JPH03881B2 - - Google Patents
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- JPH03881B2 JPH03881B2 JP20959983A JP20959983A JPH03881B2 JP H03881 B2 JPH03881 B2 JP H03881B2 JP 20959983 A JP20959983 A JP 20959983A JP 20959983 A JP20959983 A JP 20959983A JP H03881 B2 JPH03881 B2 JP H03881B2
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Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
Description
本発明は、プレストレストコンクリート部材を
用いた合成構造部材形成工法に関し、もつと詳し
くはたとえば合成桁橋における鉄筋コンクリート
床版と鋼桁とを合成させた合成桁の形成などに好
適に実施することができる工法に関する。 従来、合成構造部材として多用されているもの
の例としては、橋梁の合成桁橋における鉄筋コン
クリート床版と鋼桁とを合成させた合成桁(梁)
がある。これは、鉄筋コンクリート床版と鋼桁と
をジベルなどのコネクターを用いて一体化させ、
その後の荷重に対しては両者が共同して抵抗する
ようにしたものである。この従来の工法では鉄筋
コンクリート床版の施工は、まず鋼桁を架設し、
次に型枠を施工してからコンクリートを打設して
いる。したがつて型枠、床版の施工に要する工数
が大であり費用が高くつく。そのため鋼桁の軽量
化および小型化が所望されている。 本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、
合成構造部材の小型化および軽量化を実現するこ
とができるプレストレストコンクリート部材を用
いた合成構造部材形成工法を提供することであ
り、さらに詳しくは本発明をたとえば合成桁橋へ
適用することによつて鉄筋コンクリート床版の施
工に要する工数、費用の低減と鋼桁の軽量化、小
型化が実現でき、経済的な合成桁橋を架橋するこ
とが可能となる。プレストレストコンクリート部
材を用いた合成構造部材形成工法を提供すること
である。 第1図は本発明が用いられる橋梁の一実施例の
側面図であり、第2図はその平面図である。橋梁
1は両端部で橋台2,3によつて支持される。橋
梁1は、その軸線方向に延びる工形断面の鋼桁か
らなる複数の主桁4とこれらの主桁によつて支持
されている横桁あるいは対傾構と呼ばれる鋼製の
部材5などを含む骨組を有する。鋼桁4の上面に
は通路板6が設置されている。この通路板6は第
2図において図解を容易にするため右半分が省略
されている。この通路板6は、複数のコンクリー
ト床版7が連接して構成される。このコンクリー
ト床版7は後述するようにその内部に幅方向に延
びるpc鋼(高張力鋼)線8が複数個相互に平行
に埋設されている。なお、コンクリート床版7
は、その内部に埋設されているpc鋼線8が鋼桁
4と平行になるように設置される。なお、pc鋼
線8に代えてpc鋼棒が用いられてもよい。 第3図は本発明に従うプレストレストコンクリ
ート床版7の平面図であり、第4図は第3図の切
断面線−から見た断面図である。コンクリー
ト床版7にはpc鋼線8がターンバツクル9を介
在して幅方向(第3図の左右方向)に延びて埋設
されている。またコンクリート床版7には、この
ターンバツクル9を外囲して長孔10が上方に開
口して形成されている。コンクリート床版7の内
部圧縮応力の解放はこの長孔10によつてターン
バツクル9を外部から操作することによつて行な
われる。ターンバツクル9に代えて本体内部にね
じが軸線方向に沿つて形成されているカツプラー
を用いてもよい。またpc鋼線8にターンバツク
ル9やカツプラーなどの連結手段を介在させなく
ともよく、この場合の内部圧縮応力の解放にあた
つては長孔10においてpc鋼線8を切断しても
よい。なお、長孔15は鋼桁4とコンクリート床
版7とを高強度のモルタルなどを充填することに
よつて一体化するためのものである。 このようなコンクリート床版7は以下の方法に
よつて工場などで予め製作されている。第5図に
示されるように仮想線16で示される型枠を設置
し、必要に応じて長孔9,15のための型枠も設
置しておく。次にこの型枠内に必要な鉄筋ととも
にコンクリートとの付着のないアンボンドpc鋼
線8を配置し、コンクリートを流し込む。所定の
期間養生を行つた後、ジヤツキなどによつてpc
鋼線8に張力を与えて支圧板11,12および定
着部材13,14によつて固定する。このとき、
コンクリートには支圧板11,12を介して圧縮
力が作用し、内部に圧縮応力が発生する。以上の
ようにして予め圧縮応力がその内部に発生してい
るコンクリート床版7が製作される。 第6図はコンクリート床版7が鋼桁4に取付け
られた状態を簡略化して示す斜視図であり、第7
図は第6図の矢符A側から見た正面図である。水
平方向に延びる鋼桁4は、鉛直方向に延びるウエ
ブ20と、ウエブ20の両端部でウエブ20に直
角方向に延びる上フランジ21および下フランジ
22とを含む。上フランジ21の上面にはコンク
リート床版7のすべりを防止するためのすべり防
止部材23が備えられる。このすべり防止部材2
3はたとえばシベルであり、複数の棒状の突起2
4から成り、上フランジ21の上面に溶植されて
固定される。このすべり防止部材23は上フラン
ジ21の上面に間隔をあけて複数個配置されてい
る。 このような鋼桁4にコンクリート床版7の1パ
ネルを、pc鋼線8と鋼桁4とが平行になるよう
にかつ隙間なく敷設する。鋼桁4とコンクリート
床版7とを固定するに当つては、すべり防止部材
23の突起24をコンクリート床版7の下方に突
出したハンチと呼ばれる係止部分7aの所定の位
置に予め設けておいた長孔15に挿入し、その後
高強度のモルタルを前記長孔15に注入して施工
し、コンクリート床版7と鋼桁4とを強固に固定
し一体化する。 次にターンバツクル9または定着部材13また
は14を緩めるなどによつてpc鋼線8の張力を
解放する。これによつて、プレストレス(予め発
生している圧縮応力)によつて縮められていたコ
ンクリート床版7は幅方向に伸びようとする。し
かしながらコンクリート床版7と鋼桁4とは一体
化されているので、その伸びは拘束され、そのた
め鋼桁4には梁を上方に湾曲させるすなわち負の
曲げモーメントと、引張力が作用する。そのた
め、プレストレスが与えられていない通常のコン
クリート床版を鋼桁に設置して合成桁とする場合
に比べて、本発明に従う合成桁は負の曲げモーメ
ントの分だけ正の曲げモーメントが小さくなる。
その結果、自動車や人などの活荷重による正の曲
げモーメントが与えられても、許容曲げ応力まで
には充分の余裕があり、したがつて鋼桁断面を小
さくすることも可能となる。 またこのようなコンクリート床版7は工場にお
いて予め製造されており、橋梁の組立現場ではこ
れを用いて通路板を架設するので、従来のように
現場で型枠を用いてこの型枠にコンクリートを流
し込んで通路板を形成する場合にくらべて型枠が
不用になるので経済的である。また橋梁を設計す
るに際して型枠の荷重を考慮する必要がなくな
り、その分鋼桁の断面を小さくすることができ
る。 第8図はプレストレストコンクリート床版7の
他の実施例の平面図であり、第9図は第8図の切
断面線−から見た断面図である。この実施例
は第3図示の実施例に類似し、対応する部分には
同一の参照符を付す。注目すべきはこの実施例で
はターンバツクル9は使用されていない。そのた
め第3図示の実施例における長孔10も形成され
ていない。このようなプレストレストコンクリー
ト床版7の内部圧縮応力の解放にあたつては、
pc鋼線8の定着部材13,14をジヤツキ操作
などによつて緩めて行なわれる。なお長孔15
は、第3図示の実施例の場合と同様の作用のため
に用いられる。 第10図は鋼桁4に第3図示または第8図示の
コンクリート床版7が設置されたときの、鋼桁4
およびコンクリート床版7の応力度を説明するた
めの図であり、第11図は第10図に対応した曲
げモーメント図を示している。第10図では説明
の簡略化を図るために鋼桁4は両端で単純支点2
6,27で支持されているものと想定する。鋼桁
4が支点26,27で支持されている状態は第1
0図1で示される。この状態では鋼桁4には自重
による等分布荷重によつて第11図1に示される
ように放物線で表わされる正の曲げモーメントl
1が作用する。鋼桁4にコンクリート床版7を設
置して一体化した状態は第10図2で示される。
この状態における曲げモーメントl2は第11図
2で示される。次にコンクリート床版7の内部に
発生しているプレストレスを解放すると、第10
図3図示のようにコンクリートが元の形状に戻ろ
うとする引張力pが鋼桁4に作用し、これによつ
て負の曲げモーメントl3が鋼桁4に作用する。
すなわち第11図3で示されるプレストレスによ
る負の曲げモーメントl3が第11図2の曲げモ
ーメントに加わり、その結果鋼桁4は第11図4
で示されるような曲げモーメントl4が発生する
ことになる。第11図4において仮想線l5で示
される通常の合成桁の曲げモーメントよりも、プ
レストレスによる曲げモーメントl3だけ小さく
なつている。このようにして通常の合成桁と比較
すると、本発明によれば正の曲げモーメントを小
さくできるので、鋼桁4の断面を小さくすること
ができる。 第12図は、プレストレス解放後のコンクリー
ト床版7と鋼桁4とに作用する応力度を具体的に
解析するための基礎となる図である。合成断面に
作用する断面力すなわち軸方向応力Nと曲げモー
メントMは第1式および第2式で表わされる。 N=−pc …(1) M=Ndc=−pc・dc …(2) ただしpcはプレストレスであり、dcはコンク
リート床版7の断面の重心cと合成断面の重心v
との距離を示す。 鋼桁4の縁応力δsu、δslは第3式で表わされ
る。 ここでAvは合成断面の断面積であり、Ivは合
成断面の断面2次モーメントであり、yvsuは合
成断面の重心と上フランジとの距離であり、yvsl
は、合成断面の重心と下フランジとの距離であ
る。 したがつて第1式および第2式を第3式に代入
して縁応力δsu、δslは第4式で示される。 コンクリート床版7の縁応力δcu、δclは当初プ
レストレスpc/コンクリート床版の断面積Acの
圧縮力が生じているので第5式および第6式で示
される。 δcu=pc/Ac+N/nAv−M/n・Ivyvcu =pc/Ac−pc/n・Av+pc・dc/n・Ivyycu …(5) δcl=pc/Ac+N/nAv−M/n・Ivyvcl =pc/Ac−pc/n・Av+pc・dc/n・Ivyycl …(6) ここでnはコンクリートの弾性係数Ecと鋼桁
の弾性係数の比、すなわちn=Es/Ecであり、yvcu は合成断面の重心vとコンクリート床版7の上面
との距離であり、yvclは合成断面の重心vと上フ
ランジとの距離である。 単純活荷重合成桁が用いられる道路橋を型枠を
使用して組立てる場合の合成構造を形成する前に
考慮する荷重は一般には表1で示される。
用いた合成構造部材形成工法に関し、もつと詳し
くはたとえば合成桁橋における鉄筋コンクリート
床版と鋼桁とを合成させた合成桁の形成などに好
適に実施することができる工法に関する。 従来、合成構造部材として多用されているもの
の例としては、橋梁の合成桁橋における鉄筋コン
クリート床版と鋼桁とを合成させた合成桁(梁)
がある。これは、鉄筋コンクリート床版と鋼桁と
をジベルなどのコネクターを用いて一体化させ、
その後の荷重に対しては両者が共同して抵抗する
ようにしたものである。この従来の工法では鉄筋
コンクリート床版の施工は、まず鋼桁を架設し、
次に型枠を施工してからコンクリートを打設して
いる。したがつて型枠、床版の施工に要する工数
が大であり費用が高くつく。そのため鋼桁の軽量
化および小型化が所望されている。 本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、
合成構造部材の小型化および軽量化を実現するこ
とができるプレストレストコンクリート部材を用
いた合成構造部材形成工法を提供することであ
り、さらに詳しくは本発明をたとえば合成桁橋へ
適用することによつて鉄筋コンクリート床版の施
工に要する工数、費用の低減と鋼桁の軽量化、小
型化が実現でき、経済的な合成桁橋を架橋するこ
とが可能となる。プレストレストコンクリート部
材を用いた合成構造部材形成工法を提供すること
である。 第1図は本発明が用いられる橋梁の一実施例の
側面図であり、第2図はその平面図である。橋梁
1は両端部で橋台2,3によつて支持される。橋
梁1は、その軸線方向に延びる工形断面の鋼桁か
らなる複数の主桁4とこれらの主桁によつて支持
されている横桁あるいは対傾構と呼ばれる鋼製の
部材5などを含む骨組を有する。鋼桁4の上面に
は通路板6が設置されている。この通路板6は第
2図において図解を容易にするため右半分が省略
されている。この通路板6は、複数のコンクリー
ト床版7が連接して構成される。このコンクリー
ト床版7は後述するようにその内部に幅方向に延
びるpc鋼(高張力鋼)線8が複数個相互に平行
に埋設されている。なお、コンクリート床版7
は、その内部に埋設されているpc鋼線8が鋼桁
4と平行になるように設置される。なお、pc鋼
線8に代えてpc鋼棒が用いられてもよい。 第3図は本発明に従うプレストレストコンクリ
ート床版7の平面図であり、第4図は第3図の切
断面線−から見た断面図である。コンクリー
ト床版7にはpc鋼線8がターンバツクル9を介
在して幅方向(第3図の左右方向)に延びて埋設
されている。またコンクリート床版7には、この
ターンバツクル9を外囲して長孔10が上方に開
口して形成されている。コンクリート床版7の内
部圧縮応力の解放はこの長孔10によつてターン
バツクル9を外部から操作することによつて行な
われる。ターンバツクル9に代えて本体内部にね
じが軸線方向に沿つて形成されているカツプラー
を用いてもよい。またpc鋼線8にターンバツク
ル9やカツプラーなどの連結手段を介在させなく
ともよく、この場合の内部圧縮応力の解放にあた
つては長孔10においてpc鋼線8を切断しても
よい。なお、長孔15は鋼桁4とコンクリート床
版7とを高強度のモルタルなどを充填することに
よつて一体化するためのものである。 このようなコンクリート床版7は以下の方法に
よつて工場などで予め製作されている。第5図に
示されるように仮想線16で示される型枠を設置
し、必要に応じて長孔9,15のための型枠も設
置しておく。次にこの型枠内に必要な鉄筋ととも
にコンクリートとの付着のないアンボンドpc鋼
線8を配置し、コンクリートを流し込む。所定の
期間養生を行つた後、ジヤツキなどによつてpc
鋼線8に張力を与えて支圧板11,12および定
着部材13,14によつて固定する。このとき、
コンクリートには支圧板11,12を介して圧縮
力が作用し、内部に圧縮応力が発生する。以上の
ようにして予め圧縮応力がその内部に発生してい
るコンクリート床版7が製作される。 第6図はコンクリート床版7が鋼桁4に取付け
られた状態を簡略化して示す斜視図であり、第7
図は第6図の矢符A側から見た正面図である。水
平方向に延びる鋼桁4は、鉛直方向に延びるウエ
ブ20と、ウエブ20の両端部でウエブ20に直
角方向に延びる上フランジ21および下フランジ
22とを含む。上フランジ21の上面にはコンク
リート床版7のすべりを防止するためのすべり防
止部材23が備えられる。このすべり防止部材2
3はたとえばシベルであり、複数の棒状の突起2
4から成り、上フランジ21の上面に溶植されて
固定される。このすべり防止部材23は上フラン
ジ21の上面に間隔をあけて複数個配置されてい
る。 このような鋼桁4にコンクリート床版7の1パ
ネルを、pc鋼線8と鋼桁4とが平行になるよう
にかつ隙間なく敷設する。鋼桁4とコンクリート
床版7とを固定するに当つては、すべり防止部材
23の突起24をコンクリート床版7の下方に突
出したハンチと呼ばれる係止部分7aの所定の位
置に予め設けておいた長孔15に挿入し、その後
高強度のモルタルを前記長孔15に注入して施工
し、コンクリート床版7と鋼桁4とを強固に固定
し一体化する。 次にターンバツクル9または定着部材13また
は14を緩めるなどによつてpc鋼線8の張力を
解放する。これによつて、プレストレス(予め発
生している圧縮応力)によつて縮められていたコ
ンクリート床版7は幅方向に伸びようとする。し
かしながらコンクリート床版7と鋼桁4とは一体
化されているので、その伸びは拘束され、そのた
め鋼桁4には梁を上方に湾曲させるすなわち負の
曲げモーメントと、引張力が作用する。そのた
め、プレストレスが与えられていない通常のコン
クリート床版を鋼桁に設置して合成桁とする場合
に比べて、本発明に従う合成桁は負の曲げモーメ
ントの分だけ正の曲げモーメントが小さくなる。
その結果、自動車や人などの活荷重による正の曲
げモーメントが与えられても、許容曲げ応力まで
には充分の余裕があり、したがつて鋼桁断面を小
さくすることも可能となる。 またこのようなコンクリート床版7は工場にお
いて予め製造されており、橋梁の組立現場ではこ
れを用いて通路板を架設するので、従来のように
現場で型枠を用いてこの型枠にコンクリートを流
し込んで通路板を形成する場合にくらべて型枠が
不用になるので経済的である。また橋梁を設計す
るに際して型枠の荷重を考慮する必要がなくな
り、その分鋼桁の断面を小さくすることができ
る。 第8図はプレストレストコンクリート床版7の
他の実施例の平面図であり、第9図は第8図の切
断面線−から見た断面図である。この実施例
は第3図示の実施例に類似し、対応する部分には
同一の参照符を付す。注目すべきはこの実施例で
はターンバツクル9は使用されていない。そのた
め第3図示の実施例における長孔10も形成され
ていない。このようなプレストレストコンクリー
ト床版7の内部圧縮応力の解放にあたつては、
pc鋼線8の定着部材13,14をジヤツキ操作
などによつて緩めて行なわれる。なお長孔15
は、第3図示の実施例の場合と同様の作用のため
に用いられる。 第10図は鋼桁4に第3図示または第8図示の
コンクリート床版7が設置されたときの、鋼桁4
およびコンクリート床版7の応力度を説明するた
めの図であり、第11図は第10図に対応した曲
げモーメント図を示している。第10図では説明
の簡略化を図るために鋼桁4は両端で単純支点2
6,27で支持されているものと想定する。鋼桁
4が支点26,27で支持されている状態は第1
0図1で示される。この状態では鋼桁4には自重
による等分布荷重によつて第11図1に示される
ように放物線で表わされる正の曲げモーメントl
1が作用する。鋼桁4にコンクリート床版7を設
置して一体化した状態は第10図2で示される。
この状態における曲げモーメントl2は第11図
2で示される。次にコンクリート床版7の内部に
発生しているプレストレスを解放すると、第10
図3図示のようにコンクリートが元の形状に戻ろ
うとする引張力pが鋼桁4に作用し、これによつ
て負の曲げモーメントl3が鋼桁4に作用する。
すなわち第11図3で示されるプレストレスによ
る負の曲げモーメントl3が第11図2の曲げモ
ーメントに加わり、その結果鋼桁4は第11図4
で示されるような曲げモーメントl4が発生する
ことになる。第11図4において仮想線l5で示
される通常の合成桁の曲げモーメントよりも、プ
レストレスによる曲げモーメントl3だけ小さく
なつている。このようにして通常の合成桁と比較
すると、本発明によれば正の曲げモーメントを小
さくできるので、鋼桁4の断面を小さくすること
ができる。 第12図は、プレストレス解放後のコンクリー
ト床版7と鋼桁4とに作用する応力度を具体的に
解析するための基礎となる図である。合成断面に
作用する断面力すなわち軸方向応力Nと曲げモー
メントMは第1式および第2式で表わされる。 N=−pc …(1) M=Ndc=−pc・dc …(2) ただしpcはプレストレスであり、dcはコンク
リート床版7の断面の重心cと合成断面の重心v
との距離を示す。 鋼桁4の縁応力δsu、δslは第3式で表わされ
る。 ここでAvは合成断面の断面積であり、Ivは合
成断面の断面2次モーメントであり、yvsuは合
成断面の重心と上フランジとの距離であり、yvsl
は、合成断面の重心と下フランジとの距離であ
る。 したがつて第1式および第2式を第3式に代入
して縁応力δsu、δslは第4式で示される。 コンクリート床版7の縁応力δcu、δclは当初プ
レストレスpc/コンクリート床版の断面積Acの
圧縮力が生じているので第5式および第6式で示
される。 δcu=pc/Ac+N/nAv−M/n・Ivyvcu =pc/Ac−pc/n・Av+pc・dc/n・Ivyycu …(5) δcl=pc/Ac+N/nAv−M/n・Ivyvcl =pc/Ac−pc/n・Av+pc・dc/n・Ivyycl …(6) ここでnはコンクリートの弾性係数Ecと鋼桁
の弾性係数の比、すなわちn=Es/Ecであり、yvcu は合成断面の重心vとコンクリート床版7の上面
との距離であり、yvclは合成断面の重心vと上フ
ランジとの距離である。 単純活荷重合成桁が用いられる道路橋を型枠を
使用して組立てる場合の合成構造を形成する前に
考慮する荷重は一般には表1で示される。
【表】
したがつて通常の合成桁のときの考慮する荷重
は0.700t/m2〜1.050t/m2であるが、型枠を使用
しない本件では考慮する荷重は0.600t/m2〜
0.950t/m2となる。したがつて床版施工時の死荷
重を14%〜10%軽くすることができる。 さらに上述の結果、および第4式〜第6式を用
いて、本件発明者が通常の合成桁と本件による合
成桁とを設計計算した一例が第2表に示されてい
る。なお、第2表では許容応力は±2100Kg/cm2と
し、コンクリート断面は横が2736cm、縦が230cm
とする。
は0.700t/m2〜1.050t/m2であるが、型枠を使用
しない本件では考慮する荷重は0.600t/m2〜
0.950t/m2となる。したがつて床版施工時の死荷
重を14%〜10%軽くすることができる。 さらに上述の結果、および第4式〜第6式を用
いて、本件発明者が通常の合成桁と本件による合
成桁とを設計計算した一例が第2表に示されてい
る。なお、第2表では許容応力は±2100Kg/cm2と
し、コンクリート断面は横が2736cm、縦が230cm
とする。
【表】
第2表によつて鋼桁の重量比は第7式で示され
る。 388.2−341.6/388.3×100=12.0% …(7) すなわち、本発明によれば、鋼桁の重量を従来
よりも12.0%軽くすることができることになる。 通常、合成桁橋の鋼桁部には、鋼桁、床版、地
覆、高欄、舗装等の死荷重および活荷重などの鉛
直荷重によつて正の曲げモーメントが作用し、上
縁側に圧縮応力、下縁側に引張応力が発生してい
る。本工法では内部に圧縮応力の発生しているプ
レキヤストプレストレストコンクリート床版と鋼
桁とを一体化した後、コンクリート床版の応力解
放によつて鋼桁部には引張力と負の曲げモーメン
トが作用するので、通常の工法に比べて上縁側の
圧縮応力、下縁側の引張応力ともに小さくなる。
従つて通常の工法よりも大きな荷重に抵抗ができ
ることになる。すなわち、同じ鉛直荷重に対して
両者を比較すれば、本工法の方が鋼桁部の所要断
面積は小さくてすむことになり、鋼桁の軽量化、
小型化が図れる。また鋼桁断面を小さくすること
によつて、桁高さを低くすることができるので、
風圧などの橋梁側面に加わる荷重を小さくするこ
とが可能となる。また、桁下空間が制限される箇
所にも適用でき、取付け道路の嵩上げ高さを低く
することによつて経済的にも有利となる。 また従来の工法では鉄筋コンクリート床版を施
工するためには型枠を組立てる必要があるが、本
工法においては予め工場等において製作されたプ
レキヤスト床版を用いるので型枠を必要とせず、
床版の施工に要する工数、費用の低減が図れる。 また本発明を圧縮力の作用する合成構造部材に
適用した場合には、部材の設計に際して考慮され
る荷重によつて圧縮力が作用する基礎部材に対し
それと一体化させた内部に圧縮応力の発生してい
るプレキヤストプレストレストコンクリート部材
の応力を解放することによつて、基礎部材には引
張力が作用することになり、荷重によつて発生す
る圧縮力を打消すことになる。すなわち合成桁橋
へ適用した場合と同様に、型枠施工の省略による
工数、費用の低減と部材の軽量化、小型化が図
れ、経済的な合成構造部材を創ることができる。 以上のように、本発明によれば合成構造部材を
形成する際、プレキヤストプレストレストコンク
リート部材を用い、その内部に発生している圧縮
応力を解放することにより、設計上考慮される荷
重によつて部材に発生する圧縮力あるいは曲げモ
ーメントとは逆方向の力が与えられ、そのため部
材の軽量化、小型化が図れる。またプレキヤスト
部材の使用によつて工数、費用の低減および品質
の向上を図ることができる。
る。 388.2−341.6/388.3×100=12.0% …(7) すなわち、本発明によれば、鋼桁の重量を従来
よりも12.0%軽くすることができることになる。 通常、合成桁橋の鋼桁部には、鋼桁、床版、地
覆、高欄、舗装等の死荷重および活荷重などの鉛
直荷重によつて正の曲げモーメントが作用し、上
縁側に圧縮応力、下縁側に引張応力が発生してい
る。本工法では内部に圧縮応力の発生しているプ
レキヤストプレストレストコンクリート床版と鋼
桁とを一体化した後、コンクリート床版の応力解
放によつて鋼桁部には引張力と負の曲げモーメン
トが作用するので、通常の工法に比べて上縁側の
圧縮応力、下縁側の引張応力ともに小さくなる。
従つて通常の工法よりも大きな荷重に抵抗ができ
ることになる。すなわち、同じ鉛直荷重に対して
両者を比較すれば、本工法の方が鋼桁部の所要断
面積は小さくてすむことになり、鋼桁の軽量化、
小型化が図れる。また鋼桁断面を小さくすること
によつて、桁高さを低くすることができるので、
風圧などの橋梁側面に加わる荷重を小さくするこ
とが可能となる。また、桁下空間が制限される箇
所にも適用でき、取付け道路の嵩上げ高さを低く
することによつて経済的にも有利となる。 また従来の工法では鉄筋コンクリート床版を施
工するためには型枠を組立てる必要があるが、本
工法においては予め工場等において製作されたプ
レキヤスト床版を用いるので型枠を必要とせず、
床版の施工に要する工数、費用の低減が図れる。 また本発明を圧縮力の作用する合成構造部材に
適用した場合には、部材の設計に際して考慮され
る荷重によつて圧縮力が作用する基礎部材に対し
それと一体化させた内部に圧縮応力の発生してい
るプレキヤストプレストレストコンクリート部材
の応力を解放することによつて、基礎部材には引
張力が作用することになり、荷重によつて発生す
る圧縮力を打消すことになる。すなわち合成桁橋
へ適用した場合と同様に、型枠施工の省略による
工数、費用の低減と部材の軽量化、小型化が図
れ、経済的な合成構造部材を創ることができる。 以上のように、本発明によれば合成構造部材を
形成する際、プレキヤストプレストレストコンク
リート部材を用い、その内部に発生している圧縮
応力を解放することにより、設計上考慮される荷
重によつて部材に発生する圧縮力あるいは曲げモ
ーメントとは逆方向の力が与えられ、そのため部
材の軽量化、小型化が図れる。またプレキヤスト
部材の使用によつて工数、費用の低減および品質
の向上を図ることができる。
第1図は本発明が使用される橋梁の一実施例の
側面図、第2図はその平面図、第3図は本発明に
従うプレストレスコンクリート床版7の平面図、
第4図は第3図の切断面線−から見た断面
図、第5図はプレストレスコンクリート床版7の
製造方法を説明するための図、第6図はコンクリ
ート床版7が鋼桁4に取付けられた状態を簡略化
して示す斜視図、第7図は第6図の矢符A側から
見た正面図、第8図はプレストレストコンクリー
ト床版7の他の実施例の平面図、第9図は第8図
の切断面線−から見た断面図、第10図は鋼
桁4およびコンクリート床版7の応力度を説明す
るための図、第11は第10図に対応した曲げモ
ーメント図、第12図はコンクリート床版7と鋼
桁4とに作用する応力度を具体的に解析するため
の基礎となる図である。 1……橋梁、4……鋼桁、7……プレストレス
トコンクリート床版、8……pc鋼線、9……タ
ーンバツクル。
側面図、第2図はその平面図、第3図は本発明に
従うプレストレスコンクリート床版7の平面図、
第4図は第3図の切断面線−から見た断面
図、第5図はプレストレスコンクリート床版7の
製造方法を説明するための図、第6図はコンクリ
ート床版7が鋼桁4に取付けられた状態を簡略化
して示す斜視図、第7図は第6図の矢符A側から
見た正面図、第8図はプレストレストコンクリー
ト床版7の他の実施例の平面図、第9図は第8図
の切断面線−から見た断面図、第10図は鋼
桁4およびコンクリート床版7の応力度を説明す
るための図、第11は第10図に対応した曲げモ
ーメント図、第12図はコンクリート床版7と鋼
桁4とに作用する応力度を具体的に解析するため
の基礎となる図である。 1……橋梁、4……鋼桁、7……プレストレス
トコンクリート床版、8……pc鋼線、9……タ
ーンバツクル。
Claims (1)
- 1 圧縮応力がその内部に発生しており、かつそ
の圧縮応力を解放する手段を有するプレストレス
トコンクリート部材を予め準備し、前記コンクリ
ート部材を鋼またはコンクリート製の基礎部材
に、前記圧縮応力の作用方向と基礎部材の部材軸
方向とが平行になるよう固定的に設置し、その
後、圧縮応力解放手段によつてコンクリート部材
の圧縮応力を解放することによつて、基礎部材に
前記作用方向に沿う引張力および曲げモーメント
を発生させることを特徴とするプレストレストコ
ンクリート部材を用いた合成構造部材形成工法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20959983A JPS60102405A (ja) | 1983-11-07 | 1983-11-07 | プレストレストコンクリ−ト部材を用いた合成構造部材形成工法 |
| EP84201618A EP0141478B1 (en) | 1983-11-07 | 1984-11-07 | A method for forming a composite structural member |
| DE8484201618T DE3483413D1 (de) | 1983-11-07 | 1984-11-07 | Verfahren zur herstellung eines zusammengesetzten bauteiles. |
| EP19890202096 EP0350139A3 (en) | 1983-11-07 | 1984-11-07 | A method for forming a composite structural member |
| US06/915,900 US4710994A (en) | 1983-11-07 | 1986-10-06 | Method of forming a composite structural member |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20959983A JPS60102405A (ja) | 1983-11-07 | 1983-11-07 | プレストレストコンクリ−ト部材を用いた合成構造部材形成工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60102405A JPS60102405A (ja) | 1985-06-06 |
| JPH03881B2 true JPH03881B2 (ja) | 1991-01-09 |
Family
ID=16575486
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20959983A Granted JPS60102405A (ja) | 1983-11-07 | 1983-11-07 | プレストレストコンクリ−ト部材を用いた合成構造部材形成工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60102405A (ja) |
-
1983
- 1983-11-07 JP JP20959983A patent/JPS60102405A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60102405A (ja) | 1985-06-06 |
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