JPH037718A - 大腸内分解性ポリウレタンおよび該ポリウレタンを主成分とする製剤用補助剤 - Google Patents

大腸内分解性ポリウレタンおよび該ポリウレタンを主成分とする製剤用補助剤

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JPH037718A
JPH037718A JP2064028A JP6402890A JPH037718A JP H037718 A JPH037718 A JP H037718A JP 2064028 A JP2064028 A JP 2064028A JP 6402890 A JP6402890 A JP 6402890A JP H037718 A JPH037718 A JP H037718A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は新規な大腸内分解性ポリウレタンおよび該ポリ
ウレタンを主成分とする製剤用補助剤に関する。さらに
詳しく述べると、大腸内に豊富に存在する腸内細菌が産
生ずるアゾ還元酵素によって分解されるポリウレタンお
よび該ポリウレタンを主成分とする経口投与用固形製剤
のための製剤用補助剤に関するものである。
[発明の背景] 一般に経口投与された薬剤は、小腸で吸収され、小腸下
部や大腸(結腸および直腸)へはほとんど到達しないこ
とが判明している。そこで従来は小腸下部や大腸へ送達
させる方法として、pnの上昇で皮膜が溶けて、製剤中
の薬剤が放出される様に考案された腸溶製剤があるが、
生体側の消化管pHの口内変動や食事の影響が大きく、
また個体差も大きく小腸上部で吸収されたり、反対にそ
の製剤が崩壊されずに排泄されたりすることが判明して
きた。
また別の大腸への送達工夫として、薬剤に化学的修飾を
行ったプロドラッグが考案されてきたが、やはり小腸上
部で吸収されたり、大腸へ高濃度に薬剤を送達できず、
高投与量を余儀なくされ、副作用も増大する。さらにプ
ロドラッグの場合、修飾した基が代謝され、遊離してく
るためその毒性に由来する副作用も判明している。例え
ばPeppercorn M、Aら(J、 Phama
col、 Exp、 Ther、181:555〜56
2.1972)が報告しているサリチルアゾスルファピ
リジンは、5−アミノリサチル酸のプログラックであり
、修飾基のスルファピリジンの毒性が判明している(I
nternatonal PharmacyJourn
al 1(B)、 223−226.1987)。
一方、インスリンやパップレシン等のベプタイドは、経
口投与では、小腸内のベプチターゼ等の消化酵素で分解
失活するため、極端に生物学的利用率が低いことが判明
している。そこで消化酵素等の分解酵素が局在しない大
腸からの吸収を計ることは、合目的的であるが、経口投
与製剤として未だ開発されていない。
[従来技術とその問題点] 他の消化器官と異なり、大腸内での代謝の大部分は腸内
細菌によって担われており、大腸で特異的に分解される
皮膜性高分子を得るには、この腸内細菌の作用を利用し
た分子設計が効果的と考えられる。例えば、大腸菌によ
り代謝を受けることがよく知られているセルロース類は
大腸分解性高分子としての要件を備えており、色々な利
用が図られてきた。しかしながらセルロースもしくはそ
の誘導体は分解速度の制御が容易ではない。
腸内細菌によって切断される、その他の結合として芳香
族アゾ結合がある。該結合は腸内細菌の放出するアゾ還
元酵素によってアミノ基に還元され、次式の様に切断さ
れることが知られている。
この酵素反応を利用し、消化管下部への送達を目的とし
た被膜性ポリマーが米国特許第4661308号で提案
されている。該ポリマーはエチレン性不飽和モノマー(
例えば、酢酸ビニル、アクリル酸、メタアクリル酸等)
からなる重合体を主鎖とし、これが一般式 (式中、RaおよびRbは水素原子、ハロゲン原子、ニ
トロ基地の置換基を表わす。)で示されるジビニルアゾ
ベンゼンによって架橋されたような構造を有するもので
ある。
しかしながら、このポリマーは光に対して不安定である
こと、分子量を高めに(いことなどから種々の溶媒に対
する溶解性が低く皮膜性に欠けるという欠点がある。さ
らに放出速度の制御等の能動的な分子設計も困難である
[問題点を解決するための手段] そこで、本発明者らは皮膜性にすぐれており、かつ大腸
内で特異的に分解される被膜用高分子化合物を見い出す
ため、鋭意検討を重ねた結果、主鎖内にアゾ基を含有す
るポリウレタンが目的を達成することを見い出し本発明
を完成した。
本発明のポリウレタンは、主鎖内にアゾ基を含0 有していること、およびビニル系ポリマーではなくポリ
ウレタンである点において、前記米国特許に示されたポ
リマーとは大きく構造を異にしたまったく新規なポリマ
ーである。さらに、米国特許に示されたポリマーからは
予期されないすぐれた製剤学的特性を有しているもので
ある。
[発明の構成] 従って、本発明は、 (1)次式A、B、CおよびD B:  −aza C:  Z−R2−Z D :  −0−R3−0− で示される構造単位の組合せより生ずるA−B、A−C
およびA−D 0        0 111] A−D・ −CNH−R■−NHC−0−R3−0の構
造単位をセグメントとして有し、A−B、A−C,A−
Dのセグメントモル比x:y:zが0.01〜0.8:
O〜0.80 : 0〜0.99 (但し、x+y+z
=1.0である。)で、平均分子量が1000〜100
000である複数のセグメントからな°るポリウレタン
、および (2)該複数のセグメントからなるポリウレタンを主成
分とする製剤用補助剤に関する。
前記の式中、R1はジイソシアネ−1・の骨格部分を表
わし、A−B、A−CおよびA−Dの各セグメント中の
3つのR1は同じであっても異なっていてもよく、 azaは一般式 (式中、Y およびY2は、同じであっても異なってい
てもよく、それぞれ酸素原子、イミノ基(−NH−)ま
たは一般式 %式% (式中、R6はアルキレン基を表わし、*印のついてい
る原子または基の末端がフェニル環に結合しているもの
とする。) で示される基を表わし、 RおよびR5はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、ニト
ロ基またはフェニル基を表わす。)で示される基を表わ
し、 R2はポリアルキレングリコール残基を表わし、Zは酸
素原子またはイミノ基を表わし、ふたつのZは同一であ
り、 R3はアルキレン基または一般式 %式% (式中、R7およびR8は、同じであっても異なっても
よく、それぞれアルキレン基を表わし、R9はアルキル
基を表わす。) で示される基を表わす。
また、ポリウレタンの各セグメントはx+Y+2の組成
比で含まれているものであり、その結合の仕方はブロッ
ク状、ランダム状あるいはその組合せのいずれでもよい
本発明においては、特に指示しない限り、アルキル基お
よびアルキレン基には直鎖のものだけでなく、分枝鎖の
ものも含まれる。
また、ベンゼン環に対する結合は、o−、mp−のいず
れの位置でもよい。
このセグメントポリウレタンはA−Dの4個の繰り返し
単位からなり、AとBの結合したアゾセグメントA−B
、AとCの結合した親水的なソフトセグメントA−CS
AとDの結合した疎水的なハードセグメンl−A −D
の結合によって構成される。A−BSA−C,A−Dの
セグメントの組成比をそれぞれx、  y、  zとす
るならば、Xは0.01〜o、g、yは0〜0.80.
2は0〜0.99の範囲にあり、かつx+y+z−1,
0を満たす任意の値をとる。ただし、該ポリウレタンの
平均分子量は1000〜100000の範囲にある。
詳述すると、A、−Bセグメントは腸内細菌により還元
され、化学変化を受ける芳香族アゾ基を有しており、ポ
リウレタンの分解はこのセグメントの化学変化により起
こる。A−Cセグメントはポリウレタンの親水性を制御
するためのセグメントであり、腸内細菌との親和性を高
めるだけではなく、ポリウレタンの一部に水溶性を付与
し、ポリウレタン皮膜等の形状物の崩壊性を高める働き
がある。A−Dセグメントはポリウレタンの物理的性状
を決定する疎水的なハードセグメントであり、ポリウレ
タンの溶媒への溶解性や力学的性質を支配し、形状物の
強度や特性に対しても大きな影響を及ぼす。これら3つ
のセグメントはいずれもジイソシアナートと二官能性ジ
オールもしくはジオールと共に適当量のジアミンの重付
加によって形成される単位であることは言うまでもない
5 構造単位A中のR1としては、高分子を取り扱う当業者
にとって公知であるあらゆる二価基が含まれる。そのよ
うな基の具体的な例としては、(CH)   (CH2
)6. 2 4’ CH2C(CH3)2CH2CH2CH(CH3)CH
2,1に のような基を与えるジイソシアネートとしては、テトラ
メチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、2. 2. 54リメチルへキサメチレンジイ
ソシアネート、オクタメチレンジイソシアネート、o−
、m−またはp−フェニレンジイソシアネート、2,4
−または2,6トリレンジイソシアネート(TDIと略
記する。) 、4.4’ −ジフェニルメタンジイソシ
アネート(MDIと略記する。)、o −、m−または
p−キシリレンジイソシアネート、ナフタレン1.5−
ジイソシアネート、水素添加TDI、水素添加MDI、
ジシクロへキシルジメチルメタン4.4′−ジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート等が挙げられる。
このほかにも活性なジイソシアネートを適当なブロッキ
ング剤で安定化したイソシアナート前駆体を用いること
もできる。好ましくは、R1は炭素数4〜8のアルキレ
ン、1〜4個のメチル基で置換されているかまたは置換
されていない、ベンゼンまたはシクロヘキシルの二価基
を表わし、かつ直接かまたはひとつのメチル基を介して
シアネート残基と結合しているものであり、より好まし
いR1としてはへキサメチレン、3. 5. 5−トリ
メチルシクロヘキサン−1−イル−3−イルメチルおよ
びキシリレン基が挙げられる。
構造単位Bが表わすアゾ含有基としては(1)のような
アゾ基をひとつ有するものおよび(11)のようなアゾ
基をふたつ有するもののいずれかであっても本発明の目
的は達成される。YlおよびY2は同じであっても異な
っていてもよいが、好ましくは同一である。またYlお
よびY2のフェニル環に対する結合位置も同じであって
も異なっていてもよい。具体的には酸素原子、イミノ基
、またR4およびR5が表わす基としては、水素原子、
塩素原子、ニトロ基、フェニル基などが挙ケられる。こ
のような基を与えるモノマーである二官能性アゾベンゼ
ンとしては、4.4’−13゜3′−13,4’−12
,4’−12,2′−ジヒドロキシアゾベンゼン、1,
4−ビス[(4−ヒドロキシフェニル)アゾベンゼン、
4.4’、3. 3’−12,2′ −ジヒドロキシメ
チルアゾベンゼン、4.4’−13,3’−12゜2′
 −ジヒドロキシエチルアゾベンゼン、4゜4′ −5
3,3’−12,2′  −ジアミノアゾベンゼン、も
しくはこれらから誘導される4、4′−ビス(2−ヒド
ロキシエトキシ)アゾベンゼンの様なジオール、3,3
′−ビス(アミノアセチルアミノ)アゾベンゼンの様な
ジアミン、3−(3−ヒドロキシプロピルオキシ) −
4’  −(4−アミノプロピルカルバミル)アゾベン
ゼンの様なモノオールアミン等がある。
ただし、アゾ基のオルト位の官能基の導入されたモノマ
ーを用いる際は、得られるポリウレタンの分子量が低く
なることが多い。
好ましくは、YlおよびY2は酸素原子、イミノ基、ま
たは式*R6−0または*R6−NH(式中、R6は炭
素数1〜4のアルキレンを表わす。)で示される基であ
り、より好ましくは酸素9 原子、イミノ基または*CH2Oである。
好ましいazaとしては、 が挙げられる。
構造単位C中のR2が表わすポリアルキレングリコール
残基としては、 (CH2CH2CH2CH2o左cH2cH2cH2c
H2(式中、pは繰り返し度であり、1〜500の整数
、より好ましくは40〜500の整数を表わ0 す。)のような基が挙げられる。ふたつのZは同じ基で
酸素原子またはイミノ基を表わすが、好ましくは酸素原
子を表わす。
このような基を与えるポリアルキレングリコールとして
は、平均分子量約70〜約40000 、より好ましく
は約1000〜約25000のポリエチレングリコール
、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリ
コール、ポリ(エチレンプロピレン)グリコール(エチ
レンオキシドとプロピレンオキシドの共重合体で両末端
にヒドロキシ基を有する)が挙げられる。また両末端に
アミノ基を有するポリエーテルも効果的に使用できる。
好ましくは、ポリアルキレングリコールは炭素数1〜4
のアルキレングリコールのポリマーであり、より好まし
くはポリエチレングリコールが挙げられる。
構造単位り中のR3が表わす基としては、のような基が
挙げられる。このような基を与えるモノマーとしては、
エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、
トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール等
の脂肪族のジオール化合物、ジエチレングリコール、N
−(2ヒドロキシエチル)N−メチルエタノールアミン
等の他の官能基を含むジオールまたは芳香族を含むジオ
ール等が例として挙げられる。またこれらのジオールに
イソシアナートと反応しない適当な置換基が含まれてい
てもさしつかえない。
好ましくは、R3は炭素数1〜6のアルキレンまたは式
R−0−R8(式中、R7およびR8はそれぞれ炭素数
1〜6のアルキレンを表わす。)で示される基であり、
より好ましくは、プロピレン、テトラメチレンまたは3
−オキサペンタメチレンである。
該ポリウレタンの合成は公知の方法により行われる。す
なわち、通常は、構造単位Bを与える二官能性アゾベン
ゼン[以下、単にアゾ化合物(B)という。]と、構造
単位Cを与えるポリマー[以下、ポリマー(C)という
。]および/または構造単位りを与えるジオール化合物
[以下、単にジオール化合物(D)という。]を適当な
モル比で混合し、それら3種のモル数の和に等しい量の
、構造単位Aを与えるジイソシアネート[以下、単にジ
イソシアネート(A)という。]を重付加反応させるこ
とにより達成される。得られる重合体のA−BSA−C
,A−Dセグメントの組成X。
y+Zは、仕込のアゾ化合物(B)とポリマー(C)と
ジオール化合物(D)のモル比によって定まることは言
うまでもないが、その配列は通常不規則となる。また、
例えば、アゾ化合物(B)と当量のジイソシアナート(
A)の反応を行い、続いてポリマー(C)とそれと当量
のジイソシアナート(A)の反応、および/またはジオ
ール化合物(D)と当量のジイソシアナート(A)の反
応を行うといった分割反応法により、組成は同じでもブ
ロック状のセグメント配列を有するポリウレタンを合成
することができる。また上記3つの重付加反応を小刻み
に分割して行い、短いブロック連鎖を有するポリウレタ
ンを合成することもできる。これら後者の、いずれのポ
リウレタンにおいても、大腸内分解性は得られる。また
、ジイソシアナート(A)に対して反応させる3種の化
合物のモル数の総和を変えることにより分子量の調節を
行うことができる。
重付加反応は、溶媒中で行ってもよいし、塊状で行って
もよい。また、適当な触媒の使用により円滑に反応を進
めることができる。
アゾ化合物(B)、ポリマー(C)およびジオール化合
物(D)の仕込比によって決定される各セグメントの組
成X、y、zの比率は、ポリウレタンの特性並びに分解
速度を大きく変化させる。
腸内細菌による分解速度は一般に、A−Bセグメント組
成比が高いほど、またA−Cセグメントの組成比が高い
ほど大きくなる。大腸内での分解性、被膜としての加工
性、薬物の放出性等を考慮した各セグメントの好ましい
組成モル比は、(1)A−BセグメントとA−Cセグメ
ントからなる本発明ポリマーの場合、X:yは0.6以
下:0.4以上で3 4 あり、(11)A −BセグメントとA−Dセグメント
からなる本発明ポリマーの場合、X:zは0.2以下二
〇、8以上であり、さらに(111) A−Bセグメン
ト、A−CセグメントおよびA−Dセグメントからなる
本発明ポリマーの場合、x:y:zは0.2以下二0.
1以下:0.7以上である。
ポリウレタンの分子量は目的によって調節されるが、皮
膜の安定性の点において、ポリスチレン換算平均分子量
で8000〜40000程度のものを用いるのがよい。
低分子量のものは他の皮膜形成高分子を混合して用いる
場合に適しており、複合膜などに応用することができる
さらに、本発明にはポリウレタンを主成分とする製剤用
補助剤が含まれる。ポリウレタンは、大腸内で特異的に
分解するので薬物を大腸内へ特異的、高濃度に送達する
ことを目的とした製剤用補助剤として利用することがで
きる。ここでいう製剤用補助剤には、経口投与用固形製
剤、例えば錠剤、顆粒剤、細粒剤、火剤およびカプセル
剤に対する外皮用被膜形成剤、および薬剤を包埋したシ
ート状製剤の基剤等が含まれる。
本発明に用いる薬物は、大腸内へのターゲティングを目
的とするものであれば、特に制限されることな(、いず
れであっても使用できる。
そのような薬物としては、例えばインスリン、パップレ
シン、インターフェロン、インターロイキン等のヘプチ
ド、メシル酸ガベキサート、メシル酸カモスタット、メ
シル酸ナファモスタツ!・等のグアニジノ安息香酸誘導
体、アスピリン等の抗炎症剤、9α、11α−ジメチル
メタノ−13−アザ−14−オキソ−15β−ヒドロキ
シ−15−シクロペンチル−16,17,18,19゜
20−ペンタノルー11a−カルバトロンボ5Z−エン
酸等のトロンボキサンA2拮抗剤が挙げられる。
外皮用被膜形成剤として用いる場合には、本発明のポリ
マーを適当な溶媒(例えば、塩化メチレン、クロロホル
ム、ジオキサン、アセトンおよびエタノールから選ばれ
る1種または2種以上の混合溶媒)に溶解または懸濁さ
せ、別途製造した経口投与用固形製剤にパンコーティン
グ法または流動コーティング法によりコーティングする
ことにより行なわれる。所望により、本発明のポリマー
だけでなく水不溶性ポリマー(例えば、エチルセルロー
ス、メタアクリル酸コポリマー等)を混合してもよい。
また、シート状製剤として用いる場合には、本発明のポ
リマーと薬物を適当な溶媒(前記と同様)で溶解または
懸濁混和し、フィルム成形器で常法に従いフィルムを作
製後、このフィルムを微粉砕しカプセル等に充填するこ
とにより行なわれる。
所望によりフィルム作製時に、水不溶性のポリマー(例
えば、エチルセルロース、メタアクリル酸コポリマー等
)や腸溶性ポリマー(ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースアセテートサクシネート、カルボキシメチルエチル
セルロース等)を混合してもよい。
[効果] 本発明のポリウレタンは、適当な製剤用補助剤として薬
剤を包埋させたり、薬剤にコーティングすることにより
、経口投与後の小腸での吸収、分解がほとんどなく大腸
へ高濃度に、特異的に薬剤を送達できる結果、薬剤の投
与量が減り、副作用の少ない、生物学的利用率を改善さ
せた製剤設計が可能である。
[実施例] 以下、実施例、参考例および実験例によって本発明を詳
述するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
実施例1 2.2′−ジヒドロキシアゾベンセン(ODHAB) 
0.5 g (0,0023mol )とプロピレング
リコール(PG) 1.7 g (0,0224mol
 )を含むN。
N′−ジメチルホルムアミド(DMF)100mlの溶
液を窒素気流中、撹拌しながら150℃に加熱した。D
MFの還流が始まったとき、ヘキサメチレンジイソシア
ナート(HMDI)5g(0,030mol)のDMF
50mlの溶液の半量を一度に滴下し、激しく撹拌した
。残りの半量は3時間かけて滴下し、さらに1時間還流
した。その後、7 8 室温まで冷却し、溶液をジエチルエーテル10100O
に注ぎ、沈殿した生成物をろ取し、減圧乾燥した。
収量は、3゜8g、収率は46%であった。
生成物はd  −DMFを溶媒に用いて1HNMRスペ
クトルを測定した結果、式IA−Bおよび工A−Dのセ
グメントからなるポリウレタンであることを確認した。
その組成比x : z =0.09 :0.91であっ
た。また分子量は、生成物のテトラヒドロフラン1%溶
液を、ゲルろ過クロマトグラフィー(GPC)で分析し
た結果、ポリスチレン換算数平均分子量(以下、分子量
はすべてポリスチレン換算数で表示する。)で1300
であった。
実施例2 o−DHAB 0.5g (0,0023mol )と
PGl、7g (0,0224mol )を含むDMF
20mlの溶液を窒素気流中、撹拌しながら加熱した。
100°Cになってから、m−キシリレンジイソシアナ
ート(m−XD I ) 5 g (0,0285mo
l )のDMF10ml溶液の半量を一度に滴下し、激
しく撹拌した。残りの半量は3時間かけて滴下し、さら
に1時間保温した。その後、室温まで冷却し1、溶液を
ジエチルエーテル200m1に注ぎ、沈殿した生成物を
ろ取し、減圧乾燥した。収量は6.6g、収率は92%
であった。
■A−B 生成物は前記実施例と同様に測定した結果、式■A−B
および”A−Dのセグメントからなるポリウレタンであ
ることを確認した。その組成比X:z=0.09 : 
0.91であった。また分子量は、前記実施例と同様に
測定した結果、平均分子量で1700であった。
実施例3 4.4′−ジアミノアゾベンゼン0.5g(0,002
4mol )と平均分子量2000のポリエチレングリ
コール(PEG −2000) 5g (0,0025
mol )を含む1,4−ジオキサン20m1の溶液を
窒素気流中撹拌しながら加熱した。約100℃で還流し
ながら、m−XD I  O,87g (0,0049
mol )の1.4−ジオキサン5ml溶液を3時間か
けて滴下し、さらに1時間還流した。その後室温まで冷
却し、溶液をジエチルエーテル200m1に注ぎ、沈殿
した生成物をろ取し、減圧乾燥した。収量は5.1g、
収率は80%であった。
■A−C (式中、pは繰り返し度を表わす。) 生成物を前記実施例と同様に測定した結果、式■  お
よび■A−Cのセグメントからなるポリウ−B レタンであることを確認した。その組成比X:y=0.
49 : 0.5であった。また分子量は、前記実施例
と同様に測定した結果、平均分子量で4800であった
実施例4 PG 2.5g (0,0329mol )とP E 
G−20002,5g (0,0013mol )を含
む1,4−ジオキサン20m1の溶液を窒素気流中、撹
拌しながら加熱した。
約100℃で還流しながら、4,4′−ジアミノアゾベ
ンゼン0.25g (0,0OL2mol )の1.4
−ジオキサン5ml溶液とm−XDI 9.6g (0
−0051mol)を同時に3時間かけて滴下し、さら
に1時間還流した。その後室温まで冷却し、溶液をジエ
チルエ1 2 一チル300m1に注ぎ、沈殿した生成物をろ取し、減
圧乾燥した。収量はlO,6g、収率は71%であった
■A−B ■A−C (式中、pは繰り返し度を表わす。) 生成物は、前記実施例と同様に測定した結果、式■A−
B 1■A−Cおよび■A−Dのセグメントから、。
なるポリウレタンであることを確認した。その組成比x
 : y : z =0.04 : 0.03 : 0
.93であった。また前記方法と同様にして測定した平
均分子量は6400であった。
実施例5 (a)3.3’  −ジヒドロキシアゾベンゼン(m−
DHAB) 1.05g (0,0049mol )と
PEG2000 10g (0,005mol)とPG
  10g(0,131mol)を窒素気流中、撹拌し
ながら加熱し、100℃になってから、m−XDI  
Log(0,053n+ol)の半分を一度に滴下し、
激しく撹拌し、残りを3時間かけて滴下し、その後、1
時間撹拌保温し、赤褐色透明固体を得た。この固体を1
.4−ジオキサン100m1に溶解し、溶液を、n−ヘ
キサンlooomlに注ぎ、沈殿した生成物をろ取し、
減圧乾燥した。収量は28.8g、収率は92%であっ
た。
前記方法と同様にして測定した結果、生成物は式■A−
B ” A−Cおよび■A−Dのセグメントからなるポ
リウレタンであることを確認した。その組成比x : 
y : z =0.085 : 0.035 : 0.
930であった。また前記方法と同様にして測定した数
平均分子量は18000であった。
vA−B ”A−C (式中、pは繰り返し度を表わす。) (b) m−DHAB 1.69 g (0,0079
mol )とPEG −200011g (0,005
5mol )とPCI 1g (0,144mol)の
仕込比からは、組成比x:y:z =0.050  :
 0.035 : 0.915 、平均分子量1610
0のポリウレタンを得た。収量は31.3g、収率は9
3%であった。
(c) m−DHAB  Ig (0,O047mol
 )とPEG −20003,1g (0,0016m
ol )とPG 3.Lg5 (0,0407mol )の仕込比からは、組成比x:
y:z =0.1 : 0.03 + 0.87、平均
分子量18100のポリウレタンを得た。収量は15.
9g、収率は92%であった。
実施例6 m−DHAB 1.6g (0,0075mol )と
数平均分子量20000のポリエチレングリコール(P
EG−20000) 14 g (0,0007mol
 )と1,4−ブタンジオール6g(0,0667mo
l )を窒素気流中、撹拌しながら加熱し、115°C
になってから、mXD I  15 g (0,079
7mol )を2時間かけて滴下し、その後30分撹拌
保温し1、赤褐色の固体を得た。収量は33g1収率は
90%であった。
■A−B ■A−C 6 ■A−D (式中、pは繰り返し度を表わす。) この生成物は、前記方法と同様にして測定した結果、式
VIA−B 、 ■Δ−Cおよび■A−Dのセグメント
からなるポリウレタンであることを確認した。
その組成比x : y 二z =0.lO: 0.01
 : 0.89テあった。また、前記方法と同様にして
測定した平均分子量は5ooooであった。
また、C成分として平均分子量が8300のポリエチレ
ングリコールを用いて同様の方法により式(Vl)の誘
導体を合成した。
実施例7 m−DHAB 0.945g (0,0044mol 
)とPEG−20004g (0,002mol)とジ
エチレングリコール4g (0,0377mol )を
窒素気流中、撹拌しながら加熱し、110℃になってか
ら、m−XDI8.3 g (0,0441mol )
を30分で滴下し、その後3時間撹拌保温し、赤褐色の
固体を得た。この固体を1,4−ジオキサン100m1
に溶解し、溶液をn−ヘキサン10100O中に注いだ
。沈殿した生成物をろ取し、減圧乾燥した。収量はi5
.Og、収率は87%であった。
■A−B ■A−C ■A−D (式中、pは繰り返し度を表わす。) この生成物は、前記方法と同様にして測定した結果、式
■A−B ’■Δ−Cおよび■A−Dのセグメントより
なるポリウレタンであることを確認した。
その組成比x : y : z =0.10 : 0.
05 : 0.85であった。また、前記方法と同様に
して測定した平均分子量は20000であった。
実施例8 m−DHAB O,118g (0,00055mol
)とPEG20000.5g (0,00025mol
)とジエチレングリコール0.5g (0,00471
mol)を窒素気流中、撹拌しながら加熱し、65℃ま
で上昇し、均一になってから、HMD I 0.927
g (0,005,51mol)を加え、激しく撹拌し
ながら徐々に昇温し、120℃で6時間保温した。その
後、生成し、た固体を1,4−ジオキサン20m1に溶
解し、溶液をn−ヘキサン200m1中に注いだ。沈殿
した生成物をろ取し、減圧乾燥した。収量は1.98g
で、収率は97%であった。
■A−D (式中、pは繰り返し度を表わす。) この生成物は前記の方法と同様にして測定した結果、式
■   ■  および■A−DのセグメンA−B ’ 
  A−C トよりなるポリウレタンであることを確認した。
その組成比x : y : z =0.1 : 0.0
45 : 0.855であった。また、前記方法と同様
にして測定した平均分子量は20000であった。
実施例9 m−DHAB 1.28 g (0,0060mol 
)とPEG2000 4g (0,002mol)とP
G  4g (0,0528mol )を窒素気流中、
撹拌しながら加熱し、110℃になってから、HMDI
  10.26g(0,061mol)を3時間かけて
滴下し、その後さら9 0 に1時間撹拌保温し、赤褐色透明の固体を得た。
この固体をエタノール:アセトン−1:1混合溶液20
0m1に溶解し、溶液をn−ヘキサン2000m1中に
注ぎ、沈殿した生成物をろ取し、減圧乾燥した。収量は
18.1g、収率は98%であった。
(式中、pは繰り返し度を表わす。) この生成物は前記方法と同様にして測定した結果、式■
A−B ’ ■A−C’ ■A−Dをセグメントとする
ポリウレタンであることを確認した。その組成比x :
 y : z =0.L : 0.03 : 0.87
であった。また、前記方法と同様にして測定した平均分
子量は14000であった。
同様にm −D HA BとPEG−2000とPGの
仕込比を変えて、式(IX)の共重合組成の異なる誘導
体を数種合成した。その分子量の範囲は11000〜1
4000であった。m−DHAB  1.029g(0
,0048mol )とPEG−20007g (0,
0035mol )とPG  3g (0,0394m
ol )の仕込比からは、組成比x : y : z 
=0.lO: 0.074 : 0.82Bのポリウレ
タンが得られ、m−DHAB 1.l14g(0,00
52mol )とP E G−20001,5g (0
,0008mol )とPG 3.5g (0,046
0mol )の仕込比からは組成比x : y : z
 =0.10 + 0.015 : 0.885のもの
が得られた。
実施例10 3.3′ −ジヒドロキシメチルアゾベンゼン(m−D
HMAB) 3.63g (0,015mol)とPE
G−200010g (0,005mol)とPG  
10g(0,132mol )を窒素気流中、撹拌しな
がら加熱し、110℃になってから、HMD I  2
5.4g(0,151mol )を3時間かけて滴下し
、その後さらに1時間撹拌保温し、赤色透明の固体を得
た。
この固体をエタノール300m1に溶解し、溶液をn−
ヘキサン3 、000m1に注ぎ、沈殿した生成物をろ
取し、減圧乾燥した。収量は48.2g、収率は98%
であった。
XA−B (式中、pは繰り返し度を表わす。) この生成物は、前記の方法と同様にして測定した結果、
式XA−8、XA−6およびXA−Dのセグメントから
なるポリウレタンであることを確認した。
その組成比x : y : z =0.10 : 0.
03 : 0.87であっ3 た。また、前記方法と同様にして測定した平均分子量は
43000であった。
同様にm−DHMAB  5.08g (0,021,
mol)とPEG−20006g (0,003mol
)とPG  14g(0,1,84mol)の仕込比か
らは組成比x:y:z=0.10 : 0.01 : 
0.89、平均分子量15000のポリウレタンが得ら
れ、m−DHMAB  2.32g (0,0096m
ol )とPEG−200014g (0,007mo
l)とPG  6g (0,079mol)の仕込比か
らは、組成比x : y : z =0.lO: 0.
07 : 0.83、平均分子量18700のものが得
られた。
実施例11 1.4−ビス[(4−ヒドロキシフェニル)アゾ]ベン
ゼン0.78g (0,0023mol ) L、PG
 1.7g(0,0224mo! )を含むDMFlo
omlの溶液を窒素気流中、撹拌しながら150℃に加
熱した。
DMFの還流が始まった時、HMDI  5g(0,0
80mol)のDMF溶液50m1の半量を一度に滴下
し激しく撹拌した。残りの半量は3時間かけて滴下し、
さらに1時間還流した。その後室温ま4 で冷却し、溶液をジエチルエーテル10100Oに注ぎ
、沈殿した生成物をろ取し、減圧乾燥した。収量は3.
5 g1収率は46%であった。
前記方法と同様にして測定した結果、生成物は、式X 
I A−BおよびXIΔ−Dのセグメントからなるポリ
ウレタンであることを確認した。その組成比x : z
 =0.09 : 0.91であった。また、前記方法
と同様にして測定した平均分子量は15000であった
ソシアナート(I P D I ) 67.132g 
(0,302mol)を3時間かけて滴下した。その後
さらに1時間撹拌保温し、赤色透明の固体を得た。この
固体をエタノール300m1に溶解し、溶液をジエチル
エーテル3000ml中に注ぎ、沈殿した生成物をろ取
し、減圧乾燥した。収量は87.131g、収率は76
%であった。
IA−B rIA−B 実施例12 m −D HM A B 7412g (0,0302
mol )とP E G −200020g (0,O
LOmol)およびPG20 g (0,262mol
)を窒素気流中、撹拌しながら加熱し、110℃になっ
てから、イソホロンジイ(式中、pは繰り返し度を表わ
す。) この生成物は前記方法と同様にして測定した結果、式X
■  、X■Δ−cおよびXIIA−Dのセグ−B メントよりなるポリウレタンであることを確認した。そ
の組成比はx : y : z =0.10 : 0.
03 : 0.87であった。また前記方法と同様にし
て測定した平均分子量は、10100であった。
参考例1 p−(p−グアニジノベンゾイルオキシ)フェニル酢酸
N、N−ジメチルカルバモイルメチルエステルメタンス
ルホン酸塩5重量部、乳糖3重量部、微結晶セルロース
(アビセルPHIOI、旭化成社製)1重量部と低置換
度ノ1イドロキシプ口ピルセルロース(L−RPC,信
越化学社製)1重量部を混合し、精製白糖の顆粒(ノン
ノくレル7 103、フロイン)・社製)を核に遠心造粒機(CFグ
ラニユレータ−、フロイント社製)で、結合剤として5
%ハイドロキシプロピルセルロース(RPC−L、信越
化学社製)水溶液を用い、常法に従い粉末コーティング
し、直径約1.2.3mmの3種類のペレットを得た。
実施例13 参考例1で得たペレットに、実施例1で得た本発明のポ
リウレタンの5%溶液(アセトン/エタノール−1/1
混液)を用いて、パンコーティング法によりコーティン
グし、本発明の大腸内分解性製剤を得た。以下、同様に
して次表Iに示すポリウレタンおよび溶媒を用いて本発
明製剤を得た。
表I 8 参考例2 9α、11α−ジメチルメタノ−13−アザ−14−オ
キソ−15β−ヒドロキシ−15−シクロペンチル−1
6,17,18,19,20−ペンタノルー11a−カ
ルバトロンボ5Z−エン酸N−メチル−D−グルカミン
塩(以下、化合物Aと略記する。)1重量部、乳糖5重
量部、微結晶セルロース2重量部と低置換度ハイドロキ
シプロピルセルロース2重量部を混合し、精製白糖の顆
粒を核とし、遠心造粒機で結合剤として5%ハイドロキ
シプロピルセルロース水溶液を用い、常法に従い粉末コ
ーティングし、直径約1.2.3mmの3種類のペレッ
トを得た。
実施例14 参考例2で得たペレットに、実施例1で得た本発明のポ
リウレタンの5%溶液(アセトン/エタノール−1/1
混液)を用いて、パンコーティング法によりコーティン
グし、本発明の大腸内分解性製剤を得た。以下、同様に
して次表■に示すポリウレタンおよび溶媒を用いて本発
明製剤を得た。
表■ 参考例3 化合物A250g、  トリカプリル酸グリセリン(パ
ナセート800、日本油脂製)740gおよび大豆レシ
チン(豊年製油製)10gを充分に混合撹拌した後、1
00メツシユ篩過したこの懸濁液を常法に従ってロータ
リーカプセル機で充填し、軟カプセル剤約2000個を
得た。
実施例15 参考例3で得た軟カプセル剤に、実施例1で得た本発明
のポリウレタンの5%溶液(アセトン/エタノール=2
/8混液)を用いて、パンコーティング法によりコーテ
ィングし、本発明の大腸内分解性製剤を得た。以下、同
様にして次表■に示ナポリウレタンおよび溶媒を用いて
本発明製剤を得た。
表■ 性製剤を得た。以下、同様にして次表■に示すポリウレ
タンおよび溶媒を使用して本発明製剤を得た。
参考例4 硫酸バリウム5重量部、乳糖4重量部、微結晶セルロー
ス1重量部、低置換度ハイドロキシプロピルセルロース
4重量部を混合し、参考例1と同様に行い、直径1.2
.3mmの3種類のペレットを得た。
実施例16 参考例4で得たペレットに、実施例1で得た本発明のポ
リウレタンの5%溶液(エタノール/アセトン−8/2
混液)を用いて、パンコーティング法によりコーティン
グし、本発明の大腸内分解実験例1 本発明ポリウレタンの腸内細菌による分解性[実験方法
コ 実験は、光岡知足らの人糞培養法を応用して行った[感
染症学会雑誌第45巻、第9号、406−419頁、1
981年]。
即ち、人糞約1gに、G A M (generala
naerobic medium)半流動性高層培地に
ッスイ社製)を加えて10gとし、さらに10倍希釈し
て10−2菌液を作り、その菌液を約200倍の1 CAM半流動性高層培地中で、嫌気的に37℃で培養を
行い2日目の培地を試験液とした。
この試験液20m1を含む培地中で、本発明のポリウレ
タンフィルムを2日間培養した後、該フィルムの分解性
を引っ張り強度、引っ張り伸びおよび分子量の点で検討
した。なお、対照として、人糞を含まない培地中で同じ
ように培養したポリウレタンフィルムについても実験し
た。結果を次表■に示す。
表■ 2 1)フィルムが水を吸収して膨潤したため測定が不可能
であった。電子顕微鏡写真によれば表面はなめらかであ
り、分解されていないことがわかった。
2)細かく分解されたため測定が不可能であった。
[考察] 人糞非含有培地で培養したものと比較すると、人糞含有
培地で培養した本発明のポリウレタンのフィルムは、伸
びと強度が著しく減少していることがわかる。また分子
量も低下する傾向にある。
この事実は人糞内に生存する腸内細菌によって、ポリウ
レタン中のアゾ基が化学変化を起こし、これによってフ
ィルムの化学構造が変化し、伸びと強度が減少している
ことによるものと考えられる。
実験例2 本発明ポリウレタンでコーティングした製剤における薬
物の放出性 [実験方法] 実施例13 (、c) 、13 (d)および14 (
d)で製造した製剤を、実験例1で用いた人糞含有およ
び非含有培地で培養し、経時的に培養液を採取して、該
培養液中の薬物を高速液体クロマトグラフィーで測定し
た。
[結果] 結果を第1図、第2図および第3図に示す。
[考察コ 人糞非含有培地で培養したものと比較すると、人糞含有
培地で培養した本発明の製剤の薬物放出率は著しく向上
している。
また芳香族アゾ基を含むセグメントの比率Xを調節する
ことによりそれに応じた薬物の放出率が得られることも
理解される。
実験例3 本発明ポリウレタンでコーティングした製剤の経口投与
による崩壊性 [実験方法] 実施例16(d)で製造した製剤(25粒ずつ)を−晩
絶食したピーグル犬14匹に水50m1と共に経口投与
した。一定時間後(2時間後に2例、3時間後に2例、
4時間後に6例、5時間後に4例)にベンドパルビター
ル静脈注射で麻酔後、すぐにレントゲン写真撮影を行い
、消化管内の製剤を追跡した。
[結果コ 第4図に示す。投与したペレットの全体量をひとつの長
方形で表わし、一定時間経過後のペレットの位置を図示
したものである。さらにそれぞれについて崩壊の割合を
表わしている。
[考察] 本発明のポリウレタンでコーティングした製剤は、投与
後3時間で結腸に到達し、4時間目以降において、上行
結腸から横行結腸でほとんど崩壊し、薬物を放出してい
ることが認められる。
実験例4 本発明ポリウレタンでコーティングした製剤の軽口投与
による薬物の吸収性 [実験方法] 実施例14 (d)および15(d)で製造した製剤を
一晩絶食したピーグル大に水50m1と共に経口投与し
た。一定時間経過後の薬物の血中濃度5 を高速液体クロマトグラフィーで測定した。
[結果] 第5図に示す。
[考察] 実験例3の結果より、口から結腸の入り口まで到達する
のに約3時間かかるということから、本実験の結果(2
〜3時間のラグタイムをおいて、血中に化合物が出現し
てくるということ)は整合性があり、本発明のポリウレ
タンでコーティングした製剤は、結腸に到達するまで崩
壊せず、結腸に到達して初めて腸内細菌で分解され、薬
物を放出する理想的製剤であることがわかる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、実施例13(c)で製造した、本発明ポリウ
レタンでコーティングした製剤における薬物の放出性の
経時的変化を示すグラフ、第2図は、実施例13(d)
で製造した、本発明ポリウレタンでコーティングした製
剤における薬物の放出性の経時的変化を示すグラフ、第
3図は、実施例14 (d)で製造した、本発6 明ポリウレタンでコーティングした製剤における薬物の
放出性の経時的変化を示すグラフ、第4図は、実施例1
6(d)で製造した、本発明ポリウレタンでコーティン
グした製剤を経口投与した場合の、該製剤の消化管内で
の位置と崩壊性の経時的変化を示す図、 第5図は、実施例14 (d)および15(d)で製造
した、本発明ポリウレタンでコーティングした製剤およ
び参考例2で製造した製剤を経口投与した場合の、薬物
の血中濃度の経時的変化を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)次式A、B、CおよびD A:▲数式、化学式、表等があります▼ B:−aza− C:Z−R^2−Z D:−O−R^3−O− で示される構造単位の組合せより生ずるA−B、A−C
    およびA−D A−B:▲数式、化学式、表等があります▼ A−C:▲数式、化学式、表等があります▼ A−D:▲数式、化学式、表等があります▼ の構造単位をセグメントとして有し、A−B、A−C、
    A−Dのセグメントモル比x:y:zが0.01〜0.
    8:0〜0.80:0〜0.99(但し、x+y+z=
    1.0である。)で、平均分子量が1000〜1000
    00である複数のセグメントからなるポリウレタン [式中、R^1はジイソシアネートの骨格部分を表わし
    、A−B、A−CおよびA−Dの各セグメント中の3つ
    のR^1は同じであっても異なっていてもよく、 azaは一般式 (i)▲数式、化学式、表等があります▼または (ii)▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Y^1およびY^2は、同じであっても異なっ
    ていてもよく、それぞれ酸素原子、イミノ基(−NH−
    )または一般式 ^*R^6−O、^*R^6−NH、O−R^6−O、
    ^*NHCO−R^6−NHまたは ^*CONH−R^6−NH (式中、R^6はアルキレン基を表わし、^*印のつい
    ている原子または基の末端がフェニル環に結合している
    ものとする。) で示される基を表わし、 R^4およびR^5はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子
    、ニトロ基またはフェニル基を表わす。)で示される基
    を表わし、 R^2はポリアルキレングリコール残基を表わし、Zは
    酸素原子またはイミノ基を表わし、ふたつのZは同一で
    あり、 R^3はアルキレン基または一般式 R^7−O−R^8、R^7−NH−R^8または▲数
    式、化学式、表等があります▼ (式中、R^7およびR^8は、同じであっても異なっ
    てもよく、それぞれアルキレン基を表わし、R^9はア
    ルキル基を表わす。) で示される基を表わす。また、ポリウレタンの各セグメ
    ントはx、y、zの組成比で含まれているものであり、
    その結合の仕方はブロック状、ランダム状あるいはその
    組合せのいずれでもよい。]。 2)R^1が炭素数4〜8のアルキレン、1〜4個のメ
    チル基で置換されているかまたは置換されていない、ベ
    ンゼンまたはシクロヘキシルの二価基を表わし、かつ直
    接かまたはひとつのメチル基を介してシアネート残基と
    結合している請求項第1項記載のポリウレタン。 3)R^1がヘキサメチレン、3,5,5−トリメチル
    シクロヘキサン−1−イル−3−イルメチルまたはキシ
    リレン基である請求項第2項記載のポリレタン。 4)aza基が式 (i)▲数式、化学式、表等があります▼または (ii)▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、Y^1およびY^2は、同じであっても異なっ
    ていてもよく、それぞれ酸素原子、イミノ基または式 ^*R^6−Oまたは^*R^6−NH (式中、R^6は炭素数1〜4のアルキレン基を表わす
    。) で示される基を表わし、R^4およびR^5はともに水
    素原子を表わす。] で示される基を表わす請求項第1項記載のポリウレタン
    。 5)R^2が炭素数1〜4のアルキレングリコールのポ
    リマー残基である請求項第1記載のポリウレタン。 6)R^3が炭素数1〜6のアルキレンまたは式R^7
    −O−R^8(式中、R^7およびR^8は同じでも異
    なってもよく炭素数1〜6のアルキレンを表わす。)で
    示される基である請求項第1項記載のポリウレタン。 7)セグメント比x、y、zが、x:yが0.6以下:
    0.4以上、x:zが0.2以下:0.8以上またはx
    :y:zが0.2以下:0.1以下:0.7以上の範囲
    である請求項題1項記載のポリウレタン。 8)R^1が式▲数式、化学式、表等があります▼で示
    される基を表わし、A−B、A−CおよびA−Dの各セ
    グメント中の3つのR^1は同じ基を表わし、 azaが式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で示される基を表わし、 Z−R^2−Zがポリエチレングリコールの残基を表わ
    し、 R^3が1,2−プロピレンを表わす請求項第1項記載
    のポリウレタン。 9)請求項第1項記載のポリウレタンを主成分として含
    有する製剤用補助剤。
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