JPH0422585B2 - - Google Patents

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JPH0422585B2
JPH0422585B2 JP60267515A JP26751585A JPH0422585B2 JP H0422585 B2 JPH0422585 B2 JP H0422585B2 JP 60267515 A JP60267515 A JP 60267515A JP 26751585 A JP26751585 A JP 26751585A JP H0422585 B2 JPH0422585 B2 JP H0422585B2
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JP
Japan
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artificial kidney
artificial
pressure buffer
buffer tank
filling
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JP60267515A
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Akira Asanuma
Nobuo Taneda
Ryozo Hasegawa
Toshio Morishita
Shohei Kamishiro
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、人工腎臓の新規な熱滅菌方法及びそ
の熱滅菌に使用するのに適した人工腎臓に関す
る。 選択性透過膜からなる中空繊維束を収容した容
器を有しており、該容器に血液のための流入及び
流出口、並びに透析液のための流入口及び流出口
からなる開口を設けた人工腎臓自体は公知であ
り、これは透析による血液中の老廃物の透析液へ
の除去と、血液中の過剰水の限外濾過によつて、
生体腎臓の機能を代行するものである。有効膜面
積の割に小型で使い易いという利点のために中空
糸型人工腎臓の重要性が増加している。人工腎臓
は、その製造段階で細菌による汚染がないように
滅菌処理を施して使用者に供給することが必要で
あり、これまで使用者は、滅菌処理された人工腎
臓に必要な前処理を行なつた後に、使用に供して
いる。 従来人工腎臓は次の2種類の方法で滅菌され使
用に供されている。 第1の方法は、製造業者が人工腎臓内に比較的
濃厚な、通常1〜5%濃度のホルムアルデヒド水
溶液を充填することにより滅菌して出荷し、使用
者は該人工腎臓内のホルムアルデヒドを洗浄除去
したのち該人工腎臓を体温に加温し、血液側にヘ
パリン含有生理食塩水を充填する等の必要な処理
を施して透析に供する方法である。この方法は有
効な滅菌を行ない得る方法ではあるが、滅菌剤と
して使用するホルムアルデヒドが人体に毒性を有
するものであるから、人工腎臓内にホルムアルデ
ヒドが残留しないよう、その洗浄除去を完全に行
うことが必要であり、そのためには多量の水を長
時間流して洗浄しなければならない。然しながら
このような洗浄は煩雑な操作であり、使用者にか
なりの労力と時間を消費させるという欠点があ
る。更に洗浄排水中のホルムアルデヒド濃度が低
下し、実質的にホルムアルデヒドが検出されなく
なつた後も、洗浄を止めて、放置するならば、中
空糸膜等に残留したホルムアルデヒドが徐々にに
じみ出て来るという欠点もある。 第2の方法は、製造業者が乾燥状態の中空糸型
人工腎臓に滅菌ガス、例えば滅菌用成分として10
〜30%濃度のエチレンオキサイド又はプロピレン
オキサイドと、残余%のフレオンまたは炭酸ガス
とを含有する混合ガス、を通すことにより滅菌し
て出荷し、使用者はこのようにして供給された乾
燥状態の滅菌人工腎臓に透析液及び生理食塩水等
を充填する等の必要な処理を施して透析に供する
方法である。この方法では人工腎臓の中空糸膜等
にエチレンオキサイドやプロピレンオキサイド等
のガスが吸着されて残留する問題がある上、これ
らの残留ガスは透析液や生理食塩水の塩素イオン
と反応して有害なクロルヒドリン化合物を生成す
る等の問題もある。そして、これらの残留ガスの
洗浄には約2以上の多量の生理食塩水を通液す
ることが必要である。 更に中空糸型人工腎臓の中空糸内に通液する場
合、毛細管であるために、気泡を完全に除去する
ためには長時間通液するか又は中空糸内の空気を
無菌炭酸ガスで置換したのち、通液するなどの処
置が必要になり、後者の場合には使用者は炭酸ガ
スボンベをはじめとして除菌フイルターや圧力調
節装置、流量調節装置等の設備を準備する必要が
ある。もしも中空糸内に気泡が残留していれば、
透析中に体内へ微小気泡が流れ込む恐れもある
し、中空糸内で凝血の原因となつて透析終了後に
透析器中の残血量を増加させ血液損失を大きくす
る恐れがある。 更にこのガス滅菌方法では、前処理において乾
燥状態にある人工腎臓を湿潤状態にするため人工
腎臓の性能が変化し易く、人工腎臓の性能の再現
性が不安定であるという難点もある。 上記2種類の滅菌方法の他に、第3の方法とし
て、0.5〜5Mradのガンマ線を人工腎臓に照射す
ることにより滅菌する方法が提案されている。こ
の放射線滅菌方法は、滅菌剤を使用しないため残
留毒性の問題はない。しかし、乾燥状態にある人
工腎臓に生理的食塩水、透析液等を充填する前処
理に於て、第2の方法と同様に、人工腎臓の性能
の変化を惹起する傾向がある。しかも、人工腎臓
を構成する材料は放射線により劣化し易いもので
あり、材料面の改良、好適な材料の選択になお未
解決の問題もある。 一般に滅菌法としては、上述の方法のほかに、
熱滅菌方法があり、この方法は注射器あるいは手
術用器具の滅菌法として広く行なわれているもの
である。例えば第9改正日本薬局方には、高圧蒸
気滅菌法として115℃、30分間:121℃、20分間ま
たは126℃、15分間のいづれかの条件で飽和水蒸
気中での加熱により微生物を殺菌する方法を規定
している。更に上記日本薬局方では、80〜100℃
の水中または流通水蒸気下で24時間毎に1回30〜
60分間ずつ3〜5回の加熱を行なう間歇滅菌法も
許可されている。 熱滅菌は残留毒性がなく、洗浄容易という利点
を有するので、人工腎臓に熱滅菌法が適用し得る
ならば、極めて好都合である。然しながら熱滅菌
方法を人工腎臓に適用することは、今日まで行な
われておらず、特に充填液が充填された人工腎臓
に対しては熱滅菌方法は到底実施不可能であると
考えられていたため、全く試みられていなかつ
た。この理由は、人工腎臓を加熱すると、人工腎
臓に含まれている充填液及び空気の熱膨張、及び
水蒸気の自生圧力によつて人工腎臓に変形、ひび
割れあるいは破壊が起りその結果充填液の漏洩が
発生すること、及び滅菌後の人工腎臓の無菌的密
封が困難であることに依る。 本発明は上記の問題の解決に成功したものであ
り、本発明は、充填液が充填された人工腎臓の熱
滅菌方法を提供することを目的とする。 本発明の他の目的は、使用に除して前処理が実
質的に不要となる人工腎臓を使用者に提供するこ
とである。 本発明によれば、選択性透過膜からなる中空繊
維を収容した容器を有し、且つ該容器に血液流入
口、血液流出口、透析液流入口、及び透析流出口
からなる開口を設けた人工腎臓の熱滅菌方法であ
つて、 (a) 複数の人工腎臓の各々に水または水溶液から
なる充填液を充填し、 (b) 各々の人工腎臓における該開口の少なくとも
1つに、導管手段を介して、1個の圧力緩衝槽
を連結させ、 (c) 該圧力緩衝槽に連結されていない残りの開口
を密栓手段により密封し、 (d) 該人工腎臓を80〜130℃の範囲内の温度に加
熱して各々の人工腎臓の熱滅菌を行い、そのさ
い加熱により膨張した各々の人工腎臓内の充填
液の一部及びガスを該圧力緩衝槽に移動せし
め、 (e) 滅菌後に人工腎臓を冷却して、それにより該
圧力緩衝槽に移動せしめられていた充填液を
各々の人工腎臓に回収させ、 (f) ついで該圧力緩衝槽に連結されていた各々の
開口を無菌的に密封する の各工程からなる熱滅菌方法が提供される。 第1図は本発明の熱滅菌方法がどのようにして
実施されるかを模式的に示す図である。第2図は
本発明の熱滅菌方法の実施態様を便宜上1個の人
工腎臓として模式的に示す図であり、第3図は便
宜上1個の人工腎臓として本発明の方法における
無菌的な密封を行うための一方法を示す図であ
る。第4図及び第5図は第3図に示す方法におい
て使用するのに適した連結用チユーブを示すもの
であり、4a及び5aをそれぞれ縦断面図であ
り、4b及び5bはそれぞれA−A′での切つた
横断面図である。 本発明の熱滅菌法の重要な特徴は、特殊な機能
を発揮する圧力緩衝槽を、充填液を充填した複数
の人工腎臓の各々について血液流入口、血液流出
口、透析液流入口及び透析液流出口からなる開口
の中の少くとも1口に連結し、残りの開口は密栓
しこの状態で人工腎臓を80〜130℃の範囲内の温
度に加熱を行なう点にある。このような条件で加
熱を行なうと、温度の上昇により膨張した、充填
液及び人工腎臓内に存在していた空気の如きガス
成分は、圧力緩衝槽内に移動し、その結果流体
(充填液及びガス成分)の熱膨張及び水蒸気圧の
増加によつて引き起される、人工腎臓の内部圧力
が緩衝されることとなり、もしこのような緩衝作
用が存在していなかつたならば、起るであろう人
工腎臓の変形、ひび割れあるいは破壊を有効に回
避することが可能となる。即ち本発明で使用する
圧力緩衝槽は、人工腎臓内の膨張した流体(充填
液及びガス成分)を貯留せしめる機能と、加熱時
に生ずる人工腎臓内の圧力増加を緩衝する機能と
を有するものである。 本発明の方法で使用する圧力緩衝槽は、圧力緩
衝作用を発揮できるように、圧力的には外部(大
気)と連通しているけれども、菌的には外部(大
気)と遮断されている槽、あるいは圧力的にも菌
的にも外部と遮断されている所の槽のいづれであ
つてもよい。 本発明の方法において、人工腎臓の加熱滅菌処
理後、人工腎臓と圧力緩衝槽との連結を解除する
場合、圧力緩衝槽に連結されていた開口に対し、
充填液の漏出防止手段によつて密封を施す必要が
ある。本発明の方法によれば、この密封を無菌的
に行なうことが容易であるということが、本発明
の別の重要な特徴である。 本発明において熱滅菌は、第9改正日本薬局方
に基いて行うことが好ましく、高圧蒸気滅菌法
(115〜126℃)および間けつ滅菌法(80〜100℃)
を適用する為、80〜130℃の範囲内で実施する。 以下に図面を参照しながら、本発明を説明す
る。第1図は本発明の方法に従つて人工腎臓の熱
滅菌がどのようにして行われるかを模式的に示す
図である。第1図において、人工腎臓1は多数
の、選択性透過膜を有する中空繊維3をその中に
収容している容器2からなつている。容器2内に
は1対の隔壁5が設置されており、中空繊維3は
隔壁5に支持されている。容器2には、開口を有
する通常は細い側管からなる血液流入口6及び血
液流出口6′と、開口を有する通常は太い側管か
らなる透析液流入口7及び透析液流出口7′が設
けられている。容器2の両端部は、血液分配部4
及び血液集合部4′であり、隔壁5によつて容器
2の中央にある透析を行う透析室と隔離されてい
る。容器2中空繊維3、隔壁5、側管6,6′,
7、および7′はすべて、熱滅菌を行なう80〜130
℃の温度範囲に於て実質的に熱変形を生じない材
質から作られている。 本発明の方法に従い、人工腎臓1を熱滅菌する
にさいしては、先づ水または水溶液の充填液を人
工腎臓1に充填する。それによつて充填液は、容
器2内のすべての空間、即ち血液の通路である中
空繊維内の空間、透析液の通路となる中空繊維間
の空間、血液分配部4及び血液集合部4′内の空
間、及び側管6,6′,7及び7′内の空間のすべ
てを充填する。側管6,6′,7及び7′のうち少
くとも1つ(第1図では導管6′)が導管9を介
して圧力緩衝槽10に連結されており、その他の
側管には充填液漏出防止手段(例えば栓または溶
封の如き)8が施されている。このような状態で
人工腎臓1を80〜130℃の温度に加熱して熱滅菌
を行なうのであるが、このさい圧力緩衝槽10は
人工腎臓1と共に加熱してもよいし、あるいは圧
力緩衝槽10を加熱器の外に置いて、人工腎臓1
だけを加熱してもよい。人工腎臓1の加熱滅菌を
行なうと、温度の上昇によつて生ずる、人工腎臓
内の充填液及び空気の膨張、並びに水蒸気の自生
圧力によつて、これらの流体の膨張した部分は人
工腎臓1から出て行き圧力緩衝槽10へと移行
し、これによつて人工腎臓内の圧力は緩衝され
る。 所定の滅菌を終了したのち冷却すれば人工腎臓
内に残留している流体は収縮し、水蒸気圧も低下
するため、人工腎臓内は減圧状態になる。その結
果、人工腎臓はこの減圧状態から常圧状態に戻ろ
うとして、導管9を通じて圧力緩衝槽10に滞留
していた水又は水溶液が人工腎臓1内に入つてく
る。 本発明の熱滅菌方法は、以下に説明する2つの
実施態様のいずれかによつて実施することができ
る。第1の実施態様は、予め充填液を収容してい
る圧力緩衝槽を使用し、人工腎臓内の充填液と圧
力緩衝槽内の充填液とが連通されるように、両者
の連結を行なつて、熱滅菌を行なう方法である。
第2図はこの第1の実施態様の1例を模式的に示
すものであり、かならずしも実際の実施形態を正
確に示したものではない。即ち圧力緩衝槽とし
て、後述する如き緩衝用ベローズ14を有する場
合と、除菌フイルター15を有する場合等を示
し、人工腎臓との連結形式として、3つのタイプ
を示すために、便宜上1つにまとめて図示したも
のである。ここでは、複数個の人工腎臓をそれぞ
れ1個の圧力緩衝槽10に連結させ、各人工腎臓
内の充填液が、それぞれ圧力緩衝槽10内の充填
液相12と接続されており、この液相12の上方
には気相13が存在している。第2図において1
4は圧力緩衝用のベローズであり、15は気体を
通過させるための除菌フイルターである。このよ
うなベローズ及び除菌フイルターの両者、又はい
づれか一つを使用して圧力の緩衝を行なうことが
好ましい。 この第1の実施態様においては、熱滅菌時に、
膨張した流体(充填液及び空気)は人工腎臓1か
ら圧力緩衝槽10へ移行するが、冷却時には、充
填液だけが人工腎臓1内に戻り、空気は気相13
に留まつて人工腎臓1には戻つて来ない。従つて
その分だけ、人工腎臓内に存在していた空気の如
くガス成分の量が、加熱滅菌処理後においては、
加熱滅菌前よりも減少することになる。 人工腎臓内に存在するガス成分の量はなるべく
少ないことが望ましいので、加熱滅菌処理によつ
てもたらされる、上記のガス成分含量の減少は有
利であり、本明細書では、このようなガス成分含
量の減少を人工腎臓の充填状態を改良と呼ぶこと
がある。人工腎臓の充填状態が不十分な場合に
は、血液流路中に存在する気泡は凝血等の誘因と
なり、透析液流路中に存在する気泡は中空繊維の
有効膜面積を減少させて、透析効率を低下せしめ
るので好ましくない。上述の本発明の方法の第1
の実施態様では、人工腎臓の充填状態の改良が達
成できるので、極めて好ましい実施態様である。
第2の、実施態様においては、圧力緩衝槽10
は、金属、ガラス、耐熱性樹脂等の材料で作り、
導管9はシリコーンゴム、耐熱性の合成ゴム等の
材料で作ることが好ましい。 本発明の熱滅菌方法においては、加熱処理終了
後に、人工腎臓と圧力緩衝槽との連結を解除する
前に、圧力緩衝槽に連結されていた開口を無菌的
に密封することが必要である。この無菌的密封を
行なうための主要な方法は次の2つの方法であ
る。 第1の方法は、第2図の左端の人工腎臓1にお
いて示されているように、先端が太くなつている
導管9と人工腎臓1の側管6′とを連結し、導管
9の太い部分の内部に、充填液漏出防止用の栓1
1を懸架させておき、加熱滅菌処理が終了した
後、側管6′と導管9との連結を切り離す前に、
栓11を側管6′に装置する方法である。熱滅菌
後においては、人工腎臓内及び圧力緩衝槽内は無
菌状態であるから、上記の操作によつて側管6′
の無菌的な密封が達成できる。 第2の方法は、第2図の右端の人工腎臓におい
ても例示されるが、第3図に示されているよう
に、溶封部31を有する連結用チユーブ30を介
して、人工腎臓1の側管7′と導管9とを連結さ
せ、加熱滅菌処理の終了後、側管7′と導管9と
の連結を切り離す前に、溶封部31を溶封するこ
とによつて、無菌的な密封を達成する方法であ
る。連結用チユーブ30の材質は、溶封部31が
熱、高周波または超音波で溶封でき、かつ高圧蒸
気滅菌可能なものであればいかなる材料でも適用
できる。例えば、ポリ塩化ビニル、ポリオレフイ
ン、ポリウレタン等を挙げることができる。 上記2つの方法の外に、第2図の中央の人工腎
臓に例示される如くもし人工腎臓の側管、または
導管9が溶封可能ならば、それを溶封してもよ
い。上に述べた第2の方法において使用するのに
好適な連結用チユーブは、第4図及び第5図に示
されているような、円筒状の係合部32、溶封部
31及び円筒状の導管部33とからなる筒体チユ
ーブであつて、該係合部32は人工腎臓の側管と
係合し得るものであり、該溶封部31は細い頚状
でその断面の最大外寸法が2〜15mmでありかつそ
の断面の最大内寸法が1〜14mmである、密封可能
な材質からなる連結用チユーブ30である。溶封
部31が連結用チユーブ30の中央部にあり、結
合部32及び導管部33は、連結用チユーブ30
の両端部にある。また係合部32及び導管部33
は各々の係合する相手の管の形状と密封性とを考
慮して、形状及び寸法を決めればよい。溶封部3
1は、導管としての実用性から、その断面の内寸
法として1mm以上であつて、人工腎臓の側管の寸
法と密封領域を考慮して14mm以下の断面寸法をも
つことが好ましい。また溶封部31の最大外寸法
は水溶液保持および密封領域を考慮して、内径に
応じて2〜15mmが好ましい。さらに好ましい溶封
部31の断面図の最大外寸法は3〜8mm、断面の
内寸法が2〜7mmである。断面形状は、円形、楕
円形、小判型および四辺形等でよい。溶封部31
が細径の場合は円形断面、比較的大形の場合は扁
平な長円形、小判型、または四辺形が、溶封操作
が行い易い為好ましいが、これに限定されるもの
ではない。 第4図は人工腎臓の細い側管(血液口)の係合
適する連結用チユーブ30を示す。係合部32と
導管部33は係合密封をなすべく円筒状形状であ
る。溶封部31のA−A′断面は円形である。第
5図は人工腎臓の太い側管(透析液口)の係合に
適する連結用チユーブ30を示す。係合部32の
形状は円錐頂部34をもつ円筒状であり、側管と
係合密封をなし、またこの人工腎臓の患者への使
用に際して連結用チユーブを脱着する作業を容易
にする為の鍔35を付設してある。この連結用チ
ユーブでは溶封部31のA−A′断面は扁平小判
状にしたものである。 本発明の方法に従えば、人工腎臓の熱滅菌を容
易に実施することができる。しかも、このさい熱
滅菌加熱により水もしくは水溶液の充填された人
工腎臓の破壊、変形およびシール不良が生ぜず、
また血液流路が保全でき、加えて熱滅菌的に遮断
密封され、そして細菌の二次汚染を防ぎ得るとい
う利点が得られる。 更に本発明の方法によつて熱滅菌された人工腎
臓は、その充填状態が改良され、優れた物質交換
性能および血液適合性が発揮できるものである。
本発明の方法により熱滅菌された人工腎臓は、総
体として高度の無菌保証を有し、残留毒性の危険
はなく、洗浄準備が容易である。 更に本発明によれば、熱滅菌を行うのに適した
人工腎臓として、中空糸、隔壁および容器から構
成される中空糸型人工腎臓において、該中空糸、
該隔壁および該容器が40〜130℃の範囲で実質的
に耐熱性を有し、該隔壁部材の線膨張係数a
[1/℃]が40〜130℃の範囲で該容器部材の該係
数b[1/℃]および温度t[℃]との間に次式の
関係を有すること、 (4.13×10-5)e0.00769t≦a≦2b および該隔壁部材が50〜120℃の範囲で二次転移
しないことを特徴とする人工腎臓が提供される。 上記のように構成された人工腎臓は、熱滅菌加
熱により部材の変形、破壊およびシール不良等が
生ぜず、血液流路および処理液流路保全ができ
る。その結果、中空糸の耐熱性と相まつて、優れ
た性能を発現できる。 上記の条件を満足する人工腎臓を作成するため
には通常、下記の材料を使用してそれ自体公知の
方法により、人工腎臓を組立てればよい。 即ち、中空糸の材質としては、セルロース、セ
ルロースエステル、ポリアクリロニトリル、ポリ
ビニルアルコール、ポリ芳香族酸アミド(例えば
ポリアミドベンツヒドラジドイソフタルアミド)、
ポリカーボネート、ポリエーテルポリサルホン等
を用いることができる。とりわけセルロース及び
ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート、ポリ
サルホンが好ましい材料である。 容器材料としては、例えばポリカーボネート、
ポリサルホン、ポリ−4−メチルペンテン−1、
ポリビニリデンフルオライドおよびポリアセター
ルを使用することができ、とりわけ、透明度の度
いポリカーボネート、ポリサルホン、ポリ−4−
メチルペンテン−1が好ましい材料である。 隔壁の材質としては、高分子重合体が好まし
い。高分子重合体の中では2種以上の成分、すな
わちプレポリマー1種以上および硬化剤等から付
加重合により重合および架橋し、全質量が実質的
に変化しない重合体が好ましい。このような重合
体としては、ウレタン樹脂およびエポキシ樹脂を
挙げることができる。ウレタン樹脂の中では末端
がイソシアネートで終るプレポリマーと、水酸基
をもつ脂肪酸とグリセリンのエステルから成るポ
リオール(硬化剤)とを付加重合するポリ(エス
テル型ウレタン)が好ましい。 以下に本発明の実施態様を実施例により詳しく
説明する。 実施例1及び比較例1 内径250μ、膜厚30μのセルロース中空糸10000
本を集束して、ポリカーボネート製容器に収納
し、両端部をウレタン樹脂で把持固定して隔壁を
形成し、ポリプロピレン製血液分配板をポリカー
ボネート製の袋キヤツプで締付けて固定し、中空
糸人工腎臓を組立てた。 この様にして組立てた中空糸型人工腎臓の血液
及び透析液側に蒸留水を充填し、透析液口の1ケ
所にシリコーンゴム製チユーブを接続し、このチ
ユーブのもう一方の口をガラス製圧力緩衝槽に入
れた200mlの蒸留水に接続した状態で、高圧蒸気
滅菌機を用いて115℃で30分間熱滅菌したのち、
室温まで除冷して高圧蒸気機から取出した。 この様にして得た人工腎臓の充填前の重量(a)及
び充填後の重量(b)及び熱滅菌処理後の人工腎臓の
重量(c)をそれぞれ測定してこれらの測定値から、
熱滅菌前及び熱滅菌後の充填液量を計算により求
めた。その結果を以下の表1に示す。 なお比較例1として充填状態を改良する目的で
蒸留水を充填する前に、血液側及び透析液側の空
気を炭酸ガスで置換したのち蒸留水を充填した結
果も併せて示すが、本発明によつて得た熱滅菌人
工腎臓が実質充填量及び外観共に改良されている
ことが判る。
【表】 又、本発明で得た人工腎臓の無菌試験を実施し
た結果、細菌及び真菌共にマイナスであつた。更
に、中空糸のリーク試験を行なつてリークのない
ことを確認したのち透析性能評価を行なつた。 このとき、充填状態改良の効果を確認する目的
で本発明の充填状態で測定したのち、透析液側の
充填液を10g、20g及び30g抜き取つたのち、人
工腎臓をよく振つて気泡を小粒化し分布を均一化
したのち測定した。 結果を以下の表2に示す。
【表】 表2の結果より充填状態が透析性能に影響して
いることが明らかである。 実施例 2〜4 実施例1と同様の条件で組立て、蒸留水を充填
した中空糸型人工腎臓を実施例1と同様の方式で
熱滅菌温度を種々変化させて高圧蒸気滅菌機を用
いて実施した。 この様にして得た人工腎臓について実施例1と
同様に、充填前後の人工腎臓の重量(a及びb)、
及び熱滅菌後の人工腎臓の重量(c)を測定し、これ
らの測定値から、熱滅菌後の充填液量を計算によ
り求めた。その結果を表3に示す。 更にこの様にして得た人工腎臓の無菌試験を実
施した結果、細菌及び真菌共にマイナスであつ
た。 即ち、本発明により、充填状態の改良された人
工腎臓を得ることができた。
【表】
【表】 実施例 5 実施例1と同様に組立てた中空糸型人工腎臓に
15wt%の食塩水を充填し、透析液口に医用ポリ
塩化ビニル製の第5図に示す如き形状の、連結用
チユーブを取りつけ、第3図に示す様に配管し
た。緩衝槽には除菌フイルターを取りつけ、115
℃で30分間熱滅菌を行なつた。冷却してから連結
用チユーブの溶封部を超音波ウエルターにより溶
封し、人工腎臓と緩衝手段とを無菌的に遮断し、
ついで連結用チユーブの導管側を切断して製品と
した。 製品の無菌試験を実施した結果、細菌及び真菌
共にマイナスであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は便宜上1個の人工腎臓として表わした
本発明の実施例を示す模式図であり、第2図も本
発明の熱滅菌方法の実施態様を示す模式図であ
る。第3図は便宜上1個の人工腎臓として表わし
た本発明の無菌的密封を行う実施例の斜視図であ
る。第4及び第5図は本発明に供する連結用チユ
ーブを示すそれぞれ縦断面図aと横断面図bでa
図のA−A′矢視図の関係にある。 図面に於て、1は人工腎臓、2は容器、3は中
空繊維、8は充填液漏出防止手段、9は導管、1
0は圧力緩衝槽、14はベローズ、15は除菌フ
イルター及び30は連結用チユーブである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 選択性透過膜からなる中空繊維を収容した容
    器を有し、且つ該容器に血液流入口、血液流出
    口、透析液流入口、及び透析液流出口からなる開
    口を設けた人工腎臓の熱滅菌方法であつて、 (a) 複数の人工腎臓の各々に水または水溶液から
    なる充填液を充填し、 (b) 各々の人工腎臓における該開口の少なくとも
    1つに、導管手段を介して、1個の圧力緩衝槽
    を連結させ、 (c) 該圧力緩衝槽に連結されていない残りの開口
    を密栓手段により密封し、 (d) 該人工腎臓を80〜130℃の範囲内の温度に加
    熱して各々の人工腎臓の熱滅菌を行い、そのさ
    い加熱により膨張した各々の人工腎臓内の充填
    液の一部及びガスを該圧力緩衝槽に移動せし
    め、 (e) 滅菌後に人工腎臓を冷却して、それにより該
    圧力緩衝槽に移動せしめられていた充填液を
    各々の人工腎臓に回収させ、 (f) ついで該圧力緩衝槽に連結されていた各々の
    開口を無菌的に密封する の各工程からなる熱滅菌方法。 2 該(f)工程後に、該(b)工程で行つた該連結を解
    舒する特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 該(b)工程前に該充填液を該圧力緩衝槽中に導
    入して、該圧力緩衝槽中に充填液相とガス相の2
    相を形成させ、然る後該(b)工程の該連結を行な
    い、それによつて各々人工腎臓内の充填液を該圧
    力緩衝槽中の該充填液相と連通させる特許請求の
    範囲第1項記載の方法。 4 該圧力緩衝槽が圧力的には外部と連通してお
    り、菌的には外部と遮断されている槽である特許
    請求の範囲第3項記載の方法。
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