JPH04101850U - ステータ - Google Patents
ステータInfo
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- JPH04101850U JPH04101850U JP1147691U JP1147691U JPH04101850U JP H04101850 U JPH04101850 U JP H04101850U JP 1147691 U JP1147691 U JP 1147691U JP 1147691 U JP1147691 U JP 1147691U JP H04101850 U JPH04101850 U JP H04101850U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ステータの樹脂製の本体1について、ポリフ
ェニレンサルファイド樹脂単体の本体1と変わらぬ強
度、寸法安定性および耐熱性を備えた上で優れた摺動特
性を発揮させる。 【構成】 樹脂材製の本体1を、ポリフェニレンサルフ
ァイド樹脂100重量部に対し、ガラス繊維50〜10
0重量部、弗素樹脂粉2〜50重量部および球状フェノ
ール樹脂2〜40重量部よりなる樹脂組成物によって成
形し、前記弗素樹脂粉の添加によって摺動特性を向上さ
せる。
ェニレンサルファイド樹脂単体の本体1と変わらぬ強
度、寸法安定性および耐熱性を備えた上で優れた摺動特
性を発揮させる。 【構成】 樹脂材製の本体1を、ポリフェニレンサルフ
ァイド樹脂100重量部に対し、ガラス繊維50〜10
0重量部、弗素樹脂粉2〜50重量部および球状フェノ
ール樹脂2〜40重量部よりなる樹脂組成物によって成
形し、前記弗素樹脂粉の添加によって摺動特性を向上さ
せる。
Description
【0001】
本考案は、自動変速機などに用いられるステータの改良に関する。
【0002】
公知のステータは、その本体を熱硬化性樹脂の一種であるフェノール樹脂によ
って成形されており、これに伴って、次の問題が指摘されている。すなわち、当
該ステータが高温雰囲気に晒された場合、本体に大きな熱収縮が発生する。また
環状を呈する本体の内周側にクラッチなどの剛材部品を嵌合したステータにおい
ては、該ステータが高温雰囲気に晒された場合、本体が熱収縮することに伴って
該本体が剛材部品に抱き付くため、該本体に大きな内部応力が生じて該本体にク
ラックが発生する。本体の内周側にスプラグタイプのワンウェイクラッチを嵌合
したステータにおいて、本体とクラッチとの間に設定される間隙はその初期にお
いても12〜50μmに過ぎないからである。
【0003】
上記問題に対して、本願考案者らは、先に、樹脂材製の本体をポリフェニレン
サルファイド樹脂(以下、PPS樹脂とも称する)によって成形したステータを
考案している。熱可塑性樹脂の一種であるPPS樹脂には、前記フェノール樹脂
と比較して高温雰囲気下における寸法変化が小さく、更に他の熱可塑性樹脂と比
較しても高温雰囲気下で充分な強度を維持し得る特徴があり、これにより、本体
に熱収縮やクラックが発生するのを防止することが可能である。なお、PPS樹
脂にはその脆性を補強するために強化繊維が添加される。
【0004】
ところが、前記PPS樹脂には、その摺動特性の面でフェノール樹脂よりも劣
る、という問題がある。摺動特性が劣るということは、この場合、具体的には摩
擦係数が大きく、相手材の摩耗が大きいということであり、これに対しては、強
化繊維を添加したPPS樹脂に更に潤滑剤を単独で、または充填材とともに添加
することが考えられるが、これらの方法にはそれぞれ次のような問題がある。す
なわち、潤滑剤を単独で添加した場合には、摺動時、摺動面から強化繊維が掘り
起こされる問題がある。また、潤滑剤を充填材とともに添加することについては
、特公昭61−37306号のように強化繊維、固体潤滑性成分および特定量の
樹脂を含む組成物が提案されているが、配合量が適切でなく、充填材が高価であ
るなどステータの材料として実用性に欠ける。また、特開昭62−34956号
のようにPPS樹脂100重量部に粒状のフェノール・ホルムアルデヒド樹脂4
0〜200重量部を添加し、更にガラス繊維、テフロン粉を添加可能としたもの
が提案されているが、配合比が適切でないために流動性が低過ぎ、物性が不充分
であるなどステータの材料として実用性に欠ける。
【0005】
本考案は以上の点に鑑み、強度と摺動特性とのバランスが良い材料よりなるス
テータを提供することを目的とする。
【0006】
上記の目的を達成するため、本考案は、樹脂材製の本体が、PPS樹脂100
重量部に対し、ガラス繊維50〜100重量部、弗素樹脂粉2〜50重量部およ
び球状フェノール樹脂2〜40重量部よりなる樹脂組成物によって成形されてい
ることを特徴とするステータを提供する。
【0007】
本考案において、PPS樹脂は特にその内容を制限されるものではないが、溶
融温度が3000〜10000poise程度のものであることが物性および加
工性のバランスが採れるために望ましい。溶融温度が大きくなると流動性は低下
するが強度が向上する。PPS樹脂の物性を損なわないものであれば、グラフト
タイプ、ブロックタイプまたはランダムタイプなど他の成分との共重合も可能で
ある。
【0008】
ガラス繊維については、特に制限はないが、高い曲げ強度、高い曲げ弾性率お
よび摺動特性を必要とする場合には比較的細い径のものが望ましく、高い圧縮強
度を必要とする場合には比較的太い径のものが望ましい。曲げ強度、圧縮強度お
よび摺動特性の何れもが重要である場合は11〜15μm程度の径のものが適し
ている。アスペクト比は100〜1000程度が物性および加工性のバランスが
採れている。これらのガラス繊維にはバインダーの使用が可能である。バインダ
ーとしては強度および耐熱性を向上させるために粒状フェノールとの相性が良い
エポキシ系のものが適している。
ガラス繊維の充填量は、PPS樹脂100重量部に対して50〜100重量部
が適している。50部未満では強度が不充分であり、100部を越えると強度の
向上への寄与が小さいばかりか流動性が低下する。
【0009】
弗素樹脂粉については、テトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)、クロロ三
弗化エチレン樹脂、弗化ビニル樹脂、弗化ビニリデン樹脂または四弗化エチレン
−五フロロプロピレン共重合樹脂などが望ましく、固体潤滑剤として作用するも
のが望ましい。粉径は10〜100μm程度のものが取り扱いが容易であるため
に適している。
弗素樹脂粉の充填量は、PPS樹脂100重量部に対して2〜50重量部が適
している。2部未満では摺動特性が不充分であり、50部を越えると強度および
耐熱性が低下する。更に好ましくは7〜10部が良い。
【0010】
球状フェノール樹脂については、乳化重合により得られたフェノール−ホルム
アルデヒド樹脂を300〜1000℃、酸素非存在下で焼成したものが望ましく
、このようなフェノール樹脂には鐘紡社製の商品名「ベルパール」R−タイプを
前記温度で焼成したもの、もしくは焼成済みの同H−タイプまたは同C−タイプ
を用いることができる。フェノール樹脂の炭素含有量は93〜99%となる。平
均粒径は30μm以下が望ましい。
球状フェノール樹脂の充填量は、PPS樹脂100重量部に対して2〜40重
量部が適している。2部未満では強度および摺動特性にその添加効果が現われず
、40部を越えると流動性および強度が低下する。
【0011】
しかして、以上に述べたところにより、本考案のステータは、強度、寸法安定
性、耐熱性および摺動特性に優れたものである。
【0012】
つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説明する。
【0013】
図1のステータは、環状の本体1、外環2および羽根3を備えており、このう
ち少なくとも本体1が以下の配合比よりなる樹脂によって成形されている。すな
わち、本体1が溶融粘度3000poiseのPPS樹脂100重量部に対して
13μm径のガラス繊維80重量部、PTFE粉6重量部、球状フェノール樹脂
(前記「ベルパール」C−600)20重量部を添加した樹脂によって射出成形
されている。4が摺動面である。また本願考案者らはこれと並行して比較例とし
て以下の配合比よりなる樹脂によって本体1を成形した。すなわち、溶融粘度3
000poiseのPPS樹脂100重量部に対して13μm径のガラス繊維6
5重量部のみを添加した樹脂によって本体1を射出成形した。両者の試験結果は
つぎのとおりである。
【0014】
A.曲げ強度(kgf/cm2 )については、実施例が2300のところ比較
例は2600であった。
B.曲げ弾性率(×103 kgf/cm2 )については、両者とも150であ
った。
C.圧縮強度(kgf/cm2 )については、実施例が1850のところ比較
例は1600であった。
D.摩耗係数(10-6cm・cm2 ・sec/kgf・m・hr)については
実施例が80のところ比較例は5000であった。
【0015】
しかして、この試験結果に示されるように、実施例に係る本体1は比較例と略
変わらぬ強度を備えた上で優れた摺動特性を備えている。
【0016】
また本考案は、図2または図3に示すように、本体1の内周側にワンウェイク
ラッチのアウターレース4をインサート成形したステータについても適用するこ
とが可能である。
【0017】
本考案のステータは以上説明したように、樹脂製の本体について、先行技術と
略変わらぬ強度、寸法安定性および耐熱性を備えた上で優れた摺動特性を発揮す
る。
【図1】本考案の第1実施例に係るステータの半裁断面
図
図
【図2】本考案の第2実施例に係るステータの半裁断面
図
図
【図3】本考案の第3実施例に係るステータの半裁断面
図
図
1 本体
2 外環
3 羽根
4 アウターレース
Claims (1)
- 【請求項1】 樹脂材製の本体1が、ポリフェニレンサ
ルファイド樹脂100重量部に対し、ガラス繊維50〜
100重量部、弗素樹脂粉2〜50重量部および球状フ
ェノール樹脂2〜40重量部よりなる樹脂組成物によっ
て成形されていることを特徴とするステータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991011476U JP2588612Y2 (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | ステータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991011476U JP2588612Y2 (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | ステータ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04101850U true JPH04101850U (ja) | 1992-09-02 |
| JP2588612Y2 JP2588612Y2 (ja) | 1999-01-13 |
Family
ID=31744945
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991011476U Expired - Fee Related JP2588612Y2 (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | ステータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2588612Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001295910A (ja) * | 2000-03-08 | 2001-10-26 | Borgwarner Inc | 流体力学コンバータのサブアセンブリ |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6234956A (ja) * | 1985-08-06 | 1987-02-14 | Showa Electric Wire & Cable Co Ltd | 成形用樹脂組成物 |
| JPS6465363A (en) * | 1987-08-31 | 1989-03-10 | Aisin Chem | Stator wheel made of resin and manufacture thereof |
-
1991
- 1991-02-12 JP JP1991011476U patent/JP2588612Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6234956A (ja) * | 1985-08-06 | 1987-02-14 | Showa Electric Wire & Cable Co Ltd | 成形用樹脂組成物 |
| JPS6465363A (en) * | 1987-08-31 | 1989-03-10 | Aisin Chem | Stator wheel made of resin and manufacture thereof |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001295910A (ja) * | 2000-03-08 | 2001-10-26 | Borgwarner Inc | 流体力学コンバータのサブアセンブリ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2588612Y2 (ja) | 1999-01-13 |
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