JPH04115234U - ごみ焼却炉の排気設備 - Google Patents

ごみ焼却炉の排気設備

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JPH04115234U
JPH04115234U JP2135391U JP2135391U JPH04115234U JP H04115234 U JPH04115234 U JP H04115234U JP 2135391 U JP2135391 U JP 2135391U JP 2135391 U JP2135391 U JP 2135391U JP H04115234 U JPH04115234 U JP H04115234U
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幹夫 茂木
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石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存の設備に対しても僅かな改良によってダ
イオキシンの発生を抑制・防止し得るようにする。 【構成】 ごみ焼却炉1で発生した排ガスを煙突3へ導
く排ガスダクト2の途中に、水5を噴射して排ガスを冷
却するガス冷却室4を設け、排ガスダクト2のガス冷却
室4の出側に、ごみ焼却炉1へ送る一次空気と排ガスと
の間で熱交換を行う空気予熱器11を設け、排ガスダク
ト2の空気予熱器11の出側に集塵機21を設け、空気
予熱器11と集塵機21との間に温度調整用空気調節弁
14を備えて温度調整用空気を送給するようにした温度
調整用空気送給路13を接続すると共に、集塵機21入
側の排ガスの温度を検出して温度調整用空気調節弁14
の開度を調節する温度調節計15を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ごみ焼却炉の排気設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ごみ焼却炉で都市ごみなどを燃やして生成された750〜950℃の 排ガスは、排ガスダクトを通って先ずガス冷却室へ導かれ、該ガス冷却室で排気 設備の高温腐食を防止するため水を噴射されて300〜350℃まで冷却され、 次に空気予熱器へ導かれて、該空気予熱器で焼却炉へ供給される燃焼用の一次空 気との間で熱交換され一次空気を200〜250℃まで昇温すると共に自らは3 00℃まで降温され、続いて電気集塵機で集塵された後、煙突から排出されてい る。
【0003】 尚、電気集塵機の入口における排ガスの温度を300℃としているのは、空気 予熱器において一次空気を200〜250℃まで予熱し得るようにするため及び ダストの固有抵抗値の関係から300℃付近で最も性能を発揮する電気集塵機を 使用しているためである。
【0004】 ところで、環境汚染物質として有名であり非常に毒性の強いダイオキシンは、 都市ごみなどの不完全燃焼生成物からもダスト成分の触媒作用を受けて新たに合 成されるものと考えられており、該ダイオキシンは図2に示すように、電気集塵 機内の300℃付近の温度で最も発生量が多いことが近年わかってきた。
【0005】 しかるに、上記従来のごみ焼却炉の排気設備では電気集塵機の入口における排 ガスの温度を300℃と設定しているので、この部分がダイオキシンの発生原因 となるおそれがある。
【0006】 そこで、電気集塵機の入口における排ガスの温度が300℃以下となるように するために、ガス冷却室内部に噴射する水の量を増やし、ガス冷却室で排ガスの 温度を大幅に降下させることが検討されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、電気集塵機の入口における排ガスの温度を300℃以下とする ために、単にガス冷却室内部に噴射する水の量を増やすようにした場合には、以 下のような問題があった。
【0008】 即ち、噴射する水の量を増やすためにはガス冷却室やポンプ、ノズル等の容量 を増やさなければならず、しかも、ガス冷却室内部に噴射する水の量を増やすと 噴射した多量の水を排ガスで完全に蒸発させることが困難となってダストが湿っ てガス冷却室の運転に支障を生じたり排気設備に結露を生じたりする。
【0009】 又、空気予熱器入口における排ガス温度も大幅に下がるので、ガス冷却室で排 ガスの温度を大幅に下げてしまうと、後段の空気予熱器で一次空気を200〜2 50℃まで予熱することができなくなってしまう。
【0010】 更に、ガス冷却室内部に噴射する水の量を増やすと排ガス中の水分の量或いは 割合が大幅に増加することになるので、排気設備が腐食を起こし易くなり、しか も、煙突から排出される排ガスが白煙となっていわゆる可視公害を引起こし易く なる。
【0011】 従って、既設のごみ焼却炉に適用する場合には、上記問題が解決されるよう排 気設備全体を大幅に改造しなければならない。
【0012】 本考案は、上述の実情に鑑み、既存の設備に対しても僅かな改良によってダイ オキシンの発生を抑制・防止し得るようにしたごみ焼却炉の排気設備を提供する ことを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、ごみ焼却炉で発生した排ガスを煙突へ導く排ガスダクトの 途中に、水を噴射して排ガスを冷却するガス冷却室を設け、排ガスダクトのガス 冷却室の出側に、ごみ焼却炉へ送給する一次空気と排ガスとの間で熱交換を行う 空気予熱器を設け、排ガスダクトの空気予熱器の出側に集塵機を設け、空気予熱 器と集塵機との間に温度調整用空気調節弁を備えて温度調整用空気を送給するよ うにした温度調整用空気送給路を接続すると共に、集塵機入側の排ガスの温度を 検出して温度調整用空気調節弁の開度を調節する温度調節計を設けたことを特徴 とするごみ焼却炉の排気設備にかかるものである。
【0014】 請求項2の考案は、温度調整用空気送給路の吸引側を高温になりやすい部屋や 酸欠になりやすい部屋やばい塵が発生する部屋やばい塵対策が必要な機器等のう ち少くとも一つに接続したごみ焼却炉の排気設備にかかるものである。
【0015】
【作用】
請求項1の考案によれば、ごみ焼却炉で発生した排ガスは、先ず、ガス冷却室 へ導かれてガス冷却室で水を噴射されることにより冷却され、次に、空気予熱器 へ導かれて空気予熱器でごみ焼却炉へ送給される一次空気との間で熱交換され、 更に、温度調整用空気送給路を介して送給される温度調整用空気を混合されて冷 却された後、集塵機で集塵され、最後に煙突から大気へ放出される。
【0016】 この際、集塵機入側の排ガスの温度が温度調節計により検出され、温度調節計 が温度調整用空気調節弁の開度を調節することにより、集塵機入側の排ガスの温 度が200℃以下に制御される。
【0017】 請求項2記載の考案によれば、高温になりやすい部屋や酸欠になりやすい部屋 やばい塵が発生する部屋やばい塵対策が必要な機器等のうちの少くとも一つから 温度調整用空気送給路を介して温度調整用空気が排ガスダクトへ送給される。
【0018】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0019】 図1は、本考案の一実施例である。
【0020】 図中1は都市ごみなどを燃やすためのごみ焼却炉、2はごみ焼却炉1で都市ご みなどを燃やして生成された排ガスを煙突3へ導く排ガスダクトである。
【0021】 排ガスダクト2の途中にガス冷却室4を設け、ガス冷却室4にガス冷却室4内 部へ排ガス冷却用の水を噴射するための水供給路6を接続し、水供給路6の途中 に水供給路6を流れる水5の量を調節する水量調節弁7を設け、排ガスダクト2 のガス冷却室4出側に、ガス冷却室4を出た排ガスの温度に基づいて水量調節弁 7の開度を調節する温度調節計8を設ける。
【0022】 又、排ガスダクト2の温度調節計8接続部分よりも排ガスの流れ方向下流側に 、一次送風機9から一次空気供給路10を介してごみ焼却炉1へ送給される燃焼 用の一次空気と排ガスとの間で熱交換を行い、一次空気を予熱する空気予熱器1 1を設け、排ガスダクト2の空気予熱器11出側に温度調整用送風機12からの 温度調整用空気を供給する温度調整用空気供給路13を接続し、温度調整用空気 供給路13の途中に温度調整用空気供給路13を流れる温度調整用空気の量を調 節する温度調整用空気調整弁14を設け、排ガスダクト2の温度調整用空気供給 路13接続部分よりも排ガスの流れ方向下流側に、排ガスダクト2を流れる排ガ スの温度に基づいて温度調整用空気調整弁14の開度を調節する温度調節計15 を設けると共に、温度調整用送風機12の吸引側を、ごみ焼却炉1を収容する炉 室16等の高温になりやすい部屋や、排水処理室17等の酸欠になりやすい部屋 や、灰出し室18等のばい塵が発生する部屋や、灰コンベヤ19及び灰バンカ2 0等のばい塵対策が必要な機器などへ接続する。
【0023】 排ガスダクト2の温度調節計15接続部分よりも排ガスの流れ方向下流側に、 バグフィルタ式の集塵機21を設ける。
【0024】 尚、図中22は二次送風機23からごみ焼却炉1へ、ごみ焼却炉1内の都市ご みの燃焼を助長すると共に焼却炉1内の温度が極端に上昇しないようにするため の二次空気を送給する二次空気供給路である。
【0025】 次に、作動について説明する。
【0026】 先ず、温度調節計8の設定温度を350℃程度とし、温度調節計15の設定温 度を200℃以下とする。
【0027】 そして、一次送風機9から一次空気供給路10を介してごみ焼却炉1へ送給し ごみ焼却炉1で都市ごみなどを燃焼させる。
【0028】 ごみ焼却炉1で都市ごみなどが燃焼されて生成された排ガスの温度は750〜 950℃となり、該750〜950℃の排ガスは、排ガスダクト2を通って先ず ガス冷却室4へ導かれ、該ガス冷却室4で排気設備の高温腐食を防止するため、 水供給路6からの水5を噴射されて300〜350℃即ち300℃以上の温度ま で冷却される。
【0029】 この時、温度調節計8がガス冷却室4出側の排ガスの温度を検出して水量調節 弁7の開度を調整することによって、該ガス冷却室4出側の排ガスの温度が30 0〜350℃となるようガス冷却室4へ噴射される水5の量が制御される。
【0030】 このように、ガス冷却室4出側の排ガスの温度を従来と同様300〜350℃ まで冷却するに止めているので、ガス冷却室4へ噴射する水5の量を増やさずに 済み、その結果、ガス冷却室4の容量を大きくする必要をなくすことができ、且 つ、従来通り噴射した水5をガス冷却室4内部で完全に蒸発させることができる 。
【0031】 ガス冷却室4で300〜350℃即ち300℃以上まで冷却された排ガスは、 次に空気予熱器11へ導かれて、該空気予熱器11で一次送風機9から一次空気 供給路10を介してごみ焼却炉1へ供給される燃焼用の一次空気との間で熱交換 され、従来と同様、一次空気を200〜250℃まで昇温すると共に自らは30 0℃まで降温される。
【0032】 空気予熱器11で300℃まで降温された排ガスは、その後、温度調整用送風 機12から温度調整用空気供給路13を介して送給される温度調整用空気を混合 されて直ちに200℃以下まで冷却され、且つ冷却により排ガス及び温度調整用 空気の混合ガスが減容される。
【0033】 この時、排ガスダクト2へ噴射される温度調整用空気の量は、温度調節計15 が排ガスダクト2の温度調整用空気供給路13接続部下流側の排ガスの温度を検 出して、接続部下流側の排ガスの温度が200℃以下となるよう温度調整用空気 調整弁14の開度を調整することによって制御される。
【0034】 又、温度調整用送風機12の吸引側を、ごみ焼却炉1を収容する炉室16等の 高温になりやすい部屋や、排水処理室17等の酸欠になりやすい部屋や、灰出し 室18等のばい塵が発生する部屋や、灰コンベヤ19及び灰バンカ20等のばい 塵対策が必要な機器などへ接続しているので、これら各部屋や機器に独立して設 けていた換気装置や集塵機が集約されて不要化される。
【0035】 200℃以下まで冷却された排ガスは、従来の電気集塵機では充分な集塵性能 が得られないため、バグフィルタ式の集塵機21を設け、排ガスと温度調整用空 気の混合ガスを集塵機21へ導いて集塵機21で集塵するようにした後、煙突3 から排出させる。
【0036】 このように、空気予熱器11から出て集塵機21へ導入される排ガスを温度調 整用空気で直ちに200℃以下まで冷却するようにしたことにより、集塵機21 内でのダイオキシンの発生が抑制・防止され、且つ、この時の冷却によって温度 調整用空気及び排ガスの体積は減少されるので、実ガス量は増えても従来に比べ て集塵機21の容量をそれほど大きくする必要がない。
【0037】 しかも、排ガスに温度調整用空気を混合したことにより、ガス中の水分濃度が 低下する傾向になるので、結露や腐食や白煙による可視公害などが発生しにくく なる。
【0038】 尚、本考案は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、既設炉に対して は空気で250℃程度に冷却することにより電気集塵機を使用することも可能で あること、その他、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得 ることは勿論である。
【0039】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1の考案にかかるごみ焼却炉の排気設備によれば 、集塵機入口において排ガスに温度調整用空気を混合することにより集塵機入口 温度を200℃程度まで下げられるようにしたので、既設の設備をほとんど改造 することなくダイオキシンの発生を抑制・防止することができ、しかも、ガス冷 却室内部に噴射する水の量を増やした場合に比べて、一次空気を200〜250 ℃まで予熱することができ、且つ、結露や腐食や可視公害などの問題を防止する ことができるという優れた効果を奏し得る。
【0040】 請求項2の考案にかかるごみ焼却炉の排気設備によれば、換気装置や集塵機を 集約して不要化できるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の全体系統図である。
【図2】温度とダイオキシン発生量との関係を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 ごみ焼却炉 2 排ガスダクト 3 煙突 4 ガス冷却室 5 水 10 一次空気供給路 11 空気予熱器 13 温度調整用空気送給路 14 温度調整用空気調節弁 15 温度調節計 16 炉室 17 排水処理室 18 灰出し室 19 灰コンベヤ 20 灰バンカ 21 集塵機

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ごみ焼却炉で発生した排ガスを煙突へ導
    く排ガスダクトの途中に、水を噴射して排ガスを冷却す
    るガス冷却室を設け、排ガスダクトのガス冷却室の出側
    に、ごみ焼却炉へ送給する一次空気と排ガスとの間で熱
    交換を行う空気予熱器を設け、排ガスダクトの空気予熱
    器の出側に集塵機を設け、空気予熱器と集塵機との間に
    温度調整用空気調節弁を備えて温度調整用空気を送給す
    るようにした温度調整用空気送給路を接続すると共に、
    集塵機入側の排ガスの温度を検出して温度調整用空気調
    節弁の開度を調節する温度調節計を設けたことを特徴と
    するごみ焼却炉の排気設備。
  2. 【請求項2】 温度調整用空気送給路の吸引側を高温に
    なりやすい部屋や酸欠になりやすい部屋やばい塵が発生
    する部屋やばい塵対策が必要な機器等のうち少くとも一
    つに接続した請求項1記載のごみ焼却炉の排気設備。
JP2135391U 1991-03-11 1991-03-11 ごみ焼却炉の排気設備 Expired - Lifetime JPH0749231Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002079029A (ja) * 2000-09-07 2002-03-19 Daido Steel Co Ltd 溶融炉排ガスの冷却方法
JP2023017690A (ja) * 2021-07-26 2023-02-07 株式会社タクマ 排ガス処理設備、及び排ガス処理方法

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