JPH0420960B2 - - Google Patents
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- JPH0420960B2 JPH0420960B2 JP62321554A JP32155487A JPH0420960B2 JP H0420960 B2 JPH0420960 B2 JP H0420960B2 JP 62321554 A JP62321554 A JP 62321554A JP 32155487 A JP32155487 A JP 32155487A JP H0420960 B2 JPH0420960 B2 JP H0420960B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、非水滲透性材料の汚れ除去剤およ
び、汚れ除去方法に関するものである。 更に詳しく述べるならば、本発明は構造物用膜
体、テント、防水幌、防水服および建築工事用シ
ートなどのような非水滲透性材料表面の汚れ除去
剤および、上記材料から汚れ除去剤を用いて汚れ
を除去する方法に関するものである。 〔従来の技術〕 従来、テント地、建物構造用膜材料、簡易倉庫
用シート材料、トラツク用幌、防水服地などの防
水シートとして、例えば、繊維布帛の片面又は両
面に、非水透過性重合体薄膜、例えば、ポリ塩化
ビニル樹脂被覆層、延伸多孔質ポリテトラフルオ
ロエチレン被覆層などを塗布又はラミネート法に
より形成して得られる非水滲透性シート材料が用
いられている。これらの材料には、例えば、被膜
材料自体の疎水親油性により、又は、それ自身の
劣化変質により、或は可塑剤等添加物のブリード
により、汚れ易く、かつこの汚れが除去しにくい
という問題がある。 また建築工事用シート、例えば、合成モノフイ
ラメントを粗目に編織したシート、糸条を合成樹
脂材料で被覆し、この糸条を粗目に編織したシー
ト、および糸条を粗目に編織し、これに合成樹脂
被覆を施したシートなどにおいても、上記と同様
の汚れの問題がある。 上記のような非水滲透性材料の汚れ防止のため
に、被覆用重合体に汚れ防止剤、例えばシリコー
ン化合物、および弗素含有化合物などを配合する
方法、或は、重合体薄膜を防汚性加工剤又は防汚
性重合体材料、例えばポリアクリル樹脂、又は弗
素含有重合体樹脂で被覆する方法、などが行われ
ていた。しかし、このような、防汚加工剤又は防
汚性重合体材料を用いたものには、耐寒性不良、
溶融縫合性不良、接着性不良、加工が複雑になる
こと、および/又は高コストなどの問題がある。 また、非水滲透性材料表面上の汚れを通常の洗
剤、又は有機溶剤を用いて洗浄除去することも試
みられているが、この方法は、材料自身の劣化、
防水性の低下、非水透過性重合体薄膜中への汚れ
の滲透など実用上の問題を生ずることが多く、そ
の効果も不満足なものであつて、採用困難であつ
た。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は、上記の従来の汚れ除去方法の問題点
を解消し、被洗浄材料の品質を低下させることが
なく、また、汚れの再汚染や滲透を生ずることが
なく比較的簡単な操作と、比較的低いコストで、
非水滲透性材料の汚れを効率よく除去することの
できる、汚れ除去剤、および汚れ除去方法を提供
しようとするものである。 〔問題点を解決するための手段およびその作用〕 本発明の非水滲透性材料用汚れ除去剤は、水溶
性ケイ酸アルカリ金属塩材料を主成分として含む
ものである。 また本発明の他の非水滲透性材料用汚れ除去剤
は、水溶性ケイ酸アルカリ金属塩材料と、水不溶
性・高吸水性高分子材料を主成分として含むもの
である。 更に本発明の非水滲透性材料の汚れ除去方法
は、非水滲透性材料の汚れ除去すべき表面域上
に、乾燥状態で前記表面域に付着し、かつ、水溶
性ケイ酸アルカリ金属塩材料を有効成分として含
む汚れ除去剤層を形成し、前記汚れ除去剤層に水
を主成分とする給水剤を供給し、前記ケイ酸アル
カリ金属塩材料の水和により形成された水和汚れ
除去剤層中に前記表面域上の汚れを吸収包含さ
せ、 次に前記汚れを吸収包含している水和汚れ除去
剤層を前記表面域から除去する、 ことを含むものである。 更にまた、本発明の他の非水滲透性材料の汚れ
除去方法は、 非水滲透性材料の汚れ除去すべき表面域上に、
乾燥状態で前記表面域に付着し、かつ水溶性ケイ
酸アルカリ金属塩材料と、水不溶性・高吸水性高
分子材料とを有効成分として含む汚れ除去剤層を
形成し、前記汚れ除去剤層に水を主成分とする給
水剤を供給して前記ケイ酸アルカリ金属塩材料を
水和し、かつ前記高分子材料を吸水膨潤させて形
成された水和吸水汚れ除去剤層中に前記表面域上
の汚れを吸収包含させ、次に前記汚れを吸収包含
している水和吸水汚れ除去剤層を、前記表面域か
ら除去する、ことを含むものである。 本発明の汚れ除去剤は、主成分として、水溶性
アルカリ金属塩材料を含むものである。 水溶性アルカリ金属塩材料は、ケイ酸ナトリウ
ム(メタケイ酸ナトリウム(Na2SiO3)およびそ
の水和物、オルトケイ酸ナトリウム(Na4SiO4)、
二ケイ酸ナトリウム(Na2Si2O5)、四ケイ酸ナト
リウム(Na2Si4O9)などを包含する)、ケイ酸カ
リウム(メタケイ酸カリウム(K2SiO3)、二ケイ
酸カリウム(KHSi2O5)などを包含する)およ
び水ガラス(Na2O・nSiO2但しnは1以上、好
ましくは2〜4)を包含するもので、その他のケ
イ酸アルカリ金属塩、例えばケイ酸リチウムなど
も、それが使用条件下において水可溶性であれば
用いることができる。 ケイ酸アルカリ金属塩は、一般に洗浄用ビルダ
ーとして使用されているが、それ自身単独で洗浄
効果を有することは知られていなかつた。ところ
が、それ自身が水和吸水するときに、非水滲透性
材料表面上の汚れを吸収包含し、それにより汚れ
を除去し得ることが、本発明者らにより初めて見
出されたのである。 本発明の汚れ防止剤は、前記ケイ酸アルカリ金
属塩材料とともに水不溶性・高吸水性高分子材料
を主成分として含むものであつてもよい。 水不溶性・高吸水性高分子材料は、それが吸水
膨潤するとき、非水滲透性材料表面上の汚れをは
ぎ取りこれを吸収包含するものと思われ、これ
が、ケイ酸アルカリ金属塩材料と併用される場
合、汚れ防止効果が顕著に助長される。 本発明の汚れ除去剤におけるケイ酸アルカリ金
属塩材料と高分子材料との混合重量比に格別の限
定はないけれども、一般に0.01:10〜10:0.01の
範囲内にあることが好ましく、1:10〜10:1の
範囲内にあることがより好ましい。 本発明の汚れ除去剤の有効成分として有用な高
分子材料は、水の不溶性であるが、多量の水を吸
収して膨潤し、吸水膨潤体を形成するものであ
る。このような高分子材料としては、デンプン−
ポリアクリロニトリルグラフト重合体の加水分解
(鹸化)物、デンプン−アクリル酸共重合体、デ
ンプン−アクリレート共重合体およびデンプン−
アクリル酸塩(例えばアクリル酸アルカリ金属
塩)共重合物などのようなデンプン誘導体:カル
ボキシメチルセルロースの架橋体およびセルロー
ス−ポリアクリロニトリルグラフト重合体の加水
分解物などのようなセルロース誘導体;並びに、
酢酸ビニル−アクリル酸(又はその塩)共重合体
の加水分解物、酢酸ビニル−アクリル酸エステル
共重合体の加水分解物、酢酸ビニル−メクタリル
酸(又はその塩)共重合体の加水分解物、酢酸ビ
ニル−メタクリル酸エステル共重合体の加水分解
物、酢酸ビニル−α,β−不飽和ジカルボン酸エ
ステル共重合体、の加水分解物、アクリル酸(又
はその塩)−アクリルアミド共重合体、ポリビニ
ルアルコールの架橋物、ポリアクリル酸(又はそ
の塩)の加橋物、ポリアクリロニトリルの加水分
解物、ポリアルキレンオキサイド(例えばポリエ
チレンオキサイド)の架橋物、ポリビニルピロリ
ドンの架橋物、スルホン化ポリエチレンの架橋
物、ビニールエステル−エチレン性不飽和モノマ
ー(例えば、アクリル酸、およびその塩、メタク
リル酸およびその塩)共重合体の加水分解物、無
水マレイン酸−エチレン性不飽和炭化水素(例え
ば、イソブチレン、イソプレン等)共重合体およ
び側鎖にキレート官能基を有する水溶性ポリマー
のキレート架橋物、などから選ばれた少なくとも
1種を用いることができる。 上記のような水不溶性・高吸水性高分子材料は
水溶性高分子物質を架橋により水不溶性化したも
の、水溶性高分子物質の親水性基の一部を、疎水
(親油)性基で置換したものなどを包含する。 本発明に用いられる水不溶性・高吸水性高分子
材料は、自重に対し数十倍乃至数千倍以上の水を
吸収して膨潤する吸水能を有し、この吸水膨潤体
はかなりの圧力をかけても水を脱離しないという
特性を有している。 高分子材料の吸水能を測定するには、所定重量
W0の供試高分子材料をイオン交換水中に常温に
おいて分散し、この分散液を供試高分子材料に変
質(例えば弱いポリマー鎖の切断など)を生じな
いように緩徐に撹拌し、室温で30分間放置し、得
られた高分子材料吸水膨潤体を水から分離し、過
剰な付着水を除去してその重量Wを秤量する。 この高分子材料の吸水能は下記式により算出す
る。 吸水能=W/W0 本発明の汚れ除去剤は、水不溶性・高吸水性高
分子材料に加えて、所要量の防腐剤、防バイ剤、
付香剤、着色顔料および漂白剤などの少なくとも
1種を含んでいてもよい。 また、本発明の汚れ除去剤とともに、その水膨
潤性を向上させ、また、その水洗除去(流去)性
を向上させるために、滲透剤或は親水性化剤とし
て用いられる界面活性剤を併用してもよい。界面
活性剤は、汚れ除去剤とともに非水滲透性材料表
面に付着してもよいし、又は、給水剤とともに、
汚れ除去剤層に供給されてもよい。 このような目的に使用される界面活性剤として
は、下記のようなものを用いることができる。 すなわち、ソルビタン脂肪酸エステル、(ポリ)
グリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコ
ールモノステアレート、脂肪酸ジエタノールアミ
ド、ステアリン酸モノグリセライド、モノステア
リン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、
多価アルコール脂肪酸エステル、グリセリンモノ
オレエート、ポリオキシエチレングリセリンモノ
ステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモ
ノオレエート、ソルビタンモノラウレート、ソル
ビタンモノベルミテート、ベンタエリスリトール
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルフエノー
ル、ボリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオ
キシエチレンアルキルアミド、脂肪酸ポリエチレ
ングリコールエステル、脂肪酸ソルビタンエステ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸スルビタンエステ
ル、脂肪酸グリセリンエステル、アルキルポリエ
チレンイミン、脂肪酸アミン塩、アルキル燐酸エ
ステル塩、ポリオキシエチレンアルキル燐酸エス
テル塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエ
チレンアルキル硫酸エステル塩、アルキルアミン
塩、アルキル第4級アンモニウム塩、アルキルイ
ミダゾリン誘導体、アルキルベタイン、アルキル
イミダゾリン誘導体、N−アルキルβアラニン、
各種高級脂肪酸グリセライド、(但し、脂肪酸と
してラウリン酸、ミリスチン酸、バルミチン酸、
ステアリン酸、モンタン酸、オレイン酸、リノー
ル酸、ペヘン酸等が用いられ、これらのモノ、ジ
又はトリグリセライドが用いられる。)トリブチ
ルホスフエート、トリイソオクチルホスフエー
ト、トリベンジルホスフエート、トリフエニルホ
スフエート、フエニルデシルホスフエート、ジフ
エニルイソデシルホスフエート、トリフエニルホ
スフエート、ベンゼンスルフオン酸、パラトルエ
ンスルフオン酸或いはそれらの塩又は水和物等、
を用いることができる。 本発明方法による汚れ除去処理は、非水滲透性
材料の汚れを有する表面域に対して施される。 非水滲透性材料としては、非水滲透性重合体樹
脂(例えば、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリオレフイン樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリアクリル樹脂、シリコーン
樹脂、弗素含有重合体樹脂、エチレン/酢酸ビニ
ル共重合体樹脂、ポリエチレン−エチレン/酢酸
ビニル共重合体樹脂、ポリ塩化ビニルグラフトポ
リマー、および、エチレン−プロピレンジエンポ
リマーなどの合成樹脂類、並びに、天然ゴム、お
よび合成ゴム(例えば、クロロスルホン化ポリエ
チレン、ネオプレンゴム、塩素化ポリエチレンゴ
ム、ポリニトリルゴム、SBR、イソブチレンゴ
ム、ブチルゴム、ポリブタジエン、EPT、アク
リルゴム、ポリウレタンゴム、弗素含有ゴム、シ
リコーンゴム)などのゴム類)などの被覆層を有
する材料、例えば、ターポリン、テント地、建築
構造物用膜体、幌、建築工事用シート、その他の
防水シート、延伸多孔性ポリテトラフルオロエチ
レンシート或はポリウレタン被覆層により被覆さ
れた防水服、防水バツク類、などがあり、これら
は材料内部への水の滲透を許さないものであり、
一般に疎水性の表面を有している。 また、他の非水滲透性材料としては、タイル、
陶磁器材料、コンクリート、金属、プラスチツ
ク、竹、木材などからなり、水が滲透しにくゝ、
乾燥の速い材料があり、これらに対しても本発明
を適用して効率よく汚れ除去することができる。 本発明方法において、ケイ酸アルカリ金属塩材
料のみ、又は、それと水不溶性・高吸水性高分子
材料を含む汚れ除去剤の乾燥状態にある塗布層
が、非水滲透性材料の汚れ除去すべき表面域上に
形成される。 このような乾燥汚れ除去剤層を形成するには、
水性媒体中に、ケイ酸アルカリ金属塩材料を溶解
して水溶液を調製し、或は、ケイ酸アルカリ金属
塩材料を溶解し、それと併用されている高分子材
料を分散させて水分散溶液を調製し、この水溶
液、又は水分散溶液を非水滲透性材料の汚れ除去
すべき表面域上に塗布し、この塗布層を乾燥すれ
ばよい。この方法により汚れ除去剤を、均一に、
所望材料表面域上に付着させることができる。 上記の汚れ除去剤の分散液の塗布は、通常の方
法、すなわち、刷毛塗布法、スプレー法および浸
漬法などを用いることができる。 ケイ酸アルカリ金属塩材料のみを主成分とする
本発明の汚れ防止剤の水溶液においてケイ酸アル
カリ金属塩材料の濃度に格別の限定はないが、一
般に1g/以上に規定することが好ましく、10
g/〜300g/の範囲内に調製することがよ
り好ましい。 ケイ酸アルカリ金属塩材料と高分子材料とを有
効成分として含む本発明の汚れ防止剤の水分散溶
液において、ケイ酸アルカリ金属塩材料の濃度に
格別の制限はないが、一般に1g/以上である
ことが好ましく、10g/〜300g/であるこ
とがより好ましく、また高分子材料の濃度にも格
別の限定はないが一般に0.01g/〜50g/で
あることが好ましく、0.1g/〜20g/であ
ることがより好ましい。 汚れ除去剤の水分散溶液は、汚れ除去剤を水性
媒体中に添加して分散および溶解させ、高分子材
料が粒状化、ゲル化しないように、十分に撹拌し
て作成する。水性媒体は、水のみよりなるもので
あつてもよいが、汚れ除去剤が高分子材料を含む
場合、水を主成分とし、高分子材料に対する膨潤
調節剤を含む水溶液であつてもよい。 膨潤調節剤は、一般に、エチルアルコール、メ
チルアルコール、n−プロピルアルコール、ブチ
ルアルコールおよび、イソプロピルアルコールな
どの揮発性・水溶性・極性有機溶剤から選ばれた
ものが好ましく、その含有率は20〜700g/程
度であることが好ましく、一般に50〜700g/
程度であることがより好ましい。膨潤調節剤は、
水性分散溶液中の高分子材料の吸水膨潤の程度を
抑制調節して、そのゲル化を防止し、また、水性
分散溶液の粘度や塗布性を適宜に調節するととも
に、水性分散溶液と、非水滲透性材料表面との親
和性を改善することもでき、従つて汚れ除去剤の
付着強さを向上させることができる。 また、汚れ除去剤の水性媒体中には、揮発性有
機溶剤、例えば炭化水素系、ハロゲン化炭化水素
系、アルコール系、エーテル系、アセタール系、
ケトン系、エステル系、多価アルコールおよびそ
の誘導体系、脂肪酸系、フエノール系、窒素化合
物系有機溶剤などから選ばれた高吸水性高分子材
料を膨潤させない媒体が含まれていてもよい。 汚れ除去剤の溶液又は分散溶液塗布層は、乾燥
により、乾燥状態の汚れ除去剤塗布(付着)層に
変成される。この乾燥は、本発明方法に重要な工
程であつて、汚れ除去剤分散液を塗布しただけで
は、汚れの除去は達成できない。 汚れ除去剤塗布層の乾燥は、0℃〜150℃の温
度範囲でなされ、熱風乾燥、輻射線乾燥などの強
制乾燥を行つてもよいが、一般には、0℃〜100
℃、好ましくは0℃〜60℃の温度において、自然
乾燥、又は、低温乾燥を施すことが好ましい。こ
のような自然、又は低温乾燥により後の水和吸水
処理における汚れ除去効果が向上する。 乾燥状態における汚れ除去剤層に含まれるケイ
酸アルカリ金属塩材料の含有量は、0.05g/m2〜
300g/m2の範囲内にあることが好ましく、0.5
g/m2〜200g/m2の範囲内にあることが好まし
い。また、高分子材料の含有量は、0.01g/m2〜
30g/m2の範囲内にあることが好ましく、0.05
g/m2〜20g/m2の範囲内にあることがより好ま
しく、1g/m2〜10g/m2の範囲内にあること
が、更に一層好ましい。 上述のようにして、非水滲透性材料の表面域に
付着した汚れ除去剤層に、水を主成分とする給水
剤を供給する。この給水剤は、水のみからなるも
のであつてもよく、或は、前述の界面活性剤およ
び/又は水溶性有機溶剤を含む水溶液であつても
よい。この操作により汚れ除去剤層中のケイ酸ア
ルカリ塩又はケイ酸アルカリ塩と水不溶性・高吸
水性高分子材料は、急速に水和、又は吸水膨潤
し、その中に、汚れを吸収包含する。この水和吸
水処理は0℃〜100℃の温度で行われることが好
ましく、一般には、10℃〜60℃の温度で行われる
ことがより好ましい。また、水和吸水処理は可能
である限り1〜30分間行われることが好ましい。 次に、汚れを吸収包含している水和又は水和吸
水汚れ除去剤層を、水洗により又は払拭により非
水滲透性材料表面から除去する。 本発明の汚れ除去剤および汚れ除去方法は、上
述のような作用機構により所望の汚れ除去を達成
するものである。従つて、汚れ除去されるべき材
料の表面は、それが、その上に汚れ除去剤層を形
成することができ、かつ水洗可能である限り、平
滑なものであつてもよく、凹凸のある粗面であつ
てもよく、或は複雑に変形されたものであつても
よく、本発明によりこれらの表面から効率よく、
汚れを除去することができる。 上述のような本発明方法において、汚れ除去剤
とともに、汚れ防止剤を併用して、付着・乾燥処
理および、吸水膨潤汚れ除去処理を施し、この間
に非水滲透性材料表面に汚れ防止処理を施しても
よい。汚れ防止剤としては、シリコーン撥水剤、
弗素含有化合物(重合体)系撥水剤などを用いる
ことができる。 〔実施例〕 本発明を以下に実施例により更に説明する。 実施例1〜9および比較例1および2 実施例1〜9および比較例1〜2の夫々におい
て、下記組織のポリエステル繊維紡績糸平織物: 20S/1×20S/1/92本/2.54cm×55本/2.54cm 目付:195g/m2 を常法により精練、乾燥して、防水シート用基布
とした。 別に、下記組成の樹脂組成物: 成 分 重量部 ポリ塩化ビニル樹脂 100 D.O.P.(可塑剤) 75 二酸化チタン(白色顔料) 8 三酸化アンチモン(防炎剤) 5 ステアリン酸亜鉛(安定剤) 3 をカレンダーで混練し、かつ、厚さ0.1mmのフイ
ルムに成形した。このポリ塩化ビニル樹脂フイル
ムを、基布の両面に重ね合わせ、加熱圧着した。
得られた防水シートは、0.58mmの厚さを有し、か
つ白色で汚れの目立つ表面を有していた。 この白色防水シートを、タテ:1m、ヨコ:5
mの枠体に展張固定した。この汚れ曝露試験試料
を都市部内の3階建て建物の屋上に、屋根面から
1mの高さに、垂直面から30度の角度で、南面し
て固定し、これに3ケ月間屋根曝露を施した。曝
露試料は、かなり顕著に汚れていた。 この汚れ試料の汚れ表面域に対し、第1表に示
された組成の汚れ除去処理液を塗布し、温度20℃
〜25℃で自然乾燥した。 乾燥した汚れ除去剤層に水を静かに曝露給水
し、層中のケイ酸アルカリ金属塩、及び、高分子
材料を十分に吸水膨潤させてこの状態に10分間放
置し、次に、これに水を強くシヤワー給水し、汚
れ除去剤層を洗浄流去した。 その後試料の洗浄面を観察し、汚れ除去効果を
評価した。結果を第1表に示す。
び、汚れ除去方法に関するものである。 更に詳しく述べるならば、本発明は構造物用膜
体、テント、防水幌、防水服および建築工事用シ
ートなどのような非水滲透性材料表面の汚れ除去
剤および、上記材料から汚れ除去剤を用いて汚れ
を除去する方法に関するものである。 〔従来の技術〕 従来、テント地、建物構造用膜材料、簡易倉庫
用シート材料、トラツク用幌、防水服地などの防
水シートとして、例えば、繊維布帛の片面又は両
面に、非水透過性重合体薄膜、例えば、ポリ塩化
ビニル樹脂被覆層、延伸多孔質ポリテトラフルオ
ロエチレン被覆層などを塗布又はラミネート法に
より形成して得られる非水滲透性シート材料が用
いられている。これらの材料には、例えば、被膜
材料自体の疎水親油性により、又は、それ自身の
劣化変質により、或は可塑剤等添加物のブリード
により、汚れ易く、かつこの汚れが除去しにくい
という問題がある。 また建築工事用シート、例えば、合成モノフイ
ラメントを粗目に編織したシート、糸条を合成樹
脂材料で被覆し、この糸条を粗目に編織したシー
ト、および糸条を粗目に編織し、これに合成樹脂
被覆を施したシートなどにおいても、上記と同様
の汚れの問題がある。 上記のような非水滲透性材料の汚れ防止のため
に、被覆用重合体に汚れ防止剤、例えばシリコー
ン化合物、および弗素含有化合物などを配合する
方法、或は、重合体薄膜を防汚性加工剤又は防汚
性重合体材料、例えばポリアクリル樹脂、又は弗
素含有重合体樹脂で被覆する方法、などが行われ
ていた。しかし、このような、防汚加工剤又は防
汚性重合体材料を用いたものには、耐寒性不良、
溶融縫合性不良、接着性不良、加工が複雑になる
こと、および/又は高コストなどの問題がある。 また、非水滲透性材料表面上の汚れを通常の洗
剤、又は有機溶剤を用いて洗浄除去することも試
みられているが、この方法は、材料自身の劣化、
防水性の低下、非水透過性重合体薄膜中への汚れ
の滲透など実用上の問題を生ずることが多く、そ
の効果も不満足なものであつて、採用困難であつ
た。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は、上記の従来の汚れ除去方法の問題点
を解消し、被洗浄材料の品質を低下させることが
なく、また、汚れの再汚染や滲透を生ずることが
なく比較的簡単な操作と、比較的低いコストで、
非水滲透性材料の汚れを効率よく除去することの
できる、汚れ除去剤、および汚れ除去方法を提供
しようとするものである。 〔問題点を解決するための手段およびその作用〕 本発明の非水滲透性材料用汚れ除去剤は、水溶
性ケイ酸アルカリ金属塩材料を主成分として含む
ものである。 また本発明の他の非水滲透性材料用汚れ除去剤
は、水溶性ケイ酸アルカリ金属塩材料と、水不溶
性・高吸水性高分子材料を主成分として含むもの
である。 更に本発明の非水滲透性材料の汚れ除去方法
は、非水滲透性材料の汚れ除去すべき表面域上
に、乾燥状態で前記表面域に付着し、かつ、水溶
性ケイ酸アルカリ金属塩材料を有効成分として含
む汚れ除去剤層を形成し、前記汚れ除去剤層に水
を主成分とする給水剤を供給し、前記ケイ酸アル
カリ金属塩材料の水和により形成された水和汚れ
除去剤層中に前記表面域上の汚れを吸収包含さ
せ、 次に前記汚れを吸収包含している水和汚れ除去
剤層を前記表面域から除去する、 ことを含むものである。 更にまた、本発明の他の非水滲透性材料の汚れ
除去方法は、 非水滲透性材料の汚れ除去すべき表面域上に、
乾燥状態で前記表面域に付着し、かつ水溶性ケイ
酸アルカリ金属塩材料と、水不溶性・高吸水性高
分子材料とを有効成分として含む汚れ除去剤層を
形成し、前記汚れ除去剤層に水を主成分とする給
水剤を供給して前記ケイ酸アルカリ金属塩材料を
水和し、かつ前記高分子材料を吸水膨潤させて形
成された水和吸水汚れ除去剤層中に前記表面域上
の汚れを吸収包含させ、次に前記汚れを吸収包含
している水和吸水汚れ除去剤層を、前記表面域か
ら除去する、ことを含むものである。 本発明の汚れ除去剤は、主成分として、水溶性
アルカリ金属塩材料を含むものである。 水溶性アルカリ金属塩材料は、ケイ酸ナトリウ
ム(メタケイ酸ナトリウム(Na2SiO3)およびそ
の水和物、オルトケイ酸ナトリウム(Na4SiO4)、
二ケイ酸ナトリウム(Na2Si2O5)、四ケイ酸ナト
リウム(Na2Si4O9)などを包含する)、ケイ酸カ
リウム(メタケイ酸カリウム(K2SiO3)、二ケイ
酸カリウム(KHSi2O5)などを包含する)およ
び水ガラス(Na2O・nSiO2但しnは1以上、好
ましくは2〜4)を包含するもので、その他のケ
イ酸アルカリ金属塩、例えばケイ酸リチウムなど
も、それが使用条件下において水可溶性であれば
用いることができる。 ケイ酸アルカリ金属塩は、一般に洗浄用ビルダ
ーとして使用されているが、それ自身単独で洗浄
効果を有することは知られていなかつた。ところ
が、それ自身が水和吸水するときに、非水滲透性
材料表面上の汚れを吸収包含し、それにより汚れ
を除去し得ることが、本発明者らにより初めて見
出されたのである。 本発明の汚れ防止剤は、前記ケイ酸アルカリ金
属塩材料とともに水不溶性・高吸水性高分子材料
を主成分として含むものであつてもよい。 水不溶性・高吸水性高分子材料は、それが吸水
膨潤するとき、非水滲透性材料表面上の汚れをは
ぎ取りこれを吸収包含するものと思われ、これ
が、ケイ酸アルカリ金属塩材料と併用される場
合、汚れ防止効果が顕著に助長される。 本発明の汚れ除去剤におけるケイ酸アルカリ金
属塩材料と高分子材料との混合重量比に格別の限
定はないけれども、一般に0.01:10〜10:0.01の
範囲内にあることが好ましく、1:10〜10:1の
範囲内にあることがより好ましい。 本発明の汚れ除去剤の有効成分として有用な高
分子材料は、水の不溶性であるが、多量の水を吸
収して膨潤し、吸水膨潤体を形成するものであ
る。このような高分子材料としては、デンプン−
ポリアクリロニトリルグラフト重合体の加水分解
(鹸化)物、デンプン−アクリル酸共重合体、デ
ンプン−アクリレート共重合体およびデンプン−
アクリル酸塩(例えばアクリル酸アルカリ金属
塩)共重合物などのようなデンプン誘導体:カル
ボキシメチルセルロースの架橋体およびセルロー
ス−ポリアクリロニトリルグラフト重合体の加水
分解物などのようなセルロース誘導体;並びに、
酢酸ビニル−アクリル酸(又はその塩)共重合体
の加水分解物、酢酸ビニル−アクリル酸エステル
共重合体の加水分解物、酢酸ビニル−メクタリル
酸(又はその塩)共重合体の加水分解物、酢酸ビ
ニル−メタクリル酸エステル共重合体の加水分解
物、酢酸ビニル−α,β−不飽和ジカルボン酸エ
ステル共重合体、の加水分解物、アクリル酸(又
はその塩)−アクリルアミド共重合体、ポリビニ
ルアルコールの架橋物、ポリアクリル酸(又はそ
の塩)の加橋物、ポリアクリロニトリルの加水分
解物、ポリアルキレンオキサイド(例えばポリエ
チレンオキサイド)の架橋物、ポリビニルピロリ
ドンの架橋物、スルホン化ポリエチレンの架橋
物、ビニールエステル−エチレン性不飽和モノマ
ー(例えば、アクリル酸、およびその塩、メタク
リル酸およびその塩)共重合体の加水分解物、無
水マレイン酸−エチレン性不飽和炭化水素(例え
ば、イソブチレン、イソプレン等)共重合体およ
び側鎖にキレート官能基を有する水溶性ポリマー
のキレート架橋物、などから選ばれた少なくとも
1種を用いることができる。 上記のような水不溶性・高吸水性高分子材料は
水溶性高分子物質を架橋により水不溶性化したも
の、水溶性高分子物質の親水性基の一部を、疎水
(親油)性基で置換したものなどを包含する。 本発明に用いられる水不溶性・高吸水性高分子
材料は、自重に対し数十倍乃至数千倍以上の水を
吸収して膨潤する吸水能を有し、この吸水膨潤体
はかなりの圧力をかけても水を脱離しないという
特性を有している。 高分子材料の吸水能を測定するには、所定重量
W0の供試高分子材料をイオン交換水中に常温に
おいて分散し、この分散液を供試高分子材料に変
質(例えば弱いポリマー鎖の切断など)を生じな
いように緩徐に撹拌し、室温で30分間放置し、得
られた高分子材料吸水膨潤体を水から分離し、過
剰な付着水を除去してその重量Wを秤量する。 この高分子材料の吸水能は下記式により算出す
る。 吸水能=W/W0 本発明の汚れ除去剤は、水不溶性・高吸水性高
分子材料に加えて、所要量の防腐剤、防バイ剤、
付香剤、着色顔料および漂白剤などの少なくとも
1種を含んでいてもよい。 また、本発明の汚れ除去剤とともに、その水膨
潤性を向上させ、また、その水洗除去(流去)性
を向上させるために、滲透剤或は親水性化剤とし
て用いられる界面活性剤を併用してもよい。界面
活性剤は、汚れ除去剤とともに非水滲透性材料表
面に付着してもよいし、又は、給水剤とともに、
汚れ除去剤層に供給されてもよい。 このような目的に使用される界面活性剤として
は、下記のようなものを用いることができる。 すなわち、ソルビタン脂肪酸エステル、(ポリ)
グリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコ
ールモノステアレート、脂肪酸ジエタノールアミ
ド、ステアリン酸モノグリセライド、モノステア
リン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、
多価アルコール脂肪酸エステル、グリセリンモノ
オレエート、ポリオキシエチレングリセリンモノ
ステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモ
ノオレエート、ソルビタンモノラウレート、ソル
ビタンモノベルミテート、ベンタエリスリトール
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルフエノー
ル、ボリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオ
キシエチレンアルキルアミド、脂肪酸ポリエチレ
ングリコールエステル、脂肪酸ソルビタンエステ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸スルビタンエステ
ル、脂肪酸グリセリンエステル、アルキルポリエ
チレンイミン、脂肪酸アミン塩、アルキル燐酸エ
ステル塩、ポリオキシエチレンアルキル燐酸エス
テル塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエ
チレンアルキル硫酸エステル塩、アルキルアミン
塩、アルキル第4級アンモニウム塩、アルキルイ
ミダゾリン誘導体、アルキルベタイン、アルキル
イミダゾリン誘導体、N−アルキルβアラニン、
各種高級脂肪酸グリセライド、(但し、脂肪酸と
してラウリン酸、ミリスチン酸、バルミチン酸、
ステアリン酸、モンタン酸、オレイン酸、リノー
ル酸、ペヘン酸等が用いられ、これらのモノ、ジ
又はトリグリセライドが用いられる。)トリブチ
ルホスフエート、トリイソオクチルホスフエー
ト、トリベンジルホスフエート、トリフエニルホ
スフエート、フエニルデシルホスフエート、ジフ
エニルイソデシルホスフエート、トリフエニルホ
スフエート、ベンゼンスルフオン酸、パラトルエ
ンスルフオン酸或いはそれらの塩又は水和物等、
を用いることができる。 本発明方法による汚れ除去処理は、非水滲透性
材料の汚れを有する表面域に対して施される。 非水滲透性材料としては、非水滲透性重合体樹
脂(例えば、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリオレフイン樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリアクリル樹脂、シリコーン
樹脂、弗素含有重合体樹脂、エチレン/酢酸ビニ
ル共重合体樹脂、ポリエチレン−エチレン/酢酸
ビニル共重合体樹脂、ポリ塩化ビニルグラフトポ
リマー、および、エチレン−プロピレンジエンポ
リマーなどの合成樹脂類、並びに、天然ゴム、お
よび合成ゴム(例えば、クロロスルホン化ポリエ
チレン、ネオプレンゴム、塩素化ポリエチレンゴ
ム、ポリニトリルゴム、SBR、イソブチレンゴ
ム、ブチルゴム、ポリブタジエン、EPT、アク
リルゴム、ポリウレタンゴム、弗素含有ゴム、シ
リコーンゴム)などのゴム類)などの被覆層を有
する材料、例えば、ターポリン、テント地、建築
構造物用膜体、幌、建築工事用シート、その他の
防水シート、延伸多孔性ポリテトラフルオロエチ
レンシート或はポリウレタン被覆層により被覆さ
れた防水服、防水バツク類、などがあり、これら
は材料内部への水の滲透を許さないものであり、
一般に疎水性の表面を有している。 また、他の非水滲透性材料としては、タイル、
陶磁器材料、コンクリート、金属、プラスチツ
ク、竹、木材などからなり、水が滲透しにくゝ、
乾燥の速い材料があり、これらに対しても本発明
を適用して効率よく汚れ除去することができる。 本発明方法において、ケイ酸アルカリ金属塩材
料のみ、又は、それと水不溶性・高吸水性高分子
材料を含む汚れ除去剤の乾燥状態にある塗布層
が、非水滲透性材料の汚れ除去すべき表面域上に
形成される。 このような乾燥汚れ除去剤層を形成するには、
水性媒体中に、ケイ酸アルカリ金属塩材料を溶解
して水溶液を調製し、或は、ケイ酸アルカリ金属
塩材料を溶解し、それと併用されている高分子材
料を分散させて水分散溶液を調製し、この水溶
液、又は水分散溶液を非水滲透性材料の汚れ除去
すべき表面域上に塗布し、この塗布層を乾燥すれ
ばよい。この方法により汚れ除去剤を、均一に、
所望材料表面域上に付着させることができる。 上記の汚れ除去剤の分散液の塗布は、通常の方
法、すなわち、刷毛塗布法、スプレー法および浸
漬法などを用いることができる。 ケイ酸アルカリ金属塩材料のみを主成分とする
本発明の汚れ防止剤の水溶液においてケイ酸アル
カリ金属塩材料の濃度に格別の限定はないが、一
般に1g/以上に規定することが好ましく、10
g/〜300g/の範囲内に調製することがよ
り好ましい。 ケイ酸アルカリ金属塩材料と高分子材料とを有
効成分として含む本発明の汚れ防止剤の水分散溶
液において、ケイ酸アルカリ金属塩材料の濃度に
格別の制限はないが、一般に1g/以上である
ことが好ましく、10g/〜300g/であるこ
とがより好ましく、また高分子材料の濃度にも格
別の限定はないが一般に0.01g/〜50g/で
あることが好ましく、0.1g/〜20g/であ
ることがより好ましい。 汚れ除去剤の水分散溶液は、汚れ除去剤を水性
媒体中に添加して分散および溶解させ、高分子材
料が粒状化、ゲル化しないように、十分に撹拌し
て作成する。水性媒体は、水のみよりなるもので
あつてもよいが、汚れ除去剤が高分子材料を含む
場合、水を主成分とし、高分子材料に対する膨潤
調節剤を含む水溶液であつてもよい。 膨潤調節剤は、一般に、エチルアルコール、メ
チルアルコール、n−プロピルアルコール、ブチ
ルアルコールおよび、イソプロピルアルコールな
どの揮発性・水溶性・極性有機溶剤から選ばれた
ものが好ましく、その含有率は20〜700g/程
度であることが好ましく、一般に50〜700g/
程度であることがより好ましい。膨潤調節剤は、
水性分散溶液中の高分子材料の吸水膨潤の程度を
抑制調節して、そのゲル化を防止し、また、水性
分散溶液の粘度や塗布性を適宜に調節するととも
に、水性分散溶液と、非水滲透性材料表面との親
和性を改善することもでき、従つて汚れ除去剤の
付着強さを向上させることができる。 また、汚れ除去剤の水性媒体中には、揮発性有
機溶剤、例えば炭化水素系、ハロゲン化炭化水素
系、アルコール系、エーテル系、アセタール系、
ケトン系、エステル系、多価アルコールおよびそ
の誘導体系、脂肪酸系、フエノール系、窒素化合
物系有機溶剤などから選ばれた高吸水性高分子材
料を膨潤させない媒体が含まれていてもよい。 汚れ除去剤の溶液又は分散溶液塗布層は、乾燥
により、乾燥状態の汚れ除去剤塗布(付着)層に
変成される。この乾燥は、本発明方法に重要な工
程であつて、汚れ除去剤分散液を塗布しただけで
は、汚れの除去は達成できない。 汚れ除去剤塗布層の乾燥は、0℃〜150℃の温
度範囲でなされ、熱風乾燥、輻射線乾燥などの強
制乾燥を行つてもよいが、一般には、0℃〜100
℃、好ましくは0℃〜60℃の温度において、自然
乾燥、又は、低温乾燥を施すことが好ましい。こ
のような自然、又は低温乾燥により後の水和吸水
処理における汚れ除去効果が向上する。 乾燥状態における汚れ除去剤層に含まれるケイ
酸アルカリ金属塩材料の含有量は、0.05g/m2〜
300g/m2の範囲内にあることが好ましく、0.5
g/m2〜200g/m2の範囲内にあることが好まし
い。また、高分子材料の含有量は、0.01g/m2〜
30g/m2の範囲内にあることが好ましく、0.05
g/m2〜20g/m2の範囲内にあることがより好ま
しく、1g/m2〜10g/m2の範囲内にあること
が、更に一層好ましい。 上述のようにして、非水滲透性材料の表面域に
付着した汚れ除去剤層に、水を主成分とする給水
剤を供給する。この給水剤は、水のみからなるも
のであつてもよく、或は、前述の界面活性剤およ
び/又は水溶性有機溶剤を含む水溶液であつても
よい。この操作により汚れ除去剤層中のケイ酸ア
ルカリ塩又はケイ酸アルカリ塩と水不溶性・高吸
水性高分子材料は、急速に水和、又は吸水膨潤
し、その中に、汚れを吸収包含する。この水和吸
水処理は0℃〜100℃の温度で行われることが好
ましく、一般には、10℃〜60℃の温度で行われる
ことがより好ましい。また、水和吸水処理は可能
である限り1〜30分間行われることが好ましい。 次に、汚れを吸収包含している水和又は水和吸
水汚れ除去剤層を、水洗により又は払拭により非
水滲透性材料表面から除去する。 本発明の汚れ除去剤および汚れ除去方法は、上
述のような作用機構により所望の汚れ除去を達成
するものである。従つて、汚れ除去されるべき材
料の表面は、それが、その上に汚れ除去剤層を形
成することができ、かつ水洗可能である限り、平
滑なものであつてもよく、凹凸のある粗面であつ
てもよく、或は複雑に変形されたものであつても
よく、本発明によりこれらの表面から効率よく、
汚れを除去することができる。 上述のような本発明方法において、汚れ除去剤
とともに、汚れ防止剤を併用して、付着・乾燥処
理および、吸水膨潤汚れ除去処理を施し、この間
に非水滲透性材料表面に汚れ防止処理を施しても
よい。汚れ防止剤としては、シリコーン撥水剤、
弗素含有化合物(重合体)系撥水剤などを用いる
ことができる。 〔実施例〕 本発明を以下に実施例により更に説明する。 実施例1〜9および比較例1および2 実施例1〜9および比較例1〜2の夫々におい
て、下記組織のポリエステル繊維紡績糸平織物: 20S/1×20S/1/92本/2.54cm×55本/2.54cm 目付:195g/m2 を常法により精練、乾燥して、防水シート用基布
とした。 別に、下記組成の樹脂組成物: 成 分 重量部 ポリ塩化ビニル樹脂 100 D.O.P.(可塑剤) 75 二酸化チタン(白色顔料) 8 三酸化アンチモン(防炎剤) 5 ステアリン酸亜鉛(安定剤) 3 をカレンダーで混練し、かつ、厚さ0.1mmのフイ
ルムに成形した。このポリ塩化ビニル樹脂フイル
ムを、基布の両面に重ね合わせ、加熱圧着した。
得られた防水シートは、0.58mmの厚さを有し、か
つ白色で汚れの目立つ表面を有していた。 この白色防水シートを、タテ:1m、ヨコ:5
mの枠体に展張固定した。この汚れ曝露試験試料
を都市部内の3階建て建物の屋上に、屋根面から
1mの高さに、垂直面から30度の角度で、南面し
て固定し、これに3ケ月間屋根曝露を施した。曝
露試料は、かなり顕著に汚れていた。 この汚れ試料の汚れ表面域に対し、第1表に示
された組成の汚れ除去処理液を塗布し、温度20℃
〜25℃で自然乾燥した。 乾燥した汚れ除去剤層に水を静かに曝露給水
し、層中のケイ酸アルカリ金属塩、及び、高分子
材料を十分に吸水膨潤させてこの状態に10分間放
置し、次に、これに水を強くシヤワー給水し、汚
れ除去剤層を洗浄流去した。 その後試料の洗浄面を観察し、汚れ除去効果を
評価した。結果を第1表に示す。
【表】
本発明の汚れ除去剤および汚れ除去方法は、従
来汚れ除去が困難とされていた非水滲透性材料の
汚れ表面を、簡単な操作により、かつ、極めて効
率よく、洗浄することができる。また、本発明の
汚れ除去剤および汚れ除去方法は、各種シート材
料はもとより、その他にも自動車、住宅、洗面
所、トイレツト、風呂、流し、化粧室、台所、
床、建築物外壁面、など広範囲にわたる非水滲透
性材料を上述のように効率よく洗浄することがで
きる。
来汚れ除去が困難とされていた非水滲透性材料の
汚れ表面を、簡単な操作により、かつ、極めて効
率よく、洗浄することができる。また、本発明の
汚れ除去剤および汚れ除去方法は、各種シート材
料はもとより、その他にも自動車、住宅、洗面
所、トイレツト、風呂、流し、化粧室、台所、
床、建築物外壁面、など広範囲にわたる非水滲透
性材料を上述のように効率よく洗浄することがで
きる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 水溶性ケイ酸アルカリ金属塩材料を有効成分
として含む非水滲透性材料の汚れ除去剤。 2 前記水溶性ケイ酸アルカリ金属塩材料が、ケ
イ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムおよび水ガラス
から選ばれた少なくとも1種からなる、特許請求
の範囲第1項記載の汚れ除去剤。 3 水溶性ケイ酸アルカリ金属塩と、水不溶性・
高吸水性高分子材料とを有効成分として含む非水
滲透性材料の汚れ除去剤。 4 前記水不溶性・高吸水性高分子材料が、デン
プン−ポリアクリロニトリルグラフト重合体の加
水分解物、デンプン−アクリル酸共重合体、デン
プン−アクリレート共重合体、デンプン−アクリ
ル酸塩共重合体、カルボキシメチルセルロースの
架橋体、セルロース−ポリアクリロニトリルグラ
フト重合体の加水分解物、酢酸ビニル−アクリル
酸(又はその塩)共重合体の加水分解物、酢酸ビ
ニル−アクリル酸エステル共重合体の加水分解
物、酢酸ビニル−メタクリル酸(又はその塩)共
重合体の加水分解物、酢酸ビニル−メタクリル酸
エステル共重合体の加水分解物、酢酸ビニル−
α,β−不飽和ジカルボン酸エステル共重合体の
加水分解物、アクリル酸(又は塩)−アクリルア
ミド共重合体、ポリビニルアルコールの架橋物、
ポリアクリル酸(又はその塩)の加橋物、ポリア
クリロニトリルの架橋物の加水分解物、ポリアル
キレンオキサイドの架橋物、ポリビニルピロリド
ンの架橋物、スルホン化ポリエチレンの架橋物、
ビニールエステル−エチレン性不飽和モノマー共
重合体の加水分解物、側鎖にキレート官能基を有
する水溶性ポリマーのキレート架橋物、および、
無水マレイン酸−エチレン性不飽和炭化水素共重
合体、から選ばれた少なくとも1種からなる、特
許請求の範囲第3項記載の汚れ除去剤。 5 前記ケイ酸アルカリ金属塩材料と、前記高分
子材料との混合重量比が0.01:10〜10:0.01の範
囲内にある、特許請求の範囲第3項記載の汚れ除
去剤。 6 非水滲透性材料の汚れ除去すべき表面域上
に、乾燥状態で前記表面域に付着し、かつ、水溶
性ケイ酸アルカリ金属塩材料を有効成分として含
む汚れ除去剤層を形成し、前記汚れ除去剤層に水
を主成分とする給水剤を供給して前記ケイ酸アル
カリ金属塩材料の水和により形成される水和汚れ
除去剤層中に前記表面域上の汚れを吸収包含さ
せ、 次に前記汚れを吸収包含している水和汚れ除去
剤層を前記表面域から除去する、ことを含む非水
滲透性材料の汚れ除去方法。 7 前記乾燥状態の汚れ除去剤層の形成におい
て、前記汚れ除去剤の水溶液を、前記非水滲透性
材料の汚れ除去すべき表面域上に塗布し、この水
溶液塗布層を乾燥する、特許請求の範囲第6項記
載の方法。 8 前記乾燥状態の汚れ除去剤層において、前記
ケイ酸アルカリ金属塩材料の量が0.05g/m2〜
300g/m2の範囲内にある、特許請求の範囲第6
項記載の方法。 9 前記水和汚れ除去剤層の除去が水洗による、
特許請求の範囲第6項記載の方法。 10 前記水和汚れ除去剤層の除去が払拭によ
る、特許請求の範囲第6項記載の方法。 11 前記水和処理が0℃〜100℃の温度範囲内
で行われる、特許請求の範囲第6項記載の方法。 12 非水滲透性材料の汚れ除去すべき表面域上
に、乾燥状態で前記表面域に付着し、かつ水溶性
ケイ酸アルカリ金属塩材料と水不溶性・高吸水性
高分子材料とを有効成分として含む汚れ除去剤層
を形成し、前記汚れ除去剤層に水を主成分とする
給水剤を供給して前記ケイ酸アルカリ金属塩材料
を水和しかつ前記高分子材料を吸水膨潤させ、そ
れによつて形成される水和吸水汚れ除去剤層中に
前記表面域上の汚れを吸収包含させ、次に前記汚
れを吸収包含している水和吸水汚れ除去剤層を、
前記表面域から除去する、ことを含む非水滲透性
材料の汚れ除去方法。 13 前記乾燥状態の汚れ除去剤層の形成におい
て、水性媒体中に前記ケイ酸アルカリ金属塩材料
を溶解し、かつ前記高分子材料を分散し、得られ
た分散溶液を非水滲透性材料の汚れ除去すべき表
面域上に塗布し、この分散溶液層を乾燥する、特
許請求の範囲第12項記載の方法。 14 前記乾燥状態の汚れ除去剤層において、前
記ケイ酸アルカリ金属塩材料の量が0.05〜300
g/m2の範囲内にあり、前記高分子材料の量が
0.01〜30g/m2の範囲内にある、特許請求の範囲
第12項記載の方法。 15 前記汚れ除去剤の水性媒体が水のみよりな
る、特許請求の範囲第13項記載の方法。 16 前記汚れ除去剤の水性媒体が、前記高分子
材料に対する膨潤度調節剤を含む水溶液からな
る、特許請求の範囲第13項記載の方法。 17 前記膨潤度調節剤が、エチルアルコール、
メチルアルコール、プロピルアルコール、ブチル
アルコールおよびイソプロピルアルコールから選
ばれた少なくとも1員からなる、特許請求の範囲
第16項記載の方法。 18 前記水和吸水処理が0℃〜100℃の温度範
囲内で行われる、特許請求の範囲第12項記載の
方法。 19 前記水和吸水汚れ除去剤層の除去が水洗に
よる、特許請求の範囲第12項記載の方法。 20 前記水和吸水汚れ除去剤層の除去が払拭に
よる、特許請求の範囲第12項記載の方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP32155487A JPS64198A (en) | 1987-02-07 | 1987-12-21 | Stain remover for water-impermeable material and method of removing stain |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62-25586 | 1987-02-07 | ||
| JP2558687 | 1987-02-07 | ||
| JP32155487A JPS64198A (en) | 1987-02-07 | 1987-12-21 | Stain remover for water-impermeable material and method of removing stain |
Related Child Applications (2)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5032296A Division JPH0723478B2 (ja) | 1987-02-07 | 1993-02-22 | 非水滲透性材料の汚れ除去方法 |
| JP5032263A Division JPH069994A (ja) | 1987-02-07 | 1993-02-22 | 非水滲透性材料の汚れ除去方法 |
Publications (3)
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|---|---|
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| JPS64198A JPS64198A (en) | 1989-01-05 |
| JPH0420960B2 true JPH0420960B2 (ja) | 1992-04-07 |
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
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Country Status (1)
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|---|---|---|---|---|
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| FR2745507B1 (fr) * | 1996-03-01 | 1998-04-03 | Rhone Poulenc Chimie | Procede de traitement antisalissure des vehicules par depot d'un polymere organique |
| DE10114169A1 (de) * | 2001-03-22 | 2002-10-02 | Reinmar Peppmoeller | Silikathaltige, Wasser und wäßrige Flüssigkeiten speichernde, anionische Polymere sowie deren Herstellung und Verwendung |
| JP2005232241A (ja) * | 2004-02-18 | 2005-09-02 | Toyo Aluminium Foil Products Kk | 油汚れ除去用コート剤 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JPS5739182A (en) * | 1980-08-14 | 1982-03-04 | Fujitsu Ltd | Degreasing agent for aluminum |
| JPS59189200A (ja) * | 1983-04-11 | 1984-10-26 | 株式会社日本触媒 | 物体表面の清浄化法 |
| US4597888A (en) * | 1985-06-19 | 1986-07-01 | Parker Chemical Company | Cleaner for steel cans |
| DE3545288A1 (de) * | 1985-12-20 | 1987-06-25 | Vorwerk Co Interholding | Fluessige reinigungssuspension |
-
1987
- 1987-12-21 JP JP32155487A patent/JPS64198A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS64198A (en) | 1989-01-05 |
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