JPH0372860B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0372860B2 JPH0372860B2 JP5908686A JP5908686A JPH0372860B2 JP H0372860 B2 JPH0372860 B2 JP H0372860B2 JP 5908686 A JP5908686 A JP 5908686A JP 5908686 A JP5908686 A JP 5908686A JP H0372860 B2 JPH0372860 B2 JP H0372860B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roller
- gear
- pitch circle
- cam gear
- cam
- Prior art date
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- Gear Transmission (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、ローラ歯車にかみあわされるカム歯
車に関するもので、特に、その歯形(ローラ中心
軌跡)がトロコイド曲線によつて形成されてい
る、ローラ歯車機構のためのカム歯車に関するも
のである。
車に関するもので、特に、その歯形(ローラ中心
軌跡)がトロコイド曲線によつて形成されてい
る、ローラ歯車機構のためのカム歯車に関するも
のである。
(従来の技術)
歯車対の一方をローラ歯車とし、他方をカム歯
車としたローラ歯車機構において、歯形理論に基
づく完全接触歯形を考えると、カム歯車における
ローラ中心軌跡はサイクロイドを描くことが知ら
れている。そこで、従来は、一般に、そのような
ローラ歯車機構のカム歯車は、サイクロイド曲線
のローラ中心軌跡歯形を有するものとされてい
た。
車としたローラ歯車機構において、歯形理論に基
づく完全接触歯形を考えると、カム歯車における
ローラ中心軌跡はサイクロイドを描くことが知ら
れている。そこで、従来は、一般に、そのような
ローラ歯車機構のカム歯車は、サイクロイド曲線
のローラ中心軌跡歯形を有するものとされてい
た。
しかしながら、そのようなサイクロイド歯形を
有するカム歯車にローラ歯車をかみあわせた場合
には、カム歯車の歯元においてローラのほぼ半周
が同時に接触するために、加工誤差の影響を受け
やすく、円滑な運動伝達がなされなくなつてしま
うという問題がある。また、これを避けるため
に、ローラの直径をカム歯車の歯元部の直径より
小さくしたり、ローラ歯車とカム歯車との心間距
離を広げたりすると、バツクラツシユが生じた
り、圧力角が大きくなつて接触部に過大な力がか
かつたりしてしまう。
有するカム歯車にローラ歯車をかみあわせた場合
には、カム歯車の歯元においてローラのほぼ半周
が同時に接触するために、加工誤差の影響を受け
やすく、円滑な運動伝達がなされなくなつてしま
うという問題がある。また、これを避けるため
に、ローラの直径をカム歯車の歯元部の直径より
小さくしたり、ローラ歯車とカム歯車との心間距
離を広げたりすると、バツクラツシユが生じた
り、圧力角が大きくなつて接触部に過大な力がか
かつたりしてしまう。
このようなことから、カム歯車のローラ中心軌
跡歯形をトロコイド曲線とすることが考えられて
いる(例えば特開昭57−25547号公報参照)。この
カム歯車のローラ中心軌跡歯形は、ローラ歯車の
ローラ取り付けピツチ円より大きいローラ歯車ピ
ツチ円がカム歯車のピツチ円上を転がるとき、ロ
ーラ歯車ピツチ円と同心のローラ取り付けピツチ
円上の1点が描くトロコイド曲線とされている。
跡歯形をトロコイド曲線とすることが考えられて
いる(例えば特開昭57−25547号公報参照)。この
カム歯車のローラ中心軌跡歯形は、ローラ歯車の
ローラ取り付けピツチ円より大きいローラ歯車ピ
ツチ円がカム歯車のピツチ円上を転がるとき、ロ
ーラ歯車ピツチ円と同心のローラ取り付けピツチ
円上の1点が描くトロコイド曲線とされている。
(発明が解決しようとする問題点)
ところで、このようなローラ歯車機構において
は、ローラ歯車のローラが回転自在に支持される
ようにするために、そのローラはローラピンに嵌
合されるが、その場合、そのローラとローラピン
との間、あるいはその中間に存在するニードル軸
受との間にクリアランスが生じることは避けられ
ない。また、各歯車の軸と軸受部との間にもクリ
アランスが生じる。更に、カム歯車の歯形には加
工誤差も存在する。したがつて、これらのクリア
ランスや加工誤差が吸収されるようにするため
に、両歯車の心間距離を調節して、その歯車間に
予圧をかけることが求められる。
は、ローラ歯車のローラが回転自在に支持される
ようにするために、そのローラはローラピンに嵌
合されるが、その場合、そのローラとローラピン
との間、あるいはその中間に存在するニードル軸
受との間にクリアランスが生じることは避けられ
ない。また、各歯車の軸と軸受部との間にもクリ
アランスが生じる。更に、カム歯車の歯形には加
工誤差も存在する。したがつて、これらのクリア
ランスや加工誤差が吸収されるようにするため
に、両歯車の心間距離を調節して、その歯車間に
予圧をかけることが求められる。
その場合、上述のようなトロコイド歯形を有す
るカム歯車では、歯元部と歯先部とで圧力角が異
なるために、歯元部で接しているローラに対して
は法線方向予圧量が大きく、歯先部で接している
ローラに対しては法線方向予圧量が小さくなつて
しまう。ところが、円滑な運動伝達のためには、
歯先部で接しているローラが荷重を受け持ち、歯
元部で接しているローラは遊んでいることが望ま
れる。
るカム歯車では、歯元部と歯先部とで圧力角が異
なるために、歯元部で接しているローラに対して
は法線方向予圧量が大きく、歯先部で接している
ローラに対しては法線方向予圧量が小さくなつて
しまう。ところが、円滑な運動伝達のためには、
歯先部で接しているローラが荷重を受け持ち、歯
元部で接しているローラは遊んでいることが望ま
れる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたも
のであつて、その目的は、カム歯車のローラ中心
軌跡歯形をトロコイド曲線とすることによつて、
歯元部の形状が緩和されるようにしながら、ロー
ラ歯車とカム歯車との間に予圧をかけたとき、カ
ム歯車の歯先部に接触しているローラの予圧量が
大きく、歯元部に接触しているローラの予圧量が
小さくなるようにすることにより、ローラに過大
な負荷が加わることが防止されるとともに、トル
クが円滑に伝達されるようにすることである。
のであつて、その目的は、カム歯車のローラ中心
軌跡歯形をトロコイド曲線とすることによつて、
歯元部の形状が緩和されるようにしながら、ロー
ラ歯車とカム歯車との間に予圧をかけたとき、カ
ム歯車の歯先部に接触しているローラの予圧量が
大きく、歯元部に接触しているローラの予圧量が
小さくなるようにすることにより、ローラに過大
な負荷が加わることが防止されるとともに、トル
クが円滑に伝達されるようにすることである。
(問題点を解決するための手段)
この目的を達成するために、本発明では、ロー
ラ歯車とカム歯車との心間距離を増加させて正転
位を与えることにより得られる各理論ピツチ円の
少なくとも一方を、ローラ歯車のローラとローラ
ピンとの間のクリアランス量に応じて修正し、そ
の修正ピツチ円を用いて描かれるトロコイド曲線
によつて、カム歯車の歯形を決定するようにして
いる。
ラ歯車とカム歯車との心間距離を増加させて正転
位を与えることにより得られる各理論ピツチ円の
少なくとも一方を、ローラ歯車のローラとローラ
ピンとの間のクリアランス量に応じて修正し、そ
の修正ピツチ円を用いて描かれるトロコイド曲線
によつて、カム歯車の歯形を決定するようにして
いる。
(作用)
このように構成することにより、カム歯車の歯
形は、理論ピツチ円を用いて決定される理論トロ
コイド歯形により、歯先部の歯厚が大きくなる。
したがつて、そのカム歯車にローラ歯車をかみあ
わせて、両歯車間に予圧をかけると、ローラ歯車
のローラは、カム歯車の歯先部では強く接触し、
歯元部では弱く接触するようになる。
形は、理論ピツチ円を用いて決定される理論トロ
コイド歯形により、歯先部の歯厚が大きくなる。
したがつて、そのカム歯車にローラ歯車をかみあ
わせて、両歯車間に予圧をかけると、ローラ歯車
のローラは、カム歯車の歯先部では強く接触し、
歯元部では弱く接触するようになる。
しかも、そのカム歯車のローラ中心軌跡歯形
は、トロコイド曲線とされているので、歯元部の
湾曲はゆるやかなものとなり、ローラとの接触面
積が小さく抑えられる。
は、トロコイド曲線とされているので、歯元部の
湾曲はゆるやかなものとなり、ローラとの接触面
積が小さく抑えられる。
(実施例)
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
る。
図中、第1図は、本発明によるカム歯車を用い
たローラ歯車機構の一実施例を示す概略正面図で
あり、第2図はその要部の拡大図である。
たローラ歯車機構の一実施例を示す概略正面図で
あり、第2図はその要部の拡大図である。
第1図から明らかなように、このローラ歯車機
構は、ローラ歯車1と、これに外接するカム歯車
2とからなる歯車対として構成されている。ロー
ラ歯車1は、ローラ取り付けピツチ円3上に等間
隔に設けられた複数のローラピン4にそれぞれロ
ーラ5を回転自在に嵌合支持させたもので、この
例では、その歯数Zr、すなわちローラ5の個数
は16とされている。一方、カム歯車2は、ローラ
歯車1の中心からあらかじめ設定された距離だけ
離れた位置に中心を有する歯数Zcの歯車であつ
て、ローラ歯車1のローラ5にかみあう歯7を備
えている。この例では、そのカム歯車2の歯数
Zc=8とされている。すなわち、このローラ歯
車機構は、速比Zc/Zr=0.5のものとなつている。
構は、ローラ歯車1と、これに外接するカム歯車
2とからなる歯車対として構成されている。ロー
ラ歯車1は、ローラ取り付けピツチ円3上に等間
隔に設けられた複数のローラピン4にそれぞれロ
ーラ5を回転自在に嵌合支持させたもので、この
例では、その歯数Zr、すなわちローラ5の個数
は16とされている。一方、カム歯車2は、ローラ
歯車1の中心からあらかじめ設定された距離だけ
離れた位置に中心を有する歯数Zcの歯車であつ
て、ローラ歯車1のローラ5にかみあう歯7を備
えている。この例では、そのカム歯車2の歯数
Zc=8とされている。すなわち、このローラ歯
車機構は、速比Zc/Zr=0.5のものとなつている。
第2図に示されているように、ローラ歯車1の
ローラ5とローラピン4との間には、εの大きさ
のクリアランスが存在している。
ローラ5とローラピン4との間には、εの大きさ
のクリアランスが存在している。
カム歯車2のローラ中心軌跡歯形はトロコイド
曲線とされている。その曲線は、次のようにして
定められている。
曲線とされている。その曲線は、次のようにして
定められている。
すなわち、第3図Aに示されているように、ロ
ーラ歯車のローラ取り付けピツチ円3が、歯車と
してのかみあいピツチ円に等しい場合を考える。
このときには、そのローラ取り付けピツチ円3は
カム歯車のかみあいピツチ円6に外接している。
このときの心間距離をa0とする。このとき、ロー
ラ歯車のローラ取り付けピツチ円直径を歯数Zr
で除した値をモジユールmと定義すると、 a0=m(Zr+Zc)/2=12・m となる。次に、同図Bに示されているように、両
歯車の心間距離aを、 a=a0+Cy・m (Cyは中心距離増加係数で、正の値) と増加させ、正の転位を与える。この例では、
Cy=0.5とする。したがつて、a=12.5・mであ
る。すると、ローラ歯車のかみあいピツチ円半径
Rr、カム歯車のかみあいピツチ円半径Rcは、そ
れぞれ Rr=Zr/Zr+Zca=25/3m Rc=Zc/Zr+Zca=25/6m となる。そこで、このかみあいピツチ円を、それ
ぞれローラ歯車の理論ピツチ円8及びカム歯車の
理論ピツチ円9とする。このローラ歯車の理論ピ
ツチ円8を転円として、カム歯車の理論ピツチ円
9に接触させながら転がすと、その転円と同心の
ローラ歯車のローラ取り付けピツチ円3上の1点
は、図示されているようなトロコイド曲線10の
軌跡を描く。このトロコイド曲線10を理論トロ
コイド曲線と称することにする。
ーラ歯車のローラ取り付けピツチ円3が、歯車と
してのかみあいピツチ円に等しい場合を考える。
このときには、そのローラ取り付けピツチ円3は
カム歯車のかみあいピツチ円6に外接している。
このときの心間距離をa0とする。このとき、ロー
ラ歯車のローラ取り付けピツチ円直径を歯数Zr
で除した値をモジユールmと定義すると、 a0=m(Zr+Zc)/2=12・m となる。次に、同図Bに示されているように、両
歯車の心間距離aを、 a=a0+Cy・m (Cyは中心距離増加係数で、正の値) と増加させ、正の転位を与える。この例では、
Cy=0.5とする。したがつて、a=12.5・mであ
る。すると、ローラ歯車のかみあいピツチ円半径
Rr、カム歯車のかみあいピツチ円半径Rcは、そ
れぞれ Rr=Zr/Zr+Zca=25/3m Rc=Zc/Zr+Zca=25/6m となる。そこで、このかみあいピツチ円を、それ
ぞれローラ歯車の理論ピツチ円8及びカム歯車の
理論ピツチ円9とする。このローラ歯車の理論ピ
ツチ円8を転円として、カム歯車の理論ピツチ円
9に接触させながら転がすと、その転円と同心の
ローラ歯車のローラ取り付けピツチ円3上の1点
は、図示されているようなトロコイド曲線10の
軌跡を描く。このトロコイド曲線10を理論トロ
コイド曲線と称することにする。
次いで、各理論ピツチ円8,9に修正を施す。
第3図の例では、ローラ歯車の修正ピツチ円11
の半径を、理論ピツチ円8の半径Rrより修正量
δだけ小さい半径となるようにし、カム歯車の修
正ピツチ円12を、理論ピツチ円9と同径のもの
とするようにしている。修正量δは、ローラ歯車
1のローラ5とローラピン4との間のクリアラン
ス量εに等しいか、それよりわずかに大きい値、
すなわちδ≧εとする。そして、第3図Cに示さ
れているように、このように修正されたローラ歯
車の修正ピツチ円11とカム歯車の修正ピツチ円
12とを互いに外接させ、ローラ歯車の修正ピツ
チ円11を、カム歯車の修正ピツチ円12に沿つ
て転がす。このとき、ローラ歯車のローラ取り付
けピツチ円3上の1点は、同図に実線で示されて
いるようなトロコイド曲線13の軌跡を描く。こ
のトロコイド曲線13を修正トロコイド曲線と称
することにする。この修正トロコイド曲線13
は、点線で示されている理論トロコイド曲線10
より立ち上がりの早いものとなる。
第3図の例では、ローラ歯車の修正ピツチ円11
の半径を、理論ピツチ円8の半径Rrより修正量
δだけ小さい半径となるようにし、カム歯車の修
正ピツチ円12を、理論ピツチ円9と同径のもの
とするようにしている。修正量δは、ローラ歯車
1のローラ5とローラピン4との間のクリアラン
ス量εに等しいか、それよりわずかに大きい値、
すなわちδ≧εとする。そして、第3図Cに示さ
れているように、このように修正されたローラ歯
車の修正ピツチ円11とカム歯車の修正ピツチ円
12とを互いに外接させ、ローラ歯車の修正ピツ
チ円11を、カム歯車の修正ピツチ円12に沿つ
て転がす。このとき、ローラ歯車のローラ取り付
けピツチ円3上の1点は、同図に実線で示されて
いるようなトロコイド曲線13の軌跡を描く。こ
のトロコイド曲線13を修正トロコイド曲線と称
することにする。この修正トロコイド曲線13
は、点線で示されている理論トロコイド曲線10
より立ち上がりの早いものとなる。
この修正トロコイド曲線13に沿つて、ローラ
歯車1のローラ5と同径の円14を移動させ、そ
の内包絡線15をカム歯車2の歯形とする。した
がつて、その輪郭歯形は、修正トロコイド曲線1
3と等間隔を保つ曲線となる。
歯車1のローラ5と同径の円14を移動させ、そ
の内包絡線15をカム歯車2の歯形とする。した
がつて、その輪郭歯形は、修正トロコイド曲線1
3と等間隔を保つ曲線となる。
次いでこれと隣り合う歯を加工する場合には、
カム歯車の素材に1/Zcの割出しを与えて、同
様に加工すればよい。
カム歯車の素材に1/Zcの割出しを与えて、同
様に加工すればよい。
このようにして形成されたカム歯車2の修正ト
ロコイドローラ中心軌跡歯形は、第2図に実線で
示されているように、理論トロコイド曲線10に
よつて形成された同図一点鎖線の理論歯形より、
歯先部の歯厚が大きいものとなる。したがつて、
そのカム歯車2にかみあわされるローラ歯車1
は、理論歯形のカム歯車にかみあわされるローラ
歯車より、心間距離が離される。その結果、両歯
車1,2間に予圧をかけたとき、ローラ歯車1の
ローラ5は、カム歯車2の歯先部では強く接触す
るが、歯元部では弱く接触して、ローラピン4と
の間に遊びが生ずる状態となる。こうして、カム
歯車2の歯先部に接触するローラ5によつて効率
よく運動伝達が行われるようになる。しかも、カ
ム歯車2の歯形が上述のような修正トロコイド曲
線13によつて形成されているので、ローラ歯車
1のローラ5とカム歯車2の歯7とは完全接触状
態に保たれる。また、カム歯車2の歯元部の歯形
形状は、曲率のゆるやかなものとなるので、ロー
ラ5との接触面積が小さくなり、加工誤差等の影
響で運動伝達が妨げられるようなこともなくな
る。更に、カム歯車2の歯元部は、サイクロイド
歯形より歯厚が大きいものとなるので、負荷能力
の高い歯形となる。
ロコイドローラ中心軌跡歯形は、第2図に実線で
示されているように、理論トロコイド曲線10に
よつて形成された同図一点鎖線の理論歯形より、
歯先部の歯厚が大きいものとなる。したがつて、
そのカム歯車2にかみあわされるローラ歯車1
は、理論歯形のカム歯車にかみあわされるローラ
歯車より、心間距離が離される。その結果、両歯
車1,2間に予圧をかけたとき、ローラ歯車1の
ローラ5は、カム歯車2の歯先部では強く接触す
るが、歯元部では弱く接触して、ローラピン4と
の間に遊びが生ずる状態となる。こうして、カム
歯車2の歯先部に接触するローラ5によつて効率
よく運動伝達が行われるようになる。しかも、カ
ム歯車2の歯形が上述のような修正トロコイド曲
線13によつて形成されているので、ローラ歯車
1のローラ5とカム歯車2の歯7とは完全接触状
態に保たれる。また、カム歯車2の歯元部の歯形
形状は、曲率のゆるやかなものとなるので、ロー
ラ5との接触面積が小さくなり、加工誤差等の影
響で運動伝達が妨げられるようなこともなくな
る。更に、カム歯車2の歯元部は、サイクロイド
歯形より歯厚が大きいものとなるので、負荷能力
の高い歯形となる。
ところで、このようなトロコイド曲線を用いた
カム歯車2では、歯底部にローラ歯車1のローラ
5が接触した瞬間には圧力角90゜となるので、そ
のローラ5を通してトルク伝達を行わせることは
できない。したがつて、その瞬間には他のローラ
5がカム歯車2に接触しているようにする必要が
ある。すなわち、少なくとも2個のローラ5が常
時カム歯車2とかみあうようにしなければならな
い。その条件は、ローラ歯車1の歯数Zrとカム
歯車2の歯数Zcとを、第4図に示された限界曲
線より上方の値とすることによつて満足される。
この限界曲線は、中心軌跡増加係数Cy、ローラ
5の径、カム歯車2の外径等によつて左右される
が、傾向としては図のような双曲線状の曲線とな
る。したがつて、一般には、歯数Zr,Zcを大き
くすれば、同時かみあい率を高めることができ
る。上述の例のように速比Zc/Zr=0.5のときに
は、Zc=8であれば、常時2個以上のローラ5
がカム歯車2に接触することがわかる。
カム歯車2では、歯底部にローラ歯車1のローラ
5が接触した瞬間には圧力角90゜となるので、そ
のローラ5を通してトルク伝達を行わせることは
できない。したがつて、その瞬間には他のローラ
5がカム歯車2に接触しているようにする必要が
ある。すなわち、少なくとも2個のローラ5が常
時カム歯車2とかみあうようにしなければならな
い。その条件は、ローラ歯車1の歯数Zrとカム
歯車2の歯数Zcとを、第4図に示された限界曲
線より上方の値とすることによつて満足される。
この限界曲線は、中心軌跡増加係数Cy、ローラ
5の径、カム歯車2の外径等によつて左右される
が、傾向としては図のような双曲線状の曲線とな
る。したがつて、一般には、歯数Zr,Zcを大き
くすれば、同時かみあい率を高めることができ
る。上述の例のように速比Zc/Zr=0.5のときに
は、Zc=8であれば、常時2個以上のローラ5
がカム歯車2に接触することがわかる。
なお、上記実施例においては、ローラ歯車の修
正ピツチ円11の半径を理論ピツチ円8の半径よ
り修正量δだけ小さいものとし、カム歯車の修正
ピツチ円12を理論ピツチ円9と同径のものとし
ているが、第5図に示されているように、ローラ
歯車の修正ピツチ円11を理論ピツチ円8のまま
とし、カム歯車の修正ピツチ円12を理論ピツチ
円9の半径より修正量δだけ大きい半径のものと
して、そのカム歯車の修正ピツチ円12上をロー
ラ歯車の修正ピツチ円11が転がるときに形成さ
れる修正トロコイド曲線13によつて、カム歯車
2の歯形を決定するようにしてもよい。その場合
にも、上記実施例とほぼ同様な歯形を得ることが
できる。
正ピツチ円11の半径を理論ピツチ円8の半径よ
り修正量δだけ小さいものとし、カム歯車の修正
ピツチ円12を理論ピツチ円9と同径のものとし
ているが、第5図に示されているように、ローラ
歯車の修正ピツチ円11を理論ピツチ円8のまま
とし、カム歯車の修正ピツチ円12を理論ピツチ
円9の半径より修正量δだけ大きい半径のものと
して、そのカム歯車の修正ピツチ円12上をロー
ラ歯車の修正ピツチ円11が転がるときに形成さ
れる修正トロコイド曲線13によつて、カム歯車
2の歯形を決定するようにしてもよい。その場合
にも、上記実施例とほぼ同様な歯形を得ることが
できる。
また、第6図に示されているように、ローラ歯
車の修正ピツチ円11の半径を、理論ピツチ円8
の半径より修正量δだけ小さいものとするととも
に、カム歯車の修正ピツチ円12の半径を、理論
ピツチ円9の半径より修正量δだけ大きい半径の
ものとして、カム歯車2の歯形を決定するように
してもよい。その場合には、得られる修正トロコ
イド曲線13は、理論トロコイド曲線10より一
層立ち上がりの早いものとなるるので、その修正
トロコイド曲線13によつて決定されるカム歯車
2の歯形は、歯先部の歯厚が一層大きいものとな
る。
車の修正ピツチ円11の半径を、理論ピツチ円8
の半径より修正量δだけ小さいものとするととも
に、カム歯車の修正ピツチ円12の半径を、理論
ピツチ円9の半径より修正量δだけ大きい半径の
ものとして、カム歯車2の歯形を決定するように
してもよい。その場合には、得られる修正トロコ
イド曲線13は、理論トロコイド曲線10より一
層立ち上がりの早いものとなるるので、その修正
トロコイド曲線13によつて決定されるカム歯車
2の歯形は、歯先部の歯厚が一層大きいものとな
る。
本発明は、上述のような外接式ローラ歯車機構
のみならず、内接式ローラ歯車機構やピニオン・
ラツク機構にも適用することができる。
のみならず、内接式ローラ歯車機構やピニオン・
ラツク機構にも適用することができる。
(発明の効果)
以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、ローラ歯車とカム歯車との心間距離を増加さ
せて正の転位を与えたときの理論ピツチ円を、ロ
ーラ歯車のローラとローラピンとの間のクリアラ
ンス量に応じて修正し、修正された修正ピツチ円
を用いて得られるトロコイド曲線によつて、カム
歯車の歯形を決定するようにしているので、ロー
ラ歯車のローラとカム歯車の歯との完全接触状態
が確保されるようにしながら、カム歯車の歯元部
の形状が緩和された歯形とすることができるばか
りでなく、両歯車間に予圧をかけたとき、カム歯
車の歯先部と接触するローラの予圧量は大きく、
歯元部と接触するローラの予圧量は小さくなる。
したがつて、ローラに過大な負荷が加わることを
防止することができ、バツクラツシユをなくすと
ともに、トルクを円滑に伝達し得るローラ歯車機
構とすることができる。
ば、ローラ歯車とカム歯車との心間距離を増加さ
せて正の転位を与えたときの理論ピツチ円を、ロ
ーラ歯車のローラとローラピンとの間のクリアラ
ンス量に応じて修正し、修正された修正ピツチ円
を用いて得られるトロコイド曲線によつて、カム
歯車の歯形を決定するようにしているので、ロー
ラ歯車のローラとカム歯車の歯との完全接触状態
が確保されるようにしながら、カム歯車の歯元部
の形状が緩和された歯形とすることができるばか
りでなく、両歯車間に予圧をかけたとき、カム歯
車の歯先部と接触するローラの予圧量は大きく、
歯元部と接触するローラの予圧量は小さくなる。
したがつて、ローラに過大な負荷が加わることを
防止することができ、バツクラツシユをなくすと
ともに、トルクを円滑に伝達し得るローラ歯車機
構とすることができる。
第1図は、本発明によるカム歯車を用いたロー
ラ歯車機構の一実施例を示す概略正面図、第2図
は、そのローラ歯車機構の要部拡大図、第3図
A,B,Cは、そのカム歯車の歯形を決定する手
法を示す説明図、第4図は、ローラ歯車及びカム
歯車の歯数とかみあい率との関係を示すグラフ、
第5図は、本発明によるカム歯車の歯形の異なる
決定手法を示す説明図、第6図は、本発明による
カム歯車の歯形の更に異なる決定手法を示す説明
図である。 1…ローラ歯車、2…カム歯車、3…ローラ歯
車のローラ取り付けピツチ円、4…ローラピン、
5…ローラ、6…転位のない場合のカム歯車のか
みあいピツチ円、7…歯、8…ローラ歯車の理論
ピツチ円、9…カム歯車の理論ピツチ円、10…
理論トロコイド曲線、11…ローラ歯車の修正ピ
ツチ円、12…カム歯車の修正ピツチ円、13…
修正トロコイド曲線、δ…修正量、ε…クリアラ
ンス量。
ラ歯車機構の一実施例を示す概略正面図、第2図
は、そのローラ歯車機構の要部拡大図、第3図
A,B,Cは、そのカム歯車の歯形を決定する手
法を示す説明図、第4図は、ローラ歯車及びカム
歯車の歯数とかみあい率との関係を示すグラフ、
第5図は、本発明によるカム歯車の歯形の異なる
決定手法を示す説明図、第6図は、本発明による
カム歯車の歯形の更に異なる決定手法を示す説明
図である。 1…ローラ歯車、2…カム歯車、3…ローラ歯
車のローラ取り付けピツチ円、4…ローラピン、
5…ローラ、6…転位のない場合のカム歯車のか
みあいピツチ円、7…歯、8…ローラ歯車の理論
ピツチ円、9…カム歯車の理論ピツチ円、10…
理論トロコイド曲線、11…ローラ歯車の修正ピ
ツチ円、12…カム歯車の修正ピツチ円、13…
修正トロコイド曲線、δ…修正量、ε…クリアラ
ンス量。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ローラ取り付けピツチ円上に等間隔に設けら
れた複数のローラピンにそれぞれローラが嵌合さ
れているローラ歯車と、 そのローラ歯車にかみあう歯形を有するカム歯
車と、 からなるローラ歯車機構において; 前記カム歯車の歯形が、 前記ローラ歯車とカム歯車との心間距離を増加
させることによつて正の転位を与えたときの各ピ
ツチ円をそれぞれローラ歯車及びカム歯車の理論
ピツチ円とするとともに、その理論ピツチ円の少
なくとも一方を前記ローラ歯車のローラとローラ
ピンとの間のクリアランス量に応じて修正したロ
ーラ歯車及びカム歯車の修正ピツチ円を想定し、
そのローラ歯車の修正ピツチ円をカム歯車の修正
ピツチ円に接触させながら転がしたとき、前記ロ
ーラ歯車のローラ取り付けピツチ円上の1点が描
くトロコイド曲線と等間隔を保つ曲線として形成
されている、 ローラ歯車機構のためのカム歯車。 2 前記ローラ歯車の修正ピツチ円を、その半径
が、前記クリアランス量に等しいかそれよりわず
かに大きい量だけ前記ローラ歯車の理論ピツチ円
の半径より小さいものとするとともに、 前記カム歯車の修正ピツチ円を、そのカム歯車
の理論ピツチ円と等しいものとして、 前記歯形が決定されている、 特許請求の範囲第1項記載のローラ歯車機構の
ためのカム歯車。 3 前記ローラ歯車の修正ピツチ円を、そのロー
ラ歯車の理論ピツチ円と等しいものとするととも
に、 前記カム歯車の修正ピツチ円を、その半径が、
前記クリアランス量に等しいかそれよりわずかに
大きい量だけ前記カム歯車の理論ピツチ円の半径
より大きいものとして、 前記歯形が決定されている、 特許請求の範囲第1項記載のローラ歯車機構の
ためのカム歯車。 4 前記ローラ歯車の修正ピツチ円を、その半径
が、前記クリアランス量に等しいかそれよりわず
かに大きい量だけ前記ローラ歯車の理論ピツチ円
の半径より小さいものとするとともに、 前記カム歯車の修正ピツチ円を、その半径が、
前記クリアランス量に等しいかそれよりわずかに
大きい量だけ前記カム歯車の理論ピツチ円の半径
より大きいものとして、 前記歯形が決定されている、 特許請求の範囲第1項記載のローラ歯車機構の
ためのカム歯車。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5908686A JPS62220763A (ja) | 1986-03-19 | 1986-03-19 | ロ−ラ歯車機構のためのカム歯車 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5908686A JPS62220763A (ja) | 1986-03-19 | 1986-03-19 | ロ−ラ歯車機構のためのカム歯車 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62220763A JPS62220763A (ja) | 1987-09-28 |
| JPH0372860B2 true JPH0372860B2 (ja) | 1991-11-20 |
Family
ID=13103178
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5908686A Granted JPS62220763A (ja) | 1986-03-19 | 1986-03-19 | ロ−ラ歯車機構のためのカム歯車 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62220763A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03120345U (ja) * | 1990-03-19 | 1991-12-11 | ||
| CN102112701A (zh) * | 2008-08-01 | 2011-06-29 | 株式会社达·芬奇 | 汪克尔型转子发动机 |
| CN102230514B (zh) * | 2011-07-05 | 2014-11-26 | 江苏牧羊集团有限公司 | 一种制粒机销齿滚轮传动系统 |
| JP2017100819A (ja) * | 2015-11-30 | 2017-06-08 | 東芝エレベータ株式会社 | 乗客コンベア |
| WO2019212925A1 (en) * | 2018-04-30 | 2019-11-07 | Nexen Group, Inc. | Rotary to linear torque transmission device |
-
1986
- 1986-03-19 JP JP5908686A patent/JPS62220763A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62220763A (ja) | 1987-09-28 |
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