JPH04218514A - シンジオタクチックプロピレン共重合体、その製造方法およびそれを含有する樹脂組成物 - Google Patents

シンジオタクチックプロピレン共重合体、その製造方法およびそれを含有する樹脂組成物

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JPH04218514A
JPH04218514A JP3085902A JP8590291A JPH04218514A JP H04218514 A JPH04218514 A JP H04218514A JP 3085902 A JP3085902 A JP 3085902A JP 8590291 A JP8590291 A JP 8590291A JP H04218514 A JPH04218514 A JP H04218514A
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宏 松澤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はシンジオタクチック構造
のプロピレンの共重合体、その製造方法およびそれを含
有する樹脂組成物に関する。詳しくは、高シンジオタク
ティシティーを有する、プロピレン単位と側鎖に−OH
基を含有するオレフィン単位とを含有する共重合体、そ
の製造方法およびそれを含有する樹脂組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】ポリオレフィンは安価で比較的物性に優
れたポリマーであるが、極性基を含有しないため気体の
バリヤー性が不良であるとか、極性基を含有する重合体
との接着性が不良であるなどの問題がある。これに対し
ては極性基を含有する重合体を混合することが考えられ
るが、通常、極性基を含有する重合体はポリオレフィン
と混合し難く、混合物はポリオレフィン本来の物性が失
われるという問題がある。 【0003】シンジオタクチックポリプロピレンについ
ては古くよりその存在は知られていたが、従来のバナジ
ウム化合物とエーテルおよび有機アルミニウムからなる
触媒で低温重合する方法では得られるポリプロピレンは
シンジオタクティシティーが悪く、シンジオタクチック
ポリプロピレンの特徴を示しているとは言い難かった。 また、通常のオレフィン重合触媒では−OH等の極性基
を含有するオレフィンはほとんど重合せず極性基を含有
する立体規則性のポリオレフィンは知られていなかった
。 【0004】一方、J.A.Ewenらは非対称な配位
子を有する遷移金属化合物とアルミノキサンからなる触
媒によってシンジオタクチックペンタッド分率が0.7
を越えるようなタクティシティーの良好なポリプロピレ
ンを得られることを発見した(J.Am.Chem.S
oc.,1988,110,6255−6256)。ま
た、T.C.Chung はアルケニルボランとプロピ
レンとのアイソタクチック構造のプロピレン共重合体を
酸化分解することでアイソタクチック構造のプロピレン
とアルケニルアルコールの共重合体が得られることを発
表した(Macromolecules,1988,2
1,865)。 【0005】実質的にシンジオタクチック構造で、しか
も側鎖に−OH基を含有する共重合体は従来知られてお
らず、その様な重合体は従来に無い物性が期待され、ま
たそのような共重合体を含有する組成物は従来にない物
性が期待される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は側鎖に
−OH基を含有する実質的にシンジオタクチック構造を
有する新規なプロピレン共重合体を提供することにある
。 【0007】本発明のいま一つの目的は上記のプロピレ
ン共重合体の製造方法を提供することにある。 【0008】さらに、本発明の目的は上記のプロピレン
共重合体を含有する、物性が良好なオレフィン樹脂組成
物の提供にある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明のシンジオタクチ
ックプロピレン共重合体は、式I 【0010】 【化3】 の繰返し単位と、0.01〜40モル%の式II【00
11】 【化4】 (式中、nは0または1以上の整数である。)の繰返し
単位とを含有し、13C−NMRによる吸収スペクトル
においてプロピレン単位のメチル基に帰属するピークの
うち、約20.2ppm に観測されるピークの強度が
プロピレン単位に帰属する全メチル基のピーク強度の0
.3以上であるものである。 【0012】上記シンジオタクチックプロピレン共重合
体の製造方法は非対称な2つの配位子を有する遷移金属
化合物とアルミノキサンとからなる触媒を用いて、プロ
ピレンと式III      H2 C=CH−(CH2)n −SiR13
            (III )(式中、3個の
R1 は独立して水素、ハロゲン原子または炭素数1−
20の飽和炭化水素基であり、nは0−20の整数であ
る。)で表わされるアルケニルシランとを共重合し、つ
いで得られた共重合体をトリアルキルアミンオキサイド
とKF・HFの存在下に加熱することからなる。 【0013】他の方法は、上記の触媒を用いてプロピレ
ンと式IV     H2 C=CH−(CH2)n −BR22 
             (IV)(式中、2個のR
2 は独立して炭素数1−12の炭化水素基であり、n
は0または1以上の整数である。)で表わされるアルケ
ニルボラン化合物を共重合し、ついで得られた共重合体
を酸化分解することからなる。 【0014】また、本発明のポリオレフィン樹脂組成物
は上記プロピレン共重合体とその他のポリオレフィンと
からなる。 【0015】本発明によるシンジオタクチック構造を有
するプロピレン共重合体の製造方法を以下に述べる。 【0016】本発明の共重合体の製造に用いる触媒の一
方の成分である非対称な配位子を有する遷移金属化合物
としては、前記J.A.Ewenらの文献に記載された
化合物が例示できるが、異なる構造であってもプロピレ
ンの単独重合体を製造した時、得られる重合体のシンジ
オタクチックペンタッド分率(A.Zambelliら
,Macromolecules,vol.6,687
(1973), 同vol.8,925(1970) 
約0.7以上の比較的タクティシティーが高い重合体を
与える触媒系であれば利用可能である。例えば、式V 【0017】 【化5】 (式中、AおよびBは互いに異なる環状不飽和炭化水素
残基、R3 はAおよびBを連結する炭素数1〜20の
炭化水素残基もしくは珪素を含む基、Xはハロゲン原子
もしくは炭素数1〜20の炭化水素残基であり、Mはチ
タン、ジルコニウムもしくはハフニウムから選ばれる金
属原子である。)で表わされる化合物が好ましい。 【0018】式VにおいてAおよびBとしては炭素数5
〜30の単環もしくは多環環状不飽和炭化水素残基が例
示でき、具体的にはシクロペンタジエニル基もしくはそ
の一部または全部の水素が炭素数1〜10のアルキル基
で置換したもの(ここでアルキル基はその末端が再度シ
クロペンタジエン環に結合した構造であっても良い。)
、インデニル基、フルオレニル基などの多環環状不飽和
炭化水素残基またはその水素の一部または全部炭素数1
〜10のアルキル基で置換したものなどが例示される。 R3 としてはジアルキルメチレン基、ジアルキルシリ
レン基、ジアルキルゲリレン基が好ましく、例えばR4
2C<、R42Si<、R42Ge<(式中、R4 は
水素または炭素数1〜20のアルキル残基で同じでも異
なっても良い。)で表わされる基を挙げることができる
が、さらに−CR42−CR42−で表わされるエチリ
デン基も例示できる(式中、R4 は上記と同じ)。X
としては弗素、塩素、臭素、沃素、あるいはメチル、エ
チル、プロピル、ブチル等のアルキル基、シクロペンタ
ジエニル基などの芳香族化合物が例示できるが、特に塩
素、メチル基が好ましい。 【0019】上記非対称な配位子を有する遷移金属化合
物の中でも、前記J.A.Ewenらの文献に記載され
たイソプロピル(シクロペンタジエニル−1−フルオレ
ニル)ハフニウムジクロリドまたはイソプロピル(シク
ロペンタジエニル−1−フルオレニル)ジルコニウムジ
クロリドあるいはこれらの水素の一部がアルキル基残基
で置換した化合物が好ましい。 【0020】上記の遷移金属化合物は精製された高純度
のものを用いることにより、より立体規則性の高い共重
合体が得られる。 【0021】触媒のもう一方の成分であるアルミノキサ
ンは、式VI 【0022】 【化6】 および式VII  【0023】 【化7】 (式中、R5 は炭素数1〜3の炭化水素残基であり、
mは1〜50の整数である。)で示されるものが好まし
く、特に上記式においてR5がメチル基であり、mが5
以上のものが好ましい。 【0024】前記の非対称な配位子を有する遷移金属化
合物に対するアルミノキサンの使用割合は、好ましくは
1〜1000000モル倍、特に10〜5000モル倍
である。 【0025】プロピレンと共重合されるアルケニルシラ
ンは前記式III で表わされるものであり、ビニルシ
ラン、アリルシラン、ブテニルシラン、ペンテニルシラ
ン、ヘキセニルシラン、またはこれらのシランのHの1
〜3個がハロゲン原子または特に炭素数7〜20の飽和
炭化水素基で置換された化合物が例示される。 【0026】また、アルケニルボラン化合物は、前記の
式IVで表わされるものであり、式IVのR2 がメチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルな
どのアルキル基である化合物、これらのアルキル基の2
つが結合した構造の化合物またはR2 が環状である化
合物、例えばB−7−オクテニル−9−ボラビシクロ[
3,3,1]ノナンが例示される。 【0027】プロピレンと上記のアルケニルシランまた
はアルケニルボラン化合物とを共重合させる方法は、特
に制限はなく、不活性媒体を用いる溶媒重合法、実質的
に溶媒の不存在下に重合する塊状重合法または気相法が
が採用される。 【0028】重合温度は−100°〜200℃、特に−
100°〜100℃が好ましく、重合圧力は常圧〜10
0kg/cm2 (ゲージ圧)、特に常圧〜50kg/
cm2 (ゲージ圧)が好ましい。 【0029】上記アルケニルシランまたはアルケニルボ
ラン化合物の量は、前記式IIの繰返し単位が共重合体
に対して0.01〜40モル%、好ましくは0.05〜
20モル%、特に0.1〜20モル%となるように制御
される。 【0030】得られるプロピレンとアルケニルシランの
共重合体は、次いでトリアルキルアミンオキサイドとK
F・HFの存在下に加熱処理することで−SiR13基
が−OH基に転化される。この詳細な条件は、例えばT
etrahedron Letter, 27, 75
(1986)(H.Sakuraiら)に開示された条
件が採用できる。トリアルキルアミンオキサイドはアル
キル基の炭素数1〜6程度のものが利用でき、その使用
量は、アルケニルシラン単位に対して0.01〜100
0モル倍、好ましくは0.1〜100モル倍、KF・H
Fの使用量はアルケニルシラン単位に対して0.01〜
1000モル倍、好ましくは0.1〜100モル倍であ
る。この反応に際しては溶剤を使用するのが好ましく、
炭素数5〜25の炭化水素化合物が好ましく用いられる
。反応温度は通常、常温〜300℃、特に好ましくは5
0°〜200℃である。 【0031】得られたプロピレンとアルケニルボラン化
合物との共重合体は、ついで酸化分解される。ここで酸
化分解の条件としては特に制限は無く、アルキル硼素を
分解してアルコールを合成するに際して採用される条件
がそのまま利用できる。アルカリ条件下に過酸化水素な
どの酸化剤で処理することで−BR22基を容易に−O
H基にすることができる。 【0032】このようにして得られる共重合体は、13
C−NMRの吸収スペクトルにおいてプロピレン単位の
メチル基に帰属するピークのうち、約20.2ppm 
に観測されるピークの強度がプロピレン単位に帰属する
全メチル基のピーク強度の0.3以上を示す。この割合
が0.3より小さいと、この共重合体からの成形物の表
面がべたつくなどの問題が生ずる。 【0033】アルケニルシラン単位またはアルケニルボ
ラン単位の含量が0.01モル%未満では、すべてのア
ルケニルシラン単位、あるいはアルケニルボラン単位が
反応して−OH基になっても重合体に−OH基が存在す
る効果が発現されず、40モル%を越えるとシンジオタ
クチックプロピレンとしての物性が発現しない。 【0034】上記の重合体の13C−NMRによる吸収
スペクトルにおいてプロピレン単位のメチル基に帰属す
るピークのうち、約20.2ppmに観測されるピーク
の強度の、プロピレン単位に帰属する全メチル基のピー
ク強度に対する割合をさらに高くするためには、前記の
ように精製された高純度(90%以上)の遷移金属化合
物を含有する触媒を用い100℃以下の低温度で重合を
行なうことが有効であり、また炭化水素溶剤などをもっ
て洗浄することも有効である。 【0035】上記の共重合体の分子量は、135℃のテ
トラリン溶液で測定した極限粘度として0.05以上、
通常0.1〜10程度であるのがその利用のために好ま
しい。 【0036】また、上記共重合体の135℃の1,2,
4−トリクロロベンゼン溶液で測定した重量平均分子量
を数平均分子量との比は特に制限はなく、重合条件によ
って1.5〜20程度のものが製造でき、用途によって
その好ましい範囲が選択され、通常は2〜10程度であ
る。 【0037】炭化水素溶剤としては、炭素数が3〜20
のもの、例えばプロピレンまたはプロパン、ブタン、ペ
ンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナンなどの
飽和炭化水素化合物の他に、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、エチルベンゼンなどの芳香族炭化水素化合物ある
いはそれらの水素の一部または全部が弗素、塩素、臭素
、沃素で置換したものも利用できる。その他の溶剤とし
ては炭素数1〜20のアルコール類、炭素数2〜20の
エーテル、エステル類などの低分子量のアタクチック成
分を溶解又は分散させ得るものが使用可能である。洗浄
方法には特に制限はなく、通常0°〜100℃の温度で
行なわれる。 【0038】本発明の共重合体は、その物性を改良する
ためにポリオレフィンと混合して樹脂組成物として利用
される。 【0039】本発明の樹脂組成物に用いられるポリオレ
フィンとしてはプロピレンの単独重合体あるいはプロピ
レンの共重合体が好ましく利用される。ポリプロピレン
としては市場で入手できるアイソタクチック構造のポリ
プロピレン(プロピレンの単独重合体のみならず、エチ
レンあるいは炭素数4〜12のα−オレフィンとのラン
ダムあるいはブロック共重合体をも含む。)の他に、前
記触媒でプロピレン単独あるいはエチレン、あるいは炭
素数4〜12のα−オレフィンと共重合することで得ら
れるシンジオタクチック構造のポリプロピレンも利用で
きる。 【0040】本発明の共重合体と混合されるポリオレフ
ィンの分子量に特に制限はなく、230℃で測定したメ
ルトフローインデックスが0.1〜100程度のものが
利用できる。本発明の共重合体とポリオレフィンの混合
割合は樹脂組成物中のアルケニルアルコール単位の含量
が0.01〜10重量%程度となるようにするのが一般
的であり、共重合体が全組成物の100〜0.1wt%
、特に50〜1wt%となる様にするのが好ましい。 混合方法については特に制限はなく通常のヘンシェルミ
キサーによって乾式混合し、ついで溶融造粒する方法で
充分である。本発明の樹脂組成物には、公知の種々の安
定剤、核剤などを添加することはもちろん可能である。 【0041】 【実施例】以下に、本発明を実施例によって具体的に説
明するが、本発明はこれらによって限定されるものでは
ない。 実施例1 常法に従って合成したイソプロピルシクロペンタジエニ
ル−1−フルオレンをリチウム塩に転化し、四塩化ジル
コニウムと反応させ精製して得たイソプロピル(シクロ
ペンタジエニル−1−フルオレニル)ジルコニウムジク
ロリド10mgと東曹アクゾ(株)製の重合度16のメ
チルアルミノキサン1.36g をトルエン100ml
に溶解し、トリメチルアリルシラン20ml、プロピレ
ンを60g とともに内容積300mlのオートクレー
ブに装入し、30℃で2時間重合した。重合終了後、未
反応のモノマーをパージし、ついで濾過して得られたパ
ウダーをメタノール1l で4回洗浄した後、80℃で
減圧乾燥して26g のポリマーを得た。元素分析によ
れば、トリメチルアリルシランを8.5wt%含有して
いた。このポリマーの赤外線吸収スペクトルを図2に示
す。 【0042】このポリマー5g をトルエン40mlに
分散し、水40ml、トリメチルアミンオキサイド2g
 、KF・HF2.5g を加えて100℃で10時間
反応した。 反応終了後、トルエン層を分離して冷却し、濾過してポ
リマーを得た。 【0043】こうして得られたポリマーは珪素の分析に
よって未反応のアリルトリメチルシラン単位が4.5w
t%残っているが図1の赤外吸収スペクトルによれば3
400cm−1、1040cm−1に−OH基(約2.
1wt%)の吸収が観測でき、13C−NMRによって
分析したところ約20.2ppm に観測されるピーク
強度は、プロピレンの全メチル基に帰属されるピーク強
度の0.69であった。135℃テトラリン溶液で測定
した極限粘度(以下、ηと記す)は0.47であり、1
35℃の1,2,4−トリクロロベンゼン溶液で測定し
た重量平均分子量と数平均分子量の比(以下、MW/M
Nと記す)は2.3であった。 実施例2 アリルトリメチルシランに変えトリメチルビニルシラン
を用いた他は実施例1と同様に操作して共重合体24g
 を得た。トリメチルビニルシランを6.5wt%含有
していたこの共重合体を実施例1と同様に処理してトリ
メチルビニルシラン単位4.1wt%を含有し、−OH
基(約1.1wt%)を含有する共重合体をえた。この
共重合体において、ηは0.64、MW/MNは2.1
であり、13C−NMRによれば20.2ppm に観
測されるピーク強度は、プロピレンの全メチル基に帰属
されるピーク強度の0.72であった。 実施例3 内容積1l のオートクレーブ中に、実施例1で得たイ
ソプロピレン(シクロペンタジエニル−1−フルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド15mgとメチルアルミノ
キサン2g をトルエン500mlに溶解して7−オク
テニル−9−ボラビシクロ[3,3,1]ノナン10g
 、プロピレンを10g とともに装入し、30℃で4
時間重合した。重合終了後、イソプロピルアルコール2
00mlを加え、12g のポリマーを析出させた。元
素分析によればこのポリマーはB−7−オクテニル−9
−ボラビシクロ[3,3,1]ノナンを25wt%含有
していた。 【0044】このポリマー5g をテトラヒドロフラン
200mlに分散し、6Nの水酸化ナトリウム溶液5m
lを加え5℃に冷却した後、31%の過酸化水素水を5
.4ml添加し昇温して50℃で4時間攪拌した。反応
終了後、石油エーテルを加え2.5g のポリマーを析
出させた。 【0045】得られたポリマーはB−7−オクテニル−
9−ボラビシクロ[3,3,1]ノナンを含有し、−O
H基(約5.7モル%)を含有していた。このポリマー
の赤外吸収スペクトルを図3に、また13C−NMRに
よるスペクトルを図4に示す。 【0046】13C−NMRによれば、約20.2pp
m の観測されるピーク強度は、プロピレンの全メチル
基に帰属されるピーク強度の0.68であった。135
℃テトラリン溶液で測定したηは0.45であり、13
5℃の1,2,4−トリクロロベンゼン溶液で測定した
MW/MNは2.5であった。 実施例4 実施例1で得たイソプロピレン(シクロペンタジエニル
−1−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド0.2g
 とメチルアルミノキサン30g をトルエン80l 
に溶解し、内容積200l のオートクレーブに装入し
、プロピレンを重合圧力3kg/cm2−G、20℃で
2時間重合した。得られた重合混合物にメタノールとア
セト酢酸メチルを添加し、30℃で処理し、塩酸水溶液
で洗浄し、ついで濾過して5.6kgのシンジオタクチ
ックポリプロピレンを得た。このポリプロピレンは13
C−NMRによればシンジオタクチックペンタッド分率
は0.935であり、ηは1.45、MW/MNは2.
2であった。 【0047】このポリプロピレン100重量部に実施例
3で得た共重合体5重量部とフェノール系安定剤0.1
重量部を添加し、押出機で造粒し、ついで200℃で溶
融プレスして1mmのシートにした。このシートについ
て以下の物性を測定した。 曲げ剛性度:  kg/cm2         AS
TM D−747(23℃)引張降伏強さ:kg/cm
2         ASTM D−638(23℃)
破断時伸び:    %            AS
TM D−638(23℃)アイゾット(ノッチ付)衝
撃強度:kg・cm/cm  ASTMD−638(2
3℃、−10℃) ヘイズ:        %            
ASTM D1003結果は曲げ剛性度5100kg/
cm2 、引張降伏強さ220kg/cm2 、破断時
伸び540%、アイゾット衝撃強度13.8、3.5(
それぞれ23℃、−10℃)であり、ヘイズは29%で
あった。 【0048】このシートに対しアクリル系の塗料  ユ
ニロック(ロックペイント(株)製、商品名)を刷毛で
塗布し、60℃で30分間エアーオープンに入れて焼付
乾燥した。この試験片についてJIS  K−5400
の方法(碁盤目セロハンテープ試験法)で塗膜の密着強
度を測定したところ碁盤目塗膜残数は90個と良好であ
った。これに対し共重合体を含まないポリプロピレン単
独では0であった。 実施例5 実施例3において得られた共重合体から厚みが0.5m
mのプレスシートを製造し、酸素ガスの透過性を測定し
たところ100ml/m2・atm ・24h であっ
た。 【0049】一方、比較のために実施例4において得ら
れたシンジオタクチックポリプロピレンについても同様
にして酸素ガスの透過率を測定したところ800ml/
m2・atm ・24h であった。 【0050】上記の結果から明らかなように本発明の共
重合体からの成形物はガスバリヤー性が良好である。 【0051】 【発明の効果】本発明の共重合体はシンジオタクチック
ポリプロピレンが有する特性である透明性および耐衝撃
性をもちながら、−OH基を有するオレフィン単位の導
入による接着性、塗装性およびガスバリヤー性などの特
性を有する。したがって、透明性に優れ、剛性と耐衝撃
に優れ、しかも種々の機能を有する極めて有用な共重合
体である。 【0052】また、この共重合体とポリオレフィンとか
らなる樹脂組成物は良好な、バランスの良い物性を備え
た成形物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1により得られた−OH基を有するシン
ジオタクチックポリプロピレンの赤外線吸収スペクトル
である。
【図2】実施例1において得られたプロピレンとアリル
トリメチルシランとの共重合体の赤外線吸収スペクトル
である。
【図3】実施例3により得られた−OH基を有するシン
ジオタクチックポリプロピレンの赤外線吸収スペクトル
である。
【図4】実施例3により得られた−OH基を有するシン
ジオタクチックポリプロピレンの13C−NMRによる
吸収スペクトルである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式I 【化1】 の繰返し単位と、0.01〜40モル%の式II【化2
    】 (式中、nは0または1以上の整数である。)の繰返し
    単位とを含有し、13C−NMRによる吸収スペクトル
    においてプロピレン単位のメチル基に帰属するピークの
    うち、約20.2ppm に観測されるピークの強度が
    プロピレン単位に帰属する全メチル基のピーク強度の0
    .3以上である実質的にシンジオタクチック構造を有す
    るプロピレン共重合体。
  2. 【請求項2】  非対称な2つの配位子を有する遷移金
    属化合物とアルミノキサンとからなる触媒を用いて、プ
    ロピレンと式III      H2 C=CH−(CH2)n −SiR13
                (III )(式中、3個の
    R1 は独立して水素、ハロゲン原子または炭素数1−
    20の飽和炭化水素基であり、nは0−20の整数であ
    る。)で表わされるアルケニルシランとを共重合し、つ
    いで得られた共重合体をトリアルキルアミンオキサイド
    とKF・HFの存在下に加熱して−SiR13を−OH
    基に転化することからなる請求項1に記載されたプロピ
    レン共重合体の製造方法。
  3. 【請求項3】  非対称な2つの配位子を有する遷移金
    属化合物とアルミノキサンとからなる触媒を用いて、プ
    ロピレンと式IV     H2 C=CH−(CH2)n −BR22 
                 (IV)(式中、2個のR
    2 は独立して炭素数1−12の炭化水素基であり、n
    は0または1以上の整数である。)で表わされるアルケ
    ニルボラン化合物を共重合し、ついで得られた共重合体
    の−BR22を−OH基に酸化分解することからなる請
    求項1に記載されたプロピレン共重合体の製造方法。
  4. 【請求項4】  請求項1に記載されたプロピレン共重
    合体とポリオレフィンとからなり、このプロピレン共重
    合体の含量が0.1−100重量%である樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07207079A (ja) * 1994-01-21 1995-08-08 Mitsubishi Chem Corp 塗装用プロピレン系樹脂組成物
JP2009074076A (ja) * 2007-08-30 2009-04-09 National Institute Of Advanced Industrial & Technology ポリプロピレン樹脂組成物
JP2012132024A (ja) * 2006-01-20 2012-07-12 Mitsui Chemicals Inc プロピレン系重合体組成物およびその用途

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