JPH042047B2 - - Google Patents

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JPH042047B2
JPH042047B2 JP62052000A JP5200087A JPH042047B2 JP H042047 B2 JPH042047 B2 JP H042047B2 JP 62052000 A JP62052000 A JP 62052000A JP 5200087 A JP5200087 A JP 5200087A JP H042047 B2 JPH042047 B2 JP H042047B2
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JP62052000A
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この発明は浴槽、特に搬出入口狭あいで搬出困
難な場合の浴槽の更新修理に関する。
(ロ) 従来の技術 住居、ホテルなどに浴室は不可欠である。それ
に用いられる浴槽は、木材、コンクリート、ホー
ロー鉄器、ステンレススチール、不飽和ポリエス
テルやポリプロピレンで代表される高分子材料な
どで作られている。いかなる材質のものも長年月
に互り使用すれば修理、取替は避けられない。特
に高分子材料のものは劣化が避けられず、表面に
細かいクラツクが生じ、あるいは汚れにより通常
の清掃では美観が保てなくなる。ひどいときには
水漏れを生じることすらある。従つて10年近く経
過した浴槽の修理、場合によつては取替は不可避
である。
しかし浴室は一般にその出入口が狭く、特に近
来普及しているユニツトバス式のものはコンパク
トに成形され、建物の中にはめ込まれていて、浴
槽を取外して外部に持出し、修理あるいは新品と
交換することは、建物の一部を破壊でもしない限
り不可能である。
従つて従来の修理は塗装法によつている。塗装
の場合、古い浴槽に対する塗料の接着が十分なも
のはなく、また塗膜表面の硬度および耐水性が早
期に劣化し、長期に耐えるものはない。さらに塗
膜がその物性を十分出すために、加熱促進も浴室
内では限度があり、数日のキユアリング時間を必
要とし、そのあいだ浴槽は使用出来ない。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点 この発明は、旧浴槽と相似でやゝ小形の肉のう
すい新浴槽を熱硬化性高分子FRPでつくり、そ
れを旧浴槽に嵌め込み接着固定して更新修理し、
塗装法による従来の修理では得られなかつた耐久
性と美観にすぐれた更新された浴槽を得るもので
ある。
しかしこの方法で最も重要なのは、新浴槽を成
形するための母型の作り方であり、この発明では
それを解決したものである。以下に詳述する。
(ニ) 問題点を解決するための手段 前項で述べた新浴槽を成形するための母型は、
旧浴槽をそのまゝの位置で用い、その内面に塑性
物質を密接させ型取りし、形成せしめるのである
が、そのまゝでは母型を旧浴槽から取外すことお
よび取外した母型を浴室外に搬出することが困難
で、またかゝる母型では新浴槽の寸法が旧浴槽と
同じになり、新浴槽の肉厚を考えれば旧浴槽に嵌
め込むことが不可能である。
この発明では、旧浴槽内面に十文字にスペーサ
ーを設けることにより、母型を4分割して、その
脱型と、狭あいな搬出口よりの搬出を容易にする
とともに、新浴槽の肉厚、接着層の厚みを考慮し
てスペーサーの巾を設定することにより、完成し
た母型を旧浴槽より若干縮小したものとして新旧
浴槽の寸法調整を容易にした。この発明の方法を
順序を追つて説明する。
(ホ) 作業 旧浴槽に付属している突出した金物などをあ
らかじめ除去する。
旧浴槽内面を十分清掃し、離型剤を塗布す
る。次に、第1図に示す如く旧浴槽内面1に十
文字にスペーサー2を密着して設置する。この
スペーサー2は、ゴム、プラスチツクス、紙テ
ープ、うすい木片、樹脂コーキング剤などが用
いられ、旧浴槽内面1との接着固定のため粘着
剤などの使用が好ましい。このスペーサー2の
巾は、新浴槽の肉厚と、新旧浴槽間の接着層の
厚み(設計値)の合計の2倍であることを必要
とし、通常10〜15mmが適当である。スペーサー
2の厚みは限定されない。スペーサー2の位置
は、夫々が浴槽の縁3に直交するようにし、母
型が4分割出来れば必ずしも中央部に設ける必
要はない。
スペーサー2により4分割した旧浴槽の内面
1に熱硬化性高分子、例えば不飽和ポリエステ
ル、ポリウレタン、エポキシなど、又は粘土、
石膏などの塑性物質を密接させて型取りし、
夫々の常法により硬化させ、母型を形成する。
母型の厚みは夫々の材料により異り、脱型、取
扱いの容易な程度でよい。また塑性物質をガラ
ス繊維や各種布状のもの、粉末充填材などで補
強することが好ましい。
上記の母型が十分硬化したとき、スペーサー
2に従つて4分割して脱型し、搬出する。脱型
した4分割状態の母型を第2図で示す。
4分割した母型7を接続個所が凹凸にならぬ
よう注意して接着して一体となし、十分強度を
もたせるよう内部から補強材を内張り、又は充
填して原母型とする。
この原母型の外面を研磨し、必要に応じてプ
ライマーを使用し、表面に硬度の高い樹脂塗料
をスプレー又は刷毛などで塗布する。この表面
塗料はポリエステル、ポリウレタン、ポリスチ
ロール、エポキシなどを主成分とするものが用
いられる。
次に再び表面をグラインダー、サンドペーパ
ー、コンパウンドなどを順次使用して磨き、鏡
面仕上げをして母型を完成する。
この母型の表面に、常法により離型剤を塗布
し、不飽和ポリエステル、ポリウレタン、エポ
キシなどの熱硬化性高分子材料を用い、ガラス
繊維、その他の繊維、充填材を補強材として
FRP層を形成し、十分硬化したのち常法通り
脱型して新浴槽を得る。新浴槽の肉厚は通常1
〜5mmであ。
新浴槽が浴室の出入口より搬入困難を予想さ
れる場合には、母型を製作するとき新浴槽の深
さを搬入可能な寸法まで浅くするよう前記方法
に準じて縦て方向にも必要なだけ縮寸するよう
スペーサーを用い型取りし、以下同様な手順で
若干浅い新浴槽をつくる。この場合浴槽の深さ
の減寸は通常5cm以下で、使用上の支障はな
い。
旧浴槽内面を十分清掃し、脱脂、乾燥したの
ち接着性充填剤を均一に塗布する。この接着性
充填剤は、無溶剤で厚塗り可能なものがよく、
耐熱性で収縮の少いものが適当であり、発泡性
のものも用いられる。例えばポリエステルパ
テ、二液型ウレタン、微発泡性ポリウレタンな
どが用いられる。
新浴槽を、必要ならば外面に上記と同じ接着
性充填剤を塗布し、旧浴槽に嵌め込み、十分押
しつけて新旧浴槽を固定する。
新浴槽の排水口は、あらかじめ旧浴槽の排水
口の位置に、若干大きい孔を開いておき、新旧
排水口の間は充填物、シーリング剤で仕上げ
る。排水口金具、栓は通常旧浴槽のものをその
まゝ用いる。
排水口栓のくさり留め金具(ヒートン)は、
浴槽に直接取付けられている場合、旧浴槽のも
のを取外すことは困難なので、母型の型取りを
行う前に根もとから切断し、突出部をグライン
ダーなどで平面に仕上げておき、新浴槽にはあ
らかじめ新らしい留め金具を取付けておく。
新浴槽のフランジ部ならびに浴室の壁面との
間に生じる間〓は、シーリング剤により水漏れ
を防ぎ仕上げる。
(ヘ) 実施例 フルパネルタイプ・ユニツトバス(松下電気産
業製、商品名ナシヨナルユニツトバス)の浴槽の
更新修理を行つた。
浴槽の寸法は、1090×560、深さ最深部で500、
(単位はmm、以下同様である)。浴槽フランジ部の
寸法は、1200×685。浴室の出入口の扉を取外し
たときの実効内のり寸法は、高さ1820、巾535で
ある。
修理方法は前記(ホ)項に詳述した通りの手順によ
つた。使用材料ならびに特記事項を、(ホ)項の項目
番号に従つて下記する。
母型成形時の旧浴槽表面離型処理に、ワツク
ス(昭和高分子製、商品名理研ワツクス)、
PVA離型剤を用いた。
十文字のスペーサーは、市販の10mm巾発泡ウ
レタン粘着テープを用いた。
母型の材料は、不飽和ポリエステル(昭和高
分子製、商品名リゴラツク150HRBQTNW)
4Kg、硬化剤としてパーメツク1.5重量部(対
ポリエステル100重量部)を用い、補強材とし
てガラス繊維(日東紡製、チツプストラツトマ
ツト)を1プライ用いた。
母型の旧浴槽よりの脱型は4分割することに
よりきわめて容易であつた。
4分割された母型は、外側より木枠で假補強
し組立て、接合のための接着を兼ね、内部に
と同じ不飽和ポリエステル、硬化剤、ガラス繊
維を用い、2プライのFRP層をつくり一体化
した原母型とした。FRPは合計3プライ。
たゞし硬化剤パーメツクはキユアリング時間の
延長が許されるので、の場合より減らし1重
量部とした。
一体化した原母型の内部に、補強のため硬質
発泡ウレタン(大日本インキ製、ハイプロツク
ス)を充填した。
原母型の表面をサンドペーパーで研磨し、次
に変成ポリエステル(昭和高分子製、商品名リ
ポキシプライマー)を塗布し、更に面椽塗料
(大谷塗料製)100重量部にパーメツク2重量部
を加えて塗布した。十分硬化したのち(24時間
後)耐水サンドペーパー180番、600番、1000
番、1200番で順次研磨し、最終的にはコンパウ
ンドを開いて鏡面仕上げして母型を完成した。
新浴槽は、上記母型の表面にワツクス(昭和
高分子製、商品名理研ワツクス)、PVA離型剤
を塗布し、更にゲルコート(昭和高分子製、商
品名リゴラツクカラーゲルコート)600gにパ
ーメツク1重量部(対ゲルコート100重量部)
を加えたものを均一に塗布し、常温で24時間放
置してキユアリングしたのち、その上に不飽和
ポリエステル12Kgにパーメツク1重量部を加え
たものとガラス繊維3プライ(材料はすべて
項と同じ商品を用いた)で定法通りハンドレイ
アツプし、FRP層を形成し、十分キユアリン
グしたのち(24時間後)常法により脱型し新浴
槽を得た。新浴槽の肉厚は約3mmである。なお
新浴槽の表面は、硬化したゲルコートが母型の
鏡面仕上げを寫して平滑、美麗である。色はゲ
ルコートの色である。
この実施例では、新浴槽の浴室への搬入は容
易であつた。
旧浴槽内面を市販浴槽用洗剤、脱脂用溶剤で
十分清掃し、乾燥したのち、パーメツク1重量
部を加えた不飽和ポリエステル(項と同じ商
品)にガラス短繊維および炭酸カルシウム粉末
を混入したパテを接着性充填剤として約2mm厚
に塗布し、その上から新浴槽を嵌め込み圧着し
た。
新浴槽の排水口は、あらかじめ旧浴槽の排水
口の位置に、旧排水口金具よりひとまわり大き
く孔を開けておき、新浴槽を嵌め込むとき耐水
性シリコンシーリング剤で仕上げた。排水口金
具、栓は旧浴槽のものをそのまゝ用いる。
新浴槽の排水口栓のくさり留め金具は、旧浴
槽と類似の新品を、あらかじめ所定の位置に取
付け、裏面より十分締め付けておいた。
新旧浴槽のフランジ部ならびに浴室壁面との
間に生じた間〓は、耐水性シリコンシーリング
剤で水漏れを防ぎ仕上げて浴槽の更新修理を完
了した。新品同様の出来上りである。
修理完了後温湯を新浴槽に注入し、入浴に使
用した。これは湯の重量による圧着効果と、湯
の温度による接着性充填剤のキユアリング効果
を期待したものである。この早期供用による支
障はなく、その後約6カ月の使用にも変化は見
られない。
(ト) 発明の効果 この発明は以上説明したように、老朽した浴槽
を搬出困難な狭あいな浴室内にあつても容易に更
新修理出来、その仕上りはほとんど新品同様にな
ること。断熱層や主たる防水は旧浴槽のもつ効果
がそのまゝ受継がれ、新浴槽のFRP層が1層加
わるのでその効果は更に大きくなること。修理中
の浴槽使用不能期間が、浴室内での作業時間が少
いので比較的短時間であること。ホテル、マンシ
ヨンなど同一型式、同一寸法の浴槽が多数ある場
合は、1つの母型が反復使用出来ること。など効
率のよい、優れた浴槽の更新修理方法である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の特徴である母型を旧浴槽よ
り型取りするときの十文字のスペーサーの態様を
示す一部切欠斜視図、第2図は旧浴槽より取外し
た4分割状態の母型を示す斜視図である。 1……旧浴槽内面、2……スペーサー、3……
浴槽の縁、4……旧浴槽のフランジ部、5……排
水口(金具)、6……排水口栓のくさりを留める
金具の痕跡、7……4分割された母型。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 浴槽の内部にほゞ同型のうす肉新浴槽を嵌め
    込み、接着固定して浴槽を更新修理するにあた
    り、 新浴槽を形成するための母型を、旧浴槽内面に
    十文字にスペーサーを取付け、そのスペーサーは
    巾を新浴槽の肉厚と接着層の厚みの合計のほゞ2
    倍とし、スペーサーによつて4分割して旧浴槽内
    面に塑性物質を密接させて成形し、次に取外し、
    一体化したものを母型とし、 この母型を用いて新浴槽を熱硬化性高分子材料
    で形成することを特徴とする浴槽の更新修理方
    法。
JP62052000A 1987-03-09 1987-03-09 浴槽の更新修理方法 Granted JPS63220816A (ja)

Priority Applications (1)

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JP62052000A JPS63220816A (ja) 1987-03-09 1987-03-09 浴槽の更新修理方法

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JP62052000A JPS63220816A (ja) 1987-03-09 1987-03-09 浴槽の更新修理方法

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JPS63220816A JPS63220816A (ja) 1988-09-14
JPH042047B2 true JPH042047B2 (ja) 1992-01-16

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JP62052000A Granted JPS63220816A (ja) 1987-03-09 1987-03-09 浴槽の更新修理方法

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