JPH0413419Y2 - - Google Patents

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JPH0413419Y2
JPH0413419Y2 JP14273286U JP14273286U JPH0413419Y2 JP H0413419 Y2 JPH0413419 Y2 JP H0413419Y2 JP 14273286 U JP14273286 U JP 14273286U JP 14273286 U JP14273286 U JP 14273286U JP H0413419 Y2 JPH0413419 Y2 JP H0413419Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、内燃機関用点火装置の点火位置を定
めるための信号を発生させる内燃機関用点火装置
用信号発生回路に関するものである。
[従来の技術] 内燃機関用の点火装置は点火コイルと半導体ス
イツチの動作により該点火コイルの1次電流を点
火位置で急変させるように制御する1次電流制御
回路と、1次電流制御用の半導体スイツチを動作
させる位置を定める点火タイミング信号を発生す
る信号発生回路とにより構成され、信号発生回路
により点火タイミング信号の発生位置を制御する
ことにより、進角特性や遅角特性等の種々の点火
特性を得ている。
一般に内燃機関を効率良く運転するためには機
関の点火位置を所定の回転速度領域で回転数
[rpm]の上昇に伴つて進角させることが必要で
あるが、機関によつては機関の高速領域で点火位
置を遅角させることが必要になることがある。例
えば2サイクル内燃機関では機関の高速時の出力
を向上させるために高速領域で点火位置を遅角さ
せることが必要であり、また4サイクル機関でも
機関の回路速度を制限する場合には高速時に点火
位置を遅角させることが必要である。
このように進角特性と遅角特性との双方を得る
ことができる信号発生回路として、特開昭59−
571号に示されているように、電子回路により積
分演算を行つて発生させた進角用点火位置信号と
遅角用点火位置信号とのアンドをとつて、両点火
信号のアンドが成立した時に点火タイミング信号
を発生させるようにしたものがある。
内燃機関において点火動作が許容されるのは、
機関の回転角が最大進角位置と最小進角位置との
間の区間(これを点火区間と言う。)にある場合
のみである。そのため内燃機関点火装置用信号発
生装置では、信号発電機と該信号発電機の出力を
パルス波形に整形する回路とを用いて内燃機関の
最大進角位置及び最小進角位置に関連する位置で
それぞれ第1のパルス信号及び第2のパルス信号
を発生させるとともに、第1のパルス信号が発生
してから第2のパルス信号が発生するまでの間持
続する基準矩形波信号を得、この矩形波信号に基
いて点火区間内で点火位置信号を発生させるよう
に進角及び遅角演算を制御している。
進角演算回路は例えば特開昭59−571号に示さ
れているように、進角演算用積分コンデンサを最
小進角位置から次の最大進角位置まで一定の時定
数で充電した後最大進角位置から最小進角位置ま
での区間一定の時定数で放電させる積分動作を行
う進角用積分回路と、この進角用積分回路から得
られる積分電圧を基準電圧と比較する比較回路と
により構成され、積分電圧が基準電圧以下になつ
た時に進角用の点火位置信号を発生する。
また遅角演算回路は、遅角演算用コンデンサと
該遅角演算用コンデンサを一定の時定数で充電す
る遅角演算用コンデンサ充電回路と点火区間の間
遅角演算用コンデンサを重ね充電する重ね充電回
路と、最小進角位置で遅角演算用コンデンサを放
電させるリセツト回路と、遅角演算用コンデンサ
の両端に得られる遅角演算用積分電圧を基準電圧
と比較する比較回路とにより構成され、遅角演算
用積分電圧が基準電圧以上になつている間矩形波
状の遅角用点火位置信号を発生させる。遅角演算
用積分電圧は機関の回転数の上昇に伴つて低くな
つていくため、遅角演算用積分電圧が基準電圧以
上になる位置(遅角用点火位置信号の立上がり位
置)は次第に遅れていき、回転数が設定値以上に
なると遅角用点火位置信号が最大進角位置よりも
遅れた位置で立上るようになる。
上記進角用点火位置信号は機関の回転速度の上
昇に応じて立上り位置が進角する信号で、機関の
回転数が進角開始回転数以上になると最小進角位
置より位相が進んだ位置で立上るようになり、進
角終了回転数以上になるとこの信号の立上り位置
は最大進角位置に固定される。また遅角用点火位
置信号は上記のように機関の回転速度の上昇に応
じて立上り位置が遅角する信号で、機関の回転数
が遅角開始回転数未満の時には最大進角位置より
位相が進んだ位置で立上り、遅角開始回転数以上
になると最大進角位置より位相が遅れた位置で立
上るようになる。従つて進角用点火位置信号と遅
角用点火位置信号とのアンドをとつて両信号のア
ンドが成立した時に点火タイミング信号を発生さ
せると、この点火タイミング信号の発生位置は、
進角開始回転数以上進角終了回転数未満の回転速
度領域で最小進角位置から最大進角位置まで進角
し、遅角開始回転数以上の回転速度領域で最大進
角位置から最小進角位置側に遅角する。従つてこ
の点火タイミング信号を点火位置に供給して点火
位置を定めると、進角開始回転数N1以上進角終
了回転数N2以下の領域で点火位置θiが最小進角
位置θ2から最大進角位置θ1へと進角し、遅角
開始回転数N3(>N2)以上の領域で点火位置
が最大進角位置θ1から最小進角位置θ2へと遅
角する特性が得られる。
上記の点火装置においては、遅角演算用コンデ
ンサを最大進角位置から重ね充電することにより
最大進角位置で遅角演算用積分電圧に傾きの切替
え点を作つている。このように最大進角位置で遅
角演算用積分電圧に傾きの切替え点を作つておく
と、遅角開始回転数(遅角演算用積分電圧が基準
電圧以上になる位置が最大進角位置に一致する回
転数)で必ず遅角演算用積分電圧の傾きの切替え
点が基準電圧に一致することになるため、遅角開
始回転数の設定を行う際には該傾きの切替え位置
に着目して回路定数の設定を行えばよく、遅角開
始回転数の設定を容易にすることができる。
[考案が解決しようとする問題点] 従来のこの種の内燃機関点火装置用信号発生装
置では、遅角演算用コンデンサの重ね充電を行わ
せるために、基準矩形波信号が発生している間で
け導通するスイツチを設けて、該スイツチを通し
て遅角演算用コンデンサに重ね充電電流を供給し
ていた。
信号発電機から得られる第1及び第2の信号の
発生位置がそれぞれ機関の最大進角位置及び最小
進角位置に一致している場合には、基準矩形波信
号が発生している区間(信号発電機が出力する第
1の信号と第2の信号との間の区間)が点火区間
(最大進角位置から最小進角位置までの区間)に
一致しているため、上記の構成により、遅角開始
回転数における遅角演算用積分電圧の傾きの切替
え位置を最大進角位置に一致させることができ、
遅角開始回転数の設定を容易にすることができ
る。
しかしながら、第1の信号の発生位置が最大進
角位置より進んだ位置にあつて、基準矩形波信号
が発生している区間が点火区間に一致しない場合
には、上記の構成では遅角演算用積分電圧の傾き
の切替え位置を最大進角位置に一致させることが
できず、遅角演算用積分電圧に傾きの切替え点を
作る意味が失われる。
本出願人が先に提案した点火装置では、第1の
信号の発生位置と第2の信号の発生位置との間の
間隔を通常の進角幅よりも広くとつておいて、最
大進角位置を機関の進角幅に合せて第1の信号の
発生位置よりも遅れた位置に電気的に設定するよ
うに構成することにより、1種類の信号発電機で
種々の進角幅を得ることができるようにした点火
装置を提案した。このように構成した場合、従来
の信号発生装置の遅角演算回路の構成では、遅角
演算用積分電圧の傾きの切替え位置を最大進角位
置に一致させることができない。
本考案の目的は、信号発電機から得られる第1
の方信号及び第2の信号の発生間隔が進角幅より
広く設定されている場合でも、遅角演算用積分電
圧の傾きの切替え点を最大進角位置に一致させ
て、遅角開始回転数の設定を容易に行わせること
ができるようにした内燃機関点火装置用信号発生
装置を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、内燃機関の第1の回転角度位置及び
該第1の回転角度位置よりも位相が遅れた第2の
回転角度位置でそれぞれスレシヨールドレベル以
上になる第1の信号及び第2の信号を出力する信
号コイルと、第1の信号及び第2の信号を波形整
形して第1の回転角度位置及び第2の回転角度位
置でそれぞれ第1のパルス信号及び第2のパルス
信号を出力するパルス発生回路と、第1のパルス
信号及び第2のパルス信号を入力として第1のパ
ルス信号が発生してから第2のパルス信号が発生
するまでの間持続する基準矩形波信号を出力する
矩形波信号発生回路と、第1の回転角度位置と第
2の回転角度位置との間に設定された進角幅の範
囲内で内燃機関の回転数の上昇に伴つて立上り位
置が進角し、第2の回転角度位置で立下がる進角
用点火位置信号を出力する進角演算回路と、内燃
機関の回転数の上昇に伴つて立上り位置が連続的
に遅角する遅角用点火位置信号を出力する遅角演
算回路と、上記進角用点火位置信号と遅角用点火
位置信号とを入力として両点火位置信号のアンド
条件が成立した時に内燃機関用点火装置の点火位
置を定める点火タイミング信号を出力する点火タ
イミング信号出力回路とを備えた内燃機関点火装
置用信号発生回路において、第1の信号と第2の
信号との発生間隔が進角幅よりも広く設定されて
いる場合でも遅角演算用積分電圧の傾きの切替え
点を常に最大進角位置に一致させることができる
ようにしたものである。
そのため本考案においては、遅角演算回路を、
遅角演算用コンデンサと、遅角演算用コンデンサ
の端子電圧を所定の傾きで上昇させるように該遅
角演算用コンデンサに充電電流を供給する第1の
遅角演算用コンデンサ充電回路と、進角用点火位
置信号を入力として該進角用点火位置信号が発生
している間遅角演算用コンデンサを重ね充電する
第2の遅角演算用コンデンサ充電回路と、第2の
パルス信号によりトリガされて遅角演算用コンデ
ンサを瞬時に放電させるリセツト回路と、遅角演
算用コンデンサの両端に得られる遅角演算用積分
電圧を基準電圧と比較して該積分電圧が基準電圧
以上になつた時に遅角用点火位置信号を出力する
比較回路とにより構成した。
[考案の作用] 上記の構成の内、特に進角用点火位置信号を入
力として該進角用点火位置信号が発生している間
だけ遅角演算用コンデンサを重ね充電するように
構成した点に本考案の特徴がある。進角が終了し
た状態では進角用点火位置信号が必ず最大進角位
置で立上るため、上記のように構成すると信号発
電機が出力する第1の信号と第2の信号との間の
間隔が進角幅よりも広く設定される場合でも、遅
角開始時までには遅角演算用積分電圧の傾きの切
替え位置を最大進角位置に一致させることができ
る。従つて遅角開始回転数の設定を行うに当つて
は、遅角演算用積分電圧の傾きの切替え位置に着
目して回路定数の設定を行えばよく、遅角開始回
転数の設定を容易に行わせることができる。
[実施例] 以下添附図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
[]第1図及び第2図の実施例 第1図は本考案の信号発生装置を用いた内燃機
関用点火装置の全体的構成を示したもので、この
構成を具体化した実施例を第2図に示してある。
第1図において1は本考案に係わる信号発生装
置、2は点火回路である。本考案の信号発生装置
1は、内燃機関に取付けられた信号発電機内に配
置された信号コイル100を備え、この信号コイ
ルは内燃機関の第1の回転角度位置θ1及び該第
1の回転角度位置よりも位相が遅れた第2の回転
角度位置θ2でそれぞれスレシヨールドレベル
Vt以上になる第1の信号Vs1及び第2の信号Vs
2を出力する。ここで第1の回転角度位置θ1は
機関の最大進角位置よりも位相が進んだ位置に設
定され、第2の回転角度位置θ2は機関の最小進
角位置に設定される。尚これらの角度は機関の上
死点TDCを基準にして進角側に測つた角度であ
る。
信号コイル100の出力は第1の波形整形回路
101と第2の波形整形回路102とに入力さ
れ、第1及び第2の波形整形回路101及び10
2はそれぞれ第1の回転角度位置θ1及び第2の
回転角度位置θ2で第1のパルス信号Vp1及び
第2のパルス信号Vp2を出力する。第1の波形
整形回路101及び第2の波形整形回路102に
よりパルス発生回路103が構成されている。
第1及び第2のパルス信号Vp1及びVp2は矩
形波信号発生回路104に入力され、この矩形波
信号発生回路は、第1のパルス信号Vp1の発生
位置から第2のパルス信号Vp2の発生位置(第
2の回転角度位置)まで持続する基準矩形波信号
Vqを出力する。
基準矩形波信号Vqは進角演算回路105に入
力され、この進角演算回路により、第1の回転角
度位置と第2の回転角度位置との間に設定された
進角幅の範囲内で内燃機関の回転数の上昇に伴つ
て立上り位置が進角し、第2の回転角度位置で立
下がる進角用点火位置信号Vi1が得られる。
106は遅角演算回路で、この遅角演算回路
は、遅角演算用コンデンサC7と、遅角演算用コ
ンデンサC7の端子電圧を所定の傾きで上昇させ
るように該遅角演算用コンデンサに充電電流I1
を供給する第1の遅角演算用コンデンサ充電回路
106Aと、進角用点火位置信号Vi1を入力と
して該進角用点火位置信号が発生している間遅角
演算用コンデンサC7に充電電流I2を流して該
コンデンサを重ね充電する第2の遅角演算用コン
デンサ充電回路106Bと、第2のパルス信号
Vp2によりトリガされて遅角演算用コンデンサ
C7を瞬時に放電させるリセツト回路106C
と、遅角演算用コンデンサC7の両端に得られる
遅角演算用積分電圧Vc7を基準信号発生回路1
06Dから得られる基準電圧Vrと比較して該積
分電圧が基準電圧以上になつた時に遅角用点火位
置信号Vi2を出力する比較回路CM2とにより構
成される。
上記進角用点火位置信号Vi1及び遅角用点火
位置信号Vi2は、アンド回路AND1に入力さ
れ、該アンド回路のアンド条件が成立した時に内
燃機関の点火位置を定める点火タイミング信号
Vi′が得られるようになつている。この例では、
この点火タイミング信号Vi′が更に第2のパルス
信号Vp2とともにオア回路OR1に入力され、信
号Vi′またはVp2のいずれかが点火回路2に点火
タイミング信号Viとして供給されるようになつ
ている。この例では、アンド回路AND1とオア
回路OR1とにより点火タイミング信号出力回路
107が構成されている。
第2図は上記第1図の構成を具体化した実施例
を示したもので、以下この実施例の各部の構成を
項を分けて詳細に説明する。
(a) 点火回路2 点火回路2は、点火コイル201、点火プラグ
202と、コンデンサ203、サイリスタ20
4、ダイオード205及びエキサイタコイル20
6からなつている。点火コイル201は1次コイ
ル201a及び2次コイル201bを有し、1次
コイル201a及び201bの一端が接地されて
いる。点火プラグ202は図示しない機関の気筒
に取付けられてその一端が接地され、該点火プラ
グの非接地側端子が2次コイル201bの非接地
側端子に接続されている。1次コイル201aの
非接地側端子にはコンデンサ203の一端が接続
され、このコンデンサの他端はカソードを接地し
たサイリスタ204のアノードに接続されてい
る。コンデンサ203の他端にはまたダイオード
205のカソードが接続され、このダイオードの
アノードと接地間にエキサイタコイル206が接
続されている。エキサイタコイル206は図示し
ない機関に取付けられた磁石発電機内に設けられ
ていて、機関の回転に同期して交流電圧を誘起す
る。
上記の点火回路の動作は次の通りである。エキ
サイタコイル206が一方の極性の半サイクルの
電圧を誘起すると、該エキサイタコイルからダイ
オード205と点火コイルの1次コイル201a
とを通してコンデンサ203が図示の極性に充電
される。機関の点火位置でサイリスタ204のゲ
ートに点火タイミング信号Viが入力されると、
該サイリスタ204が導通してコンデンサ203
の電荷を点火コイルの1次コイル201aに放電
させる。これにより点火コイルの鉄心中で大きな
磁束変化が生じ、該点火コイルの2次コイル20
1bに点火用の高電圧が発生する。この高電圧は
点火プラグ202に印加されるため該点火プラグ
に火花が生じ、機関が点火される。
(b) 電源回路3 電源回路3は、エキサイタコイル206の非接
地側端子にアノードが接続されたダイオード30
1と、ダイオード301のカソードに一端が接続
された抵抗302と、抵抗302の他端と接地間
に接続された電源コンデンサ303と、コンデン
サ303の両端にアノードを接地側に向けて接続
されたツエナーダイオード304とからなり、電
源コンデンサ303の両端にツエナーダイオード
により定電圧化された直流電圧Edが得られるよ
うになつている。電源コンデンサ303の非接地
側端子から電源回路の出力端子3aが引出され、
この出力端子が後記する信号発生回路1の各直流
電源入力端子に接続される。
(c) 信号発生回路1 本考案に係わる信号発生回路1は、信号コイル
100と、パルス発生回路103と、矩形波信号
発生回路104と、進角演算回路105と、遅角
演算回路106と、点火タイミング信号出力回路
107とにより構成される。以下これらの各部に
つき更に項を分けて説明する。
(c−1)パルス発生回路103 パルス発生回路103は、第1の波形整形回路
101と第2の波形整形回路102とにより構成
される。
信号コイル100は内燃機関に取付けられた信
号発電機内に設けられていて、第5図Aに示した
ように、機関の最大進角位置よりも進んだ位置に
ある第1の回転角度位置θ1及び最小進角位置に
一致している第2の回転角度位置θ2でそれぞれ
スレシヨールドレベルVt以上になる異極性の第
1の信号Vs1及び第2の信号Vs2を出力する。
この信号コイルを設ける信号発電機は、エキサイ
タコイル206が設けられる磁石発電機の回転子
の一部に形成した信号発生用の回転子磁極に信号
コイルを有する信号発電子を対向させた公知のも
のでもよく、また磁石発電機とは別個に設けられ
たものでもよい。
本実施例ではこの信号コイル100の一端が接
地され、その両端に抵抗R1とコンデンサC1と
が並列接続されている。
第1の波形整形回路101は、NPNトランジ
スタTr1と、該トランジスタTr1のベースと接
地間に並列に接続された抵抗R2及びコンデンサ
C2と、トランジスタTr1のエミツタベース間
に接続された抵抗R3と、トランジスタTr1の
エミツタにアノードが接続されたダイオードD1
と、トランジスタTr1のコレクタに一端が接続
された抵抗R4とからなり、ダイオードD1のカ
ソードが信号コイル100の非接地側端子に接続
されている。
上記第1の波形整形回路においてトランジスタ
Tr1のコレクタは抵抗R4と後記する矩形波信
号発生回路の抵抗とを通して電源回路に接続さ
れ、トランジスタTr1が導通していない状態で
は該トランジスタTr1のコレクタの電位が高レ
ベルにある。信号コイル100が第1の回転角度
位置θ1で第1の信号Vs1を出力すると、この
第1の信号がスレシヨールドレベルVt以上にな
つている間だけトランジスタTr1が導通して該
トランジスタTr1のコレクタの電位が接地レベ
ルになるため、トランジスタTr1のコレクタに、
第5図Bに示すように第1の回転角度位置θ1で
立下がる負極性のパルスからなる第1のパルス信
号Vp1が得られる。
第2の波形整形回路102は、互いに並列に接
続されて一端が信号コイル100の非接地側端子
に共通接続された抵抗R5及びコンデンサC3か
らなる微分回路と、コンデンサR5及びコンデン
サC3の他端にアノードが接続されたダイオード
D2とからなり、信号コイル100が第2の回転
角度位置θ2で第2の信号Vs2を出力すると、
ダイオードD2を通して第5図Cに示すようなパ
ルス状の第2のパルス信号Vp2が得られる。
(c−2) 矩形波信号発生回路104 矩形波信号発生回路104は、PNPトランジ
スタTr2及びNPNトランジスタTr3と、矩形波
信号発生用コンデンサC4と、抵抗R6ないしR
8とからなり、トランジスタTr2のエミツタは
電源回路3の出力端子3aに接続されている。ト
ランジスタTr2のベースは前記抵抗R4を通し
て第1の波形整形回路のトランジスタTr1のコ
レクタに接続され、該トランジスタTr1のエミ
ツタベース間に抵抗R6が接続されている。また
トランジスタTr2のコレクタと接地間にコンデ
ンサC4が接続され、トランジスタTr2が導通
した時に該トランジスタTr2を介してコンデン
サC4が瞬時に略電源電圧Edまで充電されるよ
うになつている。トランジスタTr2のコレクタ
にはまたトランジスタTr3のコレクタが接続さ
れ、該トランジスタTr3のエミツタは接地され
ている。トランジスタTr3のベースエミツタ間
に抵抗R7が接続され、該トランジスタTr3の
ベースが抵抗R8を通して第2の波形整形回路1
02のダイオードD2のカソードに接続されてい
る。
この矩形波信号発生回路104においては、ト
ランジスタTr2により、第1のパルス信号Vp1
が発生した時に導通して矩形波信号発生用コンデ
ンサC4を瞬時に充電するコンデンサ充電用スイ
ツチ回路が構成され、トランジスタTr3により、
第2のパルス信号Vp2が発生した時に導通して
点火区間信号を瞬時に放電させるコンデンサ放電
用スイツチ回路が構成されている。すなわち、こ
の矩形波信号発生回路においては、第1のパルス
信号Vp1が発生した時にトランジスタTr2が導
通してコンデンサC2を瞬時に電源電圧まで充電
し、第2のパルス信号Vp2が発生した時にトラ
ンジスタTr3が導通してコンデンサC4を瞬時
に放電させる。従つてコンデンサC4の両端には
第5図Dに示したように第1の回転角度位置θ1
から第2の回転角度位置θ2までの区間持続する
基準矩形波信号Vqが得られる。
(c−3) 進角演算回路105 進角演算回路105は、NPNトランジスタTr
4と、第1の進角演算用コンデンサC5及び第2
の進角演算用コンデンサC6と、抵抗R10ない
しR14と、比較回路CM1とにより構成されて
いる。トランジスタTr4のコレクタは抵抗R1
0を通して矩形波信号発生用コンデンサC4の非
接地側端子に接続され、該トランジスタTr4の
ベースとコンデンサC4の非接地側端子間及びベ
ースと接地間にそれぞれ抵抗R11及びR12が
接続されている。トランジスタTr4のエミツタ
接地間には第1の進角演算用コンデンサC5が接
続され、このコンデンサC5の非接地側端子は抵
抗R13を介して電源回路3の出力端子3aに接
続されている。また第2の進角演算用コンデンサ
C6の一端は接地され、このコンデンサ6の非接
地側端子は抵抗R14を介して電源回路3の出力
端子3aに接続されている。またコンデンサC5
及びC6の非接地側端子はそれぞれダイオードD
3及びD4を介して矩形波信号発生回路304の
トランジスタTr3のコレクタに接続され、第2
の回転角度位置θ2で第2のパルス信号Vp2が
発生してトランジスタTr3が導通した時にコン
デンサC5及びC6が該トランジスタTr3を通
して瞬時に放電するようになつている。すなわち
この実施例では、矩形波信号発生回路のコンデン
サ放電用スイツチ回路(トランジスタTr3)が
進角演算用コンデンサC5及びC6を放電させる
リセツト用スイツチ回路を兼ねている。
第1及び第2のの進角演算用コンデンサC5及
びC6の両端にそれぞれ得られる第1及び第2の
進角演算用積分電圧Vc5及びVc6はそれぞれ比
較回路CM1の逆相入力端子及び正相入力端子に
入力され、第1の進角演算用積分電圧Vc5が第
2の進角演算用積分電圧Vc6以上になつた時に
比較回路CM1の出力端子が非接地状態から接地
状態に反転する。
この進角演算回路においては、コンデンサC4
の両端に矩形波信号Vqが得られると同時にトラ
ンジスタTr4が導通し、抵抗R10を通してコ
ンデンサC5を第1の充電電流で充電する。この
コンデンサC5の端子電圧が点火区間信号電圧
Vqを抵抗R11及びR12の抵抗値により定ま
る分圧比で分圧した値に達するとトランジスタ
Tr4が遮断し、その後は抵抗R13を通してコ
ンデンサC5が第1の充電電流より小さい第2の
充電電流で追加充電される。第2の回転角度位置
に達するとコンデンサC5はトランジスタTr3
の導通により瞬時に放電する。従つてコンデンサ
C5の両端に得られる第1の進角演算用積分電圧
Vc5は第5図Eに示したように、第1の回転角
度位置θ1から第1の傾きで一定の電圧Voまで
立上つた後第2の回転角度位置θ2まで第2の傾
きで連続的に上昇して第2の回転角度位置θ2で
零に戻る波形になる。また第2の進角演算用コン
デンサC6は、第2のパルス信号Vp2が消滅し
てトランジスタTr3が遮断した後に抵抗R14
を通して一定の時定数で充電され、最小進角位置
で第2の信号Vp2が発生するとトランジスタTr
3の導通により瞬時に放電される。従つて第2の
進角演算用コンデンサC6の両端に得られる第2
の進角演算用積分電圧Vc6は第5図Eに示した
ように、第2のパルス信号Vp2が消滅した直後
の位置から一定の傾きで零から上昇して第2の回
転角度位置θ2で零に戻る波形になる。尚第5図
Eに示した第2の進角演算用積分電圧Vc6の波
形a〜cの内、波形aは進角開始回転数N1未満
の回転数における波形を示し、波形bは進角開始
回転数と進角終了回転数との間の回転数における
波形を示している。また波形cは進角終了回転数
における波形を示している。
機関の回転数が進角開始回転数N1未満の時に
は、第2の進角演算用コンデンサC6の充電時間
が充分に長く、第5図Eの波形aのように第2の
進角演算用積分電圧Vc6が第1の回転角度位置
から第2の回転角度位置までの全区間第1の進角
演算用積分電圧Vc5を超えているため、第2の
回転角度位置(最小進角位置)で第2の進角演算
用積分電圧が零に戻る際に始めて第1の進角演算
用積分電圧Vc5が第2の進角演算用積分電圧Vc
6以上になつて比較回路CM1の出力端子が接地
状態になり、この比較回路の出力端子の電位の立
下りが進角用点火位置信号(点火位置を定めるた
めに用いられる信号)となる。
第2の進角演算用コンデンサの充電時間は機関
の回転数の上昇に伴つて短くなつていき、第2の
進角演算用積分電圧Vc6の大きさは機関の回転
数の上昇に伴つて低くなつていく。回転数が進角
開始回転数N1に達すると、第2の回転角度位置
θ2で第1の進角演算用積分電圧Vc5が第2の
進角演算用積分電圧Vc6以上になるようになり、
更に回転数が上昇すると第1の進角演算用積分電
圧Vc5が第2の回転角度位置(最小進角位置)
θ2よりも進んだ位置(例えば第2図Eの角度θi
1の位置)で第2の進角演算用積分電圧Vc6以
上になり、この位置で比較回路CM1の出力端子
が接地状態になる(進角演算用点火位置信号が発
生する)。
そして機関の回転数がある回転数N2に達する
と、第1の進角演算用積分電圧Vc5が傾きの切
替え点Bを迎える位置θmで第2の進角演算用積
分電圧Vc6が第1の積分演算用コンデンサC5
の初期充電電圧Voに等しくなつて、Vc5=Vc
6となる。
今、第1の進角演算用コンデンサC5の第1の
充電電流(第1の回転角度位置θ1からθmまで
の間の充電電流)をI11、第2の充電電流(角
度θmから第2の回転角度位置θ2までの間の充
電電流)をI12、第2の進角演算用コンデンサ
の充電電流をI2、コンデンサC5及びC6の静
電容量をそれぞれC5及びC6、第1の回転角度
位置θ1から第2の回転角度位置θ2までの間の
角度をαとすると、Vc5=Vc6=Voとなる回
転角度位置θmは下記の式で与えられる。
θm=I2(360−α)/A ……(1) 但し、 A=(C5/C6)(I11+I12)−I2
……(2) またVc5=Vc6=Voとなる回転数をN2とす
ると、 N2=(360−α)/(6VoB) ……(3) 但し、 B=(C1/I2)−{C1/(I11+I12)}
……(4) これより、角度θmはコンデンサC5の第1及
び第2の充電電流I11及びI12とコンデンサ
C6の充電電流I2とコンデンサC5及びC6の
静電容量とにより定まり、機関の回転数には無関
係になることが分る。またVc5=Vc6=Voと
なる回転数N2は、電流I11,I12及びI2
と、コンデンサC5及びC6の静電容量とにより
任意に設定できることが分る。すなわち、機関の
回転数が設定された回転数N2になると、角度
θmの位置でVc5=Vc6=Voとなり、それ以上
回転数が上昇してもVc5=Vc6になる位置は進
角しない。従つて回転数N2が進角終了回転数と
なり、θmが最大進角位置になる。
Vc5=Vc6=Voとなると、Vc5=Vc6にな
る角度θmが進角しない理由について式を用いて
説明する。Vc5=Vc6=Voになる場合には、
コンデンサC5が前述の定電流の充電電流I11
で充電され、コンデンサC6が定電流の前述の充
電電流I2で充電される。そしてコンデンサC6
の充電が開始されてから角度θ1に至るまでの時
間をt1とし、角度θ1から角度θmまでの時間
をtmとする。ここでコンデンサC5及びC6の
充電電圧Vc5及びVc6の間には下記(5)式及び(6)
式が成立する。
C5・Vc5=I11・tm ……(5) C6・Vc6=I2(t1+tm) ……(6) 上記からVc5=(I11・tm)/C5、Vc6
=I2(t1+tm)/C6となる。そこでVc5
=Vc6となるB点では、下記(7)式が成立する。
(I11・tm)/C5=I2(t1+tm)/C
6 ……(7) 上記(7)式を整理すると、下記(8)式が成立する。
tm=t1/(Z−1) ……(8) ここでZ=(I11・C6)/(I2・C5)
である。一方、時間、角度、回転数Nの間には、
下記(9)式及び(10)式の関係が成立している。
t1=(60/N)×(θ1/360)=θ1/6N
……(9) tm=(60/N)×(θm/360)=θm/6N
……(10) (9)式及び(10)式を(7)式に代入すると、下記(11)
式が得られる。
θm=θ1/(Z−1) ……(11) ここでも前述の通り、Z=(I11・C6)/
(I2・C5)である。I11,I2,C5及び
C6は、それぞれ一定値であるため、Z=定数
(K)となり、上記(11)式は、上記(12)式に
示すようになる。
θm=K・θ1 ……(12) 上記(12)式から判るように、Vc5=Vc6=
Voになると、θmは回転数に影響されずに一定角
度となる。
従つて進角用点火位置信号Vi1の発生位置
(比較回路CM1の出力端子の電位が接地レベル
に立ち下がる位置)は、第2の進角演算用点火位
置信号Vc6の波形がa→b→cと変化するに従
つて第5図Fに示したようにθ2→θi1→θmと
進角し、進角終了回転数N2以上の回転数では常
にθmの位置で点火位置信号Vi1が発生する。
上記のように、第1の進角演算用積分電圧Vc
5に傾きの切替え点Bを設けると、第1のパルス
信号回転角度位置θ1よりも遅れた位置に最大進
角位置θmを電気的に設定することができる。従
つて第1の信号Vs1と第2の信号Vs2との発生
間隔が一定な同一の信号発電機を用いて、種々の
進角幅を得ることができ、進角幅が異なる点火装
置に対して信号発電機を共用することができる。
(c−4) 遅角演算回路106 遅角演算回路106は、ダイオードD5,D7
と、遅角演算用コンデンサC7と、抵抗R15な
いしR21と、PNPトランジスタTr5と、比較
回路CM2とからなつている。ダイオードD5の
アノードは矩形波発生回路104のコンデンサC
4の非接地側端子に、またカソードは抵抗R15
の一端にそれぞれ接続され、抵抗R15の他端と
接地間に遅角演算用コンデンサC7が接続されて
いる。コンデンサC7の非接地側端子は抵抗R1
6を通して電源回路3の出力端子3aに接続され
ている。コンデンサC7の非接地側端子はまたダ
イオードD6を介して矩形波発生回路104のト
ランジスタTr3のコレクタに接続され、該トラ
ンジスタTr3が導通した時にコンデンサC7が
ダイオードD6及びトランジスタTr3を通して
瞬時に放電するようになつている。すなわちこの
実施例では、トランジスタTr3が遅角演算用コ
ンデンサC7を放電させるリセツト用スイツチ回
路を兼ねている。コンデンサC7の端子電圧Vc
7は比較回路CM2の正相入力端子に入力されて
いる。比較回路CM2の逆相入力端子には電源回
路3の出力電圧Edを抵抗R17及びR18から
なる分圧回路により分圧して得た基準電圧Vrが
入力されている。またトランジスタTr5のベー
スは抵抗R19を通して進角演算回路の比較回路
CM1の出力端子に接続され、該トランジスタの
ベースエミツタ間に抵抗R20が接続されてい
る。トランジスタTr5のエミツタは電源回路3
の出力端子3aに接続され、比較回路CM1の出
力端子の電位が接地レベルになつた時にトランジ
スタTr5のコレクタの電位が高レベルに立上る
ようになつている。このトランジスタTr5のコ
レクタに得られる信号Vi1′は第5図Gに示すよ
うに比較回路CM1の出力端子に得られる信号Vi
1を反転した波形であり、この信号Vi1′も進角
用点火位置信号である。トランジスタTr5のコ
レクタはダイオードD7と抵抗R21とを通して
コンデンサC7の非接地側端子に接続され、比較
回路CM1の出力端子が接地状態になつてトラン
ジスタTr5が導通している間(進角用点火位置
信号Vi1及びVi1′が発生している間)ダイオー
ドD7と抵抗R21とを通して遅角演算用コンデ
ンサC7が重ね充電される。
比較回路CM2は遅角演算用積分電圧Vc7が基
準電圧Vr以上になつた時にその出力端子が非接
地状態になつて第5図Iに示すように遅角用点火
位置信号Vi2を出力する。
この実施例では、抵抗R16により第1図に示
した第1の遅角演算用コンデンサ充電回路106
Aが構成されている。またトランジスタTr5と
抵抗R19及びR20とにより重ね充電用スイツ
チ回路が106b1が構成され、このスイツチ回
路とダイオードD7及び抵抗R21とにより第2
の遅角演算用コンデンサ充電回路106Bが構成
されている。またダイオードD6とトランジスタ
Tr3とにより第1図に示したリセツト回路10
6Cが構成され、抵抗R17及びR18により基
準信号発生回路106Dが構成されている。
上記の遅角演算回路において、コンデンサC7
の両端に得られる遅角演算用積分電圧Vc7は最
小進角位置(第2の回転角度位置)θ2の直後の
位置で第2の信号Vp2が消滅してトランジスタ
Tr3が遮断した後抵抗R16を通して一定の時
定数で充電される。比較回路CM1が進角開始用
点火位置信号Vi1を発生すると、トランジスタ
Tr5が導通して該トランジスタTr5とダイオー
ドD7と抵抗R12とを通してコンデンサC7に
充電電流が流れ、進角用点火位置信号Vi1が発
生している間該コンデンサC7が重ね充電され
る。第2の回転角度位置θ2で第2のパルス信号
Vp2が発生してトランジスタTr3が導通すると
コンデンサC7が瞬時に放電される。従つてコン
デンサC7の両端に得られる遅角演算用積分電圧
Vc7の波形は、第5図Hに示したように第2の
回転角度位置θ2の直後の位置から最大進角位置
θmまで第1の傾きで上昇した後最大進角位置θm
から第2の回転角度位置(最小進角位置)θ2ま
で第1の傾きよりも大きい第2の傾きで上昇する
波形になる。第5図Hにおいて波形a′は機関の回
転数が遅角開始回転数N3未満の時の遅角演算用
積分電圧Vc7の波形であり、波形b′は遅角開始
回転数N3における波形である。またc′は遅角終
了回転数における遅角演算用積分電圧の波形であ
る。
遅角演算用コンデンサC7の充電期間は回転数
の上昇に伴つて短くなつていくため、遅角演算用
コンデンサC7の両端に得られる遅角演算用積分
電圧は回転数の上昇に伴つて小さくなつていく。
従つて遅角演算用積分電圧Vc7が基準電圧Vr以
上になる位置は機関の回転数の上昇に伴つて遅れ
ていく。遅角開始回転数N3未満の回転数では、
この遅角演算用積分電圧Vc7が最大進角位置θm
よりも進んだ位置で基準電圧Vrを超えているた
め、遅角用点火位置信号Vi2は最大進角位置よ
り進んだ位置、例えば第5図Iに示すθi2の位置
で立上り、最大進角位置θmでは比較回路CM2
の出力端子の電位が必ず高レベル(論理状態が
「1」)になつている。
遅角開始回転数N3になると、最大進角位置
θmで遅角演算用積分電圧Vc7が基準電圧Vrに等
しくなり、遅角開始回転数N3を超える回転領域
では、遅角演算用積分電圧Vc7が最大進角位置
θmよりも遅れた位置で基準電圧Vr以上になる。
遅角終了回転数N4に達すると遅角演算用積分電
圧Vc7が最小進角位置で基準電圧Vr以上になる
ようになり、比較回路CM1が出力する遅角用点
火位置信号の立上り位置は遅角開始回転数N3以
上遅角終了回転数N4以下の回転領域で最大進角
位置θmから最小進角位置θ2まで連続的に遅角
していく。
(c−5)点火タイミング信号出力回路107ト
ランジスタTr5のコレクタに抵抗R22の一端
が接続され、この抵抗R22の他端が遅角演算回
路106の比較回路CM2の出力端子に接続され
てアンド回路AND1が構成され、抵抗R22と
比較回路CM2の出力端子との接続点(アンド回
路の出力端子)がダイオードD8のアノードに接
続されている。またダイオードD8のカソードに
ダイオードD9のカソードが共通接続され、この
ダイオードD9のアノードが抵抗R23を介して
第2の波形整形回路102のダイオードD2のカ
ソードに接続されている。ダイオードD8及びダ
イオードD9により、点火位置信号Vi1′及びVi
2の出力のアンドをとつて得た点火タイミング信
号または第2のパルス信号(最小進角位置を示す
信号)を入力としてこれらの信号のいずれかが入
力された時に点火回路2のサイリスタ204のゲ
ートに点火タイミング信号Viを与えるオア回路
OR1が構成されいてる。本実施例ではアンド回
路AND1及びオア回路OR1により点火タイミン
グ信号出力回路107が構成されている。
遅角終了回転数N4以上の回転数では最小進角
位置で遅角演算用積分電圧が基準電圧に達するこ
とができないため、比較回路CM1及びCM2側
から点火タイミング信号を得ることができなくな
る。そのため本実施例では遅角終了回転数以上の
回転領域で第2のパルス信号Vp2から点火タイ
ミング信号を得ている。しかし遅角終了回転数N
4が充分に高く、機関の使用回転数域を超える場
合には、第2のパルス信号Vp2により点火タイ
ミング信号を得る必要がなく、この場合にはオア
回路OR1を省略することができる。また遅角終
了回転数N4が機関の使用回転数領域に入つてい
る場合に、OR1を省略することにより、設定回
転数以上の回転領域で点火動作を停止させて(機
関を失火させて)機関の回転数が過大になるのを
防止することもできる。
上記の実施例において、アンド回路AND1の
出力端子に得られる信号波形は第5図Jに示す通
りであり、オア回路OR1の出力端子に得られる
点火タイミング信号Viは第5図Kに示す通りで
ある。点火タイミング信号Viの立上り位置が点
火位置となり、この点火タイミング信号により点
火回路2のサイリスタ204をトリガした場合の
点火位置θiの回転数Nに対する特性は第6図に実
線で示した通りであり、同図においてTDCは機
関の上死点を示している。第6図において破線で
示した特性は、第1のパルス信号Vp1の発生位
置を最大進角位置とした場合の特性である。
[] 第3図の実施例 第2図に示した第3図は遅角演算回路106の
一部を変形した実施例の要部を示したもので、第
2図の各部と同一の部分には同一の符号を付して
ある。
第3図の実施例は重ね充電用スイツチ回路10
6b1の部分に変形を加えたもので、この例で
は、トランジスタTr4のエミツタが抵抗R24
を通して電源回路3(第3図には図示せず。)の
出力端子3aに接続され、該出力端子とトランジ
スタTr5のベースとの間に抵抗R20が接続さ
れている。またトランジスタTr5のベースに抵
抗R19を通してエミツタを接地したNPNトラ
ンジスタTr6のコレクタが接続され、トランジ
スタTr6のベースエミツタ間に抵抗R25が接
続されている。トランジスタTr6のベースは抵
抗R26を通して比較回路CM1の出力端子に接
続され、該比較回路CM1の出力端子は抵抗R2
7を通して電源回路3の出力端子3aに接続され
ている。そしてトランジスタTr5のコレクタが
直接遅角演算用コンデンサC7の非接地側端子に
接続され、比較回路CM1の出力端子が抵抗R2
2を通してアンド回路AND1の一方の入力端子
に接続されている。またこの実施例では、第1の
進角演算用積分電圧Vc5が比較回路CM1の正相
入力端子に入力され、第2の進角演算用積分電圧
Vc6が比較回路CM1の逆相入力端子に入力され
ている。その他の点は第2図に示した実施例と同
様である。
第3図の実施例においては、第1の進角演算用
積分電圧Vc5が第2の進角演算用積分電圧Vc6
以上になつた時に比較回路CM1の出力端子の電
位が高レベルになり、第1の進角演算用積分電圧
Vc5が第2の進角演算用積分電圧Vc6より低く
なつた時に比較回路CM1の出力端子が接地状態
になる。比較回路CM1の出力端子の電位が高レ
ベルになると、抵抗R27及び抵抗R26を通し
てトランジスタTr6にベース電流が流れて該ト
ランジスタTr6が導通し、トランジスタTr5が
導通する。このトランジスタTr5の導通により、
抵抗R24及びトランジスタTr5のコレクタエ
ミツタ間を通してコンデンサC7が重ね充電され
る。またこの例では、第1の進角演算用積分電圧
Vc5が第2の進角演算用積分電圧Vc6以上にな
つた時に比較回路CM1の出力端子に高レベルに
立上る進角用点火位置信号Vi1′が得られるの
で、比較回路CM1の出力端子が直接抵抗R24
を通してアンド回路AND1に接続されている。
その他の点は第2図に示した実施例と同様であ
る。
[] 第4図の実施例 第2図の実施例では、点火回路1としてコンデ
ンサ放電式の回路が用いられる点火装置に点火タ
イミング信号を供給する場合を示したが、本考案
の信号発生回路はコンデンサ放電式の点火回路を
有する点火装置に限らず、点火コイルの1次電流
を半導体スイツチの動作により急変させて点火動
作を行わせる点火回路を有する点火装置に対して
広く適用することができる。
第4図はバツテリを電源とする電流遮断式の点
火回路を有する点火装置に本考案の信号発生回路
を接続した状態を示したもので、信号発生回路1
の構成は第1図に示した例と同様である。第4図
の実施例では、点火コイル201の1次コイル2
01aの一端がダーリントン接続された複合トラ
ンジスタ210のコレクタに接続され、トランジ
スタ210のエミツタは接地されている。トラン
ジスタ210のベースは抵抗211を介して負極
を接地した図示しないバツテリの正極に接続され
るとともにエミツタが接地されたトランジスタ2
12のコレクタに接続され、トランジスタ212
のベースに信号発生回路1から点火タイミング信
号Viが与えられている。また点火コイルの1次
コイル201aの他端がバツテリの正極に接続さ
れている。
第4図の点火回路においては、図示しないバツ
テリの電圧Ebにより抵抗211を通してトラン
ジスタ210にベース電流が流れ、これによりト
ランジスタ210が導通して点火コイルに1次電
流が流れる。信号発生回路1からトランジスタ2
12に点火タイミング信号が与えられると該トラ
ンジスタ212が導通してトランジスタ210を
遮断させる。これにより点火コイルの1次電流が
遮断され、2次コイル201bに点火用の高電圧
が誘起する。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、進角用点火位
置信号が発生している間だけ遅角演算用コンデン
サを重ね充電するように構成したので、信号発電
機が出力する第1の信号と第2の信号との間の間
隔が進角幅よりも広く設定される場合でも、遅角
開始時までには遅角演算積分電圧の傾きの切替え
位置を最大進角位置に一致させることができる。
従つて遅角開始回転数の設定を行うに当つては、
遅角演算用積分電圧の傾きの切替え位置に着目し
て回路定数の設定を行えばよく、共通の信号発電
機で種々の進角幅を得るようにしてしかも遅角開
始回転数の設定を容易に行うことができる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例の基本構成を示
す回路図、第2図は第1図の各部を具体化した実
施例を示す回路図、第3図は第2図の実施例の一
部を変形した本考案の第2の実施例の要部を示す
回路図、第4図は本考案の第3の実施例を示す回
路図、第5図は第2図の各部の信号波形を示す波
形図、第6図は本考案により得られる点火特性の
一例を示す線図である。 1……内燃機関点火装置用信号発生回路、2…
…点火回路、2……電源回路、100……信号コ
イル、101……第1の波形整形回路、102…
…第2の波形整形回路、103……パルス発生回
路、104……矩形波発生回路、C4……矩形波
信号発生用コンデンサ、Tr2,Tr3……トラン
ジスタ、105……進角演算回路、C5……第1
の進角演算用コンデンサ、C6……第2の進角演
算用コンデンサ、CM1……遅角演算用コンデン
サ、R15〜R21……抵抗、D5……ダイオー
ド、CM2……比較回路、Tr5……トランジス
タ、107……点火タイミング信号出力回路、
AND1……アンド回路、OR1……オア回路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 内燃機関の第1の回転角度位置及び該第1の回
    転角度位置よりも位相が遅れた第2の回転角度位
    置でそれぞれスレシヨールドレベル以上になる第
    1の信号及び第2の信号を出力する信号コイル
    と、 前記第1の信号及び第2の信号を波形整形して
    前記第1の回転角度位置及び第2の回転角度位置
    でそれぞれ第1のパルス信号及び第2のパルス信
    号を出力するパルス発生回路と、 前記第1のパルス信号及び第2のパルス信号を
    入力として第1のパルス信号が発生してから第2
    のパルス信号が発生するまでの間持続する基準矩
    形波信号を出力する矩形波信号発生回路と、 前記第1の回転角度位置と第2の回転角度位置
    との間に設定された進角幅の範囲内で内燃機関の
    回転数の上昇に伴つて立上り位置が進角し、第2
    の回転角度位置で立下がる進角用点火位置信号を
    出力する進角演算回路と、 内燃機関の回転数の上昇に伴つて立上り位置が
    連続的に遅角する遅角用点火位置信号を出力する
    遅角演算回路と、 前記進角用点火位置信号と遅角用点火位置信号
    とを入力として両点火位置信号のアンド条件が成
    立した時に内燃機関用点火装置の点火位置を定め
    る点火タイミング信号を出力する点火タイミング
    信号出力回路とを備えた内燃機関点火装置用信号
    発生回路において、 前記遅角演算回路は、 遅角演算用コンデンサと、 前記遅角演算用コンデンサの端子電圧を所定の
    傾きで上昇させるように該遅角演算用コンデンサ
    に充電電流を供給する第1の遅角演算用コンデン
    サ充電回路と、 前記進角用点火位置信号を入力として該進角用
    点火位置信号が発生している間前記遅角演算用コ
    ンデンサを重ね充電する第2の遅角演算用コンデ
    ンサ充電回路と、 前記第2のパルス信号によりトリガされて前記
    遅角演算用コンデンサを瞬時に放電させるリセツ
    ト回路と、 前記遅角演算用コンデンサの両端に得られる遅
    角演算用積分電圧を基準電圧と比較して該積分電
    圧が基準電圧以上になつた時に前記遅角用点火位
    置信号を出力する比較回路とを備えていることを
    特徴とする内燃機関点火装置用信号発生回路。
JP14273286U 1986-09-19 1986-09-19 Expired JPH0413419Y2 (ja)

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