JPH04214729A - ポリアリーレンチオエーテル共重合体の製造方法 - Google Patents

ポリアリーレンチオエーテル共重合体の製造方法

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JPH04214729A
JPH04214729A JP2410082A JP41008290A JPH04214729A JP H04214729 A JPH04214729 A JP H04214729A JP 2410082 A JP2410082 A JP 2410082A JP 41008290 A JP41008290 A JP 41008290A JP H04214729 A JPH04214729 A JP H04214729A
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満 星野
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G75/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G75/02Polythioethers
    • C08G75/0204Polyarylenethioethers
    • C08G75/0209Polyarylenethioethers derived from monomers containing one aromatic ring
    • C08G75/0213Polyarylenethioethers derived from monomers containing one aromatic ring containing elements other than carbon, hydrogen or sulfur
    • C08G75/0218Polyarylenethioethers derived from monomers containing one aromatic ring containing elements other than carbon, hydrogen or sulfur containing oxygen

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カルボキシル基を含有
するポリアリーレンチオエーテル共重合体の製造方法に
関し、さらに詳しくは、カルボキシル基またはカルボキ
シル基の金属塩(カルボン酸塩)を含有するポリアリー
レンチオエーテル共重合体を顆粒状で製造する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンスルフィド(PPS)に
代表されるポリアリーレンチオエーテル(以下、PAT
Eと略記)は、耐熱性や耐薬品性等に優れたポリマーと
して、電子機器部材、自動車部品、その他広範な分野で
使用されている。ところで、カルボキシル基を導入した
PATEは、それ自体各種成形物として有用であるとと
もに、接着性の向上が期待でき、また、PATEと他の
エンジニアリングプラスチックとのブレンドにおける相
溶化剤、アイオノマー樹脂の製造、あるいはカルボキシ
ル基を利用した各種誘導体の製造など広範な用途が期待
される。
【0003】従来、ジハロ芳香族カルボン酸を含むジハ
ロ芳香族化合物とアルカリ金属硫化物とを実質的に無水
の極性溶剤の存在下で重合させる共重合体の製造方法が
提案されているが(特開昭63−305131号公報)
、本発明者らの研究によれば、このような方法では、粉
末状の共重合体しか得ることができず、また、充分に高
分子量とすることが困難である。特に、微粉末の共重合
体は、製造時における反応系からの分離・精製が困難で
、しかも、成形加工時における微粉末の飛散による労働
衛生の悪化や環境汚染の問題、あるいは取り扱い性に劣
る等の問題があり、実用的ではない。
【0004】一方、有機アミド溶媒中、アルカリ金属硫
化物とジハロ芳香族化合物とを、特定の調製された量の
水の共存下に、二段階で重合することにより、高分子量
であって、しかも顆粒状のPATEを製造する方法が提
案されている(特公昭63−33775号公報)。とこ
ろが、本発明者らの研究によれば、この方法により、ジ
ハロ芳香族化合物として、カルボキシル基を有しないジ
ハロ芳香族化合物とジハロ芳香族カルボン酸との混合物
を用いて重合を行なうと、ジハロ芳香族カルボン酸の割
合が極少量の場合には顆粒状の共重合体を得ることがで
きるが、その割合が大きくなるにしたがって、微粉末の
共重合体しか得ることができないことが判明した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、カル
ボキシル基および/またはカルボキシル基の金属塩(カ
ルボン酸塩)を含有する顆粒状のPATE共重合体の製
造方法を提供することにある。
【0006】本発明者らは、前記従来技術の有する問題
点を克服するために鋭意研究した結果、水を含有する極
性溶媒中で、アルカリ金属硫化物とジハロ芳香族化合物
とを反応させてポリアリーレンチオエーテル共重合体を
製造する場合、ジハロ芳香族化合物として、カルボキシ
ル基を含有しないジハロ芳香族化合物と、1〜2個のカ
ルボキシル基を含有するジハロ芳香族カルボン酸を用い
、かつ、(1)予めジハロ芳香族カルボン酸の全部また
は一部をアルカリ土類金属塩として重合反応系に添加す
るか、(2)ジハロ芳香族カルボン酸とともに、アルカ
リ土類金属の水酸化物および酸化物から選ばれる少なく
とも1種の化合物を重合反応系に添加するか、あるいは
、(3)これらの方法を組み合わせた方法を採用するこ
とにより、ジハロ芳香族カルボン酸の共重合割合が比較
的高くても、顆粒状のPATE共重合体の得られること
を見出した。
【0007】また、重合方法としては、特公昭63−3
3775号公報に記載の二段階重合方法と実質的に同一
の方法が好ましい。さらに、重合反応終了後、得られた
共重合体を酸性または中性の水で洗浄することが好まし
い。本発明は、これらの知見に基づいて完成するに至っ
たものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、水を含有する極性溶媒中で、アルカリ金属硫化物と
ジハロ芳香族化合物とを反応させてポリアリーレンチオ
エーテル共重合体を製造する方法において、ジハロ芳香
族化合物として、カルボキシル基を含有しないジハロ芳
香族化合物98〜70モル%と、1〜2個のカルボキシ
ル基を含有するジハロ芳香族カルボン酸2〜30モル%
を用い、かつ、(1)予めジハロ芳香族カルボン酸の少
なくとも1部をアルカリ土類金属塩として、重合反応系
に添加するか、(2)ジハロ芳香族カルボン酸とともに
、アルカリ土類金属の水酸化物および酸化物から選ばれ
る少なくとも1種の化合物を重合反応系に添加するか、
(3)  予め調製したジハロ芳香族カルボン酸のアル
カリ土類金属塩とジハロ芳香族カルボン酸との混合物と
ともに、アルカリ土類金属の水酸化物および酸化物から
選ばれる少なくとも1種の化合物を重合反応系に添加す
る方法、から選ばれるいずれか1つの方法によりジハロ
芳香族カルボン酸を重合反応系に添加して、重合を行な
うことを特徴とする顆粒状ポリアリーレンチオエーテル
共重合体の製造方法が提供される。以下、本発明につい
て詳細に説明する。
【0009】(ジハロ芳香族化合物) 本発明においては、ジハロ芳香族化合物として、カルボ
キシル基を有しないジハロ芳香族化合物と、1〜2個の
カルボキシル基を有するジハロ芳香族カルボン酸(両者
を併せて「全ジハロ芳香族化合物」という)を用いる。
【0010】本発明で用いられるカルボキシル基を有し
ないジハロ芳香族化合物としては、例えば、p−ジハロ
ゲンベンゼンやm−ジハロベンゼン等のジハロゲン置換
ベンゼン;2,3−ジハロトルエン、2,4−ジハロト
ルエン、2,6−ジハロトルエン、3,4−ジハロトル
エン、2,5−ジハロ−p−キシレン等のジハロゲン置
換アルキルベンゼン;1−フェニル−2,5−ジハロベ
ンゼン等のジハロゲン置換アリールベンゼン;4,4′
−ジハロビフェニル等のジハロゲン置換ビフェニル;2
,6−ジハロナフタレン、1,5−ジハロナフタレン等
のジハロゲン置換ナフタレン;等が挙げられる。
【0011】これらのジハロ芳香族化合物におけるハロ
ゲン元素は、フッ素、塩素、臭素あるいはヨウ素であり
、これらは同一であってもよいし、互いに異なっていて
もよい。また、上記ジハロ芳香族化合物の中でも入手の
容易さおよび得られる共重合体の物性から見て、好まし
いものはジハロベンゼンであり、特にp−ジクロルベン
ゼンが好ましい。これらのジハロ芳香族化合物は、それ
ぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用する
【0012】ジハロ芳香族カルボン酸としては、例えば
、2,3−ジハロ安息香酸、2,4−ジハロ安息香酸、
2,5−ジハロ安息香酸、2,6−ジハロ安息香酸、3
,4−ジハロ安息香酸、3,5−ジハロ安息香酸等のジ
ハロ安息香酸;2,6−ジハロナフタレン、1,4−ジ
ハロナフタレン等のジハロナフタレンのモノカルボン酸
置換化合物;4,4′−ジハロビフェニル、3,4′−
ジハロビフェニル、2,4′−ジハロビフェニル、2,
3′−ジハロビフェニル、3,3′−ジハロビフェニル
、2,2′−ジハロビフェニル等のジハロビフェニルの
モノカルボン酸またはジカルボン酸置換化合物;ビフェ
ニル基がジフェニルエーテル、ジフェニルチオエーテル
、ジフェニルスルホキシド、ジフェニルスルホン、ジフ
ェニルメタン基、2,2′−ジフェニルプロパン基に置
き換えられたジハロ芳香族化合物のモノまたはジカルボ
ン酸置換化合物;等が挙げられる。
【0013】これらのジハロ芳香族カルボン酸における
ハロゲン元素は、フッ素、塩素、臭素あるいはヨウ素で
あり、これらは同一であってもよいし、互いに異なって
いてもよい。また、これらのジハロ芳香族カルボン酸は
、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使
用する。これらのジハロ芳香族カルボン酸の中でも、入
手の容易さおよび得られる共重合体の物性から見て、特
にジハロ安息香酸が好ましい。
【0014】本発明においては、ジハロ芳香族化合物と
して、カルボキシル基を含有しないジハロ芳香族化合物
98〜70モル%と、1〜2個のカルボキシル基を含有
するジハロ芳香族カルボン酸2〜30モル%を使用する
。ジハロ芳香族カルボン酸の割合が過小であると、カル
ボキシル基を導入することによる効果が充分ではなく、
しかも、ジハロ芳香族カルボン酸の割合が極小量である
場合には、例えば、特公昭63−33775号公報に記
載の公知の二段階重合法を採用すれば、本発明の方法に
よらずとも、顆粒状の共重合体を得ることができる。3
0モル%を越えると、得られる共重合体が重合途中で塊
状化し易く、また、顆粒状物の収率が低下する。 好ましくは、カルボキシル基を含有しないジハロ芳香族
化合物97〜75モル%と、1〜2個のカルボキシル基
を含有するジハロ芳香族カルボン酸3〜25モル%を使
用する。
【0015】なお、本発明においては、得られる共重合
体の分子量調節等を目的として、必要に応じてトリハロ
ベンゼン、ジハロアニリン等の分子量調節剤を併用して
もよい。
【0016】 (アルカリ土類金属およびその水酸化物、酸化物)本発
明で用いられるジハロ芳香族カルボン酸のアルカリ土類
金属塩としては、ジハロ芳香族カルボン酸のBe、Mg
、Ca、Sr、Baなどの塩を挙げることができ、これ
らのカルボン酸塩は、それぞれ単独で、あるいは2種以
上併用して用いられる。
【0017】ジハロ芳香族カルボン酸とともに重合反応
系に添加されるアルカリ土類金属の水酸化物としては、
例えば、Be(OH)2  、Mg(OH)2  、C
a(OH)2  、Sr(OH)2  、Ba(OH)
2などを挙げることができる。また、アルカリ土類金属
の酸化物としては、例えば、BeO、MgO、CaO、
SrO、MgOなどが挙げられる。これらの水酸化物ま
たは酸化物は、それぞれ単独で用いてもよく、あるいは
2種以上組合わせて用いてもよい。
【0018】(アルカリ金属硫化物) 本発明において用いるアルカリ金属硫化物としては、例
えば、硫化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、
硫化ルビジウム、硫化セシウム等が挙げられる。これら
は、無水物、水和物、水性混合物のいずれでも使用でき
る。また、水硫化アルカリからin  situで調製
されるアルカリ金属硫化物も本発明でいうアルカリ金属
硫化物に含まれる。これらは、それぞれ単独で用いても
よく、また2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0019】(極性溶媒) 本発明に用いられる極性溶媒としては、非プロトン性極
性溶媒であって、高温でアルカリに対して安定な溶媒が
好ましい。具体例としては、例えば、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミ
ド化合物;N−メチル−ε−カプロラクタム、N−メチ
ルピロリドン、N−シクロヘキシルピロリドン等のN−
アルキルまたはN−シクロアルキルラクタム化合物;1
,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等のN,N−ジ
アルキルイミゾリジノン化合物;テトラメチル尿素等の
テトラアルキル尿素化合物;ヘキサメチルリン酸トリア
ミド等のヘキサアルキルリン酸トリアミド;等が挙げら
れる。これらの溶媒はそれぞれ単独で用いてもよいし、
2種以上組合わせて用いてもよい。
【0020】(重合方法) 本発明においては、重合方法として、基本的には、水を
含有する極性溶媒中で、アルカリ金属硫化物とジハロ芳
香族化合物とを反応させてポリアリーレンチオエーテル
共重合体を製造する方法を採用するが、カルボキシル基
および/またはカルボン酸塩を含有するPATE共重合
体を顆粒状で得るためには、ジハロ芳香族カルボン酸の
全部または一部をアルカリ土類金属塩として用いるか、
ジハロ芳香族カルボン酸とアルカリ土類金属の水酸化物
および/または酸化物とを重合反応系に添加するか、あ
るいはこれらの方法を組み合わせた方法を採用する。
【0021】(1)予めジハロ芳香族カルボン酸の少な
くとも1部をアルカリ土類金属塩として、重合反応系に
添加する方法を採用する場合には、ジハロ芳香族カルボ
ン酸の仕込量の全量を予めアルカリ土類金属の塩として
重合反応系に添加することが好ましいが、一部カルボン
酸のままで添加してもよい。この場合、ジハロ芳香族カ
ルボン酸の仕込量の少なくとも50モル%以上を予めア
ルカリ土類金属塩とし、かつ、反応系に添加するアルカ
リ土類金属塩ではないジハロ芳香族カルボン酸(以下、
「未中和カルボン酸」ということがある)の割合を全ジ
ハロ芳香族化合物中の2モル%未満とすることが好まし
い。
【0022】すなわち、全ジハロ芳香族化合物に対する
ジハロ芳香族カルボン酸の割合が、2〜4モル%と比較
的少量である場合には、その50モル%以上をアルカリ
土類金属塩とすれば顆粒状の共重合体を得ることができ
るが、4モル%超過30モル%以下と多量の場合には、
未中和カルボン酸の割合は、全ジハロ芳香族化合物中の
2モル%未満とすることが好ましい。また、ジハロ芳香
族カルボン酸が2個のカルボキシル基を有するジカルボ
ン酸の場合には、未中和カルボン酸の割合は、全ジハロ
芳香族化合物中の1モル%未満とすることが好ましい。
【0023】(2)  ジハロ芳香族カルボン酸ととも
に、アルカリ土類金属の水酸化物および酸化物から選ば
れる少なくとも1種の化合物を重合反応系に添加する場
合には、反応系内においてジハロ芳香族カルボン酸のア
ルカリ土類塩が形成される。この場合、ジハロ芳香族カ
ルボン酸の仕込量の少なくとも50モル%以上がアルカ
リ土類金属塩となり得る化学量論的な量であって、かつ
、反応系に存在するアルカリ土類金属塩ではないジハロ
芳香族カルボン酸の割合が全ジハロ芳香族化合物中の2
モル%未満となる化学量論的な量のアルカリ土類金属の
水酸化物および酸化物から選ばれる少なくとも1種の化
合物を重合反応系に添加することが好ましい。
【0024】すなわち、全ジハロ芳香族化合物に対する
ジハロ芳香族カルボン酸の割合が、2〜4モル%と比較
的少量である場合には、その50モル%以上をアルカリ
土類金属塩とすることができるだけの化学量論的な量の
アルカリ土類金属の水酸化物および/または酸化物を反
応系に添加すれば、顆粒状の共重合体を得ることができ
るが、4モル%超過30モル%以下と多量の場合には、
未中和カルボン酸の割合が全ジハロ芳香族化合物中の2
モル%未満となる化学量論的な量のアルカリ土類金属の
水酸化物および/または酸化物を反応系に添加すること
が好ましい。また、ジハロ芳香族カルボン酸が2個のカ
ルボキシル基を有するジカルボン酸の場合には、未中和
カルボン酸の割合が全ジハロ芳香族化合物中の1モル%
未満となる化学量論的な量のアルカリ土類金属の水酸化
物および/または酸化物を反応系に添加することが好ま
しい。
【0025】ここで、化学量論的な量とは、ジハロ芳香
族カルボン酸のカルボキシル基を中和するアルカリ土類
金属化合物の当量を意味する。したがって、ジハロ芳香
族化合物aモル、ジハロ芳香族カルボン酸bモルおよび
アルカリ土類金属化合物cモルとすると、上記の好まし
い態様は、下記の式で表示することができる。
【0026】 〔(b−2c)/(a+b)〕×100<2
【0027
】ジハロ芳香族カルボン酸が、ジカルボン酸の場合は、
カルボキシル基の数に対応して考慮される。
【0028】また、アルカリ土類金属の水酸化物および
/または酸化物の添加量は、ジハロ芳香族カルボン酸の
カルボキシル基の全量がアルカリ土類金属塩となる割合
が特に好ましく、その場合、カルボキシル基と化学量論
的には1当量以上となる割合であってもよい。
【0029】(3)  予め調製したジハロ芳香族カル
ボン酸のアルカリ土類金属塩およびジハロ芳香族カルボ
ン酸とともに、アルカリ土類金属の水酸化物および酸化
物から選ばれる少なくとも1種の化合物を重合反応系に
添加する場合には、実質的に上記(2)の方法と同じ条
件となるようにアルカリ土類金属の水酸化物および/ま
たは酸化物を添加することが好ましい。この場合、ジハ
ロ芳香族カルボン酸の仕込量の少なくとも50モル%以
上がアルカリ土類金属塩となり得るアルカリ土類金属の
水酸化物および/または酸化物の化学量論的な量は、そ
のアルカリ土類金属塩の中に、予めアルカリ土類金属塩
としたものを含めて算出する。
【0030】なお、本発明においては、ジハロ芳香族カ
ルボン酸あるいはその塩は、通常、ジハロ芳香族化合物
と一緒に重合反応系に添加されるが、必要に応じて、ジ
ハロ芳香族化合物を除く他の化合物と一緒に重合反応系
に添加して加温した後、ジハロ芳香族化合物を添加して
重合を開始してもよい。
【0031】本発明においては、アルカリ金属硫化物1
モルに対する全ジハロ芳香族化合物の割合を、通常、0
.7〜1.3モル、好ましくは0.9〜1.1モルの範
囲とすることが望ましい。この範囲外であると、高分子
量の共重合体を得ることが困難となる。
【0032】極性溶媒の使用量は、特に制限はないが、
通常、極性溶媒1kgに対して、全ジハロ芳香族化合物
の総和モル数が0.1〜5モル、好ましくは0.5〜3
.5モルの範囲で用いられる。
【0033】本発明においては、重合反応は水を含有す
る極性溶媒中で行なわれる。水の量は、極性溶媒1kg
に対して、通常、0.5〜30モル、好ましくは1〜2
5モルの範囲で用いられる。なお、この水の一部は、重
合反応の途中で添加してもよい。また、アルカリ金属硫
化物の水和物等を使用する場合、必要に応じて、共沸蒸
留等により脱水操作を行なうことにより、水の量を調整
してもよい。水の量が0.5モル未満や30モル超過で
は、望ましくない副反応等が起こり易く、また、高分子
量の共重合体が得難くなる。
【0034】重合反応は、窒素、アルゴン等の不活性ガ
ス雰囲気下で、通常150〜300℃、好ましくは18
0〜280℃の温度範囲で、通常0.5〜30時間、好
ましくは1〜20時間の範囲で行われる。反応温度が1
50℃未満では、重合反応が不十分となるおそれがあり
、逆に300℃を越えると、分解反応が起こるおそれが
ある。重合時間が0.5時間未満では、重合反応が不十
分となるおそれがあり、逆に30時間を越えると、生産
性が悪くなる。
【0035】また、本発明においては、重合反応を行な
うに際して、二段階以上の多段で昇温して行なうことも
できる。具体的には、特公昭63−33775号公報記
載の方法に準拠して、少なくとも下記の二段階で重合反
応を行なう方法を挙げることができる。
【0036】第一段階:仕込みアルカリ金属硫化物1モ
ル当たり0.5〜2.4モルの水が存在する状態で、1
80〜235℃の温度で反応を行なって、全ジハロ芳香
族化合物の転化率を50〜98モル%とする工程、第二
段階:仕込みアルカリ金属硫化物1モル当たり2.5〜
7.0モルの水が存在する状態となるように水を添加す
るとともに、245〜290℃の温度に昇温して、反応
を継続する工程。
【0037】第一段階では、通常、0.5〜20時間重
合反応を行なうことにより、全ジハロ芳香族化合物の転
化率を50〜98モル%とすることができ、第二段階で
は、通常、0.5〜15時間重合を行なうことにより、
全ジハロ芳香族化合物の転化率をさらに向上させて、溶
融粘度を増大させることができる。この二段階重合法に
よれば、より高分子量で、溶融安定性に優れた共重合体
がより短時間で得ることができる。
【0038】本発明においては、重合反応系をアルカリ
性に保つため、所望により塩基性化合物を添加して重合
反応を行なってもよい。このような塩基性化合物として
は、アルカリ金属の水酸化物および酸化物から選ばれる
少なくとも1種以上の化合物を挙げることができる。
【0039】重合反応終了後、得られたPATE共重合
体は、酸性または中性の水で洗浄することができる。中
性の水で洗浄すれば、カルボン酸のアルカリ土類塩を有
するPATE共重合体を得ることができ、酸性の水で洗
浄すれば、カルボン酸塩ではなく、カルボキシル基を有
するPATE共重合体を得ることができる。
【0040】本発明の製造方法によれば、100メッシ
ュのスクリーンで篩分けした場合、スクリーン上に残る
大きさの顆粒状のPATE共重合体が得られる。
【0041】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例のみに
限定されるものではない。
【0042】[実施例1] (1)ジ(3,5−ジクロル安息香酸)カルシウム塩の
調製 3,5−ジクロル安息香酸191g(1モル)と水酸化
ナトリウム40g(1モル)を水3000gに添加し、
撹拌しながら、溶解させた。ついで、上記水溶液に、撹
拌下、塩化カルシウム56.6g(0.51モル)を水
500gに溶解した水溶液を滴下して、白色の沈殿物を
得た。この沈殿物を濾過、水洗、脱水した後、室温下、
真空乾燥して、白色微粉末の3,5−ジクロル安息香酸
カルシウム塩を得た。このものに含まれるカルシウムを
イオンクロマトグラフィーで求めたところ、9.7重量
%であり、ほぼ、100%がジ(3,5−ジクロル安息
香酸)カルシウム塩であった。
【0043】(2)重合反応 チタン内張りオートクレーブに、N−メチルビロリドン
(以下、NMPと略記)1500g、含水硫化ナトリウ
ム504g(3.00モル、水分量53.6重量%)、
水酸化カルシウム10g(0.13モル)を仕込み、窒
素置換した後、徐々に200℃に昇温しながら、水19
0gを含むNMP溶液560gと硫化水素0.06モル
を溜出させた。ついで、p−ジクロルベンゼン348g
(2.37モル)、前記ジ(3,5−ジクロル安息香酸
)カルシウム塩140g(0.33モル;3,5−ジク
ロル安息香酸に換算すると0.66モル。この場合、反
応系のカルシウム/カルボン酸の当量比は1.40)お
よびNMP560gを供給し(水1.5モル/硫化ナト
リウム1モル)、220℃の温度で5時間反応させた後
、さらに水180g(9.99モル)を圧入し(水3.
4モル/硫化ナトリウム1モル)、255℃に昇温して
4時間反応させた。
【0044】得られた反応混合液を100メッシュのス
クリーンで篩分し、顆粒状ポリマーを分離した後、アセ
トンで洗浄し、ついで、pH1に調整した酸性の水中に
撹拌しながら2時間浸漬した後、水で洗浄し、脱水、乾
燥を経て、白色の顆粒状ポリマー(ポリマー1)を収率
45%で得た。
【0045】ポリマー1の赤外吸収スペクトルには、カ
ルボキシル基の特性吸収帯である1700cm−1に吸
収が観察され、かつ、イオンクロマトグラフィーで求め
たカルシウムは80ppm検出されるのみであった。こ
のことから、3,5−ジクロル安息香酸は確かに共重合
されており、そのカルボン酸は酸として存在しているこ
とが確認された。酸素分析より求めたポリマー1のカル
ボン酸成分は21.2モル%であった。ポリマー1の融
点(Tm)およびガラス転移温度(Tg)は、ポリマー
を320℃でホットプレスした後、急冷して得たシート
について、示差走査熱量計(DSC)を用いて、窒素雰
囲気中、10℃/分の昇温速度で測定した結果、それぞ
れ253℃および99℃であった。また、ポリマー1の
溶融粘度(η*)は、キャビログラフ(0.5mm径)
を用いて、温度310℃、剪断速度1200s−1で測
定した結果、5ポイズであった。
【0046】なお、以下の実施例および比較例における
これらの特性値および物性値の測定は、本実施例と全く
同様にして行なった。
【0047】[実施例2] チタン内張りオートクレーブに、NMP1500g、含
水硫化ナトリウム504g(3.00モル、水分量53
.6重量%)、水酸化カルシウム10g(0.13モル
)を仕込み、窒素置換した後、徐々に200℃に昇温し
ながら、水190gを含むNMP溶液600gと硫化水
素0.06モルを溜出させた。ついでp−ジクロルベン
ゼン392g(2.67モル)、前記ジ(3,5−ジク
ロル安息香酸)カルシウム塩70g(0.17モル;3
,5−ジクロル安息香酸に換算すると0.34モル。 この場合、反応系のカルシウム/カルボン酸の当量比は
1.8l)およびNMP600gを供給し、以下、実施
例1と同様に2段階で重合し、後処理を行なって、白色
の顆粒状のポリマー(ポリマー2)を収率80%で得た
【0048】ポリマー2の赤外吸収スペクトルには17
00cm−1に吸収が観察され、かつ、イオンクロマト
グラフィーで求めたカルシウムは70ppm検出される
のみであった。このことから、3,5−ジクロル安息香
酸は確かに共重合されており、そのカルボキシル基は酸
として存在していることが確認された。酸素分析より求
めたポリマー2のカルボン酸成分は10.7モル%であ
った。ポリマー2のTmおよびTgは、それぞれ284
℃および80℃であった。また、η*  は、20ポイ
ズであった。
【0049】[実施例3] チタン内張りオートクレーブに、NMP8000g、含
水硫化ナトリウム3360g(19.99モル、水分量
53.6重量%)、水酸化カルシウム60g(0.81
モル)を仕込み、窒素置換した後、徐々に200℃に昇
温しながら、窒素置換した後、徐々に200℃に昇温し
ながら、水1260gを含むNMP溶液2550gと硫
化水素0.50モルを溜出させた。ついで、p−ジクロ
ルベンゼン2770g(18.84モル)、3,5−ジ
クロル安息香酸192g(1.01モル、この場合、反
応系のカルシウム/カルボン酸の当量比は1.61)、
NMP3000gを供給し(水1.5モル/硫化ナトリ
ウム1モル)、220℃の温度で6時間反応させた後、
さらに水1000g(55.49モル)を圧入し(水2
.8モル/硫化ナトリウム1モル)、250℃に昇温し
て1時間、さらに255℃に昇温して3時間反応させた
【0050】得られた反応混合液を、実施例1と同様に
処理して白色の顆粒状ポリマー(ポリマー3)を収率6
5%で得た。
【0051】ポリマー3の赤外吸収スペクトルには17
00cm−1に吸収が観察され、かつ、イオンクロマト
グラフィーで求めたカルシウムは70ppm検出される
のみであった。このことから、3,5−ジクロル安息香
酸は確かに共重合されており、そのカルボキシル基は酸
として存在していることが確認された。酸素分析より求
めたポリマー3のカルボン酸成分は4.8モル%であっ
た。ポリマー3のTmおよびTgは、それぞれ281℃
および84℃であった。また、η*  は、160ポイ
ズであった。 [実施例4] チタン内張りオートクレーブに、NMP4000g、含
水硫化ナトリウム1680g(9.99モル、水分量5
3.6重量%)、水酸化カルシウム20g(0.27モ
ル)を仕込み、窒素置換した後、徐々に200℃に昇温
しながら、水630gを含むNMP溶液1600gと硫
化水素0.20モルを溜出させた。ついで,p−ジクロ
ルベンゼン1385g(9.42モル),3,5−ジク
ロル安息香酸95.5g(0.50モル、この場合、反
応系のカルシウム/カルボン酸の当量比は1.08)、
NMP1900gを供給し(水1.5モル/硫化ナトリ
ウム1モル)、220℃の温度で6時間反応させた後、
さらに水500g(27.7モル)を圧入し(水2.8
モル/硫化ナトリウム1モル)、255℃に昇温して4
時間反応させた。
【0052】得られた反応混合液を100メッシュのス
クリーンで篩分し、顆粒状のポリマーを分離した後、ア
セトンで洗浄、ついで、中性の水で水洗、脱水、乾燥を
経て白色の顆粒状ポリマー4を68%の収率で得た。
【0053】ポリマー4に含有されるカルシウムは80
00ppm検出された。一方赤外吸収スペクトルには、
カルボキシル基の特性吸収帯の1700cm−1の吸収
が消失し、新たにカルボキシレートの特性吸収帯に対応
する1640cm−1付近のショルダー(肩部)と14
40cm−1付近の吸収が観察された。この結果から、
3,5−ジクロル安息香酸は、確かに共重合され、その
カルボキシル基はほぼカルシウム塩として存在すること
が確認された。ポリマー4のTmおよびTgは、それぞ
れ276℃および90℃であった。また、η*  は、
4500ポイズであった。
【0054】[比較例1] 水酸化カルシウムを添加しなっかたこと以外は、実施例
3と同様にして、重合を行なった。得られた反応混合液
を100メッシュのスクリーンで篩分したところ、全量
がメッシュを通過し、スクリーン上にポリマーは残存し
なかった。
【0055】[比較例2] 水酸化カルシウム60g(0.81モル)を15.0g
(0.20モル)に変え、水酸化ナトリウム16g(0
.40モル)を添加したこと以外は、実施例3と同様に
して、重合を行なった。得られた反応混合液を100メ
ッシュのスクリーンで篩分したところ、全量がメッシュ
を通過し、スクリーン上にポリマーは残存しなかった。
【0056】この場合、カルカルシウム/カルボン酸の
当量比は0.40であり、化学量論的に中和し得ないカ
ルボン酸化合物は、全ジハロ芳香族化合物に対して3モ
ル%であった。
【0057】[実施例5] チタン内張りオートクレーブにNMP8000g、含水
硫化ナトリウム3360g(19.99モル、水分量5
3.6%)、水酸化カルシウム60g((0.81モル
)を仕込み、窒素置換した後、徐々に200℃に昇温し
ながら、水1260gを含むNMP溶液2400gと硫
化水素0.50モルを溜出させた。ついで、p−ジクロ
ルベンゼン2646g(18.00モル)、3,5−ジ
クロル安息香酸384g(2.01モル、この場合、反
応系のカルシウム/カルボン酸の当量比は0.81、化
学量論的に中和し得ないカルボン酸化合物の全ジハロ芳
香族化合物に対する割合は1.95モル%)、NMP3
000gの混合溶液を供給し(水1.5モル/硫化ナト
リウム1モル)、220℃で5時間反応させた後、さら
に水1000g(55.5モル)を圧入し(水2.8モ
ル/硫化ナトリウム1モル)、255℃に昇温して3時
間反応させた。
【0058】反応混合液を実施例1と同様に処理して、
白色の顆粒状のポリマー(ポリマー5)を55%の収率
で得た。
【0059】ポリマー5の赤外吸収スペクトルには17
00cm−1に吸収が確認され、かつカルシウムイオン
は60ppm検出されるのみであった。このことから、
3,5−ジクロロ安息香酸は確かに共重合されており、
そのカルボキシル基は酸として存在していることが確認
された。酸素分析より求めたポリマー5のカルボン酸成
分は9.5モル%であった。ポリマー5のTmおよびT
gは、それぞれ276℃および80℃であった。また、
η*  は、60ポイズであった。
【0060】[実施例6] (1)ジ(3,5−ジクロロ安息香酸)バリウム塩の調
製 塩化カルシウム56.6gを塩化バリウム106.2g
(0.51モル)に代えた以外は、実施例1に記載のジ
(3,5−ジクロル安息香酸)カルシウムの調製方法と
同様にして、ジ(3,5−ジクロル安息香酸)バリウム
塩を得た。イオンクロマトで求めたバリウムは、26.
5重量%であり、ほぼ100%がジ(3,5−ジクロロ
安息香酸)バリウムであった。
【0061】(2)  重合反応 ジ(3,5−ジクロル安息香酸)カルシウム70gを前
記ジ(3,5−ジクロロ安息香酸)バリウム塩86.2
g(0.17モル)に代えた以外は、実施例2と同様に
して、重合および後処理を行なって、白色顆粒状のポリ
マー(ポリマー6)を81%の収率で得た。
【0062】ポリマー6の赤外吸収スペクトルには17
00cm−1に吸収が観察され、かつ、イオンクロマト
グラフィーで求めたバリウムは80ppm検出されるの
みであった。このことから、3,5−ジクロル安息香酸
は確かに共重合されており、そのカルボキシル基は酸と
して存在していることが確認された。酸素分析の結果か
ら、ポリマー6のカルボン酸成分は10.8モル%であ
った。ポリマー6のTmおよびTgは、それぞれ283
℃および81℃であった。また、η*  は、25ポイ
ズであった。
【0063】[実施例7] チタン内張りオートクレーブに、NMP8000g、含
水硫化ナトリウム3360g(19.99モル,水分量
53.6重量%)、酸化カルシウム56.1g(1.0
0モル)を仕込み、窒素置換した後、徐々に200℃に
昇温しながら、水1260gを含むNMP溶液2450
gと硫化水素0.50モルを溜出させた。ついで、p−
ジクロルベンゼン2700g(18.84モル)、3,
5−ジクロル安息香酸192g(1.01モル、この場
合、反応系のカルシウム/カルボン酸の当量比は1.9
9)およびNMP3000gを供給し(水1.5モル/
硫化ナトリウム1モル)、220℃の温度で6時間反応
させた後、さらに水1000g(55.49モル)を圧
入し(水2.8モル/硫化ナトリウム1モル)、255
℃に昇温して4時間反応させた。
【0064】得られた反応混合液を、実施例1と同様に
処理して白色の顆粒状ポリマー(ポリマー7)を収率6
3%で得た。
【0065】ポリマー7の赤外吸収スペクトルには17
00cm−1に吸収が観察され、かつ、イオンクロマト
グラフィーで求めたカルシウムは65ppm検出される
のみであった。このことから、3,5−ジクロル安息香
酸は確かに共重合されており、そのカルボキシル基は酸
として存在していることが確認された。酸素分析より求
めたポリマー7のカルボン酸成分は4.8モル%であっ
た。ポリマー7のTmおよびTgは、それぞれ281℃
および83℃であった。また、η*  は、150ポイ
ズであった。
【0066】[実施例8] 3,5−ジクロル安息香酸を2,4−ジクロル安息香酸
に代えた以外は、実施例3と全く同様にして、重合およ
び後処理操作を行なって、白色顆粒状のポリマー(ポリ
マー8)を60%の収率で得た。
【0067】ポリマー8の赤外吸収スペクトルには17
00cm−1付近に吸収が観察され、かつイオンクロマ
トグラフィーで求めたカルシウムは70ppm検出され
たのみであった。この結果から、2,4−ジクロル安息
香酸は確かに共重合され、そのカルボキシル基は酸とし
て存在することが確認された。酸素分析より求めたポリ
マー8のカルボン酸成分は2,4モル%であった。ポリ
マー8のTmおよびTgは、それぞれ278℃および8
0℃であった。また、η*  は、160ポイズであっ
た。
【0068】[実施例9] チタン内張りオートクレーブに、NMP1500g、含
水硫化ナトリウム504g(3.00モル、水分量53
.6重量%)、水酸化カルシウム50g(0.67モル
)を仕込み、窒素置換した後、徐々に200℃に昇温し
ながら、水190gを含むNMP溶液560gと硫化水
素0.06モルを溜出させた。ついで、p−ジクロルベ
ンゼン384g(2.61モル)、2,5−ジクロル安
息香酸72g(0.38モル、この場合、反応系のカル
シウム/カルボン酸の当量比は3.58)、NMP50
0gを供給し(水1.5モル/硫化ナトリウム1モル)
、220℃の温度で5時間反応させた後、さらに水18
0g(9.99モル)を圧入し(水3.4モル/硫化ナ
トリウム1モル)、255℃に昇温して4時間反応させ
た。
【0069】得られた反応混合液を実施例1と同様に後
処理して、白色の顆粒状ポリマー(ポリマー9)を65
%の収率で得た。
【0070】ポリマー9の赤外吸収スペクトルには17
00cm−1付近に吸収が観察され、かつ、イオンクロ
マトグラフィーで求めたカルシウムは90ppm検出さ
れのみであった。この結果から、2,5−ジクロル安息
香酸は確かに共重合され、そのカルボキシル基は酸とし
て存在することが確認された。酸素分析より求めたポリ
マー9のカルボン酸成分は9.9モル%であった。ポリ
マー9のTmおよびTgは、それぞれ282℃および8
0℃であった。また、η*  は、10ポイズであった
【0071】
【発明の効果】本発明の方法によれば、従来の方法では
微粉末でしか得られなかったカルボキシル基および/ま
たはカルボン酸塩を含有するPATE共重合体を顆粒状
で製造することができるため、製造時における該共重合
体の分離精製が容易になる利点以外に、成形加工時にお
ける微粉による労働衛生の悪化や環境汚染等が改善され
、かつ、取り扱い性に優れるという効果を奏する。
【0072】また、本発明によれば、アルカリ土類金属
を含有するアイオノマー樹脂が容易に製造できる。さら
に所望により、上記アルカリ土類金属以外にも、カルボ
キシル基含有PATE共重合体を、溶媒中あるいは溶融
状態で、アルカリ金属、銅族、亜鉛族、アルミニウム族
等の塩にすることによりこれらのアイオノマー樹脂を製
造することができる。
【0073】本発明の製造方法によって得られるPAT
E共重合体は、単独あるいは他樹脂とブレンドして、射
出成形物、押出成形物、フィルム、シート、封止剤、繊
維等の広範な用途に用いることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  水を含有する極性溶媒中で、アルカリ
    金属硫化物とジハロ芳香族化合物とを反応させてポリア
    リーレンチオエーテル共重合体を製造する方法において
    、ジハロ芳香族化合物として、カルボキシル基を含有し
    ないジハロ芳香族化合物98〜70モル%と、1〜2個
    のカルボキシル基を含有するジハロ芳香族カルボン酸2
    〜30モル%を用い、かつ、(1)予めジハロ芳香族カ
    ルボン酸の少なくとも1部をアルカリ土類金属塩として
    、重合反応系に添加するか、(2)ジハロ芳香族カルボ
    ン酸とともに、アルカリ土類金属の水酸化物および酸化
    物から選ばれる少なくとも1種の化合物を重合反応系に
    添加するか、(3)  予め調製したジハロ芳香族カル
    ボン酸のアルカリ土類金属塩およびジハロ芳香族カルボ
    ン酸とともに、アルカリ土類金属の水酸化物および酸化
    物から選ばれる少なくとも1種の化合物を重合反応系に
    添加する方法、から選ばれるいずれか1つの方法により
    ジハロ芳香族カルボン酸を重合反応系に添加して、重合
    を行なうことを特徴とする顆粒状ポリアリーレンチオエ
    ーテル共重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】  請求項1の(1)の方法において、ジ
    ハロ芳香族カルボン酸の仕込量の少なくとも50モル%
    以上を予めアルカリ土類金属塩とし、かつ、反応系に添
    加するアルカリ土類金属塩ではないジハロ芳香族カルボ
    ン酸の割合を全ジハロ芳香族化合物中の2モル%未満と
    する請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】  請求項1の(2)または(3)の方法
    において、ジハロ芳香族カルボン酸の仕込量の少なくと
    も50モル%以上がアルカリ土類金属塩となり得る化学
    量論的な量であって、かつ、反応系に存在するアルカリ
    土類金属塩ではないジハロ芳香族カルボン酸の割合が全
    ジハロ芳香族化合物中の2モル%未満となる化学量論的
    な量のアルカリ土類金属の水酸化物および酸化物から選
    ばれる少なくとも1種の化合物を重合反応系に添加する
    請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】  重合を少なくとも下記の二段階で行な
    う請求項1記載の製造方法。第一段階:仕込みアルカリ
    金属硫化物1モル当たり0.5〜2.4モルの水が存在
    する状態で、180〜235℃の温度で反応を行なって
    、全ジハロ芳香族化合物の転化率を50〜98モル%と
    する工程、第二段階:仕込みアルカリ金属硫化物1モル
    当たり2.5〜7.0モルの水が存在する状態となるよ
    うに水を添加するとともに、245〜290℃の温度に
    昇温して、反応を継続する工程。
  5. 【請求項5】  重合反応後、得られた共重合体を酸性
    または中性の水で洗浄する請求項1ないし4のいずれか
    1項記載の製造方法。
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