JPH041798B2 - - Google Patents
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- JPH041798B2 JPH041798B2 JP60202185A JP20218585A JPH041798B2 JP H041798 B2 JPH041798 B2 JP H041798B2 JP 60202185 A JP60202185 A JP 60202185A JP 20218585 A JP20218585 A JP 20218585A JP H041798 B2 JPH041798 B2 JP H041798B2
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- oil
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- lubricant
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- Extrusion Of Metal (AREA)
- Metal Extraction Processes (AREA)
- Lubricants (AREA)
Description
本発明は金属の冷間加工用潤滑剤に関し、殊に
ステンレス鋼管等のプラグ引抜において取扱いが
簡単であり且つ比加工材のの表面粗度が著しく改
善できる同潤滑剤に関するものである。 [従来技術] 鋼管等の各種金属管に冷間加工(圧延、押出
し、抽伸等)を施す場合には、加工製品の品質向
上及び工具の摩耗抑制(焼付防止)等の為種々の
潤滑剤が使用されている。しかしながら公知の潤
滑剤は、潤滑性能、加工後の除去容易性及び廃液
の低公害性等のすべての要求特性を満足している
とは言えない。 又比較的新しい潤滑法としては、金属材の表面
に予め化成被膜を形成しておき更に2次潤滑剤
(例えば化成金属石鹸)を塗布処理して潤滑性能
を高める方法も開発されている。かかる化成被膜
としては、燐酸塩被膜(普通鋼や低合金鋼等に適
用)、弗化アルミニウム被膜(Al又はAl基合金に
適用)、蓚酸塩被膜(ステンレス鋼等に適用)等
が知られており、この方法であれば被加工金属と
化成金属石鹸被膜との間に化成被膜が介装されこ
れらが夫々化学的に一体化されている為、潤滑被
膜は極めて強固な密着性を示し加工率を高めた場
合でも、十分な潤滑機能を発揮する。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら上記方法においては高い加工率を
得ることが可能である反面、油性潤滑剤に比べて
コストが高い場合、化成被膜形成が非常に不安定
であることが問題点として挙げられる。又加工後
に被加工材に残留する2次潤滑剤をアルカリ液
(例えばオルソ珪酸ナトリウム水溶液)等で除去
し、更に化成被膜をも除去しなくてはならない。 化成被膜は被加工材と化学反応しており被加工
材に対する密着性が良好であり過ぎる為、加工完
了後に化成被膜を除去する場合には酸洗が必須要
件となる。又酸洗によつて化成被膜を除去すると
被加工物表面がエツチングされ滑らかな金属肌が
得られなくなる。一方油性潤滑剤は空引き或は心
金引きの様な極めて加工率の低い場合においての
み使用されるのが現状である。特にステンレス鋼
においては加工時に発生する加工圧力が他の金属
に比べて非常に高い為、その高圧力に耐え得る油
性潤滑剤が存在せず、潤滑時における耐圧強度は
化成処理の法が優れている。 上記事情に鑑み本発明者らは、油性潤滑剤であ
つて滑らかな金属肌が得られ且つ加工率の高い場
合にも使用できる様な潤滑剤を提供すべく研究を
行ない、本発明を完成するに至つた。 [問題点を解決する為の手段] 本発明は、 ()A:塩素化パラフインと燐酸エステルの重量
配合比が4:1の混合物:40〜50重量部、 B:イソブチレンとn−ブテンの共重合物でそ
の平均分子量が1200〜2400のものと、50℃に
おける動粘度が30cstの動・植物油脂との混
合物:50〜60重量部、 から成り、50℃における粘度が200±50cstである
潤滑油:100重量部に対し、 () 金属石鹸及び/または無機固体潤滑剤粉末
である固体潤滑剤を20〜30重量部配合してなる
点に要旨を有するものである。 [作用] 本発明者らは上記問題に対し、特にステンレス
鋼管の表面粗度を極めて良好に仕上げる為、境界
潤滑状態が良好であり且つ焼付け(すじ状欠陥)
の生じない潤滑剤の開発が必要であると着目し、
それを実現する為に極圧添加剤の作用が重要であ
ると判断し種々研究を重ねた。又金属面への吸着
力が強く、油膜厚さの維持性が良く、粘度指数の
高い極圧添加剤のキヤリアとなる物質と基油とし
て選び、両者を適正割合で配合すれば目的が達成
されるとの認識を得た。 例えばステンレス鋼管のプラグ引抜きでは、引
抜開始時においては工具温度(プラグ、ダイス
等)は常温程度であり、引抜きが進行するにつれ
て工具温度は急激に上昇し(200℃程度と考えら
れる)、引抜開始時の金属管の肉厚や工具温度の
関係から大きな荷重がかかり、これが焼付事故発
生の原因となる。この様な焼付事故を防ぐ為極圧
添加剤はその特性として常温から200℃程度迄の
間において優れた極圧効果を発揮するものが望ま
しい。ここで極圧効果とは、摩擦熱などの熱によ
つて極圧添加剤が熱分解し、金属面と作用して或
る種の化合物を生成し、これが摩擦又は表面の損
傷量を減少させる現象を言う。極圧効果を発揮す
る物質を極圧添加剤と呼ぶが、この様な極圧添加
剤として塩素化合物、硫黄化合物及び燐化合物等
が知られている。(F.P.Bowden and D.Tabor、
“The Friction and Lubrication of solids”、
Oxford 1974の訳書、「固体の摩擦と潤滑」曽用
範宗訳参照)。 本発明者等は常温から200℃程度の温度領域に
て優れた極圧効果を発揮する極圧添加剤を調査し
た。そして上記条件を満足する極圧添加剤とし
て、塩素化パラフイン、燐酸エステル及び硫化油
脂等が得られた。 塩素化パラフインは150〜250℃の温度域で優れ
た極圧効果を発揮し、その作用は境界潤滑状態に
おいて熱分解してC−Cl結合が切断されてCl2又
はHClを生成し、鋼と反応して塩化第1鉄或は塩
化第2鉄の被膜を金属表面に生成する。これらの
塩化物は剪断力の小さい層状構造をもつ為外力に
よつて容易に剪断され、このことによつて摩擦が
減少して焼付が防止される。 燐酸エステルにおいても前記塩素化パラフイン
と同様に鋼と反応し、低融点で滑り性の良好な燐
酸鉄(FePO4・2H2O)を生成する。この反応
は、常温から180℃位の温度域で進行する。 塩素化パラフイン及び燐酸エステル以外の極圧
添加剤として硫化油脂があるのは既にに述べた通
りであるが、硫化油脂の場合は極圧反応温度域が
250℃以上と高く本発明の目的に適合しない。 常温から200℃程度までの温度域で極圧効果を
有効に発揮する極圧添加剤は単独では存在しない
が、前記塩素化パラフイン及び燐酸エステルを所
定量配合することによつて本発明の目的に適う極
圧添加剤を実現できるものとの着想を得た。 この様にして選定した極圧添加剤を金属表面へ
吸着させるのを補助する為及び油膜厚さの維持を
図る為、キヤリアとしての機能を有する粘度指数
の高い基油を選定する必要がある。基油としての
条件を満たす物質としては、イソブチレンとn−
ブテンの共重合物が選ばれる。該共重合物は通称
ポリブテンと呼ばれる物質であり、潤滑膜厚維持
に効果を発揮すると共に温度に対する粘度変化が
少なく、又化学的に安定で熱や紫外線に対する安
定性も良い。 しかしながら上記共重合物は金属表面への吸着
性に難点があり、鉱物油の吸着性よりも良好であ
るものの、吸着性はあまり良好でないという欠点
を有している。そこで本発明者らは該共重合物の
吸着性を補う為には油性向上剤の添加が有効であ
ると考えた。該油性向上剤とは動・植物油脂や脂
肪酸或は脂肪酸エステルの如きものを指し、長い
炭化水素基と極性基とからなるものである。油性
向上剤において、炭化水素基部分は潤滑油分子と
類似してなる為これを溶解し、一方極性基は油分
子と異なつている為添加剤として作用し潤滑油の
性質を向上させる働きがある。更に金属やす水は
極性表面を有しているので、極性基を持つ分子が
金属や水の表面に吸着する訳である。 以上述べた理由から、本発明では本発明では上
記共重合物とと油性向上剤の混合物を基油として
使用した。この様に調製される基油は鉱物油単独
と比較して遥かに優れた潤滑効果を発揮するもの
であつた。 引抜加工においては潤滑剤の粘度は重要な項目
の一つである。粘度が高い程油膜保持効果も高く
潤滑性能としては良好になるのであるが、本発明
の目的は境界潤滑状態による表面粗度の向上にあ
り、この点から考えると潤滑剤の粘度が高くなり
過ぎて流体潤滑領域が増えることは好ましい事項
とは言えず又作業性からも問題が生じる。逆に潤
滑剤の粘度が低過ぎる場合には焼付事故が発生し
やすくなり、工具の損傷を招くばかりか目的とす
る金属表面粗度の改善も困難となる。 [実施例] 実施例 1 本発明者らは塩素化パラフイン及び燐酸エステ
ルの最適配合割合を調査すべく実験を行なつた。
塩素化パラフインは炭素数12で塩素含有量70%の
もの、燐酸エステルは炭素数13のジアルキルホス
フアイトを夫々用いた。塩素化パラフインと燐酸
エステルの混合物を、50℃における粘度が30cst
のパラフイン系鉱物油で希釈し試作油No.a−1〜
a−6のものを調製した。鉱物油で希釈した理由
は、極圧添加剤のみでは焼付荷重が高くなり過ぎ
る為である。但し焼付荷重試験は防衛庁暫定規格
NDS・XXK2740(曽田四球式試験法)に準じて
回転数750rpmで行なつたものであり、試験終了
後の摩耗痕は「回転方向×軸方向」の痕の大きさ
を示し、摩擦係数は曽田振子型油性試験機により
求めた値である。 その結果を第1表に示す。
ステンレス鋼管等のプラグ引抜において取扱いが
簡単であり且つ比加工材のの表面粗度が著しく改
善できる同潤滑剤に関するものである。 [従来技術] 鋼管等の各種金属管に冷間加工(圧延、押出
し、抽伸等)を施す場合には、加工製品の品質向
上及び工具の摩耗抑制(焼付防止)等の為種々の
潤滑剤が使用されている。しかしながら公知の潤
滑剤は、潤滑性能、加工後の除去容易性及び廃液
の低公害性等のすべての要求特性を満足している
とは言えない。 又比較的新しい潤滑法としては、金属材の表面
に予め化成被膜を形成しておき更に2次潤滑剤
(例えば化成金属石鹸)を塗布処理して潤滑性能
を高める方法も開発されている。かかる化成被膜
としては、燐酸塩被膜(普通鋼や低合金鋼等に適
用)、弗化アルミニウム被膜(Al又はAl基合金に
適用)、蓚酸塩被膜(ステンレス鋼等に適用)等
が知られており、この方法であれば被加工金属と
化成金属石鹸被膜との間に化成被膜が介装されこ
れらが夫々化学的に一体化されている為、潤滑被
膜は極めて強固な密着性を示し加工率を高めた場
合でも、十分な潤滑機能を発揮する。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら上記方法においては高い加工率を
得ることが可能である反面、油性潤滑剤に比べて
コストが高い場合、化成被膜形成が非常に不安定
であることが問題点として挙げられる。又加工後
に被加工材に残留する2次潤滑剤をアルカリ液
(例えばオルソ珪酸ナトリウム水溶液)等で除去
し、更に化成被膜をも除去しなくてはならない。 化成被膜は被加工材と化学反応しており被加工
材に対する密着性が良好であり過ぎる為、加工完
了後に化成被膜を除去する場合には酸洗が必須要
件となる。又酸洗によつて化成被膜を除去すると
被加工物表面がエツチングされ滑らかな金属肌が
得られなくなる。一方油性潤滑剤は空引き或は心
金引きの様な極めて加工率の低い場合においての
み使用されるのが現状である。特にステンレス鋼
においては加工時に発生する加工圧力が他の金属
に比べて非常に高い為、その高圧力に耐え得る油
性潤滑剤が存在せず、潤滑時における耐圧強度は
化成処理の法が優れている。 上記事情に鑑み本発明者らは、油性潤滑剤であ
つて滑らかな金属肌が得られ且つ加工率の高い場
合にも使用できる様な潤滑剤を提供すべく研究を
行ない、本発明を完成するに至つた。 [問題点を解決する為の手段] 本発明は、 ()A:塩素化パラフインと燐酸エステルの重量
配合比が4:1の混合物:40〜50重量部、 B:イソブチレンとn−ブテンの共重合物でそ
の平均分子量が1200〜2400のものと、50℃に
おける動粘度が30cstの動・植物油脂との混
合物:50〜60重量部、 から成り、50℃における粘度が200±50cstである
潤滑油:100重量部に対し、 () 金属石鹸及び/または無機固体潤滑剤粉末
である固体潤滑剤を20〜30重量部配合してなる
点に要旨を有するものである。 [作用] 本発明者らは上記問題に対し、特にステンレス
鋼管の表面粗度を極めて良好に仕上げる為、境界
潤滑状態が良好であり且つ焼付け(すじ状欠陥)
の生じない潤滑剤の開発が必要であると着目し、
それを実現する為に極圧添加剤の作用が重要であ
ると判断し種々研究を重ねた。又金属面への吸着
力が強く、油膜厚さの維持性が良く、粘度指数の
高い極圧添加剤のキヤリアとなる物質と基油とし
て選び、両者を適正割合で配合すれば目的が達成
されるとの認識を得た。 例えばステンレス鋼管のプラグ引抜きでは、引
抜開始時においては工具温度(プラグ、ダイス
等)は常温程度であり、引抜きが進行するにつれ
て工具温度は急激に上昇し(200℃程度と考えら
れる)、引抜開始時の金属管の肉厚や工具温度の
関係から大きな荷重がかかり、これが焼付事故発
生の原因となる。この様な焼付事故を防ぐ為極圧
添加剤はその特性として常温から200℃程度迄の
間において優れた極圧効果を発揮するものが望ま
しい。ここで極圧効果とは、摩擦熱などの熱によ
つて極圧添加剤が熱分解し、金属面と作用して或
る種の化合物を生成し、これが摩擦又は表面の損
傷量を減少させる現象を言う。極圧効果を発揮す
る物質を極圧添加剤と呼ぶが、この様な極圧添加
剤として塩素化合物、硫黄化合物及び燐化合物等
が知られている。(F.P.Bowden and D.Tabor、
“The Friction and Lubrication of solids”、
Oxford 1974の訳書、「固体の摩擦と潤滑」曽用
範宗訳参照)。 本発明者等は常温から200℃程度の温度領域に
て優れた極圧効果を発揮する極圧添加剤を調査し
た。そして上記条件を満足する極圧添加剤とし
て、塩素化パラフイン、燐酸エステル及び硫化油
脂等が得られた。 塩素化パラフインは150〜250℃の温度域で優れ
た極圧効果を発揮し、その作用は境界潤滑状態に
おいて熱分解してC−Cl結合が切断されてCl2又
はHClを生成し、鋼と反応して塩化第1鉄或は塩
化第2鉄の被膜を金属表面に生成する。これらの
塩化物は剪断力の小さい層状構造をもつ為外力に
よつて容易に剪断され、このことによつて摩擦が
減少して焼付が防止される。 燐酸エステルにおいても前記塩素化パラフイン
と同様に鋼と反応し、低融点で滑り性の良好な燐
酸鉄(FePO4・2H2O)を生成する。この反応
は、常温から180℃位の温度域で進行する。 塩素化パラフイン及び燐酸エステル以外の極圧
添加剤として硫化油脂があるのは既にに述べた通
りであるが、硫化油脂の場合は極圧反応温度域が
250℃以上と高く本発明の目的に適合しない。 常温から200℃程度までの温度域で極圧効果を
有効に発揮する極圧添加剤は単独では存在しない
が、前記塩素化パラフイン及び燐酸エステルを所
定量配合することによつて本発明の目的に適う極
圧添加剤を実現できるものとの着想を得た。 この様にして選定した極圧添加剤を金属表面へ
吸着させるのを補助する為及び油膜厚さの維持を
図る為、キヤリアとしての機能を有する粘度指数
の高い基油を選定する必要がある。基油としての
条件を満たす物質としては、イソブチレンとn−
ブテンの共重合物が選ばれる。該共重合物は通称
ポリブテンと呼ばれる物質であり、潤滑膜厚維持
に効果を発揮すると共に温度に対する粘度変化が
少なく、又化学的に安定で熱や紫外線に対する安
定性も良い。 しかしながら上記共重合物は金属表面への吸着
性に難点があり、鉱物油の吸着性よりも良好であ
るものの、吸着性はあまり良好でないという欠点
を有している。そこで本発明者らは該共重合物の
吸着性を補う為には油性向上剤の添加が有効であ
ると考えた。該油性向上剤とは動・植物油脂や脂
肪酸或は脂肪酸エステルの如きものを指し、長い
炭化水素基と極性基とからなるものである。油性
向上剤において、炭化水素基部分は潤滑油分子と
類似してなる為これを溶解し、一方極性基は油分
子と異なつている為添加剤として作用し潤滑油の
性質を向上させる働きがある。更に金属やす水は
極性表面を有しているので、極性基を持つ分子が
金属や水の表面に吸着する訳である。 以上述べた理由から、本発明では本発明では上
記共重合物とと油性向上剤の混合物を基油として
使用した。この様に調製される基油は鉱物油単独
と比較して遥かに優れた潤滑効果を発揮するもの
であつた。 引抜加工においては潤滑剤の粘度は重要な項目
の一つである。粘度が高い程油膜保持効果も高く
潤滑性能としては良好になるのであるが、本発明
の目的は境界潤滑状態による表面粗度の向上にあ
り、この点から考えると潤滑剤の粘度が高くなり
過ぎて流体潤滑領域が増えることは好ましい事項
とは言えず又作業性からも問題が生じる。逆に潤
滑剤の粘度が低過ぎる場合には焼付事故が発生し
やすくなり、工具の損傷を招くばかりか目的とす
る金属表面粗度の改善も困難となる。 [実施例] 実施例 1 本発明者らは塩素化パラフイン及び燐酸エステ
ルの最適配合割合を調査すべく実験を行なつた。
塩素化パラフインは炭素数12で塩素含有量70%の
もの、燐酸エステルは炭素数13のジアルキルホス
フアイトを夫々用いた。塩素化パラフインと燐酸
エステルの混合物を、50℃における粘度が30cst
のパラフイン系鉱物油で希釈し試作油No.a−1〜
a−6のものを調製した。鉱物油で希釈した理由
は、極圧添加剤のみでは焼付荷重が高くなり過ぎ
る為である。但し焼付荷重試験は防衛庁暫定規格
NDS・XXK2740(曽田四球式試験法)に準じて
回転数750rpmで行なつたものであり、試験終了
後の摩耗痕は「回転方向×軸方向」の痕の大きさ
を示し、摩擦係数は曽田振子型油性試験機により
求めた値である。 その結果を第1表に示す。
【表】
【表】
第1表から明らかな様に、塩素化パラフインと
燐酸エステルの重量配合が4:1のもの(試作油
No.a−2)が最適であつた。従つて本発明では、
塩素化パラフインと燐酸エステルの重量配合比は
4:1と定めた。又この配合の試作油ほ50℃にお
ける粘度は200cstであつた。 実施例 2 次に本発明者らは配合比率の決定された極圧添
加剤(試作油No.a−2のもの)の基油に対する適
正配合比率を調査すべく鋼球通し試験を行なつ
た。 鋼球通し試験とは本出願人の提案した性能試験
法(特開昭52−68493号公報参照)であつて、第
1図に示すようなダイスをSKD11調質材によつ
て製作し、SUS304ステンレス鋼からなるサイズ
22〓×19〓×1.5t×40l(mm)の試験片(管)に潤滑剤
を塗布した後、前記ダイスの孔に嵌挿し、13/16
(20.64〓mm)のベアリング用様鋼球を、サイズ
19.1〓×60l×(先端)10.3R(mm)の押棒により前記
試験片の内孔に順次押込んで試験片を変形させ、
変形に要した荷重、試験片・鋼球の表面状態を調
べたものである。該試験法は圧延された試験片の
内面性状及び鋼球の表面性状から潤滑剤の性能を
判断するものであり、実際の加工条件よりも過酷
な条件で行なうものである為潤滑剤の性能を厳格
に判定することができる。 又基油としては取りあえず極圧添加剤とほぼ同
粘度の鉱物油(50℃における粘度が240cstのパラ
フイン系鉱物油)を用い、配合比率による粘度変
化がないように調整した。この様にして試作油No.
b−1〜b−6のものを作成し、基油に対して必
要とする極圧添加剤の量を決定した。 その結果を第2表に示す。 尚第2表中の表面状態の評価基準は下記の通り
である。 (表面状態) ×……不良(深い線状傷有り) △……問題あり(軽度の線状有り) ○……良(線状傷は無いが光沢悪い) ◎……優秀(線状傷無く光沢も良い)
燐酸エステルの重量配合が4:1のもの(試作油
No.a−2)が最適であつた。従つて本発明では、
塩素化パラフインと燐酸エステルの重量配合比は
4:1と定めた。又この配合の試作油ほ50℃にお
ける粘度は200cstであつた。 実施例 2 次に本発明者らは配合比率の決定された極圧添
加剤(試作油No.a−2のもの)の基油に対する適
正配合比率を調査すべく鋼球通し試験を行なつ
た。 鋼球通し試験とは本出願人の提案した性能試験
法(特開昭52−68493号公報参照)であつて、第
1図に示すようなダイスをSKD11調質材によつ
て製作し、SUS304ステンレス鋼からなるサイズ
22〓×19〓×1.5t×40l(mm)の試験片(管)に潤滑剤
を塗布した後、前記ダイスの孔に嵌挿し、13/16
(20.64〓mm)のベアリング用様鋼球を、サイズ
19.1〓×60l×(先端)10.3R(mm)の押棒により前記
試験片の内孔に順次押込んで試験片を変形させ、
変形に要した荷重、試験片・鋼球の表面状態を調
べたものである。該試験法は圧延された試験片の
内面性状及び鋼球の表面性状から潤滑剤の性能を
判断するものであり、実際の加工条件よりも過酷
な条件で行なうものである為潤滑剤の性能を厳格
に判定することができる。 又基油としては取りあえず極圧添加剤とほぼ同
粘度の鉱物油(50℃における粘度が240cstのパラ
フイン系鉱物油)を用い、配合比率による粘度変
化がないように調整した。この様にして試作油No.
b−1〜b−6のものを作成し、基油に対して必
要とする極圧添加剤の量を決定した。 その結果を第2表に示す。 尚第2表中の表面状態の評価基準は下記の通り
である。 (表面状態) ×……不良(深い線状傷有り) △……問題あり(軽度の線状有り) ○……良(線状傷は無いが光沢悪い) ◎……優秀(線状傷無く光沢も良い)
【表】
【表】
その結果、極圧添加剤の配合は全体に対して40
重量%以上が好ましい(試作油No.b−3〜b−
6)。 実施例 3 実施例2の結果に基づき、平均分子量(W)
が1200、2400のポリブテンと50℃における粘度が
30cstの動・植物油脂との混合油を基油とし、こ
れに実施例1で最適配合比率が選定さた極圧添加
剤を各種割合で配合し、好ましいと判断される粘
度(50℃で200cst程度)になる様に潤滑油No.T1
−a〜T1−j、T2−a〜T2−j、T3−a〜T3
−jの各種潤滑油を調製した。この様にしてポリ
ブテンと動・植物油脂の最適配合比率を調査し
た。尚平均分子量1200のポリブテンの50℃におけ
る粘度は12000cstであり、平均分子量2400のポリ
ブテンの50℃における粘度は24000cstであつた。
又判定は実施例2の場合と同様の鋼球通試験にて
行なつた。 その結果を第3表(1)〜(3)に示す。
重量%以上が好ましい(試作油No.b−3〜b−
6)。 実施例 3 実施例2の結果に基づき、平均分子量(W)
が1200、2400のポリブテンと50℃における粘度が
30cstの動・植物油脂との混合油を基油とし、こ
れに実施例1で最適配合比率が選定さた極圧添加
剤を各種割合で配合し、好ましいと判断される粘
度(50℃で200cst程度)になる様に潤滑油No.T1
−a〜T1−j、T2−a〜T2−j、T3−a〜T3
−jの各種潤滑油を調製した。この様にしてポリ
ブテンと動・植物油脂の最適配合比率を調査し
た。尚平均分子量1200のポリブテンの50℃におけ
る粘度は12000cstであり、平均分子量2400のポリ
ブテンの50℃における粘度は24000cstであつた。
又判定は実施例2の場合と同様の鋼球通試験にて
行なつた。 その結果を第3表(1)〜(3)に示す。
【表】
【表】
【表】
第3表(1)〜(3)から明らかな様に50℃における粘
度が200±50程度の潤滑油のものが鋼球通し試験
において良好な結果が得られた。又極圧添加剤の
割合が多くなるにつれて加工表面の光沢が失なわ
れてゆく傾向が見られたが、ポリブテンの平均分
子量の違いによる差異は認められなかつた。従つ
てポリブテンはその平均分子量(W)が1200、
2400のいずれか一方のものでもよく、又両者の混
合或は両者の中間の平均分子量をもつものでもよ
い。 実施例 4 極圧添加剤と基油の最適配合割合を更に詳しく
調査する為、実施例3の結果より良好な潤滑油
(潤滑油No.T1−c、T1−h;T2−c、T2−h;
T3−c、T3−h)について引抜試験を行なつ
た。 但し引抜試験は、SUS304シームレス管[22〓×
2.2t(mm)]を、FSP型プラグを使用し、19〓×1.7t
(mm)のサイズ(断面減少率26.5%)にまで引抜
いたときのプラグの状態及び管の状態を調査した
ものである。 結果は第4表に示す通りであり、極圧添加剤の
配合率が40〜50重量%の範囲で表面光沢が良く且
つ線状傷のない極めて良好な金属表面が得られた
が、いずれも引抜中にびびり現象が生じ金属表面
にびびりマークが残つた。 尚引抜試験の評価基準は下記の通りである。 (プラグの状態) △……焼付あり(第4表中にはないが、後述の
第5表中に現をわれる) ○……軽い曇りが見られる ◎……異常なし (管の状態) △……軽い線状傷あり(第4表中にはないが、
後述の第5表中に現をわれる) ○……線状傷は無いが光沢悪い ◎……線状傷が無く光沢も良い(優良)
度が200±50程度の潤滑油のものが鋼球通し試験
において良好な結果が得られた。又極圧添加剤の
割合が多くなるにつれて加工表面の光沢が失なわ
れてゆく傾向が見られたが、ポリブテンの平均分
子量の違いによる差異は認められなかつた。従つ
てポリブテンはその平均分子量(W)が1200、
2400のいずれか一方のものでもよく、又両者の混
合或は両者の中間の平均分子量をもつものでもよ
い。 実施例 4 極圧添加剤と基油の最適配合割合を更に詳しく
調査する為、実施例3の結果より良好な潤滑油
(潤滑油No.T1−c、T1−h;T2−c、T2−h;
T3−c、T3−h)について引抜試験を行なつ
た。 但し引抜試験は、SUS304シームレス管[22〓×
2.2t(mm)]を、FSP型プラグを使用し、19〓×1.7t
(mm)のサイズ(断面減少率26.5%)にまで引抜
いたときのプラグの状態及び管の状態を調査した
ものである。 結果は第4表に示す通りであり、極圧添加剤の
配合率が40〜50重量%の範囲で表面光沢が良く且
つ線状傷のない極めて良好な金属表面が得られた
が、いずれも引抜中にびびり現象が生じ金属表面
にびびりマークが残つた。 尚引抜試験の評価基準は下記の通りである。 (プラグの状態) △……焼付あり(第4表中にはないが、後述の
第5表中に現をわれる) ○……軽い曇りが見られる ◎……異常なし (管の状態) △……軽い線状傷あり(第4表中にはないが、
後述の第5表中に現をわれる) ○……線状傷は無いが光沢悪い ◎……線状傷が無く光沢も良い(優良)
【表】
実施例 5
本発明者らは前記びびり現象を、引抜速度と潤
滑性能が適応していない為、即ち前記潤滑油の潤
滑性能が良すぎる為の現象と判断した。そこで焼
付きを生じることなく、且つ金属表面粗度を低下
させることなく潤滑性能だけを抑え、びびり現象
を防止する方法として固体潤滑剤を添加すること
を思いついた。 第4表に示された潤滑油のうち良好なもの(潤
滑No.T1−c、T1−h、T2−c、T2−h、)につ
いて固体潤滑剤を種々割合で配合して各種の潤滑
剤を調製し、実施例4と同様の引抜試験を行ない
びびり現象の調査を行なつた。固体潤滑剤とは金
属石鹸(ステアリン酸Ca等)、無機固体潤滑剤粉
末(タルク、雲母等)の如きものであり、上記潤
滑油に混合分散させた。 結果を第5表(1)〜(4)に示す。尚引抜試験の評価
基準は実施例4の場合と同様である。
滑性能が適応していない為、即ち前記潤滑油の潤
滑性能が良すぎる為の現象と判断した。そこで焼
付きを生じることなく、且つ金属表面粗度を低下
させることなく潤滑性能だけを抑え、びびり現象
を防止する方法として固体潤滑剤を添加すること
を思いついた。 第4表に示された潤滑油のうち良好なもの(潤
滑No.T1−c、T1−h、T2−c、T2−h、)につ
いて固体潤滑剤を種々割合で配合して各種の潤滑
剤を調製し、実施例4と同様の引抜試験を行ない
びびり現象の調査を行なつた。固体潤滑剤とは金
属石鹸(ステアリン酸Ca等)、無機固体潤滑剤粉
末(タルク、雲母等)の如きものであり、上記潤
滑油に混合分散させた。 結果を第5表(1)〜(4)に示す。尚引抜試験の評価
基準は実施例4の場合と同様である。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
第5表(1)〜(4)から明らかな様にステアリン酸
Ca又はタルクのいずれを配合した場合も20〜30
重量%の配合割合でびびり現象が止まり且つ被加
工物の表面粗度も実施例4と同様良好であつた。
しかしながら該配合割合が40重量%以上では線状
傷が増えると共に調製した潤滑剤がペースト状と
なり作業性が著しく困難となる。従つて固体潤滑
剤の最適配合割合は前記潤滑油100重量部に対し
20〜30重量部の範囲が好ましい。又固体潤滑剤と
してはステアリン酸Ca及びタルクの混合物であ
つても差しつかえない。 [発明の効果] 本発明は以上の様に構成されるが、要は選定さ
れた極圧添加剤と基油の配合割合を決定し且つ粘
度を特定し、これに引抜中のびびり現象を解消す
る為の固体潤滑剤を分散させた1液潤滑剤を使用
することにより、以下に列記する様な利益を享受
することができる。 (1) 1液型であるから潤滑処理が簡単である(被
加工剤を本潤滑剤に浸漬し乾燥するだけでよ
い)。 (2) 表面研削等の手入れをすることなく表面粗度
の良い金属加工物を製造できる。 (3) 化成処理の様な化学反応を利用するタイプで
ないので、加工後の除去が容易である。 (4) 金属等の加工は勿論のこと、金属線や金属板
等の加工にも利用できる。
Ca又はタルクのいずれを配合した場合も20〜30
重量%の配合割合でびびり現象が止まり且つ被加
工物の表面粗度も実施例4と同様良好であつた。
しかしながら該配合割合が40重量%以上では線状
傷が増えると共に調製した潤滑剤がペースト状と
なり作業性が著しく困難となる。従つて固体潤滑
剤の最適配合割合は前記潤滑油100重量部に対し
20〜30重量部の範囲が好ましい。又固体潤滑剤と
してはステアリン酸Ca及びタルクの混合物であ
つても差しつかえない。 [発明の効果] 本発明は以上の様に構成されるが、要は選定さ
れた極圧添加剤と基油の配合割合を決定し且つ粘
度を特定し、これに引抜中のびびり現象を解消す
る為の固体潤滑剤を分散させた1液潤滑剤を使用
することにより、以下に列記する様な利益を享受
することができる。 (1) 1液型であるから潤滑処理が簡単である(被
加工剤を本潤滑剤に浸漬し乾燥するだけでよ
い)。 (2) 表面研削等の手入れをすることなく表面粗度
の良い金属加工物を製造できる。 (3) 化成処理の様な化学反応を利用するタイプで
ないので、加工後の除去が容易である。 (4) 金属等の加工は勿論のこと、金属線や金属板
等の加工にも利用できる。
第1図は鋼球通し試験に用いられるダイスの断
面図である。
面図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ()A:塩素化パラフインと燐酸エステルの
重量配合比が4:1の混合物:40〜50重量
部、 B:イソブチレンとn−ブテンの共重合物でそ
の平均分子量が1200〜2400であるものと、50
℃における動粘度が30cstの動・植物油脂と
の混合物:50〜60重量部、 から成り、50℃における粘度が200±50cstで
ある潤滑油:100重量部に対し、 () 金属石鹸及び/または無機固体潤滑剤粉末
である固体潤滑剤を20〜30重量部配合してなる
ことを特徴とする金属の冷間加工用潤滑剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20218585A JPS6284192A (ja) | 1985-09-11 | 1985-09-11 | 金属の冷間加工用潤滑剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20218585A JPS6284192A (ja) | 1985-09-11 | 1985-09-11 | 金属の冷間加工用潤滑剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6284192A JPS6284192A (ja) | 1987-04-17 |
| JPH041798B2 true JPH041798B2 (ja) | 1992-01-14 |
Family
ID=16453371
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20218585A Granted JPS6284192A (ja) | 1985-09-11 | 1985-09-11 | 金属の冷間加工用潤滑剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6284192A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2553700B2 (ja) * | 1989-04-24 | 1996-11-13 | 松下電器産業株式会社 | ガスシールドアーク溶接用ワイヤおよびその製造方法 |
| JPH0433998A (ja) * | 1990-05-30 | 1992-02-05 | Nippon Parkerizing Co Ltd | 鋼管の潤滑処理法 |
| JP4004752B2 (ja) * | 2001-06-14 | 2007-11-07 | 日本パーカライジング株式会社 | 潤滑性に優れる鋼線又は鋼線材 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5147902A (en) * | 1974-10-24 | 1976-04-24 | Nippon Steel Corp | Kinzokuno reikenyo junkatsuzaisoseibutsu |
-
1985
- 1985-09-11 JP JP20218585A patent/JPS6284192A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6284192A (ja) | 1987-04-17 |
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