JPH0376708B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0376708B2 JPH0376708B2 JP58148237A JP14823783A JPH0376708B2 JP H0376708 B2 JPH0376708 B2 JP H0376708B2 JP 58148237 A JP58148237 A JP 58148237A JP 14823783 A JP14823783 A JP 14823783A JP H0376708 B2 JPH0376708 B2 JP H0376708B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- propagation time
- section
- ultrasonic
- measurement
- measurement cross
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N29/00—Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
- G01N29/04—Analysing solids
- G01N29/07—Analysing solids by measuring propagation velocity or propagation time of acoustic waves
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Immunology (AREA)
- Pathology (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は超音波によつて被測定物内部におけ
る欠陥部の形状および位置を診断する超音波診断
方法の改良に関する。
る欠陥部の形状および位置を診断する超音波診断
方法の改良に関する。
従来の被測定物内部を診断する装置においては
超音波エコーを検出することにより、また、超音
波CT装置においては透過させた超音波の減衰定
数分布や音速分布を検出することにより欠陥部の
診断を行つており、このため、これらの装置にお
いては、直進性のよい超音波、すなわち高周波
(例えば、1MHz以上)の超音波を用いる必要があ
つた。
超音波エコーを検出することにより、また、超音
波CT装置においては透過させた超音波の減衰定
数分布や音速分布を検出することにより欠陥部の
診断を行つており、このため、これらの装置にお
いては、直進性のよい超音波、すなわち高周波
(例えば、1MHz以上)の超音波を用いる必要があ
つた。
しかしながら、高周波の超音波は波長が短いた
め被測定物内での減衰が大きく、したがつて大出
力を必要とする。さらに、たとえば木材やプラス
チツクなど超音波の減衰がきわめて大きい素材が
測定物である場合には、金属などの場合に比べ
て、より大きな出力を出す超音波発生装置が必要
となり、装置がきわめて高価なものとなつて、一
般には普及しにくいという欠点があつた。
め被測定物内での減衰が大きく、したがつて大出
力を必要とする。さらに、たとえば木材やプラス
チツクなど超音波の減衰がきわめて大きい素材が
測定物である場合には、金属などの場合に比べ
て、より大きな出力を出す超音波発生装置が必要
となり、装置がきわめて高価なものとなつて、一
般には普及しにくいという欠点があつた。
一方、比較的低周波の超音波(50KHz〜100K
Hz程度)を用いて超音波の直進性にはそれ程の重
きを置かず、欠陥部による伝播遅延を利用すれ
ば、精度は多少犠牲にしなければならないが、高
出力を必要としないため経済的にきわめて有利で
ある。この遅延時間と欠陥部の長さとの関係を実
験的に予め求めておき、実際には遅延時間を測定
することにより欠陥部のある部分の長さだけを実
験式から推定する装置がある{たとえば、ウツド
テスターWTD−(永昇電子株式会社)、コン
クリート試験機(超音波工業株式会社)}。しか
し、これらの装置が持つている機能だけでは、被
測定物の表面からは見えない部分のどの位置にど
のような形をした欠陥部があるかが判断できない
ため、被測定物横断層断面の欠陥部画像化が困難
であり、したがつて、その後の補修や取換えなど
の借置にとつての有効な情報とはなりにくい。
Hz程度)を用いて超音波の直進性にはそれ程の重
きを置かず、欠陥部による伝播遅延を利用すれ
ば、精度は多少犠牲にしなければならないが、高
出力を必要としないため経済的にきわめて有利で
ある。この遅延時間と欠陥部の長さとの関係を実
験的に予め求めておき、実際には遅延時間を測定
することにより欠陥部のある部分の長さだけを実
験式から推定する装置がある{たとえば、ウツド
テスターWTD−(永昇電子株式会社)、コン
クリート試験機(超音波工業株式会社)}。しか
し、これらの装置が持つている機能だけでは、被
測定物の表面からは見えない部分のどの位置にど
のような形をした欠陥部があるかが判断できない
ため、被測定物横断層断面の欠陥部画像化が困難
であり、したがつて、その後の補修や取換えなど
の借置にとつての有効な情報とはなりにくい。
そこで、比較的低周波を超音波を用いて欠陥部
の形状および位置を共に検出することができ、し
たがつて、欠陥部の画像化を可能とする超音波診
断方法(特願昭57−115255号(特許第1564467
号))および超音波診断装置(特願昭58−71955
号)が開発された。次に、この方法を木柱の内部
腐朽の検出に適用した場合を例にとり第1図を参
照しながら概説する。
の形状および位置を共に検出することができ、し
たがつて、欠陥部の画像化を可能とする超音波診
断方法(特願昭57−115255号(特許第1564467
号))および超音波診断装置(特願昭58−71955
号)が開発された。次に、この方法を木柱の内部
腐朽の検出に適用した場合を例にとり第1図を参
照しながら概説する。
まず、第1図イに示すように、木柱Mの健全部
(腐朽部がない部分)の直径対向位置に超音波探
触子Sa,Sbを中心に向けて当接し、探触子Sa,
Sb間の超音波伝播時間を測定する(第1の測
定)。そして、この測定結果を基準伝播時間とし
てメモリに記憶させる。なお、木柱の健全部は、
通常地面から1m以上の部分にある。
(腐朽部がない部分)の直径対向位置に超音波探
触子Sa,Sbを中心に向けて当接し、探触子Sa,
Sb間の超音波伝播時間を測定する(第1の測
定)。そして、この測定結果を基準伝播時間とし
てメモリに記憶させる。なお、木柱の健全部は、
通常地面から1m以上の部分にある。
次に、腐朽検査を行う箇所において、直径の伝
播時間を等間隔に8回測定する(第1図ロ)。次
いで、先にもとめた基準伝播時間と測定した伝播
時間との比をもとめた腐朽程度をもとめる。すな
わち測定上に腐朽があると腐朽程度に応じて基準
伝播時間に対する測定伝播時間の比(伝播時間
比)が大きくなるため、あらかじめ実験結果に基
づいて較正曲線を作成しておけば、測定線上での
腐朽程度をもとめることができる(第2の測定)。
この第2の測定は、対称的に行つているので、測
定上にどの程度の腐朽があるかはわかるが、どの
位置にあるかはわからない。そこで第3の測定
は、第1図ハに示すように探触子Sa,Sbを互い
に90°として4回測定する。この時測定結果が基
準伝播時間の92%以下なら腐朽が存在せずまたこ
れよりも大きければ腐朽が存在する。したがつ
て、腐朽の位置(存在象限)を検知できる。第4
の測定は、木柱表面から腐朽部までの距離をもと
めるものであり、第1図ニに示すように探触子間
を22.5°として、腐朽存在象限において伝播時間
比をもとめる。あらかじめ、表面から腐朽部まで
の距離と伝播時間比の較正曲線を実験結果からも
とめておけば、伝播時間比から腐朽部の表面から
の距離をもとめることができる。なお、第4の測
定は、杉などのように木柱での腐朽が辺材と言わ
れる表層付近に限定される場合には、省略するこ
とも可能である。
播時間を等間隔に8回測定する(第1図ロ)。次
いで、先にもとめた基準伝播時間と測定した伝播
時間との比をもとめた腐朽程度をもとめる。すな
わち測定上に腐朽があると腐朽程度に応じて基準
伝播時間に対する測定伝播時間の比(伝播時間
比)が大きくなるため、あらかじめ実験結果に基
づいて較正曲線を作成しておけば、測定線上での
腐朽程度をもとめることができる(第2の測定)。
この第2の測定は、対称的に行つているので、測
定上にどの程度の腐朽があるかはわかるが、どの
位置にあるかはわからない。そこで第3の測定
は、第1図ハに示すように探触子Sa,Sbを互い
に90°として4回測定する。この時測定結果が基
準伝播時間の92%以下なら腐朽が存在せずまたこ
れよりも大きければ腐朽が存在する。したがつ
て、腐朽の位置(存在象限)を検知できる。第4
の測定は、木柱表面から腐朽部までの距離をもと
めるものであり、第1図ニに示すように探触子間
を22.5°として、腐朽存在象限において伝播時間
比をもとめる。あらかじめ、表面から腐朽部まで
の距離と伝播時間比の較正曲線を実験結果からも
とめておけば、伝播時間比から腐朽部の表面から
の距離をもとめることができる。なお、第4の測
定は、杉などのように木柱での腐朽が辺材と言わ
れる表層付近に限定される場合には、省略するこ
とも可能である。
以上のように腐朽の有無、程度の検出はすべて
基準伝播時間との比で判断される。したがつて、
基準伝播時間が正しく健全部での伝播時間を表し
ているか否かは重要であり、誤つた基準伝播時間
を採用すると腐朽の有無、程度の測定結果は全く
異なつてしまうことになる。しかしながら、従来
基準伝播時間の測定は、木柱の地面から高さ1m
以上付近が通常健全部であるとして、健全部か否
か判断せずに行つてきた。しかし、上記箇所の全
部が健全部であるとは限らず、また偶然に探触子
の接触部が節になる場合には健全部でありなが
ら、伝播時間が長くなる。このため、木柱健全部
での伝播時間をあらかじめ木柱の直径に基づいて
推測し、その推測値から大きくはずれるものに対
しては、測定箇所を変えて再度やり直すことが必
要であつた。ところが、一般の測定者には、その
ような伝播時間を木柱の直径から推測することは
不可能であり、このため、誤まつた伝播時間を基
準伝播時間として採用する恐れが多分であつた。
基準伝播時間との比で判断される。したがつて、
基準伝播時間が正しく健全部での伝播時間を表し
ているか否かは重要であり、誤つた基準伝播時間
を採用すると腐朽の有無、程度の測定結果は全く
異なつてしまうことになる。しかしながら、従来
基準伝播時間の測定は、木柱の地面から高さ1m
以上付近が通常健全部であるとして、健全部か否
か判断せずに行つてきた。しかし、上記箇所の全
部が健全部であるとは限らず、また偶然に探触子
の接触部が節になる場合には健全部でありなが
ら、伝播時間が長くなる。このため、木柱健全部
での伝播時間をあらかじめ木柱の直径に基づいて
推測し、その推測値から大きくはずれるものに対
しては、測定箇所を変えて再度やり直すことが必
要であつた。ところが、一般の測定者には、その
ような伝播時間を木柱の直径から推測することは
不可能であり、このため、誤まつた伝播時間を基
準伝播時間として採用する恐れが多分であつた。
この発明は上述した事情に鑑み、一般の測定者
でも正しく基準伝播時間を測定することができ、
したがつて、正しく腐朽部の検出をすることがで
きる超音波診断方法を提供するものである。
でも正しく基準伝播時間を測定することができ、
したがつて、正しく腐朽部の検出をすることがで
きる超音波診断方法を提供するものである。
上述の問題点を解決するため、この発明は、被
測定物内に測定断面を設定し、この測定断面の外
周上の一点から前記測定断面の中心点へ向けて超
音波を放射し、この放射された超音波を前記測定
断面の外周上の他の一点において受信し、この送
受信間の超音波伝播時間に基づいて前記被測定物
内の欠陥部を検出する超音波診断方法において、 (a) 前記被測定物の欠陥部がない部分について試
験断面を設定し、該試験断面の外周上の一点か
ら試験断面の中心点をはさんで対向する外周上
の他の一点までの超音波伝播時間を測定して仮
の基準伝播時間を得る第1の過程と、 (b) 予め集めた、被測定物の健全部における直径
あるいは外周長に対する超音波伝播時間のデー
タからもとめたバラツキの範囲と前記仮の基準
伝播時間を比較し、該バラツキの範囲内に前記
仮の基準伝播時間が存在する場合のみ前記仮の
基準伝播時間を正規の基準伝播時間として採用
する第2の過程と、 (c) 前記測定断面の外周上の一点から測定断面の
中心点をはさんで対向する外周上の他の一点ま
でを結ぶ仮想線を複数本想定し、各仮想線毎
に、仮想線と前記測定断面の外周線との第1の
交点から第2の交点までの超音波伝播時間を測
定し、該超音波伝播時間と前記正規の基準伝播
時間との比より前記欠陥部の直径方向の長さを
求める第3の過程と、 (d) 前記測定断面を所定の角度隔てた少なくとも
2本の前記仮想線により複数の領域に均等に区
分けし、区分けする仮想線と前記測定断面の外
周線との交点から測定断面の中心点へ向けて超
音波を放射し、この放射された超音波を前記区
分けする仮想線から前記所定角度隔てた他の仮
想線と前記測定断面の外周線との交点において
受信することにより、区分けした各領域を通過
する超音波伝播時間を各々測定し、前記正規の
基準伝播時間との伝播時間比を求めることによ
り前記領域における欠陥部の有無を判定する第
4の過程と、 (e) 前記第3の過程における第1の交点から第2
の交点までの超音波伝播時間の測定結果が最も
大きな値を示した仮想線の2つの交点の内の、
前記第4の過程によつて欠陥部が有りと判定さ
れた領域に属する交点から超音波を測定断面の
中心点に向けて放射し、この放射された超音波
を前記第3の過程において想定された複数の仮
想線のうち隣に位置する仮想線の前記欠陥部が
有りと判定された領域に属する交点において受
信することにより、測定断面外周上の2点間の
超音波伝播時間を測定し、前記正規の基準伝播
時間との伝播時間比を求めることにより、外周
面から前記欠陥部までの距離を求める第5の過
程と、 前記第3乃至第5の過程の結果より、前記欠陥
部の直径方向における中点を求め、前記測定断面
の中心点を中心とし前記中点を通る円を描き、該
円に基づき前記欠陥部の位置および形状を検出す
ることを特徴とする。
測定物内に測定断面を設定し、この測定断面の外
周上の一点から前記測定断面の中心点へ向けて超
音波を放射し、この放射された超音波を前記測定
断面の外周上の他の一点において受信し、この送
受信間の超音波伝播時間に基づいて前記被測定物
内の欠陥部を検出する超音波診断方法において、 (a) 前記被測定物の欠陥部がない部分について試
験断面を設定し、該試験断面の外周上の一点か
ら試験断面の中心点をはさんで対向する外周上
の他の一点までの超音波伝播時間を測定して仮
の基準伝播時間を得る第1の過程と、 (b) 予め集めた、被測定物の健全部における直径
あるいは外周長に対する超音波伝播時間のデー
タからもとめたバラツキの範囲と前記仮の基準
伝播時間を比較し、該バラツキの範囲内に前記
仮の基準伝播時間が存在する場合のみ前記仮の
基準伝播時間を正規の基準伝播時間として採用
する第2の過程と、 (c) 前記測定断面の外周上の一点から測定断面の
中心点をはさんで対向する外周上の他の一点ま
でを結ぶ仮想線を複数本想定し、各仮想線毎
に、仮想線と前記測定断面の外周線との第1の
交点から第2の交点までの超音波伝播時間を測
定し、該超音波伝播時間と前記正規の基準伝播
時間との比より前記欠陥部の直径方向の長さを
求める第3の過程と、 (d) 前記測定断面を所定の角度隔てた少なくとも
2本の前記仮想線により複数の領域に均等に区
分けし、区分けする仮想線と前記測定断面の外
周線との交点から測定断面の中心点へ向けて超
音波を放射し、この放射された超音波を前記区
分けする仮想線から前記所定角度隔てた他の仮
想線と前記測定断面の外周線との交点において
受信することにより、区分けした各領域を通過
する超音波伝播時間を各々測定し、前記正規の
基準伝播時間との伝播時間比を求めることによ
り前記領域における欠陥部の有無を判定する第
4の過程と、 (e) 前記第3の過程における第1の交点から第2
の交点までの超音波伝播時間の測定結果が最も
大きな値を示した仮想線の2つの交点の内の、
前記第4の過程によつて欠陥部が有りと判定さ
れた領域に属する交点から超音波を測定断面の
中心点に向けて放射し、この放射された超音波
を前記第3の過程において想定された複数の仮
想線のうち隣に位置する仮想線の前記欠陥部が
有りと判定された領域に属する交点において受
信することにより、測定断面外周上の2点間の
超音波伝播時間を測定し、前記正規の基準伝播
時間との伝播時間比を求めることにより、外周
面から前記欠陥部までの距離を求める第5の過
程と、 前記第3乃至第5の過程の結果より、前記欠陥
部の直径方向における中点を求め、前記測定断面
の中心点を中心とし前記中点を通る円を描き、該
円に基づき前記欠陥部の位置および形状を検出す
ることを特徴とする。
すなわち、この発明によれば、被測定物の健全
部における直径あるいは外周長に対する超音波伝
播時間のデータを集め、バラツキの範囲を予めも
とめておき、健全部であると想定される箇所の超
音波伝播時間が、当該バラツキの範囲の存在する
かどうかを判断し、存在する場合にのみ同伝播時
間を正規の基準伝播時間として採用し、その基準
伝播時間に基づき、腐朽の有無、程度を検出する
ものである。
部における直径あるいは外周長に対する超音波伝
播時間のデータを集め、バラツキの範囲を予めも
とめておき、健全部であると想定される箇所の超
音波伝播時間が、当該バラツキの範囲の存在する
かどうかを判断し、存在する場合にのみ同伝播時
間を正規の基準伝播時間として採用し、その基準
伝播時間に基づき、腐朽の有無、程度を検出する
ものである。
以下、図面を参照し、超音波伝播時間のバラツ
キの範囲の求め方の一例を説明する。
キの範囲の求め方の一例を説明する。
第2図は木柱の健全部における外周長L(cm)
と直径方向の超音波伝播時間t(μs)との関係を
示す図である。木柱の直径方向の音速は、約2000
m/sであり、これから外周長Lと伝播時間tと
の関係をもとめると、第2図中の一点鎖線l1で示
される直線となる。しかし木柱の実際の測定を考
えると、乾燥状態や割れがあることなどの他に、
表面状態が種々であることや真円でないことか
ら、測定値と理論値とは一致しない。したがつて
基準伝播時間として採用するか否かを判断する場
合に、理論値を参照したのでは実際と異なつてし
まい実用に供せない。第2図の各丸印は、腐朽部
のない種々の木柱について直径方向の超音波伝播
時間を測定した結果を示しており、この図のよう
に、各超音波伝播時間はほぼl2およびl3の間にば
らついている。ここで、直線l2は、 t=1.5L−11 ……(1) なる式で表される直線であり、また、直線l3は、 t=1.5L+18 ……(2) なる式で表される直線である。したがつて、被測
定木柱の健全部と思われる部分の超音波伝播時間
Tを測定し、この測定結果が、 1.5L−11≦T≦1.5L+18 ……(3) なる範囲内であれば、その測定結果Tが正しい基
準伝播時間であると判断し得る。
と直径方向の超音波伝播時間t(μs)との関係を
示す図である。木柱の直径方向の音速は、約2000
m/sであり、これから外周長Lと伝播時間tと
の関係をもとめると、第2図中の一点鎖線l1で示
される直線となる。しかし木柱の実際の測定を考
えると、乾燥状態や割れがあることなどの他に、
表面状態が種々であることや真円でないことか
ら、測定値と理論値とは一致しない。したがつて
基準伝播時間として採用するか否かを判断する場
合に、理論値を参照したのでは実際と異なつてし
まい実用に供せない。第2図の各丸印は、腐朽部
のない種々の木柱について直径方向の超音波伝播
時間を測定した結果を示しており、この図のよう
に、各超音波伝播時間はほぼl2およびl3の間にば
らついている。ここで、直線l2は、 t=1.5L−11 ……(1) なる式で表される直線であり、また、直線l3は、 t=1.5L+18 ……(2) なる式で表される直線である。したがつて、被測
定木柱の健全部と思われる部分の超音波伝播時間
Tを測定し、この測定結果が、 1.5L−11≦T≦1.5L+18 ……(3) なる範囲内であれば、その測定結果Tが正しい基
準伝播時間であると判断し得る。
次に、上述した超音波伝播時間のバラツキの範
囲(第(3)式)に基づいて行つたこの発明の一実施
例を説明する。第3図はこの発明による方法を適
用した木柱腐朽診断装置の構成を示すブロツク図
である。この図において、符号1は被測定物(こ
の場合は木製電柱)の測定断面図を示す。
囲(第(3)式)に基づいて行つたこの発明の一実施
例を説明する。第3図はこの発明による方法を適
用した木柱腐朽診断装置の構成を示すブロツク図
である。この図において、符号1は被測定物(こ
の場合は木製電柱)の測定断面図を示す。
この測定断面1の外周部には、ランジユバン型
振動子を用いた超音波の送信用探触子2aと、受
信用探触子2bとが配置される。同期信号発生器
3は超音波の伝播時間を測定するための同期信号
を発生する回路で、この同期信号によつて、前記
探触子2aを駆動する送信器4と、基準クロツク
発生器5とが起動される。前記送信器4により駆
動された探触子2aが発生する超音波は必ず測定
断面1の中心に向かつて放射されるようになつて
いる。一方、前記中心の方向から到達する超音波
は探触子2bにより受信されて受信器6へ供給さ
れるようになつている。また、前記基準クロツク
発生器5が発生する基準クロツクは、カウンタ7
によつて、受信器6が超音波の受信を検出するま
で計数される。したがつて、このカウンタ7は、
超音波が前記測定断面1中を伝播するに要した時
間(伝播時間)に対応する計数値を出力する。以
上に説明した部分、すなわち符号Aで示す部分は
この発明における測定手段であり、公知技術であ
る。前記計数値すなわち伝播時間の測定値はマイ
クロコンピユータ8によつて読み込まれるように
なつている。このマイクロコンピユータ8には、
後述する基準伝播時間t0等を記憶するRAM8a
と、後述する各種演算を行うためのプログラム等
が記憶されたROM8bと、グラフイツクデイス
プレイ9またはプリンタ10を制御するための出
力制御部8C等が設けられる。グラフイツクデイ
スプレイ9またはプリンタ10は、前記マイクロ
コンピユータ8によつて求められた前記測定断面
1における腐朽部の形状および位置等を画像化す
るためのものであり、少なくともどちらか一方が
設けられる。
振動子を用いた超音波の送信用探触子2aと、受
信用探触子2bとが配置される。同期信号発生器
3は超音波の伝播時間を測定するための同期信号
を発生する回路で、この同期信号によつて、前記
探触子2aを駆動する送信器4と、基準クロツク
発生器5とが起動される。前記送信器4により駆
動された探触子2aが発生する超音波は必ず測定
断面1の中心に向かつて放射されるようになつて
いる。一方、前記中心の方向から到達する超音波
は探触子2bにより受信されて受信器6へ供給さ
れるようになつている。また、前記基準クロツク
発生器5が発生する基準クロツクは、カウンタ7
によつて、受信器6が超音波の受信を検出するま
で計数される。したがつて、このカウンタ7は、
超音波が前記測定断面1中を伝播するに要した時
間(伝播時間)に対応する計数値を出力する。以
上に説明した部分、すなわち符号Aで示す部分は
この発明における測定手段であり、公知技術であ
る。前記計数値すなわち伝播時間の測定値はマイ
クロコンピユータ8によつて読み込まれるように
なつている。このマイクロコンピユータ8には、
後述する基準伝播時間t0等を記憶するRAM8a
と、後述する各種演算を行うためのプログラム等
が記憶されたROM8bと、グラフイツクデイス
プレイ9またはプリンタ10を制御するための出
力制御部8C等が設けられる。グラフイツクデイ
スプレイ9またはプリンタ10は、前記マイクロ
コンピユータ8によつて求められた前記測定断面
1における腐朽部の形状および位置等を画像化す
るためのものであり、少なくともどちらか一方が
設けられる。
以下、この装置による測定手順およびマイクロ
コンピユータ8の動作を第4図に示すフローチヤ
ートを参照しながら説明する。
コンピユータ8の動作を第4図に示すフローチヤ
ートを参照しながら説明する。
(1) 基準伝播時間t0の測定
まず、操作者は入力装置(図示略)によつて
電柱の健全部と思われる部分の外周長Lを入力
する。この外周長LはRAM8a内に読み込ま
れる(ステツプS1)。次に、電柱の比較的上部
(健全部と思われる部分)の外側面の一点に、
電柱の中心に向けて超音波が放射されるように
送信探触子2aを当接し、この送信探触子2a
と電柱の中心を介して対向する位置に受信探触
子2bを当接し、これらの探触子2a,2b間
の超音波伝播時間Tを測定する。この測定結果
は第4図のステツプS2に示すようにマイクロ
コンピユータ8内のRAM8aに記憶される。
この伝播時間TがRAM8a記憶されると、マ
イクロコンピユータ8は、ROM8b内に予め
記憶されている前記第(3)式およびRAM8a内
に記憶されている外周長Lに基づいて、伝播時
間Tが第(3)式を満足するか否かを判断する(ス
テツプS3)。そして、この判断結果が「NO」
の場合は、伝播時間Tの測定を別の箇所でやり
直すよう操作者に指示を与え、また、「YES」
の場合は、伝播時間Tを基準伝播時間t0として
RAM8a内に記憶させる(ステツプS4)。
電柱の健全部と思われる部分の外周長Lを入力
する。この外周長LはRAM8a内に読み込ま
れる(ステツプS1)。次に、電柱の比較的上部
(健全部と思われる部分)の外側面の一点に、
電柱の中心に向けて超音波が放射されるように
送信探触子2aを当接し、この送信探触子2a
と電柱の中心を介して対向する位置に受信探触
子2bを当接し、これらの探触子2a,2b間
の超音波伝播時間Tを測定する。この測定結果
は第4図のステツプS2に示すようにマイクロ
コンピユータ8内のRAM8aに記憶される。
この伝播時間TがRAM8a記憶されると、マ
イクロコンピユータ8は、ROM8b内に予め
記憶されている前記第(3)式およびRAM8a内
に記憶されている外周長Lに基づいて、伝播時
間Tが第(3)式を満足するか否かを判断する(ス
テツプS3)。そして、この判断結果が「NO」
の場合は、伝播時間Tの測定を別の箇所でやり
直すよう操作者に指示を与え、また、「YES」
の場合は、伝播時間Tを基準伝播時間t0として
RAM8a内に記憶させる(ステツプS4)。
(2) 電柱の直径対向位置における伝播時間比Rt1
の測定 第5図は第3図における測定断面1を示す図
であり、また、この図における符号Hは腐朽部
(欠陥部)である。なお、この腐朽部Hは実験
のため人工的に作つたものである。また、この
図において、直線l0,l1……l7は各々測定断面
1の中心点Qを通過する直線であり、互いに相
隣り合う直線と22.5°の角度をなしている。
の測定 第5図は第3図における測定断面1を示す図
であり、また、この図における符号Hは腐朽部
(欠陥部)である。なお、この腐朽部Hは実験
のため人工的に作つたものである。また、この
図において、直線l0,l1……l7は各々測定断面
1の中心点Qを通過する直線であり、互いに相
隣り合う直線と22.5°の角度をなしている。
この2項の測定においては、まず、図に示す
点P0およびP′0において送信探触子2a、受信
探触子2bを電柱外側に当接して点P0−P′0間
の超音波伝播時間t1−0を測定し、次いで、P1
−P′1間、P2−P′2間……P7−P′7間の超音波伝
播時間t1−1〜t1−7を順次測定する。これら各
伝播時間t1−0〜t1−7は、第4図のステツプS5
に示すようにマイクロコンピユータ8のRAM
8aに記憶される。次に、第4図のステツプ
S6に示すようにマイクロコンピユータ8は、
これら各測定結果と、前述した基準伝播時間t0
との比(%)Rt1−0〜Rt1−7を算出する。この
場合、直線l0,l1……が腐朽部Hを通過してい
なければ(例えば、直線l2,l3等)、この伝播時
間比Rt1は100%となり、一方、腐朽部Hを通
過している時は(例えば、直線l0,l7等)、この
伝播時間比Rt1が100%を越える値となる。次
に、マイクロコンピユータ8は、第4図のステ
ツプS7に示すように、100%を越える伝播時間
比Rt1の値から腐朽部Hの長さfを算出する。
点P0およびP′0において送信探触子2a、受信
探触子2bを電柱外側に当接して点P0−P′0間
の超音波伝播時間t1−0を測定し、次いで、P1
−P′1間、P2−P′2間……P7−P′7間の超音波伝
播時間t1−1〜t1−7を順次測定する。これら各
伝播時間t1−0〜t1−7は、第4図のステツプS5
に示すようにマイクロコンピユータ8のRAM
8aに記憶される。次に、第4図のステツプ
S6に示すようにマイクロコンピユータ8は、
これら各測定結果と、前述した基準伝播時間t0
との比(%)Rt1−0〜Rt1−7を算出する。この
場合、直線l0,l1……が腐朽部Hを通過してい
なければ(例えば、直線l2,l3等)、この伝播時
間比Rt1は100%となり、一方、腐朽部Hを通
過している時は(例えば、直線l0,l7等)、この
伝播時間比Rt1が100%を越える値となる。次
に、マイクロコンピユータ8は、第4図のステ
ツプS7に示すように、100%を越える伝播時間
比Rt1の値から腐朽部Hの長さfを算出する。
この腐朽部Hの長さfの算出は次の様にして
行う。すなわち、予め人工的に種々の大きさの
腐朽部を設けた輪切り木材を用意し、これらの
輪切り木材を使つて腐朽度(直径Dと腐朽部の
直径方向の長さfとの比すなわち腐朽長さ比
Rl)と伝播時間比Rt1との関係を示す腐朽度曲
線を求めておく。そして、この腐朽度曲線に基
づいて腐朽部Hの長さfを算出する。
行う。すなわち、予め人工的に種々の大きさの
腐朽部を設けた輪切り木材を用意し、これらの
輪切り木材を使つて腐朽度(直径Dと腐朽部の
直径方向の長さfとの比すなわち腐朽長さ比
Rl)と伝播時間比Rt1との関係を示す腐朽度曲
線を求めておく。そして、この腐朽度曲線に基
づいて腐朽部Hの長さfを算出する。
この腐朽度曲線は、
Rl={(Rt1−100)/1.3} ……(4)
なる式で近似される。
したがつて、伝播時間比Rt1が例えば200%
の時は、腐朽長さ比Rlとして17%が得られ、
この結果、腐朽部Hの長さfは、(電柱の直径
D)×0.17として求められる。
の時は、腐朽長さ比Rlとして17%が得られ、
この結果、腐朽部Hの長さfは、(電柱の直径
D)×0.17として求められる。
(3) 90°位置における伝播時間比Rt2の測定
上述した2項の測定においては、腐朽部Hが
直線l0,l1……上のどの位置にあるかが特定で
きない。そこで、この3項の測定においては、
腐朽部Hが直線P0Qと直線P4Qとによつて区画
される第1象限にあるか、直線P4Qと直線P′0Q
とによつて区画される第2象限にあるか、直線
P′0Qと直線P′4Qとによつて区画される第3象
限にあるか、または直線P′4Qと直線P0Qとによ
つて区画される第4象限にあるかを検出する。
すなわち、まず点P0に、超音波が中心点Qに
向つて放射されるように送信探触子2aを当接
し、また、点P4に受信探触子2bを当接し、
点P0−P4間の超音波伝播時間t2−1を測定する。
そして、この伝播時間t2−1はは、第4図のス
テツプS8に示すように、マイクロコンピユー
タ8に読み込まれる。次いで、マイクロコンピ
ユータ8は、第4図のステツプS9に示すよう
にこの測定結果を基準伝播時間t0で割ることに
より伝播時間比Rt2−1を求める。同様にして、
点P4−P′0間、点P′0−P′4、点P′4−P0間の伝播
時間比Rt2−2〜Rt2−4を測定および算出する。
この場合、腐朽部Hがない第2、第3象限にお
いては伝播時間比Rt2−2,Rt2−3が92%とな
り、また、腐朽部Hがある第1、第4象限にお
いては伝播時間比Rt2−1,Rt2−4が92%を越え
る値となる。すなわち、マイクロコンピユータ
8は、第4図のステツプS10に示すように伝播
時間比Rt2が92%を越えるか否かによつて腐朽
部の有無を判断する。なお、92%という値は腐
朽部がない部を予め測定することにより求めら
れる。
直線l0,l1……上のどの位置にあるかが特定で
きない。そこで、この3項の測定においては、
腐朽部Hが直線P0Qと直線P4Qとによつて区画
される第1象限にあるか、直線P4Qと直線P′0Q
とによつて区画される第2象限にあるか、直線
P′0Qと直線P′4Qとによつて区画される第3象
限にあるか、または直線P′4Qと直線P0Qとによ
つて区画される第4象限にあるかを検出する。
すなわち、まず点P0に、超音波が中心点Qに
向つて放射されるように送信探触子2aを当接
し、また、点P4に受信探触子2bを当接し、
点P0−P4間の超音波伝播時間t2−1を測定する。
そして、この伝播時間t2−1はは、第4図のス
テツプS8に示すように、マイクロコンピユー
タ8に読み込まれる。次いで、マイクロコンピ
ユータ8は、第4図のステツプS9に示すよう
にこの測定結果を基準伝播時間t0で割ることに
より伝播時間比Rt2−1を求める。同様にして、
点P4−P′0間、点P′0−P′4、点P′4−P0間の伝播
時間比Rt2−2〜Rt2−4を測定および算出する。
この場合、腐朽部Hがない第2、第3象限にお
いては伝播時間比Rt2−2,Rt2−3が92%とな
り、また、腐朽部Hがある第1、第4象限にお
いては伝播時間比Rt2−1,Rt2−4が92%を越え
る値となる。すなわち、マイクロコンピユータ
8は、第4図のステツプS10に示すように伝播
時間比Rt2が92%を越えるか否かによつて腐朽
部の有無を判断する。なお、92%という値は腐
朽部がない部を予め測定することにより求めら
れる。
(4) 22.5°位置における伝播時間比Rt3の測定
この4項の測定においては、腐朽部Hの電柱
外周面からの距離(深さ)d(第5図)を測定
する。すなわち、まず、前述した2項の測定に
よつて得られた各測定値の中で最大のものに対
応する直線l0,l1……を検知する。第5図に示
す例においては、直線l7が検知されたとする。
次に、前述した3項の測定によつて検出された
象限(第1、第4象限)内において直線l7と測
定断面1の外周線とが交差する点P′7を得る。
次に、この点P′7に、超音波が中心点Qへ向か
つて放射されるように送信探触子2aを当接
し、また、受信探触子2bを点P′7に隣り合う
点P0または点P′6(22.5°位置)に当接し、点P′7
−P0間または点P′7−P′6間の超音波伝播時間t3
を測定する。マイクロコンピユータ8は、第4
図のステツプS11に示すように、この伝播時間
t3読み込む。次に、マイクロコンピユータ8
は、第4図のステツプS12に示すように、この
測定結果を基準伝播時間t0で割ることにより、
伝播時間比Rt3を求める。そして、マイクロコ
ンピユータ8は、第4図のステツプS13に示す
ように、この伝播時間比Rt3から距離dを算出
する。すなわち、予め種々の腐朽部を設けた輪
切り木材によつて腐朽部の外周面からの距離d
と22.5°位置間の伝播時間比Rt3との関係を示す
特性曲線を求めておく。そして、この特性曲線
に基づいて距離dを求める。
外周面からの距離(深さ)d(第5図)を測定
する。すなわち、まず、前述した2項の測定に
よつて得られた各測定値の中で最大のものに対
応する直線l0,l1……を検知する。第5図に示
す例においては、直線l7が検知されたとする。
次に、前述した3項の測定によつて検出された
象限(第1、第4象限)内において直線l7と測
定断面1の外周線とが交差する点P′7を得る。
次に、この点P′7に、超音波が中心点Qへ向か
つて放射されるように送信探触子2aを当接
し、また、受信探触子2bを点P′7に隣り合う
点P0または点P′6(22.5°位置)に当接し、点P′7
−P0間または点P′7−P′6間の超音波伝播時間t3
を測定する。マイクロコンピユータ8は、第4
図のステツプS11に示すように、この伝播時間
t3読み込む。次に、マイクロコンピユータ8
は、第4図のステツプS12に示すように、この
測定結果を基準伝播時間t0で割ることにより、
伝播時間比Rt3を求める。そして、マイクロコ
ンピユータ8は、第4図のステツプS13に示す
ように、この伝播時間比Rt3から距離dを算出
する。すなわち、予め種々の腐朽部を設けた輪
切り木材によつて腐朽部の外周面からの距離d
と22.5°位置間の伝播時間比Rt3との関係を示す
特性曲線を求めておく。そして、この特性曲線
に基づいて距離dを求める。
この特性曲線は、
d=70/(Rt3−28)0.55 ……(5)
なる式で近似される。
したがつて、伝播時間比が例えば60%の時は
距離d=10mmが得られる。なお、木柱が正常の
場合は22.5°位置間の伝播時間比Rt3が略30%と
なる。
距離d=10mmが得られる。なお、木柱が正常の
場合は22.5°位置間の伝播時間比Rt3が略30%と
なる。
(5) 腐朽部の形状および位置の決定
以上の各過程によつて第5図に示す線分f1〜
f5の長さおよび距離dが算出される。そこで、
マイクロコンピユータ8は、第4図のステツプ
S14に示すように線分f1の中点Rと中心点Qと
の間の長さrを算出し、半径rを有し、中心点
Qを中心とする円を描き、この円の円周上に各
線分f1〜f5の各中点があるとして線分f1〜f5の
位置(直線l7,l5……上の位置)を決定し、こ
れらの線分の各両端の包絡線として腐朽部の形
状を決定する(第4図のステツプS15)。そし
て、マイクロコンピユータ8は、前記包絡線等
を前記グラフイツクデイスプレイ9、またはプ
リンタ10に出力し画像化する(第4図のステ
ツプS16)。なお、木製電柱、樹木等の様に外
周に沿つて腐朽部が発生する場合は、上述した
方法によつて精度の高い近似が可能となる。
f5の長さおよび距離dが算出される。そこで、
マイクロコンピユータ8は、第4図のステツプ
S14に示すように線分f1の中点Rと中心点Qと
の間の長さrを算出し、半径rを有し、中心点
Qを中心とする円を描き、この円の円周上に各
線分f1〜f5の各中点があるとして線分f1〜f5の
位置(直線l7,l5……上の位置)を決定し、こ
れらの線分の各両端の包絡線として腐朽部の形
状を決定する(第4図のステツプS15)。そし
て、マイクロコンピユータ8は、前記包絡線等
を前記グラフイツクデイスプレイ9、またはプ
リンタ10に出力し画像化する(第4図のステ
ツプS16)。なお、木製電柱、樹木等の様に外
周に沿つて腐朽部が発生する場合は、上述した
方法によつて精度の高い近似が可能となる。
第6図は以上述べた(1)〜(5)の過程によつて第3
図に示す腐朽部Hの位置および形状を決定し、こ
の決定結果に基づいて腐朽部Hを画像化した図で
あり、図から明らかなように画像H′が腐朽部H
とよい一致を示している。また、第7図は実際に
腐朽部H1が発生している木柱の断面図、第8図
は第7図に示す木柱の腐朽部H1を上述した実施
例の方法によつて検出し、画像化した図であり、
この場合も画像H′1が腐朽部H1とよい一致を示し
ている。このように上述した方法は実際の腐朽部
検出に極めて有効である。なお、腐朽部Hの電柱
外周面からの距離d(第5図参照)の測定を省略
して、腐朽部の最外部を電柱外周面から一定の深
さ(例えば外周面から直径Dの2%の位置)にき
めておいてもよい。事実、電柱の腐朽部は、外周
面に近い所に多いことおよび電柱の残存強度は低
い方へ評価されることから安全側の診断が可能で
あり、実用的である。そしてこの場合、第4項の
22.5°位置の測定を省略することができる。
図に示す腐朽部Hの位置および形状を決定し、こ
の決定結果に基づいて腐朽部Hを画像化した図で
あり、図から明らかなように画像H′が腐朽部H
とよい一致を示している。また、第7図は実際に
腐朽部H1が発生している木柱の断面図、第8図
は第7図に示す木柱の腐朽部H1を上述した実施
例の方法によつて検出し、画像化した図であり、
この場合も画像H′1が腐朽部H1とよい一致を示し
ている。このように上述した方法は実際の腐朽部
検出に極めて有効である。なお、腐朽部Hの電柱
外周面からの距離d(第5図参照)の測定を省略
して、腐朽部の最外部を電柱外周面から一定の深
さ(例えば外周面から直径Dの2%の位置)にき
めておいてもよい。事実、電柱の腐朽部は、外周
面に近い所に多いことおよび電柱の残存強度は低
い方へ評価されることから安全側の診断が可能で
あり、実用的である。そしてこの場合、第4項の
22.5°位置の測定を省略することができる。
なお、上述した実施例においては電柱の外周長
Lを測定し、この測定結果に基づいて伝播時間T
が正しいものか否かを判断したが、これに代えて
電柱の直径を測定し、この測定結果から判断する
ようにしてもよい。ただしこの場合、第(3)式は当
然変更する必要がある。
Lを測定し、この測定結果に基づいて伝播時間T
が正しいものか否かを判断したが、これに代えて
電柱の直径を測定し、この測定結果から判断する
ようにしてもよい。ただしこの場合、第(3)式は当
然変更する必要がある。
以上の説明から明らかなように、この発明は、
健全部で測定された基準伝播時間のデータと、測
定断面の直径方向に沿つて測定された第1の伝播
時間のデータと、測定断面において、2種の所定
角度だけ隔ててそれぞれ複数箇所で測定された第
2および第3の伝播時間のデータとをそれぞれ記
憶するに際して、前記被測定物中の欠陥の無いと
推定される部分を超音波が伝播するに要する時間
のデータを、前記被測定物の直径または外周長に
対応して定まる基準範囲と比較し、基準範囲内に
あることを条件として記憶させるよう制御し、こ
のように記憶されたデータにより、基準伝播時間
と第1の伝播時間との比から腐朽長さ比を演算
し、基準伝播時間と第2の伝播時間との比から腐
朽深さを演算し、基準伝播時間と第3の伝播時間
との比から象限毎に腐朽の有無を判断し、腐朽の
存在が判断された象限についての腐朽長さ及び腐
朽深さの演算結果から腐朽部の位置と形状とを演
算するようにしたので、木柱等内の超音波伝播時
間についての知識を有しない一般の測定者であつ
ても、正しい基準伝播時間を装置に入力すること
ができ、したがつて、腐朽部の正しい検出を行う
ことができる。
健全部で測定された基準伝播時間のデータと、測
定断面の直径方向に沿つて測定された第1の伝播
時間のデータと、測定断面において、2種の所定
角度だけ隔ててそれぞれ複数箇所で測定された第
2および第3の伝播時間のデータとをそれぞれ記
憶するに際して、前記被測定物中の欠陥の無いと
推定される部分を超音波が伝播するに要する時間
のデータを、前記被測定物の直径または外周長に
対応して定まる基準範囲と比較し、基準範囲内に
あることを条件として記憶させるよう制御し、こ
のように記憶されたデータにより、基準伝播時間
と第1の伝播時間との比から腐朽長さ比を演算
し、基準伝播時間と第2の伝播時間との比から腐
朽深さを演算し、基準伝播時間と第3の伝播時間
との比から象限毎に腐朽の有無を判断し、腐朽の
存在が判断された象限についての腐朽長さ及び腐
朽深さの演算結果から腐朽部の位置と形状とを演
算するようにしたので、木柱等内の超音波伝播時
間についての知識を有しない一般の測定者であつ
ても、正しい基準伝播時間を装置に入力すること
ができ、したがつて、腐朽部の正しい検出を行う
ことができる。
第1図イ〜ニは各々超音波による木柱腐朽部の
検出方法を説明するための図、第2図は種々の木
柱の健全部における超音波伝播時間の測定結果を
示す図、第3図はこの発明の一実施例を説明する
ブロツク図、第4図は同実施例を説明するための
フローチヤート、第5図はモデル腐朽部を設けた
電柱の測定断面1を示す図、第6図は第5図に示
すモデル腐朽部を画像化したところを示す図、第
7図は腐朽が発生している木柱の一例を示す断面
図、第8図は第7図に示す腐朽木柱の断面を画像
化したところを示す図である。 1……測定断面、2a,2b……探触子、8…
…マイクロコンピユータ、8a……RAM、8b
……ROM、9……グラフイツクデイスプレイ、
10……プリンタ、A……測定手段。
検出方法を説明するための図、第2図は種々の木
柱の健全部における超音波伝播時間の測定結果を
示す図、第3図はこの発明の一実施例を説明する
ブロツク図、第4図は同実施例を説明するための
フローチヤート、第5図はモデル腐朽部を設けた
電柱の測定断面1を示す図、第6図は第5図に示
すモデル腐朽部を画像化したところを示す図、第
7図は腐朽が発生している木柱の一例を示す断面
図、第8図は第7図に示す腐朽木柱の断面を画像
化したところを示す図である。 1……測定断面、2a,2b……探触子、8…
…マイクロコンピユータ、8a……RAM、8b
……ROM、9……グラフイツクデイスプレイ、
10……プリンタ、A……測定手段。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 被測定物内に測定断面を設定し、この測定断
面の外周上の一点から前記測定断面の中心点へ向
けて超音波を放射し、この放射された超音波を前
記測定断面の外周上の他の一点において受信し、
この送受信間の超音波伝播時間に基づいて前記被
測定物内の欠陥部を検出する超音波診断方法にお
いて、 (a) 前記被測定物の欠陥部がない部分について試
験断面を設定し、該試験断面の外周上の一点か
ら試験断面の中心点をはさんで対向する外周上
の他の一点までの超音波伝播時間を測定して仮
の基準伝播時間を得る第1の過程と、 (b) 予め集めた、被測定物の健全部における直径
あるいは外周長に対する超音波伝播時間のデー
タからもとめたバラツキの範囲と前記仮の基準
伝播時間を比較し、該バラツキの範囲内に前記
仮の基準伝播時間が存在する場合のみ前記仮の
基準伝播時間を正規の基準伝播時間として採用
する第2の過程と、 (c) 前記測定断面の外周上の一点から測定断面の
中心点をはさんで対向する外周上の他の一点ま
でを結ぶ仮想線を複数本想定し、各仮想線毎
に、仮想線と前記測定断面の外周線との第1の
交点から第2の交点までの超音波伝播時間を測
定し、該超音波伝播時間と前記正規の基準伝播
時間との比より前記欠陥部の直径方向の長さを
求める第3の過程と、 (d) 前記測定断面を所定の角度隔てた少なくとも
2本の前記仮想線により複数の領域に均等に区
分けし、区分けする仮想線と前記測定断面の外
周線との交点から測定断面の中心点へ向けて超
音波を放射し、この放射された超音波を前記区
分けする仮想線から前記所定角度隔てた他の仮
想線と前記測定断面の外周線との交点において
受信することにより、区分けした各領域を通過
する超音波伝播時間を各々測定し、前記正規の
基準伝播時間との伝播時間比を求めることによ
り前記領域における欠陥部の有無を判定する第
4の過程と、 (e) 前記第3の過程における第1の交点から第2
の交点までの超音波伝播時間の測定結果が最も
大きな値を示した仮想線の2つの交点の内の、
前記第4の過程によつて欠陥部が有りと判定さ
れた領域に属する交点から超音波を測定断面の
中心点に向けて放射し、この放射された超音波
を前記第3の過程において想定された複数の仮
想線のうち隣に位置する仮想線の前記欠陥部が
有りと判定された領域に属する交点において受
信することにより、測定断面外周上の2点間の
超音波伝播時間を測定し、前記正規の基準伝播
時間との伝播時間比を求めることにより、外周
面から前記欠陥部までの距離を求める第5の過
程と、 前記第3乃至第5の過程の結果より、前記欠陥
部の直径方向における中点を求め、前記測定断面
の中心点を中心とし前記中点を通る円を描き、該
円に基づき前記欠陥部の位置および形状を検出す
ることを特徴とする超音波診断方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58148237A JPS6039556A (ja) | 1983-08-13 | 1983-08-13 | 超音波診断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58148237A JPS6039556A (ja) | 1983-08-13 | 1983-08-13 | 超音波診断方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6039556A JPS6039556A (ja) | 1985-03-01 |
| JPH0376708B2 true JPH0376708B2 (ja) | 1991-12-06 |
Family
ID=15448309
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58148237A Granted JPS6039556A (ja) | 1983-08-13 | 1983-08-13 | 超音波診断方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6039556A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02238356A (ja) * | 1989-03-13 | 1990-09-20 | Toshiba Ceramics Co Ltd | 半導体単結晶インゴットの判定方法 |
| JP3919015B2 (ja) * | 2004-08-11 | 2007-05-23 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 音響トモグラフィを用いた樹木内部の非破壊検査方法及び装置 |
| JP2007033141A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Railway Technical Res Inst | 健全度診断方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS595950A (ja) * | 1982-07-02 | 1984-01-12 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 超音波診断方法 |
-
1983
- 1983-08-13 JP JP58148237A patent/JPS6039556A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6039556A (ja) | 1985-03-01 |
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