JPH0418025B2 - - Google Patents
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- JPH0418025B2 JPH0418025B2 JP59259676A JP25967684A JPH0418025B2 JP H0418025 B2 JPH0418025 B2 JP H0418025B2 JP 59259676 A JP59259676 A JP 59259676A JP 25967684 A JP25967684 A JP 25967684A JP H0418025 B2 JPH0418025 B2 JP H0418025B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- properties
- bonding
- elongation
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Conductive Materials (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は、各種のワイヤ、音響装置や半導体装
置等の電気装置のリード線やボンデイングワイヤ
等に使用するのに適した特性を有するAl合金製
の極細線(以下アルミニウム極細線と称する)の
製造方法に係わり、特にボンデイングワイヤとし
て使用した場合に引張強度、伸び特性に加えて、
特にボンデイング後のテール部でのカツテイング
性を向上させたアルミニウム極細線の製造方法に
関する。 従来の技術 例えば半導体装置に使用されるボンデイングワ
イヤは、通常直径が10〜60μm程度の非常に細い
極細線である。導電性および耐蝕性の点からボン
デイングワイヤとして金線が使用されていたが、
近年は前述の性質に加えて、低価格であることに
よつてアルミニウム線を使用するようになつて来
た。 また一方で、半導体装置は信頼性の向上、装置
の小型化、配線の高密度化に加えて、配線作業の
高速化による生産性の向上が求められている。 ところで、アルミニウム極細線を例えばボンデ
イングワイヤとして使用する場合には、その引張
強度並びに伸び特性に加えて、さらに極細線のカ
ツテイング性が半導体装置の信頼性および生産性
に大きな影響を与えるのである。こゝでカツテイ
ング性とは、テール部における極細線の切断面の
平滑性を言うのであつて、この切断面に凹凸部が
発生すると、電気的シヨートの原因となる他、次
の接続作業において安定した接続面積を得られな
い等の不具合が生じるのである。また上述の引張
強度が小さ過ぎると、配線作業を行う場合、或い
はボンデイングワイヤによつてボンデイングを行
つた半導体装置の使用中に、応力により断線し易
くなり、また半導体装置の使用時に発生するジユ
ール熱によつて軟化して変形を生じ、端部シヨー
トを生じる危険性が高くなるのである。伸び特性
が小さ過ぎると、ボンデイング作業における接合
力が小さくなり、また使用時に応力を受けた時に
断線し易くなる。またボンデイング後の望ましい
ループ形状を得難くなつて高速高密度配線作業が
困難になるのである。従つて、このような極細線
には引張強度、伸び特性が充分に大きいととも
に、さらにカツテイング性が良好であることが要
求されるのである。 従来提案されているAl−Mg合金からなる極細
線は、Si、Fe、Mn等の不純物が各々0.005〜0.01
重量%程度含有されているAl−0.5〜5重量%Mg
合金であるが、このような組成の極細線は引張強
度が10Kg/mm2、伸びが2.5%程度から引張強度が
30Kg/mm2、延びが1%程度の範囲である。こゝ
で、伸びが小さいのは、従来極細線が金型で鋳造
された等軸晶組織の鋳塊を伸線加工して製造され
る際に、この伸線加工によつて加工硬化を生じ、
以後の伸線加工を困難にするために、加工の中間
段階で焼鈍を施して軟化させる必要があり、その
ために引張強度との兼ね合いからこの程度の伸び
特性しか得られなかつたのであつて、実際は伸び
特性がさらに大きいことが望ましいのである。 本出願人は先に新規なアルミニウム極細線の製
造方法に関する特許願(特願昭59−92994号(特
公平3−30462号公報参照))を出願したが、この
出願において提案された製造方法は、Alまたは
Al合金の溶湯を一方向性凝固鋳造して柱状晶組
織から成る鋳造体を作り、この鋳造体を溶体化処
理した後、中間段階で焼鈍処理を施すことなく、
伸線加工によつて最終線径の線材にまで塑性加工
することを特徴とするものである。すなわち、一
方向に指向された柱状晶組織のAl系材料を使用
することによつて中間段階の焼鈍処理を行わない
で最終線径の線材にまで塑性加工することを可能
にし、これによつて引張強度を保持ながら伸び特
性を増大させるとともに加工工程が大幅に減少さ
れることによつてコストを節減し得る、性能の優
れたアルミニウム極細線の製造を可能にしたので
ある。 しかしながら、本出願人は前記製造方法の研究
をさらに発展させた結果、一方向に指向された柱
状晶組織から成る或る種の組成のAl合金材を伸
線加工の中間段階で焼鈍することなく、最終線径
の極細線まで伸線すると、焼鈍による引張強度の
低下がそれ程大きくない約350℃以下の或る温度
での焼鈍処理によつて、軟化曲線上にて伸びがピ
ーク状に著しく増大する特性を発現することを見
出し、これに基づいて、このような延び特性を有
するアルミニウム合金材を使用し、それに適した
温度で最終的な焼鈍を実施すると、引張強度が優
れているのみならず、さらに延び特性の著しく優
れたアルミニウム極細線の製造が可能になること
を見出すとともに、不可避的不純物の含有量を
各々0.001重量%以下に制限したAl−CU合金がこ
のような特性を充分に発現するものであることを
見出したのである。 しかしながら、延び特性をただ単に高めたボン
デイングワイヤを使用して通常のボンデイングマ
シンで配線作業を行う場合、ボンデイング後のル
ープ形状は望ましい形状を得られるが、次のボン
デイングのためのワイヤ切断部分すなわちテール
部にバリやダレ状の突出部が形成されて切断面の
平滑性を失うようになつて好ましくないことが見
出されたのである。 本発明者等はこのようなカツテイング性の欠点
を解決するために種々研究した結果、不可避的不
純物の含有量を各々0.001重量%以下に制限した
Al−Mg合金にSiまたは(および)Mnの適当量
を添加した場合に、上述の欠点が解決され、良好
なカツテイング性が得られることを見出した。 発明の目的 本発明の目的は、上述のカツテイング性の問題
に鑑みて、引張強度および延び特性が優れている
上に、さらにテール部におけるカツテイング性を
向上したボンデイングワイヤとして使用可能の導
電性、耐蝕性の良好なアルミニウム極細線を簡単
な工程で安価に製造できる製造方法を提供するこ
とである。 発明の構成 上述の目的を達成するために、本発明は0.5〜
6重量%のMgと、0.002〜1重量%のSiを含有
し、残部がAlおよび各々0.001重量%以下の不可
避的不純物からなる柱状晶組織の鋳塊を伸線加工
の中間段階で焼鈍することなく、最終線径60μm
以下の極細線に伸線加工し、然る後に350℃以下
の温度で最終焼鈍を施すことを特徴とするアルミ
ニウム極細線の製造方法を提供するものである。 作 用 本発明においては、不可避的不純物の含有量を
各々0.001重量%以下に制限したAl−Mg合金にSi
の適当量を添加することにより、本出願人が提案
した前述の製造方法すなわち一方向に指向された
柱状晶組織の素材から、中間焼鈍を行わないで極
細線に伸線加工して所定の温度で最終的焼鈍を施
すことによつて、特に好ましい効果、すなわち良
好な引張強度、延び特性およびカツテイング性を
発揮できるアルミニウム極細線を製造できるので
ある。換言すれば、特に延び特性を高めることに
よつて生じるテール部でのカツテイング性の劣化
を、本発明の特徴とする組成によつて、延び特性
を損なわないで防止して、良好なカツテイング性
が得られるようになすのである。 こゝで、本発明の方法によりアルミニウム極細
線を製造するためのAl合金の組成についてさら
に詳しく説明すると、Alは高純度(99.99%以上)
のものが望ましい。このことは、不純物元素によ
る金属間化合物の晶出が、たとえ極く少量の存在
であつても、本発明の目的とする数10μm程度の
線径を有する超極細線の伸線加工を阻害し、また
このような晶出物の存在が本発明により製造され
た極細線をボンデイングワイヤとして用いる場合
のボンデイング性を著しく阻害するからである。 本発明者等の研究によれば、上述の特性を完全
に満足させるためには、本発明における合金中に
含まれる不可避的不純物の量は各々0.001重量%
以下にしなければならないことが判つた。 また、本発明における合金中にMgを含有させ
るのは、このMgの含有によつて引張強度の低下
がそれ程大きくないようになし得る約350℃以下
の或る温度での最終的な焼鈍処理によつて延び特
性がピーク状に著しく増大する性質を発現できる
との知見によるものであつて、Mgの含有量が0.5
重量%以下になるとワイヤとして求められる充分
な強度を得ることができなくなり、また6重量%
を超えると固溶体化が不完全になり、伸線加工に
困難を生じることの知見からMgの含有量の範囲
が定められているのである。また、延びおよび伸
線加工の容易さ、腐蝕の点から好ましくは0.8〜
4重量%になされるのである。 さらに、カツテイング性に係わるSiの含有量の
範囲は、0.002重量%以下では所望の効果が得ら
れず、Siが1重量%を超えると、延び特性の低下
を来たすとともに、固溶温度が高くなつて固溶し
難くなることの知見から範囲が定められたのであ
る。 実施例 第1表に示す合金組成(不可避的不純物が各々
0.001重量%以下)からなる溶湯を加熱鋳型(実
体温度680℃)を用いて一方向性凝固を行わせ、
これにより20mmのワイヤバーを鋳造(鋳造速度20
mm/分)した。このワイヤバーを固溶化処理
(520℃×24時間)した後で面削し、伸線加工によ
つて直径30μmの極細線まで塑性加工した。この
塑性加工の段階の中間で焼鈍処理を一切施さなか
つた。すなわち、30μmの直径の極細線まで、焼
鈍処理しないで断線等の不具合を生じることなく
伸線加工を行うことができたのである。 次にこのようにして製造された直径30μmの極
細線に2時間にわたる最終的な焼鈍処理を施し
た。この極細線から試験片を10本づつ切出し、引
張強度および延び特性を測定した。測定機は東洋
ボールドウイン社製万能引張試験機を使用した。
また引張試験条件は、標点間距離が50mm、引張速
度が10mm/分であつた。この測定結果を第1表に
示してある。 第1表に示された実施例A〜Lの内、A〜Jが
本発明の実施例である。 比較例としてK、Lは一方向に指向させた柱状
晶組織の素材ではあるが本発明には含まれていな
い組成のものを使用して、実施例A〜Jと同様に
製造したアルミニウム極細線である。
置等の電気装置のリード線やボンデイングワイヤ
等に使用するのに適した特性を有するAl合金製
の極細線(以下アルミニウム極細線と称する)の
製造方法に係わり、特にボンデイングワイヤとし
て使用した場合に引張強度、伸び特性に加えて、
特にボンデイング後のテール部でのカツテイング
性を向上させたアルミニウム極細線の製造方法に
関する。 従来の技術 例えば半導体装置に使用されるボンデイングワ
イヤは、通常直径が10〜60μm程度の非常に細い
極細線である。導電性および耐蝕性の点からボン
デイングワイヤとして金線が使用されていたが、
近年は前述の性質に加えて、低価格であることに
よつてアルミニウム線を使用するようになつて来
た。 また一方で、半導体装置は信頼性の向上、装置
の小型化、配線の高密度化に加えて、配線作業の
高速化による生産性の向上が求められている。 ところで、アルミニウム極細線を例えばボンデ
イングワイヤとして使用する場合には、その引張
強度並びに伸び特性に加えて、さらに極細線のカ
ツテイング性が半導体装置の信頼性および生産性
に大きな影響を与えるのである。こゝでカツテイ
ング性とは、テール部における極細線の切断面の
平滑性を言うのであつて、この切断面に凹凸部が
発生すると、電気的シヨートの原因となる他、次
の接続作業において安定した接続面積を得られな
い等の不具合が生じるのである。また上述の引張
強度が小さ過ぎると、配線作業を行う場合、或い
はボンデイングワイヤによつてボンデイングを行
つた半導体装置の使用中に、応力により断線し易
くなり、また半導体装置の使用時に発生するジユ
ール熱によつて軟化して変形を生じ、端部シヨー
トを生じる危険性が高くなるのである。伸び特性
が小さ過ぎると、ボンデイング作業における接合
力が小さくなり、また使用時に応力を受けた時に
断線し易くなる。またボンデイング後の望ましい
ループ形状を得難くなつて高速高密度配線作業が
困難になるのである。従つて、このような極細線
には引張強度、伸び特性が充分に大きいととも
に、さらにカツテイング性が良好であることが要
求されるのである。 従来提案されているAl−Mg合金からなる極細
線は、Si、Fe、Mn等の不純物が各々0.005〜0.01
重量%程度含有されているAl−0.5〜5重量%Mg
合金であるが、このような組成の極細線は引張強
度が10Kg/mm2、伸びが2.5%程度から引張強度が
30Kg/mm2、延びが1%程度の範囲である。こゝ
で、伸びが小さいのは、従来極細線が金型で鋳造
された等軸晶組織の鋳塊を伸線加工して製造され
る際に、この伸線加工によつて加工硬化を生じ、
以後の伸線加工を困難にするために、加工の中間
段階で焼鈍を施して軟化させる必要があり、その
ために引張強度との兼ね合いからこの程度の伸び
特性しか得られなかつたのであつて、実際は伸び
特性がさらに大きいことが望ましいのである。 本出願人は先に新規なアルミニウム極細線の製
造方法に関する特許願(特願昭59−92994号(特
公平3−30462号公報参照))を出願したが、この
出願において提案された製造方法は、Alまたは
Al合金の溶湯を一方向性凝固鋳造して柱状晶組
織から成る鋳造体を作り、この鋳造体を溶体化処
理した後、中間段階で焼鈍処理を施すことなく、
伸線加工によつて最終線径の線材にまで塑性加工
することを特徴とするものである。すなわち、一
方向に指向された柱状晶組織のAl系材料を使用
することによつて中間段階の焼鈍処理を行わない
で最終線径の線材にまで塑性加工することを可能
にし、これによつて引張強度を保持ながら伸び特
性を増大させるとともに加工工程が大幅に減少さ
れることによつてコストを節減し得る、性能の優
れたアルミニウム極細線の製造を可能にしたので
ある。 しかしながら、本出願人は前記製造方法の研究
をさらに発展させた結果、一方向に指向された柱
状晶組織から成る或る種の組成のAl合金材を伸
線加工の中間段階で焼鈍することなく、最終線径
の極細線まで伸線すると、焼鈍による引張強度の
低下がそれ程大きくない約350℃以下の或る温度
での焼鈍処理によつて、軟化曲線上にて伸びがピ
ーク状に著しく増大する特性を発現することを見
出し、これに基づいて、このような延び特性を有
するアルミニウム合金材を使用し、それに適した
温度で最終的な焼鈍を実施すると、引張強度が優
れているのみならず、さらに延び特性の著しく優
れたアルミニウム極細線の製造が可能になること
を見出すとともに、不可避的不純物の含有量を
各々0.001重量%以下に制限したAl−CU合金がこ
のような特性を充分に発現するものであることを
見出したのである。 しかしながら、延び特性をただ単に高めたボン
デイングワイヤを使用して通常のボンデイングマ
シンで配線作業を行う場合、ボンデイング後のル
ープ形状は望ましい形状を得られるが、次のボン
デイングのためのワイヤ切断部分すなわちテール
部にバリやダレ状の突出部が形成されて切断面の
平滑性を失うようになつて好ましくないことが見
出されたのである。 本発明者等はこのようなカツテイング性の欠点
を解決するために種々研究した結果、不可避的不
純物の含有量を各々0.001重量%以下に制限した
Al−Mg合金にSiまたは(および)Mnの適当量
を添加した場合に、上述の欠点が解決され、良好
なカツテイング性が得られることを見出した。 発明の目的 本発明の目的は、上述のカツテイング性の問題
に鑑みて、引張強度および延び特性が優れている
上に、さらにテール部におけるカツテイング性を
向上したボンデイングワイヤとして使用可能の導
電性、耐蝕性の良好なアルミニウム極細線を簡単
な工程で安価に製造できる製造方法を提供するこ
とである。 発明の構成 上述の目的を達成するために、本発明は0.5〜
6重量%のMgと、0.002〜1重量%のSiを含有
し、残部がAlおよび各々0.001重量%以下の不可
避的不純物からなる柱状晶組織の鋳塊を伸線加工
の中間段階で焼鈍することなく、最終線径60μm
以下の極細線に伸線加工し、然る後に350℃以下
の温度で最終焼鈍を施すことを特徴とするアルミ
ニウム極細線の製造方法を提供するものである。 作 用 本発明においては、不可避的不純物の含有量を
各々0.001重量%以下に制限したAl−Mg合金にSi
の適当量を添加することにより、本出願人が提案
した前述の製造方法すなわち一方向に指向された
柱状晶組織の素材から、中間焼鈍を行わないで極
細線に伸線加工して所定の温度で最終的焼鈍を施
すことによつて、特に好ましい効果、すなわち良
好な引張強度、延び特性およびカツテイング性を
発揮できるアルミニウム極細線を製造できるので
ある。換言すれば、特に延び特性を高めることに
よつて生じるテール部でのカツテイング性の劣化
を、本発明の特徴とする組成によつて、延び特性
を損なわないで防止して、良好なカツテイング性
が得られるようになすのである。 こゝで、本発明の方法によりアルミニウム極細
線を製造するためのAl合金の組成についてさら
に詳しく説明すると、Alは高純度(99.99%以上)
のものが望ましい。このことは、不純物元素によ
る金属間化合物の晶出が、たとえ極く少量の存在
であつても、本発明の目的とする数10μm程度の
線径を有する超極細線の伸線加工を阻害し、また
このような晶出物の存在が本発明により製造され
た極細線をボンデイングワイヤとして用いる場合
のボンデイング性を著しく阻害するからである。 本発明者等の研究によれば、上述の特性を完全
に満足させるためには、本発明における合金中に
含まれる不可避的不純物の量は各々0.001重量%
以下にしなければならないことが判つた。 また、本発明における合金中にMgを含有させ
るのは、このMgの含有によつて引張強度の低下
がそれ程大きくないようになし得る約350℃以下
の或る温度での最終的な焼鈍処理によつて延び特
性がピーク状に著しく増大する性質を発現できる
との知見によるものであつて、Mgの含有量が0.5
重量%以下になるとワイヤとして求められる充分
な強度を得ることができなくなり、また6重量%
を超えると固溶体化が不完全になり、伸線加工に
困難を生じることの知見からMgの含有量の範囲
が定められているのである。また、延びおよび伸
線加工の容易さ、腐蝕の点から好ましくは0.8〜
4重量%になされるのである。 さらに、カツテイング性に係わるSiの含有量の
範囲は、0.002重量%以下では所望の効果が得ら
れず、Siが1重量%を超えると、延び特性の低下
を来たすとともに、固溶温度が高くなつて固溶し
難くなることの知見から範囲が定められたのであ
る。 実施例 第1表に示す合金組成(不可避的不純物が各々
0.001重量%以下)からなる溶湯を加熱鋳型(実
体温度680℃)を用いて一方向性凝固を行わせ、
これにより20mmのワイヤバーを鋳造(鋳造速度20
mm/分)した。このワイヤバーを固溶化処理
(520℃×24時間)した後で面削し、伸線加工によ
つて直径30μmの極細線まで塑性加工した。この
塑性加工の段階の中間で焼鈍処理を一切施さなか
つた。すなわち、30μmの直径の極細線まで、焼
鈍処理しないで断線等の不具合を生じることなく
伸線加工を行うことができたのである。 次にこのようにして製造された直径30μmの極
細線に2時間にわたる最終的な焼鈍処理を施し
た。この極細線から試験片を10本づつ切出し、引
張強度および延び特性を測定した。測定機は東洋
ボールドウイン社製万能引張試験機を使用した。
また引張試験条件は、標点間距離が50mm、引張速
度が10mm/分であつた。この測定結果を第1表に
示してある。 第1表に示された実施例A〜Lの内、A〜Jが
本発明の実施例である。 比較例としてK、Lは一方向に指向させた柱状
晶組織の素材ではあるが本発明には含まれていな
い組成のものを使用して、実施例A〜Jと同様に
製造したアルミニウム極細線である。
【表】
【表】
こゝで、カツテイング性の判定は、実際にボン
デイングマシンを使用して第1図に示されるよう
にこれらのアルミニウム極細線1で試験片2に対
するボンデイングを実施し、二次側のワイヤ端
部、すなわちテール部1Aにおける切断端を顕微
鏡により目視検査して、この端部にバリまたはダ
レが殆ど認められない場合を「良」、明らかにバ
リまたはダレが認められる場合を「悪」とし、こ
れらの中間と認められる場合を「中」として表示
してある。 この結果、本発明のアルミニウム極細線は、そ
の最終的焼鈍温度を適当に選定することによつて
引張強度および延び特性が優れるとともに、カツ
テイング性の良い線材になされることが明らかに
判る。これに反して、比較例K、Lに示されてい
るように、素材の組成が異なると、引張強度およ
び延び特性を高くする製造方法によつて製造した
場合、カツテイング性が延び特性の向上によつて
阻害される結果になつていることが判る。 すなわち、本発明の方法により製造されたアル
ミニウム極細線は、明らかに引張強度および延び
特性を向上させることができ、しかも特に延び特
性の向上に伴うカツテイング性の劣化が防止で
き、従つて延び特性を犠牲にせずに、充分大きい
延び特性を保有して良好なカツテイング性を得る
ことができることが理解される。 発明の効果 (1) 従来のアルミニウム極細線よりも著しく大き
い延び特性を有するカツテイング性の優れたア
ルミニウム極細線を得ることができる。 (2) カツテイング性が優れているので、ボンデイ
ングワイヤとして使用する場合、そのテール部
におけるダレ、バリの発生を防止でき、シヨー
ト等の事故を防止できる。 (3) 延び特性が大きいので、ボンデイング後のル
ープを好ましい形状にできる。 (4) 従つて、本発明によつて製造されたアルミニ
ウム極細線をボンデイングワイヤとして使用す
ると、高速高密度の配線が可能になり、生産性
が向上し、半導体装置等の信頼性を著しく向上
することができる。 (5) 本発明の方法によれば、中間の焼鈍工程を総
て省略できるから、最終的焼鈍と相挨つて延び
特性を大幅に向上でき、従来は最終製品におけ
る延び特性を保持するために回避できなかつた
引張強度の全体的な劣化を防止して、しかも中
間の焼鈍工程の省略により伸線工程も大幅に簡
略化できて、製造コストを節減することができ
る。
デイングマシンを使用して第1図に示されるよう
にこれらのアルミニウム極細線1で試験片2に対
するボンデイングを実施し、二次側のワイヤ端
部、すなわちテール部1Aにおける切断端を顕微
鏡により目視検査して、この端部にバリまたはダ
レが殆ど認められない場合を「良」、明らかにバ
リまたはダレが認められる場合を「悪」とし、こ
れらの中間と認められる場合を「中」として表示
してある。 この結果、本発明のアルミニウム極細線は、そ
の最終的焼鈍温度を適当に選定することによつて
引張強度および延び特性が優れるとともに、カツ
テイング性の良い線材になされることが明らかに
判る。これに反して、比較例K、Lに示されてい
るように、素材の組成が異なると、引張強度およ
び延び特性を高くする製造方法によつて製造した
場合、カツテイング性が延び特性の向上によつて
阻害される結果になつていることが判る。 すなわち、本発明の方法により製造されたアル
ミニウム極細線は、明らかに引張強度および延び
特性を向上させることができ、しかも特に延び特
性の向上に伴うカツテイング性の劣化が防止で
き、従つて延び特性を犠牲にせずに、充分大きい
延び特性を保有して良好なカツテイング性を得る
ことができることが理解される。 発明の効果 (1) 従来のアルミニウム極細線よりも著しく大き
い延び特性を有するカツテイング性の優れたア
ルミニウム極細線を得ることができる。 (2) カツテイング性が優れているので、ボンデイ
ングワイヤとして使用する場合、そのテール部
におけるダレ、バリの発生を防止でき、シヨー
ト等の事故を防止できる。 (3) 延び特性が大きいので、ボンデイング後のル
ープを好ましい形状にできる。 (4) 従つて、本発明によつて製造されたアルミニ
ウム極細線をボンデイングワイヤとして使用す
ると、高速高密度の配線が可能になり、生産性
が向上し、半導体装置等の信頼性を著しく向上
することができる。 (5) 本発明の方法によれば、中間の焼鈍工程を総
て省略できるから、最終的焼鈍と相挨つて延び
特性を大幅に向上でき、従来は最終製品におけ
る延び特性を保持するために回避できなかつた
引張強度の全体的な劣化を防止して、しかも中
間の焼鈍工程の省略により伸線工程も大幅に簡
略化できて、製造コストを節減することができ
る。
第1図はアルミニウム極細線をボンデイングワ
イヤとして結線した状態、特にテール部における
切断による好ましくない形状を示す概略的図。 1……ボンデイングワイヤ、1A……テール
部、2……試験片。
イヤとして結線した状態、特にテール部における
切断による好ましくない形状を示す概略的図。 1……ボンデイングワイヤ、1A……テール
部、2……試験片。
Claims (1)
- 1 0.5〜6重量%のMgと、0.002〜1重量%の
Siを含有し、残部がAlおよび各々0.001重量%以
下の不可避的不純物からなる柱状晶組織の鋳塊を
伸線加工の中間段階で焼鈍することなく、最終線
径60μm以下の極細線に伸線加工し、然る後に
350℃以下の温度で最終焼鈍を施すことを特徴と
するアルミニウム極細線の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25967684A JPS61136653A (ja) | 1984-12-08 | 1984-12-08 | アルミニウム極細線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25967684A JPS61136653A (ja) | 1984-12-08 | 1984-12-08 | アルミニウム極細線の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61136653A JPS61136653A (ja) | 1986-06-24 |
| JPH0418025B2 true JPH0418025B2 (ja) | 1992-03-26 |
Family
ID=17337354
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25967684A Granted JPS61136653A (ja) | 1984-12-08 | 1984-12-08 | アルミニウム極細線の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61136653A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6389640A (ja) * | 1986-10-01 | 1988-04-20 | Sky Alum Co Ltd | 電子電気機器導電部品材料 |
| JPH0674479B2 (ja) * | 1986-10-09 | 1994-09-21 | スカイアルミニウム株式会社 | リードフレーム、コネクタもしくはスイッチ用導電圧延材料 |
| JPH0717982B2 (ja) * | 1986-10-09 | 1995-03-01 | スカイアルミニウム株式会社 | リードフレーム、コネクタもしくはスイッチ用導電圧延材料 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE2225594B1 (de) * | 1972-05-26 | 1973-08-23 | Uni Cardan AG, 5204 Lohmar | Kreuzgelenk |
| DE2602339C2 (de) * | 1975-01-24 | 1985-11-14 | Southwire Co., Carrollton, Ga. | Verfahren zum Stranggießen einer Aluminiumlegierung |
| JPS601395B2 (ja) * | 1976-12-17 | 1985-01-14 | 三菱電線工業株式会社 | 高強度導電用アルミニウム合金線の製造方法 |
| JPS547493A (en) * | 1977-06-17 | 1979-01-20 | Asahi Organic Chem Ind | Preparation of phenol resin |
| JPS61117258A (ja) * | 1984-11-13 | 1986-06-04 | Kobe Steel Ltd | ボンディング用アルミニウムワイヤ−の製造法 |
-
1984
- 1984-12-08 JP JP25967684A patent/JPS61136653A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61136653A (ja) | 1986-06-24 |
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