JPH04134247U - 水平連続鋳造装置 - Google Patents
水平連続鋳造装置Info
- Publication number
- JPH04134247U JPH04134247U JP1991051409U JP5140991U JPH04134247U JP H04134247 U JPH04134247 U JP H04134247U JP 1991051409 U JP1991051409 U JP 1991051409U JP 5140991 U JP5140991 U JP 5140991U JP H04134247 U JPH04134247 U JP H04134247U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- mold
- break
- tundish
- continuous casting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ブレークリングのコストアップを招かず、O
リングなどシール部材の耐用性を確保しやすいやり方
で、鋳造中のモールド内への空気の侵入を完全に防止す
る。 【構成】 モールド2と、ブレークリング11以外の接
続用耐火物であるフィードノズル12との間に、ブレー
クリング11の外側空間を全周的にシールする部材とし
てOリング21を設けた。
リングなどシール部材の耐用性を確保しやすいやり方
で、鋳造中のモールド内への空気の侵入を完全に防止す
る。 【構成】 モールド2と、ブレークリング11以外の接
続用耐火物であるフィードノズル12との間に、ブレー
クリング11の外側空間を全周的にシールする部材とし
てOリング21を設けた。
Description
【0001】
本考案は水平連続鋳造装置、すなわちタンディッシュとモールドとが連結され
た状態で鋳造を行う連続鋳造装置に関するものである。
【0002】
水平連続鋳造装置は、水平に配置されたモールドを通して水平方向に連続鋳造
を行う装置で、図6のようにタンディッシュ1とモールド2とが連結されて使用
される点に特徴がある。直接に両者を連結するのは難しいため、実際には、溶湯
の通過口を有する環状の耐火物10(接続用耐火物と呼ばれ、下記のブレークリ
ング11やフィードノズル(中間リング)12・タンディッシュノズル15など
からなる)を介して連結がなされる。
【0003】
一般的な縦型の連続鋳造装置とは異なる上記の構造に関連して、水平連続鋳造
装置には、1)溶湯4の凝固開始点を定めるために、モールド2の上流端にブレー
クリング11と呼ばれる特殊な耐火物(上記接続用耐火物10の一つ)が装着さ
れる、2)鋳片5とモールド2との間の焼付き防止や潤滑のために、鋳片5・モー
ルド2間に鋳造方向へのオシレーションが与えられる−といった特徴も備わっ
ている。したがって鋳造中は、たとえば鋳片5が引抜きロール3によって間欠的
に(引抜・停止などを繰り返しながら)引き抜かれ、モールド2内の初期凝固殻
5aは、ブレークリング11の前面(下流向きの端面)から図のように間欠運動
に対応した形で形成されていくことになる。
【0004】
ところがこうした点から、鋳造中のモールド2内に(したがって鋳片5の内部
に)空気の侵入する可能性がある。上記のオシレーション(間欠運動)によって
凝固殻5aの端部がブレークリング11の前面から離れる瞬間、両者間には、そ
こに溶湯4が入り込むまでのわずかの時間ではあるが真空に近い負圧が生じ、そ
れによってブレークリング11の装着部分の微小な隙間(もちろん溶湯4の流出
は許さないわずかな隙間)からモールド2内に外気が侵入するのである。モール
ド2の内に入った空気は、ブローホール5kなどの鋳造欠陥として鋳片5の内部
や表面付近に残る。
【0005】
モールド2内への外気の侵入を防止する手段として、実開昭64−38136
号公報の考案は、ブレークリング11の外周にフランジ部分(鍔)を形成し、そ
の部分とモールド2との間にシール用の耐熱性Oリングをはさむことを提案して
いる。
【0006】
上記公報に記載された外気の侵入防止手段は、つぎの点で完全なものとは言い
がたい。
【0007】
第一に、ブレークリングの外周にフランジ部分を設けることは、鋳造費用を大
幅に引き上げる結果につながる。ブレークリングは、冷却されているモールドと
高温度の溶湯との両方に接しながら凝固殻から機械的な力を受けるなど苛酷な環
境で使用されることから、高温強度のほか耐熱衝撃性・耐溶損性・耐摩耗性等が
格段にすぐれる必要があるうえモールドとの正確な接合を可能にするための機械
加工性も求められ、極めて特殊な、したがって高価なセラミックにて形成されて
いるからである。つまり、鋳造コストに占める割合が全消耗品のうち最も高いと
もいわれるブレークリングに対し、フランジ部分を設けてその寸法を拡大するこ
とは、そのまま鋳造費用が増大することに相当する。また、ブレークリングは上
記のように厳しい使用環境にあるため、フランジ部分の追加によってその応力バ
ランスが崩れる可能性もあることを考慮すれば、(コスト以外の)純技術的な側
面からみても上記手段は歓迎されないやり方だといえる。
【0008】
第二に、耐熱性Oリングとして、同公報に記載のあるシリコンゴム製のものを
使用するにしても、ブレークリングに接触する使用条件下で十分な耐用性をそれ
にもたせることは極めて難しい。つまり、Oリングが接触するブレークリングの
外周付近(上記のフランジ部分)の温度は、一般的に考えるなら、シリコンゴム
の劣化温度をはるかに超えてしまう。詳しく述べると、1)上に説明した強度面お
よびコストの面で、上記フランジ部分をブレークリングの中央付近から大きく張
り出させて形成することが難しく、2)耐熱衝撃性の条件から、ブレークリングの
材料として熱伝導率のごく低い(したがって断熱性の)セラミックを使用するこ
とも難しい(現に広く使用されている窒化ホウ素(BN)も熱伝導率がかなり高
い)−ことから、そのフランジ部分への熱の伝導を十分抑制することは難しい
のである。
【0009】
第三に、ブレークリングとモールドとの間にはさんだOリングによっては、ブ
レークリングの前面への外気の侵入は防ぐことができても、その背面側への侵入
は全く防止できない。一定以上の速度で効率的に鋳造が行われる間は、図6のよ
うに凝固殻5aがブレークリング11の前面から安定して形成されるが、水冷さ
れたモールド2にブレークリング11が接触してやや冷やされていることから、
溶湯温度の低い場合など鋳造条件によってはブレークリング11の内周面からフ
ィードノズル12の前面にまで凝固殻5aが延び得るのである。つまり、フィー
ドノズル12にかかっていた凝固殻5aが、鋳片5とともに引抜き(間欠動作)
をされる瞬間にブレークリング11とフィードノズル12との間から外気を引き
入れてしまう。要するに、モールド2内への空気の侵入が完全には防止されない
ことになる。
【0010】
本考案の目的は、ブレークリングのコストアップを招かず、Oリングなどシー
ル部材の耐用性を確保しやすいやり方で、モールド内への空気の侵入を完全に防
止することのできる水平連続鋳造装置を提供することである。
【0011】
本考案の水平連続鋳造装置は、モールドと、ブレークリング以外の接続用耐火
物もしくはタンディッシュとの間に、ブレークリングの外側空間を全周的にシー
ルする部材を設けたものである。ブレークリング以外の接続用耐火物としては、
前記したフィードノズルをはじめ、スライディングノズル、あるいはタンディッ
シュの一部でもあるタンディッシュノズルなどがある。シールする部材のうちに
は、Oリングや環状のガスケット・パッキン類、あるいはメタルタッチにて隙間
なく接合される部材その他を含む。
【0012】
本考案の水平連続鋳造装置においては、タンディッシュとモールドとが連結さ
れた状態で、上記の部材により、ブレークリングの外側空間が全周的にシール(
密封)される。したがって、鋳片とモールドとの間のオシレーションによって凝
固殻がブレークリングの前面もしくは背面の付近から間欠的に引きはがされると
しても、その回りのどこからもモールド内には外気が侵入しない。
【0013】
またこの点に関連してつぎの特徴がある。すなわち、
1) ブレークリングを特別な形状や構造にする必要がないので、そのコストの
上昇がなく、したがって鋳造費用の上昇もほとんどない。モールドと、ブレーク
リング以外の接続用耐火物の一つかまたはタンディッシュとには、シール部材を
備えるための溝もしくは平滑面等を形成する必要があるが、その形成は部品の大
型化をともなわずに容易に行えるうえ、いずれの部品も材料費はブレークリング
よりもかなり低いため、コスト増にはつながらない。なおこれらの部品は、ブレ
ークリングほど厳しい使用条件下にあるものではないため、本考案の実施によっ
て各部品自体が壊れやすくなったり鋳造の安定性が失われたりする恐れはない。
【0014】
2) シール用の部材は、ブレークリングそのものには接触せず、それよりも低
温度になりやすいその外側の位置で、他の接続用耐火物もしくはタンディッシュ
とモールドとの間に設けられることから、たとえばゴム製のOリングであっても
十分な耐用性が保たれる。ブレークリング以外の接続用耐火物やタンディッシュ
は、上記のコスト面や使用条件などから大径化が容易(従来もブレークリングよ
りは大型である)なうえ、熱伝導率の低い材料を用いることも可能なので、シー
ル用部材が装着される部分の温度を同部材の劣化温度以下にすることが難しくな
いからである。なお一方のモールドについては、水などで冷却されているため、
該当部分は当然ながら容易に低温度にできる。
【0015】
3) ブレークリングは、その前部(下流側)にあるモールドと後部(上流側)
にある耐火物もしくはタンディッシュとの間で外側空間が全周的にシールされる
ため、ブレークリングの前面ばかりでなく背面への外気の侵入も確実に防止され
る。
【0016】
図1(a)・(b)に本考案の第一実施例を示す。図1(a)には、水平連続鋳造装
置のうちタンディッシュ1の一部やモールド2などについて示し、図1(b)には
モールド2の上流端付近(図1(a)のb部)の詳細を示してある。図示の水平連
続鋳造装置は、円形断面(モールド2等を変更すれば他にも適用できる)の鉄鋼
の鋳片5を鋳造するものである。
【0017】
図1(a)に示すように、モールド2は、タンディッシュ1の出湯口に対し、い
くつかの接続用耐火物10を介して連結されている。タンディッシュ2は、鉄皮
1aの内側に耐熱レンガなどの耐火物1bを張ったもの、またモールド2は、銅
合金製のモールドチューブ2aの外側に仕切り管2bと水冷ジャケット2cなど
を組み付けたものである。ジャケット2cの入口管2dから出口管2eにかけて
流される冷却水によりチューブ2aが冷やされているため、タンディッシュ1に
保持されたうえ接続用耐火物10を通ってモールド2内へ供給される溶鋼4は、
そこで外周から凝固殻5aとなり、引抜き・停止を繰り返す間欠運動を与えられ
ながら鋳片5として引き出される。
【0018】
接続用耐火物10としては、ブレークリング11がモールド2(チューブ2a
)の上流端に装着され、その上流側に、フィードノズル12・不定形耐火材13
・スライディングノズル14・タンディッシュノズル15がこの順に接続されて
いる。スライディングノズル14は、溶鋼4の通過口を有する三枚のセラミック
板を組み合わせ、ボルト14aによってそれらをタンディッシュ1に取り付けた
もので、モールド2への溶鋼4の供給を開始および停止する。不定形耐火材13
とは、モールド2に取り付けたフィードノズル12の背面に、タンディッシュ1
との接続に先だって塗り付けたモルタル状の耐火材であり、タンディッシュ1と
モールド2の接続の際にフィードノズル12・スライディングノズル14の両者
にはさみ込まれて固化したものである。
【0019】
図1(b)に示すように、ブレークリング11は、外周にテーパ面11aが形成
されており、同様のテーパ面をもつモールドチューブ2aの上流端にその一部を
嵌め入れられている。そしてフィードノズル12が、そのブレークリング11の
背面に前面を密着させ、押え金具12aにてモールド2寄りに押し付けられて固
定されている。ブレークリング11を、モールド2に対しこのようにテーパ面1
1aを接して押し込むかたちで装着したのは、それとチューブ2aとの接触面圧
を高くして両者間への溶鋼4や凝固殻5aの侵入を防止することと、ブレークリ
ング11を圧縮応力状態にして鋳造中の割れを防ぐことをねらいとする。一般的
に使用されるブレークリング11は窒化ホウ素(BN)製、フィードノズル12
はジルコニア(ZrO2)製である。なお、図中の符号2fは、チューブ2aと水
冷ジャケット2cとを組み付けるための固定環、また符号2gは、チューブ2a
・ジャケット2c間の冷却水シール用Oリングである。
【0020】
ブレークリング11と、モールドチューブ2aやフィードノズル12との接触
面は上記のように密着度の高いものではあるが、前記した凝固殻5aの間欠運動
にともなって微小な隙間から外気(空気)の侵入する可能性があるため、その防
止策として、この装置には下記の工夫を施している。すなわち、ブレークリング
11よりも外側で、フィードノズル12の前面とモールドチューブ2aの後端面
との間にOリング21をはさんで装着している。Oリング21は、耐熱度の高い
シリコンゴム製(劣化温度は約230℃)のもので、チューブ2aの後端面に形
成した溝2xに、モールド2へのフィードノズル12の取り付けの前に嵌め込ん
でおくものとした。また、このOリング21に接するフィードノズル12の前面
部分は平滑に仕上げてある。
【0021】
凝固殻5aの運動に起因して外気が侵入するとすれば、ブレークリング11の
外周のテーパ面11aとチューブ2aとの接触部、またはブレークリング11の
背面とフィードノズル12の前面との接触部をその経路とするが、上記によりこ
の装置では、それらいずれの経路によっても外気の侵入することがない。Oリン
グ21によってシールした上記の位置は、いずれの経路で外気が侵入するとして
も必ず通過する部分だからである。外気の侵入がないために、鋳片5の内部もし
くは表面にそれに基づく欠陥が発生せず、鋳造品質が向上することになる。ただ
し鋳造の開始直後に限っては、Oリング21とブレークリング11・フィードノ
ズル12・チューブ2aの四者で囲まれた閉空間内の空気が、その内側つまり鋳
片5内に引き込まれる可能性がある。
【0022】
なおOリング21は、ブレークリング11の外径に比べてその径を大きくする
ほど、フィードノズル12の外周寄りの比較的低温部分に接触させられることに
なり耐用上このましいが、逆に径が小さいほど、上記の四者で囲まれた閉空間の
容積が減るので、鋳造初期の鋳片5内への空気の侵入が早めに終息する。Oリン
グ21の耐用性に関しては、それの嵌まる溝2xをチューブ2aの側に設けたこ
とも好都合である。水冷されていてあまり温度が上昇しないチューブ2aに対し
て、図のように断面上の三方でOリング21が接触するからである。またフィー
ドノズル12の材料(ジルコニア)は極めて熱伝導率が低く、したがってその外
周付近の温度が上昇しにくいことも、Oリング21の耐用性が高くなる理由であ
る。
【0023】
図2には、本考案の水平連続鋳造装置についての第二実施例を示している。図
において、前記第一実施例(図1)と同一名称の部品には同一の符号を付し、以
下で説明を繰り返すことは省略する。
【0024】
この実施例の装置が第一実施例の装置と異なるのは、前記のOリング21に代
えて、二本のOリング22をフィードノズル12とモールドチューブ2aとの間
に装着したことである。二本のOリング22は互いに同じ材質(シリコンゴム)
だが、径寸法がやや異なるため図のように半径方向に接して並び、チューブ2a
の溝2y内に保持される。シールが二重となることから、外気の侵入防止効果は
第一実施例の場合よりも高くなる。
【0025】
なお、この例で使用したブレークリング11は、前記のように外周にテーパ面
をもたず、ストレート部分11bの後部に多少の大径部分11cをもつ二段太さ
のものである。それが図のように、チューブ2aに対し、その端面に大径部分1
1cが当たるまでストレート部分11bを嵌め込んで装着されている。このよう
なブレークリング11は、均一径のチューブ2aに対するストレート部分11b
の嵌め合い径を両者間に溶鋼が入らぬように定める必要があり、また強度上、前
記テーパ面からの圧縮応力が不必要でなければならないが、そういった条件を満
たす以上は接続用耐火物としてむしろ好ましい。テーパ面方式のブレークリング
11なら、チューブ2aとの嵌め合い寸法のわずかな違いによって挿入深さ(し
たがってチューブ2aの端面より突出する寸法)が異なり、Oリング21(また
は22)のはさみ付け状態を含めて接続後の各部品の位置関係が一定しないが、
図2のようなブレークリング11なら、大径部分11cの長さが一定である限り
(この点は容易に実現される)、そういった位置関係の狂うことはないからであ
る。こうしたブレークリング11は、チューブ2aとの間の密着度が前記のテー
パ面方式のものほど高くはないが、二本のOリング22によりシールがなされて
いるため、外気の侵入を防ぐ点では効果に遜色がない。
【0026】
つづく図3は、本考案の第三実施例を示す。この例についても、第一または第
二実施例と同一名称の部品には同一の符号を付し、説明の繰り返しを省略する。
【0027】
この実施例では、フィードノズル12とモールドチューブ2aとの間には一本
のOリング21を介装しただけだが、それを二本並べる代わりに、さらに外側の
別の部品間において外気の侵入を防いでいる。すなわち、チューブ2aと水冷ジ
ャケット2cとを組み付けるための固定環2fにOリング23およびOリング2
4を取り付け、それぞれを介して、チューブ2aと固定環2fとの間およびフィ
ードノズル12と固定環2fとの間をシールしたのである。Oリング21に達す
るまでの外気は、Oリング23・24のいずれかの装着部分を通過しなければな
らないことから、シールを二重に施した前記第二実施例と同様の効果がもたらさ
れる。
【0028】
図4の第四実施例は、図2に示した第二実施例と同様にフィードノズル12と
モールドチューブ2aとの間に二本のOリング22をはさんでいるが、フィード
ノズル12のうちOリング22に接する外周部分12bの温度を低くするよう、
その内側に凹部12cを形成した例である。溶鋼に接するフィードノズル12の
内側付近からその内部を経て外周部分12bへ向かう熱が、この凹部12cの分
だけ遠回りして伝導するため、Oリング22などの径を大きくしなくても、温度
の低い外方にその装着部分を移したのと同じ効果がある。
【0029】
この図4の例では、接続用耐火物10のうちにスライディングノズルが使用さ
れていない。接続用耐火物10としては、ブレークリング11に対するシールと
は関係なく、鋳造装置の仕様や鋳造条件に応じ、各種の用途・材料・形状のもの
が選択されて使用されるのである。したがって場合によっては、Oリングなどの
シール部材を、フィードノズル12以外の(もちろんブレークリング11でもな
い)他の接続用耐火物とモールド2との間に装着するのがよいこともある。
【0030】
図5に示す第五実施例は、シール部材であるOリング25を、モールド2とタ
ンディッシュ1との間に設けたものである。この例は比較的小型の鋳造装置に関
するが、接続用耐火物10として、ブレークリング11とタンディッシュノズル
15、および石綿状の耐熱ガスケット16のみが図のように使用されている。接
続用耐火物10の数が少ないのに関連してタンディッシュ1とモールド2がごく
近くに配置されることから、その両者の間にOリング25を装着したのである。
【0031】
詳しく述べると、タンディッシュ1の前部において鉄皮1aに円環状に突出部
1cを形成し、モールド2は、チューブ2aの上流端付近をその突出部1cに入
る太さにしたうえ、その周面上に溝2zを設けてOリング25を嵌め込んだ。タ
ンディッシュ1の側ではあらかじめノズル15の前面にガスケット16を仮づけ
する一方、モールド2の側ではブレークリング11とOリング25を該当箇所に
取り付けておき、鋳造に先だってそのモールド2をタンディッシュ1に組み付け
ると、図の状態になる。この組み付けの際、突出部1cはモールド2の位置ぎめ
(軸心あわせ)に利用できる。また、Oリング25をモールド2の端面でなく周
面上に取り付けているので、タンディッシュ1とモールド2の組み付け完了前に
それが脱落せぬよう注意する必要がない。Oリング25によるシールが、各接続
用耐火物10の寸法誤差や熱膨張などによる接続寸法の相違もしくは接触面圧の
変化とは関係ない点にも特長がある。
【0032】
図の状態でモールド2を固定したのち鋳造を行うが、ブレークリング11およ
びガスケット16の外側空間がOリング25で全周的にシールされているので、
モールド2の内側へ外気の侵入することはない。もし、Oリング25の内側にあ
る閉空間内の空気が鋳造初期等に問題になるなら、たとえば、突出部1cを通し
て閉空間から外部に至る配管を設け、真空ポンプ等でその空気を除去しておけば
よい。
【0033】
以上、いくつかの実施例を紹介したが、本考案は、ほかにも下記のように実施
することができる。
【0034】
1) シール用の部材として各種のものを使用することができる。モールドやタ
ンディッシュ・接続用耐火物には熱膨張がともなうので、それに追随できるだけ
の弾性を有するものが必要だが、ゴム製のOリングのほかにも、プラスチック系
・無機質系・金属系等の材料からなるガスケットやパッキン、あるいは、一般的
にはOリングと呼ばれない形状のリング類が使用できる。装着部分の温度を低く
できるので、使用可能な材料が多い。矩形断面の鋳片を得るための連続鋳造装置
なら、モールドや接続用耐火物の断面も矩形であることが多いので、シール用の
部材を矩形リング状にすべき場合もある。
【0035】
2) 考案の装置を非鉄金属の鋳造にも使用できることは言うまでもないが、鋳
片を間欠的に引き抜くタイプの水平連続鋳造装置以外にも、本考案は適用可能で
ある。たとえば、鋳片を一定の速度で連続的に引き抜きながら、モールドを(連
結されたタンディッシュとともに)オシレーションさせる装置においても、本考
案を適用して鋳片内への空気の侵入防止を図ることができる。また本考案の技術
的思想は、タンディッシュに対しモールドを下方に向けて(つまり水平ではない
が)接続用耐火物を介し連結した連続鋳造装置にも転用できる。
【0036】
本考案の水平連続鋳造装置は、ブレークリングの回りからモールド内への外気
の侵入を防止することにより、高品質の鋳片を鋳造する。それについて、a)ブレ
ークリングのコストアップを招かない、b)シール部材の耐用性(寿命)を確保し
やすい、c)ブレークリングの背面からの空気の侵入も防止されるため、溶湯の温
度が低いときなど、鋳造条件が最適でない場合等にも有効である−といった特
有のメリットがある。
【図1】本考案の第一実施例であって、図1(a)は、水
平連続鋳造装置のうちタンディッシュの一部やモールド
などについての断面図、同(b)は、同(a)におけるb部
(ブレークリング付近)の詳細図である。
平連続鋳造装置のうちタンディッシュの一部やモールド
などについての断面図、同(b)は、同(a)におけるb部
(ブレークリング付近)の詳細図である。
【図2】本考案の第二実施例について、ブレークリング
付近を示す断面図である。
付近を示す断面図である。
【図3】本考案の第三実施例についての上記と同様の断
面図である。
面図である。
【図4】本考案の第四実施例についての上記と同様の断
面図である。
面図である。
【図5】本考案の第五実施例に関するタンディッシュ・
モールド間の接続部を示す断面図である。
モールド間の接続部を示す断面図である。
【図6】従来の一般的な水平連続鋳造装置を示す断面図
である。
である。
1 タンディッシュ
2 モールド
5 鋳片
10 接続用耐火物
11 ブレークリング
12 フィードノズル
21・22・23・24・25 Oリング(シールする
部材)
部材)
Claims (1)
- 【請求項1】 ブレークリングを含む接続用耐火物を介
しタンディッシュとモールドとが連結された状態で鋳造
を行う水平連続鋳造装置であって、モールドと、ブレー
クリング以外の接続用耐火物もしくはタンディッシュと
の間に、ブレークリングの外側空間を全周的にシールす
る部材を備えることを特徴とする水平連続鋳造装置。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991051409U JPH0810450Y2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 水平連続鋳造装置 |
| US07/742,422 US5335715A (en) | 1990-08-09 | 1991-08-08 | Method and apparatus for continuous casting |
| DE69131792T DE69131792T2 (de) | 1990-08-09 | 1991-08-08 | Verfahren und Einrichtung zum Stranggiessen |
| ES91113309T ES2141084T3 (es) | 1990-08-09 | 1991-08-08 | Procedimiento y aparato para moldeo continuo. |
| EP91113309A EP0470608B1 (en) | 1990-08-09 | 1991-08-08 | Method and apparatus for continuous casting |
| KR1019910013774A KR960004418B1 (ko) | 1990-08-09 | 1991-08-09 | 연속주조방법 및 장치 |
| US08/231,667 US5743323A (en) | 1990-06-07 | 1994-04-25 | Apparatus for continuous casting |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991051409U JPH0810450Y2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 水平連続鋳造装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04134247U true JPH04134247U (ja) | 1992-12-14 |
| JPH0810450Y2 JPH0810450Y2 (ja) | 1996-03-29 |
Family
ID=31928300
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991051409U Expired - Fee Related JPH0810450Y2 (ja) | 1990-06-07 | 1991-06-07 | 水平連続鋳造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0810450Y2 (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0649411U (ja) * | 1992-12-16 | 1994-07-08 | 横浜ゴム株式会社 | 急傾斜コンベヤにおける横桟の構造 |
-
1991
- 1991-06-07 JP JP1991051409U patent/JPH0810450Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0649411U (ja) * | 1992-12-16 | 1994-07-08 | 横浜ゴム株式会社 | 急傾斜コンベヤにおける横桟の構造 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0810450Y2 (ja) | 1996-03-29 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EA003117B1 (ru) | Литейная форма для производства охлаждающего элемента и охлаждающий элемент, изготовленный в указанной форме | |
| JPS60145249A (ja) | 水平連続鋳造鋳型 | |
| US5743323A (en) | Apparatus for continuous casting | |
| JPH04134247U (ja) | 水平連続鋳造装置 | |
| US4640335A (en) | Casting apparatus | |
| JPH0130578B2 (ja) | ||
| JPS61103658A (ja) | 型鋳造機用射出シリンダ− | |
| US5458183A (en) | Horizontal continuous casting method and apparatus | |
| JP4202718B2 (ja) | 溶融金属の連続鋳造用高周波電磁界鋳造鋳型 | |
| JP2537666Y2 (ja) | ダイカスト用スリーブ | |
| JPH0649411Y2 (ja) | 水平連続鋳造装置用フィードノズル | |
| CN223043615U (zh) | 一种可降温的压铸机导料管 | |
| JPH10225753A (ja) | ホットチャンバダイカスト機の浸漬形射出ポンプ | |
| CN215467954U (zh) | 一种管坯连铸用新型结晶装置 | |
| JP2002139158A (ja) | 高温高圧流体の流量制御弁及びその冷却方法 | |
| JP2501138B2 (ja) | 水平連続鋳造装置 | |
| JPH0117404Y2 (ja) | ||
| JP2795174B2 (ja) | 鋳包み管の支持方法 | |
| JP2505989Y2 (ja) | 低圧鋳造装置 | |
| US20170259328A1 (en) | Molten metal feed pipe for molten nonferrous alloy, assembly of molten metal feed pipes, and nonferrous alloy casting system | |
| JPH069749U (ja) | 連続鋳造用鋼製スリーブ付耐火物ブロック | |
| JPH07303954A (ja) | 低圧鋳造装置用スト−ク体 | |
| JP2507869Y2 (ja) | 連続鋳造用ブレ―クリング部の芯出し構造 | |
| JPH0733433U (ja) | 金型のカセット式冷却ブロック | |
| JP2530389B2 (ja) | 水平連続鋳造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960917 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |