JPH04127537U - 力検出装置 - Google Patents
力検出装置Info
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- JPH04127537U JPH04127537U JP4320591U JP4320591U JPH04127537U JP H04127537 U JPH04127537 U JP H04127537U JP 4320591 U JP4320591 U JP 4320591U JP 4320591 U JP4320591 U JP 4320591U JP H04127537 U JPH04127537 U JP H04127537U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 容量素子を用いた三次元方向に関する力検出
装置において、XYZ各軸方向成分の検出感度を等しく
する。 【構成】 可撓基板100の作用部110には外力が作
用し、固定部170は装置筐体240の固定される。作
用部と固定部の間には、同心円状に環状溝125,14
5,165が掘られており、環状平板部120,14
0,160と、筒状部130,150とが形成される。
作用部110には接合部材225を介して変位基板22
0が接合されている。装置筐体240の内部底面には、
絶縁層230を介して固定電極211,213,215
が形成されている。変位基板220は共通の変位電極と
して機能し、固定電極との間で容量素子を構成する。外
力の作用により、各容量素子の静電容量に変化が生じる
ので、これに基いて外力の各軸方向成分を検出する。
装置において、XYZ各軸方向成分の検出感度を等しく
する。 【構成】 可撓基板100の作用部110には外力が作
用し、固定部170は装置筐体240の固定される。作
用部と固定部の間には、同心円状に環状溝125,14
5,165が掘られており、環状平板部120,14
0,160と、筒状部130,150とが形成される。
作用部110には接合部材225を介して変位基板22
0が接合されている。装置筐体240の内部底面には、
絶縁層230を介して固定電極211,213,215
が形成されている。変位基板220は共通の変位電極と
して機能し、固定電極との間で容量素子を構成する。外
力の作用により、各容量素子の静電容量に変化が生じる
ので、これに基いて外力の各軸方向成分を検出する。
Description
【0001】
本考案は力検出装置、特に一対の電極間の静電容量の変化に基づいて、作用し
た力を検出する力検出装置に関する。
【0002】
自動車産業や機械産業などでは、作用した力を正確に検出できる力検出装置の
需要が高まっている。特に、三次元の各成分ごとに作用した力を検出しうる小型
の装置が望まれている。
【0003】
このような需要に応えるため、シリコンなどの半導体基板にゲージ抵抗を形成
し、外部から加わる力に基づいて基板に生じる機械的な歪みを、ピエゾ抵抗効果
を利用して電気信号に変換する力検出装置が提案されている。ただ、このような
ゲージ抵抗を用いた検出装置は、製造コストが高く、温度補償が必要であるとい
う問題がある。そこで、特願平2−274299号明細書において、静電容量の
変化を利用した新規な力検出装置が提案されている。この新規な力検出装置では
、固定基板上に形成された固定電極と、力の作用により変位を生じる変位電極と
、によって容量素子が構成され、この容量素子の静電容量の変化に基づいて、作
用した力の三次元成分のそれぞれが検出できる。また、特願平2−416188
号明細書には、この新規な力検出装置の製造方法が開示され、特許協力条約に基
づく国際出願に係るPCT/JP91/00428号明細書には、この新規な力
検出装置の検査方法が開示されている。
【0004】
しかしながら、上述した静電容量の変化を利用した新規な力検出装置には、三
次元の各軸方向に関する検出感度にばらつきが生じるという問題がある。より具
体的には、固定基板および変位基板の基板面に平行なXY平面をもつ三次元座標
系を定義し、固定基板上に形成された固定電極と、変位基板上に形成された変位
電極と、によって構成される容量素子の静電容量の変化に基づいて、作用した力
のXYZ各軸方向成分を検出すると、X軸方向の検出感度とY軸方向の検出感度
とは同じになるが、これらとZ軸方向の検出感度との間には相違が生じる。この
ように、検出感度に差が生じると、電気信号として取り出した各軸方向成分の検
出値に対して、感度補正を行う必要がある。したがって、検出信号を処理する電
気回路が複雑になるという弊害が生じる。
【0005】
そこで本考案は、各方向成分についての検出感度ができるだけ均一になる力検
出装置を提供することを目的とする。
【0006】
(1) 本願第1の考案は、
装置筐体に固定される固定部と、外部からの力が伝達される作用部と、固定部
と作用部との間に形成され可撓性をもった可撓部と、を有する可撓基板と、
作用部に一部分が固着された変位基板と、
この変位基板に対向するように、装置筐体に固定された固定基板と、
を備え、
固定基板上に形成された固定電極と、変位基板上に形成された変位電極と、を
対向させてなる電極対の電極間距離の変化に基づいて、外部からの力を検出する
力検出装置において、
可撓基板の基板面に対してほぼ垂直な方向を軸とする円筒の形状をした肉薄の
筒状部と、基板面に対してほぼ平行な面に沿って延びた肉薄の環状平板部と、に
よって可撓部を構成したものである。
【0007】
(2) 本願第2の考案は、
装置筐体に固定される固定部と、外部からの力が伝達される作用部と、固定部
と作用部との間に形成され可撓性をもった可撓部と、を有する可撓基板と、
作用部に一部分が固着された変位基板と、
この変位基板に対向するように、装置筐体に固定された固定基板と、
を備え、
固定基板上に形成された固定電極と、変位基板上に形成された変位電極と、を
対向させてなる電極対の電極間距離の変化に基づいて、外部からの力を検出する
力検出装置において、
固定部が作用部の周囲を所定の間隔をおいて取り囲むように構成し、固定部と
作用部との間に架けられた可撓性をもった複数の架橋部によって可撓部を構成し
たものである。
【0008】
(3) 本願第3の考案は、上述の第1または第2の考案に係る力検出装置にお
いて、
可撓基板と変位基板との間に更に装置筐体に固定された補助基板を設け、変位
基板上に形成された変位電極と補助基板上に形成された固定電極と、を対向させ
てなる補助電極対の電極間距離の変化を考慮して、外部からの力を検出するよう
にしたものである。
【0009】
(1) 本願第1の考案による力検出装置では、可撓基板の可撓部が、基板面に
沿った放射状方向に対して十分な可撓性をもった筒状部と、基板面に対して垂直
な方向に対して十分な可撓性をもった環状平板部と、によって構成される。この
ため、いずれの方向に関しても十分な可撓性が得られ、各方向成分についての検
出感度を均一にすることができる。
【0010】
(2) 本願第2の考案による力検出装置では、可撓基板の可撓部が、複数の架
橋部によって構成される。可撓基板の各架橋部の間には、貫通孔が形成され、作
用部はこの架橋部によってのみ支持されることになる。このため、いずれの方向
に関しても十分な可撓性が得られ、各方向成分についての検出感度を均一にする
ことができる。
【0011】
(3) 本願第3の考案による力検出装置では、上述の第1または第2の考案に
係る力検出装置において、更に補助電極間距離の変化を考慮した検出がなされる
。よって、より精度の高い検出が可能になる。
【0012】
以下、本考案を図示する実施例に基づいて説明する。はじめに、本考案の適用
対象となる力検出装置の基本構造およびその基本原理について簡単に述べておく
。図1は、本考案の適用対象となる力検出装置の基本構造を示す側断面図である
。この力検出装置の主たる構成要素は、固定基板10、可撓基板20、作用体3
0、そして装置筐体40である。図2に、固定基板10の下面図を示す。図2の
固定基板10をX軸に沿って切断した断面が図1に示されている。固定基板10
は、図示のとおり円盤状の基板であり、周囲は装置筐体40に固定されている。
この下面には、扇状の固定電極11〜14および円盤状の固定電極15が図のよ
うに形成されている。一方、図3に可撓基板20の上面図を示す。図3の可撓基
板20をX軸に沿って切断した断面が図1に示されている。可撓基板20も、図
示のとおり円盤状の基板であり、周囲は装置筐体40に固定されている。この上
面には、扇状の変位電極21〜24および円盤状の変位電極25が図のように形
成されている。作用体30は、その上面が図3に破線で示されているように、円
柱状をしており、可撓基板20の下面に、同軸接合されている。装置筐体40は
、円筒状をしており、固定基板10および可撓基板20の周囲を固着支持してい
る。
【0013】
固定基板10および可撓基板20は、互いに平行な位置に所定間隔をおいて配
設されている。いずれも円盤状の基板であるが、固定基板10は剛性が高く撓み
を生じにくい基板であるのに対し、可撓基板20は可撓性をもち、力が加わると
撓みを生じる基板となっている。図1に示す例では、固定基板10は厚みを厚く
することにより剛性を高めており、可撓基板20は厚みを薄くすることにより可
撓性をもたせているが、材質を変えることにより、剛性および可撓性をもたせる
ようにしてもかまわない。あるいは、基板に溝を形成したり、貫通孔を形成した
りして可撓性をもたせることもできる。固定基板10、可撓基板20、作用体3
0は、本来の機能を果たすことができるのであれば、どのような材質で構成して
もよい。たとえば、半導体やガラスなどで構成することもできるし、金属で構成
することもできる。ただし、固定基板10および可撓基板20を金属で構成した
場合は、各電極が短絡しないように、電極との間に絶縁層を形成するなどの方法
を講じる必要がある。また、各電極層も導電性をもったものであれば、どのよう
な材質で構成してもよい。
【0014】
いま、図1に示すように、作用体30内に作用点Pを定義し、この作用点Pを
原点とするXYZ三次元座標系を図のように定義する。すなわち、図1の右方向
にX軸、上方向にZ軸、紙面に対して垂直に紙面裏側へ向かう方向にY軸、をそ
れぞれ定義する。可撓基板20のうち、作用体30が接合された中心部を作用部
、装置筐体40によって固着された周囲部を固定部、これらの間の部分を可撓部
、と呼ぶことにすれば、作用体30に外力が作用すると、可撓部に撓みが生じ、
作用部が固定部に対して変位を生じることになる。作用点Pに力が作用していな
い状態では、図1に示すように、固定電極11〜15と変位電極21〜25とは
所定間隔をおいて平行な状態を保っている。いま、固定電極11〜15と、この
それぞれに対向する変位電極21〜25との組み合わせを、それぞれ容量素子C
1〜C5と呼ぶことにする。ここで、たとえば、作用点PにX軸方向の力Fxが
作用すると、この力Fxは可撓基板20に対してモーメント力を生じさせ、図4
に示すように、可撓基板20に撓みが生じることになる。この撓みにより、変位
電極21と固定電極11との間隔は大きくなるが、変位電極23と固定電極13
との間隔は小さくなる。作用点Pに作用した力が逆向きの−Fxであったとする
と、これと逆の関係の撓みが生じることになる。このように力Fxまたは−Fx
が作用したとき、容量素子C1およびC3の静電容量に変化が表れることになり
、これを検出することにより力Fxまたは−Fxを検出することができる。この
とき、変位電極22,24,25のそれぞれと固定電極12,14,15のそれ
ぞれの間隔は、部分的に大きくなったり小さくなったりするが、全体としては変
化しないと考えてよい。一方、Y方向の力Fyまたは−Fyが作用した場合は、
変位電極22と固定電極12との間隔、および変位電極24と固定電極14との
間隔、についてのみ同様の変化が生じる。また、Z軸方向の力Fzが作用した場
合は、図5に示すように、変位電極25と固定電極15との間隔が小さくなり、
逆向きの力−Fzが作用した場合は、この間隔は大きくなる。このとき、変位電
極21〜24と固定電極11〜14との間隔も、小さくあるいは大きくなるが、
変位電極25と固定電極15との間隔の変化が最も顕著である。そこで、この容
量素子C5の静電容量の変化を検出することにより力Fzまたは−Fzを検出す
ることができる。
【0015】
一般に、容量素子の静電容量Cは、電極面積をS、電極間隔をd、誘電率をε
とすると、
C=εS/d
で定まる。したがって、対向する電極間隔が接近すると静電容量Cは大きくなり
、遠ざかると静電容量Cは小さくなる。この力検出装置は、この原理を利用し、
各電極間の静電容量の変化を測定し、この測定値に基づいて作用点Pに作用した
外力を検出するものである。すなわち、X軸方向の加速度は容量素子C1,C3
の間の容量変化に基づき、Y軸方向の加速度は容量素子C2,C4の容量変化に
基づき、Z軸方向の加速度は容量素子C5の容量変化に基づき、それぞれ検出が
行われる。
【0016】
実際には、図6に示すような検出回路により、各軸方向の力成分が検出される
。すなわち、容量素子C1〜C5の静電容量値を、それぞれCV変換回路51〜
55によって電圧値V1〜V5に変換する。そして、X軸方向の力は、減算器6
1によって(V1−V3)なる演算を行った差電圧として端子Txに得られ、Y
軸方向の力は、減算器62によって(V2−V4)なる演算を行った差電圧とし
て端子Tyに得られ、Z軸方向の力は、そのまま電圧V5として端子Tzに得ら
れる。
【0017】
以上、図1に示す基本構造に基づいて、この力検出装置による検出原理を説明
したが、このような基本構造の力検出装置では、X軸方向、Y軸方向、そしてZ
軸方向の検出感度が均一にはならない。すなわち、各電極が図2および図3に示
すように配置されていることを考慮すれば、X軸方向の検出感度とY軸方向の検
出感度とは同じになるが、Z軸方向の検出感度はこれらと異なるものになる。一
般に、Z軸方向の検出感度は、X軸あるいはY軸方向の検出感度に比べて感度が
低下する。このように、三次元の各軸方向についての検出感度にばらつきが生じ
ると、感度補正のための処理回路が必要になるため好ましくない。本考案は、こ
のような各軸方向についての検出感度を均一にすることができる実用的な構造を
提示するものである。
【0018】
図7に、この実用的な構造をもった力検出装置の一実施例の側断面図を示す。
この力検出装置の大きな構成要素は、可撓基板100と装置本体200とである
。可撓基板100の下面図を図8に示す。図8の可撓基板100を切断線7−7
に沿って切断した断面が図7に示されていることになる。可撓基板100の全体
形状は円盤状であり、中心部から外周部へ向かって、図示のように順に、作用部
110、環状平板部120、筒状部130、環状平板部140、筒状部150、
環状平板部160、固定部170と呼ぶことにする。また、環状平板部120,
140,160および筒状部130,150を総称して可撓部と呼ぶことにする
。環状平板部120,140,160は、可撓基板100の全体的な厚みに比べ
て肉厚が薄く、いわばワッシャ状をした部分である。このため、可撓基板100
の基板面に対して垂直な方向(図7における上下方向、図8における紙面に垂直
な方向)について十分な可撓性をもつ。また、筒状部130,150は、肉厚の
薄い筒状をした部分であり、可撓基板100の基板面に沿った放射状方向(図8
の紙面内において中心部から外周部へ向かう放射状の方向)について十分な可撓
性をもつ。なお、可撓基板100をこのような構造にするには、円盤状の基板に
、同心円状に環状の溝125,145,165を形成する加工を行えばよい。こ
の実施例では、可撓基板100の材質として金属を用いている。
【0019】
本願第1の考案の特徴は、このように可撓基板100の可撓部を、環状平板部
120,140,160と筒状部130,150とによって構成した点にあり、
これによりいずれの方向についても十分な可撓性が得られる。作用部110には
、ねじ穴111が設けられており、ここに作用体としてのスタイラスなどを取り
付ければ、このスタイラス先端に加わった外力が作用部110に伝達される。固
定部170を固定しておけば、可撓部の撓みにより、作用部110に変位が生じ
ることになり、この変位が装置本体200において検出される。
【0020】
装置本体200の中枢となる構成要素は、固定電極211〜215および変位
基板220である。固定電極211〜215は、図1に示す装置における固定電
極11〜15に対応するものであり、図2に示す固定電極11〜15と同様の位
置に配置されている。一方、変位基板220は、図1に示す装置における変位電
極21〜25に対応するものである。変位基板220の上面に5枚の変位電極を
形成するようにしてもかまわないが、この実施例では、変位基板220を金属に
よって構成し、この変位基板220自身が電極として機能するようにしている。
図1に示す装置では、5枚の固定電極11〜15と、5枚の変位電極21〜25
とを、互いに対向させて5組の容量素子C1〜C5を構成したが、一方の電極を
1枚の共通電極で構成しても何ら支障はない。図7に示す実施例は、変位電極側
を1枚の共通電極で構成したものである。変位基板220上にこのような1枚の
共通電極を形成してもよいが、この実施例では、変位基板220として金属を用
いているため、変位基板220自身を共通電極として用いている。このような構
成にすれば、装置の構造を非常に単純化することができ好ましい。図7に示すよ
うに、変位基板220の下面中央部には、円柱状の接合部材225の上面が固着
されており、この接合部材225の下面は、可撓基板100の作用部110の上
面に固着されている。
【0021】
変位基板220は、装置筐体240によって覆われている。装置筐体240は
、内部に変位基板220を収容する空間を有し、その周囲において、可撓基板1
00の固定部170の上面に接合されている。この装置筐体240の内部底面に
は、絶縁層230を介して、固定電極211〜215が形成されている。すなわ
ち、この実施例では、装置筐体240の内部底面が、図1に示す装置における固
定基板10に対応する。なお、ここで、絶縁層230を設けているのは、装置筐
体240を金属としたためであり、装置筐体240が絶縁体の場合には、絶縁層
230は必要ない。また、装置筐体240には、配線孔が形成されており、ここ
を挿通するワイヤWによって、各電極への配線がなされている。
【0022】
この装置の動作は次のとおりである。作用部110に外力が作用すると、前述
のように、環状平板部120,140,160と筒状部130,150とが撓み
を生じ、作用部110に変位が生じる。この変位は、接合部材225を介して変
位基板220に伝達され、固定電極211〜215と変位電極(変位基板220
の上面)との距離が変化する。この電極間距離の変化が静電容量の変化として検
出できることは、前述したとおりである。図7に示すように、図の右方向にX軸
を、図の上方向にZ軸を、図の紙面に垂直な方向にY軸を、それぞれ定義すれば
、環状平板部120,140,160によってZ軸方向に対する十分な撓みが得
られ、筒状部130,150によってX軸およびY軸方向に対する十分な撓みが
得られることになる。実際には、環状平板部120,140,160と筒状部1
30,150とが組み合わされることにより、X,Y,Z軸のすべての方向につ
いて可撓性が得られる。したがって、図7に示す構造の力検出装置によれば、各
軸方向に関する検出感度を均一にすることができ、かつ、検出感度を全体的に高
めることができる。
【0023】
図9は、本願第2の考案に係る力検出装置に用いる可撓基板300の下面図で
ある。この可撓基板300は、図8に示す可撓基板100の4か所に四分円状の
貫通孔H1〜H4を形成したものである。すなわち、図8に示す可撓基板100
に対して、4か所をくりぬく加工を行うことによって得られる。このような貫通
孔H1〜H4を形成することにより、4つの架橋部B1〜B4が得られる。図9
に示す可撓基板300を切断線7−7で切断した断面は、図7に示す可撓基板1
00の断面と同じ構造となる。結局、中央の作用部310は、4つの架橋部B1
〜B4によって、周囲の固定部370に接続された状態となっている。作用部3
10にはねじ穴311が設けられており、ここにスタイラスなどの作用体が接続
される。このような構造をもった可撓基板300では、4つの架橋部B1〜B4
が可撓部として機能することになる。可撓基板100の代わりに、可撓基板30
0を用いれば、より感度の高い力検出装置を実現することができる。
【0024】
以上、本考案を図示する実施例に基づいて説明したが、本考案はこれらの実施
例に限定されるものではなく、この他にも種々の態様で実施できる。たとえば、
図7に示す実施例では、3つの環状平板部120,140,160と、2つの筒
状部130,150を形成しているが、環状平板部や筒状部の数は任意でかまわ
ない。図10に示す実施例における可撓基板400は、ねじ穴411を有する作
用部410と、固定部450との間に、2つの環状平板部420,440と1つ
の筒状部430とを設けた例である。このような構造の可撓基板400を得るに
は、同心円状に2つの環状溝425,445を形成する加工を行うだけでよい。
また、電極の枚数および配置も、上述の実施例に限定されるものではない。三次
元方向の力を検出するためには、図7に示す実施例のように、一方を5枚、他方
を共通の1枚の電極で構成するのが最も実用的であるが、一方を4枚、他方を共
通の1枚の電極で構成してもかまわない。また、二次元や一次元の力を検出する
だけであれば、電極の枚数は更に減らすことができる。また、変位基板220の
変位状態を検出するための方法は、容量素子による静電容量の変化を検出する方
法に限定されるものではない。たとえば、図7に示す装置において、固定電極2
11〜215と変位基板220との間に、圧電素子を挿入するようにすれば、こ
の圧電素子の起電力によって電極間距離の検出を行うことも可能である。
【0025】
最後にもう1つ別な実施例をあげておく。図11に示す実施例は、図7の実施
例を更に改良し、Z軸方向の検出精度を高めたものである。可撓基板100と変
位基板220とは、接続部材225によって接続されており、この間に更に補助
基板235が設けられている。この補助基板235の中央には貫通孔が形成され
ており、この貫通孔に接続部材225が挿通している。変位基板220と固定電
極211〜215とによって、容量素子C1〜C5が構成される点は上述の実施
例と同様であるが、この実施例では更に、変位基板220と補助基板235の上
面に形成された固定電極216とによって、容量素子C6が構成されている。こ
のような構成をもった検出装置では、Z軸方向の検出値は図12に示す回路によ
って得られる。すなわち、容量素子C5,C6の容量値を、CV変換回路55,
56によって電圧値V5,V6に変換し、減算器63によりその差V5−V6を
求め、これをZ軸方向の検出値とする。このようにZ軸方向の検出に関しても差
を用いるようにすれば、誤差要因が相殺され、より精度良い検出が可能になる。
なお、この理由については、特許協力条約に基づく国際出願PCT/JP91/
00428号明細書の§4に詳述されている。また、このZ軸方向の検出精度を
高めるための構造は、図9や図10に示す実施例についても適用できる。
【0026】
以上のとおり、本願第1の考案による力検出装置では、可撓基板の可撓部を、
基板面に沿った放射状方向に対して十分な可撓性をもった筒状部と、基板面に対
して垂直な方向に対して十分な可撓性をもった環状平板部と、によって構成する
ようにしたため、いずれの方向に関しても十分な可撓性が得られ、各方向成分に
ついての検出感度を均一にすることができる。
【0027】
また、本願第2の考案による力検出装置では、可撓基板の可撓部を、複数の架
橋部によって構成するようにしたため、いずれの方向に関しても十分な可撓性が
得られ、各方向成分についての検出感度を均一にすることができる。
【図1】本考案の適用対象となる力検出装置の基本構造
を示す側断面図である。
を示す側断面図である。
【図2】図1に示す力検出装置における固定基板10の
下面図である。
下面図である。
【図3】図1に示す力検出装置における可撓基板20の
上面図である。
上面図である。
【図4】図1に示す力検出装置に、X軸方向の力Fxが
加わった状態を示す側断面図である。
加わった状態を示す側断面図である。
【図5】図1に示す力検出装置に、Z軸方向の力Fzが
加わった状態を示す側断面図である。
加わった状態を示す側断面図である。
【図6】図1に示す力検出装置に用いる信号処理回路を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図7】本願第1の考案の一実施例に係る力検出装置の
構造を示す側断面図である。
構造を示す側断面図である。
【図8】図7に示す力検出装置における可撓基板100
の下面図である。
の下面図である。
【図9】本願第2の考案の一実施例に係る力検出装置に
用いる可撓基板300の下面図である。
用いる可撓基板300の下面図である。
【図10】本願第1の考案の別な一実施例に係る力検出
装置の構造を示す側断面図である。
装置の構造を示す側断面図である。
【図11】本願第1の考案の更に別な実施例に係る力検
出装置の構造を示す側断面図である。
出装置の構造を示す側断面図である。
【図12】図11に示す検出装置に用いる信号処理回路
の回路図である。
の回路図である。
10…固定基板
11〜15…固定電極
20…可撓基板
21〜25…変位電極
30…作用体
40…装置筐体
51〜56…CV変換回路
61〜63…減算器
100…可撓基板
110…作用部
111…ねじ穴
120…環状平板部
125…環状溝
130…筒状部
140…環状平板部
145…環状溝
150…筒状部
160…環状平板部
165…環状溝
170…固定部
200…装置本体
211〜216…固定電極
220…変位基板
225…接合部材
230…絶縁層
235…補助基板
240…装置筐体
300…可撓基板
310…作用部
311…ねじ穴
370…固定部
400…可撓基板
410…作用部
411…ねじ穴
420…環状平板部
425…環状溝
430…筒状部
440…環状平板部
445…環状溝
450…固定部
B1〜B4…架橋部
H1〜H4…貫通孔
W…ワイヤ
Claims (3)
- 【請求項1】 装置筐体に固定される固定部と、外部か
らの力が伝達される作用部と、前記固定部と前記作用部
との間に形成され可撓性をもった可撓部と、を有する可
撓基板と、前記作用部に一部分が固着された変位基板
と、前記変位基板に対向するように、装置筐体に固定さ
れた固定基板と、を備え、前記固定基板上に形成された
固定電極と、前記変位基板上に形成された変位電極と、
を対向させてなる電極対の電極間距離の変化に基づい
て、外部からの力を検出する力検出装置において、前記
可撓基板の基板面に対してほぼ垂直な方向を軸とする円
筒の形状をした肉薄の筒状部と、前記基板面に対してほ
ぼ平行な面に沿って延びた肉薄の環状平板部と、によっ
て前記可撓部を構成したことを特徴とする力検出装置。 - 【請求項2】 装置筐体に固定される固定部と、外部か
らの力が伝達される作用部と、前記固定部と前記作用部
との間に形成され可撓性をもった可撓部と、を有する可
撓基板と、前記作用部に一部分が固着された変位基板
と、前記変位基板に対向するように、装置筐体に固定さ
れた固定基板と、を備え、前記固定基板上に形成された
固定電極と、前記変位基板上に形成された変位電極と、
を対向させてなる電極対の電極間距離の変化に基づい
て、外部からの力を検出する力検出装置において、前記
固定部が前記作用部の周囲を所定の間隔をおいて取り囲
むように構成し、前記固定部と前記作用部との間に架け
られた可撓性をもった複数の架橋部によって前記可撓部
を構成したことを特徴とする力検出装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の力検出装置に
おいて、可撓基板と変位基板との間に更に装置筐体に固
定された補助基板を設け、前記変位基板上に形成された
変位電極と前記補助基板上に形成された固定電極と、を
対向させてなる補助電極対の電極間距離の変化を考慮し
て、外部からの力を検出するようにしたことを特徴とす
る力検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4320591U JP2528329Y2 (ja) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | 力検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4320591U JP2528329Y2 (ja) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | 力検出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04127537U true JPH04127537U (ja) | 1992-11-20 |
| JP2528329Y2 JP2528329Y2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=31923571
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4320591U Expired - Lifetime JP2528329Y2 (ja) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | 力検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2528329Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4909104B2 (ja) * | 2007-01-31 | 2012-04-04 | 本田技研工業株式会社 | 力覚センサ |
| JP4929257B2 (ja) * | 2008-09-11 | 2012-05-09 | 本田技研工業株式会社 | 力覚センサ |
| JP4929256B2 (ja) * | 2008-09-11 | 2012-05-09 | 本田技研工業株式会社 | 力覚センサ |
-
1991
- 1991-05-14 JP JP4320591U patent/JP2528329Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2528329Y2 (ja) | 1997-03-12 |
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|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |