JPH04107549U - 油圧制御機構 - Google Patents
油圧制御機構Info
- Publication number
- JPH04107549U JPH04107549U JP1775691U JP1775691U JPH04107549U JP H04107549 U JPH04107549 U JP H04107549U JP 1775691 U JP1775691 U JP 1775691U JP 1775691 U JP1775691 U JP 1775691U JP H04107549 U JPH04107549 U JP H04107549U
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- JP
- Japan
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- oil
- high pressure
- regulating valve
- pressure chamber
- pump
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本考案の目的は、無段変速装置における溝幅設
定のための油路構成をライン圧調圧弁に連通する油路を
用いてあるいはライン圧調圧弁からのバイパス構造によ
る油路を用いて潤滑回路へのオイル供給の構成を採用し
た場合に、低回転時での潤滑オイルの不足、潤滑圧調圧
弁へのオイル供給によるライン圧の立上りの遅れさらに
は動力損失を招くことを防止できる油路構成を備えた油
圧制御機構を得ることにある。 【構成】本考案は、オイルポンプを、所謂、平衡形ベ−
ンポンプで構成し、このベ−ンポンプにおける高圧室に
連通するオイル吐出口を少なくとも2個以上設けるとと
もに、この高圧室を、他の高圧室に対して要求吐出量が
得られるようにベーンのリフト量を異ならせたことを特
徴としている。
定のための油路構成をライン圧調圧弁に連通する油路を
用いてあるいはライン圧調圧弁からのバイパス構造によ
る油路を用いて潤滑回路へのオイル供給の構成を採用し
た場合に、低回転時での潤滑オイルの不足、潤滑圧調圧
弁へのオイル供給によるライン圧の立上りの遅れさらに
は動力損失を招くことを防止できる油路構成を備えた油
圧制御機構を得ることにある。 【構成】本考案は、オイルポンプを、所謂、平衡形ベ−
ンポンプで構成し、このベ−ンポンプにおける高圧室に
連通するオイル吐出口を少なくとも2個以上設けるとと
もに、この高圧室を、他の高圧室に対して要求吐出量が
得られるようにベーンのリフト量を異ならせたことを特
徴としている。
Description
【0001】
本考案は油圧制御機構に関し、さらに詳しくは、ベルトを掛け回されているプ
−リの溝幅を変速比に応じて可変する際に用いられる油圧制御回路の構造に関す
る。
【0002】
所謂、無段変速機構に用いられる構造としては、一対のプ−リ間にベルトを張
り渡し、このベルトの掛けられているプ−リの溝幅を変化させて駆動側と従動側
とで得られる変速比を変えるようにした構造がある。
ところで、上述したプ−リの溝幅を変化させる機構の一つには、油圧機構を用
いてプ−リを構成している一方の固定円錐板に対し対向する可動円錐板を軸方向
に変位させる構造がある。
上述した油圧機構の一例としては、例えば、オイルポンプとライン圧調圧弁と
を油路で接続し、このライン圧調圧弁により所定の圧力に設定されて吐出される
オイルを上述した可動円錐板の変位制御用油圧回路に導くようにしたものがある
。
ところで、上述した油圧機構にあっては、ライン圧調圧弁において余剰のオイ
ルを潤滑のために循環させることが行われる場合があり、この場合の構造として
は、上述したライン圧調圧弁内に潤滑用オイルの吐出ポ−トを設け、このポ−ト
に潤滑回路を接続した構造や、あるいは、上述したライン圧調圧弁と可動円錐板
の変位制御用油圧回路との間に接続してある油路中に上記潤滑回路に至るバイパ
ス油路を接続した構造がある。
【0003】
しかしながら、上述した油圧制御構造にあっては、オイルポンプの吐出能力が
低い状態に相当する低エンジン回転数の場合に高いライン圧を得ようとする場合
、前者の潤滑構造にあっては潤滑のために用いられるオイルの吐出が殆どなくな
るために潤滑用オイルの不足を来し、また、後者の潤滑構造においてはライン圧
を設定されている油路からの潤滑オイルの取り込みが行われるためにライン圧が
設定値までなかなか上がらなくなり、可動円錐板の変位制御によるベルトの挟持
力設定が容易に行えないことで変速比設定のための応答性が悪くなるという問題
があった。
【0004】
従って、このような問題を解消するために、高吐出量を得られるオイルポンプ
を用いることも考えられるが、このようにすると、ポンプの駆動によるエンジン
出力の低下、所謂、ポンプ損失が増加することによる動力性能悪化を招いて燃費
にも悪影響を及ぼすことになる。
しかも、ライン圧として高圧にしたオイルを潤滑用とする場合にはライン圧よ
りも減圧していることから、潤滑用としての圧力を設定することがライン圧設定
のために駆動したオイルポンプの動力に対して損失分となる。
【0005】
そこで、本考案の目的は、上述した従来の油圧制御機構における問題に鑑み、
オイルポンプの動力損失を抑えて潤滑用オイルの供給を良好に行える構造を備え
た油圧制御機構を得ることにある。
【0006】
この目的を達成するため、本考案は、トルクコンバ−タを用いた自動変速装置
の出力軸を入力側とする駆動プ−リと、このプ−リに対向した位置を出力側とす
る従動プ−リとをそれぞれ備え、これらプ−リの溝幅を変えることでこのプ−リ
に掛けられているベルトの巻き径を変えて変速を行う無段変速装置における上記
プ−リの溝幅調整用の油圧制御機構であって、上記油圧制御機構は、オイルポン
プをベ−ンポンプで構成し、このベ−ンポンプにおけるロ−タ外周面とこれに対
向するカムリング内壁面との間のオイル収容空間の容積が小さくなる方向に変化
する位置の少なくとも2ヵ所以上を高圧室として形成するとともにこの高圧室に
オイル吐出口を形成し、これら各吐出口の一つにライン圧調圧弁への油路をそし
て他の一つに潤滑圧調圧弁への油路をそれぞれ接続した油路構成を備えるととも
に、上記高圧室のうち、上記ライン圧調圧弁に連通するオイル吐出口を構成する
高圧室およびこの高圧室と隣合う位置で上記オイル収容空間の容積が小さくなる
方向に変化する位置に形成してある負圧室とを要求吐出量に合わせて他の高圧室
および負圧室の面積と異ならせたことを特徴としている。
【0007】
本考案によれば、ベ−ンポンプに設けてある複数の高圧室のうち、ライン圧調
圧弁に至るオイル吐出口に相当する高圧室をライン圧に必要な理論吐出量が得ら
れる面積を設定するとともに、ロ−タをはさんでこの高圧室に対向している負圧
室の面積も上記高圧室と同様な面積に設定することで、潤滑圧調圧弁へのオイル
の供給に拘らず、必要吐出量を確保してライン圧の低下を抑えることができる。
【0008】
以下、図1において、本考案実施例の詳細を説明する。
図1は、本考案実施例による油圧制御機構に用いられるオイルポンプの原理を
説明するための模型図である。
【0009】
すなわち、上述したオイルポンプ1は、内部に回転自在のロ−タ1Aを収容し
たカムリング1Bで構成されているベ−ンポンプから成り、カムリング1Bの内
面形状として、ロ−タ1Aに有するベ−ンがロ−タ1Aの回転により回転中心に
向け収縮することのできる位置の少なくとも2ヵ所以上を高圧室1Cとして構成
できる形状とされている。つまり、高圧室1Cは、ロ−タ1Aの外周面とカムリ
ング1Cの内壁面との間のオイル収容空間の容積が小さくなる方向に変化する位
置に設けてある。また、上述した各高圧室1Cに対し、ロ−タ1Aの回転方向に
おける高圧室1Cの後方側には、ベ−ンが外方に向け伸長することによりオイル
を吸引することのできる負圧室1Dが設けてある。つまり、この負圧室1Dは、
上述したロ−タ1Aとカムリング1Bとの間の容積が大きくなる方向に変化する
位置に設けてあり、この負圧室1Dに連通させてあるオイル吸入口1Daを介し
て容積が大きくなる時点に発生する負圧によって負圧室1D内に吸引されたオイ
ルが、ロ−タ1Aの回転により高圧室1Cに至った時点、つまり、オイル収容空
間の容積が小さくなるときの圧縮圧力により吐出されるようになっている。
【0010】
そして、上述した高圧室1Cにはオイル吐出口1Eがそれぞれ設けられており
、このオイル吐出口1Eのうち、例えば、ロ−タ1Aの回転中心をはさんで対称
位置にあるもの(図中、符号1E1で示すオイル吐出口)にはライン圧調圧弁(図
示されず)に至る油路が接続され、そして、他の対称位置にあるもの(図中、符号
1E2で示すオイル吐出口)には潤滑圧調圧弁(図示されず)至る油路が接続され
ている。
【0011】
上述したオイル吐出口1Eが形成してある高圧室1Cは、これら各高圧室から
供給されるオイルの圧力を設定できる理論吐出量を得ることのできる面積を以っ
て形成してあり、図示実施例の場合は、潤滑圧よりも高い圧力を設定されるライ
ン圧調圧弁に至る油路を接続してある高圧室1C1およびベ−ンをはさんでこの
高圧室1C1に対向する負圧室1D1の各面積が潤滑圧調圧弁に至る油路が接続
してある高圧室1C2および負圧室1D2よりも大きくされている。
【0012】
また、上述した高圧室1Cのうち、潤滑圧調圧弁に至る油路が接続してある高
圧室1C2およびベ−ンをはさんでこの高圧室1C2に対向する負圧室1D2は
、潤滑圧調圧弁に必要な圧力が設定できる理論吐出量が得られる面積を以って形
成されている。
【0013】
本実施例は以上のような構造であるから、ロ−タ1Aが回転するとカムリング
1Bの形状に沿ってベ−ンが径方向で伸縮し、オイル収容空間の容積が大きくな
ることで負圧化される負圧室1E内に到達するとオイルが吸引され、そして高圧
室1Cに到達するとオイル収容空間の容積が小さくなることで圧縮されるのを介
してオイルは吐出される。
このとき、高圧室1Cのうち、ライン圧調圧弁に至る油路を接続されているオ
イル吐出口1E1が設けてある高圧室1C1では、その面積によって負圧室1D
1から吸引されるオイルがライン圧調圧弁に対して理論吐出量を設定された状態
で吐出される。
【0014】
一方、上述した高圧室1Cのうち、潤滑圧調圧弁に至る油路を接続されている
オイル吐出口1E2が設けてある高圧室1C2においても、その面積によって負
圧室1D2から吸引されるオイルが潤滑圧調圧弁に対して理論吐出量を以って吐
出される。
従って、ライン圧および潤滑圧は所定の吐出量のオイルが各調圧弁に供給され
ることで独自に必要な値に設定されることになる。
【0015】
以上、本考案によれば、オイルポンプをベ−ンポンプで構成し、このベ−ンポ
ンプにおける高圧室にオイル吐出口を設け、このオイル吐出口に連通する高圧室
の形状を、上記オイル吐出口に接続されるライン圧調圧弁および潤滑圧調圧弁に
必要な理論吐出量が得られる面積にそれぞれ設定して設けたので、潤滑のために
供給されることによるポンプからライン圧調圧弁に至るオイルの圧力が低下する
ようなことを未然に防止することができる。従って、ライン圧を潤滑オイルの供
給に拘らず適正な圧力として確保することができるので、無断変速機構における
ベルトの挟持力の設定の応答性を悪化させるようなことがなくなる。また、潤滑
圧はライン圧と独立して設定することができるので、ライン圧設定のために動力
を設定されたポンプの動力損失を抑えることができる。
【提出日】平成4年5月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【考案の詳細な説明】
【0001】
本考案は自動変速機の油圧制御機構に関し、さらに詳しくは、ベルトを掛け回
されているプ−リの溝幅を変速比に応じて可変する際に用いられる油圧制御回路
の構造に関する。
【0002】
所謂、自動変速機に用いられる構造の代表的なものとして、一対のプ−リ間に
ベルトを張り渡し、このベルトを掛けられているプ−リの溝幅を変化させて駆動
側と従動側とのベルトの巻き径を変化させることにより変速比を無段階に変える
ようにした構造がある。
ところで、上述したプ−リの溝幅を変化させる機構の一つには、油圧機構を用
いてプ−リを構成している一方の固定円錐板に対し対向する可動円錐板を軸方向
に変位させる構造がある。
そして、油圧機構の一例としては、例えば、オイルポンプとライン圧調圧弁と
を油路で接続し、このライン圧調圧弁により所定の圧力に設定されて吐出される
オイルを上述した可動円錐板の変位制御用油圧回路に導くようにしたものがある
。 ところで、このような油圧機構にあっては、ライン圧調圧弁において余剰の
オイルを潤滑のために循環させることが行われる場合があり、この場合の構造と
しては、上述したライン圧調圧弁内に潤滑用オイルの吐出ポ−トを設け、このポ
−トに潤滑回路を接続した構造、あるいは、上述したライン圧調圧弁と可動円錐
板の変位制御用油圧回路との間に接続されている油路中に上記潤滑回路に至るバ
イパス油路を接続した構造等がある。
【0003】
しかしながら、上述した油圧機構にあっては、低エンジン回転数でオイルポン
プの吐出量が低い場合に高いライン圧を得ようとすると、前者の潤滑構造におい て
は潤滑のために用いられる余剰オイルの吐出が殆どなくなるために潤滑用オイ
ルの不足を来し、無段変速機内の各摺動部が摩耗したり、焼き付くという問題が あった。
また、後者の潤滑構造においては、ライン圧を設定されている油路からの潤滑
オイルの取り込みが行われるためにライン圧が設定値まで上がらなくなり、可動
円錐板の変位制御によるベルトの挟持力設定が容易に行えないことにより、ベル トのスリップが発生したり
変速比設定のための応答性が悪くなるという問題があ
った。
【0004】
そこで、このような問題を解消するために、理論吐出量の大きいオイルポンプ
を用いることも考えられるが、このようにすると、ポンプの駆動によるエンジン
出力の低下、所謂、ポンプ損失が増加することによる動力性能悪化を招いて燃費
にも悪影響を及ぼすことになる。
しかも、上述の如くライン圧として、一旦、高圧にしたオイルを減圧して潤滑
用とする場合には、直接、潤滑用としての圧力を設定する場合に比べて、ライン
圧に設定しなければならない分、オイルポンプの動力が増えることになる。
換言すれば、ライン圧を設定するために費やした分がこの圧から減圧される分 だけオイルポンプの駆動効率に対しての損失分となる。
【0005】
そこで、本考案の目的は、上述した従来の油圧制御機構における問題に鑑み、
オイルポンプの動力損失を抑えて潤滑用オイルの供給を良好に行える構造を備え
た油圧制御機構を得ることにある。
【0006】
この目的を達成するため、本考案は、油圧により制御される自動変速機の油圧
制御機構において、原動機により駆動されるロータおよび同ロータ外周面に対向
するカムリングからなり、上記ロータ外周面と上記カムリング内壁面との間に少
なくとも2箇所以上形成されているポンプ室を有するベーン型オイルポンプと、 上記ポンプ室の
一つに連結され、上記自動変速機への作動油圧を調圧するレギュ レータ
弁と、上記ポンプ室の他の一つに連結され、上記自動変速機への潤滑油圧 を調圧する
潤滑圧調圧弁とを備え、上記レギュレータ弁に連結されたポンプ室の 理論吐出量を上記潤滑圧調圧弁に連結されたポンプ室の理論吐出量と
異ならせた
ことを特徴としている。
【0007】
本考案によれば、ベーンポンプの特性として、ベーンポンプの理論吐出量は、 ロータの径、幅が同じであれば、そのリフト量(楕円形状をなすカムリングの長 径半径と短径半径との差で表される値)により決定される。
本考案では、ベーンポンプに設けられている複数の高圧室のうち、ライン圧調 圧弁に至る高圧室側をライン圧に必要な理論吐出量が得られるリフト量に設定す る。 また、潤滑回路に至る
高圧室においては、リフト量に関し、ライン圧調圧弁に 至る高圧室とは異ならせてある。
これによって、潤滑圧調圧弁へのオイルの供給に何ら拘束されることなく、充 分な
必要吐出量を確保してライン圧の低下を抑えることができる。
【0008】
以下、図1において、本考案実施例の詳細を説明する。
図1は、本考案実施例による油圧制御機構に用いられるオイルポンプの原理を
説明するための模型図である。
【0009】
すなわち、上述したオイルポンプ1は、内部に回転自在のロ−タ1Aを収容し
たカムリング1Bで構成されているベーンポンプから成り、カムリング1Bの内
面形状として、ロ−タ1Aに有するベーン2がロ−タ1Aの回転により回転中心
に向け収縮することのできる位置の少なくとも2ヵ所以上をポンプ室として構成 することのできる
形状とされている。
ロータ1Aに設けられているベーン2は、ロータ1Aの径方向に形成されてい る凹部からなる挿嵌部に挿入されており、例えば、挿嵌部の内部に配置されてい るスプリング等の弾性部材によって、ロータ1Aの外周面から突出する向きに押 し出される習性を付与され、先端がカムリング1Bの内壁面に当接することによ って、ロータ1Aの回転とともにカムリング1Bの内壁面に摺接しながら、その 面の形状にあわせて進退できるようになっている。
一方、上述したポンプ室における吐出部をなす高圧室1C1、1C2は、ロ−
タ1Aの図示矢印方向への回転に従って、ベーン2により仕切られる空間のうち 、その空間容積が徐々に小さくなる側に
位置している。従って、この高圧室1C 1、1C2を通過するときには、ベーン2はロータ1Aの中心に向け収縮する方 向にリフトする。
また、ロータ1Aの図示矢印方向への回転に従って、ベーン2により仕切られ る空間のうち、高圧室1C1、1C2と対向する位置で徐々にその空間容積が拡 大していく側には、ポンプ室における吸引部をなす負圧室1D1、1D2が設け られている。従って、この負圧室1D1、D2を通過するときには、ベーン2は ロータ1Aの外側に向け伸長する方向にリフトする。 上述した高圧室1C1、1C2においては、ロータ1Aが回転するに従い、ベ ーン2により仕切られる空間の容積が徐々に小さくなることによって得られる圧 力の上昇を利用して内部のオイルが吐出されるようになっており、また、負圧室 1D1、1D2においては、ロータ1Aが回転するに従い、ベーン2により仕切 られる空間の容積が徐々に拡大していくときに発生する負圧によって、オイルを 吸引するようになっており、このオイルの吸引は、オイル吸入口1Daを介して 行なわれるようになっている。
【0010】
上述した高圧室1C1、1C2にはオイル吐出口1E1、1E2が設けられて
おり、このオイル吐出口のうち、ロ−タ1Aの回転中心をはさんで一方の対称位
置で高圧室1C1に連続するもの(図では、符号1E1で示すオイル吐出口が該
当)にはライン圧調圧弁(図示されず)に至る油路が接続され、そして、他方の対
称位置で高圧室1C2に連続するもの(図では、符号1E2で示すオイル吐出口
が該当)には潤滑圧調圧弁(図示されず)に至る油路が接続されている。
【0011】
オイル吐出口1E1は、ライン圧に必要な理論吐出量に設定されたオイルをラ イン圧調圧弁に向け吐出するための部分であり、このため、この吐出口1E1に 接続されている高圧室1C1は、ベーン2のリフト量によってライン圧に必要な 理論吐出量に相当するオイルの流量を得ることができる構造を設定されている。 すなわち、この理論吐出量は、ロータの径および幅が同じであれば、ベーン2 のリフト量によって決定されるものであるので、上記高圧室1C1、1C2にお いては、上記ライン圧および潤滑圧に必要な理論吐出量に相当するオイルの流量 を設定することのできるベーン2のリフト量になるように、形状を始めとする空 間構造が設定されている。 そして、このようなベーン2のリフト量を設定するための構造とされている高 圧室1C1、1C2のうち、ライン圧調圧弁に至る油路が接続されている高圧室 1C1は、潤滑圧調圧弁に至る油路が接続されているオイル吐出口1E2を持つ 高圧室1C2に対してベーン2のリフト量を異ならせてあり、本実施例の場合、 高圧室1C1側でのリフト量が高圧室1C2側でのリフト量よりも大きくなる関 係を設定されている。 この場合、潤滑圧調圧弁に至る油路を接続されているオイル吐出口1E2をも つ高圧室1C2は、潤滑圧に必要な理論吐出量に相当するオイルの流量を設定す ることのできるベーン2のリフト量になるように形状を始めとする空間構造が設 定されている。
【0012】
本実施例は以上のような構造であるから、ロ−タ1Aが回転するとカムリング
1Bの形状に沿ってベーン2が径方向で伸縮し、オイル収容空間の容積が大きく
なることにより負圧化される負圧室1E1、1E2内に到達するとオイルが吸引
され、そして高圧室1C1、1C2に到達するとオイル収容空間の容積が小さく
なることにより圧縮されるのを介してオイルは室内から吐出される。
このとき、高圧室のうち、ライン圧調圧弁に至る油路を接続されている側の高
圧室1C1では、そのベーン2のリフト量によって負圧室1D1から吸引される
オイルがライン圧調圧弁に必要な理論吐出量に相当するオイルの流量を設定され
た状態で吐出される。
【0014】
一方、上述した高圧室のうち、潤滑圧調圧弁に至る油路を接続されている側の
高圧室1C2においては、高圧室1C1に対してベーン2のリフト量が小さくさ れていることによっ
て負圧室1D2から吸引されたオイルがライン圧調圧弁に必 要な理論吐出量よりも少ない状態で
潤滑圧調圧弁に必要な理論吐出量を以って吐
出される。
従って各高圧室から吐出されるオイルは、それぞれベーン2のリフト量に応じ
た理論吐出量を設定されて各調圧弁に供給されることになり、各調圧弁には、そ
の調圧弁毎に必要とされる理論吐出量に相当する流量のオイルが導入されること
になる。
【0015】
以上、本考案によれば、オイルポンプをベーンポンプで構成し、このベーンポ
ンプにおける高圧室にオイル吐出口を設け、このオイル吐出口に連通する高圧室は、上記オイル吐出口に接続されるライン圧調圧弁および潤滑圧調圧弁に必要な 理論吐出量に相当するオイルの流量を設定できるように、ベーンのリフト量をそ れぞれ異ならせて構成したので、各調圧弁へのオイルの流量を独自に設定でき、 ライン圧の低下を招くことがない。
従って、ライン圧を潤滑オイルの供給に拘らず適正な圧力として確保すること
ができるので、無段変速機構におけるベルトの挟持力を設定する際の応答性を悪
化させるようなことがなくなる。また、潤滑圧はライン圧と独立して設定するこ
とができるので、ライン圧設定のために動力を設定されたポンプの動力損失を抑
えることができる。
【図1】本考案実施例による油圧制御機構に用いられる
オイルポンプの原理構造を説明するための模型図であ
る。
オイルポンプの原理構造を説明するための模型図であ
る。
1 オイルポンプ
1A ロ−タ
1B カムリング
1C 高圧室
1D オイル吸引用負圧室
1E オイル吐出口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 自動変速機の油圧制御機構
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例による油圧制御機構に用いられる
オイルポンプの原理構造を説明するための模型図であ
る。
オイルポンプの原理構造を説明するための模型図であ
る。
【符号の説明】
1 オイルポンプ
1A ロータ
1B カムリング
1C 高圧室
1D オイル吸引用負圧室
1E オイル吐出口2 ベーン
【提出日】平成4年5月27日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
Claims (1)
- 【請求項1】トルクコンバ−タを用いた自動変速装置の
出力軸を入力側とする駆動プ−リと、このプ−リに対向
した位置を出力側とする従動プ−リとをそれぞれ備え、
これらプ−リの溝幅を変えることでこのプ−リに掛けら
れているベルトの巻き径を変えて変速を行う無段変速装
置における上記プ−リの溝幅調整用の油圧制御機構であ
って、上記油圧制御機構は、オイルポンプをベ−ンポン
プで構成し、このベ−ンポンプにおけるロ−タ外周面と
これに対向するカムリング内壁面との間のオイル収容空
間の容積が小さくなる方向に変化する位置の少なくとも
2ヵ所以上を高圧室として形成するとともにこの高圧室
にオイル吐出口を形成し、これら各吐出口の一つにライ
ン圧調圧弁への油路をそして他の一つに潤滑圧調圧弁へ
の油路をそれぞれ接続した油路構成を備えるとともに、
上記高圧室のうち、上記ライン圧調圧弁に連通するオイ
ル吐出口を構成する高圧室およびこの高圧室と隣合う位
置で上記オイル収容空間の容積が小さくなる方向に変化
する位置に形成してある負圧室とを要求吐出量に合わせ
て他の高圧室および負圧室の面積と異ならせたことを特
徴とする油圧制御機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991017756U JP2559462Y2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 自動変速機の油圧制御機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991017756U JP2559462Y2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 自動変速機の油圧制御機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04107549U true JPH04107549U (ja) | 1992-09-17 |
| JP2559462Y2 JP2559462Y2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=31904459
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991017756U Expired - Fee Related JP2559462Y2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 自動変速機の油圧制御機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2559462Y2 (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01157292U (ja) * | 1988-04-21 | 1989-10-30 |
-
1991
- 1991-02-28 JP JP1991017756U patent/JP2559462Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01157292U (ja) * | 1988-04-21 | 1989-10-30 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2559462Y2 (ja) | 1998-01-19 |
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