JPH04224743A - 歯科用バーおよびその製造方法 - Google Patents
歯科用バーおよびその製造方法Info
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- JPH04224743A JPH04224743A JP41526790A JP41526790A JPH04224743A JP H04224743 A JPH04224743 A JP H04224743A JP 41526790 A JP41526790 A JP 41526790A JP 41526790 A JP41526790 A JP 41526790A JP H04224743 A JPH04224743 A JP H04224743A
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
合等に用いられる歯科用バーおよびそれを製造するのに
好適な製造方法に関する。
金の先端部外周面にニッケル等の金属メッキ層を形成し
、このメッキ層によって台金に砥粒を固着してなるもの
であり、使用に際しては台金を高速回転(2〜4万回転
/秒程度)させつつ、砥粒が固着された刃部を歯等に押
圧接触させ、砥粒によって所望の箇所を削るようになっ
ている。この場合、砥粒には多大の切削力が作用する。 この切削力によって砥粒が台金から脱落しないよう、砥
粒を台金に強固に固着する必要がある。
用バーにおいては、砥粒が台金から比較的簡単に脱落し
てしまい、このため寿命が短いという問題があった。
原因が台金の内部組織のあることが判明した。すなわち
、歯科用バーの台金は、素材としてマルテンサイト系ス
テンレス鋼線材が用いられており、この鋼線材に線引き
、研削、切削等の加工を施して、所望の形状寸法に形成
される。その後、焼入れ、焼き戻しを行うことによって
製造される。このようにして製造された台金の内部組織
は、図3に示すように、主として比較的大きな結晶粒か
ら構成されており、各結晶粒には、ニッケルとの結合強
度が高い結晶粒(以下、活性結晶粒という。)と結合強
度が低い結晶粒(以下、不活性結晶粒という。)とがあ
る。不活性結晶粒は、ニッケルメッキ層との結合強度が
低いため、その上に形成されたニッケルメッキ層は、比
較的容易に剥離して脱落してしまう。特に、不活性結晶
粒の中央部に位置するニッケルメッキ層は、活性結晶粒
から離れているため、結合強度が低く、そこから剥離脱
落する。そして、不活性結晶粒上のメッキ層が脱落する
と、徐々に活性結晶粒上のメッキ層も脱落する。この結
果、砥粒が台金から早期に脱落し、歯科用バーの寿命が
短いものとなっていたのである。
されたもので、砥粒の台金からの早期脱落を防止するこ
とができ、これによって寿命を向上させることができる
歯科用バーを提供し、またそのような歯科用バーを製造
するのに好適な製造方法を提供することを目的とする。
めに、この発明の歯科用バーは、細棒状をなす台金の先
端部に金属メッキ層を形成し、この金属メッキ層によっ
て台金に砥粒を固着してなる歯科用バーにおいて、前記
台金として内部組織が台金の回転軸線方向に長いファイ
バー状をなす台金を用いたことを特徴とするものである
。また、この発明の製造方法は、台金製造工程と、この
台金製造工程において製造された台金に金属メッキ層を
形成し、このメッキ層によって砥粒を台金に固着する電
着工程とを経て歯科用バーを製造する歯科用バーの製造
方法において、前記台金製造工程では、台金の素材とし
て加工硬化性のオーステナイト系ステンレス鋼線材を用
い、この鋼線材を線引き加工して内部組織をファイバー
状にし、ファイバー状の内部組織を維持したままで台金
に仕上げることを特徴とするものである。
回転軸線方向に長いファイバー状であるのに対応して、
活性結晶粒と不活性結晶粒とも極めて細長くなり、両者
は台金の表面において周方向にほぼ均一に分布する。し
たがって、台金表面の金属メッキ層に対する結合強度は
台金の周方向に均一なものになり、結合強度の低い部分
がなくなる。よって、メッキ層の剥離が防止される。
おいては、台金の素材を線引き加工して内部組織をファ
イバー状にし、その状態で台金に仕上げる。したがって
、砥粒は金属メッキ層によって台金に強固に固着される
。
図2を参照して説明する。まず、この発明に係る歯科用
バーについて図1(A),(B),(C)を参照して説
明すると、この歯科用バー1の台金2は、細い丸棒状を
なすもので、その後端部にストレートなシャンク部20
が形成され、その中間部にテーパ状をなすネック部21
が形成され、その先端部にテーパ角度の小さいテーパ部
22が形成されている。なお、テーパ部22については
、それに代えてストレートな軸状に形成したり、あるい
は球状に形成することもある。また、テーパ部22の先
端部は半球状に形成されているが、テーパ部22の軸線
と直交する平面に形成されることがある。テーパ部22
には、図1(B)に示すように、ニッケル等の金属かな
らなるメッキ層3が形成されている。このメッキ層3に
は、多数の砥粒4がその1/2〜2/3程度を埋没させ
た状態で支持されており、これによって砥粒4が台金2
のテーパ部22に固着されている。なお、砥粒4が固着
された部分が刃部5である。
るが、この発明の歯科用バー1においては、台金2の少
なくともテーパ部22の内部組織が台金2の回転軸線方
向、つまり長手方向に延びるファイバー状になされてい
る。これに伴って、テーパ部22の表面は、図1(C)
に示すようになっている。すなわち、図1(C)は、テ
ーパ部22の表面をエッチングし、それを顕微鏡で観察
した状態を示すものであり、テーパ部22の表面にはフ
ァイバー状に極めて細長くなった多数の結晶粒がテーパ
部22の周方向に並んで露出している。この場合、結晶
粒には、ニッケルとの結合強度が低い不活性結晶粒と、
結合強度が高い活性結晶粒とがあるが、両者はテーパ部
22の周方向にほぼ均一に分布している。
キ層3のうちの不活性結晶粒の上に形成された部分のテ
ーパ部22に対する結合強度は低い。しかし、内部組織
がファイバー状になっているのに対応して、メッキ層3
の表面に露出する不活性結晶粒の幅が狭くなっているの
で、不活性結晶粒上に形成されたメッキ層3は、不活性
結晶粒の両側(テーパ部22の周方向における両側)に
位置する活性結晶粒上の形成されたメッキ層3によって
テーパ部22との結合状態が補強される。したがって、
不活性結晶粒上に形成されたメッキ層3は、その結合強
度があたかも高くなったようになり、テーパ部22から
の剥離が防止される。よって、砥粒4のテーパ部22か
らの脱落が防止され、歯科用バー1の寿命が長くなる。 なお、テーパ部22に代えて球状に形成する場合には、
その表面に活性結晶粒と不活性結晶粒とが点状に露出す
る。この場合にもメッキ層3の剥離が防止されるのは勿
論である。また、テーパ部22の内部組織がファイバー
状であると、テーパ部22の長手方向と直交する方向に
作用する力に対してテーパ部22の強度が向上する。し
たがって、歯等の研削時には、刃部5を歯に強く押し付
けることができ、これによって研削能率を向上させるこ
とができる。
方法について第2図を参照して説明する。この発明の製
造方法は、大別すると、素材から台金2を製造する台金
製造工程10と、台金2に砥粒固着して歯科用バー1と
する電着工程20とからなる。
では、台金2の素材として加工硬化性を有するオーステ
ナイト系ステンレス鋼線材が用いられる。従来、オース
テナイト系ステンレス鋼は、熱処理硬化性を有していな
いため、オーステナイト系ステンレス鋼で台金2を製造
した場合には、所望の硬度が得られず、したがって所望
の強度が得られないという問題があった。このため、台
金2の素材としてオーステナイト系ステンレス鋼は用い
られておらず、熱処理硬化性を有するマルテンサイト系
ステンレス鋼が用いられていた。ところが、近年、高度
の加工硬化性を有するオーステナイト系ステンレス鋼が
開発されており、オーステナイト系ステンレス鋼線材を
線引き加工して加工硬化させると、台金2としての十分
な強度が得られことが判明した。そこで、オーステナイ
ト系ステンレス鋼線材を台金2の素材として用いたもの
である。なお、オーステナイト系ステンレス鋼としては
、例えばSUS304、SUS302あるいはSUS2
01等が用いられる。
合、線引き工程11と、センタレス研削工程12と、旋
削工程13との各工程に細分される。
焼きなまし処理とが複数回繰り返して行われ、その後最
終線引き加工が行われる。最終線引き加工では、加工前
の素材の断面積と加工後の素材の断面積との割合、つま
り減面率を75%以上にするのが望ましい。加工硬化を
生じさせる元素、例えば炭素等を適当量含有させたSU
S304等のオーステナイト系ステンレス鋼を減面率7
5%以上に線引き加工すると、加工後の硬度がHV60
0以上になり、台金2としての十分な強度が得られるか
らである。また、最終線引き加工により、素材の内部組
織がファイバー状になされる。なお、ここでは、1つの
線引きダイスに素材を1回通して加工することを1回の
線引き加工と称しているが、複数の線引きダイスを並べ
、素材を各線引きダイスに連続して順次通すことを1回
の線引き加工と称することもある。この場合には、複数
回の線引き加工毎に焼きなましが行われることになる。 また、最終線引きについては、素材の内部組織をよりフ
ァイバー状にするために、複数回行うのが望ましい。
、線引き加工された素材を所定の長さ、例えば2m程度
の長さに切断し、それをセンタレス研削盤で研削する。 この場合、素材の外径が台金2のシャンク部20の直径
になるまで研削加工する。勿論、2m以上の長さの素材
をセンタレス研削することもある。
素材の先端部を旋削し、テーパ部22、ネック部21の
順に所定の寸法形状に旋削加工する。その後、素材の先
端(テーパ部22の先端)から所定の長さの箇所を突っ
切りることにより、台金2を得る。勿論、旋削加工13
においては、センタレス研削された素材を台金2の長さ
に予め切断し、その後ネック部21、テーパ部22の順
に旋削加工してもよい。
着工程20を行う。電着工程20は、テーパ部22にニ
ッケル等の金属からなるメッキ層3を形成し、このメッ
キ層3によって砥粒4を支持させることにより、テーパ
部22に砥粒4を固着するものであり、通常、次のよう
にして行われる。すなわち、メッキ液中において、テー
パ部22を多数の砥粒4中に差し込み、テーパ部22に
砥粒4が接触した状態にする。その状態で、メッキすべ
き金属を電源の正極に接続するとともに、台金2を電源
の負極に接続する。すると、テーパ部22にメッキ層3
が形成され、このメッキ層3中に砥粒4の1/2ないし
2/3の部分がメッキ層3に埋没した状態になり、これ
によって砥粒4がテーパ部22に固着される。なお、砥
粒4を固着する前に、テーパ部22に結合強度が高い金
属のメッキ層を薄く形成し、このメッキ層を介して砥粒
4をテーパ部22に固着することもある。
は、台金2を製造するに際し、最終工程で焼きいれ等の
熱処理を行うことなく、線引き加工によって素材の内部
組織をファイバー状にしたままで台金2を仕上げている
。したがって、この製造方法によれば、砥粒4の早期脱
落防止に基づく長寿命化をなし得、しかもファイバー状
組織が台金2の回転軸線方向に延びているので、曲げ強
度の高い歯科用バー1を製造することができる。さらに
、焼入れが行われないから、それに起因する台金2の反
りまたは曲がりを防止することができ、したがって回転
フレの少ない歯科用バー1を製造することができる。
バーによれば、内部組織がファイバー状である台金を用
いているから、金属メッキ層の剥離を防止することがで
き、これによって砥粒の早期脱落を防止して寿命を向上
させることができ、また強度が高く、したがって研削能
率の向上を図ることができる等の効果が得られる。
よれば、台金の素材を線引き加工してその内部組織をフ
ァイバー状にし、その状態のままで台金に仕上げるよう
にしているから、寿命が長く、かつ高強度で、さらに回
転フレの少ない歯科用バーを製造することができるとい
う効果が得られる。
もので、図1(A)はその側面図、図1(B)は図1(
A)のB−B矢視拡大断面図、図1(C)は台金のテー
パ部の表面状態を示す図である。
施例を示す工程図である。
す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 細棒状をなす台金の先端部に金属メッ
キ層を形成し、この金属メッキ層によって台金に砥粒を
固着してなる歯科用バーにおいて、前記台金として内部
組織が台金の回転軸線方向に長いファイバー状をなす台
金を用いたことを特徴とする歯科用バー。 - 【請求項2】 台金製造工程と、この台金製造工程に
おいて製造された台金に金属メッキ層を形成し、このメ
ッキ層によって砥粒を台金に固着する電着工程とを経て
歯科用バーを製造する歯科用バーの製造方法において、
前記台金製造工程では、台金の素材として加工硬化性の
オーステナイト系ステンレス鋼線材を用い、この鋼線材
を線引き加工して内部組織をファイバー状にし、ファイ
バー状の内部組織を維持したままで台金に仕上げること
を特徴とする歯科用バーの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02415267A JP3110053B2 (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 歯科用バーおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02415267A JP3110053B2 (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 歯科用バーおよびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04224743A true JPH04224743A (ja) | 1992-08-14 |
| JP3110053B2 JP3110053B2 (ja) | 2000-11-20 |
Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02415267A Expired - Fee Related JP3110053B2 (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 歯科用バーおよびその製造方法 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3110053B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007135936A1 (ja) * | 2006-05-23 | 2007-11-29 | Nihon University | 歯科用切削バー |
| WO2009107595A1 (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-03 | マニー株式会社 | 歯科用切削具 |
| KR101415387B1 (ko) * | 2006-08-31 | 2014-07-04 | 마니 가부시키가이샤 | 치과용 연삭 버와 그 제조 방법 |
-
1990
- 1990-12-27 JP JP02415267A patent/JP3110053B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| WO2007135936A1 (ja) * | 2006-05-23 | 2007-11-29 | Nihon University | 歯科用切削バー |
| JPWO2007135936A1 (ja) * | 2006-05-23 | 2009-10-01 | 学校法人日本大学 | 歯科用切削バー |
| KR101415387B1 (ko) * | 2006-08-31 | 2014-07-04 | 마니 가부시키가이샤 | 치과용 연삭 버와 그 제조 방법 |
| WO2009107595A1 (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-03 | マニー株式会社 | 歯科用切削具 |
| JP5382463B2 (ja) * | 2008-02-29 | 2014-01-08 | マニー株式会社 | 歯科用切削具 |
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| JP3110053B2 (ja) | 2000-11-20 |
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