよい。 第7図は気体噴射器Gの縦断面図である。18
は中空形状の内側ガイド部材であり、同じく中空
形状の外側ケーシング部材19と組合されてい
る。20が両者を組合せるネジ部である。内側ガ
イド部材18の上部は漏斗状に形成されており、
その上方より流下してくる凝固液と糸条10とを
容易に受入れ通過するように構成されている。2
1は圧搾気体の供給口であり、供給された圧搾気
体は滞留室22を通り噴射口23より噴射され
る。24は外側ケーシング部材19の下部に形成
された垂直管であり、気体の流れを均一化し、か
つ糸条の揺れを小さくする作用効果がある。 圧搾気体は上方より流下してくる凝固液と糸条
とに向けて噴射される。その作用効果は凝固液が
糸条から分離されることである。(実施例では凝
固液が糸条から吹飛ばされている)。その結果、
気体噴射器を用いない場合に生ずる自由落下部下
方の糸条の引取点において一部の単糸が凝固液に
引取られて垂れ下がり、切断して紡糸毛羽となる
現象を防ぐことができる。従つて高速度で紡糸し
た糸条を引取点よりその走行方向を変向して引取
ることが可能となつた。また水切りの効果によ
り、引取点以降の再生浴等における浴抵抗を下げ
ることができ、その部分で毛羽、切糸を発生させ
ない作用効果がある。 気体噴射器の形状、寸法は適切に選ばれる。例
えば銅安セルローズ繊維の紡糸にこの気体噴射器
を適用する場合には、気体噴射器の内壁に凝固液
から析出する酸化銅のスケールが付着するために
流下する糸条が内壁と接触すると毛羽、切糸が発
生して紡糸の安定性を低下させるという問題があ
る。このような糸については気体噴射器の形状、
寸法、気体の噴射条件(圧力、流量)を適当に選
ぶことにより糸条と接触することなく安定に紡糸
できる。また逆に、寸法を適当に選ぶことにより
糸条を積極的に気体噴射器の内壁面に接触させ凝
固を促進させることも可能であり、凝固液中から
のスケール析出の影響が小さい糸ではその方がよ
い場合もある。したがつて紡糸する糸の性格に応
じて気体噴射器の寸法、形状が選ばれる。 本発明で使用される気体噴射器は凝固液と共に
流下してくる流下糸条の周囲に気体を集中的に噴
射衝突せしめるためのものであれば、通常公知の
如何なるものでもよい。 次に気体噴射器より流下する糸条は、第1図に
示す転向棒25によりその走行方向を変更されて
再生工程に走行せしめられる。その後の糸処理の
方法は特に限定されない。例えば特公昭47−
29926号公報に記載されているようなネツトプロ
セスを用いてもよいし、他の方法でもよい。 <実施例> 以下本発明を実施例をあげて具体的に説明す
る。 実施例 1 常法に従つて調整したセルローズ濃度10%、ア
ンモニア濃度6.5%、銅濃度3.6%の組成を有する
銅安セルローズ紡糸原液を用いて、第1図に示す
装置を用いて紡糸速度を各種変更して繊度75デニ
ール(単糸1.0d)の銅安人絹を紡糸した。主要紡
糸条件と得られた製品糸の物性を従来から公知の
紡糸条件およびその製品糸の物性と比較して第1
表に示す。 なお第1表中に示された耐フイブリル化度およ
び屈曲摩耗強度の測定法を下記に示す。 ◎耐フイブリル化度測定法 製品糸を5mmの長さに切断し、それより1g秤
量して、これを濃度1%(重量%)、70℃の硫酸
水溶液に30分間浸漬し、その後水洗して硫酸を洗
滌し、軽く脱水して業務用ミキサー(ナシヨナル
MS−150S)で水300mlを注加して5分間回転し、
再び軽く水洗脱水して、後乾燥し、乾燥した糸を
スライドグラスに挾んでほぐし、このことにより
フイブリル化した糸のフイブリル化度を、あらか
じめ10段階に区分したフイブリル化度を表わす標
準写真と比較して評点を付けて表わす。評点では
10が最もフイブリル化度の良い状態を示す。 ◎屈曲摩耗強度測定法 製品糸を緯糸として製織し、その布を精錬液
(浴比1:100、スコアロール400、2g/、
Na2CO3 0.5g/水溶液)の入つた大型ウイン
ス精錬機にて精錬し(70℃×20分)、湯洗(50℃
×10分)、水洗(40分)を経て、セントル脱水
(5分)した後、ピンテンター乾燥機にて乾燥
(80℃)する。乾燥後の布計量後、樹脂加工液
(浴比1:10、パラジウム0.25%、ラノテツクス
1.0%、ベツカミン25%、ACX1%水溶液)に6
分間浸漬後、セントル脱水機にて5分間脱水し、
ピンテンター乾燥機にて予備乾燥(80℃×3分)、
キユアリング(150℃×3分)して布を樹脂加工
する。 樹脂加工した布から、経25mm緯300mmの試験布
5枚を切り取り、ユニバーサル屈曲摩耗試験機
(島津製作所製)にて布が切れるまでのストロー
ク回数を測定する。(サイクル130回/分)、摩耗
試験機の荷重条件はJIS−L−1096、A−2に準
ずる。 このようにして測定した布の屈曲摩耗強度は樹
脂加工条件等により、バツチ間差が大きいので実
際に操業で紡糸した糸(特公昭47−29926公報に
開示の技術に基づく高速紡糸プロセスで得られる
糸)を基準糸とし、その基準糸の屈曲摩耗強度と
各条件糸との相対比率で表現した。数値の大きい
程屈曲摩耗強度が高いことを示す。
【表】 第1表より明らかなように、可紡性という面に
おいては紡糸速度1500〜2000m/分でも紡糸が可
能である。これは湿式紡糸技術分野において従来
の常識を破る驚異的な数値である。 次に第1表より明らかな点は、紡速1000m/分
以上でも毛羽数の水準は従来法で得られる水準よ
りも低く、また強伸度、樹脂加工後の屈曲摩毛強
度比、耐フイブリル化度なども従来法と同程度も
しくはそれ以上の糸が得られるという点であり、
紡糸速度1000m/分においても十分に操業化が可
能な技術である。 <発明の効果> 本発明は前述のように構成されているので、本
発明による湿式紡糸法を用いれば、従来の常識を
打破する紡糸速度800m/分は言うに及ばず1000
m/分以上においても操業化して安定に紡糸が可
能で、加えるに従来法の糸と同程度に毛羽のな
い、物性面においても従来法と同程度の糸質を示
す糸を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施態様を示す説明図、第
2図は従来法の実施例を示す説明図、第3図は本
発明の出口部分の内側形状をテーパー状に細くし
た形状の延伸加速漏斗を示す側断面図、第4図は
従来の内部漏斗を示す側断面図、第5図は漏斗出
口からの自由落下距離xと凝固液速度υWとの関
係を示したグラフ、第6図は液体噴射器の縦断面
図、第7図は気体噴射器の縦断面図。 A……紡糸漏斗、B……自由落下部、C……液
体噴射器、G……気体噴射器、1……外部漏斗、
2……延伸加速漏斗、3および4……固定具、5
……凝固液の供給口、6……通過孔、7……紡糸
口金、8……紡糸原液の供給管、9……コツク、
10……糸条、11……中空形状の内側ガイド部
材、12……中空形状の外側ケーシング部材、1
3……ネジ部、14……凝固液の供給口、15…
…液室、16……液噴射口、17……水皮膜、1
8……中空形状の内側ガイド部材、19……中空
形状の外側ケーシング部材、20……ネジ部、2
1……圧搾気体の供給口、22……滞留室、23
……噴射口、24……垂直管、25……転向棒。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 流下式緊張紡糸法による高速度湿式紡糸方法
    において、紡糸漏斗の出口部をテーパー状に細く
    した形状の延伸・加速漏斗を用いて、第1凝固液
    により未凝固の糸条を出口部で瞬間的に数十倍延
    伸させ、その下方に糸条および第1凝固液の自由
    落下部を設け、該自由落下部の中間に1個以上の
    液体噴射器を設けて前記紡糸漏斗より流下してく
    る第1凝固液と糸条とに向けて第2凝固液を噴射
    し、併合流として流下糸条を減速し、かつ凝固せ
    しめ、さらに下方に気体噴射器を設けて上方より
    流下してくる凝固液と糸条とに向けて気体を噴射
    し、凝固液と糸条とを分離した後、糸条を引取る
    ようにせしめて紡糸することを特徴とする高速度
    湿式紡糸方法。 2 紡糸原液を紡糸口金より漏斗内に紡糸する紡
    糸漏斗装置と、該紡糸漏斗装置の下方に設けられ
    て前記紡糸漏斗装置から垂下する未凝固の糸条を
    加速しながら延伸して凝固させる延伸凝固加速装
    置とを含んで成る高速度湿式紡糸装置において、 前記紡糸漏斗装置が紡糸口金と、該紡糸口金の
    下方にて配置されて出口部分の内側形状を下方に
    向けてテーパー状に細く形成した内側漏斗と、該
    内側漏斗を囲むように形成されて内側漏斗に凝固
    液を供給する外側漏斗を含んで構成された二重漏
    斗型の装置であり、前記延伸凝固加速装置が前記
    紡糸漏斗装置の下方に引離された位置に設けられ
    て他の凝固液を前記糸条に向けて噴射する少くと
    も1個の液体噴射器と、該液体噴射器の下方に設
    けられて糸条に気体を噴射する少くとも1個の気
    体噴射器とを含んで成ることを特徴とする高速度
    湿式紡糸装置。
JP13655384A 1984-07-03 1984-07-03 高速度湿式紡糸方法およびその装置 Granted JPS6119805A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13655384A JPS6119805A (ja) 1984-07-03 1984-07-03 高速度湿式紡糸方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13655384A JPS6119805A (ja) 1984-07-03 1984-07-03 高速度湿式紡糸方法およびその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6119805A JPS6119805A (ja) 1986-01-28
JPH0372721B2 true JPH0372721B2 (ja) 1991-11-19

Family

ID=15177911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13655384A Granted JPS6119805A (ja) 1984-07-03 1984-07-03 高速度湿式紡糸方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6119805A (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2648155B2 (ja) * 1987-11-05 1997-08-27 旭化成工業株式会社 安定性に優れた流管式湿式紡糸法
JP2603971B2 (ja) * 1987-11-09 1997-04-23 旭化成工業株式会社 流管式湿式紡糸法
US5254303A (en) * 1990-02-16 1993-10-19 Akzo N.V. Method and device for manufacturing molded bodies
DE19512053C1 (de) * 1995-03-31 1996-10-24 Akzo Nobel Nv Verfahren zum Herstellen von cellulosischen Fasern
US6682677B2 (en) * 2000-11-03 2004-01-27 Honeywell International Inc. Spinning, processing, and applications of carbon nanotube filaments, ribbons, and yarns
US7399443B2 (en) * 2004-02-27 2008-07-15 Lucent Technologies Inc. Carbon particle fiber assembly technique
CN101218381B (zh) * 2005-07-06 2011-05-11 可隆株式会社 芳基聚酰胺丝及其制造方法
JP6316577B2 (ja) * 2013-11-28 2018-04-25 日本ゼオン株式会社 カーボンナノチューブ含有繊維の製造方法およびカーボンナノチューブ含有繊維

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6119805A (ja) 1986-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5252284A (en) Method of producing shaped cellulosic articles
JP3888645B2 (ja) 高強力性アラミド繊維の製造方法
KR19980701273A (ko) 압출물 제조방법(manufacture of extruded atricles)
CN110067033A (zh) 一种锦纶66高强纤维的生产方法以及锦纶66高强纤维
BR112020004424A2 (pt) processo de produção de filamento de celulose tipo liocel
PL169424B1 (pl) Sposób wytwarzania ksztaltki celulozowej PL PL PL PL PL
SK129497A3 (en) Method of producing cellulose fibres
JPH0372721B2 (ja)
US2284028A (en) Dry spinning process
JPS6122042B2 (ja)
US3057038A (en) Wet spun cellulose triacetate
JP2817812B2 (ja) 高強度、高モジユラス芳香族ポリアミドの紡糸方法
US3458901A (en) Device for spinning viscose
JPH0370006B2 (ja)
US2036313A (en) Manufacture of artificial threads from viscose
US3410940A (en) Mist spinning process
US5853640A (en) Process for making high tenacity aramid fibers
JPH0120243B2 (ja)
Tsurumi Solution spinning
US2787021A (en) Wet spinning apparatus
US2078339A (en) Manufacture of artificial silk
US3333040A (en) Method of producing novelty yarn and apparatus associated therewith
US3491179A (en) Preparation of acrylonitrile polymer fibers
US3219740A (en) High speed tubular spinning of fine viscose rayon yarn
JPS6134212A (ja) 耐フイブリル性の改良された銅アンモニア法セルロ−ス繊維およびその製造法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees