JPH0415835B2 - - Google Patents
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- JPH0415835B2 JPH0415835B2 JP6530283A JP6530283A JPH0415835B2 JP H0415835 B2 JPH0415835 B2 JP H0415835B2 JP 6530283 A JP6530283 A JP 6530283A JP 6530283 A JP6530283 A JP 6530283A JP H0415835 B2 JPH0415835 B2 JP H0415835B2
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Description
本発明は耐熱性および金属密着性の優れたプレ
コートメタル用被覆材に関するもので、特に塗装
作業性および折り曲げ加工性の改善された被覆材
に関する。 芳香族結合ヒドロキシル基を含む熱可塑性ポリ
エーテルスルフオン系樹脂(以下PESと略す)
は、耐熱性、難燃性に優れた樹脂として知られて
いる。しかしながら、これらの樹脂を金属等の表
面に塗膜形成した場合には密着性が悪いと言う欠
点があり、これらの問題点を解決する手段とし
て、例えば被塗金属面を脱脂後サンドプラスト加
工を行う等の方法が提案されている。しかしなが
ら、これらの方法は工程が複雑であるため、改善
が望まれていた。 一方、金属が空気中で高温にさらされると、高
温酸化されて腐蝕するため、これらの腐蝕から金
属を守るために耐熱塗料が使われ、主としてシリ
コーン系樹脂が使用されている。これらの耐熱塗
料は、金属類に対する密着性は良好であるが、折
り曲げ加工等の性能が劣るため、成型された後に
塗装する、所謂ポストコート法が採用されてい
る。しかしながらこの方法は、工場塗装ラインで
生産する場合は、塗布品の貯蔵場所に大きなスペ
ースが必要であり、又塗装時における塗料のロス
及び溶剤等、省エネルギーおよび省資源の面から
も、金属密着性および折り曲げ加工性に優れた耐
熱性プレコートメタル用被覆材が望まれていた。 本発明者らは、前記した問題点を解決するため
に鋭意検討した結果、一挙にこれらの問題点が解
決できる耐熱性プレコートメタル用被覆材を見い
出し、本発明を完成した。 第1の発明の耐熱性プレコートメタル用被覆材
は、 (a) 芳香族ヒドロキシル基を含む熱可塑性ポリエ
ーテルスルフオン系樹脂〔A〕、 (b) 〔A〕の100重量部に対して3〜120重量部の
熱硬化性ポリイミド樹脂〔B〕、および (c) 〔A〕と〔B〕との合計100重量部に対して
0.1〜5重量部の繊維素誘導体樹脂、塩化ビニ
ル重合系樹脂および/またはアクリル重合系樹
脂〔C〕 からなることを特徴とするものである。 さらに、第2の発明のプレコートメタル用被
覆材は上記構成成分(a),(b)および(c)にさらに、 (d) 〔A〕と〔B〕との合計100重量部に対して
100重量部以下のアルミニウム粉末、ケイ素化
合物、グラフアイト、クロム系防錆顔料およ
び/または焼成顔料〔D〕 を含むことを特徴とするものである。 本発明において、芳香族結合ヒドロキシル基を
含む熱可塑性ポリエーテルスルフオン樹脂〔A〕
としては、下記構造の反復単位からなる樹脂が挙
げられる。 (nは正の整数を示す) これらの樹脂の製法は、例えば英国特許明細書
第1153035,1153528,1177183,1234301,
1136766,1234381および1298821号に記載されて
いる方法により製造され、例えばI.C.I社の商品名
ビクトレツクス、EPS100、同200および同300等
が一般に入手し得る。 本発明において用いられる熱硬化性ポリイミド
樹脂〔B〕としては、例えば多価カルボン酸と多
価アミンとより付加反応によつて生成するポリア
ミド酸をイミド化した化合物を挙げることが出来
るが、特に熱硬化性の点からポリアミノビスマレ
イミド樹脂が好ましい材料として用いられる。ポ
リアミノビスマレイミド樹脂としては、例えば、
N,N′−エチレンジマレイミド、N,N′−ヘキ
サメチレンジマレイミド、N,N′−ドデカメチ
レンジマレイミド、N,N′−m−フエニレンジ
マレイミド、N,N′−P−フエニレンジマレイ
ミド、NN′−(オキシ−P−フエニレン)ジマレ
イミド、N,N′−(メチレンジ−P−フエニレ
ン)ジマレイミド、N,N′−2,4−トリレン
ジマレイミド、N,N′−P−キシレンジマレイ
ミド、N,N′−オキシジプロピレンジマレイミ
ド等を挙げることが出来る。また、これらのビス
マレイミドの1モルと、脂肪族、脂環族、芳香族
などのジアミンの1モル未満、特に好ましくは、
0.2〜0.6モルとの付加反応によつて得られる樹脂
も好ましい。 本発明において、熱可塑性ポリエーテルスルフ
オン系樹脂〔A〕100重量部に対する熱硬化性ポ
リイミド樹脂〔B〕の配合割合は、3重量部〜
120重量部の範囲であり、好ましくは、20重量部
〜80重量部の範囲である。配合割合が、3重量よ
り少ない場合は、プレコートメタル用被覆材の密
着性が悪く、又120重量部より多い場合は、被覆
材の加工性が悪く、加工部の塗膜が破壊して素材
からの剥離を起すので耐熱性プレコートメタル用
被覆材としては適さない。 本発明において用いられる繊維素誘導体樹脂
〔C〕としては、セルロースの一部を部分アセチ
ル化し、再にブチルエーテル化して得られる樹脂
が好ましいものとして用いられ、更にアセチル化
度が1〜34重量%、ブチル基含有量が16〜60重量
%、ASTM−D−1343154に記載された測定法に
よる粘度が0.005〜5秒の範囲内にあるものが好
ましい。一般に入手しうるものとしては、例えば
米国イーストマンコダツク社の製品としては、商
品名EAB−171−2、EAB−331−2、EAB−
531−1、EAB−551−0.2、EAB−551−0.01等
が挙げられる。 また、塩化ビニル重合系樹脂〔C〕としては、
塩化ビニルを主体として、例えば酢酸ビニール、
無水マレイン酸、アクリル酸等のモノマーを共重
合して得られる熱可塑性樹脂が好ましいものとし
て挙げられる。一般に入手しうるものとしては、
米国U.C.C.社製の商品名V.A.G.H.、V.M.C.H、
Y.M.C.H.等の樹脂が挙げられる。 更にアクリル重合系樹脂〔C〕としては、例え
ば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル
酸2−エチルヘキシル、アクリル酸トリデシル、
アクリル酸、アクリル酸2−ヒドロキシエチル等
のアクリル系モノマーを共重合して得られる数平
均分子量(G.P.C.によるポリスチレン換算値)が
1000〜30000の範囲にある樹脂が好ましいものと
して挙げられる。一般に入手しうるものとして
は、三井東圧化学(株)製、商品名、レジミツクス
RL−4、同L、同S、米国モンサント化学社製、
商品名、モダフロー、三木産業(株)製、商品名、ミ
キレベリング等が挙げられる。 本発明において、繊維素誘導体、塩化ビニール
重合系樹脂、アクリル重合系樹脂の1種又は2種
以上を芳香族結合ヒドロキシル基を熱可塑性ポリ
エーテルスルフオン系樹脂〔A〕と熱硬化性ポリ
イミド樹脂〔B〕との配合物100重量部に0.1重量
部〜5重量部、好ましくは、0.2重量部〜3重量
部の範囲で配合するのが好ましい。この配合量が
0.1重量部より少ない場合は、素材に塗装した場
合の例えばハジキ、ちぢみ、塗りむら等の塗膜欠
陥が発生し、塗膜の目視外観が悪化する。一方、
5重量部より多い場合には、塗膜の耐熱性が悪く
なり、耐熱性プレコートメタル用被覆材として好
ましくない。 本発明において、展色材として顔料等〔D〕の
使用が挙げられるが、耐熱性が良好で有ることが
必要であり、アルミニウム粉末、例えばケイ酸ア
ルミニウム、ケイ酸マグネシウム、シリカ粉等の
ケイ素化合物、グラフアイト、例えばストロンチ
ウムクロメート、ジンククロメート、酸化クロム
等のクロム系防錆顔料、900〜1100℃で熱処理し
て得られる複合酸化化合物より成る焼成顔料が挙
げられる。これらの添加量は、熱可塑性ポリエー
テルスルフオン系樹脂と該熱硬化性ポリイミド樹
脂との配合物100重量部に対して100重量部以下、
好ましくは60重量部〜10重量部の範囲である。こ
の添加量が100重量部より多い場合は、折り曲げ
加工性が劣る。 本発明の耐熱性プレコートメタル用被覆材は、
金属密着性に非常いすぐれており、この被覆材を
下塗り塗料とし上塗り材料として金属密着性の悪
い耐熱樹脂と組み合せ使用することも出来るが、
本発明はこれらの塗装システムについて何ら限定
するものではない。この場合の上塗り材料として
例えば、芳香族ヒドロキシル基を含む熱可塑性ポ
リエーテルスルフオン樹脂等に顔料、展色材、ア
ルミニユーム粉末等を配合したものも使用するこ
とができる。 このようにして得られる本発明の耐熱性プレコ
ートメタル用被覆材は密着性、目視外観、耐熱
性、折り曲げ加工性等にすぐれている。本発明の
耐熱性プレコートメタル用被覆材を塗装する方法
は、ロールコーター、フローコーター等により塗
装するのが一般的であるが、これに限定されるも
のではない。乾燥塗膜は、通常7〜40μの範囲に
なるように塗装するのが、耐熱性、耐蝕性、折り
曲げ加工性の点から好ましい。しかして焼付硬化
条件としては、例えば乾燥炉内の風速が5〜20
m/minの場合は、雰気気温度300〜400℃で1〜
2分、乾燥炉内の風速が0.3〜5m/minの場合
には、雰囲気温度300〜400℃で2〜5分とするの
が一般的である。 本発明の耐熱性プレコートメタル用被覆材の好
ましい対象被塗物としては、アルミニユーム板、
アルミニユームメツキ鋼板、ステンレス板、鋼
板、その他耐熱性のある素材が一般的であり、要
求性能に応じてクロメート処理等の化成処理を行
つてもよい。 本発明の耐熱性プレコートメタル用被覆材を塗
装し焼付硬化した鋼板は、耐熱性を要求される部
材、例えば、各種暖房器具、厨房機器、プラント
機器類、自動車等のエンジン関連機器、太陽熱利
用機器類等の用途に、後加工した後に利用され
る。 次に本発明を実施例により説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。また、特に
ことわらない限り、部およびパーセントは重量部
による。 実施例 1 熱可塑性ポリエーテルスルフオン系樹脂、PES
−100(I.C.I.社製、商品名“ビクトレツクス”)30
部をN−メチル−2−ピロリドン70部に溶解し
た。更にN,N′−(メチレンジ−p−フエニレ
ン)ジマレイミド30部をN−メチル−2−ピロリ
ドン70部に溶解し、固型分30%の溶液を得た。こ
れらを用いて以下の配合で耐熱性プレコートメタ
ル用被覆材を得た。 PES−100の固型分30%溶液〔A〕 52部 上記ポリイミドの固型分30%溶液(B/A=
34.5)〔B〕 18 レジミツクス〔C〕 0.5 N−メチル−2−ピロリドン 29.5 100 この被覆材をロールコーターにて乾燥塗膜が
20μになるようにアルミニユームメツキ鋼板の板
厚0.5mm(クロメート処理板)に塗装し、風速8
m/minの電気熱風循環炉にて、雰囲気温度350
℃、1分間焼付硬化させた。これらの性能評価結
果は、表−2に示す。 実施例 2 実施例1と同様に以下の配合により耐熱性プレ
コートメタル用被覆材を作成した。 PES−100の固型分30%溶液〔A〕 34部 実施例1と同様のポリイミドの30%溶液(B/
A=76)〔B〕 26 EAB551−0.2の固型分20%酢酸エチル溶液
〔C〕 2 レジミツクスRL−4(C/A+B=5)〔C〕
0.5 グラフアイト〔D〕 3 ストロンチウムクロメート(D/A+B=
33.5)〔D〕 3 N−メチル−2−ピロリドン 31.5 100 被覆材の製造は、上記樹脂、顔料を混合し、例
えばボールミル等にて、顔料分散粒度が10ミクロ
ン以下になるまで分散操作を行つた。 これらの性能評価結果は、表−2に示す。 実施例 3 N,N′−(メチレンジ−p−フエニレン)ジマ
レイミド1モルと4,4′−ジアミノジフエニルメ
タンの0.5モルとを、直接140℃〜170℃で約30分
間加熱溶融反応させて得られるポリアミノビスマ
レイミド30部をN−メチル−2−ピロリドン70部
に溶解させた。これを用いて以下の配合で実施例
1および2と同様な手順で耐熱性プレコートメタ
ル用被覆材を作成した。 PES−100の30%溶液〔A〕 36部 上記ポリイミド樹脂の30%溶液(B/A=39)
〔B〕 14 VAGHの20%N−メチル−2−ピロリドン溶
液(C/A+B=4)〔C〕 3 シリカ粉〔D〕 2 アルミニウム粉〔D〕 9 焼成顔料(D/A+B=93)〔D〕 9 N−メチル−2−ピロリドン 33 100 これらの評価結果は表−2に示す。 比較例 1〜5 実施例1の記載と同様の手順により表−1に示
す配合割合で各種プレコートメタル用被覆材を作
成し夫々の評価結果を表2に示した。即ち、比較
例1においては〔C〕を用いない場合を、比較例
1においては〔B〕の量が〔A〕の100重量部に
対して120重量部を越える場合を、比較例3にお
いては〔B〕の量が3重量部に満たない場合を、
比較例4においては〔C〕の量が〔A〕と〔B〕
との合計100重量部に対して5重量部を越える場
合を、更に比較例5においては〔C〕の量が0.1
重量部に満たない場合を夫々示し、夫々の実験に
おける各種材料の重量部と配合割合を示した。 参考例 5 本発明の一つの好ましい態様であるグラフアイ
トおよびストロンチウムクロメート〔A〕と
〔B〕との合計100重量部に対して100重量部以上
使用した場合の各種材料の重量部と配合割合を表
−1に併記し、評価結果を表−2に示した。
コートメタル用被覆材に関するもので、特に塗装
作業性および折り曲げ加工性の改善された被覆材
に関する。 芳香族結合ヒドロキシル基を含む熱可塑性ポリ
エーテルスルフオン系樹脂(以下PESと略す)
は、耐熱性、難燃性に優れた樹脂として知られて
いる。しかしながら、これらの樹脂を金属等の表
面に塗膜形成した場合には密着性が悪いと言う欠
点があり、これらの問題点を解決する手段とし
て、例えば被塗金属面を脱脂後サンドプラスト加
工を行う等の方法が提案されている。しかしなが
ら、これらの方法は工程が複雑であるため、改善
が望まれていた。 一方、金属が空気中で高温にさらされると、高
温酸化されて腐蝕するため、これらの腐蝕から金
属を守るために耐熱塗料が使われ、主としてシリ
コーン系樹脂が使用されている。これらの耐熱塗
料は、金属類に対する密着性は良好であるが、折
り曲げ加工等の性能が劣るため、成型された後に
塗装する、所謂ポストコート法が採用されてい
る。しかしながらこの方法は、工場塗装ラインで
生産する場合は、塗布品の貯蔵場所に大きなスペ
ースが必要であり、又塗装時における塗料のロス
及び溶剤等、省エネルギーおよび省資源の面から
も、金属密着性および折り曲げ加工性に優れた耐
熱性プレコートメタル用被覆材が望まれていた。 本発明者らは、前記した問題点を解決するため
に鋭意検討した結果、一挙にこれらの問題点が解
決できる耐熱性プレコートメタル用被覆材を見い
出し、本発明を完成した。 第1の発明の耐熱性プレコートメタル用被覆材
は、 (a) 芳香族ヒドロキシル基を含む熱可塑性ポリエ
ーテルスルフオン系樹脂〔A〕、 (b) 〔A〕の100重量部に対して3〜120重量部の
熱硬化性ポリイミド樹脂〔B〕、および (c) 〔A〕と〔B〕との合計100重量部に対して
0.1〜5重量部の繊維素誘導体樹脂、塩化ビニ
ル重合系樹脂および/またはアクリル重合系樹
脂〔C〕 からなることを特徴とするものである。 さらに、第2の発明のプレコートメタル用被
覆材は上記構成成分(a),(b)および(c)にさらに、 (d) 〔A〕と〔B〕との合計100重量部に対して
100重量部以下のアルミニウム粉末、ケイ素化
合物、グラフアイト、クロム系防錆顔料およ
び/または焼成顔料〔D〕 を含むことを特徴とするものである。 本発明において、芳香族結合ヒドロキシル基を
含む熱可塑性ポリエーテルスルフオン樹脂〔A〕
としては、下記構造の反復単位からなる樹脂が挙
げられる。 (nは正の整数を示す) これらの樹脂の製法は、例えば英国特許明細書
第1153035,1153528,1177183,1234301,
1136766,1234381および1298821号に記載されて
いる方法により製造され、例えばI.C.I社の商品名
ビクトレツクス、EPS100、同200および同300等
が一般に入手し得る。 本発明において用いられる熱硬化性ポリイミド
樹脂〔B〕としては、例えば多価カルボン酸と多
価アミンとより付加反応によつて生成するポリア
ミド酸をイミド化した化合物を挙げることが出来
るが、特に熱硬化性の点からポリアミノビスマレ
イミド樹脂が好ましい材料として用いられる。ポ
リアミノビスマレイミド樹脂としては、例えば、
N,N′−エチレンジマレイミド、N,N′−ヘキ
サメチレンジマレイミド、N,N′−ドデカメチ
レンジマレイミド、N,N′−m−フエニレンジ
マレイミド、N,N′−P−フエニレンジマレイ
ミド、NN′−(オキシ−P−フエニレン)ジマレ
イミド、N,N′−(メチレンジ−P−フエニレ
ン)ジマレイミド、N,N′−2,4−トリレン
ジマレイミド、N,N′−P−キシレンジマレイ
ミド、N,N′−オキシジプロピレンジマレイミ
ド等を挙げることが出来る。また、これらのビス
マレイミドの1モルと、脂肪族、脂環族、芳香族
などのジアミンの1モル未満、特に好ましくは、
0.2〜0.6モルとの付加反応によつて得られる樹脂
も好ましい。 本発明において、熱可塑性ポリエーテルスルフ
オン系樹脂〔A〕100重量部に対する熱硬化性ポ
リイミド樹脂〔B〕の配合割合は、3重量部〜
120重量部の範囲であり、好ましくは、20重量部
〜80重量部の範囲である。配合割合が、3重量よ
り少ない場合は、プレコートメタル用被覆材の密
着性が悪く、又120重量部より多い場合は、被覆
材の加工性が悪く、加工部の塗膜が破壊して素材
からの剥離を起すので耐熱性プレコートメタル用
被覆材としては適さない。 本発明において用いられる繊維素誘導体樹脂
〔C〕としては、セルロースの一部を部分アセチ
ル化し、再にブチルエーテル化して得られる樹脂
が好ましいものとして用いられ、更にアセチル化
度が1〜34重量%、ブチル基含有量が16〜60重量
%、ASTM−D−1343154に記載された測定法に
よる粘度が0.005〜5秒の範囲内にあるものが好
ましい。一般に入手しうるものとしては、例えば
米国イーストマンコダツク社の製品としては、商
品名EAB−171−2、EAB−331−2、EAB−
531−1、EAB−551−0.2、EAB−551−0.01等
が挙げられる。 また、塩化ビニル重合系樹脂〔C〕としては、
塩化ビニルを主体として、例えば酢酸ビニール、
無水マレイン酸、アクリル酸等のモノマーを共重
合して得られる熱可塑性樹脂が好ましいものとし
て挙げられる。一般に入手しうるものとしては、
米国U.C.C.社製の商品名V.A.G.H.、V.M.C.H、
Y.M.C.H.等の樹脂が挙げられる。 更にアクリル重合系樹脂〔C〕としては、例え
ば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル
酸2−エチルヘキシル、アクリル酸トリデシル、
アクリル酸、アクリル酸2−ヒドロキシエチル等
のアクリル系モノマーを共重合して得られる数平
均分子量(G.P.C.によるポリスチレン換算値)が
1000〜30000の範囲にある樹脂が好ましいものと
して挙げられる。一般に入手しうるものとして
は、三井東圧化学(株)製、商品名、レジミツクス
RL−4、同L、同S、米国モンサント化学社製、
商品名、モダフロー、三木産業(株)製、商品名、ミ
キレベリング等が挙げられる。 本発明において、繊維素誘導体、塩化ビニール
重合系樹脂、アクリル重合系樹脂の1種又は2種
以上を芳香族結合ヒドロキシル基を熱可塑性ポリ
エーテルスルフオン系樹脂〔A〕と熱硬化性ポリ
イミド樹脂〔B〕との配合物100重量部に0.1重量
部〜5重量部、好ましくは、0.2重量部〜3重量
部の範囲で配合するのが好ましい。この配合量が
0.1重量部より少ない場合は、素材に塗装した場
合の例えばハジキ、ちぢみ、塗りむら等の塗膜欠
陥が発生し、塗膜の目視外観が悪化する。一方、
5重量部より多い場合には、塗膜の耐熱性が悪く
なり、耐熱性プレコートメタル用被覆材として好
ましくない。 本発明において、展色材として顔料等〔D〕の
使用が挙げられるが、耐熱性が良好で有ることが
必要であり、アルミニウム粉末、例えばケイ酸ア
ルミニウム、ケイ酸マグネシウム、シリカ粉等の
ケイ素化合物、グラフアイト、例えばストロンチ
ウムクロメート、ジンククロメート、酸化クロム
等のクロム系防錆顔料、900〜1100℃で熱処理し
て得られる複合酸化化合物より成る焼成顔料が挙
げられる。これらの添加量は、熱可塑性ポリエー
テルスルフオン系樹脂と該熱硬化性ポリイミド樹
脂との配合物100重量部に対して100重量部以下、
好ましくは60重量部〜10重量部の範囲である。こ
の添加量が100重量部より多い場合は、折り曲げ
加工性が劣る。 本発明の耐熱性プレコートメタル用被覆材は、
金属密着性に非常いすぐれており、この被覆材を
下塗り塗料とし上塗り材料として金属密着性の悪
い耐熱樹脂と組み合せ使用することも出来るが、
本発明はこれらの塗装システムについて何ら限定
するものではない。この場合の上塗り材料として
例えば、芳香族ヒドロキシル基を含む熱可塑性ポ
リエーテルスルフオン樹脂等に顔料、展色材、ア
ルミニユーム粉末等を配合したものも使用するこ
とができる。 このようにして得られる本発明の耐熱性プレコ
ートメタル用被覆材は密着性、目視外観、耐熱
性、折り曲げ加工性等にすぐれている。本発明の
耐熱性プレコートメタル用被覆材を塗装する方法
は、ロールコーター、フローコーター等により塗
装するのが一般的であるが、これに限定されるも
のではない。乾燥塗膜は、通常7〜40μの範囲に
なるように塗装するのが、耐熱性、耐蝕性、折り
曲げ加工性の点から好ましい。しかして焼付硬化
条件としては、例えば乾燥炉内の風速が5〜20
m/minの場合は、雰気気温度300〜400℃で1〜
2分、乾燥炉内の風速が0.3〜5m/minの場合
には、雰囲気温度300〜400℃で2〜5分とするの
が一般的である。 本発明の耐熱性プレコートメタル用被覆材の好
ましい対象被塗物としては、アルミニユーム板、
アルミニユームメツキ鋼板、ステンレス板、鋼
板、その他耐熱性のある素材が一般的であり、要
求性能に応じてクロメート処理等の化成処理を行
つてもよい。 本発明の耐熱性プレコートメタル用被覆材を塗
装し焼付硬化した鋼板は、耐熱性を要求される部
材、例えば、各種暖房器具、厨房機器、プラント
機器類、自動車等のエンジン関連機器、太陽熱利
用機器類等の用途に、後加工した後に利用され
る。 次に本発明を実施例により説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。また、特に
ことわらない限り、部およびパーセントは重量部
による。 実施例 1 熱可塑性ポリエーテルスルフオン系樹脂、PES
−100(I.C.I.社製、商品名“ビクトレツクス”)30
部をN−メチル−2−ピロリドン70部に溶解し
た。更にN,N′−(メチレンジ−p−フエニレ
ン)ジマレイミド30部をN−メチル−2−ピロリ
ドン70部に溶解し、固型分30%の溶液を得た。こ
れらを用いて以下の配合で耐熱性プレコートメタ
ル用被覆材を得た。 PES−100の固型分30%溶液〔A〕 52部 上記ポリイミドの固型分30%溶液(B/A=
34.5)〔B〕 18 レジミツクス〔C〕 0.5 N−メチル−2−ピロリドン 29.5 100 この被覆材をロールコーターにて乾燥塗膜が
20μになるようにアルミニユームメツキ鋼板の板
厚0.5mm(クロメート処理板)に塗装し、風速8
m/minの電気熱風循環炉にて、雰囲気温度350
℃、1分間焼付硬化させた。これらの性能評価結
果は、表−2に示す。 実施例 2 実施例1と同様に以下の配合により耐熱性プレ
コートメタル用被覆材を作成した。 PES−100の固型分30%溶液〔A〕 34部 実施例1と同様のポリイミドの30%溶液(B/
A=76)〔B〕 26 EAB551−0.2の固型分20%酢酸エチル溶液
〔C〕 2 レジミツクスRL−4(C/A+B=5)〔C〕
0.5 グラフアイト〔D〕 3 ストロンチウムクロメート(D/A+B=
33.5)〔D〕 3 N−メチル−2−ピロリドン 31.5 100 被覆材の製造は、上記樹脂、顔料を混合し、例
えばボールミル等にて、顔料分散粒度が10ミクロ
ン以下になるまで分散操作を行つた。 これらの性能評価結果は、表−2に示す。 実施例 3 N,N′−(メチレンジ−p−フエニレン)ジマ
レイミド1モルと4,4′−ジアミノジフエニルメ
タンの0.5モルとを、直接140℃〜170℃で約30分
間加熱溶融反応させて得られるポリアミノビスマ
レイミド30部をN−メチル−2−ピロリドン70部
に溶解させた。これを用いて以下の配合で実施例
1および2と同様な手順で耐熱性プレコートメタ
ル用被覆材を作成した。 PES−100の30%溶液〔A〕 36部 上記ポリイミド樹脂の30%溶液(B/A=39)
〔B〕 14 VAGHの20%N−メチル−2−ピロリドン溶
液(C/A+B=4)〔C〕 3 シリカ粉〔D〕 2 アルミニウム粉〔D〕 9 焼成顔料(D/A+B=93)〔D〕 9 N−メチル−2−ピロリドン 33 100 これらの評価結果は表−2に示す。 比較例 1〜5 実施例1の記載と同様の手順により表−1に示
す配合割合で各種プレコートメタル用被覆材を作
成し夫々の評価結果を表2に示した。即ち、比較
例1においては〔C〕を用いない場合を、比較例
1においては〔B〕の量が〔A〕の100重量部に
対して120重量部を越える場合を、比較例3にお
いては〔B〕の量が3重量部に満たない場合を、
比較例4においては〔C〕の量が〔A〕と〔B〕
との合計100重量部に対して5重量部を越える場
合を、更に比較例5においては〔C〕の量が0.1
重量部に満たない場合を夫々示し、夫々の実験に
おける各種材料の重量部と配合割合を示した。 参考例 5 本発明の一つの好ましい態様であるグラフアイ
トおよびストロンチウムクロメート〔A〕と
〔B〕との合計100重量部に対して100重量部以上
使用した場合の各種材料の重量部と配合割合を表
−1に併記し、評価結果を表−2に示した。
【表】
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a) 芳香族ヒドロキシル基を含む熱可塑性ポ
リエーテルスルフオン系樹脂〔A〕、 (b) 〔A〕の100重量部に対して3〜120重量部の
熱硬化性ポリイミド樹脂〔B〕、および、 (c) 〔A〕と〔B〕との合計100重量部に対して
0.1〜5重量部の繊維素誘導体樹脂、塩化ビニ
ル重合系樹脂および/またはアクリル重合系樹
脂〔C〕 からなることを特徴とする耐熱性プレコートメタ
ル用被覆材。 2 (a) 芳香族ヒドロキシル基を含む熱可塑性ポ
リエーテルスルフオン系樹脂〔A〕、 (b) 〔A〕の100重量部に対して3〜120重量部の
熱硬化性ポリイミド樹脂〔B〕、 (c) 〔A〕と〔B〕との合計100重量部に対して
0.1〜5重量部の繊維素誘導体樹脂、塩化ビニ
ル重合系樹脂および/またはアクリル重合系樹
脂〔C〕、および (d) 〔A〕と〔B〕との合計100重量部に対して
100重量部以下のアルミニウム粉末、ケイ素化
合物、グラフアイト、クロム系防錆顔料およ
び/または焼成顔料〔D〕 からなることを特徴とする耐熱性プレコートメタ
ル用被覆材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6530283A JPS59191767A (ja) | 1983-04-15 | 1983-04-15 | 耐熱性プレコ−トメタル用被覆材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6530283A JPS59191767A (ja) | 1983-04-15 | 1983-04-15 | 耐熱性プレコ−トメタル用被覆材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59191767A JPS59191767A (ja) | 1984-10-30 |
| JPH0415835B2 true JPH0415835B2 (ja) | 1992-03-19 |
Family
ID=13282974
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6530283A Granted JPS59191767A (ja) | 1983-04-15 | 1983-04-15 | 耐熱性プレコ−トメタル用被覆材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59191767A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4362878B2 (ja) * | 1998-09-25 | 2009-11-11 | 住友化学株式会社 | 熱可塑性芳香族ポリスルホン樹脂 |
| CN110305479B (zh) * | 2019-07-16 | 2021-06-01 | 哈尔滨理工大学 | 一种利用改性纳米晶纤维素增韧双马来酰亚胺树脂的方法 |
-
1983
- 1983-04-15 JP JP6530283A patent/JPS59191767A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59191767A (ja) | 1984-10-30 |
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