JPH0416775B2 - - Google Patents
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- JPH0416775B2 JPH0416775B2 JP7679587A JP7679587A JPH0416775B2 JP H0416775 B2 JPH0416775 B2 JP H0416775B2 JP 7679587 A JP7679587 A JP 7679587A JP 7679587 A JP7679587 A JP 7679587A JP H0416775 B2 JPH0416775 B2 JP H0416775B2
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- optical recording
- recording material
- spirobenzopyrans
- photochromic
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/24—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
- G11B7/241—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material
- G11B7/242—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers
- G11B7/244—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C1/00—Photosensitive materials
- G03C1/72—Photosensitive compositions not covered by the groups G03C1/005 - G03C1/705
- G03C1/73—Photosensitive compositions not covered by the groups G03C1/005 - G03C1/705 containing organic compounds
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
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- G11B7/244—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は新規なフオトクロミツク系光記録材料
に関するものである。さらに詳しくいえば、本発
明は、例えば超大型コンピユーターに対応した超
大容量記憶装置、業務用や家庭用の超小型デイス
ク装置、光情報処理周辺機器である高解像度表示
装置などに使用するための、高性能フオトクロミ
ツク系光記録材料に関するものである。 従来の技術 光が当たると色が変化し、熱を加えたり、別の
波長の光を当てると元の色に戻る現象、すなわち
フオトクロミズムを利用した光記録材料は、現像
処理が不要で繰り返し使用が可能な上に、高解像
度を有し、原理的には記録密度を、従来の記録方
式の限界である1cm2当り1億ビツトより、さらに
10倍高めることができるという特徴を有すること
から、最近各方面で注目されるようになつてき
た。 このようなフオトクロミツク系光記録材料に
は、フオトクロミズム性を有する化合物、いわゆ
るフオトクロミツク化合物が必要であるが、この
フオトクロミツク化合物としては、これまでジメ
チレンコハク酸無水物の誘導体、スピロベンゾピ
ラン類、スピロオキサジン類、アゾベンゼン類な
どが知られている。そして、これらの中でスピロ
ベンゾピラン類は、光照射前後の吸収スペクトル
の差が大きい上に、着色体の分子吸光係数が数万
にもおよび発色効率がよく、読み出し制度が高い
などの長所を有するために、光記録材料用の素材
として特に好ましいものである。 しかしながら、このスピロベンゾピラン類は、 閉環型 (無色) 紫外線 ――――――――→ ←―――――――― 可視光又は熱 開環型 (着色) で示される形式のフオトクロミズム性を有し、光
による記録、読み出し、消去が可能であるが、記
録材料に用いる際に、着色型として記録しておい
ても、熱によつて無色の閉環型に戻るために、長
時間の記録保存には適さないという欠点を有して
いる。 このような欠点を改良するために、これまで、
該スピロベンゾピラン類をポリスチレン、ポリア
クリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチルなどの
適当なバインダー樹脂中に分散させる方法が試み
られてきた。しかしながら、この方法では、樹脂
中において、該スピロベンゾピラン類の熱運動が
著しく束縛されるために、その熱退色速度を溶液
中の数十分の一ないし数百分の一に抑制すること
ができるが、光記録材料にとつて、もう一つの望
ましい性質である迅速な記録、読み出し、消去を
行うという点で、不利になるのを免れない。 このような、迅速な記録、読み出し、消去と、
記録の長期間保存という原理的に相反する特性を
両立させることは、従来知られている高分子バイ
ンダーを用い、この中に該スピロベンゾピラン類
を分散させるという方法では実現不可能である。 発明が解決しようとする問題点 本発明はこのような事情のもとで、光による記
録、読み出し、消去を迅速に行いうる上に、記録
の長期保存が可能な、スピロベンゾピラン類を用
いたフオトクロミツク系光記録材料を提供するこ
とを目的としてなされたものである。 問題点を解決するための手段 本発明者らは、迅速な記録、読み出し、消去
と、記録の長期間保存の相反する要求を同時に満
足させる新規なフオトクロミツク系記録材料を開
発するために鋭意研究を重ねた結果、光以外の刺
激、例えば熱などにより、高分子バインダーの物
理状態に変化を引き起こさせ、フオトクロミツク
反応が進行する状態とその逆の状態を任意に制御
しうるようにすればよいこと及びこれには二分子
膜構造を有するある特定の高分子フイルムが効果
的であり、この高分子フイルム中に、フオトクロ
ミツク化合物としてスピロベンゾピラン類を分散
させれば、前記目的を達成しうることを見い出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至つ
た。 すなわち、本発明は、高分子フイルム中に、フ
オトクロミツク化合物としてスピロベンゾピラン
類を分散させて成る光記録材料において、該高分
子フイルムとして、直鎖状の高級アルキル基2個
を有するイオン性界面活性剤とその反対荷電を有
する高分子電解質とのイオンコンプレツクスより
得られた二分子膜構造を有するフイルムを用いた
ことを特徴とするフオトクロミツク系光記録材料
を提供するものである。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明の光記録材料において、フオトクロミツ
ク化合物として用いられるスピロベンゾピラン類
は、例えば一般式 (式中のR1は水素原子、ハロゲン原子、低級
アルキル基、低級アルコキシ基、アミノ基又は置
換基を有するアミノ基、R2はアルキル基、R3は
ニトロ基又はハロゲン原子である) で表わされる化合物を挙げることができる。この
ようなスピロベンゾピラン類は公知であり、例え
ば式 で示されるものがある。 これらのスピロベンゾピラン類は、紫外光を当
てると無色の閉環型から着色した開環型に変換
し、また、この開環型は可視光又は熱によつて無
色の閉環型になるという、いわゆるフオトクロミ
ズム性を有している。 本発明の光記録材料においては、高分子フイル
ムとして、直鎖状の高級アルキル基2個を有する
イオン性界面活性剤とその反対荷電を有する高分
子電解質とのイオンコンプレツクスより得られた
二分子膜構造を有するフイルムが用いられる。 該イオン性界面活性剤残基としては、例えば一
般式 (式中のR1及びR2は、それぞれ炭素数12以上
の直鎖状アルキル基であつて、これらは同一であ
つてもよいし、たがいに異なつていてもよく、
R3及びR4は、それぞれ低級アルキル基であり、
これらは同一であつてもよいし、たがいに異なつ
ていてもよい) で示されるものを挙げることができるが、これら
に限定されることはなく、直鎖状の高級アルキル
基2個を有するイオン性界面活性剤であれば、他
の構造のものも使用することができる。 一方、高分子電解質としては、前記のイオン性
界面活性剤に対して反対荷電を有するものが用い
られる。このような高分子電解質としては、例え
ばポリスチレン系電解質、ポリビニル硫酸、ポリ
グルタミン酸、ヘパリン、ポリリジン、ポリアリ
ルアミンなどを挙げることができる。該ポリスチ
レン系電解質の残基としては、例えば一般式 (ただし、mは10以上の整数である) で示されるものが挙げられる。 これらの高分子電解質は、対応するイオン性界
面活性剤の種類に応じて適宜選ばれる。 本発明の光記録材料は、通常キヤスト法によつ
て製造される。例えば、適当な有機溶媒中に、前
記のスピロベンゾピラン類及びイオン性界面活性
剤と高分子電解質とのイオンコンプレツクスを所
望の割合で溶解したのち、この溶液を支持体上に
流延又は塗布し、乾燥することによつて、高分子
フイルム中に該スピロベンゾピランを分散して成
る本発明の光記録材料が得られる。 この際、使用する有機溶媒としては、例えばク
ロロホルムやジクロロエタンなどの塩素系溶媒、
ヘキサンやデカンなどのアルカン類などがある
が、特にクロロホルムが好ましい。これらの溶媒
はそれぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を混
合して用いてもよい。支持体としては、例えばガ
ラス板、石英板、金属板や、ポリアクリル酸メチ
ル、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、ポリエステルなどのプラスチツ
ク板などを用いることができる。 さらに、イオン性界面活性剤と高分子電解質と
のイオンコンプレツクスと、スピロベンゾピラン
類との割合については、通常該イオンコンプレツ
クス100重量部に対し、スピロベンゾピラン類が
0.05〜1重量部の割合で用いられる。また、該光
記録材料の膜厚は、通常0.001〜0.1mmの範囲で選
ばれる。 このようにして得られた本発明の光記録材料
は、二分子膜構造を有する高分子フイルムにスピ
ロベンゾピラン類が分散したものであり、該二分
子膜構造はX線回析により確認することができ
る。また、該二分子膜構造を有する高分子フイル
ムは、該材料中で相転移挙動を示すが(相転移温
度をTcと呼ぶ)、これは示差走査熱量の測定によ
り確認できる。該材料中で、Tc以下の低温では、
高分子フイルムは分子運動性の低いラメラ状結晶
状態となり、一方Tc以上の高温では運動性の高
いスメクチツク液晶状態をとる。 したがつて、この光記録材料の紫外光照射後の
熱退色反応速度は、Tc温度付近で不連続的に大
きく変化し、Tc以上の温度ではTc以下の温度の
場合の3〜8倍大きいことが観測された。この反
応性の変化は、Tc以上Tc以下の温度の繰り返
しで、可逆的であつた。 また、相変化により反応性を制御するには、該
高分子フイルムの二分子膜構造がよりよく発達し
ていることが必要で、一般にキヤストした状態そ
のままでは、二分子膜構造の発達の程度が低い
が、これをTc以上の温度で、相対湿度100%の雰
囲気下に数時間放置すると、該二分子膜構造がよ
りよく発達する。 本発明の光記録材料は、前記のような性質を有
しているので、Tc以上の高温で可視光又は紫外
光を照射することにより、消去又は記録が迅速に
行われ、記録の保存はTc以下の低温に保つこと
により安定に行うことができる。 発明の効果 本発明のフオトクロミツク系光記録材料は、光
と熱の2種の物理的刺激により応答するものであ
つて、記録、読み出し、消去を任意にかつ迅速に
行いうる上に、記録の長期保存が可能であり、例
えば超大型コンピユーターに対応した超大容量記
憶装置、業務用や家庭用の超小型デイスク装置、
光情報処理周辺機器である高解像度表示装置など
の分野において好適に使用できる。 また、熱応答光フイルターや玩具などの用途に
も利用することができる。 実施例 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明す
るが、本発明はこれらの例によつてなんら限定さ
れるものではない。 実施例 1 クロロホルム1ml中に、ジオクタデシルジメチ
ルアンモニウムとポリスチレンスルホン酸とのイ
オンコンプレツクス50mg及び1′,1′,3′−トリメ
チル−6−ニトロスピロ〔2H−1−ベンゾピラ
ン−2,2′−インドリン〕0.23mgを溶解し、これ
を石英板上に3〜4時間かけて室温にてキヤスト
し、厚み0.01mmの透明なフイルムから成る光記録
材料を得た。次いでこの材料を60℃、相対湿度
100%の条件下で1時間放置した。この熱処理に
より、二分子膜構造が良く発達することがX線回
折と示差走査熱量測定(DSC)より確めた。 前記熱処理により、X線回折において二分子膜
ラメラに起因する39Åの回折像がより明確に観測
され、またDSC測定での昇温過程における吸熱
ピークが、39℃から49℃と高温へ移行すると共
に、エンタルピー変化(ΔH)は2.6kcal/molか
ら10.4kcal/molへと増加した。 さらに、この光記録材料は良好なフオトクロミ
ズムを示した。すなわち、500wの超高圧水銀灯
からの光を、コーニング社製の色ガラスフイルタ
ー7−51及び3−73を用いて紫外光及び可視光を
交互に照射すると、紫外光照射時には、波長
558nmにピークをもつ可視吸収(紫色)が現わ
れ、可視光照射で該材料は再び無色となつた。 紫外光照射後の着色は熱によつても退色する
が、フイルム中での熱退色速度はアセトンなどの
有機溶媒中よりも数十分の一に低下しており、明
らかにスピロベンゾピラン化合物のフオトクロミ
ツク反応はフイルム材料からの束縛により抑制さ
れていることが分かる。 この光記録材料中の二分子膜構造を有する高分
子フイルムは、49℃において結晶−液晶の相転移
を示すが、着色からの熱退色速度は、この温度の
上下で大きく変化した。退色の際の主要な成分の
一次反応速度定数kは、Tc以下の47.5℃からTc
以上の52.5℃への5℃の温度変化で1.0×10-3/S
から5.5×10-3/Sへと5.5倍増加した。一方、相
転移温度を外した温度領域における5℃の温度変
化では、速度変化は1.2〜2倍しか変化しないこ
とから、Tc付近での大きな速度変化は、二分子
膜の相転移に起因することは明白である。この大
きな退色速度変化はTc以上Tc以下の温度の繰
り返しにより可逆的に変化した。 添付図面は、温度の逆数に対する、一次速度定
数の対数の関係を示すグラフ(アレニウスプロツ
ト)であり、上記の記録材料については実線で示
されている。 また、スピロベンゾピラン化合物として、下記
の化合物を用い、同様にして光記録材料を作製し
た。これらの材料におけるTc付近での退色速度
の変化の大きさは次のとおりである。
に関するものである。さらに詳しくいえば、本発
明は、例えば超大型コンピユーターに対応した超
大容量記憶装置、業務用や家庭用の超小型デイス
ク装置、光情報処理周辺機器である高解像度表示
装置などに使用するための、高性能フオトクロミ
ツク系光記録材料に関するものである。 従来の技術 光が当たると色が変化し、熱を加えたり、別の
波長の光を当てると元の色に戻る現象、すなわち
フオトクロミズムを利用した光記録材料は、現像
処理が不要で繰り返し使用が可能な上に、高解像
度を有し、原理的には記録密度を、従来の記録方
式の限界である1cm2当り1億ビツトより、さらに
10倍高めることができるという特徴を有すること
から、最近各方面で注目されるようになつてき
た。 このようなフオトクロミツク系光記録材料に
は、フオトクロミズム性を有する化合物、いわゆ
るフオトクロミツク化合物が必要であるが、この
フオトクロミツク化合物としては、これまでジメ
チレンコハク酸無水物の誘導体、スピロベンゾピ
ラン類、スピロオキサジン類、アゾベンゼン類な
どが知られている。そして、これらの中でスピロ
ベンゾピラン類は、光照射前後の吸収スペクトル
の差が大きい上に、着色体の分子吸光係数が数万
にもおよび発色効率がよく、読み出し制度が高い
などの長所を有するために、光記録材料用の素材
として特に好ましいものである。 しかしながら、このスピロベンゾピラン類は、 閉環型 (無色) 紫外線 ――――――――→ ←―――――――― 可視光又は熱 開環型 (着色) で示される形式のフオトクロミズム性を有し、光
による記録、読み出し、消去が可能であるが、記
録材料に用いる際に、着色型として記録しておい
ても、熱によつて無色の閉環型に戻るために、長
時間の記録保存には適さないという欠点を有して
いる。 このような欠点を改良するために、これまで、
該スピロベンゾピラン類をポリスチレン、ポリア
クリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチルなどの
適当なバインダー樹脂中に分散させる方法が試み
られてきた。しかしながら、この方法では、樹脂
中において、該スピロベンゾピラン類の熱運動が
著しく束縛されるために、その熱退色速度を溶液
中の数十分の一ないし数百分の一に抑制すること
ができるが、光記録材料にとつて、もう一つの望
ましい性質である迅速な記録、読み出し、消去を
行うという点で、不利になるのを免れない。 このような、迅速な記録、読み出し、消去と、
記録の長期間保存という原理的に相反する特性を
両立させることは、従来知られている高分子バイ
ンダーを用い、この中に該スピロベンゾピラン類
を分散させるという方法では実現不可能である。 発明が解決しようとする問題点 本発明はこのような事情のもとで、光による記
録、読み出し、消去を迅速に行いうる上に、記録
の長期保存が可能な、スピロベンゾピラン類を用
いたフオトクロミツク系光記録材料を提供するこ
とを目的としてなされたものである。 問題点を解決するための手段 本発明者らは、迅速な記録、読み出し、消去
と、記録の長期間保存の相反する要求を同時に満
足させる新規なフオトクロミツク系記録材料を開
発するために鋭意研究を重ねた結果、光以外の刺
激、例えば熱などにより、高分子バインダーの物
理状態に変化を引き起こさせ、フオトクロミツク
反応が進行する状態とその逆の状態を任意に制御
しうるようにすればよいこと及びこれには二分子
膜構造を有するある特定の高分子フイルムが効果
的であり、この高分子フイルム中に、フオトクロ
ミツク化合物としてスピロベンゾピラン類を分散
させれば、前記目的を達成しうることを見い出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至つ
た。 すなわち、本発明は、高分子フイルム中に、フ
オトクロミツク化合物としてスピロベンゾピラン
類を分散させて成る光記録材料において、該高分
子フイルムとして、直鎖状の高級アルキル基2個
を有するイオン性界面活性剤とその反対荷電を有
する高分子電解質とのイオンコンプレツクスより
得られた二分子膜構造を有するフイルムを用いた
ことを特徴とするフオトクロミツク系光記録材料
を提供するものである。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明の光記録材料において、フオトクロミツ
ク化合物として用いられるスピロベンゾピラン類
は、例えば一般式 (式中のR1は水素原子、ハロゲン原子、低級
アルキル基、低級アルコキシ基、アミノ基又は置
換基を有するアミノ基、R2はアルキル基、R3は
ニトロ基又はハロゲン原子である) で表わされる化合物を挙げることができる。この
ようなスピロベンゾピラン類は公知であり、例え
ば式 で示されるものがある。 これらのスピロベンゾピラン類は、紫外光を当
てると無色の閉環型から着色した開環型に変換
し、また、この開環型は可視光又は熱によつて無
色の閉環型になるという、いわゆるフオトクロミ
ズム性を有している。 本発明の光記録材料においては、高分子フイル
ムとして、直鎖状の高級アルキル基2個を有する
イオン性界面活性剤とその反対荷電を有する高分
子電解質とのイオンコンプレツクスより得られた
二分子膜構造を有するフイルムが用いられる。 該イオン性界面活性剤残基としては、例えば一
般式 (式中のR1及びR2は、それぞれ炭素数12以上
の直鎖状アルキル基であつて、これらは同一であ
つてもよいし、たがいに異なつていてもよく、
R3及びR4は、それぞれ低級アルキル基であり、
これらは同一であつてもよいし、たがいに異なつ
ていてもよい) で示されるものを挙げることができるが、これら
に限定されることはなく、直鎖状の高級アルキル
基2個を有するイオン性界面活性剤であれば、他
の構造のものも使用することができる。 一方、高分子電解質としては、前記のイオン性
界面活性剤に対して反対荷電を有するものが用い
られる。このような高分子電解質としては、例え
ばポリスチレン系電解質、ポリビニル硫酸、ポリ
グルタミン酸、ヘパリン、ポリリジン、ポリアリ
ルアミンなどを挙げることができる。該ポリスチ
レン系電解質の残基としては、例えば一般式 (ただし、mは10以上の整数である) で示されるものが挙げられる。 これらの高分子電解質は、対応するイオン性界
面活性剤の種類に応じて適宜選ばれる。 本発明の光記録材料は、通常キヤスト法によつ
て製造される。例えば、適当な有機溶媒中に、前
記のスピロベンゾピラン類及びイオン性界面活性
剤と高分子電解質とのイオンコンプレツクスを所
望の割合で溶解したのち、この溶液を支持体上に
流延又は塗布し、乾燥することによつて、高分子
フイルム中に該スピロベンゾピランを分散して成
る本発明の光記録材料が得られる。 この際、使用する有機溶媒としては、例えばク
ロロホルムやジクロロエタンなどの塩素系溶媒、
ヘキサンやデカンなどのアルカン類などがある
が、特にクロロホルムが好ましい。これらの溶媒
はそれぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を混
合して用いてもよい。支持体としては、例えばガ
ラス板、石英板、金属板や、ポリアクリル酸メチ
ル、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、ポリエステルなどのプラスチツ
ク板などを用いることができる。 さらに、イオン性界面活性剤と高分子電解質と
のイオンコンプレツクスと、スピロベンゾピラン
類との割合については、通常該イオンコンプレツ
クス100重量部に対し、スピロベンゾピラン類が
0.05〜1重量部の割合で用いられる。また、該光
記録材料の膜厚は、通常0.001〜0.1mmの範囲で選
ばれる。 このようにして得られた本発明の光記録材料
は、二分子膜構造を有する高分子フイルムにスピ
ロベンゾピラン類が分散したものであり、該二分
子膜構造はX線回析により確認することができ
る。また、該二分子膜構造を有する高分子フイル
ムは、該材料中で相転移挙動を示すが(相転移温
度をTcと呼ぶ)、これは示差走査熱量の測定によ
り確認できる。該材料中で、Tc以下の低温では、
高分子フイルムは分子運動性の低いラメラ状結晶
状態となり、一方Tc以上の高温では運動性の高
いスメクチツク液晶状態をとる。 したがつて、この光記録材料の紫外光照射後の
熱退色反応速度は、Tc温度付近で不連続的に大
きく変化し、Tc以上の温度ではTc以下の温度の
場合の3〜8倍大きいことが観測された。この反
応性の変化は、Tc以上Tc以下の温度の繰り返
しで、可逆的であつた。 また、相変化により反応性を制御するには、該
高分子フイルムの二分子膜構造がよりよく発達し
ていることが必要で、一般にキヤストした状態そ
のままでは、二分子膜構造の発達の程度が低い
が、これをTc以上の温度で、相対湿度100%の雰
囲気下に数時間放置すると、該二分子膜構造がよ
りよく発達する。 本発明の光記録材料は、前記のような性質を有
しているので、Tc以上の高温で可視光又は紫外
光を照射することにより、消去又は記録が迅速に
行われ、記録の保存はTc以下の低温に保つこと
により安定に行うことができる。 発明の効果 本発明のフオトクロミツク系光記録材料は、光
と熱の2種の物理的刺激により応答するものであ
つて、記録、読み出し、消去を任意にかつ迅速に
行いうる上に、記録の長期保存が可能であり、例
えば超大型コンピユーターに対応した超大容量記
憶装置、業務用や家庭用の超小型デイスク装置、
光情報処理周辺機器である高解像度表示装置など
の分野において好適に使用できる。 また、熱応答光フイルターや玩具などの用途に
も利用することができる。 実施例 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明す
るが、本発明はこれらの例によつてなんら限定さ
れるものではない。 実施例 1 クロロホルム1ml中に、ジオクタデシルジメチ
ルアンモニウムとポリスチレンスルホン酸とのイ
オンコンプレツクス50mg及び1′,1′,3′−トリメ
チル−6−ニトロスピロ〔2H−1−ベンゾピラ
ン−2,2′−インドリン〕0.23mgを溶解し、これ
を石英板上に3〜4時間かけて室温にてキヤスト
し、厚み0.01mmの透明なフイルムから成る光記録
材料を得た。次いでこの材料を60℃、相対湿度
100%の条件下で1時間放置した。この熱処理に
より、二分子膜構造が良く発達することがX線回
折と示差走査熱量測定(DSC)より確めた。 前記熱処理により、X線回折において二分子膜
ラメラに起因する39Åの回折像がより明確に観測
され、またDSC測定での昇温過程における吸熱
ピークが、39℃から49℃と高温へ移行すると共
に、エンタルピー変化(ΔH)は2.6kcal/molか
ら10.4kcal/molへと増加した。 さらに、この光記録材料は良好なフオトクロミ
ズムを示した。すなわち、500wの超高圧水銀灯
からの光を、コーニング社製の色ガラスフイルタ
ー7−51及び3−73を用いて紫外光及び可視光を
交互に照射すると、紫外光照射時には、波長
558nmにピークをもつ可視吸収(紫色)が現わ
れ、可視光照射で該材料は再び無色となつた。 紫外光照射後の着色は熱によつても退色する
が、フイルム中での熱退色速度はアセトンなどの
有機溶媒中よりも数十分の一に低下しており、明
らかにスピロベンゾピラン化合物のフオトクロミ
ツク反応はフイルム材料からの束縛により抑制さ
れていることが分かる。 この光記録材料中の二分子膜構造を有する高分
子フイルムは、49℃において結晶−液晶の相転移
を示すが、着色からの熱退色速度は、この温度の
上下で大きく変化した。退色の際の主要な成分の
一次反応速度定数kは、Tc以下の47.5℃からTc
以上の52.5℃への5℃の温度変化で1.0×10-3/S
から5.5×10-3/Sへと5.5倍増加した。一方、相
転移温度を外した温度領域における5℃の温度変
化では、速度変化は1.2〜2倍しか変化しないこ
とから、Tc付近での大きな速度変化は、二分子
膜の相転移に起因することは明白である。この大
きな退色速度変化はTc以上Tc以下の温度の繰
り返しにより可逆的に変化した。 添付図面は、温度の逆数に対する、一次速度定
数の対数の関係を示すグラフ(アレニウスプロツ
ト)であり、上記の記録材料については実線で示
されている。 また、スピロベンゾピラン化合物として、下記
の化合物を用い、同様にして光記録材料を作製し
た。これらの材料におけるTc付近での退色速度
の変化の大きさは次のとおりである。
【表】
比較例
トルエンとベンゼンとの混合溶媒2ml中に、ポ
リメタクリル酸メチル100mgと、1′,1′,3′−トリ
メチル−6−ニトロスピロ〔2H−1−ベンゾピ
ラン−2,2′−インドリン〕0.2mgとを溶解し、
これをガラス板上に1000rpmでスピナー塗布し、
室温にて3時間減圧乾燥した。 この試料について、実施例と同様にして30〜60
℃の温度範囲で退色速度を測定した。ポリメタク
リル酸メチルフイルムは、30〜60℃の温度範囲
で、相転移挙動を示さないので、急速な退色速度
変化は観測されなかつた。 この例で得た記録材料についてのアレニウスプ
ロツトを図面に破線で示す。
リメタクリル酸メチル100mgと、1′,1′,3′−トリ
メチル−6−ニトロスピロ〔2H−1−ベンゾピ
ラン−2,2′−インドリン〕0.2mgとを溶解し、
これをガラス板上に1000rpmでスピナー塗布し、
室温にて3時間減圧乾燥した。 この試料について、実施例と同様にして30〜60
℃の温度範囲で退色速度を測定した。ポリメタク
リル酸メチルフイルムは、30〜60℃の温度範囲
で、相転移挙動を示さないので、急速な退色速度
変化は観測されなかつた。 この例で得た記録材料についてのアレニウスプ
ロツトを図面に破線で示す。
図面は、実施例及び比較例における高分子フイ
ルム中でのスピロベンゾピランの着色型から無色
型へのアレニウスプロツトを示すグラフである。
ルム中でのスピロベンゾピランの着色型から無色
型へのアレニウスプロツトを示すグラフである。
Claims (1)
- 1 高分子フイルム中に、フオトクロミツク化合
物としてスピロベンゾピラン類を分散させて成る
光記録材料において、該高分子フイルムとして、
直鎖状の高級アルキル基2個を有するイオン性界
面活性剤とその反対荷電を有する高分子電解質と
のイオンコンプレツクスより得られた二分子膜構
造を有するフイルムを用いたことを特徴とするフ
オトクロミツク系光記録材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7679587A JPS63241543A (ja) | 1987-03-30 | 1987-03-30 | フオトクロミツク系光記録材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7679587A JPS63241543A (ja) | 1987-03-30 | 1987-03-30 | フオトクロミツク系光記録材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63241543A JPS63241543A (ja) | 1988-10-06 |
| JPH0416775B2 true JPH0416775B2 (ja) | 1992-03-25 |
Family
ID=13615571
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7679587A Granted JPS63241543A (ja) | 1987-03-30 | 1987-03-30 | フオトクロミツク系光記録材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63241543A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0625345B2 (ja) * | 1989-12-14 | 1994-04-06 | 工業技術院長 | 熱安定型ホトクロミック材料 |
-
1987
- 1987-03-30 JP JP7679587A patent/JPS63241543A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63241543A (ja) | 1988-10-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |