JPH04165019A - 高耐食性継目無二相ステンレス鋼管の製造法 - Google Patents

高耐食性継目無二相ステンレス鋼管の製造法

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JPH04165019A
JPH04165019A JP29018390A JP29018390A JPH04165019A JP H04165019 A JPH04165019 A JP H04165019A JP 29018390 A JP29018390 A JP 29018390A JP 29018390 A JP29018390 A JP 29018390A JP H04165019 A JPH04165019 A JP H04165019A
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seamless
corrosion resistance
heat treatment
hot
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Hiroshi Okamoto
弘 岡本
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、海水等と接触する熱交換器用チューブやそ
れに付帯する配管、H,SやCO2のような腐食性のガ
スを含む石油・天然ガスを採掘するための油井管、或い
は上記石油や天然ガスを輸送するための輸送管等として
好適な、耐食性、靭性に優れた高強度継目無二相ステン
レス鋼管の製造方法に関する。
(従来技術とその課題〉 近年、海水を使用する熱交換器等の如き海洋機器類には
、このような厳しい腐食環境においても比較的良好な耐
食性を示すJISSUS329J1綱(Pe −3〜6
wtXNi −23〜28wtχCr−1〜3wtχM
o系鋼)等に代表される二相ステンレス鋼が適用される
ようになった。また、上記規格鋼では高温海水に対する
耐食性が十分でないとの指摘もあったことから、これを
受けて、Cr、 Ni、 Mo及びNの基本成分に加え
w、  v、 Ti、Zr、 Nb+ Ta等の1種以
上を添加し上記特性を改善した二相ステンレス鋼も提案
された(特公昭51−43807号)。そして、この鋼
種は高温海水に対して優れた耐食性を示す上に加工性も
比較的良好であったため、各種化学プラント装置ばかり
か、最近では腐食環境がより厳しいH,S。
CO□等を含む石油や天然ガスの掘削、輸送用の管にも
用途が拡大している。
なお、このような用途に供される継目無二相ステンレス
鋼管の製造には、通常、第4図で示される工程が採用さ
れる。ただ、二相ステンレス鋼は他の鋼種に比べて熱間
加工性が劣る嫌いがあり、そのため製管加工中に割れが
発生しやすい面があった。そこで、継目無二相ステンレ
ス鋼管の製造安定性を目指した「プラグミル方式での製
管時にビレットの加熱温度や加工時の付加歪を特定範囲
に調整する」等の提案(特公昭61−2743号)もな
され、継目無二相ステンレス鋼管の需要増に対する期待
は益々強まっている。
ところが、最近、海洋設備・機器類の使用環境や石油・
天然ガスの掘削環境は益々苛酷化の度合いを増しており
、これに伴い使用する鋼管の耐食性・強度要求も一段と
厳しくなって、従来の二相ステンレス鋼ではこれらの要
求に応じ切れなくなる懸念も出てきた。
一般に、コスト的なバランスが採れるのであれば、二相
ステンレス鋼の耐食性や強度を向上させる手法として「
主要成分たるCr+ Ni、 Mo及びNの含有量を増
すこと」が有効であることは知られている。しかし、C
r、 Mo、 Ni量を増加させると、管の製造中(ビ
レット圧延・鍛造時、熱間製管中及び管の熱処理後の冷
却時等)にシグマ相を主とした金属間化合物が生成しや
すくなり、熱間や冷間での加工性を更に悪くすると言う
問題が出てくる。
特に、管の製造中に素材が室温付近にまで冷却された場
合の靭性劣化は著しく、シグマ相の析出量や加工歪速度
にもよるが、加工性が極端に低下してその後の冷間加工
等が不可能となる恐れもあった。しかも、シグマ相が存
在していると、最終製品であっても耐食性(主としてJ
−が含まれる水溶液中での耐孔食性、耐すきま腐食性)
や靭性が劣化し、所望性能の確保は困難であった。
なお、シグマ相の析出温度は950〜750℃であるが
、その析出はCr、 Mo元素の拡散によって起きるこ
とが分っている。そして、通常の継目無管製造工程では
ビレット圧延・鍛造後の冷却時。
熱間製管後の冷却時及び熱処理後の冷却時に悪影響を及
ぼすシグマ相の析出が起きやすいが、特に熱間加工後の
冷却中は加工歪が残存しているために前記元素の拡散が
容易となり、歪のない熱処理後の冷却に比較してシグマ
相の析出は加速される。
加えて、Nの添加は前述したように耐食性及び強度の向
上に有効であるが、一方で熱間加工時の変形抵抗を増大
させると言う弊害をも招き、また高温に加熱される場合
にはNの固溶度の関係で窒化物が生成し、その近傍にC
r欠乏層を生じさせて耐食性、靭性を劣化させる挙動に
もつながった。
このようなことから、本発明の目的は、十分に優れた耐
食性、靭性を有した高強度二相ステンレス鋼継目無管を
工業的に安定して量産し得る手段を確立することに置か
れた。
〈課題を解決するための手段〉 そこで、本発明者は上記目的を達成すべく鋭意研究を重
ねた結果、[耐食性及び強度を向上させるためにCr、
 Ni、 Mo及びN含有量を高めた二相ステンレス鋼
では、前述したようにシグマ相を主とした金属間化合物
が容易に生成し加工性を阻害すると言う問題が起きるが
、この場合、St含有量を低減すると共にビレットメー
キング時にソーキング熱処理を実施して成分偏析の低減
すると、継目無鋼管の熱間製管時におけるシグマ相及び
窒化物の析出が顕著に抑制されて加工性が著しく改善さ
れる上、これに加えて製管後の固溶化熱処理時における
冷却速度の調整を実施すると、シグマ相や窒化物の極力
少ない極めて優れた耐食性、靭性を示す高強度継目無二
相ステンレス鋼管が能率の良い作業性の下で安定して得
られるようになる」との知見を得ることができた。
本発明は、上記知見事項等に基づいてなされたもので、 rc:0.03%以下(以降、成分割合を表わす%は重
量%とする)。
Si : 0.7%以下、    Mn : 2.0%
以下。
P : 0.030%以下、   S : 0.003
%以下。
Ni:5〜8%、    Cr : 22〜26%。
Mo : 2.5〜4.5%、   N : 0.14
〜0.30%。
A170.010〜0.040% を含む二相ステンレス鋼の鋳片から、1200〜127
0℃の温度範囲内に24時間以上保持するソーキング処
理を最終工程前に施す熱間加工によって製管用素材を得
た後、該素材を用いて常法により所定寸法の継目無鋼管
を成形し、次いでこれに加熱保持後における950〜7
50℃間の冷却速度を5×104℃/hr以上に調整し
た固溶化熱処理を施すことにより、耐食性及び靭性に優
れた継目無二相ステンレス鋼管を安定して製造し得るよ
うにした点」 に大きな特徴を有している。
つまり、本発明は、耐食性を更に改善する目的で高Cr
、 Ni、 Mo、 N化を図り、かつシグマ相の析出
抑制のためにSi含有量を低減した二相ステンレス鋼を
素材とすると共に、 イ)その鋳片から熱間加工により製管用素材を製造する
に当って、鋳片を1回の熱間加工でビレットにする場合
は該鋳片に直接的に、また鋳片を複数回の熱間加工によ
りビレットにする場合は少なくとも最終の熱間加工より
も前に特定条件のソーキング処理を施してから最終熱間
加工を行って製管用素材を得、 O)次いで得られた製管用素材を用いて常法(所謂マン
ネスマンプラグミル、マンネスマン−マンドレルミル方
式等の圧延製管法、或いはユジーンセジュルネ法に代表
される押出製管法等での“熱間加工”のまま、或いはこ
の“熱間加工”に続いてドローベンチによる所謂抽伸法
又はコールドピルガ−ミルによる圧延法等の“冷間加工
”により継目無管とする方法)により所定寸法の継目無
鋼管を成形し、 ハ)更に、この成形継目無鋼管に、固溶化温度に加熱保
持した後950〜750℃間の温度範囲を5×104℃
/hr以上の冷却速度で冷却する条件の固溶化熱処理を
施す、 と言う一連の工程にて、成分偏析に基づくシグマ相や窒
化物の析出を効果的に防止しつつ継目無鋼管製品を製造
することにより、割れ等の不都合を生じることなく高耐
食性と高靭性を兼備した高強度継目無二相ステンレス鋼
管を提供し得るようにしたことを骨子としているが、以
下、本発明において素材鋼の成分組成及び処理条件を前
記の如くに限定した理由を、その作用と共に説明する。
〈作用〉 A)素材鋼の成分組成 旦 Cには鋼管の強度を確保する作用があるが、その含有量
が0.030%を超えると鋼中に炭化物の生成が目立つ
ようになって耐食性が劣化することから、C含有量は0
.030%以下と定めた。
旦 Siは溶解時の脱酸目的で添加されるが、Si含有量が
0.7%を超えると シグマ相の析出が容易となって耐
食性、靭性及び加工性の低下を招く。しかし、Si含有
量を0.7%以下に低減すると シグマ相及び窒化物の
析出が遅くなり、熱間加工後の冷却時におけるシグマ相
及び窒化物の生成が抑制されて所望の耐食性、靭性、加
工性の確保が可能となることから、Si含有量は0.7
%以下と定めた。
なお、第1図はFe−0,02χC−0,5χMn  
6XNi −25χCr−4χMo−0.28χN−0
.02χAf−0,02χP −0,001XSを基本
成分とし、Siを0.1〜1.0%の間で変化させた二
相ステンレス鋼の20kg鋳塊にソーキング(1200
℃X 24hr)→鍛造→固溶化処理(1080℃X3
m1n後lXl0’℃/hrで冷却)→シグマ相が析出
しやすい条件(820℃X 1m1n後空冷)の熱処理
なる処理を施して得た試験片についての、“Si含有量
とシグマ相析出状況の関係”の調査結果を示したグラフ
である。ここで、シグマ相の析出状況は衝撃値と密接に
対応することから、第1図においては「シグマ相の析出
状況」を「衝撃値」で代替して示した。
この第1図からも、Si含有量を0.7%以下に抑える
ことによってシグマ相の析出が十分に抑制でき、実用上
満足できる「衝撃値:5kg−m/c+J以上」が確保
されることが分かる。
厘 Mnは、二相ステンレス鋼溶解時の脱硫及び熱間加工性
改善のために添加されるが、2.0%を超えて含有させ
ると耐食性(耐孔食性、耐隙間腐食性。
耐一般腐食性)が劣化することから、Mn含有量は2.
0%以下と定めた。
ヱ Pは鋼中へ不可避的に混入する不純物元素であるが、そ
の含有量が0.030%を超えると靭性劣化が著しくな
ることから、P含有量は0.030%以下と定めた。
旦 Sも鋼中へ不可避的に混入する不純物元素であるが、そ
の含有量が0.003%を超えると熱間加工性を劣化さ
セることから、S含有量は0.003%以下と定めた。
Niはオーステナイトを安定化するために必須の成分で
あるが、8%を超えて含有させるとシグマ相の析出が極
端に容易化し、一方、その含有量が5%未満ではフェラ
イト相が増大して窒化物の生成が容易となり、何れも耐
食性劣化につながることから、Ni含有量は5〜8%と
定めた。
Crには強度及び耐食性を向上させる作用があるが、そ
の含有量が22%未満であると前記作用による所望の効
果が得られず、一方、26%を超えて含有させるとシグ
マ相の析出がしやすくなることから、Cr含有量は22
〜26%と定めた。
勲 Moも耐食性1強度を向上させる作用を有しているが、
その含有量が2.5%未満では前記作用による所望の効
果が得られず、一方、4.5%を超えて含有させるとシ
グマ相の析出がしやすくなることから、Mo含有量は2
.5〜4.5%と定めた。
Nも耐食性1強度を向上させる作用を発揮するが、その
含有量が0.14%未満であると前記作用による所望の
効果が得られず、一方、0.30%を超えて含有させる
と窒化物が析出して耐食性、靭性に悪影響を及ぼすこと
から、N含有量は0.14〜0.30%と定めた。
Mは低酸素ステンレス鋼の脱酸のために必須であり、低
Stの場合には0.010%以上の含有量を確保するこ
とが必要である。一方、0.040%を超えて含有させ
るとAfNを生成して品質を低下することから、M含有
量は0.010〜0.040%と定めた。
なお上記各成分の他、素材鋼にはW、 V、 Cu。
Zr、 Ti+ Nb、 Ta及びCaの1種及び2種
以上を含有させても良い。ここで、Cuは耐食性を向上
させるが、1.0%を超えて含有させると熱間加工性が
劣化する。また、W、■は耐食性を向上させるが、何れ
も1%まで含有させれば十分な効果を確保でき、1%を
超えて含有させるとコスト高を招くばかりで効果の顕著
な向上は認められない。更に、Zr、 Ti+ Nb、
 Taは鋼中の酸素と結合することによって綱の熱間及
び冷間加工性を向上する上、耐食性をも改善するが、何
れも0.001〜0.05%程度の含有量が適当である
。そして、Caは熱間加工性の改善のために添加するこ
とが望ましいが、過剰に含有させるとCa−Al−0系
の介在物が多くなり、耐食性を劣化させることから、上
限を0.05%程度に止めるのが良い。
B)処理条件 本発明では、上記成分組成の鋳片を特定条件の熱間加工
により製管用素材とした後、これを使用して常法に従い
継目無鋼管を成形し、その後更に特定条件の固溶化熱処
理を施すことを特徴としているが、第2図は、この本発
明に係る継目無鋼管製造工程の1例を図面で示したもの
である。そして、各工程での処理条件を特定のものに限
定した理由は次の通りである。
Jわ11程 第2図で示したように、鋳片(インゴット、連続鋳造材
)を1回の熱間加工(圧延、鍛造、押出し、引抜き)に
よりビレット素材とする場合はその鋳片に直接、一方、
複数回の熱間加工によりビレット素材とする場合には最
終の熱間加工よりも前にソーキング熱処理が施される。
このように、ソーキング熱処理後に少なくとも1回の熱
間加工を実施するのは、ソーキング熱処理により生じた
粒成長組織をこの熱間加工により細粒とするためである
。結晶粒を細粒とすれば熱間製管時の熱間加工性が向上
する。
また、ビレットメーキング時にソーキング熱処理を実施
すると、Cr、 Moの成分偏析部に生成しがちなシグ
マ相、窒化物の析出が遅くなり、その分シグマ相及び窒
化物の生成が抑制される訳である。
なお、ビレットメーキング後(最終の熱間加工後)にソ
ーキング熱処理を行っても効果はあるが、この場合には
粒成長が生じて熱間製管時の加工性が劣化するので、や
はり最終の熱間加工前である鋳片状態の時に或いは及び
鍛造・圧延途中でソーキング熱処理を施すことが重要と
なる。
この場合、ソーキング熱処理温度が1200℃未満であ
ると処理に長時間が必要となる上、それでも十分なソー
キング効果が得られないため現実的ではない。一方、ソ
ーキング熱処理での温度が1270℃を超えるとフェラ
イト単相となって著しい粒成長が生じ、ビレットメーキ
ング時に熱間加工底が多発するようになる。また、ソー
キング時間が24時間未満では偏析が十分に解消されず
、その効果が不十分である。
なお、Fe−0,023χC−0,05χ5i−1,5
0χMn−6.3χNi−22.7χCr−3,4χM
o−0.170χN−0,025χAf−0,026χ
P −0,001χS鋼の20kg鋳塊をそのまま又は
ソーキング(1200℃X 24hr) L、て鍛造−
圧延−固溶化処理(1080℃X3m1nの後1、×1
04℃/hrで冷却) なる処理を施して得た試験片について孔食発生率を調査
したところ、ソーキング熱処理なしのものでは孔食発生
率が13%であったのに対して、ソーキング熱処理を施
したものでは孔食発生率が0%になることが確認された
。ここで、「孔食発生率」は、試験片を35度の10χ
Fe(J3・6HzO水溶液に24時間浸漬した後、試
験片の全面における孔食発生の有無を調査して〔孔食発
生試験片数/全試験片数〕の比率で表わした。
製i工■ 熱間加工によって製造された製管用素材(ビレット)は
、続いて熱間押出し方式(例えばユジーン法)、マンネ
スマン方式等の如き周知の熱間製管法により継目無鋼管
とされる。
そして、熱間仕上げ管の場合は得られた継目無鋼管にそ
のまま固溶化処理が施され、冷間仕上げ管の場合は、前
記熱間製管により得られた管を素管として冷間加工(冷
間抽伸、冷間圧延)を1回又は複数回行った後に固溶化
処理が施される。なお、冷間加工を複数回行う場合は、
冷間加工と次の冷間加工との間で途中熱処理(軟化熱処
理)が行われる。
rヒ執   (0執   ) 固溶化処理における温度1時間は格別に限定されること
はなく、従来通りの、例えば1050〜1100℃で2
〜30分程度の処理が行われる。
ただ、その冷却の際には950〜750℃間を冷却速度
:5×104℃/hr以上で急冷する必要がある。
固溶化処理時の冷却時に950〜750℃間を急冷する
理由は、シグマ相の析出が顕著であるこの温度領域での
シグマ相析出を防ぎ、シグマ相析出による耐食性や靭性
の劣化を防止するためである。
この場合、前記温度領域での冷却速度が5×104”C
/hrを下回ると、材質が高Cr高Mo高N二相ステン
レス鋼であるため、偏析の無い素材においても電子顕微
鏡レベルのシグマ相が生成して耐食性・靭性に悪影響を
及ぼす。なお、5×104℃/hr以上の冷却速度を確
保する具体的手段としては“管の内外を水冷する方法”
等を挙げることができる。
第3図は、二相ステンレス鋼の耐食性に及ぼす固溶化熱
処理時の冷却速度の影響を示したグラフで、Fe−0,
023χC−0,05χ5i−1,50χMn −6,
32:Ni −22,7χCr−3,4χMo−0.1
70χN−0,025χAf−0,026χP−0,0
01χslの20kg鋳塊に ソーキング(1200℃X 24hr) して鍛造→圧
延→−冷間加工−固溶化処理(1080℃X3min)
なる処理を施し、この固溶化処理における冷却時に板厚
変化やどぶ漬は水冷、シャワー冷却の選択により冷却速
度を種々に変化させて得た試験片について孔食個数を調
査した結果が示されている。
この第3図からも、冷却速度を5×104℃/hr以上
とすることによって優れた耐食性が確保できることが分
かる。
次に、本発明の効果を実施例によって更に具体的に説明
する。
〈実施例〉 まず、真空溶解によって第1表に示す化学成分組成の二
相ステンレス鋼鋳片(上端径:250m、下端端径:2
10m、長さ:520+n)を得た後、これらに第2表
に示す条件のソーキング熱処理を施し、続いて1回の熱
間鍛造処理(1200℃)により185mφの中実ビレ
ットを製造した。
次いで、機械加工により外径177fiφ、内径40w
φ、長さ450鶴の中空ビレットとしてからユジーン法
による熱間押出しく押出温度:1150’C)に供し、
外径:89nφ、肉厚:8+nの継目無綱管を得た。
続いて、得られた各継目無鋼管の曲がり取りと潤滑剤た
るガラス落としを行った後、固溶化熱処理を施して製品
継目無鋼管とした。なお、固溶化熱処理では、1060
℃に3分間加熱保持してから直ちに第2表に示した冷却
速度で冷却する条件が採用された。
そして、このように製造された各製品継目無鋼管から試
験片を採取して耐食性と靭性(衝撃値)を測定したが、
この結果を第2表に併せて示す。
なお、耐食性試験は6mt×20m″M×40鶴1の試
験片を削り出して35℃の10χFeCl3−H20水
溶液に24時間浸漬し、この時の孔食発生数を調査する
方法で実施した。また、衝撃試験は820”cxI分の
熱処理を施した継目無鋼管からJIS−22202の4
号試験片(幅5m)を切り出し、20℃でのシャルピー
衝撃値を測定する方法によった・ 第2表に示される結果からも明らかなように、本発明法
に従うと、苛酷な使用条件下でも十分な性能を発揮し得
る“優れた耐食性と靭性を兼備する継目無二相ステンレ
ス鋼管”を安定製造できることが分かる。
く効果の総括〉 以上に説明した如く、この発明によれば、非常に優れた
耐食性と良好な靭性を有する高強度二相ステンレス鋼継
目無管を安定して量産することが可能となり、海洋設備
・機器類や石油・天然ガスの採掘・輸送設備・機器類等
の更なる性能向上に大きく寄与し得るなど、産業上極め
て有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、二相ステンレス鋼における“S+含有量とシ
グマ相析出状況の関係”の調査結果を示したグラフであ
る。 第2図は、本発明に従った継目無二相ステンレス鋼管の
製造工程例を説明した図面である。 第3図は、二相ステンレス鋼の耐食性に及ぼす固溶化熱
処理時の冷却速度の影響を示したグラフである。 第4図は、従来の継目無二相ステンレス鋼管の製造工程
例を説明した図面である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 重量割合にて C:0.03%以下、Si:0.7%以下、Mn:2.
    0%以下、P:0.030%以下、S:0.003%以
    下、Ni:5〜8%、 Cr:22〜26%、Mo:2.5〜4.5%、N:0
    .14〜0.30%、Al:0.010〜0.040%
    を含む二相ステンレス鋼の鋳片から、1200〜127
    0℃の温度範囲内に24時間以上保持するソーキング処
    理を最終工程前に施す熱間加工によって製管用素材を得
    た後、該素材を用いて常法により所定寸法の継目無鋼管
    を成形し、次いでこれに加熱保持後における950〜7
    50℃間の冷却速度を5×10^4℃/hr以上に調整
    した固溶化熱処理を施すことを特徴とする、耐食性及び
    靭性に優れた継目無二相ステンレス鋼管の製造方法。
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