JPH04119044U - 積層防音床材 - Google Patents
積層防音床材Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 床材の厚さを大きくすることなく吸音と防振
性を向上させる。 【構成】 床面を構成する木質化粧板(7) と中間遮音シ
ート(6) と木質板(5) とからなる木質床材基板(8) の下
面に、接地側に多数の短柱状の突起(2) を備えたる防振
材層(1) が貼り合わされた積層防音床材において、木質
床材基板(8) と防振材層(1) との間に不織布シート(3)
を介装してこの不織布シート(3) と防振材層(1) とによ
り吸音制振部(4) を構成し、さらに防振材層(1) の接地
側が不織布側よりも軟質となし,不織布シート(3) と防
振材層(1) の軟質部とによる振動の減衰作用により、上
記木質床基板層(8) からコンクリートスラブへの衝撃振
動音の伝わりが一層緩和されるようになした。 【効果】 床材上で発生した63〜2000Hzの騒音を顕著に
減衰でき、JIS-A-1418に規定された床衝撃音レベルの測
定法における等級L−45クラスの防音性床材となる。
性を向上させる。 【構成】 床面を構成する木質化粧板(7) と中間遮音シ
ート(6) と木質板(5) とからなる木質床材基板(8) の下
面に、接地側に多数の短柱状の突起(2) を備えたる防振
材層(1) が貼り合わされた積層防音床材において、木質
床材基板(8) と防振材層(1) との間に不織布シート(3)
を介装してこの不織布シート(3) と防振材層(1) とによ
り吸音制振部(4) を構成し、さらに防振材層(1) の接地
側が不織布側よりも軟質となし,不織布シート(3) と防
振材層(1) の軟質部とによる振動の減衰作用により、上
記木質床基板層(8) からコンクリートスラブへの衝撃振
動音の伝わりが一層緩和されるようになした。 【効果】 床材上で発生した63〜2000Hzの騒音を顕著に
減衰でき、JIS-A-1418に規定された床衝撃音レベルの測
定法における等級L−45クラスの防音性床材となる。
Description
【0001】
本考案は、マンション等の防音床材に関し、特に 250 Hz 以下の低周波音を効
的に制振する木質系防音床材に関するものである。
【0002】
ホテルやマンションでは、特に上階の部屋での人に歩行や子供の跳びはね音、
椅子を移動させる時に発生する個体音等騒音が居住性の悪化を招く大きな要因と
なっている。上記騒音の原因はすべてが振動であり、人が歩行したり、跳びはね
る時の振動がコンクリートスラブに伝達されて発生するものであり、これらの音
の振動波が伝わらないように従来からカーペットや絨毯を敷くなどの種々な工夫
がなされている。
【0003】
一方近年においてはカーペットや絨毯に代えて木質床材が好まれ、そのため階
下への衝撃音の伝達がより顕著となっている。このことを考慮して建築時におい
て床下部分に木製または鋼製の根太を用い、その上に床材を張る工法が実施され
ているが、この程度では上階の音を十分遮音することはできない。
【0004】
この木質床材上で発生する音の伝達を弱めるべく、例えば実開昭63-119740 号
公報にみられるように、遮音シートを介層した合板の下面に防振ゴム層を配して
なる防音性床材が提案され実用されている。
【0005】
上記のように下面に防振ゴム層を備えた床材はオクターブ帯域中心周波数とい
われいてる音の強さ(Hz)が 500 Hz 以上の高周波音域において顕著な遮音性を発
するが、500 Hz以下の比較的低周波音域における遮音性にやや難点があり、低周
波音域において十分な遮音効果をあげようとすると防振ゴム層の硬度を低下しな
ければならず、床板としての圧縮強度に影響が生じることになる。
【0006】
かかる不都合は防振ゴム層の厚さ寸法を大きくすることによって改善すること
が可能であるが、防振ゴム層を厚くすると床板の厚さが増加し、また床板の厚さ
を変えずに合板部を薄くすると床板の強度低下を招くという不都合が生じる。
【0007】
本考案は防振部の厚さ寸法を大きくすることなく上記難点が改善された防音性
床材を提供するものである。
【0008】
本考案者は、上記した床材基板の下面に配される吸音制振材とコンクリートス
ラブ面との接触面積を小さくしてコンクリートスラブとの間に空間を形成するす
るとともに吸音制振材部に空気を介在させることによって吸音制振効果が向上す
ることができ、さらにコンクリートスラブ側の防振材層が軟質である程振動が吸
収できることに着目し、上記難点を改善した。
【0009】
即ち本考案の積層防音床材は、底面側に位置する弾性材料の防振材層の下面に
多数の短柱状突起を設けてコンクリートスラブとの間に空間を形成するとともに
該防振材層の下面側を上面側よりも軟質となし、該防振材層の上面側に1平方米
当たりの目付が 50 〜200 g の不織布を貼り合わせて該防振材層と該布とによっ
て構成した吸音制振部に空気を介在させ、該吸音制振部の不織布上に、木質板と
中間遮音シートと木質化粧板とが一体化された木質床材基板を貼り合わせて積層
防音床材を構成してなる。
【0010】
上記防振材層は天然ゴム、合成ゴム、発泡ゴム、発泡合成樹脂の成形物の単独
または異種成形物の貼り合わせ材が用いられ、ショアー硬度において上面側が40
〜65 度、下面側が20〜40度程度となるように構成するとよい。全体が柔軟過ぎ
る
と床沈みが発生し、また硬すぎると衝撃エネルギーの緩和効果の低下を招く。防
振材層の下面の突起は高さ2 〜5mm の円柱形、角柱形、円錐台形、角錐台形等の
短柱形状をなし、これらは間隔をおいて多数一体的に形成され、全突起の底面と
コンクリートスラブとの接触面積の割合は15〜50%、好ましくは20〜35%である
。
【0011】
コンクリートスラブと突起底面との接触面積割合が50%以上となると、荷重に
よる単位面積当たり伸縮変形量が小さくなり、床材上に加えられた衝撃エネルギ
ーを緩和する効果と空間による吸音効果が少なくなってコンクリートスラブ側へ
の衝撃音の伝達抑止性が低下する。また15%以下の場合は、衝撃音の伝達抑止性
が向上するが、荷重による単位面積当たり伸縮変形量が過大となり床沈みが生じ
、床材として不適当となる。
【0012】
また一つの突起のコンクリートスラブ面との接触面積は 3〜100 平方粍程度好
ましくは 7〜50平方粍であり、かかる突起の多数によって上記した15%以上50%
以下の接触面積が保持されている。
【0013】
防振材層の上面側に貼り付ける吸音制振材の1つである不織布は、太さが1 〜
20デニールの熱可塑性繊維の単独またはセルロース繊維が混合された1平方米当
たりの目付が 50 〜200 g のニードルパンチング不織布が好適であり、1平方米
たりの目付が 200g 以下では 250 Hz の振動音の吸音効果が乏しく、また1平方
米当たりの目付が 200g 以上となると床板全体の厚さが過大となる。その他木質
板と中間シートおよび木質化粧板とが一体化された木質床材基板には、市販の床
材が使用することができる。
【0014】
本考案の積層防音床材は、化粧木質板上で発生した衝撃音の振動をゴム系の制
振材で吸収減衰しさらに、その下部に配設されるニードルパンチング不織布ゾー
ンと、さらにその下部に配設された防振材層で振動を吸収減衰させ、コンクリー
トスラブへの振動伝達を緩和する。
【0015】
即ち、吸音制振材構成材料の一つであるニードルパンチを施した不織布は、12
5 〜2000 Hz 間の振動減衰に役立ち、防振材層とその下面の突起並びに空間は防
振並びに衝撃音のコンクリートスラブへの伝達緩和を行い、63〜2000 H■ の騒
音を顕著に減衰させる。
【0016】
図面は本考案の積層防音床材(10)の代表的な実施例を示しているものであり、
(1) は防振材層、(2) は該防振材層(1) の下面に形成された突起、(3) は不織布
、(4) は該防振材層(1) と該不織布(3) とによる吸音制振部、(5) は木質板、(6
) は中間遮音シート、(7) は木質化粧板、そして(8) は該木質板(5) と該遮音シ
ート(6) および該木質化粧板(7) とにより構成された木質床材基板である。
【0017】
本実施例においては、防振材層(1) には天然ゴム60部とスチレンブタジエンゴ
ム40部とを混合し発泡剤を添加して3倍に発泡したショアー硬度約45度の弾性材
料が用いられ、成形手段により厚さ 1 mm の平板部(1A)とその下面に高さ 4 mm
の突起(2) が形成されている。第1図の実施例における突起(2) は直径 4 mm の
短円柱形をなし、10平方糎米当たり当たり 231個がほぼ均等に分布され、コンク
リートスラブとの接触面積率が29%となっていて、該突起(2) の底面側に220 ℃
の熱ロールを接触させて熱処理を行うことによりこの底面から約 1mmの部分(2A)
を硬度約25度に軟質化している。
【0018】
そして該平板部(1A)の上面側には、太さ10デニールのポリエステル樹脂繊維か
らなる1平方米当たりの目付が 130g 、見掛けの厚さ約 1mmのニードルパンチ不
織布(4) が接着され、上記防振材層(1) とこの不織布(3) とによって厚さ約 7mm
の吸音制振部(5) が構成されている。
【0019】
上記吸音制振部(5) の上面に用いられる木質床材基板(8) には、厚さ8mmの合
板タイプの木質板(5) と厚さ3mmの木質化粧板(7) との間に厚さ約1mmのゴム質
の遮音シート(6) が介在してなる市販の防音性床板が使用され、この木質床材基
板(8) の裏面に上記吸音制振部(5) の不織布(3) の上面を接着して積層防音材(1
0)が構成されている。
【0020】
なお上記実施例においては各突起(2)(2)の底面側を軟質化した態様を示してい
るが、図3に示しているように、防振材層(1) をその上層側(11)に硬度約40〜65
度の弾性材料を配し、下層側(12)に上層側(11)よりも約20〜40%低硬度の弾性材
料を配した2層構造となしてもよい。
【0021】
一方第4図に示したごとく、中間遮音シート(6) を介して木質板(5) と木質化
粧板(7) とが貼り合わされた上記と同じ木質床材基板(8) の裏面に、底面にエン
ボス加工された厚さ7mm のゴム層(11)を設けてなるJIS-A-1418による遮音等級L
−50の床材を入手し、上記本考案の床材(10)とその遮音性を比較した。その結
果は次表のごとくであった。
なお遮音性の比較は、衝撃により発生する各周波数の音が階下へどの程度伝わ
るかをJIS-A-1418に準じて測定した。
【0022】
【表1】
【0023】
なお本考案による上記吸音制振部(4) の一部が繊維で構成されているため、
長期間の使用中にダニやカビ等の微生物が発生する恐れがある。この問題点は吸
音制振部(4) を構成している不織布(3) 少なくとも1部に長期の抗菌防臭能に優
れた銅イオンを担持させた繊維を用いるとよい。銅イオンの繊維への担持量は0.
5 重量%以上が望ましく、銅イオンの担持に適した繊維としてはセルロース系繊
維を挙げることができる。
【0024】
このように本考案の積層防音床材(10)は、底面側に位置する弾性材料の防振材
層(1) の下面に多数の短柱状突起(2) が形成され、該防振材層(1) の上面側に1
平方米当たりの目付が 50 〜200gの不織布(3) が貼り合わされて該防振材層(1)
と該不織布(3) とにとによって吸音制振部(4) が構成され、該吸音制振部(4) の
不織布上(3) に、木製板(5) と中間遮音シート(6) と木質化粧板(7) とが一体化
された木質床材基板(8) が貼り合わされてなるものであるから、敷設した該床材
(10)の木質化粧板(7) 上で発生した衝撃音の振動は、まずゴム系の中間遮音シー
ト(6) で吸収減衰されたのちその下部に配設されているニードルパンチング不織
布(3) と防振材層(1) とからなる吸音制振部(4) において振動が大幅に吸収減衰
され、コンクリートスラブへの振動伝達を緩和する。即ち、吸音制振材構成材料
の一つであるニードルパンチを施した不織布(3) は、125 〜2000Hz間の振動減衰
に役立ち、また防振材層(1) の下面が多数の突起(2) によって形成されているた
め、コンクリートスラブとの接触面積が従来よりも著しく小さくかつ多量の空気
が介在していることから効果的な振動減衰作用をなし、63〜2000Hzの騒音を顕著
に減衰させて優れた防音性を発揮する。さらにこの優れた防音性は上表の通り吸
音制振材(5) の厚さを増大することなく達成され、JIS-A-1418に規定された床衝
撃音レベルの測定法における等級L−45クラスの床板を得ることができる。
【提出日】平成3年12月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】考案の詳細な説明
【補正方法】変更
【0001】
本考案は、マンション等の防音床材に関し、特に 250 Hz 以下の低周波音を効
的に制振する木質系防音床材に関するものである。
【0002】
ホテルやマンションでは、特に上階の部屋での人の歩行や子供の跳びはね音、
椅子を移動させる時に発生する個体音等騒音が居住性の悪化を招く大きな要因と
なっている。上記騒音の原因はすべてが振動であり、人が歩行したり、跳びはね
る時の振動がコンクリートスラブに伝達されて発生するものであり、これらの音
の振動波が伝わらないように従来からカーペットや絨毯を敷くなどの種々な工夫
がなされている。
【0003】
一方近年においてはカーペットや絨毯に代えて木質床材が好まれ、そのため階
下への衝撃音の伝達がより顕著となっている。このことを考慮して建築時におい
て床下部分に木製または鋼製の根太を用い、その上に床材を張る工法が実施され
ているが、この程度では上階の音を十分遮音することはできない。
【0004】
この木質床材上で発生する音の伝達を弱めるべく、例えば実開昭63-119740 号
公報にみられるように、遮音シートを介層した合板の下面に防振ゴム層を配して
なる防音性床材が提案され実用されている。
【0005】
上記のように下面に防振ゴム層を備えた床材はオクターブ帯域中心周波数とい
われてる音の強さ(Hz)が 500 Hz 以上の高周波音域において顕著な遮音性を発揮
するが、500 Hz以下の比較的低周波音域における遮音性にやや難点があり、低周
波音域において十分な遮音効果をあげようとすると防振ゴム層の硬度を低下しな
ければならず、床板としての圧縮強度に影響が生じることになる。
【0006】
かかる不都合は防振ゴム層の厚さ寸法を大きくすることによって改善すること
が可能であるが、防振ゴム層を厚くすると床板の厚さが増加し、また床板の厚さ
を変えずに合板部を薄くすると床板の強度低下を招くという不都合が生じる。
【0007】
本考案は防振部の厚さ寸法を大きくすることなく上記難点が改善された防音性
床材を提供するものである。
【0008】
本考案者は、上記した床材基板の下面に配される吸音制振材とコンクリートス
ラブ面との接触面積を小さくしてコンクリートスラブとの間に空間を形成するす
るとともに吸音制振材部に空気を介在させることによって吸音制振効果が向上す
ることができ、さらにコンクリートスラブ側の防振材層が軟質である程振動が吸
収できることに着目し、上記難点を改善した。
【0009】
即ち本考案の積層防音床材は、底面側に位置する弾性材料の防振材層の下面に
多数の短柱状突起を設けてコンクリートスラブとの間に空間を形成するとともに
該防振材層の下面側を上面側よりも軟質となし、該防振材層の上面側に1平方米
当たりの目付が 50 〜200 g の不織布を貼り合わせて該防振材層と該不織布とに
よって構成した吸音制振部に空気を介在させ、該吸音制振部の不織布上に、木質
板と中間遮音シートと木質化粧板とが一体化された木質床材基板を貼り合わせて
積層防音床材を構成してなる。
【0010】
上記防振材層は天然ゴム、合成ゴム、発泡ゴム、発泡合成樹脂の成形物の単独
または異種成形物の貼り合わせ材が用いられ、ショアー硬度において上面側が40
〜65 度、下面側が20〜40度程度となるように構成するとよい。全体が柔軟過ぎ
ると床沈みが発生し、また硬すぎると衝撃エネルギーの緩和効果の低下を招く。
防振材層の下面の突起は高さ2 〜5mm の円柱形、角柱形、円錐台形、角錐台形等
の短柱形状をなし、これらは間隔をおいて多数一体的に形成され、全突起の底面
とコンクリートスラブとの接触面積の割合は15〜50%、好ましくは20〜35%であ
る。
【0011】
コンクリートスラブと突起底面との接触面積割合が50%以上となると、荷重に
よる単位面積当たり伸縮変形量が小さくなり、床材上に加えられた衝撃エネルギ
ーを緩和する効果と空間による吸音効果が少なくなってコンクリートスラブ側へ
の衝撃音の伝達抑止性が低下する。また15%以下の場合は、衝撃音の伝達抑止性
が向上するが、荷重による単位面積当たり伸縮変形量が過大となり床沈みが生じ
、床材として不適当となる。
【0012】
また一つの突起のコンクリートスラブ面との接触面積は 3〜100 平方粍程度好
ましくは 7〜50平方粍であり、かかる突起の多数によって上記した15%以上50%
以下の接触面積が保持されている。
【0013】
防振材層の上面側に貼り付ける吸音制振材の1つである不織布は、太さが1 〜
20デニールの熱可塑性繊維の単独またはセルロース繊維が混合された1平方米当
たりの目付が 50 〜200 g のニードルパンチング不織布が好適であり、1平方米
当たりの目付が 50g以下では 250 Hz の振動音の吸音効果が乏しく、また1平方
米当たりの目付が 200g 以上となると床板全体の厚さが過大となる。その他木質
板と中間シートおよび木質化粧板とが一体化された木質床材基板には、市販の床
材が使用することができる。
【0014】
本考案の積層防音床材は、化粧木質板上で発生した衝撃音の振動をゴム系の制
振材で吸収減衰しさらに、その下部に配設されるニードルパンチング不織布ゾー
ンと、さらにその下部に配設された防振材層で振動を吸収減衰させ、コンクリー
トスラブへの振動伝達を緩和する。
【0015】
即ち、吸音制振材構成材料の一つであるニードルパンチを施した不織布は、12
5 〜2000 Hz 間の振動減衰に役立ち、防振材層とその下面の突起並びに空間は防
振並びに衝撃音のコンクリートスラブへの伝達緩和を行い、63〜2000 HZ の騒音
を顕著に減衰させる。
【0016】
図面は本考案の積層防音床材(10)の代表的な実施例を示しているものであり、
(1) は防振材層、(2) は該防振材層(1) の下面に形成された突起、(3) は不織布
、(4) は該防振材層(1) と該不織布(3) とによる吸音制振部、(5) は木質板、(6
) は中間遮音シート、(7) は木質化粧板、そして(8) は該木質板(5) と該遮音シ
ート(6) および該木質化粧板(7) とにより構成された木質床材基板である。
【0017】
本実施例においては、防振材層(1) には天然ゴム60部とスチレンブタジエンゴ
ム40部とを混合し発泡剤を添加して3倍に発泡したショアー硬度約45度の弾性材
料が用いられ、成形手段により厚さ2 mm の平板部(1A)とその下面に高さ 4 mm
の突起(2) が形成されている。第1図の実施例における突起(2) は直径 4 mm の
短円柱形をなし、10平方糎米当たり当たり 231個がほぼ均等に分布され、コンク
リートスラブとの接触面積率が29%となっていて、該突起(2) の底面側に220 ℃
の熱ロールを接触させて熱処理を行うことによりこの底面から約 1mmの部分(2A)
を硬度約25度に軟質化している。
【0018】
そして該平板部(1A)の上面側には、太さ10デニールのポリエステル樹脂繊維か
らなる1平方米当たりの目付が 130g 、見掛けの厚さ約 1mmのニードルパンチ不
織布(3) が接着され、上記防振材層(1) とこの不織布(3) とによって厚さ約 7mm
の吸音制振部(4) が構成されている。
【0019】
上記吸音制振部(4) の上面に用いられる木質床材基板(8) には、厚さ8mmの合
板タイプの木質板(5) と厚さ3mmの木質化粧板(7) との間に厚さ約1mmのゴム質
の遮音シート(6) が介在してなる市販の防音性床板が使用され、この木質床材基
板(8) の裏面に上記吸音制振部(4) の不織布(3) の上面を接着して積層防音材(1
0)が構成されている。
【0020】
なお上記実施例においては各突起(2)(2)の底面側を軟質化した態様を示してい
るが、図3に示しているように、防振材層(1) をその上層側(11)に硬度約40〜65
度の弾性材料を配し、下層側(12)に上層側(11)よりも約20〜40%低硬度の弾性材
料を配した2層構造となしてもよい。
【0021】
一方第4図に示したごとく、中間遮音シート(6) を介して木質板(5) と木質化
粧板(7) とが貼り合わされた上記と同じ木質床材基板(8) の裏面に、底面にエン
ボス加工された厚さ7mm のゴム層(21)を設けてなるJIS-A-1418による遮音等級L
−50の床材を入手し、上記本考案の床材(10)とその遮音性を比較した。その結
果は次表のごとくであった。
なお遮音性の比較は、衝撃により発生する各周波数の音が階下へどの程度伝わ
るかをJIS-A-1418に準じて測定した。
【0022】
【表1】
【0023】
なお本考案による上記吸音制振部(4) の一部が繊維で構成されているため、
長期間の使用中にダニやカビ等の微生物が発生する恐れがある。この問題点は吸
音制振部(4) を構成している不織布(3) 少なくとも1部に長期の抗菌防臭能に優
れた銅イオンを担持させた繊維を用いるとよい。銅イオンの繊維への担持量は0.
5 重量%以上が望ましく、銅イオンの担持に適した繊維としてはセルロース系繊
維を挙げることができる。
【0024】
このように本考案の積層防音床材(10)は、底面側に位置する弾性材料の防振材
層(1) の下面に多数の短柱状突起(2) が形成され、該防振材層(1) の上面側に1
平方米当たりの目付が 50 〜200gの不織布(3) が貼り合わされて該防振材層(1)
と該不織布(3) とにとによって吸音制振部(4) が構成され、該吸音制振部(4) の
不織布上(3) に、木製板(5) と中間遮音シート(6) と木質化粧板(7) とが一体化
された木質床材基板(8) が貼り合わされてなるものであるから、敷設した該床材
(10)の木質化粧板(7) 上で発生した衝撃音の振動は、まずゴム系の中間遮音シー
ト(6) で吸収減衰されたのちその下部に配設されているニードルパンチング不織
布(3) と防振材層(1) とからなる吸音制振部(4) において振動が大幅に吸収減衰
され、コンクリートスラブへの振動伝達を緩和する。即ち、吸音制振材構成材料
の一つであるニードルパンチを施した不織布(3) は、125 〜2000Hz間の振動減衰
に役立ち、また防振材層(1) の下面が多数の突起(2) によって形成されているた
め、コンクリートスラブとの接触面積が従来よりも著しく小さくかつ多量の空気
が介在していることから効果的な振動減衰作用をなし、63〜2000Hzの騒音を顕著
に減衰させて優れた防音性を発揮する。さらにこの優れた防音性は上表の通り吸
音制振材(4) の厚さを増大することなく達成され、JIS-A-1418に規定された床衝
撃音レベルの測定法における等級L−45クラスの床板を得ることができる。
【図1】本考案の実施例を示した部分破断裏面斜視図で
ある。
ある。
【図2】図1の厚さ方向の断面図である。
【図3】防振材層のたの実施例を示した断面図である。
【図4】比較例の床材の断面図である。
1.防音材層
2.突起
3.不織布
4.吸音制振部
5.木質板
6.中間遮音シート
7.木質化粧板
8.木質床材基板
10.積層防音床材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月20日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
E04F 15/18 J 7805−2E
Claims (2)
- 【請求項1】 底面側に位置する弾性材料の防振材層の
下面に多数の短柱状突起が形成され、該防振材層の上面
側に1平方米当たりの目付が 50 〜200 g の不織布が貼
り合わされて該防振材層と該不織布とによって吸音制振
部が構成され、該吸音制振部の不織布上に、木質板と中
間遮音シートと木質化粧板とが一体化された木質床材基
板が貼り合わされている積層防音床材であり、上記防振
材層の接地側が上記制振部側よりも軟質であることを特
徴とする積層防音床材。 - 【請求項2】 上記吸音制振部の不織布を形成している
繊維の少なくとも一部に銅イオンが担持されている請求
項1記載の積層防音床材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP948791U JPH04119044U (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 積層防音床材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP948791U JPH04119044U (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 積層防音床材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04119044U true JPH04119044U (ja) | 1992-10-23 |
Family
ID=31899874
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP948791U Pending JPH04119044U (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 積層防音床材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04119044U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102444112B1 (ko) * | 2021-09-14 | 2022-09-19 | (주)숨터솔루션 | 층간소음 저감을 위한 바닥 시공방법 |
-
1991
- 1991-01-31 JP JP948791U patent/JPH04119044U/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102444112B1 (ko) * | 2021-09-14 | 2022-09-19 | (주)숨터솔루션 | 층간소음 저감을 위한 바닥 시공방법 |
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