JPH04211632A - 新規生理活性物質ベナスタチンaおよびb、その製造法およびその用途 - Google Patents
新規生理活性物質ベナスタチンaおよびb、その製造法およびその用途Info
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- JPH04211632A JPH04211632A JP3049718A JP4971891A JPH04211632A JP H04211632 A JPH04211632 A JP H04211632A JP 3049718 A JP3049718 A JP 3049718A JP 4971891 A JP4971891 A JP 4971891A JP H04211632 A JPH04211632 A JP H04211632A
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- benastatin
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗グルタチオントランス
フェラーゼ作用を有する新規な生理活性物質ベナスタチ
ン(Benastatin)AおよびB、その製造法お
よびその用途に関する。
フェラーゼ作用を有する新規な生理活性物質ベナスタチ
ン(Benastatin)AおよびB、その製造法お
よびその用途に関する。
【0002】
【従来の技術】グルタチオントランスフェラーゼは細胞
膜及び細胞質に局在する酵素である。細胞膜酵素に対す
る阻害物質は、免疫調節作用を持つことが報告されてい
る(T.Aoyagi,“Protease inh
ibitor and biological
control”、Bioactive Metab
olites from Microorgani
sms、eds by M.E.Bushell
and U.Graefe、第403〜418頁、
Elsevier Science Publis
hers B.V.、Amsterdam、1989
年)。したがって、グルタチオントランスフェラーゼに
対する阻害物質においても、免疫調節作用が期待される
。
膜及び細胞質に局在する酵素である。細胞膜酵素に対す
る阻害物質は、免疫調節作用を持つことが報告されてい
る(T.Aoyagi,“Protease inh
ibitor and biological
control”、Bioactive Metab
olites from Microorgani
sms、eds by M.E.Bushell
and U.Graefe、第403〜418頁、
Elsevier Science Publis
hers B.V.、Amsterdam、1989
年)。したがって、グルタチオントランスフェラーゼに
対する阻害物質においても、免疫調節作用が期待される
。
【0003】さらに、膜結合性グルタチオントランスフ
ェラーゼは、ロイコトリエンC4 合成酵素としても働
き、炎症・アレルギー反応に深く関わることが報告され
ている〔蛋白質・核酸・酵素、第33巻、1564〜1
573頁(1988)〕。また、細胞質性グルタチオン
トランスフェラーゼは、抗癌剤耐性腫瘍細胞の耐性機構
に深く関わることが報告されている〔癌と化学療法、第
16巻、592〜598頁(1989)〕。グルタチオ
ントランスフェラーゼ阻害物質としては、インドメタシ
ン(Indomethacin)及びメクロフェナン酸
(Meclofenamic acid)等が報告さ
れている〔Biochemical and Bi
ophysical Research Comm
unications、第112巻、980〜985頁
(1983)〕。
ェラーゼは、ロイコトリエンC4 合成酵素としても働
き、炎症・アレルギー反応に深く関わることが報告され
ている〔蛋白質・核酸・酵素、第33巻、1564〜1
573頁(1988)〕。また、細胞質性グルタチオン
トランスフェラーゼは、抗癌剤耐性腫瘍細胞の耐性機構
に深く関わることが報告されている〔癌と化学療法、第
16巻、592〜598頁(1989)〕。グルタチオ
ントランスフェラーゼ阻害物質としては、インドメタシ
ン(Indomethacin)及びメクロフェナン酸
(Meclofenamic acid)等が報告さ
れている〔Biochemical and Bi
ophysical Research Comm
unications、第112巻、980〜985頁
(1983)〕。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】インドメタシン及びメ
クロフェナン酸等のグルタチオントランスフェラーゼ阻
害物質は、グルタチオントランスフェラーゼに対する特
異性が低い。したがって、グルタチオントランスフェラ
ーゼに対する特異性の高い阻害物質が望まれている。本
発明の目的は、そのような特異性の高いグルタチオント
ランスフェラーゼ阻害活性を有する生理活性物質、その
製造法及びその用途を提供することにある。
クロフェナン酸等のグルタチオントランスフェラーゼ阻
害物質は、グルタチオントランスフェラーゼに対する特
異性が低い。したがって、グルタチオントランスフェラ
ーゼに対する特異性の高い阻害物質が望まれている。本
発明の目的は、そのような特異性の高いグルタチオント
ランスフェラーゼ阻害活性を有する生理活性物質、その
製造法及びその用途を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明の第1の発明は新規生理活性物質ベナスタチンAお
よびBに関する発明であって、下記式(I):
発明の第1の発明は新規生理活性物質ベナスタチンAお
よびBに関する発明であって、下記式(I):
【化2】
(式中Rは−CH2 −CH2 −又は−CH=CH−
を示す。)で表される化合物であることを特徴とする生
理活性物質ベナスタチンAおよびBおよびその薬学的に
許容し得る塩を提供するものである。
を示す。)で表される化合物であることを特徴とする生
理活性物質ベナスタチンAおよびBおよびその薬学的に
許容し得る塩を提供するものである。
【0006】式(I)で示される化合物のうち、ベナス
タチンA(R=−CH=CH−の化合物)は下記式で示
される。
タチンA(R=−CH=CH−の化合物)は下記式で示
される。
【化3】
【0007】ベナスタチンAの理化学的性質は下記の通
りである。 ベナスタチンAの理化学的性状 (1) 色及び形状:黄色粉末 (2) 分子式:C30H28O7 (3)
分子量:500 FAB−MS(Negative)
m/z 499(M−H)− (4) 融点:170〜173℃(dec.)(5
) 紫外線吸収スペクトル:添付図面の図1に示す
。 (6) 赤外線吸収スペクトル:添付図面の図2に
示す。 (7) 水素核核磁気共鳴スペクトル:添付図面の
図3に示す。 (8) 炭素核核磁気共鳴スペクトル:添付図面の
図4に示す。 (9) 溶解性:ジメチルスルホキシド、メタノー
ル、アセトン、酢酸エチルに可溶であり、水に不溶であ
る。 (10) 薄層クロマトグラフィーのRf値:0.3
7シリカゲル(メルク社製Art.5715)薄層を用
い、展開溶媒としてクロロホルム−メタノール(4:1
)を用いた。
りである。 ベナスタチンAの理化学的性状 (1) 色及び形状:黄色粉末 (2) 分子式:C30H28O7 (3)
分子量:500 FAB−MS(Negative)
m/z 499(M−H)− (4) 融点:170〜173℃(dec.)(5
) 紫外線吸収スペクトル:添付図面の図1に示す
。 (6) 赤外線吸収スペクトル:添付図面の図2に
示す。 (7) 水素核核磁気共鳴スペクトル:添付図面の
図3に示す。 (8) 炭素核核磁気共鳴スペクトル:添付図面の
図4に示す。 (9) 溶解性:ジメチルスルホキシド、メタノー
ル、アセトン、酢酸エチルに可溶であり、水に不溶であ
る。 (10) 薄層クロマトグラフィーのRf値:0.3
7シリカゲル(メルク社製Art.5715)薄層を用
い、展開溶媒としてクロロホルム−メタノール(4:1
)を用いた。
【0008】式(I)で示される化合物のうち、ベナス
タチンB(R=−CH2 −CH2 −の化合物)は下
記式で示される。
タチンB(R=−CH2 −CH2 −の化合物)は下
記式で示される。
【0009】ベナスタチンBの理化学的性質は下記の通
りである。 ベナスタチンBの理化学的性状 (1) 色及び形状:黄色粉末 (2) 分子式:
りである。 ベナスタチンBの理化学的性状 (1) 色及び形状:黄色粉末 (2) 分子式:
【化4】
C30H30O7
(3) 分子量:502 FAB−MS(Neg
ative)m/z 501(M−H)− (4) 融点:210〜212℃(dec.)(5
) 紫外線吸収スペクトル:添付図面の図5に示す
。 (6) 赤外線吸収スペクトル:添付図面の図6に
示す。 (7) 水素核核磁気共鳴スペクトル:添付図面の
図7に示す。 (8) 炭素核核磁気共鳴スペクトル:添付図面の
図8に示す。 (9) 溶解性:ジメチルスルホキシド、メタノー
ル、アセトン、酢酸エチルに可溶であり、水に不溶であ
る。 (10) 薄層クロマトグラフィーのRf値:0.4
4シリカゲル(メルク社製Art.5715)薄層を用
い、展開溶媒としてクロロホルム−メタノール(4:1
)を用いた。
ative)m/z 501(M−H)− (4) 融点:210〜212℃(dec.)(5
) 紫外線吸収スペクトル:添付図面の図5に示す
。 (6) 赤外線吸収スペクトル:添付図面の図6に
示す。 (7) 水素核核磁気共鳴スペクトル:添付図面の
図7に示す。 (8) 炭素核核磁気共鳴スペクトル:添付図面の
図8に示す。 (9) 溶解性:ジメチルスルホキシド、メタノー
ル、アセトン、酢酸エチルに可溶であり、水に不溶であ
る。 (10) 薄層クロマトグラフィーのRf値:0.4
4シリカゲル(メルク社製Art.5715)薄層を用
い、展開溶媒としてクロロホルム−メタノール(4:1
)を用いた。
【0010】ベナスタチンAおよびBはその薬学的に許
容し得る塩の形態にあってもよく、このような塩として
は、例えばナトリウム、カリウム、リチウムなどのアル
カリ金属およびカルシウムなどのアルカリ土類金属等と
の塩が挙げられる。本発明の第2の発明は、新規生理活
性物質ベナスタチンAおよびBの製造法に関する発明で
あって、ストレプトミセス属に属するベナスタチン生産
菌を栄養培地中で培養し、その培養物から上記式(I)
で表される生理活性物質ベナスタチンAおよびBを分離
採取することを特徴とする。
容し得る塩の形態にあってもよく、このような塩として
は、例えばナトリウム、カリウム、リチウムなどのアル
カリ金属およびカルシウムなどのアルカリ土類金属等と
の塩が挙げられる。本発明の第2の発明は、新規生理活
性物質ベナスタチンAおよびBの製造法に関する発明で
あって、ストレプトミセス属に属するベナスタチン生産
菌を栄養培地中で培養し、その培養物から上記式(I)
で表される生理活性物質ベナスタチンAおよびBを分離
採取することを特徴とする。
【0011】本発明に使用されるベナスタチン生産菌の
1例としては、本発明者らにより東京都杉並区の土壌よ
り分離された放線菌であって、MI384−DF12の
菌株番号が付された菌株がある。MI384−DF12
株の菌学的性状は次の通りである。
1例としては、本発明者らにより東京都杉並区の土壌よ
り分離された放線菌であって、MI384−DF12の
菌株番号が付された菌株がある。MI384−DF12
株の菌学的性状は次の通りである。
【0012】1. 形態
MI384−DF12株は、顕微鏡下で分枝した基中菌
糸より気菌糸を伸長する。気菌糸は通常まっすぐである
が、らせん状の胞子鎖を有し、胞子の連鎖は20個以上
を数える。特徴的な形態として直径1.5〜6ミクロン
の偽似胞子のう(Pseudosporangium)
を形成する。輪生枝および胞子のうは認められない。胞
子の大きさは約0.5〜0.6×0.7〜0.8ミクロ
ンであり、その表面は平滑である。
糸より気菌糸を伸長する。気菌糸は通常まっすぐである
が、らせん状の胞子鎖を有し、胞子の連鎖は20個以上
を数える。特徴的な形態として直径1.5〜6ミクロン
の偽似胞子のう(Pseudosporangium)
を形成する。輪生枝および胞子のうは認められない。胞
子の大きさは約0.5〜0.6×0.7〜0.8ミクロ
ンであり、その表面は平滑である。
【0013】2. 各種培地における生育状態色の記
載について以下の〔 〕内に示す標準は、コンティナ
ー・コーポレーション・オブ・アメリカのカラー・ハー
モニー・マニュアル(ContainerCorpor
ation of Americaのcolor
harmonymanual)を用いた。 (1) シュクロース・硝酸塩寒天培地(27℃培
養)発育は明るい茶〔4ng,Lt Brown〕〜
暗い茶〔3pn,Dk Brown〕、気菌糸の着生
は、認められない。溶解性色素はかすかに茶色味を帯び
る。 (2) グルコース・アスパラギン寒天培地(27
℃培養) 発育はうす茶〔3ie,Camel〕〜赤茶〔5ui,
RosewoodBrown〕、気菌糸の着生は認めら
れない。溶解性色素はわずかにピンク色を帯びる。
載について以下の〔 〕内に示す標準は、コンティナ
ー・コーポレーション・オブ・アメリカのカラー・ハー
モニー・マニュアル(ContainerCorpor
ation of Americaのcolor
harmonymanual)を用いた。 (1) シュクロース・硝酸塩寒天培地(27℃培
養)発育は明るい茶〔4ng,Lt Brown〕〜
暗い茶〔3pn,Dk Brown〕、気菌糸の着生
は、認められない。溶解性色素はかすかに茶色味を帯び
る。 (2) グルコース・アスパラギン寒天培地(27
℃培養) 発育はうす茶〔3ie,Camel〕〜赤茶〔5ui,
RosewoodBrown〕、気菌糸の着生は認めら
れない。溶解性色素はわずかにピンク色を帯びる。
【0014】
(3) グリセリン・アスパラギン寒天培地(IS
P−培地5,27℃培養) 茶灰〔4ni,Spice Brown〕〜暗いオリ
ーブ灰〔1po,Ebony〕の発育上に、まばらに白
い気菌糸を着生する。溶解性色素はわずかにピンク色を
帯びる。発育の色調および溶解性色素は0.05N−N
aOHの添加により緑色を帯びるが、0.05N−HC
lの添加によって変化しなかった。 (4) スターチ・無機塩寒天培地(ISP−培地
4,27℃培養) 茶灰〔4ni,Spice Brown〕〜暗い茶〔
4pn,Dk Brown〕の発育上に、綿状の白い
気菌糸を着生する。溶解性色素はかすかに茶色味を帯び
る。 発育の色調および溶解性色素は0.05N−NaOHの
添加により緑色を帯びるが、0.05N−HClの添加
によって変化しなかった。
P−培地5,27℃培養) 茶灰〔4ni,Spice Brown〕〜暗いオリ
ーブ灰〔1po,Ebony〕の発育上に、まばらに白
い気菌糸を着生する。溶解性色素はわずかにピンク色を
帯びる。発育の色調および溶解性色素は0.05N−N
aOHの添加により緑色を帯びるが、0.05N−HC
lの添加によって変化しなかった。 (4) スターチ・無機塩寒天培地(ISP−培地
4,27℃培養) 茶灰〔4ni,Spice Brown〕〜暗い茶〔
4pn,Dk Brown〕の発育上に、綿状の白い
気菌糸を着生する。溶解性色素はかすかに茶色味を帯び
る。 発育の色調および溶解性色素は0.05N−NaOHの
添加により緑色を帯びるが、0.05N−HClの添加
によって変化しなかった。
【0015】
(5) チロシン寒天培地(ISP−培地7,27
℃培養) 発育は灰味茶〔3ni,Clove Brown〕〜
暗い茶〔4nl,DkBrown〕、気菌糸の着生は認
められない。溶解性色素は茶色味を帯びる。 (6) 栄養寒天培地(27℃培養)発育はうす茶
〔3ng,Yellow Maple〕〜灰味茶〔3
ni,Clove Brown〕、気菌糸の着生は認
められない。溶解性色素は茶色味を帯びる。 (7) イースト・麦芽寒天培地(ISP−培地2
,27℃培養) うす黄茶〔2pg,Mustard Gold〕〜う
す茶〔2ni,Mustard Brown〕の発育
上に、白い綿状の気菌糸を着生する。溶解性色素は認め
られない。
℃培養) 発育は灰味茶〔3ni,Clove Brown〕〜
暗い茶〔4nl,DkBrown〕、気菌糸の着生は認
められない。溶解性色素は茶色味を帯びる。 (6) 栄養寒天培地(27℃培養)発育はうす茶
〔3ng,Yellow Maple〕〜灰味茶〔3
ni,Clove Brown〕、気菌糸の着生は認
められない。溶解性色素は茶色味を帯びる。 (7) イースト・麦芽寒天培地(ISP−培地2
,27℃培養) うす黄茶〔2pg,Mustard Gold〕〜う
す茶〔2ni,Mustard Brown〕の発育
上に、白い綿状の気菌糸を着生する。溶解性色素は認め
られない。
【0016】
(8) オートミール寒天培地(ISP−培地3,
27℃培養) うすピンク〔5ba,Shell,Pink〕〜うす黄
茶〔2lg,Mustard Tan〕の発育上に、
明るい灰色〔13cb,Pearl Gray〕の気
菌糸をうっすらとまばらに着生する。溶解性色素はうす
ピンクを帯びる。 (9) グリセリン・硝酸塩寒天培地(27℃培養
)発育はピンク〔6ie,Redwood〕〜灰味赤〔
6lg,Dk Redwood〕、気菌糸の着生は認
められない。溶解性色素はわずかにうすピンクを帯びる
。 (10) スターチ寒天培地(27℃培養)発育はう
す茶〔3ng,Yellow Maple〕〜暗い茶
〔4Pn,DkBrown〕、気菌糸の着生は認められ
ない。溶解性色素はわずかにうすピンクを帯びる。 (11) リンゴ酸石灰寒天培地(27℃培養)発育
はうすオリーブ〔1le,Olive Yellow
〕、気菌糸は着生せず、溶解性色素も認められない
。
27℃培養) うすピンク〔5ba,Shell,Pink〕〜うす黄
茶〔2lg,Mustard Tan〕の発育上に、
明るい灰色〔13cb,Pearl Gray〕の気
菌糸をうっすらとまばらに着生する。溶解性色素はうす
ピンクを帯びる。 (9) グリセリン・硝酸塩寒天培地(27℃培養
)発育はピンク〔6ie,Redwood〕〜灰味赤〔
6lg,Dk Redwood〕、気菌糸の着生は認
められない。溶解性色素はわずかにうすピンクを帯びる
。 (10) スターチ寒天培地(27℃培養)発育はう
す茶〔3ng,Yellow Maple〕〜暗い茶
〔4Pn,DkBrown〕、気菌糸の着生は認められ
ない。溶解性色素はわずかにうすピンクを帯びる。 (11) リンゴ酸石灰寒天培地(27℃培養)発育
はうすオリーブ〔1le,Olive Yellow
〕、気菌糸は着生せず、溶解性色素も認められない
。
【0017】
(12) セルロース(濾紙片添加合成液、27℃培
養)培養後3週間観察したが、生育を認めなかった。 (13) ゼラチン穿刺培養(15%単純ゼラチン培
地、20℃培養;グルコース・ペプトン・ゼラチン培地
、24℃培養) 単純ゼラチン培地の場合は、発育はうす茶、気菌糸は着
生せず、溶解性色素は茶色味を帯びる。グルコース・ペ
プトン・ゼラチン培地では、発育はうす黄茶、気菌糸は
着生せず、溶解性色素は茶色味を帯びる。 (14) 脱脂牛乳(37℃培養) 発育はうす茶、気菌糸は着生せず、溶解性色素は褐色を
呈する。
養)培養後3週間観察したが、生育を認めなかった。 (13) ゼラチン穿刺培養(15%単純ゼラチン培
地、20℃培養;グルコース・ペプトン・ゼラチン培地
、24℃培養) 単純ゼラチン培地の場合は、発育はうす茶、気菌糸は着
生せず、溶解性色素は茶色味を帯びる。グルコース・ペ
プトン・ゼラチン培地では、発育はうす黄茶、気菌糸は
着生せず、溶解性色素は茶色味を帯びる。 (14) 脱脂牛乳(37℃培養) 発育はうす茶、気菌糸は着生せず、溶解性色素は褐色を
呈する。
【0018】3. 生理的性質
(1) 生育温度範囲
イースト・スターチ寒天培地(可溶性デンプン1.0%
、イースト・エキス0.2%、ひも寒天3.0%、pH
7.0)を用い、20℃、24℃、27℃、30℃、3
7℃、50℃の各温度で試験した結果、20℃、24℃
、27℃、30℃、37℃で生育したが、20℃での生
育は極めて悪く、50℃では生育しない。生育至適温度
は27℃〜30℃付近と思われる。 (2) ゼラチンの液化(15%単純ゼラチン培地
、20℃培養;グルコース・ペプトン・ゼラチン培地、
27℃培養) 15%単純ゼラチン培地においては、液化を示さず、グ
ルコース・ペプトン・ゼラチン培地では培養後21日目
に弱い液化を示した。その作用は弱い方である。
、イースト・エキス0.2%、ひも寒天3.0%、pH
7.0)を用い、20℃、24℃、27℃、30℃、3
7℃、50℃の各温度で試験した結果、20℃、24℃
、27℃、30℃、37℃で生育したが、20℃での生
育は極めて悪く、50℃では生育しない。生育至適温度
は27℃〜30℃付近と思われる。 (2) ゼラチンの液化(15%単純ゼラチン培地
、20℃培養;グルコース・ペプトン・ゼラチン培地、
27℃培養) 15%単純ゼラチン培地においては、液化を示さず、グ
ルコース・ペプトン・ゼラチン培地では培養後21日目
に弱い液化を示した。その作用は弱い方である。
【0019】
(3) スターチの加水分解(スターチ・無機塩寒
天培地及びスターチ寒天培地、いずれも27℃培養)い
ずれの培地でも、培養後3日目には水解性を認めその作
用は中等度である。 (4) 脱脂牛乳の凝固・ペプトン化(脱脂牛乳、
37℃培養) 培養後6日目頃よりペプトン化が始まり13日目頃には
完了する。その作用は中等度〜強い方である。凝固は、
認められない。
天培地及びスターチ寒天培地、いずれも27℃培養)い
ずれの培地でも、培養後3日目には水解性を認めその作
用は中等度である。 (4) 脱脂牛乳の凝固・ペプトン化(脱脂牛乳、
37℃培養) 培養後6日目頃よりペプトン化が始まり13日目頃には
完了する。その作用は中等度〜強い方である。凝固は、
認められない。
【0020】
(5) メラニン様色素の生成(トリプトン・イー
スト・ブロス、ISP−培地1;ペプトン・イースト・
鉄寒天培地、ISP−培地6;チロシン寒天培地、IS
P−培地7;いずれも27℃培養) トリプトン・イースト・ブロス(ISP−培地1)、ペ
プトン・イースト・鉄寒天培地(ISP−培地6)は陽
性、チロシン寒天培地(ISP−培地7)はわずかにメ
ラニン様色素を生成する。 (6) 炭素源の利用性(プリドハム・ゴトリーブ
寒天培地、ISP−培地9、27℃培養) L−アラビノース、D−グルコース、D−フルクトース
、シュクロース、イノシトール、D−マンニトールを利
用して発育する。D−キシロースもおそらく利用する。 ラムノース、ラフィノース、ラクトースは利用しない。
スト・ブロス、ISP−培地1;ペプトン・イースト・
鉄寒天培地、ISP−培地6;チロシン寒天培地、IS
P−培地7;いずれも27℃培養) トリプトン・イースト・ブロス(ISP−培地1)、ペ
プトン・イースト・鉄寒天培地(ISP−培地6)は陽
性、チロシン寒天培地(ISP−培地7)はわずかにメ
ラニン様色素を生成する。 (6) 炭素源の利用性(プリドハム・ゴトリーブ
寒天培地、ISP−培地9、27℃培養) L−アラビノース、D−グルコース、D−フルクトース
、シュクロース、イノシトール、D−マンニトールを利
用して発育する。D−キシロースもおそらく利用する。 ラムノース、ラフィノース、ラクトースは利用しない。
【0021】
(7) リンゴ酸石灰の溶解(リンゴ酸石灰寒天培
地、27℃培養) 陰性である。 (8) 硝酸塩の還元反応(0.1%硝酸カリウム
含有ペプトン水、ISP−培地8、27℃培養)陽性で
ある。 (9) セルロースの分解(濾紙片添加合成液、2
7℃培養) 生育しない。
地、27℃培養) 陰性である。 (8) 硝酸塩の還元反応(0.1%硝酸カリウム
含有ペプトン水、ISP−培地8、27℃培養)陽性で
ある。 (9) セルロースの分解(濾紙片添加合成液、2
7℃培養) 生育しない。
【0022】以上の性状を要約すると、MI384−D
F12株はその形態上、らせん形成および特徴的な偽似
胞子のうを有する気菌糸を伸長する。胞子の連鎖は20
個以上を数え、その表面は平滑である。種々の培地で、
発育はうす茶〜暗い茶、特定な培地ではピンク色を呈す
る。気菌糸の着生は認めないことが多いが、ISP−培
地2、3、4、5では白い気菌糸を着生する。溶解性色
素は、培地によりピンク色を帯びる場合と褐色を帯びる
場合がある。メラニン様色素の生成は陽性、蛋白分解力
は中等度、スターチの水解性も中等度である。
F12株はその形態上、らせん形成および特徴的な偽似
胞子のうを有する気菌糸を伸長する。胞子の連鎖は20
個以上を数え、その表面は平滑である。種々の培地で、
発育はうす茶〜暗い茶、特定な培地ではピンク色を呈す
る。気菌糸の着生は認めないことが多いが、ISP−培
地2、3、4、5では白い気菌糸を着生する。溶解性色
素は、培地によりピンク色を帯びる場合と褐色を帯びる
場合がある。メラニン様色素の生成は陽性、蛋白分解力
は中等度、スターチの水解性も中等度である。
【0023】なお、細胞壁に含まれる2,6−ジアミノ
ピメリン酸はLL−型であった。これらの性状より、M
I384−DF12株はストレプトミセス(Strep
tomyces)に属すると考えられる。近縁の既知菌
種を検索すると、MI384−DF12株の特徴である
偽似胞子のうを有するものとして次の2種があげられた
。すなわち、ストレプトミセス・パラドクス(Stre
ptomyces paradocus,Inter
national Journal of Sy
stematic Bacteriology,36
巻、573〜576頁、1986年;Systemat
ic and AppliedMicrobiol
ogy,8巻、61〜64頁、1986年)およびスト
レプトミセス・ヴィタミノフィルス(Streptom
yces vitaminophillus,Int
ernational Journal of
SystematicBacteriology,36
巻、573〜576頁、1986年;Systemat
ic and Applied Microbi
ology,8巻、61〜64頁、1986年;Int
ernational Journal ofSy
stematic Bacteriology,33
巻、557〜564頁、1983年)である。このうち
、ストレプトミセス・ヴィタミノフィルスとは、ビタミ
ン要求性において区別された。MI384−DF12株
をストレプトミセス・エスピー(Streptomyc
es sp.)MI384−DF12と同定した。
ピメリン酸はLL−型であった。これらの性状より、M
I384−DF12株はストレプトミセス(Strep
tomyces)に属すると考えられる。近縁の既知菌
種を検索すると、MI384−DF12株の特徴である
偽似胞子のうを有するものとして次の2種があげられた
。すなわち、ストレプトミセス・パラドクス(Stre
ptomyces paradocus,Inter
national Journal of Sy
stematic Bacteriology,36
巻、573〜576頁、1986年;Systemat
ic and AppliedMicrobiol
ogy,8巻、61〜64頁、1986年)およびスト
レプトミセス・ヴィタミノフィルス(Streptom
yces vitaminophillus,Int
ernational Journal of
SystematicBacteriology,36
巻、573〜576頁、1986年;Systemat
ic and Applied Microbi
ology,8巻、61〜64頁、1986年;Int
ernational Journal ofSy
stematic Bacteriology,33
巻、557〜564頁、1983年)である。このうち
、ストレプトミセス・ヴィタミノフィルスとは、ビタミ
ン要求性において区別された。MI384−DF12株
をストレプトミセス・エスピー(Streptomyc
es sp.)MI384−DF12と同定した。
【0024】MI384−DF12株を工業技術院微生
物工業技術研究所に寄託申請し、平成2年2月8日に微
工研菌寄第11270号として受託された。平成3年1
月18日にブタペスト条約に基づく国際寄託に移管され
、微工研条寄第3228号(FERM BP−322
8)の受託番号が付与されている。MI384−DF1
2株は他の放線菌の場合に見られるように、その性状が
変化しやすい。たとえば、MI384−DF12株に由
来する突然変異株(自然発生または誘発性)、形質融合
体または遺伝子組み換え体であっても、ベナスタチンの
生産能を有するストレプトミセス属の菌はすべて本発明
の方法に使用することができる。
物工業技術研究所に寄託申請し、平成2年2月8日に微
工研菌寄第11270号として受託された。平成3年1
月18日にブタペスト条約に基づく国際寄託に移管され
、微工研条寄第3228号(FERM BP−322
8)の受託番号が付与されている。MI384−DF1
2株は他の放線菌の場合に見られるように、その性状が
変化しやすい。たとえば、MI384−DF12株に由
来する突然変異株(自然発生または誘発性)、形質融合
体または遺伝子組み換え体であっても、ベナスタチンの
生産能を有するストレプトミセス属の菌はすべて本発明
の方法に使用することができる。
【0025】本発明の方法では、前記の菌を通常の微生
物が利用しうる栄養物を含有する培地で培養する。炭素
源としては、グルコース、水飴、デキストリン、シュク
ロース、でんぷん、糖蜜、動・植物油等を使用できる。 窒素源としては、大豆粉、小麦、小麦胚芽、コーンステ
ィープ・リカー、綿実かす、肉エキス、ペプトン、酵母
エキス、硫酸アンモニウム、硝酸ソーダ、尿素等を利用
できる。その他、必要に応じ、ナトリウム、コバルト、
塩素、硫酸、燐酸、及びその他のイオンを生成すること
のできる無機塩類を添加することは有効である。菌の生
育を助け、生理活性物質ベナスタチンの生産を促進する
ような有機及び無機物を適当に添加することができる。
物が利用しうる栄養物を含有する培地で培養する。炭素
源としては、グルコース、水飴、デキストリン、シュク
ロース、でんぷん、糖蜜、動・植物油等を使用できる。 窒素源としては、大豆粉、小麦、小麦胚芽、コーンステ
ィープ・リカー、綿実かす、肉エキス、ペプトン、酵母
エキス、硫酸アンモニウム、硝酸ソーダ、尿素等を利用
できる。その他、必要に応じ、ナトリウム、コバルト、
塩素、硫酸、燐酸、及びその他のイオンを生成すること
のできる無機塩類を添加することは有効である。菌の生
育を助け、生理活性物質ベナスタチンの生産を促進する
ような有機及び無機物を適当に添加することができる。
【0026】培養法としては、好気的条件での培養法、
特に深部培養法が適している。培養に適当な温度は15
〜37℃であるが、多くの場合、26〜30℃付近で培
養する。生理活性物質ベナスタチンの生産は培地や培養
条件により異なるが、振盪培養、タンク培養とも通常1
〜10日の間でその蓄積が最高に達する。培養物中の生
理活性物質ベナスタチンの蓄積量が最高になった時に、
培養を停止し、培養液から目的物質を単離精製する。
特に深部培養法が適している。培養に適当な温度は15
〜37℃であるが、多くの場合、26〜30℃付近で培
養する。生理活性物質ベナスタチンの生産は培地や培養
条件により異なるが、振盪培養、タンク培養とも通常1
〜10日の間でその蓄積が最高に達する。培養物中の生
理活性物質ベナスタチンの蓄積量が最高になった時に、
培養を停止し、培養液から目的物質を単離精製する。
【0027】本発明によって得られるベナスタチンの培
養液からの採取にあたっては、その性状を利用した通常
の分離手段を適宜組み合わせて抽出して精製することが
できる。ベナスタチンAおよびBは培養濾液及び菌体の
両方に存在する。培養濾液よりは、酢酸エチル等の水不
混和性の有機溶媒で抽出できる。菌体よりは、メタノー
ル、アセトン等の有機溶剤で抽出後、抽出液を減圧濃縮
し、培養濾液と同様の方法で更に溶媒抽出することがで
きる。
養液からの採取にあたっては、その性状を利用した通常
の分離手段を適宜組み合わせて抽出して精製することが
できる。ベナスタチンAおよびBは培養濾液及び菌体の
両方に存在する。培養濾液よりは、酢酸エチル等の水不
混和性の有機溶媒で抽出できる。菌体よりは、メタノー
ル、アセトン等の有機溶剤で抽出後、抽出液を減圧濃縮
し、培養濾液と同様の方法で更に溶媒抽出することがで
きる。
【0028】上述の方法に加え、脂溶性物質の採取に用
いられる公知の方法、例えば吸着クロマトグラフィー、
ゲル濾過クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー
よりのかき取り、高速液体クロマトグラフィー等を適宜
組み合せ、あるいは繰り返すことによってベナスタチン
A又はBを純粋に単離することができる。ベナスタチン
A又はBの薬学的に許容し得る塩は、公知の方法によっ
て製造することができ、例えば水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウムなどを
含む溶液で対応するベナスタチンを処理することによっ
て得ることができる。
いられる公知の方法、例えば吸着クロマトグラフィー、
ゲル濾過クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー
よりのかき取り、高速液体クロマトグラフィー等を適宜
組み合せ、あるいは繰り返すことによってベナスタチン
A又はBを純粋に単離することができる。ベナスタチン
A又はBの薬学的に許容し得る塩は、公知の方法によっ
て製造することができ、例えば水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウムなどを
含む溶液で対応するベナスタチンを処理することによっ
て得ることができる。
【0029】本発明の第3の発明は、ベナスタチンA又
はBまたはその薬学的に許容し得る塩及び医薬用添加剤
とからなるグルタチオントランスフェラーゼ阻害剤およ
び抗菌剤である。本発明の第4の発明はベナスタチンA
またはその薬理学的に許容しうる塩及び医薬用添加剤と
からなる免疫抑制剤に関するものである。本発明の第5
の発明はベナスタチンBまたはその薬学的に許容しうる
塩及び医薬用添加剤とからなる免疫調節剤(immun
omodifier)に関するものである。 医薬用
添加剤は特に制限はなく、一般的に使用されるものが使
用できる。組成物中の有効成分(ベナスタチンA又はB
)の割合はその剤形などにより異なるので一概にはいえ
ないが、0.05〜99%程度まで広範囲に使用するこ
とができ、通常注射剤では0.1%〜50%程度であり
、それ以外の製剤では1%〜60%程度である。残部は
医薬用添加剤である。ベナスタチンA及びBは以下の試
験例に示すように細胞膜及び細胞質に局在する酵素であ
るグルタチオントランスフェラーゼを強く阻害し、抗菌
作用を有するが、毒性を示さない。また、ベナスタチン
Aは免疫抑制作用を示し、ベナスタチンBは低濃度では
免疫を賦活する傾向があり、一定濃度以上では免疫を抑
制作用を示す。マウスによる移植片対宿主反応では、5
0mg/kgまで投与して、その反応を調べたところ、
いずれも免疫を賦活した。
はBまたはその薬学的に許容し得る塩及び医薬用添加剤
とからなるグルタチオントランスフェラーゼ阻害剤およ
び抗菌剤である。本発明の第4の発明はベナスタチンA
またはその薬理学的に許容しうる塩及び医薬用添加剤と
からなる免疫抑制剤に関するものである。本発明の第5
の発明はベナスタチンBまたはその薬学的に許容しうる
塩及び医薬用添加剤とからなる免疫調節剤(immun
omodifier)に関するものである。 医薬用
添加剤は特に制限はなく、一般的に使用されるものが使
用できる。組成物中の有効成分(ベナスタチンA又はB
)の割合はその剤形などにより異なるので一概にはいえ
ないが、0.05〜99%程度まで広範囲に使用するこ
とができ、通常注射剤では0.1%〜50%程度であり
、それ以外の製剤では1%〜60%程度である。残部は
医薬用添加剤である。ベナスタチンA及びBは以下の試
験例に示すように細胞膜及び細胞質に局在する酵素であ
るグルタチオントランスフェラーゼを強く阻害し、抗菌
作用を有するが、毒性を示さない。また、ベナスタチン
Aは免疫抑制作用を示し、ベナスタチンBは低濃度では
免疫を賦活する傾向があり、一定濃度以上では免疫を抑
制作用を示す。マウスによる移植片対宿主反応では、5
0mg/kgまで投与して、その反応を調べたところ、
いずれも免疫を賦活した。
【0030】したがって、ベナスタチンAはグルタチオ
ントランスフェラーゼ阻害剤、免疫抑制剤および抗菌剤
として極めて有用である。またベナスタチンBはグルタ
チオントランスフェラーゼ阻害剤、免疫調節剤(imm
unomodifier)(主として免疫賦活剤)およ
び抗菌剤として有用である。ベナスタチンA又はBを、
通常、人を含む温血動物に経口投与あるいは静脈、皮内
、筋肉内投与などの非経口投与でその有効量を投与する
ことにより生体中のグルタチオントランスフェラーゼの
阻害、免疫調節(免疫抑制又は免疫賦活)及び抗菌を行
うことができる。従って本発明は場合によりグルタチオ
ントランスフェラーゼ阻害方法、免疫調節方法及び抗菌
方法を提供する。投与量は投与する対象、投与ルートな
どによって変動するが通常、0.05〜150mg/k
g/日、0.5〜100mg/kg/日、好ましくは1
〜50mg/kg/日である。
ントランスフェラーゼ阻害剤、免疫抑制剤および抗菌剤
として極めて有用である。またベナスタチンBはグルタ
チオントランスフェラーゼ阻害剤、免疫調節剤(imm
unomodifier)(主として免疫賦活剤)およ
び抗菌剤として有用である。ベナスタチンA又はBを、
通常、人を含む温血動物に経口投与あるいは静脈、皮内
、筋肉内投与などの非経口投与でその有効量を投与する
ことにより生体中のグルタチオントランスフェラーゼの
阻害、免疫調節(免疫抑制又は免疫賦活)及び抗菌を行
うことができる。従って本発明は場合によりグルタチオ
ントランスフェラーゼ阻害方法、免疫調節方法及び抗菌
方法を提供する。投与量は投与する対象、投与ルートな
どによって変動するが通常、0.05〜150mg/k
g/日、0.5〜100mg/kg/日、好ましくは1
〜50mg/kg/日である。
【0031】投与する際の製剤としては慣用的に用いら
れている剤形が挙げられる。経口投与の場合には、医薬
用添加剤例えばデンプンなどの通常の賦形剤などととも
に成型された錠剤、顆粒剤、カプセル剤などが用いられ
る。非経口投与の場合には医薬用添加剤例えば生理食塩
水、溶解剤などを用いて製剤化された通常の注射剤など
が用いられる。
れている剤形が挙げられる。経口投与の場合には、医薬
用添加剤例えばデンプンなどの通常の賦形剤などととも
に成型された錠剤、顆粒剤、カプセル剤などが用いられ
る。非経口投与の場合には医薬用添加剤例えば生理食塩
水、溶解剤などを用いて製剤化された通常の注射剤など
が用いられる。
【0032】
【発明の効果】以上に詳細に説明したように、本発明で
は新規な生理活性物質ベナスタチンA及びBが提供され
、この化合物はグルタチオントランスフェラーゼを強く
阻害し、抗菌作用を有する。したがって、グルタチオン
トランスフェラーゼ阻害剤および抗菌剤として極めて有
用である。また、ベナスタチンAは免疫抑制作用を有す
ることから、免疫抑制剤として、ベナスタチンBは低濃
度(低投与量)では免疫を賦活し、一定濃度以上では免
疫を抑制することから、免疫調節剤として、有用である
が、通常は免疫賦活剤として利用しうる。
は新規な生理活性物質ベナスタチンA及びBが提供され
、この化合物はグルタチオントランスフェラーゼを強く
阻害し、抗菌作用を有する。したがって、グルタチオン
トランスフェラーゼ阻害剤および抗菌剤として極めて有
用である。また、ベナスタチンAは免疫抑制作用を有す
ることから、免疫抑制剤として、ベナスタチンBは低濃
度(低投与量)では免疫を賦活し、一定濃度以上では免
疫を抑制することから、免疫調節剤として、有用である
が、通常は免疫賦活剤として利用しうる。
【0033】
【実施例】次に実施例によって本発明のベナスタチンA
及びBの製造例及び製剤例を示す。 実施例1(ベナスタチンAの製造) 種培地として、ガラクトース2.0%、デキストリン2
.0%、バクト−ソイトン(登録商標)(ティフコ社製
)1.0%、コーンスティープ・リカー(イワキ社製)
0.5%、硫酸アンモニウム0.2%、炭酸カルシウム
0.2%、消泡剤としてシリコンKM−70(信越化学
社製)及び大豆油(局法)の混液(混合割合1:1)0
.05%を含む培地を用いた。なお、殺菌前の培地はp
H7.4に調整して使用した。
及びBの製造例及び製剤例を示す。 実施例1(ベナスタチンAの製造) 種培地として、ガラクトース2.0%、デキストリン2
.0%、バクト−ソイトン(登録商標)(ティフコ社製
)1.0%、コーンスティープ・リカー(イワキ社製)
0.5%、硫酸アンモニウム0.2%、炭酸カルシウム
0.2%、消泡剤としてシリコンKM−70(信越化学
社製)及び大豆油(局法)の混液(混合割合1:1)0
.05%を含む培地を用いた。なお、殺菌前の培地はp
H7.4に調整して使用した。
【0034】500ml容三角フラスコに110mlを
分注した前記種培地を120℃で20分間滅菌し、これ
にストレプトミセス・エスピー MI384−DF1
2株(FERM P−11270)の斜面培養の1〜
2白金耳を接種し、30℃、180回転/分の回転式振
盪機にて3日間培養し種培養とした。ついで生産培地と
してグリセリン2.0%、エスサンミート(味の素社製
)1.5%、燐酸水素二カリウム0.1%、塩化コバル
ト六水塩0.0005%を含む培地(pH6.2、1M
燐酸一カリウムで調整)を500ml容三角フラスコに
110mlずつ分注し、120℃で20分間滅菌し、前
記種培養液2mlずつを移植し、27℃で4日間振盪培
養した。培養終了後、培養液を濾過し培養濾液と菌体に
分別した。
分注した前記種培地を120℃で20分間滅菌し、これ
にストレプトミセス・エスピー MI384−DF1
2株(FERM P−11270)の斜面培養の1〜
2白金耳を接種し、30℃、180回転/分の回転式振
盪機にて3日間培養し種培養とした。ついで生産培地と
してグリセリン2.0%、エスサンミート(味の素社製
)1.5%、燐酸水素二カリウム0.1%、塩化コバル
ト六水塩0.0005%を含む培地(pH6.2、1M
燐酸一カリウムで調整)を500ml容三角フラスコに
110mlずつ分注し、120℃で20分間滅菌し、前
記種培養液2mlずつを移植し、27℃で4日間振盪培
養した。培養終了後、培養液を濾過し培養濾液と菌体に
分別した。
【0035】培養濾液9.8リットルに酢酸エチル10
リットルを加え、よく攪拌して有効成分を抽出し、これ
を濃縮して赤色の粗物質3.52gを得た。この粗物質
をメタノール20mlに溶解し、シラナイズドシリカゲ
ル(メルク社製、Art.7719)20gを加えて減
圧下に濃縮乾固した。次に、これを40%メタノールで
懸濁後、あらかじめ40%メタノールで充填したシラナ
イズドシリカゲル400mlのカラムにかけ、有効成分
を40%メタノール〜100%メタノールの直線的濃度
勾配溶出法により溶出し、濃縮乾固して赤色の粗物質8
78.7mgを得た。この粗物質メタノール10mlに
溶解し、YMC−GEL(ODS−A60−200/6
0、山村化学研究所社製)10gを加えて濃縮乾固した
。
リットルを加え、よく攪拌して有効成分を抽出し、これ
を濃縮して赤色の粗物質3.52gを得た。この粗物質
をメタノール20mlに溶解し、シラナイズドシリカゲ
ル(メルク社製、Art.7719)20gを加えて減
圧下に濃縮乾固した。次に、これを40%メタノールで
懸濁後、あらかじめ40%メタノールで充填したシラナ
イズドシリカゲル400mlのカラムにかけ、有効成分
を40%メタノール〜100%メタノールの直線的濃度
勾配溶出法により溶出し、濃縮乾固して赤色の粗物質8
78.7mgを得た。この粗物質メタノール10mlに
溶解し、YMC−GEL(ODS−A60−200/6
0、山村化学研究所社製)10gを加えて濃縮乾固した
。
【0036】次に、これを40%メタノールで懸濁後、
あらかじめ40%メタノールで充填したYMC−GEL
200mlのカラムにかけ、有効成分を40%メタ
ノール〜100%メタノールの直線的濃度勾配溶出法に
より溶出し、濃縮乾固して褐色の粉末329.2mgを
得た。 この粉末をメタノール10mlに溶解し、シリカゲル6
0(メルク社製、Art.7734)10gを加えて濃
縮乾固した。次に、これをクロロホルム:メタノール(
90:10)で懸濁後、あらかじめ同混合溶媒で充填し
たシリカゲル60 200mlのカラムにかけ、同混
合溶媒で洗浄した。
あらかじめ40%メタノールで充填したYMC−GEL
200mlのカラムにかけ、有効成分を40%メタ
ノール〜100%メタノールの直線的濃度勾配溶出法に
より溶出し、濃縮乾固して褐色の粉末329.2mgを
得た。 この粉末をメタノール10mlに溶解し、シリカゲル6
0(メルク社製、Art.7734)10gを加えて濃
縮乾固した。次に、これをクロロホルム:メタノール(
90:10)で懸濁後、あらかじめ同混合溶媒で充填し
たシリカゲル60 200mlのカラムにかけ、同混
合溶媒で洗浄した。
【0037】続いて、有効成分をクロロホルム:メタノ
ール(80:15)で溶出し、濃縮乾固することにより
、純粋なベナスタチンの黄色粉末を115.1mgを得
た。純粋なベナスタチンを用いて、紫外線吸収スペクト
ル、赤外線吸収スペクトル、水素核核磁気共鳴スペクト
ル及び炭素核核磁気共鳴スペクトルを測定した。これら
のスペクトルは図1、図2、図3及び図4に示した通り
である。ベナスタチンAの培養工程ならびに精製工程中
での追跡は、抗グルタチオントランスフェラーゼ活性の
測定に基づいて行った。その方法は、後述する試験例で
示すグルタチオントランスフェラーゼ阻害活性の測定法
と同様の方法を用いた。
ール(80:15)で溶出し、濃縮乾固することにより
、純粋なベナスタチンの黄色粉末を115.1mgを得
た。純粋なベナスタチンを用いて、紫外線吸収スペクト
ル、赤外線吸収スペクトル、水素核核磁気共鳴スペクト
ル及び炭素核核磁気共鳴スペクトルを測定した。これら
のスペクトルは図1、図2、図3及び図4に示した通り
である。ベナスタチンAの培養工程ならびに精製工程中
での追跡は、抗グルタチオントランスフェラーゼ活性の
測定に基づいて行った。その方法は、後述する試験例で
示すグルタチオントランスフェラーゼ阻害活性の測定法
と同様の方法を用いた。
【0038】実施例2(ベナスタチンBの製造)実施例
1と同様に振盪培養し、培養終了後、培養液を濾過し、
培養濾液と菌体に分別した。培養濾液30リットルに酢
酸エチル30リットルを加え、よく攪拌して有効成分を
抽出し、これを濃縮して赤色の粗物質12.32gを得
た。この粗物質をメタノール40mlに溶解し、シラナ
イズドシリカゲル(メルク社製、Art.7719)4
0gを加えて減圧下に濃縮乾固した。次に、これを40
%メタノールで懸濁後、あらかじめ40%メタノールで
充填したシラナイズドシリカゲル 500mlのカラ
ムにかけ、有効成分を40%メタノール〜100%メタ
ノールの直線的濃度勾配溶出法により溶出し、濃縮乾固
して赤色の粗物質6.36gを得た。
1と同様に振盪培養し、培養終了後、培養液を濾過し、
培養濾液と菌体に分別した。培養濾液30リットルに酢
酸エチル30リットルを加え、よく攪拌して有効成分を
抽出し、これを濃縮して赤色の粗物質12.32gを得
た。この粗物質をメタノール40mlに溶解し、シラナ
イズドシリカゲル(メルク社製、Art.7719)4
0gを加えて減圧下に濃縮乾固した。次に、これを40
%メタノールで懸濁後、あらかじめ40%メタノールで
充填したシラナイズドシリカゲル 500mlのカラ
ムにかけ、有効成分を40%メタノール〜100%メタ
ノールの直線的濃度勾配溶出法により溶出し、濃縮乾固
して赤色の粗物質6.36gを得た。
【0039】この粗物質をメタノール20mlに溶解し
、YMC−GEL(ODS−A60−200/60、山
村化学研究所社製)20gを加えて濃縮乾固した。次に
、これを40%メタノールで懸濁後、あらかじめ40%
メタノールで充填したYMC−GEL 500mlの
カラムにかけ、有効成分を40%メタノール〜100%
メタノールの直線的濃度勾配溶出法により溶出し、濃縮
乾固して褐色の粉末3.29gを得た。この粉末をメタ
ノール20mlに溶解し、シリカゲル60(メルク社製
、Art.7734)20gを加えて濃縮乾固した。次
に、これをクロロホルムで懸濁後、あらかじめ同溶媒で
充填したシリカゲル60 400mlのカラムにかけ
、同溶媒で洗浄した。続いて、有効成分をクロロホルム
:メタノール(95:5)で溶出し、濃縮乾固して黄色
の粉末1.35gを得た。
、YMC−GEL(ODS−A60−200/60、山
村化学研究所社製)20gを加えて濃縮乾固した。次に
、これを40%メタノールで懸濁後、あらかじめ40%
メタノールで充填したYMC−GEL 500mlの
カラムにかけ、有効成分を40%メタノール〜100%
メタノールの直線的濃度勾配溶出法により溶出し、濃縮
乾固して褐色の粉末3.29gを得た。この粉末をメタ
ノール20mlに溶解し、シリカゲル60(メルク社製
、Art.7734)20gを加えて濃縮乾固した。次
に、これをクロロホルムで懸濁後、あらかじめ同溶媒で
充填したシリカゲル60 400mlのカラムにかけ
、同溶媒で洗浄した。続いて、有効成分をクロロホルム
:メタノール(95:5)で溶出し、濃縮乾固して黄色
の粉末1.35gを得た。
【0040】次に、この粉末をあらかじめ酢酸を1%含
有する78%アセトニトリルで平衡化した高速液体クロ
マトグラフィー(HPLC)用カラム(資生堂社製、カ
プセルパック C18、20Φ×250mm、流速8
ml/min )へ通し、前記平衡液で溶出し、得られ
た活性画分を濃縮乾固することにより、純粋なベナスタ
チンBの黄色粉末を92.7mg得た。純粋なベナスタ
チンBを用いて、紫外線吸収スペクトル、赤外線吸収ス
ペクトル、水素核核磁気共鳴スペクトル及び炭素核核磁
気共鳴スペクトルを測定した。これらのスペクトルは図
5、図6、図7及び図8に示した通りである。ベナスタ
チンBの培養工程ならびに精製工程中での追跡は、実施
例1と同様にして行った。
有する78%アセトニトリルで平衡化した高速液体クロ
マトグラフィー(HPLC)用カラム(資生堂社製、カ
プセルパック C18、20Φ×250mm、流速8
ml/min )へ通し、前記平衡液で溶出し、得られ
た活性画分を濃縮乾固することにより、純粋なベナスタ
チンBの黄色粉末を92.7mg得た。純粋なベナスタ
チンBを用いて、紫外線吸収スペクトル、赤外線吸収ス
ペクトル、水素核核磁気共鳴スペクトル及び炭素核核磁
気共鳴スペクトルを測定した。これらのスペクトルは図
5、図6、図7及び図8に示した通りである。ベナスタ
チンBの培養工程ならびに精製工程中での追跡は、実施
例1と同様にして行った。
【0041】実施例3
ベナスタチン30重量部、結晶乳糖120部、結晶セル
ロース147部及びステアリン酸マグネシウム3部をV
型混合機で打錠し、1錠300mgの錠剤を得た。
ロース147部及びステアリン酸マグネシウム3部をV
型混合機で打錠し、1錠300mgの錠剤を得た。
【0042】
【試験例】以下に、ベナスタチンAおよびBがグルタチ
オントランスフェラーゼ阻害活性を有し、また免疫調節
作用および抗菌作用を有し、且つ毒性を示さないことを
試験例により示す。
オントランスフェラーゼ阻害活性を有し、また免疫調節
作用および抗菌作用を有し、且つ毒性を示さないことを
試験例により示す。
【0043】試験例1
ベナスタチンAおよびBのグルタチオントランスフェラ
ーゼ阻害活性 グルタチオントランスフェラーゼ阻害活性はBioch
emical andBiophysical R
esearch Communications、第
112巻、980〜985頁(1983)に記載の方法
の改良法で行った。即ち、試験管に90mMグルタチオ
ン(還元型)0.1ml、20mM3,4−ジクロロニ
トロベンゼン0.05ml、0.1Mカリウム燐酸緩衝
液(pH7.4)1.7ml、検体を含む水溶液0.1
mlを加えた混合溶液を37℃、3分間加温した後、ラ
ット肝臓のホモジェネートよりDEAE−セルロースカ
ラム、硫酸アンモニウム塩析により部分精製したグルタ
チオントランスフェラーゼ溶液0.05mlを加え、3
7℃、30分間反応させた。
ーゼ阻害活性 グルタチオントランスフェラーゼ阻害活性はBioch
emical andBiophysical R
esearch Communications、第
112巻、980〜985頁(1983)に記載の方法
の改良法で行った。即ち、試験管に90mMグルタチオ
ン(還元型)0.1ml、20mM3,4−ジクロロニ
トロベンゼン0.05ml、0.1Mカリウム燐酸緩衝
液(pH7.4)1.7ml、検体を含む水溶液0.1
mlを加えた混合溶液を37℃、3分間加温した後、ラ
ット肝臓のホモジェネートよりDEAE−セルロースカ
ラム、硫酸アンモニウム塩析により部分精製したグルタ
チオントランスフェラーゼ溶液0.05mlを加え、3
7℃、30分間反応させた。
【0044】反応後、345nmにおける吸光度(a)
を測定した。同時に検体を含まない緩衝液のみを用い
た盲検の吸光度(b) を測定し、グルタチオントラン
スフェラーゼ阻害率を〔(b−a)/b〕×100によ
り計算した。50%阻害率を示す検体の濃度をIC50
の値とした。この定量法で純粋なベナスタチンAは2.
50μg/mlの濃度で、またベナスタチンBは0.9
2μg/mlの濃度でグルタチオントランスフェラーゼ
を50%阻害した。
を測定した。同時に検体を含まない緩衝液のみを用い
た盲検の吸光度(b) を測定し、グルタチオントラン
スフェラーゼ阻害率を〔(b−a)/b〕×100によ
り計算した。50%阻害率を示す検体の濃度をIC50
の値とした。この定量法で純粋なベナスタチンAは2.
50μg/mlの濃度で、またベナスタチンBは0.9
2μg/mlの濃度でグルタチオントランスフェラーゼ
を50%阻害した。
【0045】試験例2
ベナスタチンAの免疫抑制作用
リンパ球幼若化反応に対するベナスタチンの抑制効果の
試験法は次の通りである。培養には20%牛胎児血清、
25mM Hepes buffer、100μg
/mlのストレプトマイシン及び100単位/mlのペ
ニシリンGを添加したRPMI 1640培地を用い
た。培養は96穴の平底マイクロプレート(COSTA
R)で行った。マイトジェンは、リポポリサッカライド
(LPS)とコンカナバリンA(Con A)をそれぞ
れ最終濃度100、5μg/mlで用いた。
試験法は次の通りである。培養には20%牛胎児血清、
25mM Hepes buffer、100μg
/mlのストレプトマイシン及び100単位/mlのペ
ニシリンGを添加したRPMI 1640培地を用い
た。培養は96穴の平底マイクロプレート(COSTA
R)で行った。マイトジェンは、リポポリサッカライド
(LPS)とコンカナバリンA(Con A)をそれぞ
れ最終濃度100、5μg/mlで用いた。
【0046】脾臓細胞は、BALB/cマウス(雌性、
25週齢)から脾臓を取り出し単細胞浮遊液を作り、ハ
イパーショック(hyper shock)で赤血球
を除去し調整した。各ウェルに2×105 個の脾細胞
と、それぞれの希釈濃度の被検化合物を加え総量0.2
mlとし、これを72時間培養した。培養終了の8時間
前にウェル当たり37kBqの〔 3H〕−チミジンを
添加し、その細胞内への取り込み量を測定した。効果の
判定は、それぞれの被検化合物添加群の対照に対する〔
3H〕−チミジンの取り込み量の比率によった(日本
免疫学会編、免疫実験操作法、第2267〜2276頁
)。ベナスタチンAは、LPS添加群、Con A添加
群とも濃度に依存してリンパ球幼若化反応を抑制した。 〔 3H〕−チミジンの取り込みの50%阻害濃度(I
C50)は、ベナスタチンAではLPSで7.7μg/
ml、Con Aで7.3μg/mlであった。
25週齢)から脾臓を取り出し単細胞浮遊液を作り、ハ
イパーショック(hyper shock)で赤血球
を除去し調整した。各ウェルに2×105 個の脾細胞
と、それぞれの希釈濃度の被検化合物を加え総量0.2
mlとし、これを72時間培養した。培養終了の8時間
前にウェル当たり37kBqの〔 3H〕−チミジンを
添加し、その細胞内への取り込み量を測定した。効果の
判定は、それぞれの被検化合物添加群の対照に対する〔
3H〕−チミジンの取り込み量の比率によった(日本
免疫学会編、免疫実験操作法、第2267〜2276頁
)。ベナスタチンAは、LPS添加群、Con A添加
群とも濃度に依存してリンパ球幼若化反応を抑制した。 〔 3H〕−チミジンの取り込みの50%阻害濃度(I
C50)は、ベナスタチンAではLPSで7.7μg/
ml、Con Aで7.3μg/mlであった。
【0047】試験例3
ベナスタチンAおよびBの抗菌活性
本発明のベナスタチンAおよびBの寒天稀釈法での細菌
、酵母およびカビに対する最小発育阻止濃度を第1表に
示した。第1表に示す如く、ベナスタチンA及びBは主
にグラム陽性細菌に対して抗菌活性を示した。
、酵母およびカビに対する最小発育阻止濃度を第1表に
示した。第1表に示す如く、ベナスタチンA及びBは主
にグラム陽性細菌に対して抗菌活性を示した。
【表1】
【0048】試験例4
ベナスタチンAおよびBの毒性
ベナスタチンAおよびBを、それぞれ、マウスに腹腔内
投与してその毒性を調べたところ、それぞれの100m
g/kg投与でも毒性を示さなかった。
投与してその毒性を調べたところ、それぞれの100m
g/kg投与でも毒性を示さなかった。
【0049】試験例5
ベナスタチンBの免疫調節作用
(1) 被検化合物
リンパ球幼若化反応にはベナスタチンBをメタノールに
溶解したのち、メタノールの最終濃度が0.5%になる
ようにPBS(−)を加えて調製したものを用い、移植
片対宿主反応には生理食塩水に溶解し調製したものを用
いた。
溶解したのち、メタノールの最終濃度が0.5%になる
ようにPBS(−)を加えて調製したものを用い、移植
片対宿主反応には生理食塩水に溶解し調製したものを用
いた。
【0050】
(2) 方法
a. リンパ球幼若化反応に対する作用培養には20
%牛胎児血清、25mM Hepes buffe
r、100μg/mlのストレプトマイシン及び100
単位/mlのペニシリンGを添加したRPMI1640
培地を用い、96穴の平底マイクロプレート(COST
AR)で行った。マイトジェンはリポポリサッカライド
(LPS)と、コンカナバリンA(Con A)をそれ
ぞれ最終濃度100μg/mlと、5μg/mlで用い
た。脾臓細胞は、BALB/cマウス(雌性、>20週
齢)から脾臓を取り出し単細胞浮遊液を作り、hype
r shockで赤血球を除去しLPS用にはこれを
そのまま用いて調製し、Con A用にはT細胞分離用
Nylon Fiber(和光純薬)を通して調製し
た。各ウェルにマウス脾臓細胞を2×105 個と、各
々の希釈濃度の被検化合物を加え総量0.2mlとし、
これを72時間培養した。培養終了の8時間前にウェル
あたり37kBq〔3 H〕−チミジンを添加し、その
細胞内への取込み量を測定した。効果の判定はそれぞれ
の被検化合物添加群の対照群に対する〔3 H〕−チミ
ジンの取込み量の比率によった。
%牛胎児血清、25mM Hepes buffe
r、100μg/mlのストレプトマイシン及び100
単位/mlのペニシリンGを添加したRPMI1640
培地を用い、96穴の平底マイクロプレート(COST
AR)で行った。マイトジェンはリポポリサッカライド
(LPS)と、コンカナバリンA(Con A)をそれ
ぞれ最終濃度100μg/mlと、5μg/mlで用い
た。脾臓細胞は、BALB/cマウス(雌性、>20週
齢)から脾臓を取り出し単細胞浮遊液を作り、hype
r shockで赤血球を除去しLPS用にはこれを
そのまま用いて調製し、Con A用にはT細胞分離用
Nylon Fiber(和光純薬)を通して調製し
た。各ウェルにマウス脾臓細胞を2×105 個と、各
々の希釈濃度の被検化合物を加え総量0.2mlとし、
これを72時間培養した。培養終了の8時間前にウェル
あたり37kBq〔3 H〕−チミジンを添加し、その
細胞内への取込み量を測定した。効果の判定はそれぞれ
の被検化合物添加群の対照群に対する〔3 H〕−チミ
ジンの取込み量の比率によった。
【0051】
b. 移植片対宿主反応(graft−versus
−host reaction;GvH)に対する作
用GvHに対する作用は、脾臓重量測定法〔Simon
sen,M et al.:A study
of the graft−versus−hos
t reaction in transpla
matation to embryos,Fl
hybrids,and irradiated
animals.Ann.N.Y.Acad.Sci
73:834−841,(1978)〕を一部改変
した方法〔Abe.F.,Schneider,M.,
Black,P.L.& Talmage,J.E.
:Chemoimmunotherapywith
cyclophosphamide and ex
perimental metastasis i
n mice.Cancer immunothe
r.29:231−236,(1989)〕で行なった
。C57BL/6 マウス(雌性、10週齢)から脾
臓を取り出し、供与者として上述の方法で調製した脾臓
細胞5×106 個をF1受容者であるBDF1マウス
(7日齢)の腹腔内に移入した。被検化合物を、その日
を含む3日間、各希釈濃度で皮下投与した。移入後7日
目にそれぞれのBDF1マウスについて体重と脾臓の重
さを測定し、脾臓の重さ(mg)の体重(g)に対する
比率(mg/g)を求めた。
−host reaction;GvH)に対する作
用GvHに対する作用は、脾臓重量測定法〔Simon
sen,M et al.:A study
of the graft−versus−hos
t reaction in transpla
matation to embryos,Fl
hybrids,and irradiated
animals.Ann.N.Y.Acad.Sci
73:834−841,(1978)〕を一部改変
した方法〔Abe.F.,Schneider,M.,
Black,P.L.& Talmage,J.E.
:Chemoimmunotherapywith
cyclophosphamide and ex
perimental metastasis i
n mice.Cancer immunothe
r.29:231−236,(1989)〕で行なった
。C57BL/6 マウス(雌性、10週齢)から脾
臓を取り出し、供与者として上述の方法で調製した脾臓
細胞5×106 個をF1受容者であるBDF1マウス
(7日齢)の腹腔内に移入した。被検化合物を、その日
を含む3日間、各希釈濃度で皮下投与した。移入後7日
目にそれぞれのBDF1マウスについて体重と脾臓の重
さを測定し、脾臓の重さ(mg)の体重(g)に対する
比率(mg/g)を求めた。
【0052】ベナスタチンBのマウスのリンパ球幼若化
反応に対する作用を表2に示した。ベナスタチンBは低
濃度においてLPSによるリンパ球幼若化反応を促進し
、12.5μg/ml以上では強く抑制した。また、C
on Aによるリンパ球幼若化反応を6.25μg/m
l以上で強く抑制した。ベナスタチンBのGvHに対す
る作用を表3に示す。GvH反応に対しては各用量にお
いて有意な促進が見られ、特に低用量で強い促進が見ら
れた。
反応に対する作用を表2に示した。ベナスタチンBは低
濃度においてLPSによるリンパ球幼若化反応を促進し
、12.5μg/ml以上では強く抑制した。また、C
on Aによるリンパ球幼若化反応を6.25μg/m
l以上で強く抑制した。ベナスタチンBのGvHに対す
る作用を表3に示す。GvH反応に対しては各用量にお
いて有意な促進が見られ、特に低用量で強い促進が見ら
れた。
【表2】
表2 マウスリンパ球幼若化反応におけ
るベナスタチンBの作用 ────────────
──────────────────────
作用指数(
%) サンプル 濃度
────────────────
(μg
/ml) LPS
Con A ──────────────────
──────────────── 対
照
100 100
ベナスタチンB 3.13
147.5* 106.2
6.25
138.0* 12.6*
12.5 58.9
26.8
25
0.2* 1.0*
50
0.4
1.0
100 0.2
0.9* ────────
─────────────────────────
─ * p<0.05vsコントロール
るベナスタチンBの作用 ────────────
──────────────────────
作用指数(
%) サンプル 濃度
────────────────
(μg
/ml) LPS
Con A ──────────────────
──────────────── 対
照
100 100
ベナスタチンB 3.13
147.5* 106.2
6.25
138.0* 12.6*
12.5 58.9
26.8
25
0.2* 1.0*
50
0.4
1.0
100 0.2
0.9* ────────
─────────────────────────
─ * p<0.05vsコントロール
【表3】
表3 インビボにおけるGvH反応に対
するベナスタチンBの作用─────────────
────────────────────── サ
ンプル 薬 量 マウス数
脾臓重量/体重 指 数
(mg/kg)
(mg/kg)──────────
─────────────────────────
非移入
10 4.5±0.3 1.
00 移入
9 8.3±2.5
1.84
ベナスタチンB 0.5 10
12.5±2.2 2.78*
5
11 11.5±0.8 2.56
* 50
11 10.6±1.3
2.36* ───────────────────
──────────────── * p<0.0
5vsコントロール
するベナスタチンBの作用─────────────
────────────────────── サ
ンプル 薬 量 マウス数
脾臓重量/体重 指 数
(mg/kg)
(mg/kg)──────────
─────────────────────────
非移入
10 4.5±0.3 1.
00 移入
9 8.3±2.5
1.84
ベナスタチンB 0.5 10
12.5±2.2 2.78*
5
11 11.5±0.8 2.56
* 50
11 10.6±1.3
2.36* ───────────────────
──────────────── * p<0.0
5vsコントロール
【図1】ベナスタチンAの10μg/mlエタノール溶
液の紫外線吸収スペクトルを示す。
液の紫外線吸収スペクトルを示す。
【図2】ベナスタチンAの臭化カリウム錠内での赤外線
吸収スペクトルを示す。
吸収スペクトルを示す。
【図3】ベナスタチンAの重メタノール中で測定した4
00MHz 水素核核磁気共鳴スペクトルを示す。
00MHz 水素核核磁気共鳴スペクトルを示す。
【図4】ベナスタチンAの重メタノール中で測定した1
00MHz 炭素核核磁気共鳴スペクトルを示す。
00MHz 炭素核核磁気共鳴スペクトルを示す。
【図5】ベナスタチンBの10μg/mlエタノール溶
液の紫外線吸収スペクトルを示す。
液の紫外線吸収スペクトルを示す。
【図6】ベナスタチンBの臭化カリウム錠内での赤外線
吸収スペクトルを示す。
吸収スペクトルを示す。
【図7】ベナスタチンBの重メタノール中で測定した4
00MHz 水素核核磁気共鳴スペクトルを示す。
00MHz 水素核核磁気共鳴スペクトルを示す。
【図8】ベナスタチンBの重メタノール中で測定した1
00MHz 炭素核核磁気共鳴スペクトルを示す。
00MHz 炭素核核磁気共鳴スペクトルを示す。
Claims (5)
- 【請求項1】 下記式(I) 【化1】 (式中Rは−CH2 −CH2 −又は−CH=CH−
を示す。)で表される化合物であることを特徴とする生
理活性物質ベナスタチンAおよびB又はその薬理学的に
許容し得る塩。 - 【請求項2】 ストレプトミセス属に属するベナスタ
チン生産菌を栄養培地中で培養し、その培養物からベナ
スタチンA又はBを採取することを特徴とする生理活性
物質ベナスタチンの製造法。 - 【請求項3】 ベナスタチンA又はBあるいはその薬
学的に許容し得る塩及び医薬用添加剤とからなるグルタ
チオントランスフェラーゼ阻害剤および抗菌剤。 - 【請求項4】 ベナスタチンAまたはその薬学的に許
容しうる塩及び医薬用添加剤とからなる免疫抑制剤。 - 【請求項5】 ベナスタチンBまたはその薬学的に許
容しうる塩及び医薬用添加剤とからなる免疫調節剤(i
mmunomodifier)。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3049718A JPH04211632A (ja) | 1990-03-16 | 1991-03-14 | 新規生理活性物質ベナスタチンaおよびb、その製造法およびその用途 |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6672390 | 1990-03-16 | ||
| JP2-66723 | 1990-03-16 | ||
| JP20613090 | 1990-08-03 | ||
| JP2-206130 | 1990-08-03 | ||
| JP3049718A JPH04211632A (ja) | 1990-03-16 | 1991-03-14 | 新規生理活性物質ベナスタチンaおよびb、その製造法およびその用途 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04211632A true JPH04211632A (ja) | 1992-08-03 |
Family
ID=27293716
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3049718A Pending JPH04211632A (ja) | 1990-03-16 | 1991-03-14 | 新規生理活性物質ベナスタチンaおよびb、その製造法およびその用途 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04211632A (ja) |
-
1991
- 1991-03-14 JP JP3049718A patent/JPH04211632A/ja active Pending
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