JPH04111761U - 受光素子 - Google Patents
受光素子Info
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- JPH04111761U JPH04111761U JP2260491U JP2260491U JPH04111761U JP H04111761 U JPH04111761 U JP H04111761U JP 2260491 U JP2260491 U JP 2260491U JP 2260491 U JP2260491 U JP 2260491U JP H04111761 U JPH04111761 U JP H04111761U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この考案は、レーザ光が入射する窓部材の透
過率の温度依存性がほとんどない受光素子を提供する。 【構成】 この考案は、レーザ光12が入射する窓部材
3の表面13と裏面14とは共に、レーザ光12がその
通過領域内で入射角0°以外の角度で入射する面に形成
され、且つ、前記光電変換素子の受光面に対して180
°以外の角度で配向されるように構成したもので、これ
により多重反射干渉を防止し、透過率の温度依存性の少
ない受光素子を提供する。
過率の温度依存性がほとんどない受光素子を提供する。 【構成】 この考案は、レーザ光12が入射する窓部材
3の表面13と裏面14とは共に、レーザ光12がその
通過領域内で入射角0°以外の角度で入射する面に形成
され、且つ、前記光電変換素子の受光面に対して180
°以外の角度で配向されるように構成したもので、これ
により多重反射干渉を防止し、透過率の温度依存性の少
ない受光素子を提供する。
Description
【0001】
本考案は、レーザ分光計、レーザ光量の精密測定装置等の精密測光用受光素子
、又はレーザ干渉計の撮像素子の分野に用いられる受光素子に関する。
【0002】
従来の受光素子として図13に示す構成の受光素子がある。この従来の受光素
子100は、例えばSiフォトダイオードからなる光電変換素子101と、電気
信号を出力するための電極106a、106bと、光電変換素子101から電極
106a、106bに電気信号を導くためのリード線105a、105bと、こ
れらを保持する保持部材104と、光電変換素子101を密封するための光学的
に透明な窓102を有するフタ部材103から構成されている。
【0003】
例えばコバール(合金)からなる保持部材104にニッケル−スズ合金等の低
融点合金108で、Siフォダイオード101が融着固定されている。電極10
6a、106bは、電気的絶縁と気密のためコバールガラス等の低融点ガラス1
07で保持部材104に固定されている。光学的に透明な窓102は、例えばホ
ウケイ酸ガラスの平行平板からなり、コバールガラス等の低融点ガラス109で
フタ部材103に固定されている。窓102に取り付けられたフタ部材103は
、圧入、ロウ付け等により保持部材に取り付けられている。
【0004】
しかしながら、従来の受光素子100では、窓102に平行平面のガラス板が
使用されているため、レーザ光のような干渉性の高い光が入射した場合、図14
に示すように窓の第1面111と第2面112で繰り返し反射が生じ、その結果
第2面を透過した光114、115、116・・・が干渉し、いわゆる多重反射
干渉を起こし、透過率に影響を与える。
【0005】
例えば、平行平板にレーザ光が垂直入射した場合の透過率は、次のように表さ
れる。
【数1】
ただし、
【数2】
であり、Lは2平面間の光路長、αは線膨張係数、
【数3】
は屈折率の温度係数、dは2平面間の距離、nは屈折率、tは温度、λは入射光
の波長、Rは表面の反射率である。例えば、厚さ1mmの光学ガラスBSC7(
通称BK7)の窓に波長λ=633nmのHe−Neレーザ光を入射した場合を
考えると、BSC7はα=7.5×10-6、
【数4】
、n=1.52、無コートの場合の反射率R≒0.04であるため、約12℃の
温度変化で透過率が最大15%変化することになるという問題があった。
【0006】
また、この影響を防ぐために、窓102の両面に誘電体多層膜からなる反射防
止膜、例えば反射率0.2%の通称Vコート(縦軸に反射率を、横軸に波長を取
った特性曲線が、設計波長において最低の反射率を示すようなV字型を有してい
るコーティング)を成膜した場合であっても、約12℃の温度変化で、最大0.
6%の透過率変化が生じるという問題があった。
【0007】
さらに、レーザ分光計において、2つの光電変換素子の光量比を求める場合に
、図15に示すように、2つの入射光117と118に対する窓102の光路長
が、λ/4だけ異なると温度変化に対して、無反射防止膜がない場合には最大±
15%、反射率0.2%の誘電体多層膜からなる反射防止膜がある場合でも最大
±0.5%の誤差を生じるという問題があった。
このように従来の平行平面を用いた受光素子では干渉性の高い光の測光を行う
場合に、温度変化による誤差が大きいという問題点があった。
【0008】
また、入射するレーザ光の窓102の両面に対する斜入射の場合に、入射角が
大きくなるとP偏光とS偏光との反射率の違いが増大し、窓102に誘電体多層
膜を成膜して透過率の偏光依存性を防止する必要がある。また、このように誘電
体多層膜を成膜したとしても、入射角が大きくなるとP偏光とS偏光との反射率
の相違を小さくすることが困難となり、従って透過率の偏光依存性を小さくする
ことが困難であるという問題がある。
【0009】
本考案は上記問題点を解決するためになされたものであり、第1の目的は反射
防止膜を用いることなく、窓の透過率の温度依存性がほとんどない受光素子を提
供することであり、さらに第2の目的は、反射防止膜を用いることなく、透過率
の温度依存性と偏光依存性がほとんどない受光素子を提供することである。
【0010】
本考案は、以下の構成とすることにより上述の課題を解決している。
【0011】
(1)レーザ光を入射して光電変換する光電変換素子と、この光電変換素子の
受光面に対向する窓部材と、この窓部材を介して前記光電変換素子を外部から密
封して保持する保持部材とを有する受光素子において、
前記窓部材の表面と裏面とは共に、前記レーザ光がその通過領域内で入射角0
°以外の角度で入射する面に形成され、且つ、前記光電変換素子の受光面に対し
て前記レーザ光の通過領域内で180°以外の角度で配向していることを特徴と
する構成。
【0012】
(2)レーザ光を入射して光電変換する光電変換素子と、この光電変換素子の
受光面に対向する窓部材と、この窓部材を介して前記光電変換素子を外部から密
封する保持部材とを有する受光素子において、
前記窓部材は、その表面及び裏面が互いに平行ではなく、且つ、表面と受光面
とのそれぞれの入射角が異なるとともに、第2面の屈折角と受光面の入射角が異
なるように配向する平面でそれぞれ構成されることを特徴とする構成。
【0013】
(3)請求項2記載の受光素子において、前記窓部材は、この窓部材の表面に
対する入射面と裏面に対する入射面とが直交する如く構成され、且つ、表面及び
裏面のうち、一方の面の入射角と他方の面の屈折角が等しくなるように形成され
ることを特徴とする構成。
【0014】
(4)請求項1乃至3の何れかに記載の受光素子において、前記光電変換素子
が複数からなることを特徴とする構成。
【0015】
(5)請求項1乃至4の何れかに記載の受光素子において、前記光電変換素子
が半導体光検出器であることを特徴とする構成。
【0016】
(6)請求項1乃至4の何れかに記載の受光素子において、前記光電変換素子
が固体撮像素子であることを特徴とする構成。
【0017】
上述の構成1、2及び4乃至6によれば、窓部材を多重反射干渉の起こらない
形状としたため、反射防止膜を用いることなく窓部材の透過率の温度依存性をほ
とんどなくすことを出来る。
また、上述の構成3乃至6によれば、入射光に対し、窓部材の表面及び裏面の
入射平面を互いに直交させ、それぞれの入射角を等しく設定するため、誘電体多
層膜を用いることなく窓部材の偏光依存性をほとんどなくすことが出来る。
【0018】
以下に本考案の実施例について添付図面を用いて説明する。
尚、添付図面中、後述する窓部材の断面を示すハッチングは省略している。
図1は本考案の第1実施例の構成を示す縦断面図である。本実施例の受光素子
0は、光電変換素子1と、これを保持する保持部材2と、光学的透明体からなる
窓部材3と、この窓部材3を保持するとともに光電変換素子1の周囲雰囲気を気
密にして保持部材2の一部を構成するフタ部材4と、外部に電気信号を伝達する
ための電極5,6と、光電変換素子1の出力を電極5,6に導くためのリード線
7,8を備えて構成される。電極5,6は、例えば低融点ガラス等からなる封止
剤11を用いて気密封止と電気絶縁した状態で保持部材2に固定されている。ま
た、窓部材3は、低融点ガラスやエポキシ接着剤等の封止剤11によってキャッ
プ4に取り付けられる。また、窓部材3の付いたフタ部材4は、圧入、ロウ付け
、溶接、接着等により保持部材2と気密接合して光電変換素子1に水分等が付着
するのを防止している。そして、内部にはN2 等の不活性ガスを封入して光電変
換素子1の劣化を防止している。
【0019】
本実施例において、光電変換素子1は、例えば可視光から近赤外線光に感度を
有する半導体光検出器であるSiフォトダイオードであり、基盤2及びキャップ
4はコバールからなる。窓部材3は、例えば可視から近赤外域において透明な光
学ガラスであるBSC7(HOYA(株)商品名、通称BK7)からなり、表面
である第1面13と裏面である第2面14が、例えばθ=1度の角度を有するク
サビ形になっている。
波測定光、例えば波長633nm、ビーム径φ1mmのHe−Neレーザ光1
2は、窓部材3の第1面13に例えば角度θ1 =0.75度で入射する。ここで
、レーザ光12は反射光15と透過光16に分離する。窓部材3を構成するBS
C7の屈折率は約1.5であるため透過光16は屈折の法則に従い、
【数5】
約屈折角θ2 で屈折する。屈折したレーザ光16は、窓部材3の第2面14に入
射し、反射光17と透過光18に分離される。この時の入射角θ3 は、第1面1
3と第2面14のなす角θが1度であるため、
θ3 =θ−θ1 =1−0.5=0.5度=θ1
となる。従って、反射光17は、第2面14の法線に対してθ3 なる角度で反射
され、透過光18は屈折の法則に従い、
【数6】
なる屈折角θ4 で屈折される。第2面14の透過光18は、フォトダイオード1
に入射する。例えば、フォトダイオード1の受光面27を窓部材3の第1面13
と第2面14とそれぞれ等しいθ′(例えば0.5度)をなすように窓部材3と
フォトダイオード1を設定しておくと、受光面27に入射するレーザ光18の入
射角θ5 は、
θ5 =θ4 −θ′=0.75−0.5=0.25度
となる。フォトダイオード1に入射したレーザ光18は受光面27に吸収され光
電変換される光と、反射光22に分離される。受光面27に吸収された光は電気
信号に変換されリード7,8を通して電極5,6に導かれ出力される。
【0020】
反射光22は、窓部材3の第2面14に再び入射し、反射光23と透過光24
′に分離される。この時の入射角θ9 は、
θ9 =θ′−θ5 =0.5−0.25=0.25度
である。反射光23は再びフォトダイオード1に入射するが、レーザ光18と反
射光23のなす角がθ4 −θ9 =0.75−0.25=0.5度であるため、ビ
ーム径を1mmとした場合に、レーザ光18とレーザ光23が干渉することによ
る干渉縞は、約14本となる。従って、周囲温度変化に対する受光面と第2面間
の光路長変化によって引き起こされる干渉縞の移動による平均光量の変化は無視
できる。
同様に第2面14の反射光17について考えると、第1面13に入射し、反射
光20と透過光19に分離され、反射光20は再び第2面14に入射し、屈折角
θ8 で屈折される。この時の屈折角θ8 は、
θ6 =θ3 +θ=0.5+1=1.5
θ7 =θ6 +θ=1.5+1=2.5
【数7】
であり、前述のレーザ光18,23となす角がそれぞれ3度および3.5度とな
り、この反射光が干渉することによる光量変動は無視できる。従って、周囲温度
変化に対する窓の影響のほとんどない受光素子が実現できる。
【0021】
本実施例において、窓部材3の第1面13と第2面14のなす角θを1度とし
たが、これに限定されるものではなく、使用するビーム径に応じて可変して良い
。例えば、レーザ光18と23が干渉した場合の干渉縞の本数を10本以上とす
るには、ビーム径φ5mmの場合、θ≧0.02度、ビーム径φ1mmの時には
、θ≧0.08度であれば良い。また、第1面13と第2面14と、受光面の位
置関係に制限されず、次の条件を満足すれば良い。すなわち、光電変換素子の受
光面27に入射光が垂直入射する場合(θ5 =0)に、第1面13での屈折角θ 2
と、第2面14での屈折角θ4 がθ2 ≠0且つθ4 ≠0を満足すれば良い。
これを実現する方法としては、第1面13の反射光15と、第2面14を反射
し、第1面13を透過した光19と、受光面27で反射し、第2面14および第
1面13を透過した光26が、それぞれ平行にならないように、窓部材3と受光
素子1の位置関係を調節すれば良い。このように第1の実施例によれば、反射防
止膜を取り付けることになく、干渉による誤差の小さい受光素子を実現できる。
以上の実施例において、レーザ光12が通過する領域は、表面13及び裏面1
4に対して、レーザ光12の少なくとも一部が入射する範囲をいう。具体的には
、表面13及び裏面14に対してレーザ光12、16、18、20、22、24
、26の全部又は一部が入射する表面13及び裏面14内での範囲をいう。尚、
以下の実施例においても通過領域とは、窓部材(後述する)に入射するレーザ光
が、窓部材の表面及び裏面に対して少なくとも一部が入射する表面及び裏面中の
範囲をいう。
【0022】
図2は、第2の実施例を示した縦断面図である。
第2の実施例では、窓の両面を球面とし、2つの光電変換素子を用いている。
2つの光電変換素子1a、1bは、温度特性を合わせるため、同一の基板28上
に形成されている。窓部材203は第1の面および第2の面を球面としたため、
両凸レンズとなっている。入射光12aおよび12bは、両凸レンズ状の窓部材
203を通過し、レンズの作用により集束され、光電変換素子1a、1bに入射
する。入射光12a、12bに対し、窓部材203の第1面213、第2面21
4、光電変換素子1a、1bの受光面227は何れも垂直入射とならないため干
渉による誤差が生じない。また、レンズによる集束効果により、入射光1a、1
b間の距離よりも光電変換素子間の距離を小さくでき、また、ビーム径も小さく
なるため、小さな光電変換素子が使えるという効果がある。
【0023】
図3は、本考案の第3の実施例を示す縦断面図である。
本実施例では、第2の実施例の両凸レンズ形の窓部材203を両凹レンズ形の
窓部材303としたものである。両凹レンズ形の窓部材303は入射光12a、
12bを光軸に対し、広がる方向に屈折させるため、例えば入射光12a、12
bが近接している場合であっても、容易に2つの入射光を分離、検出することが
できるという効果がある。
尚、第2図及び第3図において、Bは使用しない領域、即ち入射光の通過領域
から除かれる部分を覆う不透明体である。
【0024】
第1の実施例を微小な光電変換素子を多数並べた多素子受光素子(例えば2次
元多素子フォトダイオード)等に適用した場合、1つの光電変換素子の受光面2
7で反射し、第2面14で反射した光23や、第2面、第1面で反射し、第2面
を透過した光21が、他の光電変換素子に入射して、誤差を生じるため、クサビ
の角度を大きくしたり、窓自体を大きく傾ける必要がある。このようにした場合
、第1面および第2面の入射角が大きくなり、第1面および第2面の反射率の偏
光依存性が大きくなるという問題を生じる。これを軽減するために無反射膜を使
用する方法があるが、偏光依存性のない無反射膜を作ることは困難である。以下
に示す本考案の第4の実施例は、このように窓の第1面および第2面の入射角を
大きくした場合でも反射防止膜を使用することなく偏光依存性のない受光素子を
実現するものである。
【0025】
以下図4乃至図6を用いて第4の実施例について詳細に説明する。
図4は第4の実施例を説明するための斜視図、図5は図4のX軸とZ軸を含む
平面に平行な断面図、図6はY軸とZ軸を含む平面に平行な断面図である。
図4において、平面29は窓部材403の第1面413における入射平面(第
1面の法線と第1面への入射光を含む平面)であり、平面30は第2面414に
おける入射平面である。図5及び図6において、図示した光線のうち実線は、入
射平面29および30内に存在し、破線は面外にあることを示している。窓部材
403は、入射光12に対し、第1面413の入射平面29と第2面414の入
射平面30が直交し、且つ、第1面の屈折角θ2 と第2面の入射角θ3 が等しく
なるように設定する。ここで入射光12のうち、第1面の入射平面29に平行な
電界を有する成分をX偏光、垂直な電界を有する成分をY偏光とする。一般に、
光が屈折率の異なる物質の境界面に入射した場合、入射面に平行な電界を有する
成分をP偏光、垂直な電界を有する成分をS偏光と呼び、境界面での反射率は、
P偏光とS偏光で異なった値を有する。
【0026】
図7において、境界面51の透過率は、入射角をθ、屈折角をθ′とすると、
【数8】
で表される。
従って、図5及び図6に示す如く、第1面413では、X偏光がP偏光、Y偏
光がS偏光となるため、それぞれの透過率TX1、TY1は、
【数9】
である。同様に、第2面414では、X偏光がS偏光、Y偏光がP偏光となるた
め、それぞれの透過率TX2、TY2は、
【数10】
である。
【0027】
従って、X偏光およびY偏光に対する窓の透過率TX 、TY はそれぞれ、
【数11】
となる。ここで、θ2 =θ3 、θ1 =θ4 となるように窓を設定しているため、
【数12】
である。従って、TX =TY となり、反射防止膜を取り付けることなく透過率の
偏光依存性のない窓部材が得られる。
第4の実施例において、第1面413と第2面414の入射面を直交させ、第
1面413の屈折角θ2 と第2面414の入射角θ3 を等しく調整するには、受
光素子400の前面に入射光12が通るようにピンホールを置き、ピンホール面
において、入射光と第1面の反射光を結んだ直線と、入射光と第2面の反射光を
結んだ直線が直交するように受光素子を調整すれば良い。
【0028】
図11は、本考案の第4の実施例の受光素子を偏光解析装置に応用した場合の
実施例である。図中で、40は例えばグラントムソンプリズムなどの偏光子、4
1は考案の受光素子、44は抵抗器である。
入射レーザ光42は、偏光子40に入射し、偏光子40の偏光方向の成分のみ
透過し、透過光43となる。この透過光43は受光素子41に入射し、光電変換
され電流信号Iが得られ、抵抗器44を流れることにより入射したレーザ光43
の光量に比例した電圧信号Vが得られる。図12は電流信号Iと回転角αとの関
係を示す図である。図中aは直線偏光、bは楕円偏光、cは円偏光の場合を示す
。偏光子40を光軸を中心に回転させ、回転角αと出力電圧Vの関係を図12の
ように調べることにより、レーザ光42の偏光状態を知ることができる。ここで
、受光素子41に入射するレーザ光42の偏光面は、偏光子40の回転にともな
って回転するため、受光素子41に偏光依存性があった場合には誤差を生じるが
、本考案の第4の実施例の偏光依存性がない受光素子400を用いることで誤差
の生じない偏光解析装置が得られる。
【0029】
図8及び図9は、第5の実施例を示す縦断面図であり、第3の実施例の光電変
換素子をCCD固体撮像素子531(他にMOS固体撮像素子でも良い)に置き
換えたものである。
例えば、BSC7からなる窓部材503の第1面513と第2面514のなす
角を20度とすると、第1面の屈折角θ2 および第2面の入射角θ3 は何れも1
0度となる。撮像素子531の受光面527の大きさd×d=10mm×10m
mとすると、窓部材503の第2面14と受光面の最短距離lを
【数13】
とすれば、何れの反射光も受光面527に入射しなくなる。従って、反射防止膜
を取り付けることなく、反射による誤差および偏光依存性のない撮像素子が得ら
れる。
上記実施例において、窓部材503に光学ガラスBSC7を用いて説明したが
、使用波長において透明な物質であれば、他のガラスや結晶、有機物、無機物何
でも良い。また、受光素子にはSiフォトダイオード、CCD固体撮像素子を用
いたが、光−電気変換機能を有する素子であれば何でも良い。また、上記実施例
では、反射防止膜を使用しないとしたが、反射による損失を軽減するために反射
防止膜を使用しても本発明の原理に何ら影響を与えるものではない。
【0030】
図10は、本考案を2モード方式の周波数安定化レーザに応用した説明図であ
る。図中32はレーザチューブ、33は偏光ビームスプリッタ、34は本考案に
係わる受光素子(2素子)、35a、35bは電流電圧変換増幅器、36は差動
増幅器、37はPID調節器、38はトランジスタ、39はヒータである。受光
素子34は、第1の実施例の窓と、第2の実施例の2素子の光電変換素子を組み
合わせたものである。本発明の受光素子を用いることにより、受光素子の温度変
化による誤差を軽減できるため、温度変化に対する周波数変動を小さくすること
ができる。
尚、半導体検出器として、第1実施例ではSiフォトダイオードの場合につい
て説明したが、SiフォトダイオードのかわりにGe、GaAs、InP等のフ
ォトダイオードであっても良い。
【0031】
以上のように、本考案の受光素子は、窓部材の表裏面および光電変換素子の受
光面を、多重反射干渉の影響が出ない構成としたため、特別に反射防止膜を用い
ることなく、干渉による誤差を大幅に減少することが出来る。
【0032】
また、入射光に対し、窓部材の表面と裏面を偏光依存性が生じない構成とした
ため、偏光依存性のない反射防止膜を窓部材に成膜する必要がなく、更に大きな
入射角に対しても透過率の偏光依存性を防止することが出来る。
【図1】本考案の第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】本考案の第2実施例を示す縦断面図である。
【図3】本考案の第3実施例を示す縦断面図である。
【図4】本考案の第4実施例を示す斜視図である。
【図5】第4図中、X軸とZ軸を含む平面に平行な断面
図である。
図である。
【図6】第4図中、Y軸とZ軸を含む平面に平行な断面
図である。
図である。
【図7】境界面の透過率を説明する図である。
【図8】本考案の第5実施例を示す断面図である。
【図9】本考案の第5実施例を示す断面図である。
【図10】本考案の応用例を示す説明図である。
【図11】本考案の第4実施例の受光素子を偏光解析装
置に応用した説明図である。
置に応用した説明図である。
【図12】電流信号と回転角の関係を示す図である。
【図13】従来の受光素子を示す縦断面図である。
【図14】多重反射干渉の説明図である。
【図15】従来の受光素子を示す縦断面図である。
0 受光素子
1 光電変換素子
1a 光電変換素子
1b 光電変換素子
3 窓部材
12 レーザ光
12a レーザ光
12b レーザ光
13 表面
14 裏面
27 受光面
29 入射面
30 入射面
34 受光素子
200 受光素子
203 窓部材
213 表面
214 裏面
300 受光素子
303 窓部材
313 表面
314 裏面
400 受光素子
403 窓部材
413 表面
414 裏面
500 受光素子
503 窓部材
513 表面
514 裏面
527 受光面
Claims (6)
- 【請求項1】 レーザ光を入射して光電変換する光電変
換素子と、この光電変換素子の受光面に対向する窓部材
と、この窓部材を介して前記光電変換素子を外部から密
封して保持する保持部材とを有する受光素子において、
前記窓部材の表面と裏面とは共に、前記レーザ光がその
通過領域内で入射角0°以外の角度で入射する面に形成
され、且つ、前記光電変換素子の受光面に対して180
°以外の角度で配向していることを特徴とする受光素
子。 - 【請求項2】 レーザ光を入射して光電変換する光電変
換素子と、この光電変換素子の受光面に対向する窓部材
と、この窓部材を介して前記光電変換素子を外部から密
封する保持部材とを有する受光素子において、前記窓部
材は、その表面及び裏面が互いに平行ではなく、且つ、
表面と受光面とのそれぞれの入射角が異なるとともに、
第2面の屈折角と受光面の入射角が異なるように配向す
る平面でそれぞれ構成されることを特徴とする受光素
子。 - 【請求項3】 請求項2記載の受光素子において、前記
窓部材は、この窓部材の表面に対する入射面と裏面に対
する入射面とが直交する如く構成され、且つ、表面及び
裏面のうち、一方の面の入射角と他方の面の屈折角が等
しくなるように形成されることを特徴とする受光素子。 - 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載の受光素
子において、前記光電変換素子が複数からなることを特
徴とする受光素子。 - 【請求項5】 請求項1乃至4の何れかに記載の受光素
子において、前記光電変換素子が半導体光検出器である
ことを特徴とする受光素子。 - 【請求項6】 請求項1乃至4の何れかに記載の受光素
子において、前記光電変換素子が固体撮像素子であるこ
とを特徴とする受光素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2260491U JPH04111761U (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 受光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2260491U JPH04111761U (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 受光素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04111761U true JPH04111761U (ja) | 1992-09-29 |
Family
ID=31908076
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2260491U Pending JPH04111761U (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 受光素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04111761U (ja) |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62266878A (ja) * | 1986-05-15 | 1987-11-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体受光装置 |
| JPS6390866A (ja) * | 1986-10-03 | 1988-04-21 | Nec Corp | 半導体受光装置 |
| JPS63114277A (ja) * | 1986-10-31 | 1988-05-19 | Fujitsu Ltd | 光半導体装置 |
| JPH04111473A (ja) * | 1990-08-31 | 1992-04-13 | Mitsubishi Electric Corp | 赤外線撮像装置 |
| JP3100801B2 (ja) * | 1993-06-11 | 2000-10-23 | キヤノン株式会社 | 定着ローラ及び定着装置 |
-
1991
- 1991-03-14 JP JP2260491U patent/JPH04111761U/ja active Pending
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62266878A (ja) * | 1986-05-15 | 1987-11-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体受光装置 |
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