JPH0415036B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0415036B2 JPH0415036B2 JP5188187A JP5188187A JPH0415036B2 JP H0415036 B2 JPH0415036 B2 JP H0415036B2 JP 5188187 A JP5188187 A JP 5188187A JP 5188187 A JP5188187 A JP 5188187A JP H0415036 B2 JPH0415036 B2 JP H0415036B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- algae
- water
- blue
- flocs
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
- Physical Water Treatments (AREA)
- Removal Of Specific Substances (AREA)
- Removal Of Floating Material (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、水中藻類の除去方法に関するもの
で、より詳細には、湖沼や貯水地等の閉鎖水域に
発生するアオコ等の藻類を、アオコ等の発生原因
となるリン分と共に有効に除去する方法に関す
る。 (従来の技術) 近年、琵琶湖、諏訪湖、霞ヶ浦等日本の代表的
湖にまでアオコが多量に発生するようになつてい
る。アオコの多量発生による悪影響は次の通りで
ある。 (1) 水域の美観を損う、 (2) 特異な臭気(腐臭)を発生する、 (3) 中・低層に動、植物を死滅させる、 (4) 浄化装置を損傷させる、 (5) 塩素殺菌による飲料水の悪化。 従来、湖沼等に発生するアオコを除去するに
は、(1)河川等からの導水による浄化、(2)流れをつ
くり流動化による浄化、(3)各種曝気方法による浄
化、(4)揚水しプラント処理による浄化、(5)回収に
よる浄化、等が行われている。 また、水田や小さな池等に対しては、藻類防除
剤を適用することも行われている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の浄化法は未だアオコの除
去効果において十分満足のいくものではなく、ま
た処理が複雑であつたり、また処理コストが著し
く高くなるという欠点があつた。 藻類防除剤の施用は、アオコ等の除去にかなり
効果があるが、水柱の生物に対する悪影響がある
と共に、広面積の湖沼の対しては処理コストが莫
大なものとなつて到底実用化し得ない。 従つて、本発明の目的は、閉鎖水域に発生する
アオコ等の藻類を、アオコ等の発生原因となるリ
ン分と共に、有効に分離捕集し得る方法を提供す
るにある。 本発明の他の目的は、比較的安価に入手し得る
と共に、閉鎖水域に共存する他の生物の悪影響を
及ぼすことのない処理剤を使用し、アオコ等の藻
類を生きたままの凝集フロツクとして分離浮上さ
せ、この捕集を容易に行い得る方法を提供するに
ある。 (問題点を解決するための手段) 本発明によれば、粘土鉱物と粘土鉱物中の
Al2O3及びFe2O3成分当り10乃至90当量%の無機
酸との粉末状反応生成物から成る処理剤を藻類を
含有する水に添加し、該処理剤と藻類との凝集フ
ロツクを形成させて、これを浮上させ、この凝集
フロツクを分離除去することを特徴とする水中藻
類の除去方法が提供される。 (作用) 本発明は、粘土鉱物−無機酸反応生成物の粉末
は、水中に存在するアオコ等の藻類を有効に捕集
して、アオコ等を死滅させずに大形で且つ強固な
凝集フロツクを形成させ得ること、及びこの凝集
フロツクはアオコ自体が放出するガスにより水面
に浮上濃縮させ得ることの発見に基づくものであ
る。 水溶性アルミニウム塩が水中のアオコを凝集さ
せてフロツクを形成することは、本発明者等によ
り既に提案されている(特許出願中)が、本発明
で使用する粘土鉱物−無機酸反応生成物の粉末
は、前述した水溶性アルミニウム塩に比して、よ
り大形で且つ強固なアオコの凝集フロツクを形成
させ得ることが顕著な利点である。 このフロツクは、アオコ自体が放出するガスに
より水面に浮上するが、このフロツクの浮上は、
途中に浮遊する物質を捕捉し過するように進行
するので、フロツク浮上後の浄化水は極めて清澄
なものとなることが顕著な特徴である。 また、アオコは死滅すると悪臭を発生し、また
水に異味異臭を与えることが知られているが、本
発明によれば、アオコが生きた状態でフロツク化
し、浮上することから、悪臭を発生することがな
く、また水質も良好に維持され、湖沼等の水質浄
化、水質保全及び環境保全の点で優れた利点があ
る。 特に湖沼、貯水地等の水を飲料に用いる場合、
藻類による悪臭を低減するために多量の塩素を用
いなければならず、これによる発癌性(変異原
性)をもつトリハロメタンの生成が社会問題とな
つているが、本願の方法によりこの問題も抜本的
に解決される。 水面に浮上するアオコのフロツクは極めて濃密
で嵩の小さいものであり、その分離捕集も至つて
容易である。これは、前述した粘土鉱物−無機酸
反応生成物がアオコを強固に凝集フロツク化させ
ると共に、アオコ自体が気泡中のガスを放出し、
濃縮化されていることにもよるものと思われる。 更に、本発明で用いる粘土鉱物−無機酸反応物
は、水中に存在するリン分を固定する性質を有す
るので、アオコ及びその他の浮遊懸濁物質とアオ
コ自体が蓄積しているリン分及び水中に溶解して
存在するリン分等を同時に除去し、浄化するこが
できる。このため、本発明の処理を行えば、湖沼
等のアオコの発生原因をも解消することができ
る。 本発明に用いる処理剤は粘土鉱物と無機酸とを
反応させることにより得られる。粘土鉱物として
は、酸性白土、ベントナイト、サブベントナイ
ト、フーラスアース等のモンモリロナイト族粘土
鉱物、バイデライト、ノントロナイト、ボルコン
スコアイト、サボナイト、ソーコナイト等の他の
スメタイト族粘土鉱物、パイロフイライト等のパ
イロフイライト族粘土鉱物、カオリナイト、ハロ
イサイト、加水ハロイサイト等のカオリン粘土鉱
物等の任意の粘土鉱物を用いることができる。こ
れらの粘土鉱物の内でも、比表面積が50m2/g以
上の粘土鉱物、例えばスメクタイト族粘土鉱物、
特にモンモリロナイト族粘土鉱物が本発明の目的
に好適である。 上述した粘土鉱物の内、スメクタイト族粘土鉱
物は、2つのSiO4の四面体層がAlO6八面対層を
間に挟んでサンドイツチされた三層構造を基本と
し、この基本三層構造が更にC軸方向に多数積層
された構造を有しており、またカオリン族粘土鉱
物はSiO4四面体層とAlO6八面体層とから成る二
層構造を基本とする多数積層構造を有している。
これらの粘土鉱物の骨格の内、酸との反応に関与
するのはアルミナ成分及びアルミナ成分に置換し
た形で或いは層間に存在する塩基成分である。 無機酸としては、経済性及び取扱いの点で硫酸
が最も好適であるが、塩酸、リン酸、硝酸等の他
の鉱酸類を勿論使用可能であり、他にも粘土中の
アルミナ成分と反応可能な酸であれば任意の酸、
例えば上述した以外のリンや硫黄のオキシ酸類を
用いることができる。また、多塩基酸の場合に
も、部分中和された塩基性塩も使用可能である。
更に、粘土鉱物等を処理した時に副生する酸抽出
液、即ち該抽出液中の遊離酸を粘土類との反応に
再度利用してもよい。 本発明においては、無機酸を、粘土鉱物中の
Al2O3及びFe2O3成分当り10乃至90当量%、特に
20乃至80当量%の量で用いることも重要である。
即ち、上記量比よりも少ないときには、アオコに
対する凝集フロツク化傾向が不十分であり、また
上記量比よりも多くなると、粉末としての取扱い
が困難となり、価格も高くなる。 粘土鉱物と無機酸との反応は、粘土鉱物中に無
機酸を練り込み、必要により混練組成物を乾燥す
ることにより容易に行われる。反応を均質に行う
ためには、両者を水の存在下に行うのが望まし
く、この水分は酸の中に存在させても、また粘土
鉱物中に含有される水分を利用してもよい。 反応は室温で十分に進行するが、乾燥時の熱を
反応に利用することもできる。反応の進行に伴な
つて、無機酸のアルミニウム塩が生成し、これに
より粉末反応生成物の比表面積は一般に急激に低
下する。 アオコに対する凝集フロツク化性能や、処理水
のPHをあまり低下させないという見地からは、反
応生成物中の遊離酸量は、10%水懸濁液として
0.1規定NaOH水溶液で滴定して0.1g/100ml以
下であることが好ましい。 また、水中への分散性を高め、且つ形成される
アオコのフロツクを水面に有効に浮上させるとい
う見地からは反応生成物は可及的に微細であるこ
とが好ましく、200メツシユ(タイラー標準)通
過分が50重量%以上、特に60重量%以上含有する
粒度特性を有することが望ましい。 本発明の粉末状反応生成物がアオコの強固で大
形のフロツクを形成する理由は未だ十分に解明さ
れていないが、本発明者等はその理由を次のよう
に推定している。粘土鉱物がSiO4の四面体層と
AlO6八面体層とを備えていることは前述した通
りであるが、このAlO6八面体層が無機酸と反応
してその塩を形成しているが、SiO4の四面体層
はそのまま残存していると考えられる。これを水
中に投入すると、例えば式 Al3+→Al(OH)3 の加水分解反応を経てアオコの捕集が行われる
が、層状シリカを核として強固で大形のフロツク
が形成されると信じられる。 本発明の処理剤は、藻類含有水に対して、一般
に50乃至1000ppm、特に100乃至400ppmの量で添
加するのがよい。藻類含有水への添加は、粉末の
形で行うのがよい。 本発明の処理法は、アオコが発生した湖沼、
池、貯水池等の水面に対して直接行なう。この場
合アオコ含有水と処理剤とを撹拌混合することが
好ましい。この目的のためには水中撹拌機を使用
する。 アオコ含有水と前記処理剤とを混合すると、形
成されるアオコのフロツクは最初に沈降するか、
アオコ自体が発生するガスによつて浮遊する。ア
オコのフロツクの浮遊は、原水の温度等によつて
も相違するが、一般に添加後1乃至5分で開始さ
れる。また、水面に浮遊したアオコフロツクは、
添加後2〜3日迄は生存状態にあることが確認さ
れた。従つて、アオコフロツクの浮遊後、これが
生存している内に浄化水から分離し捕集するのが
よい。この分離捕集は、前者の場合、掻き取り、
吸い取り等で行うことができ、また後者の場合に
は、それ自体公知の浮上分離装置を適用すること
ができる。 本発明をアオコを例にとつて説明したが、ケイ
ソウ類や他のランソウ類を除去するのにも有効で
あることが理解されるべきである。 (発明の効果) 本発明によれば、比較的安価に入手でき且つ他
の生物に悪影響を及ぼさない処理剤を利用して、
アオコ等の藻類を生きたままの濃縮フロツクとし
て分離浮上させることができると共に、アオコ等
の発生原因となるリン分をも同時に除去でき、水
の浄化が極めて有効に行われるという利点があ
る。 (実施例) 実施例 1 原料酸性白土は下記に示す組成を有する新潟県
新発田市小戸産酸性白土を選んだ。酸性白土原料
は天然の状態では水分を約40重量パーセント含有
しており、その主成分は乾燥物基準重量%(110
℃乾燥)で、SiO273.0、Al2O314.1、Fe2O33.8、
MgO3.0、CaO1.2、灼熱減量5.9で比表面積100
m2/gであつた。 この酸性白土を110℃で乾燥後粉砕し、該酸性
白土の含有アルミナおよび酸化鉄の塩基性成分
(Al2O3、FeO3)の当量の60%に相当する濃硫酸
を加え、充分に混練し、造粒後乾燥し、粉砕して
水中藻類の除去剤サンプルAを得た。 そこでサンプルAの藻類防除効果を確認するた
め下記のような実験を行つた。 湖沼Aより水温15.5℃、PH9.73、濁度48.0なる
堀の水を採取し原水とた。 1000c.c.メスシリンダーに採取した原水1000c.c.を
入れサンプルA200mg及び400mgを添加し、5回振
倒撹拌した後、アオコのフロツク形成と浮上分離
する様子を観察した。 また実験終了後、濁度(T.V)、PH、全リン、
溶存態リンの各項目について分析し原水と比較し
た。結果を表−1に示す。 各測定項目は次の方法により行つた。 PH:ガラス電極法 濁度:吸光光度法 透視度:JIS K 0102 全リン:前処理:過硫酸分解法 分析方法:モリ
ブデン青法 溶存態リン:モリブデン青法
で、より詳細には、湖沼や貯水地等の閉鎖水域に
発生するアオコ等の藻類を、アオコ等の発生原因
となるリン分と共に有効に除去する方法に関す
る。 (従来の技術) 近年、琵琶湖、諏訪湖、霞ヶ浦等日本の代表的
湖にまでアオコが多量に発生するようになつてい
る。アオコの多量発生による悪影響は次の通りで
ある。 (1) 水域の美観を損う、 (2) 特異な臭気(腐臭)を発生する、 (3) 中・低層に動、植物を死滅させる、 (4) 浄化装置を損傷させる、 (5) 塩素殺菌による飲料水の悪化。 従来、湖沼等に発生するアオコを除去するに
は、(1)河川等からの導水による浄化、(2)流れをつ
くり流動化による浄化、(3)各種曝気方法による浄
化、(4)揚水しプラント処理による浄化、(5)回収に
よる浄化、等が行われている。 また、水田や小さな池等に対しては、藻類防除
剤を適用することも行われている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の浄化法は未だアオコの除
去効果において十分満足のいくものではなく、ま
た処理が複雑であつたり、また処理コストが著し
く高くなるという欠点があつた。 藻類防除剤の施用は、アオコ等の除去にかなり
効果があるが、水柱の生物に対する悪影響がある
と共に、広面積の湖沼の対しては処理コストが莫
大なものとなつて到底実用化し得ない。 従つて、本発明の目的は、閉鎖水域に発生する
アオコ等の藻類を、アオコ等の発生原因となるリ
ン分と共に、有効に分離捕集し得る方法を提供す
るにある。 本発明の他の目的は、比較的安価に入手し得る
と共に、閉鎖水域に共存する他の生物の悪影響を
及ぼすことのない処理剤を使用し、アオコ等の藻
類を生きたままの凝集フロツクとして分離浮上さ
せ、この捕集を容易に行い得る方法を提供するに
ある。 (問題点を解決するための手段) 本発明によれば、粘土鉱物と粘土鉱物中の
Al2O3及びFe2O3成分当り10乃至90当量%の無機
酸との粉末状反応生成物から成る処理剤を藻類を
含有する水に添加し、該処理剤と藻類との凝集フ
ロツクを形成させて、これを浮上させ、この凝集
フロツクを分離除去することを特徴とする水中藻
類の除去方法が提供される。 (作用) 本発明は、粘土鉱物−無機酸反応生成物の粉末
は、水中に存在するアオコ等の藻類を有効に捕集
して、アオコ等を死滅させずに大形で且つ強固な
凝集フロツクを形成させ得ること、及びこの凝集
フロツクはアオコ自体が放出するガスにより水面
に浮上濃縮させ得ることの発見に基づくものであ
る。 水溶性アルミニウム塩が水中のアオコを凝集さ
せてフロツクを形成することは、本発明者等によ
り既に提案されている(特許出願中)が、本発明
で使用する粘土鉱物−無機酸反応生成物の粉末
は、前述した水溶性アルミニウム塩に比して、よ
り大形で且つ強固なアオコの凝集フロツクを形成
させ得ることが顕著な利点である。 このフロツクは、アオコ自体が放出するガスに
より水面に浮上するが、このフロツクの浮上は、
途中に浮遊する物質を捕捉し過するように進行
するので、フロツク浮上後の浄化水は極めて清澄
なものとなることが顕著な特徴である。 また、アオコは死滅すると悪臭を発生し、また
水に異味異臭を与えることが知られているが、本
発明によれば、アオコが生きた状態でフロツク化
し、浮上することから、悪臭を発生することがな
く、また水質も良好に維持され、湖沼等の水質浄
化、水質保全及び環境保全の点で優れた利点があ
る。 特に湖沼、貯水地等の水を飲料に用いる場合、
藻類による悪臭を低減するために多量の塩素を用
いなければならず、これによる発癌性(変異原
性)をもつトリハロメタンの生成が社会問題とな
つているが、本願の方法によりこの問題も抜本的
に解決される。 水面に浮上するアオコのフロツクは極めて濃密
で嵩の小さいものであり、その分離捕集も至つて
容易である。これは、前述した粘土鉱物−無機酸
反応生成物がアオコを強固に凝集フロツク化させ
ると共に、アオコ自体が気泡中のガスを放出し、
濃縮化されていることにもよるものと思われる。 更に、本発明で用いる粘土鉱物−無機酸反応物
は、水中に存在するリン分を固定する性質を有す
るので、アオコ及びその他の浮遊懸濁物質とアオ
コ自体が蓄積しているリン分及び水中に溶解して
存在するリン分等を同時に除去し、浄化するこが
できる。このため、本発明の処理を行えば、湖沼
等のアオコの発生原因をも解消することができ
る。 本発明に用いる処理剤は粘土鉱物と無機酸とを
反応させることにより得られる。粘土鉱物として
は、酸性白土、ベントナイト、サブベントナイ
ト、フーラスアース等のモンモリロナイト族粘土
鉱物、バイデライト、ノントロナイト、ボルコン
スコアイト、サボナイト、ソーコナイト等の他の
スメタイト族粘土鉱物、パイロフイライト等のパ
イロフイライト族粘土鉱物、カオリナイト、ハロ
イサイト、加水ハロイサイト等のカオリン粘土鉱
物等の任意の粘土鉱物を用いることができる。こ
れらの粘土鉱物の内でも、比表面積が50m2/g以
上の粘土鉱物、例えばスメクタイト族粘土鉱物、
特にモンモリロナイト族粘土鉱物が本発明の目的
に好適である。 上述した粘土鉱物の内、スメクタイト族粘土鉱
物は、2つのSiO4の四面体層がAlO6八面対層を
間に挟んでサンドイツチされた三層構造を基本と
し、この基本三層構造が更にC軸方向に多数積層
された構造を有しており、またカオリン族粘土鉱
物はSiO4四面体層とAlO6八面体層とから成る二
層構造を基本とする多数積層構造を有している。
これらの粘土鉱物の骨格の内、酸との反応に関与
するのはアルミナ成分及びアルミナ成分に置換し
た形で或いは層間に存在する塩基成分である。 無機酸としては、経済性及び取扱いの点で硫酸
が最も好適であるが、塩酸、リン酸、硝酸等の他
の鉱酸類を勿論使用可能であり、他にも粘土中の
アルミナ成分と反応可能な酸であれば任意の酸、
例えば上述した以外のリンや硫黄のオキシ酸類を
用いることができる。また、多塩基酸の場合に
も、部分中和された塩基性塩も使用可能である。
更に、粘土鉱物等を処理した時に副生する酸抽出
液、即ち該抽出液中の遊離酸を粘土類との反応に
再度利用してもよい。 本発明においては、無機酸を、粘土鉱物中の
Al2O3及びFe2O3成分当り10乃至90当量%、特に
20乃至80当量%の量で用いることも重要である。
即ち、上記量比よりも少ないときには、アオコに
対する凝集フロツク化傾向が不十分であり、また
上記量比よりも多くなると、粉末としての取扱い
が困難となり、価格も高くなる。 粘土鉱物と無機酸との反応は、粘土鉱物中に無
機酸を練り込み、必要により混練組成物を乾燥す
ることにより容易に行われる。反応を均質に行う
ためには、両者を水の存在下に行うのが望まし
く、この水分は酸の中に存在させても、また粘土
鉱物中に含有される水分を利用してもよい。 反応は室温で十分に進行するが、乾燥時の熱を
反応に利用することもできる。反応の進行に伴な
つて、無機酸のアルミニウム塩が生成し、これに
より粉末反応生成物の比表面積は一般に急激に低
下する。 アオコに対する凝集フロツク化性能や、処理水
のPHをあまり低下させないという見地からは、反
応生成物中の遊離酸量は、10%水懸濁液として
0.1規定NaOH水溶液で滴定して0.1g/100ml以
下であることが好ましい。 また、水中への分散性を高め、且つ形成される
アオコのフロツクを水面に有効に浮上させるとい
う見地からは反応生成物は可及的に微細であるこ
とが好ましく、200メツシユ(タイラー標準)通
過分が50重量%以上、特に60重量%以上含有する
粒度特性を有することが望ましい。 本発明の粉末状反応生成物がアオコの強固で大
形のフロツクを形成する理由は未だ十分に解明さ
れていないが、本発明者等はその理由を次のよう
に推定している。粘土鉱物がSiO4の四面体層と
AlO6八面体層とを備えていることは前述した通
りであるが、このAlO6八面体層が無機酸と反応
してその塩を形成しているが、SiO4の四面体層
はそのまま残存していると考えられる。これを水
中に投入すると、例えば式 Al3+→Al(OH)3 の加水分解反応を経てアオコの捕集が行われる
が、層状シリカを核として強固で大形のフロツク
が形成されると信じられる。 本発明の処理剤は、藻類含有水に対して、一般
に50乃至1000ppm、特に100乃至400ppmの量で添
加するのがよい。藻類含有水への添加は、粉末の
形で行うのがよい。 本発明の処理法は、アオコが発生した湖沼、
池、貯水池等の水面に対して直接行なう。この場
合アオコ含有水と処理剤とを撹拌混合することが
好ましい。この目的のためには水中撹拌機を使用
する。 アオコ含有水と前記処理剤とを混合すると、形
成されるアオコのフロツクは最初に沈降するか、
アオコ自体が発生するガスによつて浮遊する。ア
オコのフロツクの浮遊は、原水の温度等によつて
も相違するが、一般に添加後1乃至5分で開始さ
れる。また、水面に浮遊したアオコフロツクは、
添加後2〜3日迄は生存状態にあることが確認さ
れた。従つて、アオコフロツクの浮遊後、これが
生存している内に浄化水から分離し捕集するのが
よい。この分離捕集は、前者の場合、掻き取り、
吸い取り等で行うことができ、また後者の場合に
は、それ自体公知の浮上分離装置を適用すること
ができる。 本発明をアオコを例にとつて説明したが、ケイ
ソウ類や他のランソウ類を除去するのにも有効で
あることが理解されるべきである。 (発明の効果) 本発明によれば、比較的安価に入手でき且つ他
の生物に悪影響を及ぼさない処理剤を利用して、
アオコ等の藻類を生きたままの濃縮フロツクとし
て分離浮上させることができると共に、アオコ等
の発生原因となるリン分をも同時に除去でき、水
の浄化が極めて有効に行われるという利点があ
る。 (実施例) 実施例 1 原料酸性白土は下記に示す組成を有する新潟県
新発田市小戸産酸性白土を選んだ。酸性白土原料
は天然の状態では水分を約40重量パーセント含有
しており、その主成分は乾燥物基準重量%(110
℃乾燥)で、SiO273.0、Al2O314.1、Fe2O33.8、
MgO3.0、CaO1.2、灼熱減量5.9で比表面積100
m2/gであつた。 この酸性白土を110℃で乾燥後粉砕し、該酸性
白土の含有アルミナおよび酸化鉄の塩基性成分
(Al2O3、FeO3)の当量の60%に相当する濃硫酸
を加え、充分に混練し、造粒後乾燥し、粉砕して
水中藻類の除去剤サンプルAを得た。 そこでサンプルAの藻類防除効果を確認するた
め下記のような実験を行つた。 湖沼Aより水温15.5℃、PH9.73、濁度48.0なる
堀の水を採取し原水とた。 1000c.c.メスシリンダーに採取した原水1000c.c.を
入れサンプルA200mg及び400mgを添加し、5回振
倒撹拌した後、アオコのフロツク形成と浮上分離
する様子を観察した。 また実験終了後、濁度(T.V)、PH、全リン、
溶存態リンの各項目について分析し原水と比較し
た。結果を表−1に示す。 各測定項目は次の方法により行つた。 PH:ガラス電極法 濁度:吸光光度法 透視度:JIS K 0102 全リン:前処理:過硫酸分解法 分析方法:モリ
ブデン青法 溶存態リン:モリブデン青法
【表】
実施例 2
湖沼Bより水温14.6℃、濁度35.0、PH10.43なる
池の水を採取し原水とした。 実施例1と同様の方法にて行つた結果は表−2
に示す。 なお、比較試験試料として、硫酸溶液(0.1規
定濃縮)、硫酸バンド溶液(1%濃度)を選んだ
試料で同様の試験を行つた。
池の水を採取し原水とした。 実施例1と同様の方法にて行つた結果は表−2
に示す。 なお、比較試験試料として、硫酸溶液(0.1規
定濃縮)、硫酸バンド溶液(1%濃度)を選んだ
試料で同様の試験を行つた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 粘土鉱物と粘土鉱物中のAl2O3及びFe2O3成
分当り10乃至90当量%の無機酸との粉末状反応生
成物から成る処理剤を藻類を含有する水に添加
し、該処理剤と藻類との凝集フロツクを形成させ
て、これを浮上させ、この凝集フロツクを除去す
ることを特徴とする水中藻類の除去方法。 2 該処理剤が200メツシユ通過分を50重量%以
上含有する粒度を有するものである特許請求の範
囲第1項記載の方法。 3 該処理剤が10%水懸濁液として、0.1規定水
酸化ナトリウム水溶液で測定して、0.1g/100ml
以下の遊離酸分を有する粉末状反応生成物から成
る特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 処理剤を藻類含有水当り50乃至1000ppmの量
で添加する特許請求の範囲第1項記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5188187A JPS63218292A (ja) | 1987-03-09 | 1987-03-09 | 水中藻類の除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5188187A JPS63218292A (ja) | 1987-03-09 | 1987-03-09 | 水中藻類の除去方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63218292A JPS63218292A (ja) | 1988-09-12 |
| JPH0415036B2 true JPH0415036B2 (ja) | 1992-03-16 |
Family
ID=12899222
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5188187A Granted JPS63218292A (ja) | 1987-03-09 | 1987-03-09 | 水中藻類の除去方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63218292A (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04126590A (ja) * | 1990-09-14 | 1992-04-27 | Hitachi Kiden Kogyo Ltd | 水域の浄化方法 |
| SE508128C2 (sv) * | 1995-01-24 | 1998-08-31 | Kemira Kemi Ab | Förfarande för framställning av lösningar av aluminiumsalt |
| US5474703A (en) * | 1995-02-27 | 1995-12-12 | Warner-Lambert Company | Flocculating agent containing aluminum and a polybasic carboxylic acid |
| GB9811362D0 (en) * | 1998-05-28 | 1998-07-22 | Pan Gang | A method for simultaneously remediating marine pollution and reducing the atmospheric carbon dioxide |
| AUPQ761400A0 (en) * | 2000-05-19 | 2000-06-15 | Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation | Removal of toxins from water |
| DE10334521A1 (de) * | 2003-07-29 | 2005-02-24 | P & W Invest Vermögensverwaltungsgesellschaft mbH | Flockungsmittel, Verfahren zu dessen Herstellung und dessen Verwendung |
| CN111410278A (zh) * | 2016-08-31 | 2020-07-14 | 严建泗 | 一种抑制藻类产生的组合物 |
-
1987
- 1987-03-09 JP JP5188187A patent/JPS63218292A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63218292A (ja) | 1988-09-12 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP1651324B1 (de) | Akalisches wässriges flockungsmittel, verfahren zur herstellung eines alkalischen wässrigen und eines festen flockungsmittels sowie deren verwendung. | |
| EP0223860B1 (en) | Germicidal and purifying agent for drinking water | |
| CN110790352A (zh) | 用于处理水中的氧离子污染的淤浆 | |
| DE4400982C2 (de) | Zusammensetzungen zur Behandlung von Schwermetalle enthaltendem Abwasser | |
| JPH0415036B2 (ja) | ||
| KR100348771B1 (ko) | 화강암으로부터 활성 무기 물질액을 제조하는 방법 | |
| CN1164504C (zh) | 一种治理海水赤潮及淡水水华的方法 | |
| JPS6324486B2 (ja) | ||
| EP1666115B1 (en) | Coagulant, process for producing the same, and method of coagulation with the coagulant | |
| JPH08206410A (ja) | 水処理用凝集剤 | |
| Zakaria et al. | Lactic acid removal from wastewater by using different types of activated clay | |
| JPS58216705A (ja) | 水処理用析出凝集剤 | |
| JPH10277541A (ja) | ゼオライト系水質浄化剤 | |
| Drosdoff | The separation and identification of the mineral constituents of colloidal clays | |
| KR100361344B1 (ko) | 황토의 정제방법 | |
| RO137649A2 (ro) | Procedeu şi material adsorbant pentru adsorbţia poluanţilor organici din soluţii apoase | |
| JPWO2006082997A1 (ja) | 溶解性cod成分除去剤、水処理方法及び水処理装置 | |
| JPH02268884A (ja) | 河川、海岸、プール等の汚水浄化処理方法 | |
| JPS63200805A (ja) | 汚水清澄剤 | |
| KR100576731B1 (ko) | 다공성의 알칼리성 헤마타이트 물질을 제조하는 방법 및 이를 이용한 수처리 방법 | |
| RU2255049C1 (ru) | Способ очистки воды от железа | |
| JPS6133287A (ja) | 排水中の乳化或いは可溶化油の捕集法 | |
| CN1406878A (zh) | 净水剂 | |
| WO1994020214A1 (de) | Verfahren zur umweltfreundlichen verwertung von sauren abwässern | |
| Omer | Modification of Natural Clays and Their Applications in the Remediation of Selected Contaminants from Aqueous Media |