JPH04211542A - 通信網におけるプリアンブル長調整方法及び独立同期型シリアルデータ通信装置 - Google Patents

通信網におけるプリアンブル長調整方法及び独立同期型シリアルデータ通信装置

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JPH04211542A
JPH04211542A JP3052872A JP5287291A JPH04211542A JP H04211542 A JPH04211542 A JP H04211542A JP 3052872 A JP3052872 A JP 3052872A JP 5287291 A JP5287291 A JP 5287291A JP H04211542 A JPH04211542 A JP H04211542A
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buffer
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pai
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JP3052872A
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Inventor
Fumio Ogawa
小川 富美雄
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、通信ネットワークに
おけるプリアンブル長調整方法、及び該プリアンブル長
調整方法を採用した独立同期型シリアルデータ通信装置
に関し、特に、シリアルデータのフレーム毎に付加され
るプリアンブルを、いかなる場合も常に好適な長さの範
囲に維持することのできる方法及び装置の具現に関する
【0002】
【従来の技術】一般に、通信ネットワークに接続される
ほとんどの送受信回路は、入力が現れてから有効な出力
が出るまでに数ビット時間かかるため、通常は、フレー
ムを構成する各データの前にプリアンブルと称されるビ
ット列を付加して、定常状態、すなわちこれら送受信回
路が有効な出力をシステムに送れる状態、になるまでの
時間補償を行うようにしている。なお、FDDI−II
(エフ・ディー・ディー・アイ  −  ツゥー: F
iber Distributed Data Int
erface − II)として定められている通信規
格においては、このプリアンブルの長さとして、5シン
ボル(1シンボル=5ビット)が基準とされることが多
い。
【0003】ところで、このような通信ネットワークに
あっては、該ネットワークに接続される各局が独立同期
にて動作することから、これら各局の周波数の微妙な違
いにより発生する伝送シリアルデータの累積位相差も無
視できないものとなる。この様子を図15及び図16に
示す。
【0004】すなわち図15において、第1局1〜第n
局nは、上記通信ネットワークへの接続局であり、ここ
で仮定として、伝送周波数f0 にて伝送されるシリア
ルデータS0を受入してこれをバッファメモリに一時貯
蔵しつつ、更にこの貯蔵データを次局に転送する第1局
1が、上記伝送周波数f0 よりも僅かに低い内部周波
数f1 にて、上記貯蔵データの読み出し(転送)動作
を行うものとし、この第1局1から転送されるシリアル
データS1(伝送周波数f1 )を受入してこれをバッ
ファメモリに一時貯蔵しつつ、更にこの貯蔵データを次
局に転送する第2局2が、上記周波数f1 よりも僅か
に高い内部周波数f2 にて、上記貯蔵データの読み出
し(転送)動作を行うものとし、この第2局2から転送
されるシリアルデータS2(伝送周波数f2 )を受入
してこれをバッファメモリに一時貯蔵しつつ、更にこの
貯蔵データを次局に転送する第3局3が、上記周波数f
2 よりも僅かに高い内部周波数f3 にて、上記貯蔵
データの読み出し(転送)動作を行うものとすると、上
記各シリアルデータS0〜S3の位相も自ずと、図16
(a)〜(d)に示されるようにばらついたものとなる
。そして、こうした位相差が累積されていった場合、後
段の接続局では、上記データ一時貯蔵用のバッファメモ
リにオーバーフロー、もしくはアンダーフローが生じる
こととなり、その正常な動作すら保証できない事態に陥
る。
【0005】このため従来は、各局毎に、図17に例示
するような装置を設け、該装置を通じて、上述したプリ
アンブル(図16では各シリアルデータの斜線部PA)
の長さを増減することで、上記の位相差を吸収するよう
にしている。
【0006】因みにこの図17に示す装置において、内
部クロック源11は、当該局の動作周波数を決定するク
ロック信号を発生する部分であり、エラスティックバッ
ファ12及びスムージングバッファ13はそれぞれ、上
記シリアルデータをFIFO(First−in Fi
rst−out)形式にて一時貯蔵する部分であり、ク
ロック抽出部14は、入力されるシリアルデータからそ
の伝送クロックを抽出し、該抽出したクロックWC1 
に基づいて当該シリアルデータを上記エラスティックバ
ッファ12に書き込む部分であり、使用バッファ量検出
部15は、該エラスティックバッファ12に書き込まれ
たデータの量、すなわち同バッファ12の都度のバッフ
ァ使用量を検出する部分であり、クロック位相制御部1
6は、エラスティックバッファ12を通じて上述した局
間の周波数差によるデータの位相ずれを吸収すべく、上
記内部クロック源11から発生されるクロックの位相を
上記使用バッファ量検出部15の検出出力に基づいて移
相(位相を進めるもしくは遅らせる)制御し、この制御
した位相のクロックRC1 によって上記エラスティッ
クバッファ12に貯蔵されているデータを読み出す部分
であり、プリアンブル長検出部17は、このエラスティ
ックバッファ12から読み出されたシリアルデータから
、同データに含まれるプリアンブルPAの長さを検出(
例えばプリアンブルPAを検出してその長さをカウント
)する部分であり、使用バッファ量検出部18は、上記
スムージングバッファ13についてその都度のバッファ
使用量を検出する部分であり、クロック位相制御部19
は、スムージングバッファ13を通じて上述したプリア
ンブルPAの長さを増減すべく、上記内部クロック源1
1から発生されるクロックの位相をこれらプリアンブル
長検出部17及び使用バッファ量検出部18の各検出出
力に基づいて移相制御し、この制御した位相のクロック
WC2 によって上記エラスティックバッファ12から
読み出されたシリアルデータをスムージングバッファ1
3に書き込む部分である。こうしてスムージングバッフ
ァ13に書き込まれたデータは、上記内部クロック源1
1から発生されるクロックRC2 に基づいて読み出さ
れ、次局への転送データとして当該局から出力される。
【0007】以下、この図17に示す装置の、特に上記
クロック位相制御部19によるスムージングバッファ1
3の制御方法、すなわちプリアンブル長の調整方法につ
いて、従来採用されている方法の主なものをいくつか示
し、各々その制御アルゴリズムを列記する。
【0008】 ◆第1の方法(便宜上、以下「リミットスムーザ」とい
う)プリアンブルの長さが4シンボルから6シンボルの
場合はそのまま送信し、3シンボル以下、または7シン
ボル以上になったときにプリアンブルの長さを調整する
方法で、制御アルゴリズムは以下の通り。
【0009】 (a) ネットワークのリセット時にスムージングバッ
ファ13を50%使用状態にする。
【0010】 (b) プリアンブル部分以外では、スムージングバッ
ファ13にFIFO動作させる。すなわち、該バッファ
13からシンボルを取り出し、プリアンブルがくるまで
この取り出したシンボルを送信する。
【0011】 (c) 検出されたプリアンブルが3シンボル以下で次
のサイクルの開始デリミタ(サイクル先頭部の識別コー
ド)がバッファ13の出力に見えた場合、バッファ13
の使用率が100%未満なら開始デリミタの代わりにプ
リアンブルを送信し、前局からの入力はバッファリング
する。このバッファ13の使用率が100%になったと
き、または送信プリアンブルが4シンボルになったとき
には、バッファ13の先頭にある開始デリミタから次の
サイクルの送信を始める。
【0012】 (d) 送信しているプリアンブルのシンボル数を数え
、6個のシンボルを送信しても次のサイクルの開始デリ
ミタがバッファ13の出力に出てこない場合、開始デリ
ミタが出てくるまでバッファ13からプリアンブルを取
り出して捨てる。開始デリミタがまだバッファリングさ
れていない場合は、ここでバッファ13が空になってし
まうため、プリアンブルを再送信しながら開始デリミタ
の到着を待つ。 ◆第2の方法(便宜上、以下「センタリングスムーザ」
という)上記リミットスムーザが4シンボルや6シンボ
ルのプリアンブルを送信するケースで、もしそれを5シ
ンボルにするとバッファ13の使用率を50%に近づけ
ることができるなら、次のように4シンボルや6シンボ
ルの代わりに5シンボルのプリアンブルを送信する。
【0013】 (a) ネットワークのリセット時にスムージングバッ
ファ13を50%使用状態にする。
【0014】 (b) プリアンブル部分以外では、スムージングバッ
ファ13にFIFO動作させる。すなわち、該バッファ
13からシンボルを取り出し、プリアンブルがくるまで
この取り出したシンボルを送信する。
【0015】 (c) 送信プリアンブルが3シンボル以下で次のサイ
クルの開始デリミタがバッファ13の出力に見え、且つ
バッファ13の使用率が100%未満の場合、開始デリ
ミタの代わりにプリアンブルを送信し、前局からの入力
はバッファリングする。また、 c−1)バッファ13の使用率が100%に達したとき
、または c−2)バッファ13の使用率が50%を越えていて送
信プリアンブルが4シンボルになったとき、またはc−
3)バッファ13の使用率が50%以下で送信プリアン
ブルが5シンボルになったときには、バッファ13の先
頭にある開始デリミタから、次のサイクルの送信を始め
る。
【0016】 (d) 送信しているプリアンブルのシンボル数を数え
、d−1)5シンボルのプリアンブルを送信し、バッフ
ァ13の使用率が50%を越えていたら、バッファ13
の使用率が50%を越えている限り、開始デリミタがバ
ッファ13の出力に見えてくるまで該バッファ13に残
っているプリアンブルを読み捨てる。読み捨ての途中で
、バッファ13の使用率が50%(以下)になった場合
には、次のd−2)に進む。
【0017】 d−2)バッファ13からプリアンブルを取り出して送
信する。もし通算してプリアンブルの長さが6シンボル
になったら、バッファ13が空でない限り、開始デリミ
タが出てくるまでプリアンブルを読み捨てる。開始デリ
ミタがまだバッファリングされていない場合には、ここ
でバッファ13が空になってしまうため、プリアンブル
を送信しながら開始デリミタの到着を待つ。
【0018】 ◆第3の方法(便宜上、以下「ターゲットスムーザ」と
いう)プリアンブルの長さをバッファ13の容量が許す
限り5シンボルに近づける方法であって、制御アルゴリ
ズムは以下の通り。
【0019】 (a) ネットワークのリセット時にスムージングバッ
ファ13を50%使用状態にする。
【0020】 (b) プリアンブル部分以外では、スムージングバッ
ファ13にFIFO動作させる。すなわち、該バッファ
13からシンボルを取り出し、プリアンブルがくるまで
この取り出したシンボルを送信する。
【0021】 (c) プリアンブルが4シンボル以下で次のサイクル
の開始デリミタがバッファ13の出力に見えて且つ、バ
ッファ13の使用率が100%未満の場合、開始デリミ
タの代わりにプリアンブルを送信し、前局からの入力は
バッファリングする。バッファ13の使用率が100%
になったときは、該バッファ13の先頭にある開始デリ
ミタから次のサイクルの送信を始める。
【0022】 (d) 送信しているプリアンブルのシンボル数を数え
、5シンボルのプリアンブルを送信したら、バッファ1
3が空でない限り、開始デリミタが出てくるまでプリア
ンブルを読み捨てる。開始デリミタがまだバッファリン
グされていない場合は、ここでバッファ13が空になっ
てしまうため、プリアンブルを送信しながら開始デリミ
タの到着を待つ。
【0023】以上が、プリアンブル長調整方法として、
従来最も有力視されているものである。また、これらプ
リアンブル長調整方法に係わる文献としては、米国国内
規格協会(ANSI:American Nation
al Standards Institute )ワ
ーキングペーパにある次のものが知られている。
【0024】 (A) ドラフト・プロポーズド・ANS「FDDIハ
イブリッド・リング・コントロール」、1988年8月
12日、32頁−38頁[DRAFT  PROPOS
ED  ANS  ″FDDIHYBRID  RIN
G  CONTROL″  (Aug.12,1988
)  P.32−P.38] (B) デビッド・ドッズ「ジッター・コントロール・
イン・FDDI−IIシステムズ」、1987年9月3
0日[David  Dodds  ″JITTER 
 CONTROL  IN  FDDI−II  SY
STEMS″  (Sept.30,1987)] (C) デビッド・ドッズ「ジッター・コントロール・
イン・FDDI−IIシステムズ・プログレス・レポー
ト」、1987年7月8日[David  Dodds
  ″JITTER  CONTROL  IN  F
DDI−II  SYSTEMS  Progress
  Report″  (July  8,1987)
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
プリアンブル長調整方法は何れも、図17からも明らか
なように、エラスティックバッファを通じて、局間の周
波数差によるデータの位相ずれを先ず吸収し、この位相
ずれの吸収によって極端に短く、または極端に長く調整
されたプリアンブル長を、その後スムージングバッファ
を通じて補正するようにしている。このためこの方法で
は、ある局に連続して短いプリアンブルのサイクル(フ
レーム)が到来したような場合、スムージングバッファ
は連続してそのプリアンブル長を元に戻すように働くこ
ととなり、数サイクルでそのバッファ許容量を使い切っ
てしまうことが予想される。すなわちこの場合、当該シ
リアルデータのその後のサイクルについては、何らの補
正もできないままにこれを次局に送り出さざるを得なく
なる。したがって、伝送されるシリアルデータが多数の
局を経由して、同じサイクルに上記の調整が重複するよ
うな場合には、当該サイクルにおけるプリアンブル長は
どんどん短くなり、ついには0シンボル(プリアンブル
無し)となってしまうこともあり得る。このことは、そ
れ以後の調整がデータ部分におよび、ひいてはデータ破
壊をも引き起こしかねないことを意味する。
【0026】この発明は、こうした実情に鑑みてなされ
たものであり、いかに悪条件の重なる環境にあっても、
上記プリアンブルの長さを常に好適な長さの範囲に維持
して、通信ネットワーク上での安定したデータ伝送を保
証する通信網におけるプリアンブル長調整方法、及び該
プリアンブル長調整方法を採用して各接続局の信頼性高
い独立同期動作を支援する独立同期型シリアルデータ通
信装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】こうした目的を達成する
ため、この発明では、前記シリアルデータの累積位相差
を、該シリアルデータのフレーム毎に付されるプリアン
ブルの長さを増減することで調整吸収するに、同一フレ
ームに対するプリアンブルの長さの増減が、増方向或い
は減方向で同一方向に重複されるときには、当該フレー
ムに関するプリアンブルの長さの増減を控えるよう、各
接続局のプリアンブル長調整(増減制御)アルゴリズム
を組むようにする。
【0028】なお、詳しくは、プリアンブルの長さの増
減は、前述の如くFIFO形式による適宜のバッファを
通じて行われるものであり、該バッファの許容使用量を
±m(mは整数)、該バッファに入力されるプリアンブ
ルの長さをPAi 、同バッファから出力するプリアン
ブルの長さをPA、該プリアンブルの長さの基準値をn
(nは整数)、とするとき、バッファの使用量Bをもと
に、 (a) −m≦B≦+m  のときPA=PAi (b
) B<−m  のとき、PAi ≦n  ならばPA
=PAi +1 PAi =n+1  ならばPA=PAi (調整せず
)(c) B>+m  のとき、PAi ≧n  なら
ばPA=PAi −1 PAi =n−1  ならばPA=PAi (調整せず
)として前記プリアンブルの長さの調整(増減制御)を
実行する。
【0029】またこの発明では、各接続局に配設される
独立同期型シリアルデータ通信装置として、こうしたプ
リアンブル長調整機能を有する装置を実現するに、(A
) シリアルデータ伝送のための所定周波数のクロック
を発生する内部クロック源。
【0030】 (B) シリアルデータをFIFO形式にて一時貯蔵す
るバッファ手段。
【0031】 (C) 入力されるシリアルデータからその伝送クロッ
クを抽出し、該抽出したクロックに基づいて当該シリア
ルデータを前記バッファ手段に書き込むクロック抽出手
段。
【0032】 (D) 前記バッファ手段の都度のデータ貯蔵量を検出
する第1の検出手段。
【0033】 (E) 前記入力されるシリアルデータに含まれるプリ
アンブルの長さを検出する第2の検出手段。
【0034】 (F) 前記第1及び第2の検出手段による検出出力に
基づき、第1の検出手段の検出出力が所定の量を下回り
且つ第2の検出手段の検出出力が基準値以下であるとき
には、前記内部クロック源から発生されるクロックの位
相を遅らせ、第1の検出手段の検出出力が所定の量を上
回り且つ第2の検出手段の検出出力が基準値以上である
ときには、前記内部クロック源から発生されるクロック
の位相を進ませ、それ以外のときには、前記内部クロッ
ク源から発生されるクロックの位相をシリアルデータ伝
送のための標準位相に維持する制御を行い、この位相制
御したクロックに基づいて、前記バッファ手段に貯蔵さ
れているデータを次局への出力シリアルデータとして読
み出すクロック位相制御手段。
【0035】をそれぞれ具えた装置としてこれを実現す
る。
【0036】
【作用】先の従来のプリアンブル長調整アルゴリズムに
よれば、既に以前の局で、プリアンブルの長さを増す方
向、或いは減らす方向に同じ方向で調整済みのフレーム
(サイクル)があっても、当局自身の判定条件によって
該フレームのプリアンブル長を増すべき、或いは減らす
べきと判断された場合には、同プリアンブルの長さを更
に増す方向、或いは減らす方向に調整することになって
いる。しかし、この発明による上記のプリアンブル長調
整アルゴリズムでは、バッファ(従来でいうエラスティ
ックバッファに相当)に入力されてくるプリアンブルの
長さを監視して、そのフレームのプリアンブル長が、こ
のように同じ方向で以前に調整済みであると判断される
場合には、当該フレームについてのプリアンブル長の調
整を控え、次のフレーム(サイクル)へ、該次のフレー
ムも上記同様に同じ方向で以前にプリアンブル長調整済
みであると判断される場合には、更に次のフレームへ、
と該プリアンブル長の調整を繰り越すようになる。この
ためこの発明によるプリアンブル長調整アルゴリズムに
よれば、同一のフレームに対してプリアンブル長調整が
重複されることはなくなり、データ破壊に対する耐力も
格段に向上されることとなる。
【0037】また、上記独立同期型シリアルデータ通信
装置にあっては、(F) のクロック位相制御手段が、
(B) のバッファ手段(従来でいうエラスティックバ
ッファに相当)を通じて、上記(a) 〜(c) のプ
リアンブル長調整アルゴリズムを実行するものであり、
こうした独立同期型シリアルデータ通信装置が、ネット
ワークによって結ばれた各接続局に配設されることによ
り、データ破壊等の生じない常に安定したデータ伝送が
実現されるようになる。
【0038】なお、(F) のクロック位相制御手段に
よる位相制御において、上記クロックの位相を進める制
御は、プリアンブル長の「減縮」に対応し、逆に、上記
クロックの位相を遅らせる(すなわち足踏み状態とする
)制御は、プリアンブル長の「増加」に対応する。
【0039】
【実施例】図1に、この発明にかかる独立同期型シリア
ルデータ通信装置の一実施例を示す。
【0040】この通信装置も、先の図17に示した装置
と同様、通信ネットワークに接続された各局(図15参
照)のそれぞれに配設されている。
【0041】はじめに、この装置の構成、並びに各部の
機能について説明する。
【0042】この図1に示す装置において、内部クロッ
ク源21は、当該局の動作周波数を決定するクロック信
号を発生する部分である。このクロック周波数が、基本
的には各局とも全て同じ周波数に設定されるものの、実
際には、該クロック源21を構成する部品のばらつき等
によってその精度にばらつきを生じ、各局の間では、僅
かながら周波数差が生じてしまうことは前述した通りで
ある。なおこうした周波数の偏差は、現状では、最大で
も±50ppm 程度までに抑えることができるように
なってきている。
【0043】また、バッファ22は、従来の装置(図1
7)でいえばエラスティックバッファ12に相当するも
のの、同装置でいうスムージングバッファ13としての
機能も兼ね備えたものであって、これらバッファ12及
び13同様、当局に入力されるシリアルデータをFIF
O形式にて一時的に貯蔵する部分である。因みにこの例
では、このバッファ22のバッファ容量を±5ビット(
2シンボル)としている。
【0044】また、クロック抽出部23は、当局に入力
されるシリアルデータからその伝送クロックを抽出し、
該抽出したクロックWCに基づいて当該シリアルデータ
を上記バッファ22に書き込む部分である。この回路構
成自体は、従来より周知である。
【0045】また、使用バッファ量検出部24は、上記
バッファ22に書き込まれたデータの量、すなわち同バ
ッファ22の都度のバッファ使用量を検出する部分であ
る。こうしたバッファ使用量の検出は例えば、バッファ
書き込みクロックとなる上記抽出クロックWCと後述す
るバッファ読み出しクロックRCとの位相差を検出する
ことで実現することができる。
【0046】また、プリアンブル長検出部25は、上記
当局に入力されるシリアルデータから、同データに含ま
れるプリアンブルPA(図16斜線部参照)の長さを検
出する部分である。こうしたプリアンブル長の検出は例
えば、同シリアルデータにおけるプリアンブルPAの開
始点を先ず検出し、その構成シンボル数(ビット数)を
カウンタで計数していくことで実現される。
【0047】そして、クロック位相制御部26は、これ
ら使用バッファ量検出部24及びプリアンブル長検出部
25による検出出力に基づき、所定のプリアンブル長調
整アルゴリズムに従って、上記内部クロック源21から
発生されるクロックの位相を進ませる、或いは遅らせる
、また或いは維持する制御を実行し、この位相制御した
クロック(これがバッファ22の読み出しクロックRC
となる)によって、上記バッファ22に貯蔵されている
データを読み出す部分である。この読み出されたデータ
が、次局へ転送されるシリアルデータとして当局から出
力されることとなる。
【0048】ここで、このクロック位相制御部26にお
いて実行される制御の核となるプリアンブル長調整アル
ゴリズムについて詳述する。
【0049】まず、この実施例では、 (1) 当該ネットワークにおいて設定されるプリアン
ブルPAの長さ(以下では便宜上、この長さをも含めて
PAと記す)の標準値は、前述の如く5シンボルである
【0050】 (2) このプリアンブル長PAを 4≦PA≦6 の範囲に調整する。
【0051】 (3) バッファ22は、上述のようにバッファ容量±
5ビットのバッファであって、このうちの ±3ビット を閾値として、プリアンブル長調整を実施する。
【0052】ことを前提とする。なおこの場合、バッフ
ァの「0」はバッファ中心であり、その「+」方向を出
力位相遅れと考える。
【0053】さて、こうした前提において、バッファ2
2に入力されるプリアンブルの長さ、すなわち上記プリ
アンブル長検出部25によって検出されるプリアンブル
長をPAi [シンボル]、このプリアンブル長PAi
 に対してこの装置が調整するプリアンブル長、すなわ
ちバッファ22から実際に出力されるプリアンブルの長
さをPA[シンボル]、また該バッファ22の都度の使
用バッファ量、すなわち上記使用バッファ量検出部24
によって検出されるバッファ使用量をB[ビット]とす
るとき、上記のクロック位相制御部26では、(a) 
−3≦B≦+3  のときPA=PAi (b) B<
−3  のとき、PAi ≦5  ならばPA=PAi
 +1 PAi =6  ならばPA=PAi (調整せずに次
サイクルに繰り越す) (c) B>+3  のとき、PAi ≧5  ならば
PA=PAi −1 PAi =4  ならば PA=PAi (調整せずに次サイクルに繰り越す)と
いったプリアンブル長調整が実現されるように、上述し
たクロックの位相制御を実行する。
【0054】すなわち、こうしたプリアンブル長の調整
において、入力プリアンブル長PAi の「減縮」は、
上記読み出しクロックRCの位相を進める制御に対応し
、逆に、入力プリアンブル長PAi の「増加」は、同
読み出しクロックRCの位相を遅らせる(すなわち足踏
み状態とさせる)制御に対応し、そして入力プリアンブ
ル長PAi の「維持」は、上記内部クロック源21か
ら発せられる当局としての動作クロックの位相を維持し
、この維持した位相のクロック(これがクロックRCと
なる)によってバッファ22の一時貯蔵データ(プリア
ンブル)を読み出す制御に対応することから、当のクロ
ック位相制御部26では、使用バッファ量検出部24の
検出出力Bが上記閾値を下回り(B<−3)、且つプリ
アンブル長検出部25の検出出力PAi が基準値以下
(PAi ≦5)であるときには、内部クロック源21
から発生されるクロックの位相を、プリアンブルが1シ
ンボル増加される(PA=PAi +1)分だけ遅らせ
、使用バッファ量検出部24の検出出力Bが上記閾値を
上回り(B>+3)、且つプリアンブル長検出部25の
検出出力PAi が基準値以上(PAi ≧5)である
ときには、内部クロック源21から発生されるクロック
の位相を、プリアンブルが1シンボル減縮される(PA
=PAi −1)分だけ進ませ、それ以外のときには、
内部クロック源21から発生されるクロックの位相を当
局としての標準位相に維持する制御を行うこととなる。
【0055】以上のような使用バッファ量B及び入力プ
リアンブル長PAi の値によって決まるプリアンブル
シンボル数の増減についてまとめると、図2のようにな
る。
【0056】このため、この実施例装置の動作としては
、 (1) 当局への入力シリアルデータからある1フレー
ムに関してのプリアンブルが検出されて以後、使用バッ
ファ量検出部24を通じて検出されるバッファ量Bが−
3≦B≦+3 のように、閾値以内に収まる場合(上記アルゴリズムの
(a) の場合)には、内部クロック源21から発生さ
れるクロックがそのまま読み出しクロックRCとしてバ
ッファ22に加えられる。したがってこの場合、当該フ
レームのプリアンブル長PAi は変更されずに、PA
=PAi  としてそのまま次局に転送される。
【0057】 (2) 同じく、使用バッファ量検出部24を通じて検
出されるバッファ量Bが B<−3 のように、下限閾値から下回って外れる場合(上記アル
ゴリズムの(b) の場合)には、プリアンブル長検出
部25を通じて検出されるプリアンブル長PAi が更
に参照され、この値PAi がそれ以前、増加される方
向に調整されていなければ、すなわち PAi ≦5 であれば、クロック位相制御部26による上述した位相
制御を通じて、入力プリアンブル長PAiが1シンボル
だけ増加され、 PA=PAi +1(=5または6) として次局に転送される。また、上記参照されるプリア
ンブル長PAi が、それ以前、同じく増加される方向
に調整されている旨認知される場合、すなわちPAi 
=6 となっている場合には、こうした増加は行われずに、P
A=PAi (=6) としてそのまま次局に転送される(図2における「*1
」印の枠参照)。
【0058】 (3) 同じく、使用バッファ量検出部24を通じて検
出されるバッファ量Bが B>+3 のように、上限閾値から上回って外れる場合(上記アル
ゴリズムの(c) の場合)にも、プリアンブル長検出
部25を通じて検出されるプリアンブル長PAi が更
に参照され、この値PAi がそれ以前、減縮される方
向に調整されていなければ、すなわち PAi ≧5 であれば、クロック位相制御部26による上述した位相
制御を通じて、入力プリアンブル長PAiが1シンボル
だけ減縮され、 PA=PAi −1(=5または4) として次局に転送される。また、上記参照されるプリア
ンブル長PAi が、それ以前、同じく減縮される方向
に調整されている旨認知される場合、すなわちPAi 
=4 となっている場合には、こうした増加は行われずに、P
A=PAi (=4) としてそのまま次局に転送される(図2における「*2
」印の枠参照)。
【0059】といった処理が、入力されるシリアルデー
タの各フレーム毎に繰り返されることとなる。
【0060】図3は、こうした実施例装置が配設された
連続する3つの局を想定して、これら各局における上記
動作のもとに調整されるプリアンブル長PAの推移を、
その都度のバッファ量Bに対応させて例示したものであ
る。
【0061】この図3に示されるように、第1局で上記
のアルゴリズムに基づき調整されたプリアンブル長PA
(図3(a)参照)は、その各サイクル(フレーム)毎
に、第2局への入力プリアンブル長PAi として引き
継がれ、この第2局で更に、上記のアルゴリズムに基づ
く調整を受けることとなるが、同図3(b)に「*2」
印(図2における「*2」印に対応)を付して示すよう
に、バッファ量Bが上限閾値(+3ビット)を越えて、
従来であれば、「4シンボル」→「3シンボル」に調整
すべきところを、この実施例では、上記(3) の「そ
れ以前、同じく減縮される方向に調整されている」旨の
認知のもとに、当該サイクル(フレーム)のプリアンブ
ル長に対する更なる減縮調整を控えるようになる。そし
て、バッファ量Bが上限閾値(+3ビット)を越えてい
て且つ、入力プリアンブル長PAi がそれ以前、減縮
される方向に調整されていない条件が満足される次のサ
イクル(フレーム)に、このプリアンブル長減縮調整が
繰り越されるようになる。このため、プリアンブル長が
必要以上に短く(例えば3シンボル以下に)、或いは長
く(例えば7シンボル以上に)調整される可能性は極め
て低くなる。勿論、このプリアンブル長が必要以上に短
く調整されることさえなければ、前述したデータ破壊等
の起こる気遣いもない。
【0062】なお、この図3において、バッファ量Bの
推移を示す線の推移角度θは、各々前段の局との周波数
差(各内部クロック源から発せられるクロックの周波数
差)に対応しており、この角度θが小さいほど、これら
局間での周波数差が小さく、同角度θが大きいほど、こ
れら局間での周波数差が大きい。因みに、該角度θが負
方向となる図3(c)は、第3局の周波数が第2局の周
波数よりも高いことを示している。また、このバッファ
量推移を示す線に関して各々に付記するm1、m2、m
3は、各局間の周波数差による1サイクル当たりのバッ
ファ消費量を示している。
【0063】ともあれ、この実施例によれば、同一のフ
レームに対してプリアンブル長調整が重複されることは
なくなり、データ破壊等に対する耐力も格段に向上され
ることがわかる。
【0064】図4に、前記バッファ22及びクロック位
相制御部26の一部について、上述したアルゴリズムの
もとにプリアンブル長調整を具現する回路を参考までに
例示する。
【0065】すなわちこの図4において、30は、同図
に示されるようなA,B及びCの3個のD−F/F(D
型フリップフロップ)からなるとするデータバッファ部
、31は、前記クロック抽出部23にて抽出される書き
込みクロックWCに基づいて、このデータバッファ部3
0の上記3個のD−F/Fへのクロック分配を行うWC
(書き込みクロック)分配回路であり、この例の場合、
これらデータバッファ部30及びWC分配回路31によ
って前記バッファ22が構成される。WC分配回路31
の構成については、図5にその一例を示している。
【0066】また図4において、32は、前記クロック
位相制御部26に対応してその一部を構成するRC(読
み出しクロック)分配制御回路であり、このRC分配制
御回路32では、クロック位相制御部26における前記
のアルゴリズムに基づいて、データバッファ部30を構
成する上記3個のD−F/F各々に対する出力イネーブ
ル信号(OUT  Enable)を形成出力する。こ
のRC分配制御回路32の詳細については、図6にその
一例を例示している。
【0067】因みに、図6に示すRC分配制御回路32
では、信号S0 及びS1 による制御モード切り替え
機能を具えたシフトレジスタと、そのシフトレジスタの
出力を前記読み出しクロックRCに基づいてラッチする
D−F/F(D型フリップフロップ)とで、その要求さ
れる機能を実現しており、その制御モードの設定態様と
各D−F/Fから出力される信号の内容との関係は図7
に示すテーブルの関係となっている。
【0068】また、同図7のテーブルに示されるモード
設定信号S0 及びS1 の各論理内容”L(Low 
),H(High)”,”H(High),H(Hig
h)”,”L(Low),L(Low)”は、クロック
位相制御部26に加えられる前記使用バッファ量B(使
用バッファ量検出部24により検出される)、及び前記
入力データのプリアンブル長PAi (プリアンブル長
検出部25により検出される)に応じて、図8に示すア
ルゴリズムに基づき設定されるようになっている。この
図8に示すアルゴリズムとは、クロック位相制御部26
における前述したプリアンブル長調整アルゴリズムに外
ならない。こうしたアルゴリズムをもって上記モード設
定信号S0及びS1 の論理内容を設定する装置は、ソ
フトウェアによるものであれ、またハードウェアによる
ものであれ、任意のかたちで実現することができる。
【0069】図9は、こうした図4〜図6に例示した回
路による動作例を総括して示したものである。
【0070】すなわちいま、上記WC分配回路31を通
じて、例えば図9(a)に示される態様で、データバッ
ファ部30への入力データの書き込みがなされたとする
と、その通常の読み出し動作、すなわち先の図2におい
てシンボル数の調整が「0(PA=PAi )」となる
際の読み出し動作においては、上記RC分配制御回路3
2(クロック位相制御部26)による図7のシフト動作
を通じて、図9(b)に示される態様で、書き込まれた
内容がそのままのかたちでデータバッファ部30(バッ
ファ22)から出力されることとなるが、先の図2にお
いてシンボル数を「−1(PA=PAi −1)」に調
整する条件が満たされた場合、或いはシンボル数を「+
1(PA=PAi +1)」に調整する条件が満たされ
た場合には、同RC分配制御回路32(クロック位相制
御部26)による図7のシフト動作を通じて、例えば図
9(c)に示されるように、それぞれ逆シフト(位相を
進める)、或いは足踏み(位相を遅らせる)制御が行わ
れ、これによって、データバッファ部30(バッファ2
2)から出力されるデータのプリアンブル長も、同図9
(c)に示される態様で良好に調整されるようになる。
【0071】次に、上述したプリアンブル長の調整方法
におけるプリアンブル消失の可能性について、以下に考
察してみる。
【0072】 ◆考察1 いま、プリアンブル消失が起こり得る簡単なモデルとし
て、図10に示すような、各局間の周波数差Δfが全て
等しい場合を想定する。
【0073】このとき、各局の局周波数の許容偏差を±
ΔFppm とすると、第1局1の局周波数F1と第n
局nの局周波数Fnとでは、図11に示されるように、
最大2ΔFの周波数差となる。またこのとき、各局間の
周波数差Δfは等しいことから、全ての局のバッファオ
ーバーフロー周期が一致し、ワーストケースでは、上述
したプリアンブル長調整の最大繰り越し数(例えば図3
(b)における「*2」印のような繰り越し処理が連続
して実行される数)は、これをNとすると、(n−1)
サイクルとなる。すなわち N=n−1=2ΔF/Δf             
  ...(1)また、上記周波数差Δfによるサイク
ル当たりのバッファ消費量m(図3に示したm1、m2
、m3参照)は、1サイクルが通常、15625 ビッ
トに設定されることから、 m=1.5625×0.01×Δf [bit/cyc
le]更に、プリアンブル長の調整単位を、前述のよう
に1シンボル(=5ビット)とすると、プリアンブル長
の調整周期は、これをTとして したがって、上記プリアンブル長調整の最大繰り越し数
(連続数)Nとこの調整周期Tとの比は、(1) 式、
(2) 式より、 となる。
【0074】ここで、プリアンブル長PAが4シンボル
よりも減少していかない条件は、上記調整周期T内のサ
イクル数(フレーム数)が上記調整の最大繰り越し数N
に対して余裕があることである。すなわち、上記の比N
/Tとは、この余裕度を表すものであり、一般的には、
この余裕度が N/T<1                    
           ...(4)であれば、プリア
ンブル長PAが4シンボルよりも減少していかない条件
が満たされることとなる。因みに上記(3) 式は、 ΔF<±160ppm であれば、プリアンブル長PAは常に4〜6シンボルの
間に設定され、プリアンブル消失は起こり得ないことを
意味している。
【0075】なお、(4) 式によれば、調整の繰り越
し数Nが増えるに従って、プリアンブル長を4〜6シン
ボルの間に維持するための余裕度が低下するように一見
みうけられるが、この調整の繰り越し数Nが増える条件
とはこの場合、各局の周波数差Δfが小さくなることで
あり、こうして各局の周波数差Δfが小さくなれば、こ
れに追従して上記調整の周期Tも長くなる(上記(2)
 式参照)。すなわちこのことは、上記調整の繰り越し
数Nがたとえ増えても、(4) 式が満足される条件で
許容される同繰り越し数Nの値も増えていくことを意味
し、先のアルゴリズムに従ってプリアンブル長調整がな
されている限り、現実には、この(4) 式の関係が崩
れることはないものとみられる。
【0076】また、こうしたプリアンブル長調整方法に
おいて、プリアンブル長PAの調整操作がnサイクル連
続したときの、該プリアンブル長PAの次サイクル繰り
越し調整に必要なバッファのビット数としては、最大2
ΔFの許容偏差によって生じるビット数分を確保してい
ればよい。すなわち、 ΔF<±100ppm とすると、このビット数は、これをbとしてb=1.5
625×2ΔF×0.01=4 [bit]となる。因
みに上記の例では、1シンボル(=5ビット)調整を行
うときの最小の閾値ビット数は±3ビットであり、これ
にこのビット数bを加えることにより、上記実施例装置
のバッファ22としての必要な最小ビット数は、±7ビ
ットとして求まることになる。
【0077】ところで、この考察1によれば、上記のプ
リアンブル長調整方法を採用する限り、図10及び図1
1に示したようなケースにあっても、プリアンブル消失
は起こり得ない旨の結論は得られたものの、ここで取り
上げたモデルが、必ずしも全ての状況下におけるワース
トケースとなっているわけでもない。つまり、図10及
び図11を引用すれば、上記周波数差Δfが正極性とな
る局がk個(k<n)連続し、その後(k+1)局目で
、該周波数差Δfが一旦負極性になって局周波数が元に
戻る(第1局1の局周波数F1と同じ局周波数になる)
ようなことがあったとしても、それまで累積された繰り
越し数(連続数)Nは「0」にリセットされず、該累積
された値が、その後に続く局での繰り越し数(連続数)
Nに加算されるようになるからである。
【0078】そこで、考察2として、以下のような場合
について更に考察する。
【0079】 ◆考察2 ここでは、上記理由により、プリアンブル消失がより起
こり易いと考えられるモデルとして、図12(A)に示
すような、途中で1度、局周波数(すなわちシリアルデ
ータの伝送周波数)が元に戻る場合、及び図12(B)
に示すような、途中で2度、局周波数が元に戻る場合、
をそれぞれ想定する。因みに、局周波数が途中で元に戻
る回数が多くなれば、それだけ全体としての周波数差Δ
fが大きくなることから、上記調整周期Tが短くなり(
上記(2) 式参照)、ひいてはプリアンブル消失に対
する余裕度も小さくなる(上記(4) 式参照)。ただ
し、こうして周波数が戻る回数は、上記調整繰り越し数
(連続数)Nの減少にも貢献することから、単にこの戻
る回数が多いからといって最悪のケースになるとは限ら
ず、該戻り回数がある特定の回数となるときに、最悪の
ケースになるものと考えられる。
【0080】そこでまず、図12(A)に示すモデル、
すなわち途中で1度、局周波数が元に戻る場合について
考察してみる。
【0081】まず、先の図11及びこの図12(A)の
関係から、 Δf・a1+Δf・a2−Δfb≦2ΔFであり、ワー
ストケースでも、途中周波数が元に戻る際の周波数差Δ
fbは、 Δfb=(n−2)Δf−2ΔF となる。
【0082】したがって、同図12(A)に示される態
様で周波数が元に戻って、プリアンブル長の調整がリセ
ットされる周期をTbとすると、この周期Tbは、先の
(2) 式より となり、周波数差Δfは、 Δf=(320/Tb+2ΔF)/(n−2)    
 ...(5)である。
【0083】一方、この場合のプリアンブル長の調整周
期Tは、これも先の(2) 式より であるから、上記(5) 式に基づきこれを整理すると
T=(n−2)/(1/Tb+2ΔF/320)   
  ...(6)となる。
【0084】ここで、この場合のプリアンブル長調整の
最大繰り越し数(連続数)を先のようにNとすると、該
繰り越し数Nは、図12(A)及び図13から明らかな
ように、 N=a1+a2−N/Tbしたがって、N=(a1+a
2)Tb/(1+Tb)           ...
(7)となることから、先の余裕度を求めるべくこれら
調整繰り越し数Nと調整周期Tとの比をとると、(6)
 式、(7) 式により となる。
【0085】ところでこれは、ΔF<160 のとき単
調減少を示すものであり、周波数が2ΔF戻るとき、す
なわち Tb=5/(1.5625×0.01×2ΔF)の最小
値をとるとき、該比N/Tは最小値(ワースト)となる
。よってこの場合、 となり、この場合であっても、先の(4) 式の条件、
すなわち N/T<1 が満たされることがわかる。
【0086】次に、図12(B)に示すモデル、すなわ
ち途中で2度、局周波数が元に戻る場合について考察す
る。
【0087】この場合は、2回目に戻るときのリセット
周期をTb’とすることで、図12(A)に示したモデ
ルの延長として同様に考えられるから、この場合もプリ
アンブル長調整の最大繰り越し数(連続数)をNとする
と、該繰り越し数Nは、図12(B)及び図13から明
らかなように、 N=a1+a2+a3−N/Tb−N/Tb′したがっ
て、 N=(a1+a2+a3)/(1+1/Tb+1/Tb
′)                ...(9) となる。
【0088】ここで、上記の図12(A)に示したモデ
ルの場合から類推すると、この図12(B)に示すモデ
ルの場合には、 のときに、上記の比N/Tが最小値(ワースト)になる
ものと考えられる。そしてこのとき、上記繰り越し数N
は、 N=(a1+a2+a3)Tb/(Tb+2)であり、
また周波数差Δfは、先の(5) 式に準じてΔf=(
640/Tb+2ΔF)/(n−3)となることから、
結局、この場合の余裕度、すなわち調整繰り越し数Nと
調整周期Tとの比N/Tは、となる。これまでの例に比
べてN/T=1に近くはなるものの、この場合も、先の
(4) 式の条件は満たされる。
【0089】以上、この考察2による結果をもとに、周
波数がx回戻る場合として、上記比N/Tの値を一般化
すると、 N/T(x)=(x+1)/(x+160/ΔF)  
  ...(11)として表される。
【0090】この(11)式によれば、N/Tの値は、
xの増加とともに「1」に近づくが、 ΔF<160 の範囲であれば、決して「1」より大きくなることはな
いことがわかる。
【0091】結局、前述したアルゴリズムによるこの発
明にかかるプリアンブル長調整方法によれば、ネットワ
ークに接続される各局の局周波数許容偏差ΔFが、±1
00ppm 以下でありさえすれば、全ての場合におい
て常に、プリアンブル長PAを4〜6シンボルの範囲に
調整、設定することができる。すなわち、プリアンブル
消失は起こり得ない。
【0092】こうした考察結果の裏付けとして、最後に
、先の図1に示した実施例装置による各種条件のもとで
のシミュレーション結果を図14に示す。なおここでは
、比較のために、従来の「リミットスムーザ」及び「セ
ンタリングスムーザ」による同条件のもとでのシミュレ
ーション結果をも併せ示している。
【0093】この図14から明かなように、従来の「リ
ミットスムーザ」では、シミュレーション条件1の、局
クロック偏差(局周波数偏差)が±50ppmでランダ
ムとなる条件でも、プリアンブル長PAが1〜3シンボ
ルとなることもあり得、また従来の「センタリングスム
ーザ」にしろ、シミュレーション条件2の如き局クロッ
ク偏差の組み合わせによっては、プリアンブル消失が3
%発生するのに対し、上記実施例の装置にあっては、こ
うしたシミュレーション条件1及び2はもとより、シミ
ュレーション条件3或いは4などの、条件的に更に不利
な環境にあっても、全ての局の、全てのサイクルにおい
て、プリアンブル長PAは4〜6シンボルの範囲に収ま
るようになる。
【0094】以上の結果からも、この発明にかかるプリ
アンブル長調整方法が、データ破壊は勿論、プリアンブ
ル長の過度な減縮すら招かない、非常に信頼性の高い方
法であることが証明された。
【0095】なお、上記の実施例においては、(1) 
プリアンブル長PAの標準値は、5シンボルである。
【0096】 (2) このプリアンブル長PAを、4≦PA≦6の範
囲に調整する。
【0097】 (3) バッファ22は、バッファ容量±5ビット(先
の考察によれば±7ビットが必要最小ビット数として求
められた)のバッファであって、このうちの±3ビット
を閾値として、プリアンブル長調整を実施する。
【0098】ことを前提としたが、これらプリアンブル
長の標準値として定めるシンボル数、或いはビット数、
該プリアンブル長の調整範囲、使用するバッファのバッ
ファ容量、そして更には、そのプリアンブル長調整実施
のための閾値、等々の設定はこれに限定されるものでは
なく、適用されるネットワーク、或いは適用される局の
実情に応じて任意に定めることができる。
【0099】また、図1に例示した装置自体も、その実
現手法は任意であり、ハードウェアによるものであれ、
或いはソフトウェアによるものであれ、基本的に各部の
上述した機能が満足されるものでありさえすれば、図4
〜図6に示した例に限られることなく、いかなるかたち
でこれを実現してもよい。
【0100】
【発明の効果】このように、この発明によれば、入力フ
レームに含まれるプリアンブルの長さを監視して、プリ
アンブルの長さを増す方向、或いは減らす方向に同じ方
向で調整済みのフレームがあると判断された場合、当該
フレームについてのプリアンブル長の調整を控え、次の
フレームへ、該次のフレームも上記同様に同じ方向でプ
リアンブル長調整済みであると判断される場合には、更
に次のフレームへ、と該プリアンブル長の調整を繰り越
すようになることから、同一のフレームに対してプリア
ンブル長調整が重複されることはなくなり、いかなる場
合も、上記プリアンブルの長さを好適な長さの範囲に維
持することができるようになる。これにより、バッファ
メモリのオーバーフローやアンダーフローはもとより、
データ破壊等の一切生じない常に安定したトークンパッ
シングが実現されるようになる。
【0101】またこの発明によれば、こうした優れた機
能を、より簡単、小規模な構成で実現することができる
ようにもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる独立同期型シリアルデータ通
信装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示した装置によって実施されるプリアン
ブル長の調整態様を表として一覧する図表である。
【図3】図1に示した装置が、ネットワークへの各接続
局に適用された場合の、連続する3局間でのプリアンブ
ル長調整動作例を示すタイムチャートである。
【図4】図1に示されるバッファ及びクロック位相制御
部の一部についてその具体構成例を示すブロック図であ
る。
【図5】図4に示されるWC(書き込みクロック)分配
回路の一構成例を示すブロック図である。
【図6】図4に示されるRC(読みだしクロック)分配
制御回路の一構成例を示すブロック図である。
【図7】このRC分配制御回路の動作特性を示すテーブ
ルである。
【図8】同RC分配制御回路(シフトレジスタ)の動作
モード設定態様を示すフローチャートである。
【図9】図4〜図6に示される回路の動作例を示すタイ
ムチャートである。
【図10】考察のためのモデルとして、複数局間での各
局周波数差Δfを定義するブロック図である。
【図11】プリアンブル消失が起こり得るケースとして
、上記局周波数差Δfが全て等しい場合を想定した周波
数偏差累積態様を模式的に示すタイムチャートである。
【図12】更にプリアンブル消失が起こり易いケースと
して、局周波数が途中で元に戻る場合を想定した周波数
偏差累積態様を模式的に示すタイムチャートである。
【図13】図12に示したケースにおけるプリアンブル
長調整最大繰り越し数Nとプリアンブル長調整周期Tと
の関係を示すタイムチャートである。
【図14】図1に示した装置のプリアンブル長調整に関
するシミュレーション結果を一覧する図表である。
【図15】各局が独立同期で動作する通信網において各
局の局周波数が完全には一致しない実情を例示するブロ
ック図である。
【図16】上記一致しない局周波数によって各局間の伝
送シリアルデータに位相のずれが生じることを例示する
タイムチャートである。
【図17】従来の独立同期型シリアルデータ通信装置に
ついてその一構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信ネットワークに接続された複数の局が
    独立同期で動作するときの、各局の周波数の違いに起因
    して発生するシリアルデータの累積位相差を、該シリア
    ルデータのフレーム毎に付されるプリアンブルの長さを
    増減することで調整吸収する通信網におけるプリアンブ
    ル長調整方法において、前記各局は、同一フレームに対
    する前記プリアンブルの長さの増減が、増方向或いは減
    方向で同一方向に重複されるとき、当該フレームに関す
    る前記プリアンブルの長さの増減を控えることを特徴と
    する通信網におけるプリアンブル長調整方法。
  2. 【請求項2】前記プリアンブルの長さの増減はFIFO
    形式による適宜のバッファを通じて行われ、該バッファ
    の許容使用量を±m(mは整数)、該バッファに入力さ
    れるプリアンブルの長さをPAi 、同バッファから出
    力するプリアンブルの長さをPA、該プリアンブルの長
    さの基準値をn(nは整数)、とするとき、前記プリア
    ンブルの長さの増減は、バッファの使用量Bが、(a)
     −m≦B≦+m  のときPA=PAi (b) B
    <−m  のとき、PAi ≦n  ならばPA=PA
    i +1 PAi =n+1  ならばPA=PAi (c) B
    >+m  のとき、PAi ≧n  ならばPA=PA
    i −1 PAi =n−1  ならばPA=PAi として実行
    される請求項1記載の通信網におけるプリアンブル長調
    整方法。
  3. 【請求項3】シリアルデータ伝送のための所定周波数の
    クロックを発生する内部クロック源と、シリアルデータ
    をFIFO形式にて一時貯蔵するバッファ手段と、入力
    されるシリアルデータからその伝送クロックを抽出し、
    該抽出したクロックに基づいて当該シリアルデータを前
    記バッファ手段に書き込むクロック抽出手段と、前記バ
    ッファ手段の都度のデータ貯蔵量を検出する第1の検出
    手段と、前記入力されるシリアルデータに含まれるプリ
    アンブルの長さを検出する第2の検出手段と、前記第1
    及び第2の検出手段による検出出力に基づき、第1の検
    出手段の検出出力が所定の量を下回り且つ第2の検出手
    段の検出出力が基準値以下であるときには、前記内部ク
    ロック源から発生されるクロックの位相を遅らせ、第1
    の検出手段の検出出力が所定の量を上回り且つ第2の検
    出手段の検出出力が基準値以上であるときには、前記内
    部クロック源から発生されるクロックの位相を進ませ、
    それ以外のときには、前記内部クロック源から発生され
    るクロックの位相をシリアルデータ伝送のための標準位
    相に維持する制御を行い、この位相制御したクロックに
    基づいて、前記バッファ手段に貯蔵されているデータを
    次局への出力シリアルデータとして読み出すクロック位
    相制御手段と、を具える独立同期型シリアルデータ通信
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007517334A (ja) * 2003-12-31 2007-06-28 インテル・コーポレーション ポイントツーポイントリンクを処理する非データ符号を介したバッファ管理
JP2011254373A (ja) * 2010-06-03 2011-12-15 Fujitsu Ltd データ転送装置及びデータ転送装置の動作周波数制御方法

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