JPH04110805A - プロトン交換光導波路とその製造方法及びこの導波路を用いた光偏向器 - Google Patents

プロトン交換光導波路とその製造方法及びこの導波路を用いた光偏向器

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JPH04110805A
JPH04110805A JP2228172A JP22817290A JPH04110805A JP H04110805 A JPH04110805 A JP H04110805A JP 2228172 A JP2228172 A JP 2228172A JP 22817290 A JP22817290 A JP 22817290A JP H04110805 A JPH04110805 A JP H04110805A
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正孝 芝
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晃 稲垣
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、導波型光学素子用の光導波路およびその製造
方法と、上記光導波路を用いた光偏向装置、光集積ヘッ
ドおよび光情報記録再生装置等の応用装置に関するもの
である。
〔従来の技術〕
光導波路を用いた電気光学素子や音響光学素子等が、従
来、光偏向器およびそれを用いた集積化光ヘッド(光集
積ヘッドともいう)、光変調器、光スィッチ、光スペク
トラムアナライザ等に用いられている。
上記光学素子を形成するための基板として、圧電性、光
弾性、電気光学効果にすぐれた材料として、ニオブ酸リ
チウム、タンタル酸リチウムもしくはこれら両者の混晶
系、これらを一般式で表すと一般式 LiNb□−yTayO3 ただし、○≦y≦1の単結
晶基板が広く用いられている。
さらに最近は、光学損傷に強い基板として前記3者のい
ずれかにMgをトープした基板、すなわち一般式 %式%) 例えば光偏向器の場合は、従来、特開昭6015601
5公報に記載された第2図のように、光軸と垂直な方向
に弾性表面波(SAW)24を伝搬させ、導波光25を
光軸から左右に偏向させるものが主流であった。ところ
が、最近は第3図に示すように、アイ・イー・イー・イ
ーのインテグレーテッド・ガイデッド・ウェーブ・オプ
テイクスのプロシーディングペーパーTuAA4−1(
1989) (I EEE、 Integrated 
GuidedWave 0ptics paper  
TuAA4−1  (1989))の第138頁から第
141頁に記載されているように、弾性表面波を光軸3
3方向に伝搬させて導波光を基板31の方向に回折させ
るとともに、その射出角を弾性表面波励振用の電極34
へ印加する交流電圧の周波数により変化させる、新しい
方式のものが提案された。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術では基板としてY cutのLiNbO3
を用いており、さらに光導波路を、まずチタン(T1)
を高温で熱拡散させたのち、上記基板を安息香酸(C,
H5COOH)やピロリン酸(H,P2O7)等の弱酸
およびその弱酸のリチウム塩混合物中で低温熱処理し、
基板表面近傍のリチウムイオン(Li”)の一部を弱酸
中のプロトン(H+)と置換するプロトン交換法といわ
れる方法で作製している。上記方法では、 (1)Tiという遷移金属が注入されるため、光学損傷
のしきい値が低い。
(2)プロトン交換処理を行うため、LiNb○3結晶
固有の圧電効果、電気光学効果および音響光学効果が大
きく低下し、光偏向効率が小さい。
という問題点がある。このため、上記従来技術では光導
波路を第3図に示すようにチャネル化し、導波光と弾性
表面波との相互作用により効率を高める工夫がされてい
るが、チャネル幅40μmに対し導波路の厚さが数μm
と小さいため、射出光に大きな収差を生じ、光ヘッド等
の精密光学系には適用できないという問題があった。
本発明は、電気光学効果、圧電効果、光弾性効果にすぐ
れた弾性表面波と導波光との相互作用が大きく改良され
た光導波路とその製造方法を得て、上記光導波路を用い
た光偏向装置や光集積ヘッドを開発し、さらに上記光集
積ヘッドを用いた光情報記録再生装置を得ることを目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の電気光学効果、圧電効果、光弾性効果にすぐれた
弾性表面波と導波光との相互作用が大きく改良された光
導波路は、 (1)下記の一般式で表せるニオブ酸リチウム、タンタ
ル酸リチウム、もしくはこれら両者の混晶系 一般式 L x N b 1− y T a y O3
ただし、0≦y≦1ないし、これらにマグネシウムが添
加された一般式Ljxl’/igzNb+−,TayO
,、ただし0≦X、y、Z≦1からなる単結晶基板の表
層部に、基板内のリチウムイオンLi+の一部がプロト
ンH1とイオン交換して形成された基板より屈折率が高
い変性層を、光導波層として有するプロトン交換光導波
路において、上記基板の屈折率nSと光導波層の屈折率
n(7)差をΔn(=n  ns)とし、上記光導波層
の表面からの深さをxlとしたとき、上記光導波層の屈
折率nがその表面から深さx1方向に連続的に漸次減少
し、上記基板との界面において実質的にΔn=0を満足
する屈折率分布を有し、表面におけるΔn=Δnoが0
.035より大きく、かつΔnが上記波長においてΔn
sの1/3となる深さaが、不等式Δno≦0.015
a+0.005を満たすプロトン交換光導波路によって
達成される。また、 (2)上記光導波層における表面から深さ方向yのプロ
トンH+によるリチウムイオンLi+のイオン交換濃度
プロファイルが、誤差関数的に変化し、その表面から深
さy方向に上記イオン交換濃度が連続的に漸次減少した
濃度分布を有する上記(1)記載のプロトン交換光導波
路によって達成できる。
(3)上記変成層からなる光導波層の結晶格子定数d′
と上記単結晶基板の結晶格子定数dとの差Δd=d’−
dが、上記光導波層における表面から深さ方向yに誤差
関数的に変化し、表面から深さy方向に、上記Δdが連
続的に漸次減少した結晶格子定数分布を有する上記(1
)記載のプロトン交換光導波路によって達成される。
また、上記光導波路の製造方法としては、(4)弱酸と
弱酸のリチウム塩との混合溶液中で、下記の一般式で表
せるニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、もしくは
これら両者の混晶系 一般式 LiNb1−yTaxO3 ただし、○≦y≦
1ないし、これらにマグネシウムを添加した一般式L 
jx M g z N b y T a x −y○3
、(O≦x、y、z≦1)からなる単結晶基板を熱処理
して、その表層部のリチウムイオンLi+の一部をプロ
トンH1でイオン交換して、基板より屈折率が高い変性
層を光導波層として形成するプロトン交換光導波路の製
造方法において、上記弱酸として解離度10−3以下の
有機酸とその酸のリチウム塩との混合溶液を用いて加熱
処理し、上記単結晶基板表層部のリチウムイオンLi+
の一部をプロトンH+でイオン交換し、ついで、上記単
結晶基板を大気中あるいは酸素雰囲気中で、375℃〜
400℃で少なくともt≧2T2(時間)以上熱処理す
ることにより、上記イオン交換処理により基板中に注入
されたプロトンH+を上記基板中へ熱拡散して、上記基
板の屈折率nSと光導波層の屈折Inとの差をΔn (
= n−〇、)とし、上記光導波層の表面からの深さを
x1としたとき、上記光導波層の屈折率nがその表面か
ら深さx1方向に連続的に漸次減少し、上記基板との界
面において実質的にΔn=oを満足し、表面におけるΔ
n=Δnoが0.035より大きく、かつ、ΔBがΔn
oの1/3となる深さy。が3μm以上であるプロトン
交換光導波路の製造方法によって達成される。なお、上
記弱酸としては解離度10−5以下の有機酸がより好ま
しい。
さらにまた、上記光導波路を用いた光偏向装置は、 (5)光学基板上に光導波路が形成された上記(1)か
ら(3)までのいずれかに記載した光導波路と、上記光
導波路の外部から光導波路内へ光を結合する手段と、上
記光導波路内を伝搬する導波光を基板外へ射出させ、か
つ、上記射出光が基板表面となす角を変化させる機能を
もつ弾性表面波を励振する電極とからなる光偏向器によ
って達成される。また、(6)上記光導波路内に光を結
合する手段と、上記光導波路から伝搬する導波光を基板
外へ射出させ、かつ、射出光が基板表面となす角を変化
させる機能をもつ弾性表面波を励振する電極とからなる
、上記(5)記載の光偏向装置によって達成される。
上記光導波路を用いた光集積ヘッドは、(7)レーザ光
源と、このレーザビームを光学基板上に設けた光導波路
に導いた導波光を、さらに光導波路外部空間に配置した
光記録媒体の記録、再生面上に集光し、上記記録、再生
面がらの反射光を受光、検出する手段とを備えた光ヘッ
ドであって、上記光学基板上に光導波路が形成された上
記(1)ないしく3)のいずれかに記載した光導波路と
、レーザビームの波長変動によるレーザビームの光導波
路に対する結合効率の低下を防止する第1の回折格子と
、レーザビームを上記光導波路に結合するクレーティン
グカップラと、上記光導波路上に設けられ、光導波路内
を伝搬する導波光を基板外に射出させ、かつ、射出光が
基板表面となす角を変化させる機能をもつ弾性表面波を
励振させる電極と、上記射出光の対比方向のレーザ波長
変動に伴う変化を防止する第2の回折格子と、上記射出
光を導波路外部の一点に集束させるレンズ手段を有する
ことにより達成され、 (8)上記記録媒体からの反射光を受光、検出する光素
子を構成する集光ビームスプリッタとして、不等間隔曲
線形状の回折格子を、上記光導波路上のグレーティング
カップラと弾性表面波励振用の電極との間に配設した、
上記(8)記載の光集積ヘッドによって達成され、また
、 (9)レーザ光源と、このレーザビームを光学基板上の
光導波路に導いた導波光を、さらに光導波路外部空間に
配置した光記録媒体の記録、再生面上に集光し、上記記
録、再生面からの反射光を受光、検出する手段とを備え
た光ヘッドであって、上記光学基板上に光導波路が形成
された上記(1)ないしく4)のいずれかに記載した光
導波路と、レーザビームの波長変動によるレーザビーム
の光導波路に対する結合効率の低下を防止する第1の回
折格子と、レーザビームを上記光導波路に結合する第1
のグレーティングカップラと、上記光導波路上に設けら
れ、上記導波光を光導波層の外部に射出させるとともに
、基板表面と上記射出光とがなす角を変化させる弾性表
面波励振用の電極と、同じく上記光導波路上の第1グレ
ーテイングカツプラと弾性表面波励振用の電極との間に
設けられた、トラッキング誤差検出用の平面回折格子と
、上記光導波層が形成されている面と反対側の基板上に
、対向する上記第1のグレーティングカップラと弾性表
面波励振用の電極との間に設けられた、不等間隔曲線形
状の回折格子からなる集光ビームスプリッタと、上記射
出光の射出方向のレーザ波長の変動に伴う変化を防止し
、かつ、上記射出光を反射する反射形の第2の回折格子
と、該第2の回折格子からの反射光を、上記光記録媒体
の記録、再生面上へ集束させるレンズ手段を備え、上記
レンズ手段により集束された反射光を、上記光記録媒体
の記録、再生面に照射し、その反射信号光を上記レンズ
手段を通して第2の回折格子で反射させて基板内に入射
させ、これを上記光導波層側の基板面で全反射させて、
上記集光ビームスプリッタに入射させ2分割して集光し
、集光された上記反射信号光を受光素子で検出すること
により達成される。さらに、 (10)上記反射形の第2の回折格子と、該第2の回折
格子からの反射光を上記光記録媒体の記録、再生面上へ
集束させるレンズ手段とからなる光学系を、上記光導波
層が形成された基板側本体と光学的に結合しながら分離
独立させ、アクチュエータに搭載し、ヘッドの可動部と
した、上記(9)記載の光集積ヘッドにより達成される
上記光集積ヘッドを用いた光情報記録再生装置は、 (11)光記録媒体を回転駆動する回転駆動制御手段と
、上記回転する光記録媒体面と所定間隔をおいて上記光
記録媒体の半径方向に走査駆動することにより、光情報
の記録、再生を行う光ヘッドおよび光ヘッドを搭載し走
査駆動するアクチュエータとを備えた光情報記録再生装
置において、上記アクチュエータに搭載される光ヘッド
を、上記(7)ないしく10)のいずれかに記載した光
集積ヘッドで構成した光情報記録再生装置によって達成
される。
〔作用〕
本発明はつぎに示すような作用で、電気光学効果、光弾
性効果、圧電効果にすぐれ、弾性表面波と導波光の相互
作用が大きい光導波路ならびに光偏向器を得ることが可
能になる。
以下、結晶基板としてはLiNbO3を代表例として説
明する。
L コ−N b○3は三方晶系の一軸性結晶であり、そ
の異方軸を2軸とし、六方晶表示で(211○)方向を
y軸、y軸とy軸に垂直で右手系を構成するようにy軸
をとる。今後、テンソル表示が便利と考え、y軸をX、
軸、y@をX2軸、y軸をX3軸と書く。この直交座標
系に対し、誘電率テンソルは対角成分だけゼロでなく、 と書くことができる。(ただしε□□=ε2□)。誘電
率テンソルの逆テンソルを CB]= (E〕−”            (2)
と定義すると、上記の座標系に対し となる。
LiNbO3に歪み〔S〕や静電場ECが加わるとテン
ソルCB)に変化が生じる。これを〔ΔB〕と書くと、
光弾性効果は ΔB ij”  Σ P :Jkqskg      
    (4)1g タタシ、PijkQは光弾性テンソル、uQは媒質ノ変
位と書け、電気光学効果は ΔB i j ”Σr;JbE:        (6
)ただし、rijkは電気光学テンソルと書ける。この
両者が存在する場合には △B ij”ΣP i jkQ S kQ+Σr;Jk
E:   (7)k 見              
  秘となる。
さて、LiNb0.基板に例えば交差型電極(I nt
er −Digital Transducer : 
I D Tと以下略称する)を用いて弾性表面波(SA
W)を発生させ、その表面を伝搬させた場合を考える。
弾性表面波は歪みが波となって基板表面を伝搬するもの
であるから、歪み〔S〕を伴う。また、歪み〔S〕によ
り電圧場E。が発生する。したがって、SAWにより(
7)式で示されるΔB ijが誘起される。
特に第4図に示すようにX1軸に垂直に切断した基板1
(Xcut基板)を用いる場合を考える。
IDT2はX2軸と垂直な方向に配置され、SAWは−
x2方向に伝搬する。光導波路4にTE波(X3軸方向
に偏向した光波)を導波させる。伝搬するSAWにより
テンソル〔ΔB〕の非対角成分が生しる。これを具体的
に書き下すと次式になる。
ΔB1.=2P工313S13+2P□312S工2+
2r0.、E丁        (8)このような〔Δ
B〕の非対角成分が生しると、上記TE波とこれに垂直
な方向(x1軸方向)に偏光したTM波との間に、モー
ト結合が生しる。
特にTM波が放射モードとなるように屈折率が調整され
ている場合は、基板外に光を取り出すことができる。射
出光の出射角度θはSAWの波長へで決まる。すなわち
、 ん N:導波TEモードの実効屈折率、m:整数、no: 
LiNb○、の常屈折率である。
SAWの波長はIDT’に印加する高周波電圧の周波数
により変化できるため、高周波電圧の周波数によって射
出角θ、すなわち光の方向が制御でき、光偏向器として
動作する。上記光偏向器の効率ηは近似的に次式で表さ
れる。
η=1−e−”L(10) ここで、LはSAWの伝搬長であり、αは放射損失係数
と呼ばれる定数であり、次式で表される。
ここで、ne:LiNbO2の異常屈折率、ω:光の角
周波数、P二導波光パワー、El(xl): TM放射
モードの電場分布、E3(x工): TE放射モートの
電場分布である。上記(10)、 (11)、 (12
)式より明らかなように、大きなηを得るためにはα、
すなわちCを大きくする必要がある。大きなCを得るた
めには、(12)式より(12)式の積分(以下、これ
を重なり積分と呼ぶ)の値を大きくする必要がある。そ
のためには (T  E□(x+)+ Ei(xx)の重なりを大き
くすること (^ 大きなΔB ijの値 が必要である。
■を実現するためには導波路構造の最適化を行う必要が
ある。例えば小野前らの文献(電子通信学会論文誌、V
oQ、、 J 64−C,N014゜pp288〜29
4.(1981))によれば、大きなαを得るためには
、異方性の物質(常屈折率n[11と異常屈折率ne1
をもつ)基板上に、やはり異方性物質(常屈折率n。2
と異常屈折率ne2をもつ)薄膜が形成された光導波路
において、noよとnelおよびn。2とne2の大小
関係がそれぞれ反対であればよいということが知られて
いる。例えばno工)nelならばn。2くn。2であ
って、かつ、光導波路構造となるためには、nO1< 
n [12またはn el< n e2が満たされねば
ならない。これは、上記のような光導波路構造において
は、電場E3(x□)とE工(Xl)との重なりを大き
くできるからである。
最近、プロトン交換法を用いて作製した光導波路では、
LiNbO3基板とプロトン交換層のn。とnoの分散
関係が反対であることが発見された。
プロトン交換LiNb○、光導波路は、きわめて容易に
、かつ安価に光導波路が作製できるため、前記アイ・イ
ー・イー・イーに記されたHjnkovの文献に示され
る第3図のような光偏向器が作製可能になったのである
しかし、LiNbO2にプロトン交換を行うと、光弾性
係数Pi、jkQや電気光学係数rijkがきわめてl
」\さくなることが知られている。例えば、胡らの文献
(電子情報通信学会技術報告○QE86−119 、 
pp、15−22)によれば、r333はプロトン交換
後交換前の約1/15になるとされている。このため、
上記条件■が満足されてもΔB13が小さくなるため、
条件■が満足されないという問題があった。
本発明では従来第5図(a)に示すようであった屈折率
分布を第5図(b)のようにすることにより、電気光学
係数rijkおよび光弾性係数P;Jkiの低下を抑止
して、条件(茎を満足させるとともに、波長λ=633
nmの光に対する表面の異常屈折率へ〇の変化電入no
を0.035より大きく、かつ、ΔnがΔnoの1/3
になる深さaを所定の不等式を満たすようにすることに
より、■の条件も満足させることを可能にした。
第6図にΔnoの値をパラメータにしたaとで定義され
る■。veyQapの値の関係を示した。第6図より、
Δnsが大きい程、あるいはaが小さい程■。verQ
apの値が大きいことが判る。しかし、aを小さくしす
ぎるとΔB13の値が急速に低下するため、(12)式
のCの値が小さくなる。バルク値に近いΔB、3を得る
ためには、第6図の破線の右下の部分にaとΔnoの値
が入るように光導波路を作製する必要がある。従って、
大きな工。verQapと大きなΔBよ、の値を得るた
めには、ΔnoとaがΔno≧0.035かつ Δno≦0.015 a+0.005を満足するように
光導波路を作製すれば、大きな光偏向効率ηをもつ光偏
向器を構成することができる。
〔実施例〕
つぎに本発明の実施例を図面とともに説明する。
第1図は本発明による光偏向器の一実施例を示す斜視図
、第2図は従来のB ragg型光偏向器の斜視図、第
3図は従来のコリニア型光偏向器の斜視図、第4図は光
偏向器の原理を説明する図で、(a)は平面図、(b)
は断面図、第5図は光導波路屈折率分布を示す図で、(
a)は従来のものを示す図、(b)は本発明によるもの
を示す図、第6図は拡散深さa、表面屈折率変化量Δn
oと重なり積分工。verQう、の関係を示す図、第7
図は光導波路の屈折率分布を示す図で、(a)は熱処理
前を示す図、(b)は熱処理後を示す図、第8図は第1
図に示す光偏向器を搭載した光集積ヘッドの構成を示す
図、第9図は上記光集積ヘッドの製造プロセス工程図、
第10図は上記光集積ヘッドに塔載する収差補正用回折
格子の製造プロセス工程図、第11図は上記第8図に示
す光集積ヘッドを搭載した光情報・記憶再生装置の構成
図である。
第1実施例 第1図は本発明に基づき製造した光導波路上に作製され
た弾性表面波(SAW)を用いた光偏向器の一構成例を
示すものである。第1図において、1はX cut L
iNbO3単結晶基板、2はプロトン交換光導波層、3
は導波光、4はSAW、5はSAW励振用IDT、6は
射出光、7はSAW励振用の高周波電源、8は集光レン
ズ、9は光の偏向走査方向、10は弾性表面波の吸収材
を表す。
つぎに光導波層2の構成ならびにその製造方法を記載す
るが、製造方法についてはプロトン交換法による第1の
製造段階と、その後の熱処理を含む第2の製造段階とに
分けて説明する。
(1)プロトン交換法による第1の製造段階:まず、L
iNb○3単結晶のX軸に直交してカットした、いわゆ
るx cutのLiNb○、ウェーハを準備し、その−
面を使用レーザ光波長λの1/10程度まで研磨し基板
とする。なお、上記結晶基板の遷移金属不純物濃度はで
きるかぎり小さいことが望ましい。現在市販されている
高純度のLiNb01基板ではFeの濃度が0.O5p
pm程度であり、この高純度LiNbO3基板を用いれ
ば、光学損傷のしきい値が約1桁上がることを確認して
いる。上記基板1を光学研磨後、トリクロロエチレン、
イソプロピルアルコール、エタノール、純水中で超音波
洗浄を行い、ついで窒素ブローして乾燥させた。
つぎに、上記基板1に対し、つぎに記すようなプロトン
交換処理を行った。プロトン交換処理は、石英製の容器
内に入れて行った。プロトン交換源の弱酸としては、安
息香酸をはじめとするカルボン酸と、ピロリン酸等のリ
ン酸がある。本実施例においては、解離定数6X10−
5の安息香酸と安息香酸リチウムとの混合物を用いた。
なお、上記混合率Mは次式で定義され、本実施例ではM
=1とした。
つまり、石英容器中へ前記基板とともに安息香酸リチウ
ムを1.92 g、安息香酸を181.35gいれて十
分混合し、235℃で15分間熱処理した。上記熱処理
後、石英容器中から取出した基板をエタノールおよび純
水で超音波洗浄した。このようにしてLiNb○、基板
1の表面層にプロトン交換法による厚さ0.9μmの光
導波路2を形成した。このようにして得られた光導波路
の光学特性を調へるため、ルチルプリズムで波長λ=6
33nmのHe−Neレーザ光を光導波路2内のy軸方
向へ伝搬させたところ、上記光導波路にはTEo、TE
lの2つのモードが励振され、導波光の実効屈折率はそ
れぞれ2.2886および2.2251であった。また
、光伝搬損失を通常の2プリズム法で調べた結果、TE
oモードのそれは3dB/cmであり、同じ波長のレー
ザ光による光学損傷のしきい値は約750W/cm2で
あった。
また、光導波路に注入されたプロトンの濃度プロファイ
ルを調べるためS I M S (S econdar
yIon Mass S pectroscopy)に
よって分析を行った結果、深さ0.9μmの付近でプロ
トン濃度がステップ型に変化していることが判った。し
たかって、この段階での光導波路の屈折率分布を周知の
逆WKB法によって推定すると、第7図(a、)に示す
ようになり、注入プロトンの濃度プロファイルと屈折率
のプロファイルはよい一致を示す。
つぎに、上記プロトン交換処理を施して基板表層部に形
成した光導波路2上に、弾性表面波励振用のIDT5を
形成し、光偏向器を作製するとともにその評価を行った
。なお、本実施例のx cutLiNb○3のx2軸方
向(導波光の進行方向)の弾性表面波速度は3696 
m /secであり、IDT5のピッチA=16.8μ
mである。また、IDTの幅は4.3111mであり、
SAWの伝搬長は20mmである。このとき、中心周波
数はf。=220M Hzであり、回折次数mは+1次
を利用し、出射角θは6度、偏向角は空気中で4.5m
radである。
得られた光偏向器の電気−音響変換特性を調へるため、
ネットワークアナライザを用いて放射コンダクタンスを
測定し、実効的な電気機械結合係数Kを測定し、プロト
ン交換処理を行わないバルク基板上に作製したものと比
較した。測定の結果、実効的なKの値は、本実施例のプ
ロトン交換光導波路に作製した弾性表面波励振用電極の
場合、比較例のバルク基板上に作製したものの約20%
であった。
さらに、光導波路中にλ”633r+rr+のHeNe
レーザ光をプリズムカップラによって結合し、TE1波
を励振して光偏向器の特性を調へた。中心周波数におけ
る光偏向効率ηは僅か0.1%であった。これは光導波
層における電気光学係数r’jkおよび光弾性係数Pi
jkQが非常に小さく、(12)式のCの値が非常に小
さくなるためである。
(2)プロトン交換後における熱処理工程を含む第2の
製造段階: つぎに上記第1の製造段階でプロトン交換処理した基板
を熱拡散炉に入れ、大気中400℃で65分間熱処理し
たのち急冷した。
このようにして製造した光導波路の特性を調べるため、
再び上記(1)と同様に、ルチルプリズムで波長λ=6
33nmのHe−Neレーザ光を導波路内に導き、y軸
方向へ伝搬させた。導波路には3本のTEモードが励振
され、TEoモードの実効屈折率は2.2291となり
、逆WKB法によって光導波層の深さ方向の屈折率分布
を推定すると、第5図(b)のようになり、誤差関数形
状のプロファイルとなった。第5図(b)から明らかな
ように、屈折率はその表面で高く光導波層の深さ方向に
行くにしたがい連続的に漸次減少し、滑らかな減衰曲線
分布をたどり、基板との界面では実質的に基板の屈折率
に近づいている。
また、2プリズム法によりTEoモードの光伝搬損失α
を測定した結果、α=0.3dB/cmというTi拡散
光導波路と同等の値が得られ、熱処理前の上記第1の製
造段階での3dB/cmに比べ飛躍的に改善された。
また、上記(1)の第1の製造段階において実施したよ
うに、光偏向器の特性を調へるため、光導波路上に弾性
表面波励振用のくし形電極を作成し、ネットワークアナ
ライザを用いて2方向の弾性表面波の実効的な電気機械
結合係数Kを測定したところ、プロトン交換処理を行わ
ないバルク基板上に作製した比較例の約95%の値であ
り、熱処理前の場合の約20%に比べ飛躍的に向上した
さらにまた、同じ波長のレーザ光によるTEoモートの
光学損傷のしきい値は約600W/cm2であり、熱処
理前の値750W/cm2に比へ若干減少したものの良
好な特性値が得られた。
さらに、注入プロトンの光導波層の深さy方向の濃度分
布が熱処理によりどのように変化するかを調べるため、
SIMSで分析したところ、その濃度分布は誤差関数型
となり、第5図(b)の屈折率分布曲線とよい一致を示
した。
また、上記光偏向器の光偏向効率を調べるため、波長λ
−0,633μmのHe−Neレーザ光をプリズムカッ
プラを用いて上記熱処理により得られたプロトン交換光
導波層2内へ導き、y軸方向へ伝搬させ、Z軸方向へ伝
搬する弾性表面波用電極5へO〜IWの電力を投入して
光偏向効率を測定した。この測定により、電力0.5 
Wで60%の回折効率を得た。この値は前記文献の80
%には若干劣るものの、前記文献のIDT幅が40μm
であるのに対して、本実施例では4.3mmと約100
倍であり、弾性表面波の密度が1 / 、+−00であ
るから、実質的な効率は前記文献の光偏向器の約75倍
である。
このように、上記(1)の方法で製造された光偏向器に
比へ、本実施例の光偏向器がきわめて高い光偏向効率を
有する理由は、上記熱処理により電気光学係数rijk
、光弾性係数P;JkuがバルクL i N b○3並
に回復し、大きなΔB1.の値が得られたためである。
なお、上記熱処理工程を含む第2の製造段階にあ・いて
、熱処理条件は熱処理前のプロトン交換層の厚さT(μ
m)と深い関係があることが判った。
すなわち、上記条件 Δn。≧0.035.八ns≦0.015 a +O0
O○5を満足し、かつ、屈折率分布を誤差関数型にする
ためには、熱処理温度を375℃〜400℃とし、かつ
、熱処理時間t (時間)を、少なくともし≧2T2に
しなければならない。しかし、tを長くしすぎると、Δ
noが0.035より小さくなるため、できるだけt≧
2T2(時間)熱処理することが望ましい。
第2実施例 第8図は第1図に示した光偏向器を搭載した薄膜光集積
光ヘッドの一実施例を示す図である。第8図において、
1はLiNb○3単結晶基板、2はプロトン交換光導波
層、81は半導体レーザ、82はコリメートレンズ、8
4はビーム成形用プリズム、85はレーザ光の波長変動
による光導波層2へのレーザ光結合効率の低下を防止す
る透過形回折格子、86はレーザ光を光導波層2に結合
する直線形状のグレーティングカップラ、3は導波光、
87はトラッキング誤差信号作製用3スポツトビームを
作成するための平面回折格子、4は弾性表面波(SAW
)で、これは導波光3を基板1内に射出させ、かつ射出
光6の射出角度を変化させる作用を有する。5はSAW
励振用のIDT、89はビーム成形用プリズム、810
は半導体レーザ光の波長変動による射出光6の方向変化
を抑止するための反射型回折格子、811は射出光6を
光デイスク813上に結像させる対物レンズ、88は反
射信号光を2分割し、かつ、ホトダイオード83上に集
光する集光ビームスプリッタである。
つぎに、上記光集積ヘッドの作製方法を第9図および第
10図を用いて詳記する。まず、第9図に示す製造工程
図に従って説明する。第9図(a)に示すように、X 
cut LiNbO3基板1(3インチφX3mm厚)
の両面を0.78μmのレーザ光波長λの1/10まで
研磨し、その表面付近に(b)に示すように、上記第1
の製造段階およびその後の(2)に示す熱処理工程を含
む第2の製造段階に従い、プロトン交換光導波層2を作
製する。
つぎに(C)に示すように、光導波層2上にバッファ層
として光学ガラス層91 (コーニング社製、商品名7
059)を、スパッタリングによって10nrn成膜し
た。スパッタリング条件は、高周波パワー100W、ア
ルゴンガス圧0.35Pa、スパッタリング速度0.2
nm/secである・さらに、(d)に示すように上記
バッファ層91上に装荷層(回折格子形成用)としてT
i02層92を反応性スパッタリングにより1100n
形成した。スパッタリング条件は、ターゲットとしてT
iO2を用いスパッタリングガスとしてアルゴン(Ar
)と酸素(02)を用い、Arと02との流量比0.7
、スパッタリングガス圧0.42Pa。
高周波パワー500W、スパッタリング速度0.1nm
/secである。
つぎに、(e)に示すように装荷層92およびバッファ
層91を所定の導波路型光学素子の形状に加工するため
、電子線露光用レジストとしてクロルメチル化ポリスチ
レン(商品名CMS−EX:東洋ソーダ製)93を0.
5μmの厚さにスピンコードした。さらに、(f)に示
すように上記しシスト93を130℃で20分間ブリヘ
ークしたのち、等間隔直線状の回折格子86および不等
間隔曲線形状の回折格子87の各パタンを、電子ビーム
94によって露光した。上記のようにして、第9図(g
)に示すように電子線露光後、現像を行いレジスト製マ
スク93を形成した。
つぎに、(h)に示すように、イオンエツチングによっ
て装荷層92およびバッファ層91を選択的に微細加工
した。エツチングガスとしてCF、を用い、圧力3.8
Pa、高周波パワー200W、エツチング時間15m1
nとした。エツチング後上記レジストを除去した。
ついで弾性表面波用電極5を作製するため(i)に示す
ように、ポジ型ホトレジスト95を塗布し80℃で30
分プリベークした。つぎに、第8図の電極5が形成され
る部分にだけ開口をもつホトマスク(図示せず)を重ね
て露光、現像を行い、レジスト95の選択エツチングを
行った。ついで、(j)に示すように、電子線蒸着装置
によりAQ膜96を150nm成膜したのち、アセトン
中に浸漬してレジスト95を除去し、リフトオフにより
上記窓あけ部分にだけA Q膜を残した。
その後再び(k)に示すように、ポジ型ホトレジスト9
5を塗布し、80℃で30分プリベークを行ったのち、
所定の電極形状をもち、かつ窓あけ部以外の部分を遮光
するホトマスク(図示せず)を重ねて露光、現像を行い
、140’cて20分ポスI−ベークを行った。つぎに
、(−Q)に示すように、りん酸系のエツチング液でウ
ェットエツチングを行い、電極パターン96を転写した
のちレジスト95を除去した。このようにしてAQパタ
ーン96からなる電極5を形成した。
つぎに、第8図の85および810に示す回折格子の作
製法を第10図を用いて詳記する。
まず、第10図(a)に示すように、基板として光学ガ
ラス(コーニング社製、商品名BK−7ガラス)100
1を用い、その上に(b)に示すように、5102膜1
002を10μm、5iCf14と02とを原料とした
CVD法もしくは蒸着法もしくはスパッタリング法によ
り作製した。
つぎに(c)に示すようにS io2膜をホトリソグラ
フィにより所定の格子形状に加工するため、ポジ型ホト
レジスト95を1μm塗布し、80℃で30分プリベー
クしたのち、所定の格子形状を描いたホトマスク(図示
せず)により露光し、クロルベンゼン中で40℃、5分
間浸漬処理を行ったのち、現像してレジスト製の格子パ
ターン95を形成した。ついで、(d)に示すようにレ
ジスト製の格子パターン95上にCr1O03を蒸着し
、アセトン中で超音波洗浄を行ってレジストを除去し、
(e)に示すようにCr製マスク1003を作製した。
その後、(f)に示すようにCF4ガスを用いたイオン
エツチングによりCrマスク1003を用いてSi○2
膜1002を選択的に微細加工したのち、Crマスク1
003をエツチング除去し、5in2膜1002の格子
パターンからなる第8図の目的とする回折格子85およ
び810を作製した。
上記ホトリソプラノイ技術は上記装荷層92もしくはバ
ッファ層91または弾性表面波励振用電極5の作製技術
にも応用できる。
最後に、上記のようにして作製した光学素子基板1、回
折格子85,810および光学ガラスブロック(コーニ
ング社製、商品名BK−7)84゜89をそれぞれ所定
の形状に切断、研磨してBK7とほぼ同し屈折率をもつ
紫外線硬化型アクリル系の接着剤で貼り合わせ、半導体
レーザ81およびホトダイオード83を実装して、第8
図に示す光集積ヘッドを作製した。
つぎに第8図の光集積ヘッドの作用について説明する。
半導体レーザ81からの出射光(波長λ=0.78μm
)は、回折格子85により伝搬方向を補正されたのち、
グレーティングカップラ86により光導波層2に結合さ
れる。ついで平面回折格子87によりトラッキング誤差
信号検出用の±1次の極めて弱い回折光を生じさせる。
これによって、光デイスク装置の3スポツト法によるト
ラッキング誤差の信号検出が可能になる。つぎにこれら
の導波光は電極5によって生しさせられた弾性表面波4
により、基板内へ射出される。この際、電極5へ投入す
る交流電場の中心周波数を変えることにより、射出光6
を基板表面と垂直な方向に偏向させて出射角度を変化さ
せることができる。偏向された射出光6は、その伝搬方
向を反射形回折格子810により補正されたのち、対物
レンズ812により光ディスクの記録、再生面に集束さ
れる。この集束された面からの反射光(光記録情報信号
)6は、レンズ811、反射形回折格子810を通り、
基板1の表面で全反射し、その対向面に設けられた集光
ビームスプリンタ88で2分割され、5分割ホトダイオ
ード83上に集束され信号の検出が行われる。
本光集積ヘッドの特徴は、アクチュエータに搭載するヘ
ッドの可動部分は、図示のとおり反射形回折格子810
と対物レンズ811とで構成される光学系だけとなり、
ヘッド本体を構成する残りの大半の部分が固定部を構成
することである。このアクチュエータに搭載したヘッド
の可動部光学系と、このヘッド本体を構成する固定部と
を分離し、光学的に結合させるだけでヘッド全体を構成
している。したがって、ヘッドの可動部分は軽量小形と
なり、また、入力側の光偏向は表面弾性波を発生させる
ための電極5へ投入する交流電場の中心周波数を変える
ことで行えるので、アクセス時間を大幅に短縮させるこ
とができる。
なお、この第8図に示すように光集積ヘッドを可動部と
固定部とに分離分割することなく、一体型のヘッド構成
にしてもよく、この一体型のヘッドをアクチュエータに
搭載してもよい。
第3実施例 第11図は第8図で示した第2実施例の光集積ヘッドを
、従来の光情報記録再生装置に応用した場合の概略を示
したものである。第11図に示す光情報記録再生装置の
特徴は、ヘッドの可動部1103を構成する反射形回折
格子810と対物レンズ811とからなる光学系だけが
、アクチュエータ1102上に搭載されている点にあり
、光集積ヘッドの本体を構成する固定部1101は、上
記可動部1103と光学的に結合されているが、物理的
には、分離分割して固定されている。したかって、ヘッ
ド全体の構成は機能により可動部1103と固定部11
01とに2分されるが、アクチュエータ1102上には
軽量小形の光学系だけが搭載されているので、アクセス
には極めて有利であり、アクセス時間を20m5ec以
下にすることができた。
以上本実施例では、基板がニオブ酸リチウム(T−iN
 b O3)単結晶基板の場合を代表例として説明した
が、本発明においては、その他、ニオブの一部もしくは
全部をタンタルTaで置換した結晶系LiNb1−yT
axO3系(ただし、O< y≦1)、あるいはこれに
Mgが加えられた結晶系LixMg2NbニーyTax
O3についても、同様なプロトン置換処理を行ったが、
その結果、LiNb0.の場合と同様の結果を得ること
ができた。
〔発明の効果〕
上記のように本発明による光偏向器およびその製造方法
は、下記の一般式で表されるニオブ酸リチウム、タンタ
ル酸リチウムもしくはこれら両者の混晶系で、一般式L
iNb□−,TayO3(ただし、0≦y≦1)あるい
はこれにマグネシウムを加えた一般式LixMgzNb
x−yTayO、(ただし、○≦X+Z+ y≦1)か
らなる単結晶基板の表層部に、基板内のリチウムイオン
Li+の一部がプロトンH+とイオン交換して形成され
た、基板より屈折率が高い変性層を光導波層として有す
るプロトン交換光導波路を備えた光偏向器において、上
記基板の屈折率nsと光導波層の屈折率nとの差をΔn
(=n  ns)とし、上記光導波層の表面からの深さ
をX□としたとき、上記光導波層の屈折率nが表面から
深さx1方向に連続的に漸次減少し、上記基板との界面
では実質的にΔn=○を満足する屈折率分布を有し、光
導波路におけるΔnがΔnoの1/3となる深さをaと
したとき、Δn。
とaとが不等式Δns≦0.015a+0.005を満
足する光導波路を有することにより、光学損傷に強く、
しかも高効率の光機能素子を容易に作成できる光導波路
を実現可能とし、この光導波路に光偏向素子を組み込む
ことにより、高効率の光偏向装置が得られる。したがっ
て、上記光偏向装置を応用した小形軽量で高速アクセス
可能な光集積ヘッドが、さらにまた、上記光集積ヘッド
をアクチュエータに搭載した光情報記録再生装置をそれ
ぞれ実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるプロトン交換光導波路を有する光
偏向器の一実施例を示す斜視図、第2図は従来のブラッ
グ型光偏向器を示す斜視図、第3図は従来のコリニア型
光偏向器を示す斜視図、第4図は光偏向器の原理を説明
する図で、(a)は平面図、(b)は断面図、第5図(
a)は従来の光導波路の屈折率分布を示す図、(b)は
本発明による光導波路の屈折率分布を示す図、第6図は
拡散深さa、表面屈折率変化量Δnoと重なり積分I 
overQapの関係を示す図、第7図は光導波路の屈
折率分布を示す図で、(a)は熱処理前を示し、(b)
は熱処理後を示す図、第8図は上記第1図に示す光偏向
器を搭載した光集積ヘッドの構成図、第9図(、)〜(
Ω)は上記光集積ヘッドの製造工程をそれぞれ示す図、
第10図(a)〜(f)は上記光集積ヘッドに搭載する
収差補正用回折格子の製造工程をそれぞれ示す図、第1
1図は上記光集積ヘッドを搭載した光情報記録再生装置
の構成を示す図である。 1.21.31・・・基板 2.22.32・光導波層 4 、24 、34 ・−・弾性表面波(SAW)5.
23・・・弾性表面波発生電極 81・・・レーザ光源 83・・・受光素子 85・・第1の回折格子 86・・・グレーティングカップラ 87・・第2の回折格子 88・・・集光ビームスプリッタ 813・・・光記録媒体 1102・・・アクチュエータ 代理人弁理士  中 村 純之助 X+(Xl 第2 図 、21.31−幕籾 2.22.32−一尤帽1 4.24.34−一弾軽表面う皮tSAW15.23−
−−−−3草様表面波!1!1電緬81−−−−−−レ
ーでft、源 83−−−−−一受fL克子 85−−−一第1の回折格J 86−−−−2′し−ティレフ゛力、アラs7−−−−
1!J2の回拍′絡子 88−−−1光、嶋゛−ムスブj八、2813−一一九
書乙aす菓体 02−一一アクチェエータ (a) 第5 図 (pm) 第6 図 (a) 回】Σ丁=1]ト一 (b) 「〒ヲ習に1 (C) ■デ■匡ミ1 第9 図 (a) 一7]1100 第10図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式LiNb_1_−_yTa_yO_3(ただ
    し、0≦y≦1)で表せるニオブ酸リチウム、タンタル
    酸リチウム、もしくはこれら両者の混晶系、あるいはこ
    れにマグネシウムを加えた、一般式Li_xMg_2N
    b_1_−_yTa_yO_3(ただし、0≦x、y、
    z≦1)からなる単結晶基板の表層部に、基板内のリチ
    ウムイオンLi^+の一部がプロトンH^+とイオン交
    換して形成された、上記基板より屈折率が高い変性層を
    光導波層として有するプロトン交換光導波路において、
    上記基板の屈折率n_sと上記光導波層の屈折率nとの
    差をΔn(=n−n_s)とし、上記光導波層の表面か
    らの深さをx_1としたとき、上記光導波層の屈折率n
    がその表面から深さx_1方向に連続的に漸減し、上記
    基板との界面では実質的にΔn=0を満足する屈折率分
    布を有し、上記光導波層におけるΔnの大きさをΔn_
    0としたとき、Δn_0が0.035より大きく、かつ
    ΔnがΔn_0の1/3となる深さをaとしたとき、Δ
    n_0とaとが不等式Δn_0≦0.015a+0.0
    05を満足することを特徴とするプロトン交換光導波路
    。 2、上記プロトンH^+によるリチウムイオンLi^+
    のイオン交換は、上記光導波層の表面から深さ方向yの
    交換濃度プロファイルが誤差関数的に変化し、その表面
    から深さy方向に連続的に漸減する濃度分布を有するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載したプロト
    ン交換光導波路。 3、上記変成層からなる光導波層は、結晶格子定数d′
    と上記単結晶基板の結晶格子定数dとの差Δd=d′−
    dが、上記光導波層の表面から深さ方向yに誤差関数的
    に変化し、表面から深さy方向に連続的に漸減する結晶
    格子定数分布を有することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載したプロトン交換光導波路。 4、弱酸と該弱酸のリチウム塩との混合液中で、一般式
    LiNb_1_−_xTa_xO_3(ただし、0≦y
    ≦1)で表せるニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム
    もしくはこれら両者の混晶系、あるいはこれにマグネシ
    ウムを加えた一般式Li_xMg_2Nb_yTa_1
    _−_xO_3(ただし、0≦x、y、z≦1)からな
    る単結晶基板を熱処理して、その表層部のリチウムイオ
    ンLi^+の一部をプロトンH^+でイオン交換して、
    上記基板より屈折率が高い変性層を光導波層として形成
    するプロトン交換光導波路の製造方法において、上記弱
    酸として解離度10^−^3以下の有機酸と、上記弱酸
    のリチウム塩との混合溶液を用い、加熱処理して上記単
    結晶基板表層部リチウムイオンLi^+の一部をプロト
    ンH^+でイオン交換して厚さT(μm)の交換層を形
    成し、ついで、上記単結晶基板を大気中または酸素雰囲
    気中で、少なくとも2T^2(時間)以上、375℃〜
    400℃の温度範囲で熱処理することにより、上記イオ
    ン交換処理によって基板中に注入したプロトンH^+を
    上記基板中に熱拡散し、上記基板の屈折率n_sと光導
    波層の屈折率nとの差をΔn(=n−n_s)とし、上
    記光導波層の表面からの深さをyとしたとき、上記光導
    波層の屈折率nが深さy方向に連続的に漸減し、上記基
    板との界面で実質的にΔn=0となるような屈折率分布
    の光導波層を備えたプロトン交換光導波路の製造方法。 5、特許請求の範囲第1項から第3項のいずれかに記載
    した光導波路と、光導波路内に伝搬する導波光を上記光
    導波路から基板外に射出させ、かつ、上記射出光が基板
    表面となす角を変化させる機能をもつ弾性表面波を発生
    する電極とを、備えたことを特徴とする光偏向器。 6、上記光導波路は、外部から上記光導波路内に光を結
    合する手段を有することを特徴とする特許請求の範囲第
    5項に記載した光偏向器。 7、特許請求の範囲第1項から第3項のいずれかに記載
    した光導波路に、レーザ光源からのレーザビームを導い
    た導波光を、上記光導波路の外部空間に配置した光記録
    媒体の記録・再生面上に集光し、上記記録、再生面から
    の反射光を受光、検出する手段を備えた光ヘッドであっ
    て、上記光導波路と上記レーザビームの波長変動による
    光導波路への結合効率低下を防止する第1の回折格子と
    、レーザビームを上記光導波路に結合するグレーティン
    グカップラと、上記導波光を光導波路から基板外に射出
    させ、かつ、射出光が基板表面となす角を変化する機能
    をもつ弾性表面波を発生させる電極と、上記射出方向の
    レーザ波長の変動を防止する第2の回折格子と、上記射
    出光を上記導波路外部の一点に集束させるレンズ手段と
    を有する光集積ヘッド。 8、上記グレーティングカップラは、弾性表面波を発生
    する電極との間の光導波路上で、上記光記録媒体からの
    反射光を受光、検出する光素子を構成する集光ビームス
    プリッタとして、不等間隔曲線形状の回折格子を、配設
    したことを特徴とする特許請求の範囲第7項に記載した
    光集積ヘッド。 9、上記レンズ手段は、集束した反射光を上記光記録媒
    体の記録、再生面に照射し、その反射信号光を透過して
    、第2の回折格子で反射させて上記基板内に入射させ、
    これを上記光導波層側の基板面で全反射させ、上記集光
    ビームスプリッタに入射させ2分割して集光し、該集光
    された反射信号光を受光素子で検出することを特徴とす
    る特許請求の範囲第8項に記載した光集光ヘッド。 10、上記反射形の第2回折格子と、該第2回折格子か
    らの反射光を、上記光記録媒体の記録、再生面上に集束
    するレンズ手段からなる光学系は、上記光導波層が形成
    された基板側本体と、光学的に結合しながら分離独立さ
    せてアクチュエータに搭載し、光ヘッドの可動部とした
    ことを特徴とする特許請求の範囲第9項に記載した光集
    光ヘッド。 11、光記録媒体を回転駆動する回転駆動制御手段と、
    上記回転する光記録媒体面と所定の間隔を保ち、上記光
    記録媒体の半径方向に走査駆動することにより光情報の
    記録、再生を行う光ヘッドと、該光ヘッドを搭載して走
    査駆動するアクチュエータとを備えた光情報記録再生装
    置において、上記アクチュエータには、上記特許請求の
    範囲第7項から第10項にそれぞれ記載したいずれかの
    光集積ヘッドを搭載したことを特徴とする光情報記録再
    生装置。
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