JPH04129490U - 電力ケーブル接続部絶縁体成形用金型 - Google Patents

電力ケーブル接続部絶縁体成形用金型

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JPH04129490U
JPH04129490U JP4404591U JP4404591U JPH04129490U JP H04129490 U JPH04129490 U JP H04129490U JP 4404591 U JP4404591 U JP 4404591U JP 4404591 U JP4404591 U JP 4404591U JP H04129490 U JPH04129490 U JP H04129490U
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孝 繁松
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 二つ割の金型本体31A、31Bをアルミニウム
合金製とし、その内部に棒状カートリッジヒーター35を
埋め込み、かつ樹脂注入部にステンレス製の口金37を取
り付けた。 【効果】 重量が従来の金型より格段に軽く、電力ケー
ブル接続に要する労力を大幅に軽減できる。金型本体は
熱伝導性のよいアルミニウム合金製であるが、樹脂注入
部には熱伝導性のわるいステンレス製の口金が取り付け
てあるため、金型内に注入した樹脂が樹脂注入部から先
に固化することがなく、欠陥のない接続部絶縁体を確実
に成形できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル等の接続部絶縁体を成形するの に好適な金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの接続方法を図7および図8に示す 。まず接続すべき架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル11A、11Bの保護シース13 A、13B、架橋ポリエチレン絶縁体15A、15Bを段剥ぎし (内部導電層、外部導 電層は省略) 、露出した導体17A、17Bを銅スリーブ19で圧縮接続する。
【0003】 次いで接続部絶縁体を形成する部分に二つ割の金型21A、21Bを被せ、さらに 金型21A、21Bの外側を鋳込みヒーター23A、23Bで覆って金型21A、21Bを加 熱し、この状態で金型21A、21B内に架橋剤入りポリエチレンを注入して、加熱 加圧する。これにより架橋反応を起こさせ、架橋された接続部絶縁体を形成する 。その後、金型を取り外し、接続部絶縁体の外形を整形した後、プラスチックス リーブ等の接続部保護部材を被せて、接続を完了する。 この接続方法はモールドジョイント工法としてすでに275KV までの架橋ポリエ チレン絶縁電力ケーブルの接続に実用化されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし従来の接続方法、特に接続部絶縁体の成形方法には次のような問題があ る。すなわち従来の金型は鋼製で、熱伝導性がわるいため、これを加熱するには 外側から黄銅製の鋳込みヒーターで覆う必要があり、全体の重量がきわめて大き くなり、狭いマンホール内やトンネル内での取扱いがきわめて困難である。
【0005】 また金型内に樹脂を注入して接続部絶縁体を成形すると、接続部絶縁体と金型 とが付着してしまい、金型の取外しが極めて困難である。このため金型の取外し に油圧ジャッキ等を用いる必要も生じ、作業が面倒である。 本考案の目的は、上記のような課題を解決した電力ケーブル接続部絶縁体成形 用金型を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本考案は、二つ割の金型本体をアルミニウム合金製と し、その内部にヒーターを埋め込み、かつ樹脂注入部にステンレス製の口金を取 り付けたことを特徴とする。
【0007】 また、アルミニウム合金よりなる金型本体の樹脂成形面は、無数の微細な孔ま たは割れ目を形成して、この孔または割れ目にフッ素樹脂を充填した構造とする ことが望ましい。
【0008】
【作用】
本考案の金型は、アルミニウム合金製であり、しかも内部にヒーターを埋め込 であるため従来の鋳込みヒーターを必要としないことから、全体の重量がきわめ て軽量なものとなる。
【0009】 またアルミニウム合金製の金型は熱伝導性がよいため、樹脂注入後、樹脂を固 化させるときに、樹脂が注入口付近から先に固化してしまい、成形された接続部 絶縁体にヒケ等の欠陥が生じるおそれがあるが、本考案では樹脂注入部に熱伝導 性のわるい(アルミニウム合金の数分の1)ステンレス製の口金を取り付けてあ るため、樹脂注入部の放熱性がわるく、その部分から先に樹脂が固化することが なくなる。
【0010】 また金型本体の樹脂成形面に無数の微細な孔または割れ目を形成して、そこに フッ素樹脂を充填した構造にすると、フッ素樹脂の接着性の低さのため、金型と 成形された接続部絶縁体との付着力が弱くなり、金型の取外しがきわめて容易に なる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明する。 図1ないし図4は本考案の一実施例を示す。この電力ケーブル接続部絶縁体成 形用金型は、二つ割の金型本体31A、31Bがアルミニウム合金 (例えばJIS A505 2 合金など) で製作されている。
【0012】 また金型本体31A、31Bの肉部内には端面から軸線方向に多数本のヒーター挿 入孔33が形成され、この挿入孔33内には棒状カートリッジヒーター35が挿入され ている。アルミニウム合金は鋼の約2倍の熱伝導性があるため、従来のように黄 銅製の鋳込みヒーターで全周を加熱する必要がなく、棒状カートリッジヒーター 35による加熱で一様な温度分布が得られる。 また上側の金型本体31Aに設けらた樹脂注入部には、ステンレス製の口金37が ねじ込みにより取付けられている。
【0013】 さらにアルミニウム合金製の金型本体31A、31Bの樹脂成形面にはアルマイト 処理により約50μm 厚の硬質酸化アルミニウム被膜39を形成してある。硬質酸化 アルミニウム被膜39は多孔質で、図4に拡大して示すように無数の微細な孔41を 有している。この微細な孔41内にフッ素樹脂例えば四フッ化エチレン樹脂43を充 填し、表面は平滑な状態にしてある。四フッ化エチレン樹脂などのフッ素樹脂は 成形される接続部絶縁体とは付着し難い性質を有している。つまりこの金型の樹 脂成形面には非付着性の四フッ化エチレン樹脂43が無数に分散して露出している ため、樹脂成形面全体としては樹脂との付着性が弱くなっている。
【0014】 上下の金型本体31A、31Bの締付けはボルト44とナット45により行われるが、 ボルトナット44、45と金型本体31A、31Bとの間には、複数のボルトナットに跨 がる細長い形のステンレス製プレート47を介在させてある。これにより金型31A 、31Bの開閉を数多く繰り返しても金型の締付けが均一に行えるようにしてある 。なおナット側はヘリサート等の雌ネジ形状の別部品を金型に埋め込む構造にす ることも可能である。
【0015】 以上のように構成された本実施例の金型は、内径160 mm、長さ1000mmのサイズ で、外形寸法は従来の金型と同等であるが、全体重量は従来の金型が約200 kgで あったものが、その約1/3 の約70kgにすることができた。 また注入した樹脂を固化させる際に、樹脂注入部が先に固化することがなく、 ヒケ等の欠陥のない良好な接続部絶縁体を成形することができた。
【0016】 さらに上記の金型サイズでは従来、接続部絶縁体を成形した後、金型を開くの に油圧ジャッキが必要であったが、本実施例の金型は、二つ割の金型本体自重プ ラス約10〜20kgf の力を加えることにより人手で開くことができた。
【0017】 次に図5を参照して本考案の他の実施例を説明する。図5では金型本体31Aの 樹脂注入部のみを示したが、それ以外の構成は前記実施例と同様である。 この金型が前記実施例と異なる点は、アルミニウム合金製金型本体31Aへのス テンレス製口金37の取付け構造である。すなわち金型本体31Aの樹脂注入部に段 付き穴を形成し、その中に四フッ化エチレン樹脂製のパッキン49を介して口金37 の先端部を挿入し、口金37の中間フランジ51に挿通したボルト53を金型本体31A にねじ込むことにより、口金37を金型本体31Aに取り付けたものである。
【0018】 このようにすると、前記実施例のようにステンレス製口金37をアルミニウム合 金製金型本体31Aに直接ねじ込む方式に比べ、金型本体の樹脂注入部が破損する 危険性が少なくなる。
【0019】 次に図6を参照して本考案のさらに他の実施例を説明する。図6は最初の実施 例の図4に対応する図である。この金型は、アルミニウム合金よりなる金型本体 31B (31A側は図示を省略してあるが同じ構造)の樹脂成形面に50〜80μm 厚の 硬質クロムメッキ被膜55を形成し、この硬質クロムメッキ被膜55にクロム電解浴 中で陽極処理を施して、無数の微細な割れ目57を生じさせ、この割れ目57内に四 フッ化エチレン樹脂43を充填して表面を平滑にしたものである。それ以外の構造 は前記実施例と同じである。
【0020】 この金型を用いて架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの接続部絶縁体を成形し た結果でも、金型を人手で開くことができ、前記実施例と同じ効果が得られた。 なお硬質クロムメッキ被膜の無数の微細な割れ目は、陰極処理あるいは化学的 処理によっても形成することが可能である。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る金型は、金型本体がアルミニウム合金製で、 しかもその内部に埋め込んだヒーターで加熱する構造であるため、重量が従来の 金型より格段に軽く、電力ケーブル接続に要する労力を大幅に軽減できる利点が ある。また金型本体は熱伝導性のよいアルミニウム合金製であるが、樹脂注入部 には熱伝導性のわるいステンレス製の口金が取り付けてあるため、金型内に注入 した樹脂が樹脂注入部から先に固化することがなく、欠陥のない接続部絶縁体を 確実に成形することができる。
【0022】 さらに金型本体の樹脂成形面に無数の微細な孔または割れ目を形成し、この孔 または割れ目にフッ素樹脂を充填した構造とすれば、接続部絶縁体を成形した後 の金型の取外しを容易に行える利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係る電力ケーブル接続部
絶縁体成形用金型の縦断面図。
【図2】 図1の金型のA−A線における横断面図。
【図3】 図1の金型の平面図。
【図4】 図2のB−B線における拡大断面図。
【図5】 本考案の他の実施例に係る金型の要部を示す
拡大断面図。
【図6】 本考案のさらに他の実施例に係る金型の要部
を示す拡大断面図。
【図7】 従来の電力ケーブル接続部絶縁体成形用金型
の使用状態を示す縦断面図。
【図8】 図7の金型のC−C線における横断面図。
【符号の説明】
31A、31B:アルミニウム合金製金型本体 35:棒状
カートリッジヒーター 37:ステンレス製口金 39:硬質酸化アルミニウム被
膜 41:微細な孔 43:四フッ化エチレン樹脂 55:硬質クロムメッキ層
57:微細な割れ目

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つ割の金型本体をアルミニウム合金製
    とし、その内部にヒーターを埋め込み、かつ樹脂注入部
    にステンレス製の口金を取り付けたことを特徴とする電
    力ケーブル接続部絶縁体成形用金型。
  2. 【請求項2】 金型本体の樹脂成形面に無数の微細な孔
    または割れ目を形成し、この孔または割れ目にフッ素樹
    脂を充填したことを特徴とする請求項1記載の電力ケー
    ブル接続部絶縁体成形用金型。
JP1991044045U 1991-05-17 1991-05-17 電力ケーブル接続部絶縁体成形用金型 Expired - Lifetime JP2550395Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5280494A (en) * 1975-12-27 1977-07-06 Showa Electric Wire & Cable Co Method of jointing crossslinked polyolefin insulated cable
JPS6199391U (ja) * 1984-11-30 1986-06-25

Patent Citations (2)

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