JPH0410174Y2 - - Google Patents

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JPH0410174Y2
JPH0410174Y2 JP1986145212U JP14521286U JPH0410174Y2 JP H0410174 Y2 JPH0410174 Y2 JP H0410174Y2 JP 1986145212 U JP1986145212 U JP 1986145212U JP 14521286 U JP14521286 U JP 14521286U JP H0410174 Y2 JPH0410174 Y2 JP H0410174Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は感熱可逆変色性を有する非防水性縁飾
り衣服に関する。
(従来の技術および問題点) 従来から温度によつて変色する感熱可逆変色性
インキ組成物として種々のものが知られ、タオ
ル、玩具等の分野で実用化されている。
かかるサーモクロミズム現象を衣類等の繊維製
品に応用する試みも検討されているが、感熱可逆
変色性インキ組成物を布帛に塗布あるいは捺染し
ても耐光堅牢度が低く実用に耐えるものではなか
つた。本考案者らは上記問題点を改善した感熱可
逆変色性シートを特願昭60−236441、特願昭60−
240587として既に提案した。
一方、衣服の縁飾りの材料として、感熱可逆変
色性を有するものが用いられたことはなかつた。
(問題点を解決するための手段) 本考案の目的は上記問題点を解決し長期間安定
にサーモクロミズム現象を発現することの可能な
感熱可逆変色性縁飾り衣服を提供することにあ
る。
本考案の感熱可逆変色する非防水性縁飾り衣服
は、次の構成を有する。すなわち、 繊維基材層(A層)とマイクロカプセルに内包
された感熱可逆変色性インキを含有する合成樹脂
層(B層)と紫外線吸収剤及び/又は酸化防止剤
を含有する合成樹脂層(C層)とからなり、(A
層)/(C層)/(B層)/(C層)の順に積層
されている積層構造体であるコーテイツドフアブ
リツクを、縁飾りの少なくとも一部に使用したこ
とを特徴とする感熱可逆変色する非防水性縁飾り
衣服、である。
本考案における非防水性縁飾り衣服の衣服と
は、通常の紳士服、婦人服、子供服およびそれぞ
れのカジユアルウエア等であつて、積極的に防水
加工を施したスキーウエア、ウインドブレーカ
ー、レインコート、防水性ジヤケツト等の防水性
衣服は含まれない。
本考案で用いる繊維基材は繊維を必須成分とし
て含有するシート状物であればいずれでもよく、
例えばポリアミド、ポリエステル等の合成繊維、
レーヨン、アセテート等の再生繊維、綿、羊毛、
絹等の天然繊維からなる織物、編物、不織布等が
あげられる。これらの基材は染色したり、撥水処
理等を施して用いることも可能である。
感熱可逆変色性インキとしては、温度によつて
可逆的に変色する物質または組成物であればいず
れも使用可能であり、例えば特公昭51−35414、
特公昭51−44708、特開昭57−76072に記載のもの
が用いられる。室温付近でサーモクロミズム現象
を有効に発現させるには、特に−20〜50℃で変色
するものが好ましい。本考案では、耐光性を実用
上問題のない程度まで向上させるために、これら
の感熱可逆変色性インキをマイクロカプセルに内
包させた状態で合成樹脂中に分散させることを不
可欠とする。また、感熱可逆変色性インキをマイ
クロカプセルに内包させたことで、複数の色を独
立に発色させることも可能となつた。
本考案において用いられる合成樹脂の具体例と
しては、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステ
ル、ポリメタクリル酸エステル、ポリアミド、ポ
リエステル、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ
オレフイン、ポリサルフオン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、フツ素樹脂
等がある。
本考案において紫外線吸収剤と酸化防止剤は、
それぞれ単独でも用いられるが、両者を共存させ
ることが好ましい。紫外線吸収剤としては、ベン
ゾトリアゾール系、蓚酸アミド系、ベンゾフエノ
ン系、ヒンダードアミド系のものが好ましい。ま
た、酸化防止剤としては、ヒンダードフエノール
系のものが好ましい。
これら紫外線吸収剤及び酸化防止剤は、用いる
合成樹脂にもよるが、C層中にそれぞれ0.01重量
%以上含有されることが好ましく、特に0.1〜7.0
重量%含有されることが好ましい。
本考案の縁飾り衣服に用いる感熱可逆変色性の
布帛は前述のように4層の積層構造体であるが、
必ずしも全面が該構造体である必要はなく、一部
が該構造となつていれば良い。また、感熱可逆変
色性を有しない通常の布帛と、感熱可逆変色性を
有する該布帛とを組み合わせて、温度の変化によ
り無地柄から柄物へあるいは柄物から無地柄へと
変るような使用方法も可能である。全面が感熱可
逆変色性の布帛であつても、断熱層を部分的に内
側に設けることにより上記と同様に、温度の変化
で無地柄から柄物へあるいは柄物から無地柄へと
変るようにすることが可能である。
また、柄を形成する別の方法としては、特公昭
51−35414に記載されているように、熱や圧力等
で局所的にマイクロカプセルを破壊することでも
達成できる。
本考案に用いる感熱可逆変色性インキはマイク
ロカプセルに内包して用いるので、各温度域に応
じて様々な色に変化させることが可能となる。例
えば、 (1) −10℃で白色から無色に変化するインキ (2) 0℃で黄色から無色に変化するインキ (3) 10℃で青色から無色に変化するインキ (4) 20℃で赤色から無色に変化するインキ の4種類の感熱可逆変色性インキをそれぞれマイ
クロカプセルに内包したものを合成樹脂に混合し
てB層を形成すると、−10℃以下で灰色、−10〜0
℃で黒色、0〜10℃で紫色、10〜20℃で赤色、20
℃以上で無色と変化し極めて多彩な色の変化を楽
しむことができる。
また、該感熱可逆変色性の布帛において、表裏
いずれから見てもC層がB層より外側に設けられ
ていることが耐光性を向上させるうえで必要であ
る。
本考案に用いる感熱可逆変色性の積層構造体は
必要に応じ最外層に別途保護層を設けることによ
り撥水性、耐摩耗性を一層向上させることができ
る。保護層としては、耐摩耗性を有する合成樹脂
層、例えば塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリメタクリル酸エステル、ポリアミド、
ABS樹脂、ポリ塩化ビニリデン等が好ましい。
各層の厚さは使用目的により異なるが、B層は10
〜40μ、C層は3〜20μ程度である。
また、使用目的に応じ、最外層を構成する層中
に酸化チタン、酸化珪素等の艶消し剤を、最外層
に対し、0.1〜10重量%程度添加することもでき
る。
また、透明性を有する繊維基材を用い、基材側
を表地面とすればコーテイング層を保護する機能
を持たせることができ、耐摩耗性、耐もみ性、耐
擦過性などの外力に対する耐久性が向上し、好ま
しい。
本考案に用いる感熱可逆変色性の積層構造体の
各層の付与方法は直接コーテイング、転写コーテ
イング、グラビアコーテイング等の方法により可
能であり、溶媒の除去方法は湿式、乾式いずれの
方法も可能である。
本考案で、縁飾りとはトリミングと同義であ
り、その一例としてパイピングなどが含まれる。
また、縁飾りの幅は任意に設定できる。たとえば
パンピングを行なう場合には2〜8mm程度が好ま
しい。
縁飾りを行なう部位としては、襟の他、袖、身
丈、あるいはポケツト口等が挙げられる。
(実施例) ナイロンタフタ(A層)にポリエステル系ポリ
ウレタンのレオコート9054(第一レース(株)製)
100部、メラミン系架橋剤のスーパーベツカミン
820J(大日本インキ(株)製)5部、架橋促進剤
としてp−トルエンスルフオン酸0.15部、溶媒と
してトルエン35部、紫外線吸収剤としてチヌビン
P(チバガイギー製)の5%ジメチルフオルムア
ミド(以下DMFという)溶液1部、酸化防止剤
としてスミライザーBBM(住友化学(株)製)
の5%DMF溶液14部からなる塗布液を30g/m2
の割合で塗布し乾燥してC層を形成した。次に、
スーパーフレツクス300(第一工業製薬(株))30
部、マイクロカプセルに内包した感熱可逆変色性
インキ組成物で緑〜黄色に変色するサーモクロミ
ツク・カラーS−20−C/#B−103(松井色素
(株)製)150部、メラミン系架橋剤のスミテツク
スM−3(住友化学(株)製)6部およびスミテ
ツクスキヤタライザー0.5部からなる塗布液を150
g/m2の割合で塗布し乾燥してB層を形成した。
さらに、クリスボン7667(大日本インキ(株)製)
100部、紫外線吸収剤としてチヌビンP(チバガイ
ギー製)0.7部、酸化防止剤のスミライザーBBM
(住友化学(株)製)0.5部、DMFとメチルエチ
ルケトン(以下MEKという)の1:1混合溶媒
80部からなる塗布液を25g/m2の割合で塗布し乾
燥してC層を形成した。次いで、スコツチガード
FC−453(住友3M(株)製)3.5%水溶液に含浸
し、40%絞りになるようにマングルで絞つた後乾
燥し、巾出し機で160℃、30秒間熱セツトしてコ
ーテイング層が3層のコーテイツドフアブリツク
とした。さらに、耐もみ性を向上させるためにポ
リメタクリル酸エステルの25%硝酸エチル溶液を
25g/m2の割合で塗布し乾燥した後、160℃、30
秒間巾出しセツトした。
透湿コーテイング加工(登録商標エントラン
ト)したナイロン70D使いの白色タフタでジヤケ
ツトを縫製する際、上記のようにして得られた感
熱可逆変色性布帛を縁飾りに用いた。すなわち、
襟部には8mmの幅で、身丈、袖丈は15mmの幅で縁
飾り縫いを施し、また、内ポケツト口は玉縁縫い
とした。第1図に該ジヤケツトの縁飾り部分を示
した。
この縁飾り衣服は温度差により基材の白色に対
して、縁飾り部分が縁色から黄色へと可逆的に変
色した。また、耐光性堅牢度はJIS L0842のフエ
ード試験で4級以上であり、また、JIS K6328の
耐もみ試験で1Kg1000回でも異常は認められず十
分実用に耐えるものであつた。
(考案の効果) 本考案の感熱可逆変色する非防水性縁飾り衣服
は、温度変化により縁飾り部が変色する特徴を有
し、使用する感熱可逆変色性インキの色調と発色
温度の組み合わせにより従来の縁飾り衣服では実
用化することができなかつた温度差による多彩な
色の変化を楽しむことが可能となつた。また、フ
アスナーの色、ステツチ用シミン糸の色、ボタン
の色との組み合わせを工夫することでさらに多彩
な色の表現が可能である。これらの効果は、通常
の紳士服、婦人服、子供服およびそれぞれのカジ
ユアルウエア等において発揮される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の感熱可逆変色する非防水性縁
飾り衣服の一例であるジヤケツトを示す。縁飾り
部分を斜線で表わす。第2図は本考案に用いる感
熱可逆変色性コーテイツドフアブリツクの構造の
一例を示す斜視図である。 第2図中、1……紫外線吸収剤及び酸化防止剤
の少なくとも一方を含む合成樹脂層、2……感熱
可逆変色性インキを含む合成樹脂層、3……紫外
線吸収剤及び酸化防止剤の少なくとも一方を含む
合成樹脂層、4……繊維基材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 繊維基材層(A層)とマイクロカプセルに内包
    された感熱可逆変色性インキを含有する合成樹脂
    層(B層)と紫外線吸収剤及び/又は酸化防止剤
    を含有する合成樹脂層(C層)とからなり、(A
    層)/(C層)/(B層)/(C層)の順に積層
    されている積層構造体であるコーテイツドフアブ
    リツクを、縁飾りの少なくとも一部に使用したこ
    とを特徴とする感熱可逆変色する非防水性縁飾り
    衣服。
JP1986145212U 1986-09-24 1986-09-24 Expired JPH0410174Y2 (ja)

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JPS6350830U JPS6350830U (ja) 1988-04-06
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